一年の計は元旦にあり

年明けの直後、携帯電話がつながりにくくなるのはもはや常識である。
『あけおめ』メール、『あけおめ』コールのやり取り過多によるものだ。
各キャリアによる『控えてください』というお願いも近年は周知徹底されている。
今年もその例に漏れず、時間帯による送信制限も設けられたようだ。
さて、ここに一人の男がいる。
『年明けたら、またメール送りますんで』と某看護士タンに約束した男である。
大晦日から元旦に掛けて相手は夜勤のはず。
仕事中だが「夜勤おつかれさま」のねぎらいメールくらいなら邪魔にもなるまい。
そう思って、かすかに除夜の鐘が聞こえる中、携帯電話を手にしたのだが…。
「くっ…全然つながらん…」
年末年始で実家に帰省中の僕は苦悶していた。
実家は、ただでさえvodafoneのアンテナが一本立つか立たないか。
普段から通話中にブチブチ切れるような劣悪な電波状況である。
それが年末年始のパケット渋滞でさらに悲惨な状態になってしまった。
メールを比喩するモニタの紙飛行機は飛ぶ気配すらない。
「じゃあ電話で」
と、電話を架けてみたが、呼び出し音だけで応答なし。
仕事中なら留守電モードにしてあるかと思ったが、それにも切り替わらない。
着信履歴だけでメッセージでも残せず。このままではちと痛い。
「こうなったらPCから送るか…」
実家のネット環境は携帯電話以上に酷い。
AirH”が完全圏外のため、ネットへの接続はダイヤルアップしかない。
アナログ56kbps。ADSLや光ファイバーに慣れた身には辛すぎる接続速度だ。
JPGがベタベタ貼り付けられたツーレポなど、開くだけでうんざりする。
「もっと軽いサイトを心がけた方がいいかなぁ」
おっと、反省してる場合じゃない。
メーラーを立ち上げて、いつものアドレスから送信っと。
「ん? 失敗?」
何度メールを送ろうとしても、送信に失敗してしまう。
もしやと思い、プロバイダのサイトで情報収集。
『ダイヤルアップでメール送信する場合は、プロバイダの提供するサーバー経由のみ』
つまり、プロバイダのメールアドレスしか使えないらしい。
いや、認証に成功すれば送信元が別アドレスでもいいのかも知れないが、
とにかくプロバイダのメールサーバーに接続する設定情報は手元に無いのだ。
メーラーから送信するのは諦めるしかない。別の手段を探ろう。
「telnetかな…」
UNIX系のサーバーへの接続に一般的に使われるプロトコルがtelnetである。
そいつで自前のLinuxサーバーにログインして、mailコマンドで直接送信。
これならプロバイダの制限には引っかからない。
ただし、日本語はエンコードする必要があるので避けるべきか。
ってことで、デスクトップからtelnetクライアント・TeraTermを立ち上げた。
アナログ回線のためレスポンスがワンテンポ遅いが我慢我慢。
“A Happy New Year! ;-)”と英文の『あけおめ』メールを一応送信した。
「英語はできるって言ってたよなぁ…」
そう思いつつも少々不安が残る。
送信元アドレスのドメインもs-dog.netではないし、胡散臭く思われるかも。
やはり、ここは日本語で送り直したい。
年が明けてだいぶ時間が経ったが、まだ携帯メールは飛ばせない。
「よっしゃ、PHPでやったるか」
WEBでよく使われているプログラム言語・PHP。
僕も仕事で使い慣れており、日本語メールの送信もお手の物。
その気になれば簡単なはず、と情報サイトを検索。
もはや手段と目的が逆転している気もするが…、否、気にしてはならぬ。
サイトを参考に10行ほどのスクリプトを書いて、FTPでサーバーにアップロード。
まずはテスト用に自分の会社のアドレスに送信。オッケー、成功。
続いて、送信先を彼女に変更して…オッケー、送信完了。
「ふぅ」
元旦未明から、全く何をやってるんだか…。
だが、まぁ目的は果たせた。
微妙な達成感に包まれつつ、僕は眠りに付いた。
彼女から返信が来たのは、その日の夕方である。
『夜勤はこれからです…』
元旦から勝手な勘違いで思いっきり空回り。
一年の行く末がとても不安だ。

あけましておめでとうございます

みなさま、2006年明けましておめでとうございます。
WEB経由でぶしつけながら、本年もよろしくお願いいたします。
そういえば今年は戌年、私は年男ですな。
ニューパートナーのセロー250で今年もガシガシ出かけたいと思います。
さて、サイトで少しだけ触れました『Mプロジェクト』ですが、
Mr.MUDさん、怪人Mさん、そして私の三人で『三宅島』へ行く計画です。
日時は来週、成人の日を絡めた7・8・9の三連休。
私と怪人Mさんはバイクを持ち込みますが、メインの目的はやはり釣りです。
2000年の噴火で全島避難命令が出され、昨年の2月から一部住民が戻って復旧が始まりました。
昨年5月から観光客を受け容れる体制も整ったのですが、未だ三宅島は噴火の傷跡も生々しく残っております。
火山性ガスの危険性もゼロではなく、観光客を含め滞在にはガスマスクの携行が義務付けられてます。
林道雄山環状線をはじめ、主要な林道は噴火の影響で寸断されている状況。
私は林道探索もする予定ですが、立ち入り禁止区域も多いようです。
しかしまぁ、心強いタフなお二人が付いておりますので、十二分に楽しめることでしょう。
全島キャンプ禁止なため野宿抜きですが、レポート期待して下さい。


本日出かけた先を写真ダイジェストでご紹介。

道の駅・掛川 コンビニ便利っす

道の駅・掛川 コンビニ便利っす

事任八幡宮 実家の近所にある古社です

事任八幡宮 実家の近所にある古社です

粟ヶ岳 「茶」の字、わかります?

粟ヶ岳 「茶」の字、わかります?

掛川城 今年の大河ドラマにも登場しますよ

掛川城 今年の大河ドラマにも登場しますよ

 

普通に帰省できました

富士まで東名を使い、あとはR1で帰省しました。
途中、スマル亭で桜海老天+しらす天の年越し蕎麦も食べました。
今年の大晦日はテレビを見ながら普通に年越しできそうです。
振り返れば今年もいろいろありました。
ロングツーリングは山陰と九州、2泊3日の中規模遠征は房総・三河・山形。
旧セローの不調でツーレポも少なめになってしまいました。
まだ新セローではキャンプにすら行ってないし…。
まぁボチボチといきますので、みなさま来年もよろしくです。

たんでむ♪

ようやく今日から年末年始の休みです。
掃除をせねば…と思いつつ、丸一日お買い物でつぶれました。
新セローにタンデムして二人であちらこちら。
ん? お相手ですか? 夏にフェリーで出会った看護婦さんです。♪
ヾ( ´ー`)ノ゛
ヾ(´ー` )ノ゛
いやまだ友達でしかないんですけどね。
来年はいい年になるといいなぁ…♪

仕事納め

どーも寒い朝が続きますなぁ。
私、昨日が仕事納めだったのですが、今日も出社せねばならなくなりました。
明日も都内での用事が残ってまして、帰省は去年と同じく大晦日の予定。
まぁ去年のような大雪に見舞われることはないでしょう。たぶん。
途中、スマル亭かどこかで年越し蕎麦でも食いながら帰ります。

クリスマス・ツーリング行って来ました~

某ちゃんねるで企画されたクリスマス・ツーリングも今年で4回目。
私は一昨年から参加してますが、今年も行ってまいりました。
今年の参加台数は何と180台以上!
銀座・四谷・新宿・渋谷の繁華街がやはり盛り上がりますねー。

飾りつけた新セロー

飾りつけた新セロー

今年の集合地点は晴海埠頭 さぁて、出発ー!

今年の集合地点は晴海埠頭 さぁて、出発ー!

普段の林道仲間は都合で参加できませんでしたが、
以前、ブログにコメントを下さったSPCのオジサンさんとお連れのぴこぷ~さんにお会いできました。
白&黒250と緑の225WE、三台のセローで一緒に走れて例年以上に楽しかったです♪
同じYSPを使っていてお住まいも近いので、そのうち一杯(ラーメン?)やりましょう!

密かに進行中の計画が…

いよいよクリスマスを含む、今年最後の3連休がやってきましたねぇー。
せっかくだからキャンプツーリングへ…と行きたいところですが、
イブにサンタコス祭があるので首都圏を離れられませぬ。
あー、この連休に部屋の大掃除、本当にやらなくちゃ。
ところで。
Mr.MUDさんと怪人M氏と私とで、密かに計画中の企画がございます。
Mプロジェクトと命名されて密かに進行中。
詳細は…まぁそのうちに…はい。

国道16号ツーレポ、アップ!

先日の国道16号線ツーリングのレポートをアップしました。
http://s-dog.net/archives/000281.html
セロー250では初めてのツーレポですね。
バナーの文句とかもそのうち変えなきゃ。
ところで、ツーレポと同じ日に林道仲間の天目山プロジェクト、通称Tプロジェクトが実施されました。
健さんのレポートから各参加者のレポに飛べますので、ぜひご覧下さい。
いやぁ、それにしても寒そうー。
そうそう、今週末はサンタコス祭です。参加したい方はお忘れなく。

小平うどんプチツー&新セロー初回点検完了

昨日の国道16号ツーリングはフェリー欠航で中断させられました。(ツーレポは後ほどUP)
完了するはずだった慣らし運転も、1000kmにほんのちょびっと足りません。
で本日、その不足分を補うべく午前中からお出かけ。行く先は小平です。
とりあえず、10:30出発。青梅街道を西へ。
小平方面に曲がる交差点をスルーしてしまいました。
ついでなのでスカイタワー西東京(通称・田無タワー)を撮影してから青梅街道へ。

田無タワー(スカイタワー西東京)

田無タワー(スカイタワー西東京)

青梅街道からの入口でちょっと迷いながらも、11:10、小平ふるさと村に到着。うーん、はやい。
古い家屋を中心に地元農家の昔の暮らしぶりを再現した市営の施設です。
入場無料。西武新宿線の線路の脇なのですが、実にのどかな雰囲気。
多摩湖自転車道に面しているのでサイクリングの目的地に丁度いいかも知れません。

小平ふるさと村

小平ふるさと村

家屋や水車小屋が再現されてます

家屋や水車小屋が再現されてます

このふるさと村で土・日・祝日の昼時に50食限定で供している小平糧うどんというのが今日のお目当て。
武蔵野は昔から小麦の一大産地で、この辺りはうどんが名物になってるそうです。
こんな近場でうどんが名物の土地があるなんて灯台下暗しってやつですなぁ。
奥の調理場で450円を支払ってプラスチックの食券を受け取り、古民家の座敷へ。
※ ふるさと村の糧うどんは営業日が限られてるので事前にご確認ください。

地元農家の古民家を開放

地元農家の古民家を開放

軒下の干し柿・干し大根が(・∀・)イイ!!

軒下の干し柿・干し大根が(・∀・)イイ!!

家屋の中をのぞいてみると、まっくろくろすけが出てきそうな雰囲気。
そういえばトトロの舞台のモデルになったのもこの地域でしたね。
麺が茹で上がるのを待つこと約15分。
ザルに盛られたツヤツヤのうどんに、刻んだ油揚げが入った付け汁、
そしてホウレンソウ、大根、ネギなどの茹でた野菜が出てきました。
ちなみに、この野菜を糧(かて)と呼ぶそうです。
地元小平産の小麦粉を使った手打ちのうどんはツルツル・シコシコで侮れない美味さ。
ほんわか温かい付け汁も鰹ダシが効いてなかなかのもの。これで450円はかなりお得です。

小平ふるさと村の糧うどん (゚Д゚)ウマー

小平ふるさと村の糧うどん (゚Д゚)ウマー

まっくろくろすけ でておいでー!

まっくろくろすけ でておいでー!

食べ終わって、ちょっと見学してたら正午間近の時間になりました。
昼食にこの辺の名物のうどんを食べることにしましょう。(さっきのは朝食です)
向かったのは指田屋。青梅街道を数百mほど西へ進んで到着。狸の置物と水車が目印。
一般民家風で富士吉田うどんを想起させますねぇ。
入店時点では空いてましたが、その後続々とお客さんがやってきました。
※ 指田屋は兄妹で一軒ずつ経営しているそうで、旧青梅街道沿いにもう一軒あるそうです。

小平で定評あるうどん店 指田屋

小平で定評あるうどん店 指田屋

注文したのは糧うどん660円。+180円で肉汁にしてもらいました。
「大盛(+100円)もできますよ」「じゃ、大盛で」(ぉぃぉぃ
ここの糧はホウレンソウ、にんじん、大根、サヤエンドウ、ワカメ。
ネギ・おろし生姜は薬味ですね。汁に入ってる肉は豚ばら肉らしいです。
いかにも手打ちの不揃いなうどんはコシがあるけど堅すぎず。
ダシがガッツリ効いた付け汁とマッチして実に美味い!
いやぁ、都下でこんなうどんを食べられるとは意外でした。
糧はうどんと別に頼むこともできるようです。
「煮込みうどんと糧」みたいな注文してる人もいましたが、通っぽくていいですねぇ。

指田屋 糧うどん大盛+肉汁 メチャ(゚Д゚)ウマー

指田屋 糧うどん大盛+肉汁 メチャ(゚Д゚)ウマー

食事を終えて、まっすぐ自宅へ戻ったところで、走行距離1002kmに到達。
早速、YSPへ行って初回点検を済ませました。
さぁ、これで気兼ねなく林道へ行けます。
ほとんど雪に埋もれてるでしょうけどね。
ちなみに点検の待ち時間、マクドナルドでチキンフィレオのバリューセットを食べました。
おやつです。

天気晴朗ナレド波高シ

とんとん拍子で手に入れてしまった二台目セロー
初めての遠出でいきなり雪に降られたり、こやつもなかなかM属性に傾いてるようだ。
1000kmを目処にした慣らし運転の仕上げに、首都圏を取り囲む国道16号線ツーリングに出かけてみた。
適当な所から出発して、富津と横須賀の間は東京湾フェリーを使ってぐるりと一周。
密かに前からやってみたかった企画だったのだが…。
出発は7:40。
ハンディGPSに地図とタンクバッグ。中身は雨具。
寒さは気になるが、さすがに工具類は不要だろう。
新青梅街道を西へ西へと走ってゆく。
井草の辺りの交差点で停車中、いきなりエンジン停止。何かと思ったらガス欠だ。
とりあえずリザーブタンクで凌ぐことが出来たが、予兆がなかったのであせってしまった。
新セローも旧セロー同様、トリップメーターと燃費からガソリン残量の見当をつける。
しかし先日、シガーソケット取り付けのため、バッテリーから端子を外した。
その際、トリップメーターがリセットされ、ガソリン残量の目算が狂ってしまったのだ。
大体の走行距離は記憶していたが、デジタルメーターゆえのトラブルと言えよう。
さらに新セローでは町乗りとツーリングで燃費の差が激しい気がする。
今回はたまたま停車時だったからよかったが、今後は早めにリザーブにして給油しよう。
その後、給油を済ませ、8:50、瑞穂町の箱根ヶ崎西交差点を右折。
いよいよ国道16号線である。と言っても、普通の幹線道路なのだが…。
瑞穂バイパスを時計回りに進み、9:00、ファミリーマートで小休止。
手前の交差点にあった歩道橋から綺麗な富士山を眺めることが出来た。
…と思ったら、この交差点の名前、富士山なのね。納得。

国道16号線 今日一日お付き合い下さい

国道16号線 今日一日お付き合い下さい

富士山 どーん

富士山 どーん

入間市・狭山市を通過して、川越市に入った。
大袋新田の交差点を左折して、9:30、埼玉川越総合地方卸売市場-通称・川越市場に到着。
入り口から真っ直ぐ進んだ右側にある食堂・花いちでの朝食が目当てである。
着席して注文したのは名物わがまま丼1200円。
マグロのネギトロをメインに、ウニ・いくら・トビっ子がトッピングされたボリュームたっぷりのどんぶりだ。
「あれもこれも食べたーい」というわがままな貴方もきっと満足。
さらに鯛の頭を半分使った澄まし汁まで付いてくる。これがまた旨い。
朝っぱらからウヒャウヒャである。(←意味不明)

川越市場・花いち 大宮市場にもあるそうです

川越市場・花いち 大宮市場にもあるそうです

わがまま丼+鯛汁 メチャ(゚Д゚)ウマー

わがまま丼+鯛汁 メチャ(゚Д゚)ウマー

10:00、食べ終わって先ほどの交差点に戻り、国道16号=R16を再び走行。
10:20、入間川を渡りさいたま市に突入。大宮が近づくに連れ、混雑し始めた。
R17との合流から分離を経て、10:35、県道35号=産業道路を右折。
氷川神社を目指したのだが、渋滞と迷走で時間をロスしてしまった。
南側からのアプローチで参道を発見し、11:00、ようやく氷川神社に到着した。

氷川神社 二ノ鳥居

氷川神社 二ノ鳥居

氷川神社は武蔵野国の一の宮で、「大宮」の地名もこの氷川神社に由来する。
祭神は素盞嗚尊・稲田姫命・大己貴命。土地柄もあってか昔から武家の崇敬を集めてきた。
関東一円を中心に分社も多く、地元・中野区内にもいくつかある。
由緒書きに「明治4年には官幣大社に列せられた」とあるが、氷川大社という呼び方はあまり聞かない。
社叢の木陰と冬の日差しで境内のコントラストはかなり強め。
この時間だというのに池の中央にはまだ薄氷が残っていた。

鮮やかな朱塗りの楼門

鮮やかな朱塗りの楼門

氷川神社 社殿

氷川神社 社殿

参拝を終え、ついでに駐車場のトイレへ寄り道。
トイレットペーパーが無かったが、普段から持ち歩いていて助かった。
11:30出発。県道35号を北上し、R16に再び合流し東へと進む。
渋滞の中、岩槻から春日部を通過。
R4=日光街道を左折し、12:30、道の駅・庄和で小休止。
R16を円と考えると、ここは北側の頂点となる。うーん、予定より遅れ気味だなぁ。

道の駅・庄和 R4沿いにあります

道の駅・庄和 R4沿いにあります

寒さしのぎに甘酒を一杯

寒さしのぎに甘酒を一杯

R16に戻って、金野井大橋で江戸川を渡り、12:45、ようやく千葉県へ入った。
野田を過ぎ、柏で昼食を取るため、13:20、市街地へと右折。
バイクを停めて散々探し回ったのはホワイト餃子の柏支店。
野田に本店があり、全国でチェーン展開しているのだがこの機会に食べておきたかった。
13:35、やっと見つけたときには既にランチ分は終了。とほほ。(T.T
持ち帰っても調理には大量の油が必要なようなのでやめといた。
しゃーない、そのうち都内の支店にでもリベンジしよう…。

ホワイト餃子 柏支店 昼食分終了(涙

ホワイト餃子 柏支店 昼食分終了(涙

 
市街地をうろつくと、たちまち時間を浪費してしまう。
R16に戻ると、しばし空腹を忘れてひた走ることにした。
この辺りから道は空いてくる。白井から船橋を掠めて、八千代市へ。
進路は完全に南向きになり、低い太陽が視界を遮る。
14:10、道の駅・やちよで再び小休止。
昼食を取ろうと思ったが、夕食の予定が念頭にあったのでやめといた。(食べときゃよかった)

道の駅・やちよ

道の駅・やちよ

新川 印旛沼に発し花見川・東京湾へと至ります

新川 印旛沼に発し花見川・東京湾へと至ります

千葉市へ入り、14:45、稲毛区で京葉道路との交差点を右折。
ここから蘇我まで、R16は京葉道路のすぐ脇を併走するルートとなる。
ところどころ渋滞があったが、モゴモゴしてかなりのハイペースで走ることができた。
シフトも満遍なく使うことができ、慣らしにはちょうどよい。
15:05、蘇我で京葉道路から離れたR16は、片側3車線となって工業地帯を西へと伸びる。
進行方向の西日がめちゃくちゃ眩しい。15:25、市原のコンビニにちょいと寄り道。
ちばらぎ名物・マックスコーヒー(HOT)と惣菜パン一個で空腹を慰めた。
うーん、甘い。

市原の工業地帯

市原の工業地帯

マックスコーヒー  メチャ(゚Д゚)アマー

マックスコーヒー  メチャ(゚Д゚)アマー

袖ヶ浦から木更津を経て富津岬方面へ。
国道より走りやすい県道もあるのだが、あえて国道を走る。
16:20、千葉銀行富津支店の交差点で国道16号線がついに途切れた。
金谷港から東京湾フェリーで三浦半島まで渡る予定なのだが、とりあえず富津岬まで行ってみた。
16:25、駐車場にバイクを停めて展望台を登る。すさまじい強風だ。
夕焼けは綺麗だが、波が荒い。この辺はかなりの浅瀬のはずなのに…。

富津岬より第一海堡、観音崎を望む

富津岬より第一海堡、観音崎を望む

夕日が綺麗

夕日が綺麗

波は荒い

波は荒い

富津岬 左は東京湾 右は浦賀水道

富津岬 左は東京湾 右は浦賀水道

駐車場から砂浜に降りる轍があったので、ちょっとだけセローで入ってみた。
新セロー初のオフロード…かな?
本当にちょっとだけしか走ってないが、パワーがある分、サンド走行も楽そうだ。

東京湾をバックに二代目を撮影

東京湾をバックに二代目を撮影

ついでにGPSとシガーソケット こんな具合

ついでにGPSとシガーソケット こんな具合

日が落ちて横風もきつい。
これ以上コンディションが悪くならないうちに金谷港まで急ぐとしよう。
さきほどの交差点まで戻って、16:40、県道を右折。
R465に合流、さらに佐貫でR127を右折し館山方面に南下。
身を縮めながら強風の吹きすさぶ海岸沿いの夜道をひた走る。
まだか、まだかと竹岡を過ぎ、17:15、ようやく金谷フェリー乗り場に到着~♪
これでしばらくのんびりでき…

ん…? あの貼り紙…?

ん…? あの貼り紙…?

『欠航中です』…っ!?

『欠航中です』…っ!?

Σ(゚口゚; まじかよっ!!
R16を3分の2ほど回った時点でいきなりお終いである。
「はい、それま~で~よ~♪」である。リアルで O| ̄|_ である。
三浦半島を北上し、横浜でサンマーメンを食べる予定が消えてしまった。
多摩丘陵を越え、一周完了後に温泉に寄って帰る計画が頓挫してしまった。
嗚呼、やんぬるかな…。
じたばたしても仕方が無い。
こうなったらなるべく早く帰宅してしまおうってことで、富津金谷ICから富津館山道路へ。
強風の中、富津中央ICまで一気に北上してしまった。
後から考えると竹岡式ラーメンでも食べておけばよかったと悔やまれる…。
17:40、富津中央ICを降り、R127を木更津方面に北上。
途中で県道へ入り、木更津市街をスルー。
18:20、木更津金田ICから東京湾アクアラインへ乗った。
相変わらず風は強く、警告盤には『風速17m・40km/h規制』と表示されている。
横風に煽られ、ややもするとフロントタイヤがあらぬ方向を向きそうになる。
波も高く、海水の飛沫が道路上まで飛んできた。新車だというのに…。
18:35、海ほたるに到着。ここで夕食&大休止。
穴子海老天丼1200円を食す。
SAのレストラン、可も無く不可も無し。

海ほたるで変哲の無い夕食

海ほたるで変哲の無い夕食

最上階のフロアは美しくイルミネーションで装飾されていた。
海に目を転じれば、眩しいくらいの満月が東京湾を照らしている。
魅力的な夜景なのだが、風と寒さで楽しむどころではない。残念。

幻想的な満月と東京湾

幻想的な満月と東京湾

帆船をイメージしたイルミネーション

帆船をイメージしたイルミネーション

19:00、出発。
海底トンネルを抜けて、川崎から環七へ。
そのまま北上して、20:00に無事帰宅。
目標の1000kmまでわずかに不足した分は、翌日のプチツーリングで補った。
なんとも中途半端に終わってしまった国道16号ツーリング。
うーん、後味悪…。続きどうしよ。

バイクへのシガーライターソケット設置(改訂版)

新セローにもシガーソケットを付けちゃおう。ついでに工程も詳しく解説しちゃおう。ってことで、材料も全て新品で揃えてシガーソケットの設置手順を改めてまとめてみました。前回から改善した点も少しあります。
なお、これらの作業は感電とかショートの危険がありますので、くれぐれも自己責任でお願いします。


用意したもの

シガーソケット・電源取り出しコード 他

シガーソケット・電源取り出しコード 他
1) マリンコ・防水シガーソケット 2,646円(+送料840円)。
2) エーモン・電源取り出しコード 756円。
3) エーモン・U型端子セット(1162) 168円。
4) エーモン・平型端子セット(1155) 189円。
5) 配管固定用片サドル(25mm) 18円(参考価格)
1はMARINE-Jというサイトで、2~4は近所のYellowHatで購入しました。5は旧セローで作業したときにホームセンターで入手した余りです。また、作業には電工ペンチが必要ですので、無い人は用意して下さい。防水ソケットですがこちらに台湾製の安価な品もあるようです。電子工作に慣れてる人はついでにプラグも防水タイプに交換してもいいかもしれません。

コーキング用シリコン剤

コーキング用シリコン剤
セメダイン・バスコークN(黒) 417円。
シガーソケットとコードを繋ぐ端子の絶縁・防水加工に使用しました。
近所のDoitで購入。

ラフ&ロード製ドリンクホルダー

ラフ&ロード製ドリンクホルダー
以前、密かに衝動買いしたドリンクホルダー。必要性が無くて結局お蔵入りした品です。シガーソケットの固定位置に悩んだ末、こいつを分解してステーだけ使うことにしました。他の製品でも代用できると思います。この類のステーと片サドルがあれば、どのバイクへでも付けられそうな気がします。
※ このステーのボルトが馬鹿になってしまい、結局、こちらの品に交換しました。


取り付け作業

1.電源コードのバッテリー側をU型端子に交換

1.電源コードのバッテリー側をU型端子に交換
電源取り出しコードのバッテリー側の端子(クワ型・丸型)のサイズがでかすぎるので、とりあえず小さなU型端子に交換しました。端子の根元でコードを切断、被覆を除いて端子を圧着。

2.電源コードのシガーソケット側の端子を切断

2.電源コードのシガーソケット側の端子を切断
バッテリーからハンドル周りまで引っ張る配線作業で先端の端子が邪魔になります。コードが二股に裂かれている手前でバッサリ切断しておきましょう。どうせ後で長さ調節するので切り過ぎてもOKです。

3.バッテリーからハンドル周りまで配線

3.バッテリーからハンドル周りまで配線
いよいよサイドケースを外します。ヒューズボックス近辺のスペースに電源取り出しコードのヒューズを押し込み、さきほどバッサリ切断した先端をハンドルまで配線しましょう。既存のコード・ケーブルの配線を参考にすれば問題ないと思います。

バッテリー側 タイラップの隙間に捻じ込み

バッテリー側 タイラップの隙間に捻じ込み

タンクの下辺り シュラウドのボルトも外して作業

タンクの下辺り シュラウドのボルトも外して作業

4.電源コードに平型端子(メス)を圧着

4.電源コードに平型端子(メス)を圧着
ハンドルの方まで配線し、取り付け位置の目星も付いたら、適当な長さで電源取り出しコードを切断して下さい。邪魔にならない程度の余裕は残した方がいいでしょう。で、コードを二股に裂き、先端に平型端子(メス)を圧着します。シガーソケットに付属している平型端子で構わないのですが、何故かエーモンの端子を購入してしまいました。深い意味無いけど勿体無いので使ってみます。

5.シガーソケットにコードを接続

5.シガーソケットにコードを接続
シガーソケットを固定するリングにコードを潜らせてから、平型端子をシガーソケットに嵌めます。まだ通電していませんが、プラスとマイナスを間違えないように注意して下さい。赤いコードを内側の端子に嵌めるのが正解です。この時点でシガーソケットまで通電してるかを確認しましょう。テスターが無くても、シガーソケット用のプラグには大概LEDが付いてるのでそれで確認できます。確認を終えたらバッテリーから端子を外して下さい。

6.接続端子の絶縁処理

6.接続端子の絶縁処理
シガーソケットとコードを接続する端子ですが、金属が剥き出しになる部分は必ず絶縁テープなどで覆ってください。僕は今回、防水処理も兼ねてコーキング用のシリコン剤を使用。バイク本体に付着すると厄介なので、養生して作業しました。乾くまでも時間が掛かるのでご注意を。濡れないような処置さえすれば絶縁テープで十分だと思いますけどね。

7.バッテリーにU型端子を接続

7.バッテリーにU型端子を接続
バッテリーに電源取り出しコードを接続します。電極を覆うカバーに少しだけ切れ目を入れてU型端子を固定しました。バッテリーからケーブルを外すときはマイナス端子から、つけるときはプラス端子から。これ鉄則です。赤はプラス、黒がマイナス。くどいようですが間違えないように。実際は6の作業の前にバッテリーに繋げてしまったのですが、安全面から言うとこの作業順が正しいと思われます。

8.シガーソケットを固定

8.シガーソケットを固定
一日置いてシリコンも乾いたところを見計らって、シガーソケットを固定します。片サドルの土台にドリンクホルダーのステーを使いましたが、ちょっと勿体無いですね。100均ショップあたりで使えそうな素材があるかもしれません。

9.完成!!

9.完成!!
使いやすい位置に装着できました。通電も無事確認。防水ソケットなので普段は蓋さえ閉じておけば水の心配はしなくていいでしょう。とは言え雨天に使用するときはプラグも含めてビニールなどで覆って使うことにします。これまで問題ありませんでしたけど、念のため。
これでGPSも携帯電話もノートPCも使い放題です。
あ、バッテリー上がりには注意しましょうね♪

新セローも自家発電

どもども、寒い日が続きますね。
こんな気候でもツーリング行く気満々なんですが、あいにく仕事が忙しいのであります。
土曜日は午前二時まで、昨日の日曜日もちょこっと出社。(ちなみに今も会社)
まぁこれで一段落しそうなのですが、かなりお疲れモードです。
少々頭痛がするのは風邪の兆候かも知れません。
さて、そんな多忙な日曜日。
どうにか時間を工面して新セローにシガーソケットを付けました。
2度目なので配線はそれほど悩まずに済みましたが、ソケットの取り付け位置で一苦労。
後日、シリコンで防水&絶縁処理もするつもりです。
そのうちまとめページ作って詳しく解説しますね。
ここだけの話、「バイク シガーライターソケット」のキーワードで来る人が多いんですよ。
ところで配線作業でシュラウドのボルトを外したんですけど、嵌めるときにボルトをポロッと落としてしまいました。
で、それがアンダーガードにカツンと当たってエンジンとの隙間にコロコロと…。
で、それを取るためにアンダーガード外さなきゃならんのですが、ボルト4本で実に面倒。
手探りで適当にやってたらボルト一本なめてしまいました。あーあ。
おまけにアンダーガードを装着するのはボルトだけじゃなくて筒状の金具(カラー?)を使わなきゃならんのですが、それがまた面倒なのです。
なんだかうんざりしてアンダーガードは外したまま、シガーソケット装着だけで作業終了しました。
YSPでボルト注文&アンダーガード装着してもらってコツ盗まねば。

新セローの車載工具

ようやく時間作ってオイル交換できました。
今度のセローもオイル抜くためにアンダーガード外さなきゃならないんですが、
固定してるボルトが1つから4つに増えたため、かなり面倒になったようです。
ついでにYSPのスタッフに新セローについていろいろと質問。
リアブレーキペダルの高さ調節の仕方とか(アジャスターの位置が分かりにくかった)、
キャブのドレーンはどのボルトかとか(キャンプ用にガソリン抜くため、かなり奥で分かりにくかった)。
さすがプロ、いろいろためになりました。
小ネタついでに新セローの車載工具紹介。

これが一式

これが一式

左上から、
・アスクルナット回し 19mm-22mm
・オープンスパナ 8mm-10mm、12mm-14mm
・ドライバー(+が2サイズ、-は1サイズ)
・スポークレンチ(ニップルレンチ)
・六角レンチ 3サイズ(サイズ確認し忘れた…)
・プラグレンチ
・プライヤー
掲示板でアスクルナットのサイズを17mm-19mmと答えてしまいましたが、19mm-22mmの勘違いでした。(新旧セローとも)
中身は旧セローとほとんど同じですが、六角レンチが3本に増えたのが目立ちます。
外にむき出しているボルトはほとんどがヘキサボルトになったせいでしょう。
ただサイドカバーを外そうと純正車載工具の六角レンチを試しましたが、あうサイズが無かったような…。
まぁ普段からツーリング時は六角レンチもセットで持ち歩くようにしてるので問題ないですけど。
週末は時間があればシガーソケットを付ける予定です。
フロントフェンダーの後ろ部分もどうにかしてクリアランスを広げたいなぁ。

師走だす

仕事が忙しくてオイル交換にすら行けません。 (´・ω・`)ショボーン
ところで話は前後しますが先週の金曜日。
一部の林道仲間で新井薬師の四文屋本店に行きました。

中野中心に展開中の焼トン屋 四文屋本店

中野中心に展開中の焼トン屋 四文屋本店

煮込みライスは人数分に足りませんでしたが、キャベツで皆ごきげんになれました。
ただし梅割焼酎には注意しましょう。足に来ます。

キャベツ100円 味噌がメチャ(゚Д゚)ウマー

キャベツ100円 味噌がメチャ(゚Д゚)ウマー

煮込みライスです 見た目はともかくマジ(゚Д゚)ウマー

煮込みライスです 見た目はともかくマジ(゚Д゚)ウマー

さて、その席で話題に上りました毎年恒例、某ちゃんねるのサンタ・パレード。
クリスマス・ツーリングと名前が変わったようですが今年も計画されております。
詳しくはまとめページ現行スレッドを参照下さい。交通放棄遵守です。
一昨年も昨年も参加した私ですが、今年も参加する予定。
21:00から22:00くらいのアルタ前ロータリーとか壮観ですよ。

新セロー慣らし中

新セローの慣らし運転を兼ねて、静岡の実家まで往復してきました。
下道だけで行くつもりでしたが、土曜の夜は友達との待ち合わせがありまして、
時間に余裕がなくなって清水から掛川まで東名高速道路に乗りました。(もちろん速度はかなり控えめ)
が、そこでとんでもないミス。いつもの癖で東京方面に。
「しまった!」とすぐ気づきましたが、次の出口は富士IC。往復で約30kmくらいですか。
時間と通行料金を無駄にしました。とほほ。

往路 道の駅・富士にて

往路 道の駅・富士にて

スマル亭の桜海老かき揚げ蕎麦 (゚Д゚)ウマー

スマル亭の桜海老かき揚げ蕎麦 (゚Д゚)ウマー

日曜日は天気が午後から荒れるということで、朝8時に実家を出発。
道の駅・掛川で朝定食500円を食べて帰路につきました。

道の駅・掛川

道の駅・掛川

朝定食 お茶が(゚Д゚)ウマー

朝定食 お茶が(゚Д゚)ウマー

三島を過ぎ、箱根峠を登ってゆくと雨が降り始めました。
さらに標高があがるとそれが雪に変わってしまいました。滅茶苦茶寒!

道の駅・箱根峠にて

道の駅・箱根峠にて

二代目セロー君 デビュー早々雪ですか

二代目セロー君 デビュー早々雪ですか

今回は油断していたため雨具も忘れてしまってました。
ジェットヘルメットでネックウォーマーもフェイスマスクもハンドルカバーも無し。
指先・爪先の感覚がなくなってきて、風邪の予感がしてきました。
こりゃやばい!ってんで大平台温泉・姫之湯へ。

共同浴場 姫の湯 400円

共同浴場 姫の湯 400円

ぬくぬく状態で出発。一号線をずーっと上って茅ヶ崎のびっくりドンキーで昼食。
無事に帰宅して、現在の走行距離は540km~♪
後日、一回目のオイル交換をしに持っていこうっと。
1000kmで二度目のオイル交換&初回点検の予定です。

ニューセロー キタ━(゚∀゚)━!

ニューセロー ガンメタ

ニューセロー ガンメタ

          \キタ━━━━━━━━━!!! / /:::::::ヽ___
━でお待ち下さ\  \●ノ\●ノ    / 丿 ::.__  .:::::::::::::
      ∧_∧(\へ■   ▼へ /  / /。 ヽ_ヽv /: 
ち下さい(  ゚∀゚)  \  > <  /  / / ̄ ̄√___丶
 ∧_∧( つ  つ   \∧∧∧/━━ | .:::::::::: / / tーーー|ヽ
(  ゚∀゚)そのままキタ━< 激 >    | .:::::.  ..: |    |
( つ  つ         <  し >    | :::    | |⊂ニヽ|
そのままキタ━でお待ち <  く  >/ /| :    | |  |:::T::::|
──────────< キ >──────────
キタ━━━━(゚∀゚)━━ < タ  >    ┏┓    ┏━━┓
キタ━━━━(゚∀゚)━━ < │ >┏━┛┗━┓┃┏┓┃  
キタ━(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚) < !!!! >┗━┓┏━┛┃┗┛┃┏
キタ━━━━━(゚∀゚)━/∨∨∨∨\ ┛┗━┓┃┏┓┃┃
キタ━━━━━(゚∀゚)/ _∧   ∧ \ ┏━┛┗┛┃┃┗
キタ━(゚∀゚)(゚∀゚)(/( ゚ ∀゚ )━ ( ゚ ∀゚\         ┃┃    
キタ━━━━━(/━∪━━∪━∪━━∪\      ┗┛  
キタ━━━━ /┃ しばし  キタ━━(゚∀゚)━!!!\

ってことで、二代目セロー納車です。
YSPで受け取って、食事するためKannaさんへ寄り道して撮影。
リアブレーキの効きの悪さが気になります。
土曜日辺りにレバーとか調節しなきゃ。
いやぁ、それにしても納車まで早かったなぁ♪

オフ会のツーレポアップ

先日、土肥の林道で行われました林道オタクのオフ会。
そのツーレポようやくアップしましたー。ぱちぱち。
http://s-dog.net/archives/000271.html
新セロー、月曜日にはバイク屋に届いたようで。
予定通りなら明日にも登録・整備完了だそうです。受け取りに行く時間あるかなぁ。
今週末は慣らし運転を兼ねて実家までオンロードで往復の予定っす。うひゃひゃ。

磐梯ツーレポ二日目UP!

オフ会やら何やらで遅れてました、磐梯ツーリングポートの二日目、ようやくアップロードしました!
会津・十文字屋の磐梯カツ丼は必見です。
http://s-dog.net/archives/000269.html
ところで昨夜またMUDさんと急遽飲むことになりまして。
中野四文屋で暖気を済ませた後、向かったのは阿佐ヶ谷にある『よるのひるね』というお店。
このお店のメニューに『ねこまんま』があるという情報を得、B食倶楽部として偵察に来たわけであります。
果たして味噌汁派なのか? それともオカカ派なのか?
一般の飲み客を装い、二杯ほど酒を飲んだ上でおもむろに注文。
運ばれてきたのは小ぶりで深めのお茶碗と醤油差し。
軽く盛られた御飯の上に上質そうな削り節と刻みネギ・揉み海苔…むぅ、オカカ派か!!

阿佐ヶ谷 よるのひるね

阿佐ヶ谷 よるのひるね

ねこまんま 600円 いわゆるオカカ御飯です

ねこまんま 600円 いわゆるオカカ御飯です

味は普通に美味しかったです。
この料理(?)に600円という価格設定が妥当かどうかは置いといて、
これで現在確認できている有料ねこまんま全てがオカカ派ということになります。
猫魔スキー場・ねこまんま定食、熊谷「たま井」ねこまんま弁当
お店が東日本に集中している点は考慮すべきですが、味噌汁ぶっかけ派の情報も引き続き集めてゆきたいと思います。
ぼちぼちと。

オフ会無事終了、そして…

西伊豆・土肥での林道オタクのオフ会が無事終了しました。
私が幹事ってことで雨や雪が心配だったのですが、晴れて何よりです。
参加者の皆様お疲れ様でした。詳細は追ってレポートいたします。
さて。
オフ会に参加された方々にはお伝えしたのですが、愛車セロー225WEをいよいよ買い換えようと思います。
腰上のOHしましたが、砕けたピストンの破片なのかエンジンオイルに
金属片が混じったりしていつ止まってもおかしくない状況だそうで、
行きつけのバイク屋から『これ以上乗るのは危険』と警告されました。
今回の伊豆往復も無理してのものでしたが、健気なセロー君が最後の一踏ん張りしてくれました。
初めて買ったバイクですし愛着もひとしおですが別れはいつか訪れるもの。
まぁ日本本土の東西南北端を始め、新車で買われて以来あちこちの凸凹を走りまわされて
彼奴としてもセロー冥利に尽きるのではないかと私は勝手に思っております。
セロー君、お疲れ様でした。
ちなみに今回のオフ会にはバイク12台&ジムニー1台、計13名の林道好きが集まりました。
悔しかったのはバイクメーカーの勢力図です。
ホンダが6台と圧倒的なのは仕方ないとしても、
カワサキ(3台)>スズキ(2台)>ヤマハ(1台)と言うのは、ちと納得いかねぇっす。
ってわけで、次に買うバイクもたぶんヤマハでしょうね~。

土肥ストーリー

半年前に幹事を引き受けた林道オタクのオフ会。その本番がいよいよやってきた。
幹事と言っても釣りのついでに会場を選定しただけだが、まぁそこはそれ、むにゅむにゅ。
天気もよさそうだし、意気揚々と出かけよう!
…っと、その前に残念なお知らせ。
実は福島で腰上OHしたセロー君が完治していなかったのだ。
行きつけのバイク屋でオイル交換をしたところ、エンジンオイルに金属片が混じって出てきた。
砕けたピストンの残骸か何かは不明だが、ピストンもクランクもギアも傷付いているに違いない。
バイク屋からは「異音も酷く、いつ止まってもおかしくない」と警告された。
クランクケースのOHまでやるより買い換えた方が良いのは自明である。
「乗るのは危険」とまでも言われたが、林道オタクのオフ会を最後の花道としよう。
というわけで、今回がセロー君乗り収めツーリングとなってしまった。
9:30、出発。エンストが怖いのでスピードは控えめ。
環七内回りを南下してゆくと、甲州街道の手前で荷物満載のバイクに抜かれた。
オフ会参加者・cultkingささきさんのBAJAだ。
向こうも気づいたようで路肩に停車して互いに挨拶。
「セロー大丈夫っすかー?」と、その表情の嬉しそうなこと。
同じバイク屋を使っているということもあり、セロー君瀕死の情報は彼の元に逸早く届いているのだ。
「まぁ、たぶん」「では現地で」と先に行ってもらった。BAJAの時、覚えてろー。
9:55、R246を右折。
下道を通って行くつもりだったが、ここまで走った感じだと高速道路の方が安全そうだ。
10:10、東京ICから東名高速道路に乗ることにした。
渋滞気味だが、今のセローには丁度いいくらいのペース。
空いた状態でも最高速度80kmを維持して、のんびりと走った。
11:25、足柄SAでトイレ休憩&給油。
朝飯がまだだが、昼飯に大物を控えているので空腹のまま走る。

足柄SAにて 富士山綺麗だなぁ

足柄SAにて 富士山綺麗だなぁ

11:55、沼津ICを降り市街を抜けて、12:20、沼津港市場へ到着。
目的の店は魚河岸・丸天。予想通りすごい人数が群がっている。
ずいぶんと無秩序に見えるが、みな順番待ちなのだろうか?
とりあえず少し離れた場所にバイクを停めて店頭へ。
どうやら店内の予約シートに名前と人数を書くシステムらしい。
殺人履歴があるのではなかろうか、そんな目付きのおばちゃんが冷徹に仕切っている。
僕も名前を書き、人数に「1」と記入し待つこと数分。
店の前に荷物満載のバイクがやって来た。
オフ会参加者・ろーどまんさんのXLRだ。
声を掛けてみるとやはり丸天目当てとのこと。
こういう待ち時間は一人より二人の方が助かる。
店内に潜り込み予約人数を「2」に増やし、さらに待つこと数十分。
件のおばちゃんに名前を呼ばれ席へ案内された。
二人とも「かき揚げ丼」を注文。厨房・ホールの喧騒も凄まじい。
やがて出てきた茶筒のような逸品に、隣のテーブル客から「うわぁ」と驚嘆の声があがる。
見た目から油ベトベトで胃もたれ必至かと覚悟してたが、いやいやちゃんと美味い。
海老・小柱・タマネギを中心とした具が衣に包まれてフンワリ・サクサクに揚げられていた。
一見食べづらそうな形状のかき揚げだが、箸で簡単に崩せるほど柔らかい。
天ツユは掛かっていたが、別の器で補充分も付いてくる。
御飯も単純な白米ではなく、三つ葉を散らして天ツユをまぶし、一仕事してある。
魚のアラを使った味噌汁も、なかなかに味わい深い。
ガシガシと完食して満足満足。

沼津港 魚河岸丸天 すげぇ行列

沼津港 魚河岸丸天 すげぇ行列

かきあげ丼 メチャ(゚Д゚)ウマー

かきあげ丼 メチャ(゚Д゚)ウマー

食事を終えて、13:30。
僕は初参加者の紅一点emiさんと待ち合わせがあるので、寄り道せずに土肥直行。
ろーどまんさんも一緒に行くことになった。
市場を出て、橋を渡ったところで対向車線を荷物満載のバイクがやって来た。
オフ会参加者・黒洋梨さんのシェルパだ。
ハンドサインだけ出してすれ違った。
今から丸天に向かうのか…あの行列だと遅くなるだろうなぁ…。
R414は渋滞していたが、ろーどまんさんが裏道を使って抜けてくれた。
14:00、県道17号との交差点を右折して海岸沿いを行く。
うーん、待ち合わせ時間の14:30には間に合いそうにないなぁ。
セローのスピードが出せないのでやや遅れ気味。大瀬崎を過ぎた時点で14:20、こりゃいかん。
路肩スペース停車して電話で待ち合わせ時間を30分延ばしてもらった。
「道分からなかったら一緒に」と告げておいた寝袋Mさんもそこにきているようだ。
14:40、戸田通過。
っと前方に荷物満載のバイク発見、交差点で追いついた。
オフ会参加者・MUDさんのエイプだ。
荷物は全てMUDさんが背負ってる…さすが山の人。
会釈を交わして、しばらく後ろを走ったが着いていくだけで精一杯。恐るべしエイプ。
MUDさんは途中で分岐している枝道(たぶん舟山林道だったと思う)へと分け入ってしまった。
15:00丁度、土肥・元湯温泉に到着。
emiさんのシェルパと寝袋MさんのKDXがお待ちかね。遅刻して、すんません。
emiさんと初対面の挨拶を済ませて早速出発。
ろーどまんさんは買出しと温泉のため、ここで一旦お別れ。
僕を先頭にした3台でR136から上岩穴林道へアプローチする。
舗装林道だが落ち葉で路面が埋まっているため滑りやすくなっているので要注意。
ダート以上に注意しながらウネウネと登ってゆく。
15:15、上池林道との合流地点に到着。
左折していよいよ未舗装路の始まりだ。
ここから土肥中央林道との合流地点まで三人各自のペースで走った。
ちょっとマディだったり、ちょっと荒れてたりする場所もあるが走行には全然問題なし。

上池林道 伊豆では貴重な未舗装林道

上池林道 伊豆では貴重な未舗装林道

15:30、土肥中央林道とのT字路を右折。
ここからは舗装路面と未舗装路面が交錯する。
土肥方面の展望が時々開けていい眺め。
15:45、オフ会会場の広場に到着。
すでにnabekunさんとcultkingささきさんがテントを設営していた。
我々3人も適当な平地に早速テントを設営。
怪人M氏のBAJAや笑遊師匠のジムニーもやってきた。
薪も確認したが夏の下見の時のまま十分な量がありそうだ。
種火を起こしてから、僕は改めて温泉&買出しのため一人で土肥の町へ向かった。

夕焼けに染まる山肌

夕焼けに染まる山肌

16:35、元湯温泉に到着。
入浴料金300円を支払って脱衣場へ。
この季節のツーリング、当然厚着してるので脱ぐのも大変だ。
カラン3つのこじんまりした浴場で、お湯はかなり熱い掛け流し。
共同浴場、好きなんだけどなぜかどこも高温なんだよなぁ…。

土肥の公衆浴場・元湯温泉

土肥の公衆浴場・元湯温泉

身体が十分温まったところで買出しに向かう。
17:00、外に出た時にはすでに日が暮れて真っ暗。
スーパーアオキ土肥店の駐車場には荷物満載のバイクが停まっていた。
沼津の黄色いDRZ…オフ会参加者りょうすけさんに違いない。
まだお会いしたことすらないが、これ見よがしにセローを隣に停めておこう。
献立を考えつつ、スーパー店内をぶらぶら。
一旦、イルカの肉を買い物カゴに入れたが調理方法があやふやだったので止めといた。
無難にネイチャーストーブで炭火焼きにしておこう。海老やサザエ、餅などを購入。
駐車場に戻ったらすでにDRZは出発していた。
オフ会の会場に戻ったのは17:50。
りょうすけさんとろーどまんさんが到着していた。
幕営の準備を終えて落ち着いたメンツがすでに焚火を囲んでワイワイやってる。
まぁまぁどもどもと各自適当に宴会開始。
やがて丸天で天丼大盛&かき揚げを食べてきた黒洋梨さん登場。
井川周辺を探索した後、駿河湾フェリーで駆けつけた健さんも到着。
最後に昼過ぎに出発してきた信濃男爵さんが現れて全員揃った。幹事として一安心である。
みなさんの自己紹介やら怪人M氏の激辛ウツボ煮やらMUDさんのオフ会恒例酔爆死やら。
焚火を囲んでの林道談義やバイク談義で夜は更けて…。

林道の奥で焚火を囲んで宴会

林道の奥で焚火を囲んで宴会

寒い夜も焚火でぬくぬく

寒い夜も焚火でぬくぬく


翌朝の最低気温は6度。意外と温かだった。
ボチボチと起きだして焚火で各自勝手気ままに朝食を摂る。僕は珍しくパン。
りょうすけさんはタラコやらウインナーやらハマグリやらを入れた鍋を作っていた。
鍋が安定しないようで2回くらいひっくり返していたがご愛嬌。
一口いただいたが美味かった~。

テント村に朝が来た

テント村に朝が来た

りょうすけさんの鍋 こぼした跡が…

りょうすけさんの鍋 こぼした跡が…

っと、黒洋梨さんがテントから起きだして来た。
昨夜しこたま飲んだのか空ろな眼をしている。
emiさんという女性がいることを忘れているのかパンツ姿である。すかさず激写。

朝からパンツ姿でうろつく剛の者

朝からパンツ姿でうろつく剛の者

女性がいたことを思い出し慌ててます

女性がいたことを思い出し慌ててます

ひと段落したところでオフ会恒例の集合写真を撮影。
バイク12台+ジムニー1台。なかなかの壮観だ。
だが悔しいのはバイクメーカーの勢力図である。
ホンダが6台と圧倒的なのは、まぁ仕方ない、諦めよう。
しかしカワサキ(3台)>スズキ(2台)>ヤマハ(1台)と言うのは異常ではないか、皆の衆?
セロー乗りが幹事なのに…!!

はい、整列ーっ!!

はい、整列ーっ!!

林道を走行するオフローダーが二組ほど通り過ぎていった。
我々も撤収完了した人から随時解散。一人また一人と西伊豆の山へ散ってゆく。
怪人M氏はセローの調子が悪い僕と帰ることになった。見守るためか看取るためか不明。
幹事として焚火の始末を済ませ、最後まで残った信濃さんに別れを告げ、10:45、出発。

いざって時の幕営地 GPSにマークしとくか…

いざって時の幕営地 GPSにマークしとくか…

R136に出て右折。修善寺経由だと当たり前すぎるなぁ。
怪人M氏に相談なく、11:00、西伊豆スカイラインへ。
駿河湾の眺めが素晴らしい。夕陽なんかも綺麗だろうなぁ。

西伊豆スカイライン ドリフト族のタイヤ痕

西伊豆スカイライン ドリフト族のタイヤ痕

駿河湾を見下ろす

駿河湾を見下ろす

尾根沿いを北上し、伽藍山、達磨山などを通過。
11:20、戸田峠で県道18号を横切り、さらに北へ。
沼津市民の森を抜け、舗装林道・みかん畑を経て、11:35、長井崎の海に出た。
県道17号を右折して、11:40、R414に合流。沼津方面に左折する。

さらば西天城の山々

さらば西天城の山々

オレンジのつぶつぶ みかん畑

オレンジのつぶつぶ みかん畑

とにかく無事に帰ることが目的なので、真っ直ぐ家路を急ぐ。
12:20、沼津ICから東名高速道路に接続。
またまた時速80kmの巡航で東京へ向かう。
12:40、足柄SAで給油&昼食。
ここでどうも健さんとニアミスしていたらしい。
さらに14:10、海老名SAで最後の休憩。
ここでcultkingさんとばったり再会。本当によく会う人だ。
実はこのセロー君で初めて林道へ行った時のこと。
ツーレポにも書いた道の駅・大滝温泉に、cultkingさんのBAJAも停まっていたのだ。
同じバイク屋のシールが張ってある新品セローってことで記憶に残っていたらしい。
互いに顔はあわせてないのだが、僕もそのBAJAのことを微かに覚えている。
セロー君の最初と最後を看取る、あぁなんとも稀有な運命の人なのである。セイセイセイ。
ってことで危なっかしいエンジン音のセロー君を先頭に、トロトロと3人で東京へ帰還。
15:10、東京ICを出て、中野区内でそれぞれの帰路に別れ、15:40、無事帰宅。
やれやれ。最後まで健気に走ってくれて、ありがとうセロー君。
酷使してすまなかったが、まぁとりあえずゆっくり休んでくれたまえ。
思えば今回のオフ会もこのバイクを通しての出会いから始まった。
二代目…もとい二台目セローはどんな出会い、どんな凸凹に導いてくれるのかなぁ…?

忙しいっす

まだ会社っす。
セロー引き取りツーリングのレポート書きたいんですが、
仕事が忙しくてなかなか手を付けられません。
明日以降になら時間が取れると思うのですが…。
まぁ、セローが手元に戻ってきたというだけでも、気分的に楽です。
週末が楽しみだなぁっと。

降られて磐梯

5:30、寒くて目が覚めた。尿意を催し外に出て排泄。
100均ショップで買った温度計を見るとマイナス3℃。寒いわけだ。
昨夜、前室でお湯を沸かしておいた鍋には薄っすらと氷が張っていた。
そそくさと寝袋にもぐりこんで二度寝。
6:30頃、外がようやく明るくなり始めた頃に起きだす。
朝飯は昨日バイク屋で貰った大きなリンゴ2個。
シャクシャク齧りながらPCで昨日の日記をつける。
7:30くらいになって幕営地にも朝日が直接差込んできた。
外気温も上がってきたところでノソノソと撤収開始。

バイクに霜が降りまくり

バイクに霜が降りまくり

幕営地からの眺め さぁ、でかけよう

幕営地からの眺め さぁ、でかけよう

8:50、出発。県道2号に出て桧原湖の東岸を南下。
剣ヶ峰の交差点でR459を左折して、9:10、セブンイレブンでゴミ処理。
ついでに肉まんとほっとレモンで朝食の補足。

セロー君 コンビニ駐車場にて

セロー君 コンビニ駐車場にて

案内板に従って走り、9:20、五色沼の駐車場に到着。
最寄の毘沙門沼をちょっとだけ散策することにした。
裏磐梯で一番の観光スポットだけあって行楽客が多い。
沼越しに磐梯山がよく見えたが、山頂に雲が掛かっていたのは残念。

裏磐梯 紅葉の五色沼

裏磐梯 紅葉の五色沼

毘沙門沼より磐梯山を望む

毘沙門沼より磐梯山を望む

散策を終えて9:50出発。長瀬川沿いにR459を南下。
この付近の山々は今が紅葉最盛期だろうか。
山肌は鮮やかな暖色系の木々に包まれている。
10:00、R115を横切るようにして、小田の集落へ入った。
林道三河小田川線の終点となる橋を渡り、さらに小田川を遡る。

なんとか紅葉に間に合ったようですな

なんとか紅葉に間に合ったようですな

三河小田川林道終点 ここからしばらく舗装路

三河小田川林道終点 ここからしばらく舗装路

なにやら支線の交通案内まで出ているが今回は本線に集中。
やがて道は簡易舗装からフラットダートへ。
真っ直ぐな沢沿いの林間の道をのんびりと登る。

林道で交通案内を見かけるのも久しぶりだなぁ

林道で交通案内を見かけるのも久しぶりだなぁ

直線のフラットダートを快走

直線のフラットダートを快走

道はそのうち沢から離れ、ワインディングの峠道になった。
天狗角力取山という変な名前の山を登る。北側の展望が素晴らしい。
木々があらかた落葉してしまったおかげか見通しが利く。

僅かに残る紅葉が鮮やかに映える

僅かに残る紅葉が鮮やかに映える

林道三河小田川線 展望良好の峠越え

林道三河小田川線 展望良好の峠越え

小田方面の爽快な眺め

小田方面の爽快な眺め

山襞に張り付くように穿たれた道

山襞に張り付くように穿たれた道

何度も切り返して九十九折れを登り標高を稼ぐ。
峠が近くなるにつれ、雲も出てきて風も強くなってきた。
路肩に白いものまでちらほらし始める。冬の訪れを痛感。

空に雲が増えてきたような…

空に雲が増えてきたような…

路肩に積雪まで現れ始めました

路肩に積雪まで現れ始めました

10:35、名無しの峠に到着。さすがに風が強い。
幕営できそうなスペースはあるけど寒いだろうなぁ。
この林道、交通量が意外と多く、ここに来るまでにも何台か四輪とすれ違った。

林道三河小田川線 開通記念碑で記念撮影

林道三河小田川線 開通記念碑で記念撮影

峠は幅員めちゃ広いです 幕営できそう?

峠は幅員めちゃ広いです 幕営できそう?

峠を越えた南側区間 風強し

峠を越えた南側区間 風強し

強風で熊笹も思いっきり煽られてます

強風で熊笹も思いっきり煽られてます

南側へ出ると流石に少し暖かくなった。とはいえ、残念ながら日は陰り気味。
下ってゆくとまた紅葉が素晴らしい。日照量が多い分、こちらの方が残っている。
ワインディングからやがて沢沿いのフラットダートに。
中山宿の集落に出て、11:05、三河小田川林道の起点に到着。
あー、面白かった。

豪快なトラバース路が続きます

豪快なトラバース路が続きます

遥か下方に見えるのが沢沿いの進路

遥か下方に見えるのが沢沿いの進路

紅葉萌え~

紅葉萌え~

広域基幹林道三河小田川線 起点

広域基幹林道三河小田川線 起点

R43へ出て右折。猪苗代湖方面へと進む。
晩秋の日曜日の基幹国道、交通量も多い。
安全運転でのんびり走り、11:15、猪苗代湖畔へ出た。
ちょっとだけ志田浜に寄り道。
湖岸から見上げる磐梯山の眺めが良い感じ。

猪苗代湖畔より磐梯山を望む

猪苗代湖畔より磐梯山を望む

鴨の群れが餌を貰っていた

鴨の群れが餌を貰っていた

さらにR49で猪苗代湖北岸を西へと向かう。野口英世記念館はスルー。
会津若松方面に進み県道33号を右折。会津慈母観音像もスルー。
会津盆地を一望しつつ快走し、12:00、堂島の食堂・十文字屋に到着。
人気店だけあって駐車場からして混雑している。バイクも何台か停まっていた。
店内に入り人数を告げて待つことしばし。一人なので割と早めにカウンターに案内された。
注文は磐梯かつ丼1000円。会津名物ソースカツ丼である。
観光バスで来てる団体客までおり、厨房は大忙し。
あっちこっちに運ばれるお盆をいくつも見送り、ようやく自分のカツ丼がやってきた。
おぉー、噂どおりのボリュームだぁ。手加減無しの丼飯に千切りのキャベツ。
そして厚さ1cmはあろうかという分厚いカツがソースに浸され幾重にも積まれている。
御飯に箸が届くようカツを取り分ける空き皿まで用意する念の入れよう。
とりあえずカツを退かしがてら一口ぱくり。うむ!
肉質はちょっとアレだが、ソースがいかにもB級で美味い!(←褒め言葉)
キャベツの千切りもソースのくどさを上手に和らげていい仕事をしている。
量的に終盤苦しかったが、なんとか完食。うまかったー。
ちなみにここの十文字ラーメンもかなり凄いらしい。

会津若松市・十文字屋 河東町は合併されたのね…

会津若松市・十文字屋 河東町は合併されたのね…

磐梯かつ丼 デカ(゚Д゚)ウマー

磐梯かつ丼 デカ(゚Д゚)ウマー

食べ終わって、会津出身・野口英世のお札で支払い、12:55出発。
次に向かったのは有料道路・磐梯山ゴールドライン
R49から県道7号、県道64号を経て、13:15、源橋料金所に到着。
二輪車の通行料金530円を支払って走行開始。
ちなみにこの道路明日から冬季閉鎖、今日が今シーズン最後の営業日なのだ。
果てしないワインディングを繰り返し、着実に標高を上げてゆく。
猪苗代湖の展望良好。磐梯山も間近に見えるが山頂付近の雲が邪魔だ。

会津の快走路 磐梯山ゴールドライン

会津の快走路 磐梯山ゴールドライン

磐梯山ゴールドラインより猪苗代湖を眺望

磐梯山ゴールドラインより猪苗代湖を眺望

そのうち、路肩にまた雪が見え始めた。13:45、最高地点の八方台に到着。
磐梯山への登山口でもあり、山小屋やトイレなどが設けられている。
ここでトイレ休憩。ついでに寒くなってきたのでダウンインナーを装着。
さらにハクキンカイロに燃料を補給しようとしたのだが、火口を水溜りに落としてしまった。
濡らしてしまったせいか、うまく点火せず。むぅ。買い換えなきゃだめかなぁ?

とび滝?と磐梯山 別名・会津富士

とび滝?と磐梯山 別名・会津富士

八方台の駐車場 地面が濡れてます

八方台の駐車場 地面が濡れてます

下り勾配になったが、それほど距離を進まないうちに退出ゲートを抜けてしまった。
裏磐梯高原自体が猪苗代湖側に比べて標高が高いせいだろう。
R459を右折して、昨日も通った桧原湖南岸を東へ向かう。
剣ヶ峰の交差点を過ぎ、磐梯吾妻レークラインを左折。
14:00、料金所で630円を支払った。ここも今日で冬季閉鎖の有料道路である。
この辺りから雨がポツポツ降り始めた。寒くて冷たい。
しばらく走り、路肩スペースで雨具の下半身装着。

裏磐梯の湖を辿る磐梯吾妻レークライン

裏磐梯の湖を辿る磐梯吾妻レークライン

磐梯吾妻レークラインより小野川湖を望む

磐梯吾妻レークラインより小野川湖を望む

湖はかろうじて景色が眺められるが、雲が出てきて周囲の山々は全く見えない。
14:30、秋元湖の湖尻で県道70号に接続。ここで次のルートについて悩んだ。
予定では磐梯吾妻スカイラインへ向かうつもりだったが、この天気である。
景色は期待できないし下手すれば雪。路面凍結も危ぶまれる。
うーん、まぁとりあえず行ってみるか。料金所で様子を聞いてみよう。

秋元湖 この時点で結構本格的な雨

秋元湖 この時点で結構本格的な雨

R115を左折し、再び県道70号を経て、14:45、土湯峠に到着。
天候はかなり悲惨な状況である。強風で濃霧、シールドは曇りまくり。
だが料金所で聞いたところ路面の心配は要らないらしい。
うーん、ネタに徹して走ってみるか…。自分のマゾッ気が恨めしい。
ドブに捨てたつもりで料金1150円を支払って、磐梯吾妻スカイライン走行開始。

磐梯吾妻スカイライン 行ったるわ

磐梯吾妻スカイライン 行ったるわ

日本有数のドライブルート…?

日本有数のドライブルート…?

視界最悪の山岳路を苦行のつもりで走行。
エンジンにも気を使わねばならず、時速20kmくらいでトロトロ走る。
後続車がくればフォグランプですぐ気づくはずだが全く来る気配はない。
標高があがるにつれて路肩の雪が増えてきた。寒い寒い。
雨はいつのまにか氷の粒に変わっていた。
9月にバイク屋に預けたままのジェット型ヘルメットじゃ頬が痛い。

また雪の季節がやってきたのね

また雪の季節がやってきたのね

路肩には雪 風には霰 六根清浄六根清浄…

路肩には雪 風には霰 六根清浄六根清浄…

15:15、磐梯吾妻スカイラインの最高地点を通過。標高は1600m越。
ようやく霧が晴れ、目の前に浄土平の荒野が開けた。
磐梯吾妻スカイラインでもメインの観光スポットなのだが、凄まじい霰と強風に心が萎えてしまった。
本当なら吾妻小富士やら鎌沼やらを散策したいが、とてもそんな気にはなれない。
とにかく早く走り終えたい、有料駐車場に支払う100円も勿体無い。
その一心でスルーしてしまった。硫黄臭い火山地帯のドライブウェイをひたすら下る。

吾妻山 荒涼とした浄土平

吾妻山 荒涼とした浄土平

駐車場は当然のようにガラガラ…

駐車場は当然のようにガラガラ…

硫黄臭が漂う磐梯吾妻スカイラインを下る

硫黄臭が漂う磐梯吾妻スカイラインを下る

吾妻小富士 登りたかったなぁ

吾妻小富士 登りたかったなぁ

しばらく進むと福島方面の眺望が開けてきた。
スカイラインの名に相応しい好展望の快走路をようやく実感する。
つばくろ谷を過ぎる頃には雨(霰)もやみ、気持ちにも余裕が出てきた。ふぅ。

磐梯吾妻スカイラインより福島方面を眺望

磐梯吾妻スカイラインより福島方面を眺望

つばくろ谷 …だったはず

つばくろ谷 …だったはず

スキー場を抜けて料金所を潜り、有料区間は終了。
下り続けたところで高湯温泉の温泉街が現れた。
共同浴場があったら入りたいなぁと思ってたら、それらしい建物があった。
一旦通り過ぎてしまったが、わざわざUターン。
15:50、高湯温泉・あったか湯へ到着。入浴料は250円。安!
受付で雨具を脱ぎ忘れてたことに気づく。
だが、いまさら外に出るのもなんなので、そのまま脱衣所までいってしまった。
白濁したお湯に漂う硫黄臭、疲労回復に効きそうだ。湯加減も丁度よい。

あづまスキー場から福島市街を望む

あづまスキー場から福島市街を望む

高湯温泉・あったか湯 効きそうな硫黄泉です

高湯温泉・あったか湯 効きそうな硫黄泉です

のんびり入浴し、身体の芯まで暖まった。
さて帰路につこう。16:30、出発。
福島の盆地に降りて給油を済ませ、16:55、福島西ICへ。
二ヶ月ぶりの東北自動車道だ。長かったなぁ。
慣らし運転に準じて、速度は80kmで巡航。しばらく走って眠気が襲ってきた。
17:35、安積PAで仮眠。15分寝ただけだが楽になった。
路面温度は寒くてもせいぜい7度。
身体が強張ってしまったが、芯まで冷えるほどではない。
防寒装備を準備していたので助かった。
渋滞もあったがモゴモゴして、休憩をまめに取りながら順調に南下。
21:25、川口ICから東京外環を経て大泉ICへ。
帰宅は22:00。予定通りの時刻である。
何はともあれセロー君が帰ってきた。
これで来週のオフ会へ行く目処が着いた。
…はずだったのだが…。

復活の日

9月中旬に福島でエンジンブローしてしまったセロー君。
その修理が完了したとの連絡が入った。
メーカーの部品欠品で遅くなったが、ようやく引き取りに行ける。
キャンプ道具やヘルメットなどは、故障した日のままバイク屋に預けてある。
だが季節はもう11月中旬。当時に比べてすっかり寒くなった。
その分を補う防寒・耐寒装備を持参して、6:40、出発。
中野駅北口の立ち食い蕎麦屋で朝食を摂り、中央線で新宿へ。
埼京線で大宮へ行き、そこから東北新幹線MAXやまびこ号。
出発間際に慌てて乗り込んで空いてる席に座った。
車窓から見える男体山は雪で白く覆われていた。
むぅ。去年は12月冠雪してなかったのに。
郡山の手前で座った席が指定席だったことに気づく。
まぁ空席だったようだし、後一駅だからこのまま座っておこう。
9:00過ぎに福島駅に到着。妙に緊張してきた。ドキドキ。
時間的に余裕があるのでトイレをここで済ませた。
雲は出ているが東京都同様に時折雨がぱらつく程度。
飯坂線に15分ほど揺られてバイク屋へ到着。
雑談を交えつつ清算。おせわになりました。
洗車したてのセローに預けていたキャンプ道具を積む。
出発間際におばちゃんがリンゴをくれた。
大きなリンゴ4つは結構な荷物になるが、ありがたくいただいておこう。

洗車してもらってるセロー君

洗車してもらってるセロー君

ピカピカですね、すぐ汚れますが…

ピカピカですね、すぐ汚れますが…

10:35、出発。雨はもう止んでいた。
まず向かったのは飯坂温泉。県道3号を北上。
ひさびさに乗るセロー。運転もどことなくぎこちない。
飯坂温泉は東北でも有数の温泉街だった。
しかし、今はもうかなり寂れてしまっているようだ。
入り組んだ路地を進み、10:50、玉手商店に到着。
名物・ラジウム玉子の元祖の店なのだが、見た目は小さな個人商店。
店に入るとゴチャゴチャ商品が陳列された奥で、おじいさんが卵を選別していた。
晩飯のおかず&御土産用にラジウム玉子(10個入り・530円)を購入。
ついでに作業中の写真を一枚撮らせて貰った。

飯坂温泉 元祖ラヂウム卵・玉手商店

飯坂温泉 元祖ラヂウム卵・玉手商店

ラジウム玉子になる鶏卵を選別中

ラジウム玉子になる鶏卵を選別中

続いて米沢方面へ。R13に合流して西へと山懐へ分け入ってゆく。
日当たりの好い山肌にはまだ紅葉が残っていた。
バイク屋で言われた指示に従い新車の慣らし運転同様、速度は抑え気味。
大型車に混じってまったりと走る。標高が上がるにつれて気温も下がってきた。
ネックウォーマーで顔の下半分をカバーしてはいるものの、ジェットヘルメットはやはり寒い。
2675mの東栗子トンネルを抜け、板屋大橋を渡って山形県に入った。
11:20、県道232号を左折し、姥湯方面へ至る県道へ。
うーん、どうも雲行きが怪しい。と思ったら雨がぱらつき始めた。
板谷峠の分岐からは姥湯林道のはずだが、ずっと舗装路が続く。

辛うじて紅葉が残る福島・山形の県境付近

辛うじて紅葉が残る福島・山形の県境付近

秋雨そぼ降る舗装林道を行きます

秋雨そぼ降る舗装林道を行きます

11:40、奥羽本線・峠駅の手前の分岐に到着。
ここから林道は姥湯温泉方面へと向かう未舗装路になるのだが全面通行止め。
残念だが、今回は無事に帰ることが最優先なので素直にUターン。
雨が本格的になってきたので下だけ雨具装着。国道に戻ったのは11:55。
寒い。福島の里では11度だった路面温度も峠付近では6度にまで下がっていた。
下り勾配になったR13をさらに西へと進み、12:10、米沢の盆地へ出た。
雨はもう完全に止んでいる。昼飯に米沢牛を食おう。
市街地を走り、12:20、『登(のぼる)』という店に到着。
明治27年創業の老舗・登起波が、よりカジュアルに米沢牛を食べてもらおうと開業した分店である。
注文したのは米沢牛を使ったすき焼風の牛鍋定食・肉大盛。お値段2500円。
これでも格安なのだ。ちなみに牛丼・並は1260円(!)。
やがて熱々の牛鍋が出てきた。
甘めの割り下で程よく煮込まれた牛肉を溶き玉子につけて食べる。
噛み締めて、その肉の柔らかさに驚いた。
肉本来の甘味がじゅわーっと口の中に広がる。こりゃうめー!
オカズが美味いので御飯もバクバクいけてしまう。一杯じゃ勿体無い。
おかわりして、周りを気にしながら残りの具と割り下と玉子をぶっかけ。
下品な食い方だが、これもやっぱうめー! 米沢牛最高!
会計時、おかわりした御飯の分はサービスしてくれた。「通常はいただきますが結構です」と。
ラッキー♪ …でもなぜだろ? 隠し切れない貧乏オーラのせいだろうか?

登起波分店・登 手頃な価格で米沢牛を提供

登起波分店・登 手頃な価格で米沢牛を提供

牛鍋定食・肉大盛 メチャ(゚Д゚)ウマー

牛鍋定食・肉大盛 メチャ(゚Д゚)ウマー

13:10、出発。県道2号で米沢市街を南下。
上杉神社にも寄ってみたかったが、またの機会にしておこう。
市街を抜けたところで県道234号へ合流。
綱木峠を超えるアスファルトの山道だが、路面は落ち葉で完全に覆われていた。
ダートよりもこういう舗装路が怖い。気をつけて走行。
北側に開けたポイントからは冠雪した蔵王が展望できた。

綱木峠付近より蔵王を遠望

綱木峠付近より蔵王を遠望

緑に赤に黄色に茶色…カラフルな山肌

緑に赤に黄色に茶色…カラフルな山肌

綱木の集落から道を一度間違えた後、13:55、鷹ノ巣山林道の起点に到着。
通行止めの簡易バリケードがあるが、おなじみモゴモゴ。
ひさびさの未舗装路だ。やっぱり落ち着くなぁ…。

迷い込んだ綱木の集落 小学校跡か?

迷い込んだ綱木の集落 小学校跡か?

鷹ノ巣山林道 4WDが通過してました

鷹ノ巣山林道 4WDが通過してました

鷹ノ巣山林道は米沢から裏磐梯に抜ける林道である。
ダートは約8km。峠の標高は1100m弱。路面はフラットで4輪車でも問題なし。
エンジンに負担を掛けぬようトコトコと紅葉を楽しみながら登ってゆく。
米沢方面を振り返ると白い蔵王は遥かに遠ざかっていた。

山肌をひたすら登ってゆきます

山肌をひたすら登ってゆきます

今は落ち葉、やがては雪に覆われるでしょう

今は落ち葉、やがては雪に覆われるでしょう

見晴らしのよい路肩スペースで一服

見晴らしのよい路肩スペースで一服

鷹ノ巣山林道より米沢方面を望む

鷹ノ巣山林道より米沢方面を望む

14:10、旧米沢街道の桧原峠から東にややずれる名無しの峠を超え福島県に戻ってきた。
桧原湖・磐梯山の眺望を期待していたのだが、余り景観がよくない。
熊笹と立木で視界は開けず。だがまぁ奥深い森独特の雰囲気もいいものだ。
14:20、再び簡易バリケードが現れ、そこで未舗装区間は終了。
裏磐梯高原は米沢側に比べて標高が高い。
その分、下りの急勾配の区間も短かった。

鷹ノ巣山林道 福島県側 展望は開けない

鷹ノ巣山林道 福島県側 展望は開けない

未舗装区間終了

未舗装区間終了

幕営できそうな場所を見繕いながら長井川沿いに桧原湖方面へと下ってゆく。
支流・迷沢沿いのピストン支線にも首を突っ込んでみたが、いかにも獣が出そうな雰囲気なのでパス。
それでも本線に何箇所か目ぼしい幕営ポイントがあった。

迷沢沿いの支線林道 熊が出そうな雰囲気です

迷沢沿いの支線林道 熊が出そうな雰囲気です

終点に近い砂防ダム この下流にも幕営ポイント

終点に近い砂防ダム この下流にも幕営ポイント

終点にもう一つバリケードがあり、14:40、林道終点。
桧原湖畔へ出て磐梯山の眺めにいきなり圧倒された。
とりあえず県道64号を左折。桧原湖北岸を反時計回りに進む。

鷹ノ巣山林道終点

鷹ノ巣山林道終点

裏磐梯高原・桧原湖より磐梯山を望む

裏磐梯高原・桧原湖より磐梯山を望む

早稲沢温泉の集落で県道2号=西吾妻スカイバレーを左折。
米沢に抜ける絶景の山岳道路なのだが残念ながら積雪のため通行止だった。ちぇ。
しかし、それも仕方あるまい。右手に聳える西吾妻山も頂は真っ白だ。
明日、有料道路の磐梯吾妻スカイラインを走る予定だが大丈夫かな?

西吾妻スカイバレーは積雪のため通行止

西吾妻スカイバレーは積雪のため通行止

西吾妻山(2035m)も冠雪してました

西吾妻山(2035m)も冠雪してました

幕営までの予定が空いてしまったので桧原湖一周することにした。
僕は水辺を走る場合、半島・島は時計回り、湖・河川は反時計回りを心掛けている。
その向きだと左側へ停車したときに岸辺が近くなるからだ。
ってことで、県道64号で桧原湖の北岸から西岸を巡る。
磐梯山や吾妻山のビューポイントでいちいち立ち止まりながらのんびり走った。

桧原湖西岸より磐梯山を遠望

桧原湖西岸より磐梯山を遠望

こちらは西吾妻山 泰然自若としてますなぁ

こちらは西吾妻山 泰然自若としてますなぁ

15:20、道の駅・裏磐梯ビューパークで小休止。
10台ほどのバイクの集団が居た。こんな時期に物好きな。
トイレを済ませ、農産物直売所で椎茸を一袋購入。

道の駅・裏磐梯ビューパーク

道の駅・裏磐梯ビューパーク

ここから道はR459になる。桧原湖南岸を東へ。
明日走る予定の磐梯山ゴールドラインのゲートがあったが、走行に問題はなさそうだ。
ここから五色沼へと至るエリアが裏磐梯の中心で最も賑わっている。
16:00、公衆トイレで水を汲み、剣ヶ峰付近のコンビニで買出しを済ませた。
県道2号を右折して桧原湖東岸を北上。
沈んでゆく夕日を横目に見ながら、再び鷹ノ巣山林道へ舞い戻った。
砂防ダム下に目星を付けていたのだが、傾斜してるし明け方冷え込みそうだ。
16:25、桧原湖寄りに手頃な空き地があったので、そこを幕営地に決定。
テントを張り終えた頃には、もうすっかり暗くなっていた。
17:15、早稲沢の集落へ行き給油。最近のガソリンの高騰は痛い。
さらに温泉。近くの民宿・えんどうが日帰り湯もやっていた。入浴料500円。
掛け湯を済ませて露天風呂へ。硫黄の匂いがツンと鼻を刺す。
強張った体を揉み解しながら、18:00までのんびりと入浴。
帰りしなバイクの鍵が見つからず一人であせったが、いつもと違うポケットに入れてただけだった。
とほほ。

早稲沢温泉 民宿えんどう

早稲沢温泉 民宿えんどう

18:15、湯冷めしないよう、幕営地へ戻るやいなやテントの中へ。
ビールと乾き物で晩酌しながら、前室で椎茸のバター炒めを作る。
火が通った頃に日本酒に移行。チビチビ、グビグビ。
セオリー通り、アルコールで寒さに対抗した。

本日の買出し品~♪

本日の買出し品~♪

椎茸のバター炒め 手軽で美味い

椎茸のバター炒め 手軽で美味い

夕飯は椎茸炒めにホテイの焼き鳥を追加投入したものがメインのオカズ。
炊き立ての白飯の上にぶっ掛けて、ラジウム玉子を割りいれた変則親子丼。
ジャンクな味で美味い。今夜一晩の熱源として頑張って欲しいものだ。

飯坂温泉名物・ラジウム玉子 (゚Д゚)ウマー

飯坂温泉名物・ラジウム玉子 (゚Д゚)ウマー

温泉玉子と缶詰焼き鳥の変則親子丼なり

温泉玉子と缶詰焼き鳥の変則親子丼なり

食べ終わって、いそいそと寝袋へ潜り込む。
ダウンインナーの上下を着込み、ハクキンカイロも胸に忍ばせた。
土曜日夜のこの時間、NHK第一放送の携帯短歌を耳にしながら、ヌクヌクとまどろむ。
夜半、さらに寒くなってきて目が覚めた。安眠を求めて装備追加。
もう一枚フリースを着込み、雨具下半身を付け、使い捨てカイロ二個を足首に。
これで朝まで安眠できた。東北の晩秋は関東の真冬並みに辛いのだ。

やっと…やっと!

えー、本日バイク屋に連絡しまして今週末までには修理完了の予定だそうです。
ってことで、土日はバイク引取りツーリング!!
あー、長かった! オフ会に間に合ってよかった!
まだ実際受け取って無事に帰宅するまで安心できませんけどね。
裏磐梯の辺りを探索してくる予定ですが、めぼしいキャンプ場はみな冬季閉鎖ですね…。
道路の冬季閉鎖に間に合っただけでもよしとするか。
ちなみに東京の散歩も番外編としてツーレポに追加しました。
下半期の記事が少なくて寂しいので見逃してください。

番外編・秋の大江戸寺社巡り

バイクが壊れてもう一月半。
必然、休日はゴロゴロと過ごすことが多くなってしまった。
ツーリングに最適な季節だというのに、文字通り髀肉の嘆を託つ日々。
…これではいかん! ってことで、都内の散歩に出かけてみた。
とんとご無沙汰のツーレポ代わりに東京散策番外編。はじまりはじまり。
まずはのんびりチャリンコで中野駅へ。
北口ロータリーに面した立ち食い蕎麦屋に寄り、アジ天蕎麦で軽く朝飯。
中央線の上りに乗って、11:25、お茶の水駅で下車。
さて、お散歩開始。最初の目的地は湯島聖堂
改札を出て聖橋で神田川を渡って、ハイ到着。実に早い。

日本では珍しい孔子廟・湯島聖堂

日本では珍しい孔子廟・湯島聖堂

現在の大成殿は昭和十年に建てられたもの

現在の大成殿は昭和十年に建てられたもの

湯島聖堂は五代将軍綱吉によって建てられた孔子廟である。
もともとは儒学の学問所だったが明治政府によって閉鎖されてしまった。
様々な紆余曲折を経て、残る施設は大成殿他ごくわずかだ。
大成殿の内部には孔子像が祀られていて、独特の雰囲気を醸している。
ちなみにこの日は文化財ウィークとかで地図片手に散歩している人が大勢いた。
だが今や儒学の研究者はいても信奉者は存在しないようだ。
続いて向かったのは神田明神
湯島聖堂の西門を出て北へ徒歩数分、ハイ到着。

神田神社(神田明神) 鳥居

神田神社(神田明神) 鳥居

随神門 豪奢な造りですなぁ

随神門 豪奢な造りですなぁ

大己貴命(おおなむちのみこと)と平将門を祀り、江戸っ子の尊崇を集めた神田明神。
しかし明治天皇行幸の際、朝敵だった将門は祭神から外されてしまった。
その代わりに勧請されたのが少彦名命(すくなのみこと)。
明治維新は神仏分離令で仏教に打撃を与えただけでなく、神道側も混乱させたのだ。
平将門命が本社祭神に復帰したのは意外と最近で1984年(昭和59年)のことである。
ちなみに大己貴命=大国主命=大黒様、少彦名命=恵比寿様。
どちらも江戸っ子が大好きな七福神である。
今日は七五三のお参りに加え、結婚式も行われていた。
さすがお江戸の総鎮守。今なお参詣者は多い。
日本三大祭りに数えられる神田祭も有名である。

神田明神御神殿 結婚式で雅楽が奏せられてます

神田明神御神殿 結婚式で雅楽が奏せられてます

大己貴命「だいこく様」 どことなくユーモラス

大己貴命「だいこく様」 どことなくユーモラス

少彦名命「えびす様」 変わったモチーフですな

少彦名命「えびす様」 変わったモチーフですな

明神男坂 勾配きつし

明神男坂 勾配きつし

明神男坂を下って11:45。次に向かったのは湯島天神。
立瓜坂、三組坂、清水坂を経て…それにしても坂が多いな。
鳥居の手前で何やら行列が出来ている。親子丼が売りの店らしい。
丁度昼時。休憩がてら僕もその店、鳥つねに並んでみた。
10分ほどで店内へ。カウンターに着席して上親子丼1500円(高!)を注文。
具の無い澄まし汁を啜りながら待つ間に店のパンフレットを読む。
大正元年創業、鳥一筋八十年の老舗らしい。ふむふむ。っと親子丼がやってきた。
早速、胃の腑へワシワシかきこむ。もぐもぐ…むむ! こいつぁうめぇ!!
噛み締めるほどに味が染み出る上質の鶏肉と、濃厚な半熟の黄身。
それらを纏める甘めの割り下がこれまたドバドバのツユだくなのだ。
最近、汁かけ御飯への偏愛が著しい自分としては感動モノである。
具と汁とホカホカ御飯が渾然一体となった親子丼。
丼を両手で包み「うわぁー、鳥と玉子の宝石箱やー!(彦摩呂風)」と叫びたい。
ちなみに平日のランチタイムには親子丼1000円もあるらしい。食べて後悔はしないだろう。

創業八十年 湯島天神前の鳥つね

創業八十年 湯島天神前の鳥つね

上親子丼 すこぶる(゚Д゚)ウマー

上親子丼 すこぶる(゚Д゚)ウマー

食事を終え、行列を後にして湯島天神(湯島天満宮)の鳥居を潜る。
菊祭り開催中で参道の両側にはテキヤが並んでいた。
カルメラ、ワタ飴、チョコバナナに菊の花。
開運グッズを売っている露店商が滔々と述べる口上が面白かった。

湯島天満宮 湯島天神の名で親しまれてます

湯島天満宮 湯島天神の名で親しまれてます

天之手力雄命と菅原道真公が祀られてます

天之手力雄命と菅原道真公が祀られてます

祭神・菅原道真はご存知の通り学問の神様。
受験生の参拝が多く、絵馬も大量に掛けられていた。
江戸時代の学者・文人も数多く参詣していたようだ。

受験生の絵馬 みんな頑張れよー

受験生の絵馬 みんな頑張れよー

東の男坂を下ると大聖歓喜天を祀る湯島聖天があった。
元々湯島天神の境内にあった堂宇が、これまた神仏分離令で遷されたものらしい。
それにしても聖天とは、仏教の天部でも珍しい部類である。
この界隈の社寺はどれもこれも一癖あって面白い。
柳の井戸という名水があったが味見し忘れた。

湯島聖天 大聖歓喜天を祀ってます

湯島聖天 大聖歓喜天を祀ってます

由緒書き 元々は弁財天? もうワケわからん

由緒書き 元々は弁財天? もうワケわからん

天神下の交差点に出て北上し、12:30、上野公園・不忍池のほとりにでた。
公衆トイレに寄って、反時計回りに池を巡る。
蓮の葉で水面は殆ど見えない。開けた水辺では鴨が餌に群がっていた。
池の彼方には弁天堂と奇妙な形のビルが見える。
晴天に恵まれ11月とは思えぬ陽気だ。自販機で冷たいお茶を買って喉を潤す。
長閑な秋の土曜午後。まったり。

不忍池 弁天堂と変なビル

不忍池 弁天堂と変なビル

撒かれた餌に群がる鴨たち

撒かれた餌に群がる鴨たち

色づいた木々と柔らかな木漏れ日

色づいた木々と柔らかな木漏れ日

そこかしこに屋台や露店が出てました

そこかしこに屋台や露店が出てました

交差する参道を左に折れ、橋を渡って中之島の弁天堂へ向かう。
江戸時代初期、京都の比叡山延暦寺に習って寛永寺という寺院が建立された。(詳しくは後述)
その際、不忍池は琵琶湖に見立てられ、この中之島・弁天堂も竹生島から勧請されたらしい。
弁財天は勿論七福神の一つ。今も線香が沢山炊かれ、参拝者も多い。
エレクトーンを演奏しておひねりを貰う爺さんなどもいて、妙な賑わいがある。
対して右手の大黒天堂はひっそりした雰囲気。
眼鏡を供養する「めがねの碑」や魚を供養する「魚塚」なんてのもあった。

中之島弁天堂 賑やかな雰囲気です

中之島弁天堂 賑やかな雰囲気です

大黒天堂 ちょっと寂しい感じ

大黒天堂 ちょっと寂しい感じ

裏手の橋を渡ってボート乗り場の手前を右に。
アウトドア生活を営むプロキャンパーのテント村を横目で見つつ池の西側へと歩く。
右手の柵の向こう側は上野動物園だ。パンダを見たい気もするが今日はお預け。

ボート池沿いを西へと歩く

ボート池沿いを西へと歩く

上野恩賜公園・不忍池 のどかですなぁ

上野恩賜公園・不忍池 のどかですなぁ

次に向かったのは先ほど触れた寛永寺。
上野動物園の西側をなぞるように北へと進む。
不忍池付近の賑わいは遠のき、落ち着いた趣の町並みに変わる。
森鴎外の住居跡から清水坂を経、上野高校を過ぎ大黒天が祭られた護国院を右折。
東京芸術大学をスルーして、13:25、寛永寺に到着した。

東叡山寛永寺 徳川家の菩提寺でした

東叡山寛永寺 徳川家の菩提寺でした

訪なう人もまばらな堂宇 盛者必衰か…

訪なう人もまばらな堂宇 盛者必衰か…

東叡山寛永寺は徳川家の菩提寺としてかつて隆盛を誇った。
京都の比叡山延暦寺に習い、江戸の鬼門・東北方向に建立されたのは前述の通り。
東叡山の山号には「東の叡山」の意味が込められており、天台宗の関東総本山でもある。
家康・秀忠・家光の三代に渡って将軍家の帰依を受けた南光坊天海という僧侶によって開山された。
天海は「黒衣の宰相」とも呼ばれる怪人物で、明智光秀だったという説まである。
それはさすがに眉唾だが東照大権現の神号決定や江戸の都市計画など幕府支配の基礎を築いた。
天海の死後も将軍家や諸大名の篤い帰依は江戸時代を通して続いた。
やがて皇族が門主を務めるようになり政治力もさらに強まって寛永寺は隆盛を極めることとなる。
その栄華も幕末に終焉を迎える。上野山の彰義隊の戦で堂宇の殆どは消失。
荒廃した敷地は東京府の管轄下に置かれ、新政府によって公園に指定された。
駅・公園・動物園・博物館・学校に至るまで、上野一帯は全て寛永寺の元敷地と思って良い。
今は参拝する人も少ないが、江戸幕府の始まりと終わりに大きく関わった波乱万丈の寺なのである。
上野中学校から国立博物館の裏手を巡って寛永寺霊園に出た。
路上駐車の車列の中を見ると、どの車も運転席を倒して昼寝中。お疲れ様です。
新坂を下って、13:45、山手線鶯谷駅の線路を渡る。
この辺りを歩くのは初めてだが、谷と名乗るだけあって高低差が大きい。

鶯谷駅 山手線で乗降客数が最少らしい

鶯谷駅 山手線で乗降客数が最少らしい

恋の山手線(小林旭)を口ずさむのだ

恋の山手線(小林旭)を口ずさむのだ

言問通を右折し、昭和通との交差点の手前にあるのが次の目的地・入谷鬼子母神。
「恐れ入谷の鬼子母神」で有名なアレである。本来は法華宗真源寺という寺院だ。
思ったより小規模で、門から御堂までの距離も短い。
ちなみにここでは「鬼」の字の頂点の一画は書かないそうだ。
仏教に帰依した善神ってことで角がないらしい。へぇ。
ここには畳針の供養塔があった。もう何でもあり。

法華宗真源寺 こじんまりしてます

法華宗真源寺 こじんまりしてます

恐れ入谷の鬼子母神だね、こんちくしょー

恐れ入谷の鬼子母神だね、こんちくしょー

昭和通を左折して北上。寄り道しながら三ノ輪方面へ向かう。
次の目的地までちょっと距離がある。
これだけ歩いたのも久しぶりだ。さすがに疲れてきたなぁ。

小ネタを交えつつ昭和通を三ノ輪へ進む

小ネタを交えつつ昭和通を三ノ輪へ進む

地下鉄三ノ輪駅をスルーして明治通りを渡って右へ約100m。
14:25、目黄不動尊と呼ばれるお寺、天台宗永久寺に到着した。
といっても思わず見過ごしてしまうほどの間口である。
不動明王が安置されてる御堂も小さく、参拝者も皆無だった。

天台宗永久寺 別名・目黄不動尊

天台宗永久寺 別名・目黄不動尊

恋はメキメキ(トム・ジョーンズ)を口ずさむのだ

恋はメキメキ(トム・ジョーンズ)を口ずさむのだ

知っての通り、東京には目白と目黒という地名があり、山手線の駅もある。
だが白と黒だけでなく、他の色もあるのは御存知だろうか?
目白・目黒に加え、目赤・目青、そして目黄。
戦隊ヒーローを想起させるが、まとめて江戸五色不動と呼ばれている。
これも既出の怪僧・天海によるものらしく、陰陽五行に配されているらしい。
「らしい」ばかりで申し訳ないが、実際どの寺がどの色に当たるのか異同も多く、詳しいことは判らないのだ。
まぁとりあえず、こんな伝承もあるよってことで済ませてね。
さてとお次は都電荒川線
三ノ輪橋駅まで歩き、アーケードの古本屋で文庫本を購入してから乗車。
14:50、出発。終点の早稲田まで約一時間、のんびりと城北地域を進む。
これで運賃160円ってのは安いものだ。

三ノ輪の商店街 ここだけでも楽しめそう

三ノ輪の商店街 ここだけでも楽しめそう

都電荒川線 都内最後の路面電車です

都電荒川線 都内最後の路面電車です

出発するたびに「チンチン」と金の音が車内に響く。
ジジババから女子高生、子供連れのお父さんまで普段の足として活用する都民は多い。
途中、信号待ちしている前の車両に追いついてしまった。
時間調整のためか大塚駅でちょっと長めの停車。
雑司が谷の辺りは、以前勤務していた絵本の出版社があった地域だ。
懐かしさを覚えつつ、15:45、早稲田駅に到着。

都電荒川線 早稲田駅

都電荒川線 早稲田駅

早稲田大学方面に歩いてゆくと、どうにも浮ついた雰囲気。
何かと思ったら大学祭だ。そういえば、そういう季節だった。
テレビにも出演したらしい男子のダンス・ユニットがステージで踊っている。
一方、路上で怪しげな宗教の新聞を通行人に配っている女子もいたり。
まぁ文化だし祭りだし。なんでもありなのが江戸の伝統か。

早稲田祭 若人たちが踊ってました

早稲田祭 若人たちが踊ってました

都の西北、早稲田の森に~♪

都の西北、早稲田の森に~♪

早稲田駅から地下鉄東西線に乗って中野へ。
これにて本日のお散歩終了。ふぅ疲れた。
東京ってのは奥が深いねぇ。恐れ入谷の鬼子母神。

汁かけめし快食學

黒さんの掲示板で「ネコまんま」が話題になったりしてますが、
いろいろ調べていくうちに一冊の文庫本を読んでみたくなりました。
それが、ちくま文庫『汁かけめし快食學/遠藤哲夫・著』。
早速、本屋で購入して半分ほど読みましたが、おもしれー!! B級グルメ(御飯もの)好きにお勧め、いや必読です!!
ネコまんまから玉子かけ御飯、丼モノ・カレーライスに至るまで、日本人が愛してやまぬ「ぶっかけ飯」。
古今の美食家(B食家?)を引用したり、実際のレシピを載せたりしつつその魅力を語ってます。
著者のサイト『ザ・大衆食』に掲載されている目次を見るだけで好きな人はワクワクすることでしょう。
Kannaさんの酒飲みながらカウンターで読みふけってたんですが、
読んでるうちに耐えられなくなり、無理言って玉子かけ御飯食べさせてもらいました。
あー、美味かった♪

すてきなステーキ

黒洋梨さんからの緊急召集メールに応え、行ってきました田無・TEXAS
1980円(税込み2079円)でステーキ食べ放題のサービスデイです。
ステーキ一枚150g~200gぐらいでしょうか。
若干胸焼け気味の私は4枚。黒洋梨さんはつつまし気に7枚。あぁ、食った食った。
さて、セローですが今日バイク屋に電話してみたところ、ようやく部品が入荷したようです。
来週一杯で直るかな? 遅くとも再来週には引き取りに行けることでしょう。
なんとかオフ会には間に合いそうです。

山形ツーリング3日目UP

大変大変長らくお待たせしました。
山形ツーリングレポートの最終日UPしました。
思えばこの日以来、セロー君見てないんだよなぁ…。早よ、よくなれよー。
http://s-dog.net/archives/000259.html
本来ならこの時期、毎週のように出かけてレポ書いてるんですけどね。
まぁ今年も週末雨天のパターンが多いようでもありますし、インドアもたまにはよいかと。

山形ツーリング2日目UP

お待たせしすぎました。山形ツーリングレポートの二日目アップです。
もう随分前のことに思えますねぇ…。
http://s-dog.net/archives/000251.html
今週も実家に帰っておりまして、ダイヤルアップの貧弱なネット環境でございます。
Bグル情報の参照リンクも設定したいのですが、それらは東京へ戻り次第ということでご了承ください。
さてと残るは後一日、蔵王編ですな。頑張ってちゃっちゃと片付けるか。

飲み会ー

今日、なんとなく林道仲間が集まってKannaで飲みました。
メンツは笑遊さん、Kenさん、MUDさん、nabekunさん、黒洋梨さん、怪人Mさん。
楽しめました、皆様お疲れ様ー。
さて、昨日mtmobというプログラムをサーバに設定しまして、
携帯電話からメールで記事を更新できるようにしました。
今日の飲み会の模様をさっそくリアルタイム更新しようかなと思ったのですが、
携帯電話のカメラ機能がぶっこわれて酷い画質。諦めました。
セローパーティの帰りに遭った大雨以来、携帯の調子がヤバ気です。
そろそろ買い換えねば。

あぁ、忙しい

金曜日、知り合いのライブがありました。
結構遅くに終わってからカンナへ。
二周年記念ってことで結局3時まで飲んでしまいました。
翌土曜日は休日出勤。
朝から始めて夜中には終わるつもりでいたのですが、
目論見が甘く作業が終わったのは日曜の午後二時。
一睡もしない完全徹夜ってのはひさびさです。
めちゃめちゃ眠いのですが、まだ横になるわけにはいかず。
帰宅して無精ひげをそってから新幹線に乗って…。
ってな感じで現在何故か静岡の実家におります。
ツーレポの続きを書く暇がありません。ふぅ、疲れた。
いろいろな誘いもいただいてますが、断ってばかりですみません。
あと、寝袋Mさんからいただいたメールで知ったのですが
今週末、福島は会津で地球元気村in只見というイベントがあるそうです。
で、実は7月のツーリングでお世話になったご本人が実行委員長なのです。
私も参加したかったのですがセローの状態や、何だかんだでちょっと無理。
案内ページを見ると地球元気村の村長・風間深志氏も来られるようですね。
興味のある方はぜひ参加してみてください。

ふぅ

多忙につき、ツーレポの続きが書けないでおります。
どうもすみません。ふぅ。
今日、福島のバイク屋さんからザックリと見積もりがでました。
値段は東京でOHやろうとした時より安いくらいなのですが、
あいにく交換部品の在庫がメーカーに無いようで、一ヶ月待ちだそうです。
はー、ツーリングに一番良い季節なのに。まぁしゃーないですね。
というかオフ会までに直るのかが心配になってきました。
さて、ツーレポをボチボチと書き終えたら、次は何書こうかな…?

2005年後期・林道オタクのオフ会

半期に一度、林道オタクのオフ会の季節がやってまいりました。
今回の幹事を勤めます、SaltyDogでございます。
下記日程、場所を予定しておりますが、皆様のご都合は如何でしょうか?
「その日は無理」「伊豆ではちょっと…」「○○の辺りなら行けるのに…」
日時・候補地などで御要望がありましたらコメント欄やメールでお知らせください。
なお基本的には「各自バラバラにやってきて、偶然野営地に集まった」という趣旨です。
宿泊・食事・酒などの準備は自己責任でお願いいたします。
【日時】 11/19(土)の夕方から20(日)の朝まで。現地集合・現地解散。(予備日:11/26、27)
【候補地】 西伊豆・土肥中央林道の大きな広場。(地図
土肥中央林道の広場
【周辺地図】 上池林道と土肥中央林道の一部がダートです。
西伊豆の林道情報は林道浪漫・健さんのこちらのレポートなどが参考になります。
Mr.MUDさんが8月末にジムニーで実走済みなので四輪もOKのはず。

【備考】 水場は近くにありません…。各自での調達をお願いします。薪は山ほどありました。
温泉は土肥の町に元湯温泉・楠木の湯・弁天の湯などの共同浴場があります。(地図
買出しは土肥のR136沿い、郵便局のそばにスーパーあおき土肥店があります。(地図、サイトの地図は西伊豆店のようですが…)
なお清水港と土肥港を結ぶ駿河湾フェリーなどもございます。微妙な距離・時間・値段ですが…。

また三連休ですねぇ…

掲示板で書きましたけど、セロー君は福島で長期療養中です。
ってことで今回の三連休はツーリングの予定無し。
それでもこないだの山形ツーレポを書けばいいんですが、えー、また遅れてます。
基本的に次回ツーリング=前回ツーレポの締め切りと考えているので、
なんというか、かなり遅れそうな気もしてきました。すんません。
その前に「2005年後期林道オタクのオフ会」の告知ページでも作りますかな…。

さらば、わが愛車 – 蔵王別機

時不利兮騅不逝  時利あらず 騅逝かず
騅不逝兮可奈何  騅の逝かざる 奈何すべき
    – 司馬遷 「史記・項羽本紀」より –

5:30、起床。
深夜に降った強めの雨はもう止んでいた。
駐車場にドリフト族も来ていたが、耳栓のおかげで熟睡できた。
朝食は茹で麺を炒めた簡易ペペロンチーノとリンゴ一個。
ogawaysさんはまだ寝てるのか、起き出して来ない。
テントを撤収し荷物を積んで、7:40出発。

こんな朝食です 納豆無し

こんな朝食です 納豆無し

西蔵王公園キャンプ場 今度から予約しようね…

西蔵王公園キャンプ場 今度から予約しようね…

県道を経由し山形市街でR13に合流。
南下しつつ、途中のコンビニでトマトジュース購入&ゴミ処理。
東の蔵王も西の朝日連峰も山頂付近は雲に隠れて見えない。

山形市街より朝日連峰を遠望

山形市街より朝日連峰を遠望

8:10、県道12号=蔵王エコーラインを左折。
山麓を登る直線は、やがてワインディングに変わる。
山形市街を見下ろしながらウネウネ登って、8:25、芳刈林道の分岐に到着。
林道標の表記によると約6kmの道程である。
全面通行止めの看板が出ているが行ってみよう。
(※ 今回の蔵王南麓林道群はこちらのサイトを参考にさせていただきました)

芳刈林道 蔵王エコーライン側道標

芳刈林道 蔵王エコーライン側道標

通行止らしいですが行ってみましょ

通行止らしいですが行ってみましょ

靄の立ち込める暗い林間を下ってゆく。
路面はフラット。マイナスイオンたっぷり。
8:35、道の真ん中に巨大な落石があった。
ここが通行止めの箇所らしいが、バイクなら十分脇抜け可能。

暗い雰囲気の林間を下ります

暗い雰囲気の林間を下ります

雲が低く立ち込めて展望悪し

雲が低く立ち込めて展望悪し

でっかい岩が道を塞いで邪魔してました

でっかい岩が道を塞いで邪魔してました

反対側にも通行止の警告が

反対側にも通行止の警告が

やがて菖蒲川沿いの道になり勾配もなだらかに。
ヨシカリ沢との合流地点付近に「野辺沢林道」と書かれた道標があった。
区間によって林道名が変わるのだろうか?
最後は舗装路面になり菖蒲川ダムの脇を抜けて走行終了。
8:50、県道263号を右折して次の林道へと向かう。

菖蒲川沿いになると雰囲気も明るくなります

菖蒲川沿いになると雰囲気も明るくなります

野辺沢林道?ここからの区間限定の呼称かな?

野辺沢林道?ここからの区間限定の呼称かな?

県道263号を3km余り東へ進むと古屋敷と呼ばれる古民家群が現れた。
ニッポン国 古屋敷村』というドキュメンタリー映画が撮影された集落らしい。
県道から遠めに写真を撮影しただけでスルー。

古民家の集落・古屋敷

古民家の集落・古屋敷

こちらのお宅は人の気配無し…

こちらのお宅は人の気配無し…

9:00、南蔵王林道の起点に到着。
通行止めなどの看板は皆無。宮城側まで行けそうだ。
しばらく進むとすぐ未舗装路になった。
宮城県境の峠に向けて林間のワインディングをひたすら登ってゆく。
雰囲気が暗いが、フラットで走りやすい路面である。

南蔵王林道起点 峠まで約8km

南蔵王林道起点 峠まで約8km

杉林のフラットダートをひたすら登れ

杉林のフラットダートをひたすら登れ

峠が近くなると林道の周りは雲だらけに。雨もパラついてきた。
山形側に開けているのだが視界は最悪。景色はさっぱり。
9:25、舟引山の峠に到着したが、風が強くて結構寒い。
標高は1100m強。ここまでで約8km。

峠が近づくにつれ行く手は雲に遮られ…

峠が近づくにつれ行く手は雲に遮られ…

山形盆地の素晴らしい展望は何処?

山形盆地の素晴らしい展望は何処?

峠に到着 ここいらで一息

峠に到着 ここいらで一息

蔵王南麓の森 寒々しい光景ですなぁ

蔵王南麓の森 寒々しい光景ですなぁ

峠から分岐した尾根道=舟引林道を北上したが、2kmほどで行き止まり。
終点にはジムニーが一台停められ、左手に登山道が伸びている。
横川堰という江戸時代に由来する水路もあった。

舟引林道 フラットダート約2km

舟引林道 フラットダート約2km

舟引林道終点 左に流れているのが横川堰

舟引林道終点 左に流れているのが横川堰

峠に戻って9:40。宮城側の下り勾配へ進む。
ここから先は不忘山林道という林道となる。
南蔵王林道から一転してかなり荒れた路面。幅員も狭い。
だが交通量は意外と多いらしく、何台か四輪車とすれ違った。

右が宮城県側に下る不忘山林道 左が舟引林道

右が宮城県側に下る不忘山林道 左が舟引林道

両側から草が覆いかぶさり幅員狭し

両側から草が覆いかぶさり幅員狭し

沢の倒木も迫力あります

沢の倒木も迫力あります

路面もかなり荒れ気味です

路面もかなり荒れ気味です

沢沿いまで下ると路面も幅員もやや走りやすくなった。
カーブも少な目の踏み固められたダートを進む。
9:55、とある橋の袂にYAMAHAのトレール車・MR80というバイクが停まっていた。
釣り人だろうか? ナンバーが無いが…まぁ突っ込まないでおこう。

不忘山林道 沢沿いは比較的フラット

不忘山林道 沢沿いは比較的フラット

ヤマハトレールMR80 渋いなぁ…

ヤマハトレールMR80 渋いなぁ…

とうとう雨が降り始めました

とうとう雨が降り始めました

対岸の土砂崩れ 凄いっすねぇー

対岸の土砂崩れ 凄いっすねぇー

その後も川沿いを良いペースで下り続けた。
10:10、終点まであと5kmくらいか。
…ん? なんだあの看板?

「2km先全面通行止」 ( ゚д゚)ポカーン

「2km先全面通行止」 ( ゚д゚)ポカーン

マジ? ここまで何のアナウンスも無かったじゃねーか!!
Uターンして峠を再び越えるなんて考えただけでうんざりである。
だめもとで前進。不安な中、10:15、現場に到着。
路肩の作業なのでバイクが通る余白は十分ある。
普通に通してもらえて一安心。なーんだ、びびって損した。

不忘山林道工事現場 通過も問題なし

不忘山林道工事現場 通過も問題なし

そこから先は大型車も往復する走りやすい路面。
ダンプとのすれ違いが多く、その点だけに気を使う。
10:25、終点に到着。峠からここまでは13km余り。
ふぅ、長かったー。

土砂を運ぶダンプ多し すれ違いに注意

土砂を運ぶダンプ多し すれ違いに注意

不忘山林道 宮城側分岐

不忘山林道 宮城側分岐

県道51号を左折して宮城蔵王方面に進む。
GPSを便りに白石スキー場方面に左折。
南蔵王高原を登って、10:40、神嶺林道の起点に到着した。
北海道を髣髴とさせる幅広フラットダートに早速突入。
見通しもよく快適な走行を楽しめるが、交通量が多い。
4WD車は勿論、ジョギングで走ってる人もいた。

スキー場の脇から未舗装路をしばらく進んで…

スキー場の脇から未舗装路をしばらく進んで…

神嶺林道起点 延長約9km

神嶺林道起点 延長約9km

支線も多いが今回はパス

支線も多いが今回はパス

本線南区間はとにかく真っ直ぐ

本線南区間はとにかく真っ直ぐ

林間のフラットダートを北上し続け、10:55、結構ちゃんとした川渡り。
カブでどこかへ…』さんの真似をして写真を撮ったら、靴がびしょ濡れになってしまった。
この辺りからバイクから聞こえる音がちょっとおかしくなる。
チェーンがたるみが出発前から気になっていたが、そのせいかなぁ…。
終点が近づくにつれ、幅員は狭く、路面も浮き砂利で走りにくくなってきた。
11:00、走行終了。えぼしスキー場へ至る幅広道路に出た。

川渡り 写真撮影で靴びしょ濡れ

川渡り 写真撮影で靴びしょ濡れ

神嶺林道 えぼしスキー場側の分岐

神嶺林道 えぼしスキー場側の分岐

なだらかなアスファルトを下って、R457を左折。
こけし橋を渡り、11:15、県道12号=蔵王エコーラインへ。
三連休で交通量が多い。車列に混じって長い長いワインディングを登ってゆく。
標高が上がるに連れてバイクの異音がさらに激しくなってきた。
時々路肩スペースに停めてチェーンをチェック。
まぁ、今日一杯持てばいいや。戻ったらすぐ交換しよう。

蔵王エコーライン 宮城側入口

蔵王エコーライン 宮城側入口

11:30、滝見台に到着。
蔵王山麓の深い森を白く切り裂く幾筋かの瀑布を遠望。
うーん、絶景だ。白石方面の展望も素晴らしい。

三階滝に白龍の滝 写真右外には不動滝も

三階滝に白龍の滝 写真右外には不動滝も

滝見台より日本百名瀑のひとつ三階滝を遠望

滝見台より日本百名瀑のひとつ三階滝を遠望

11:45、駒草平の展望所に到着。バイクを降りて蔵王山を眺める。
山頂部分は雲の中だが、見える範囲だけでも十分にその迫力は味わえた。
不帰の滝の眺めも良いなぁ。ついでに売店で玉こんにゃく150円も食べた。

駒草平より白石方面を眺望

駒草平より白石方面を眺望

不帰の滝 蔵王最高峰・熊野岳は雲の彼方

不帰の滝 蔵王最高峰・熊野岳は雲の彼方

駒草平展望台 崖上で風強く、ちと怖い

駒草平展望台 崖上で風強く、ちと怖い

定番・玉こんにゃく (゚Д゚)ウマー

定番・玉こんにゃく (゚Д゚)ウマー

念のため山形との県境・刈田峠まで行ったが、やはり雲で展望無し。
火口湖・御釜へ至る有料道路もあるが無駄足になりそうなので辞めといた。
12:00、峠でUターンして里へと降る。途中、大黒天の展望所に立ち寄った。
12:30、大鳥居に再び戻り、R457を右折。こけし橋を渡って、そのまま白石市街へ向かう。

蔵王ハイライン この雲じゃ行くだけ無駄でしょう

蔵王ハイライン この雲じゃ行くだけ無駄でしょう

蔵王山腹に祀られている大黒天

蔵王山腹に祀られている大黒天

刈田岳から御釜へと続く荒涼とした風景

刈田岳から御釜へと続く荒涼とした風景

大黒天からの展望 うーん、良い眺め♪

大黒天からの展望 うーん、良い眺め♪

13:00、白石市街のううめん茶房・清治庵に到着。
白石名物・温麺(うーめん)の製造元が直営している店である。
注文したのは「けんちんううめん」800円。
餅が入っていて、野菜たっぷり。結構ボリュームがある。
素麺に似ているが油を使わず短く裁断されているのが温麺の特徴らしい。
具と汁に馴染みスルスルと胃に収まる。うむ、美味い。お土産もここで購入。

ううめん茶房・清治庵

ううめん茶房・清治庵

白石温麺(うーめん) カナリ(゚Д゚)ウマー

白石温麺(うーめん) カナリ(゚Д゚)ウマー

13:35、出発。
R4を北上し、13:45、白石ICから東北自動車道へ乗った。後は帰宅するのみだ。
東京まで約300kmという距離だが時間的にだいぶ余裕があるはず。
福島との県境、国見SAで給油を済ませて万全な状態。
「今回は大きなハプニングはなかったなぁ♪」と思ったが、大間違い。
このSAを出発してからエンジンの異音が一層大きくなった。
「東京までもってくれよ、エンジンちゃん。」
ポルコ・ロッソ風の呟きも空しく、時刻は14:20。国見ICを過ぎて7kmの地点。
異音がさらに大きくなり速度が落ちた。と、エンジンから「カコーン」と破裂音が!
Σ(゚口゚; やばっ!!
加速感が全くなくなり速度は急低下。
咄嗟にクラッチを切って左ウインカーを点灯する。
後続車に注意しながら路肩へ寄せ、ハザードを出して無事停車。ふぅ。
セルは回るが再始動の気配なし。ただのしかばねのようだ…。
こうなったらどうしようもない。最寄の非常電話まで押して歩き、JAFを呼ぶ。
「50分ほどで到着します。安全な場所でお待ち下さい」
9月午後の強い日差しに照らされながら待つこと小一時間。
携帯電話で掲示板に書き込みなどして無聊を紛らす。
15:20、ようやく大型の運搬車がやってきた。
「後はおまかせください」と二人がかりでテキパキとセローを積む。

幸か不幸か高速道路にてエンスト

幸か不幸か高速道路にてエンスト

JAFに運ばれるセロー君(BGM:ドナドナ)

JAFに運ばれるセロー君(BGM:ドナドナ)

助手席に乗せてもらって最寄の福島飯坂ICを降りた。
さて、ここから近くのバイク屋へ持っていくわけだが、僕には勿論当てが無い。
JAFなら持ち込む先が決定してるのでは、と思ったがどうも違うようだ。
二人が提携業者の人脈を駆使して当たってくれた。
休日なのでなかなか営業中の店が見つからない。
30分ほども探して、とあるバイク屋さんが持ち込みを承諾してくれた。
16:20、バイク屋に到着。セローを荷台からおろしてJAFは業務完了。
ここまでの搬送費用23000円をクレジットカードで支払う。うーん、痛い。
バイクの状況だが、後日調べてみないと判らないらしい。
陸送という手もあるが、その店で直してもらうことにした。
キャンプ道具もついでに預かってくれるとのこと。ありがたい。
必要最低限の荷物を手に持ち、福島交通・飯坂線の最寄駅へ。
16:40、単線・二両編成のローカル電車で福島駅へと向かう。

「何の因果でこんなとこで電車に揺られているのやら…」
なんて思いつつ、17:10、福島駅に到着。東京まで新幹線の切符を買う。
時間が余ったので軽く食べて行こうと立食蕎麦屋へ。
名前に釣られて『ラジウムそば』の食券を購入。何かと思ったら温泉玉子が入っていた。
帰宅後、その由来を調べてみた。
福島の飯坂温泉は、日本で初めてラジウムの存在が確認された温泉らしい。
そこの名物として、いわゆる温泉玉子がラジウム玉子という商標で売られ始めた。
それ以来、福島市周辺では温泉玉子を指す一般名詞としてラジウムという呼称が浸透しているようだ。
そういえば、JAFのスタッフも車内で「あそこのラジウムが美味い」とか会話してたな…。
よくわからないまま、偶然出会ってしまったローカルB級グルメ。転んでもただでは起きぬ。
17:34発のMAXやまびこに乗り、福島に別れを告げて東京へ。

ラジウム玉子(温泉玉子?) (゚Д゚)ウマー

ラジウム玉子(温泉玉子?) (゚Д゚)ウマー

ひしゃげた表情のMAXやまびこ

ひしゃげた表情のMAXやまびこ

新幹線の中は殆ど居眠り。
東京駅で中央線に乗り換えて、20:00帰宅。
あー、精神的に疲れた。
セローはどうも、エンジンブローだったようだ。
ピストンは砕け、バルブはねじ曲がっていたらしい。
シリンダ・ピストン全交換だが主要部品が欠品のため、取り寄せだけで一ヶ月…。
うーん、この秋のツーリングは諦めなきゃならなそうだ。

月より団子

5:00起床。ちょっとだけ雨がパラついたがすぐやんだ。
それよりも蚊が酷く、羽音に一晩中悩まされた。
朝食は納豆に九州土産のふりかけ「御飯の友」。
キャンプの朝に納豆を食べるのは久しぶりだ。
BAJA乗りが先に撤収して出発。続いて僕も出発。
時刻は6:45。

ひさびさの納豆です

ひさびさの納豆です

荒沢ダムキャンプ場のアサー

荒沢ダムキャンプ場のアサー

県道349号に出て左折し6:50、鱒淵林道の分岐に到着した。
地図で見る限り八久和ダム経由でR112に抜けられる林道らしい。
だが昨日、花戸林道との交差地点には「地すべりのため通行禁止」の看板があった。
未舗装区間があるかどうかも不明だが、まぁだめもとで行ってみましょ。

鱒淵林道の分岐です

鱒淵林道の分岐です

八久和峠まで登り勾配が続く

八久和峠まで登り勾配が続く

集落を抜けて九十九折れをしばらく登ると未舗装路面になった。
花戸林道との交差前後は舗装路面に戻る。7:00、八久和峠に到着。
手前に簡易バリケードがあったが脇をモゴモゴ。
そこから先は長い長い下り勾配のダートが続く。
重機が置かれていた箇所が地すべり現場らしかったが通過には支障なし。

通行禁止の看板がありますな

通行禁止の看板がありますな

地すべり現場です 注意して進みましょ

地すべり現場です 注意して進みましょ

時折舗装路面も混じるが、フラットで走りやすいダートだ。
寂れた感じはあるが踏み固められている様子をみると交通量はあるらしい。
やがてダム湖が見えてきた。淵沿いに進み、またひとつバリケードをモゴモゴ。
7:30、八久和ダムに到着。起点からここまで約14km。

鱒淵林道 フラットで走りやすいのですが…

鱒淵林道 フラットで走りやすいのですが…

そもそも橋は水を避けるために存在するはず

そもそも橋は水を避けるために存在するはず

ダムの上から二人連れが湖に竿を出していた。
落とし網も準備されてたが何を釣ってるのかな。
ワゴン車が停めてあるがきっとこの先から来たに違いない。
彼らの脇を抜けてダムを渡り、林道の続きを探す。
むぅ…見つからない。
いやそれらしき道はあるのだが、廃道化したシングルトラックなのだ。
GPSの地図でも載ってる道なのでルートはこれで間違いない。
少しだけ入ってみたが、轍など痕跡すらなく行止り必至の気配。
ダムに戻って二人に声を掛けてみた。
「ここから下り方面に進む道ってありますか?」
「無理無理、俺たちも峠の方からあの道をここまで来た(山形弁趣意)」
「そうですか(´・ω・`)ショボーン」
地元民、しかもこんなとこまで釣りに来る人たちが言うなら間違いない。
諦めてUターンし往路を辿るしかないな。
※帰宅後、調べたところによると、この先は八久和林道という名前らしい。
現在は廃道だが、こちらのサイトには自転車による踏破レポがある。
ヨッキれんさん、すげぇなぁ…。

八久和ダム アプローチしにくい秘境…?

八久和ダム アプローチしにくい秘境…?

ダムの先を抜けるのは無理っぽいです

ダムの先を抜けるのは無理っぽいです

ようやく起点に戻ったのは8:10。随分時間を無駄にしてしまった。
まぁピストン林道を探索したと思うことにしよう。
県道349号を北上し、8:25、R112を右折して寒河江方面へ進む。
8:30、道の駅・月山に到着。
道の駅の建物は反対車線にあり地下道で連結されている。
いちいち渡るのは面倒なのでトイレだけ利用して休憩終了。

道の駅・月山 …を反対車線から

道の駅・月山 …を反対車線から

この先、R112は月山道路と呼ばれるバイパスになる。
山形自動車道の未通区間を補う高規格自動車専用道路だ。
去年の北東北ツーリングでも帰路に通ったが、走りやすく交通量も多い道である。
気持ちよく走れるのは嬉しいが、ちょっと物足りない。
8:55、湯殿山への分岐を左折して、六十里越と呼ばれる旧道を進むことにした。
舗装路だが1.5車線の狭い道での峠越え。
あいにくの曇り空で湯殿山も月山もよく見えないのが残念だ。

出羽三山の一つ湯殿山 …は雲の中

出羽三山の一つ湯殿山 …は雲の中

月山も雲の中 残念ですなぁ

月山も雲の中 残念ですなぁ

9:05、大峠を通過し、山腹をウネウネと下ってゆく。
弓張平公園を通過し、月山湖で新道に合流してさらに東へ。
9:35、道の駅・にしかわに到着。GSの場所をおばちゃんに聞いたら、すぐ先にあるらしい。
近くのコンビニでトマトジュースを飲んでから給油を済ませた。
これで次の林道探索の準備OKっと。

道の駅・にしかわ 場所を移転した珍しい駅

道の駅・にしかわ 場所を移転した珍しい駅

GSからUターンして少し西へ進み、県道292を北上。
10:00、出羽三山社務所(羽黒山・月山・湯殿山三神社)に到着。
出羽三山神社=羽黒山神社・月山神社・湯殿山神社の摂社とのこと。
もともとは日月寺と呼ばれた古刹で修験の道場として知られていたらしい。
明治の神仏分離令で修験の寺から神社となった。
だが未だに神仏習合の雰囲気が色濃く残る珍しい神社である。

いきなり天狗&烏天狗のお面にびびらされます

いきなり天狗&烏天狗のお面にびびらされます

出羽三山神社摂社 日月寺

出羽三山神社摂社 日月寺

神仏習合の不思議な建築です…

神仏習合の不思議な建築です…

色使いは地味ですが見事な木彫り

色使いは地味ですが見事な木彫り

神社の左脇から奥へと伸びる道を進む。
10:15、岩根沢林道の起点に到着。月山の登山道に至るピストン林道である。
起点の標柱には延長12.5kmと記されていた。まぁ行ってみましょ。
最初は舗装路面だったが1km程度で未舗装になった。
走りやすいフラットダートで急なカーブも少なく見通し良好。
月山の登山客か、それとも山菜や渓流釣りか、とにかく交通量が多い。

岩根沢林道 起点

岩根沢林道 起点

月山の登山道へと至ります

月山の登山道へと至ります

稜線に出て視界が開けたが、月山は相変わらず雲の中。
起点から8kmほどで東又沢林道が分岐するT字路に到着。
本線はここから下り勾配で直進している。
とりあえずまっすぐ進もう。

稜線に出ても絶景は望めず

稜線に出ても絶景は望めず

T字路から先は下り勾配になります

T字路から先は下り勾配になります

分岐から先は一転して谷沿いの暗い雰囲気に。
日当たり悪く、マディ気味の路面も多い。
対岸は凄まじい断崖絶壁で、見るとあちこち崩落している。
2kmほど進み、サカサ沢を渡る橋の辺りで廃道となった。
登山や釣り目的の人はここいらが出発点になるのだろう。
バイク的には完全に行止りなのでUターン。

岩根沢林道の最終区間は谷沿いの道

岩根沢林道の最終区間は谷沿いの道

マディな路面が多いです

マディな路面が多いです

分岐まで戻って今度は東又沢林道の探索だ。
尾根沿いを月山の登山道へ向かって西へと進む。
3kmほどダートを走ると左手にちょっとした支線と駐車スペース。
その先の右手に登山道入口があった。林道はここから急に荒れてくる。
倒木などを避けながら進んだが数百mで廃道化。
これ以上は無理なのでUターンして岩根沢林道起点へ戻る。

東又沢林道 登山道まではフラットダート

東又沢林道 登山道まではフラットダート

登山道から先は荒れて行止り

登山道から先は荒れて行止り

岩根沢林道の起点に戻ったのは11:30。
ピストンだったが往復で25kmくらい未舗装路を走った。
さて、そろそろ昼食。R112へ出て東へと走る。
11:50、寒河江でR287を左折。
谷地橋で最上川を渡り、12:00、一寸亭支店に到着。
昼時だけあって店内はかなり混雑している。
席に案内されるまで10分弱待たされたが仕方あるまい。
注文したのはこの辺りの名物・冷たい肉そば大盛700円。
大き目の器に盛られてきた蕎麦の量にまずビックリ。
麺は黒く、切り口もはっきりした固めの蕎麦。うーん、美味い。
冷たい汁はかなり甘めだが、これがまた蕎麦にぴったりあう。
今まで食べた中で、最も蕎麦とツユの相性が良かった。
具の鳥肉もgood。冷たいのに油脂が白く固まらないのが摩訶不思議。

河北町谷地の人気蕎麦店・一寸亭支店

河北町谷地の人気蕎麦店・一寸亭支店

冷たい肉そば メチャメチャ(゚Д゚)ウマー

冷たい肉そば メチャメチャ(゚Д゚)ウマー

食べ終わって、12:25、出発。
谷地橋を戻って道の駅・河北ぶらっとぴあでトイレを済ませた。
さらにR287を最上川に沿って米沢方面に南下。
午後になって日差しも強くなってきた。暑さと満腹感で眠気がキツイ。
意識が遠のきながらも白鷹まで一気に進み、13:10、県道164号を右折した。

道の駅・河北ぶらっとぴあ

道の駅・河北ぶらっとぴあ

日本三大急流の一つ最上川

日本三大急流の一つ最上川

13:15、黒鴨林道の起点に到着。起点から未舗装だ。
朝日連峰へのアプローチルートらしいが、どこまで行けるのかな…。
路面はやや荒れ気味の箇所もあるが四輪が通れる程度なので問題なし。
山襞をウネウネと登り、時には下り。峠まで長い長いダートが続く。

黒鴨林道起点 舗装の切れ目がクッキリ

黒鴨林道起点 舗装の切れ目がクッキリ

峠を目指してエーンヤコーラ

峠を目指してエーンヤコーラ

谷を巻くトラバース路をいくつ越えたことだろう。
峠が近づくにつれて視界が開けてきた。谷越しの山並みが爽快だ。
ここへ至るまでにも何台か四輪車を見かけた。
峠の向こう側から来た車両もいるかなぁ。

ウネウネとひたすら登ってゆきます

ウネウネとひたすら登ってゆきます

黒鴨林道で休憩中のセロー君

黒鴨林道で休憩中のセロー君

14:00、舗装路とのT字路に出た。
正面を左右に横切るアスファルトをとりあえず左へ進む。
工事直後なのだろうか、頗る綺麗な路面だ。
1kmほど進んだところでデッドエンド。
最上川流域の眺望が素晴らしい。

愛染峠付近から最上川流域を望む

愛染峠付近から最上川流域を望む

綺麗なアスファルトがいきなり終了

綺麗なアスファルトがいきなり終了

Uターンして分岐に戻り、反対側へ直進。
すぐ右手に大きな石碑のある広場があった。
眠気覚ましに石碑にもたれて小休止。
標高1000mだけあって吹く風がちょっと肌寒い。

黒鴨林道開通記念の石碑です

黒鴨林道開通記念の石碑です

黒鴨林道より大朝日岳(たぶん)を遠望

黒鴨林道より大朝日岳(たぶん)を遠望

14:20、出発。
この先の西五百川林道は全面通行止で頑丈なバリケードが設置されている。
走破できないのは残念だが、全面舗装済みらしいからまぁいいか。
Uターンして往路を戻り、ウネウネウネウネとロングダートを下る。
起点に戻ったのは15:00。あー、疲れたー。
未舗装区間の合計は往復で30kmくらいだったろうか。
本日の林道探索はこれにて終了。朝からピストン林道ばかりだなぁ…。

西五百川林道は全面通行止

西五百川林道は全面通行止

このタイプの林道標識は始めてかも

このタイプの林道標識は始めてかも

荒砥からR348を経て県道17号を山形方面に進む。
途中にある県民の森は今日の幕営地候補の一つだった。が、そこはスルー。
中腹に展望台もあり、山形方面の眺望が素晴らしかった。

県民の森 キャンプ場もあるらしい

県民の森 キャンプ場もあるらしい

上平の展望台より山形盆地を俯瞰

上平の展望台より山形盆地を俯瞰

15:50、R458を左折して4kmほど北上。
案内に従い進み、16:00、山辺温泉保養センターに到着。
入浴料300円を払って浴場へ直行。汗を流して湯船へ。
…うぉっ!? お湯が熱すぎる…!!
のんびり入浴するつもりだったが、すぐあがってしまった。
普段なら不満が残るが、まぁいい。
僕の一番の目的は温泉ではなく、知る人ぞ知る山辺町名物Bグルなのだ。

山之温泉保養センター

山之温泉保養センター

期待に胸を膨らまして食堂へ向かう。…と、なにやら暗い。
椅子も全てひっくり返してテーブルの上に片付けられている…。
レジのおばちゃんに聞いてみた。
塩犬「すいません、食堂は…」
おばちゃん「食堂の営業は14:30までだよ、ごめんね(山形弁趣意)」
ガ━━━(゚Д゚;)━( ゚Д)━(  ゚)━(   )━(゚;  )━(Д゚; )━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
おばちゃん「アレを食べに来たの?」
塩犬「えぇ…、他に食べられる場所はありませんか?」
おばちゃん「うーん、ちょっと待ってね」
待つこと数分。
おばちゃん「今、作ってくれるって。ここに座ってて」
なんと、レジのおばちゃんが厨房と交渉してくれたのだ。
わーい♪ 超法規的措置に大感謝!
ありがとう、山辺町のおばちゃん!!
おばちゃん「どこで見たの?TV?」
塩犬「いえ、インターネットで」
おばちゃん「ほーかいほーかい」
やがて出てきたのはイチゴシロップのカキ氷。
そして杉の葉が刺してある三矢サイダーのビンが一本。
ビンの中身は酢醤油である。これをどうするかと言うと…
おばちゃん「葉っぱは取らずにそのまま掛けてね」
イチゴのカキ氷に酢醤油適量を滴下。
そう、これが山辺町名物・すだまり氷。300円。
マスコミやインターネットで知名度を上げつつあるローカル食だ。
この食堂だけでなく、山辺町ではカキ氷に酢醤油が付き物らしい。
シャクシャクとスプーンで混ぜて、早速いただきまーす。
( ̄~ ̄;) モグモグ
ん? 美味い。サッパリした味わいで意外にいける。
イチゴの甘さが加わって三杯酢みたいな感じだ。これはありかも。
三矢サイダーの空き瓶リサイクルも(・∀・)イイ!!

すだまり氷 意外と(゚Д゚)ウマー

すだまり氷 意外と(゚Д゚)ウマー

食堂のおばちゃん、ありがとう!!

食堂のおばちゃん、ありがとう!!

16:50、出発。
県道をいくつか経由し、山形市街でR112に合流。
南下して17:30頃、途中のスーパーで幕営の買出し。
時間的にキャンプ場へ直行しなきゃならないが、最後の寄り道をしよう。
R13からGPSに登録したポイントだけを頼りに住宅地の中へ。
17:40、やたいやに到着。実に判りにくい場所だった。
注文したのは山形のB級グルメ・どんどん焼き
正月の御飾りを焼く行事…ではない。
薄く焼いたお好み焼きモドキを割り箸に巻いた粉モノである。
普段は祭りや縁日で売られる品なのだが、この店なら一年中買えるそうだ。
味付けが二種類あるのだが、醤油・ソースを持ち帰りで各一本ずつ注文。
一本150円、二本で300円。激安だ。値段的には完全にC級である。
できたてホヤホヤを買い出し用リュックに入れて再出発。
うーん、背中が熱い。

どんどん焼きが年中買える店・やたいや

どんどん焼き年中買える店・やたいや

今日の幕営予定地は山形市内にある西蔵王公園キャンプ場
時刻は18:00を回っている。GPSがあるとはいえ暗い山道は判りにくい。
暗闇の中、看板を間違えて展望台などへ迷い込んでしまった。
駐車場の奥に伸びる道から、バリカーの隙間を抜けてウロウロ。
どうやらキャンプ場らしきフィールドに到着したのは18:20。
キャンプサイトは番号が割り当てられファミリーキャンパーが何組もいた。
バイクは居ないのかと探したら、炊事棟の前に一台のDトラが停まっていた。
まずは挨拶。どうやら「予約が必要」という注意書きを見て迷ってるらしい。
だが今から別のキャンプ地を探す訳にもいくまい。
「空いてるサイトなら構わないでしょ。無料だし」
結局、二人でテントを並べて一つのサイトを借りることにした。
Dトラのogawayさんは千葉の市川から出発して日本一周中とのこと。
必要な装備を順次買い足しているそうで荷物が大きく膨れ上がっていた。
今日の買出しがまだ…って話を聞いて、非常用に持ってきた缶詰とレトルトをプレゼント。
テントを張り終えて晩酌開始。互いの旅のエピソードを駄弁りながらの夜宴となった。
僕のツマミ&夕食はさっき買ったどんどん焼き。
ビールを飲みながら食べたが、一本だけでもかなりのボリュームだ。げふ。
醤油・ソースともお好み焼きに似た想像通りの味だった。
ogawayさんは”しし唐”(残り物らしい)とハヤシライスの具(レトルト)を使った焼うどん。
一味足りないと言うのでめんつゆを貸してあげた。
うーん…本人は美味いと言っていたが…。想像できん。

この日の晩酌&夕食

この日の晩酌&夕食

どんどん焼き チープなりに(゚Д゚)ウマー

どんどん焼き チープなりに(゚Д゚)ウマー

今夜は中秋の名月なのだが生憎の雲に隠れて見えず終い。
期待して笹餅も買っておいたのだが残念だ。
『雲の峰 いくつ崩れて月の山』
月山を詠んだ芭蕉の句を思い出す。
まぁ目論んでいたBグルが沢山食べられたので良しとするか。
それにしても山形は美味い食べものが多いなぁ。大好き。

朝日は昇りぬ日は出でぬ

9月に2回ある三連休。その前半は山形方面ツーリングに決めた。
新潟から朝日スーパー林道(ライン)を経て月山・蔵王…。
ちょいと遠いが、無理な距離じゃない。安全運転で行くべ行くべ。
出発は6:00ちょっと前。渋滞を避けて早起きした。
練馬ICから関越自動車道に乗って順調に北上。
6:35、高坂PAで山菜そば420円の朝食。
バイクに戻ったところで声を掛けられた。
「ひょっとして、塩犬さんですか?」
「はい、そうですが?」
ツーリングでサイトの読者から声を掛けてもらったのは初めてだ。
XLXにパリダカのタンクを載せたmiyakenさん。
いつもお読みいただきありがとうございますー!
前橋を過ぎた辺りから段々寒くなってきた。
7:50、赤城高原SAで久々に持ってきたリースを着込む。
また、重ね着の季節がやってきたのね…。

赤城高原SA 早起きの行楽客で混雑

赤城高原SA 早起きの行楽客で混雑

ユニクロマイクロフリース コンパクトでヌクヌク

ユニクロマイクロフリース コンパクトでヌクヌク

8:20、谷川岳PAで谷川岳自然水を汲む。
関越トンネルを潜って新潟県に入り、8:45、塩沢石打SAで給油。
平地に下ったせいか、日が高くなってきたせいか、段々と暖かくなってきた。
六日町から長岡までは災害復旧工事のためずっと一車線規制。
9:45、長岡JCTでようやく規制区間を抜け、北陸自動車道を新潟方面に進んだ。
防音壁の向こうの越後平野には、黄金色に実った田んぼが見渡す限り広がっている。
10:00、栄PAでトイレ休憩。この時点で気温は27度まであがっていた。
さすがに暑い。フリースとはここでおさらばしよう。
10:35、新潟西ICで北陸道を降り、下道を使って新潟市街へ向かった。
ちょっと早めだが昼食が目的である。途中、信濃川の河畔にも寄り道。

北陸自動車道 栄PA

北陸自動車道 栄PA

大河・信濃川と万代橋

大河・信濃川と万代橋

新潟市街では一方通行が入り組んでいて悩まされた。
11:00、目的の店に到着…したのだが、開店時間は11:30からだった。
仕方なく30分ほど古町通りのアーケードで時間つぶし。
…というわけで11:30、再度やって来たとんかつ太郎
昭和初期開業の老舗なのだが、それを感じさせない気軽な雰囲気。
注文したのはカツ丼970円。新潟タレかつ丼と呼ばれる独特の品だ。
イタリアンと双璧を成す新潟Bグルの代表である。
甘辛の醤油ダレでカツに味付けされているが、卵でとじてないのが特徴。
椎名誠が新潟の食堂でカツ丼を注文し、同様の品が出されて激怒していた。(たしか『わしらは怪しい探検隊』)
しかし、これが新潟では標準のカツ丼なのだ。郷に入らば郷に従わねばならぬ。
やがて、ホカホカ御飯の上に薄めだがタップリ5枚のカツが乗って出てきた。
歯応えのある上質そうな肉質。甘辛のタレが実に美味い。
ソースカツ丼とも味噌カツ丼とも違う味わいだ。これはお奨め。
北海道や佐渡島へフェリーで向かうついでに試しても悪くないだろう。

昭和初期開業の老舗 とんかつ太郎

昭和初期開業の老舗 とんかつ太郎

元祖・新潟タレかつ丼 ナマラ(゚Д゚)ウマー

元祖・新潟タレかつ丼 ナマラ(゚Д゚)ウマー

食べ終わって11:50、出発。
村上を目指してR113をひたすら東へと進む。
一瞬だけR7に戻り、12:20、道の駅・豊栄でトイレのついでに大休憩。
12:50、道沿いにいきなり巨大な親鸞聖人立像が現れてびびったが、写真だけ撮ってスルー。
西方の湯という温泉施設もある宗教法人らしいのだが、怪しすぎる佇まいだ…。

道の駅・豊栄 高速無線LAN設備があるらしい

道の駅・豊栄 高速無線LAN設備があるらしい

40mの親鸞聖人立像 駐車場は空でした…

40mの親鸞聖人立像 駐車場は空でした…

中条の辺りからは海岸のすぐ傍を平行に進む道になる。
砂浜に降りる道を探しながら走ったが、ほとんどは立ち入り禁止区域だった。
二度ばかり砂浜まで降りてみたが、キャンプ道具満載のバイクで走るのはやはり辛い。
はまなすの丘から海を眺める程度で我慢我慢。大人しく先を急ぐとしよう。

中条町の海岸線 この先は採砂場で行き止まり

中条町の海岸線 この先は採砂場で行き止まり

はまなすの丘より日本海を望む

はまなすの丘より日本海を望む

13:20、買出し目的で村上の市街地に入った。
屏風祭り開催中という事前情報を得ており、事実ちょっと交通量が多い。
だが予想と違って、テキヤの露店が出るような祭りではないらしい。
実は蒸気パン(またはポッポ焼)というB級(C級?)グルメを期待していたのだが、これはお預け。
うおやという老舗で村上名物の塩引き鮭(真空パック・一切315円)とはらこ醤油漬け(450円)を購入。
さらに酒屋とジャスコにも寄って、14:05、村上市街を後にした。
R7を北北東へ進み、給油も済ませて準備万端。

村上の老舗うおや ネット通販も充実

村上の老舗うおや ネット通販も充実

14:10、県道349=朝日スーパー林道(ライン)の入り口に到着。
ようやく本来のツーリングのスタートである。
しばらくは普通の県道と同様の舗装路が続く。
民家も多く、どこが正確な起点なのか判らず仕舞い。
三面ダムを横目にワインディングで高度を稼ぐ。
後ろからBAJAが来ていたので停車して先行させてやり過ごす。
赤く塗られた三面大橋を渡ってさらに先へ進んだ。

県道349号=朝日スーパーライン レッツゴー

県道349号=朝日スーパーライン レッツゴー

三面大橋 頑丈そうな鉄橋です

三面大橋 頑丈そうな鉄橋です

奥三面ダム、猿田ダムを過ぎてもまだ舗装路が続く。
さすがに交通量が多く、ここへ至るまでにも何台か四輪と遭遇した。
バイクは最初出会ったBAJAのみ。展望はまだ余り開けない。

家屋大の巨岩がゴロゴロ

家屋大の巨岩がゴロゴロ

猿田ダム ヒッソリ静まるダム湖面

猿田ダム ヒッソリ静まるダム湖面

ダム湖の湖尻を過ぎ、14:55、猿田川野営場の手前に「朝日スーパーライン原生林」の標識があった。
この猿田川野営場、地図に載ってないため存在を知らなかったが、ツーリングに使えるかも知れない。
さらに進むと「水源の森」の大きな看板。ここを過ぎた辺りから、ようやくダート路面になった。
フラット・幅広で踏み固められ、実に走りやすい。時刻は15:00。ほどほどに急いで峠を目指そう。

この地域はブナ原生林に囲まれてるのです

この地域はブナ原生林に囲まれてるのです

水源の森 冬の積雪量は幾許か…

水源の森 冬の積雪量は幾許か…

午後の日差しを照り返す越後の渓流

午後の日差しを照り返す越後の渓流

さぁ、ロングダートの始まり始まり

さぁ、ロングダートの始まり始まり

ツーリングマップルによると新潟側の未舗装区間は6.6km。
標高が高くなるにつれ、展望が開けてきた。
朝日連山を望むことはできるのだが、大朝日岳などの主峰までは見えないようだ。
西日に照らされつつ高みへと登ってゆく。

朝日スーパー林道 豪快な景観を楽しみつつ快走

朝日スーパー林道 豪快な景観を楽しみつつ快走

新潟側のダートは6.6km程度

新潟側のダートは6.6km程度

鳴海金山跡の辺りは舗装路面だった。
15:30、新潟・山形県境の峠に到着。朝日連山の山並みがよく見える。
大きな記念碑の前で記念撮影がてら小休止。ペットボトルから水をがぶ飲みした。
うーん、幕営分の飲み水が残ってないなぁ。どこかで調達せねば。

朝日林道 新潟・山形県境の峠

朝日林道 新潟・山形県境の峠

朝日スーパー林道より朝日連山を遠望

朝日スーパー林道より朝日連山を遠望

峠を越えて山形側の区間へ入った。
ツーリングマップルによるとこちらの未舗装区間は9.5km。
フラット幅広だが、山形の方がちょっと砂利が浮いた感じかな?
制限速度20kmの標識の下にある『自主規制』の文字に違和感を覚える。

朝日ライン山形側 自主規制20km…?

朝日ライン山形側 自主規制20km…?

やや浮き砂利気味 スピードに注意しましょう

やや浮き砂利気味 スピードに注意しましょう

やがて勾配も緩くなり、道も舗装路面に戻った。
西大鳥川沿いに下って、16:00、大鳥の集落に出た。
知らない間に山形側の終点を過ぎてしまったようだ。
タキタロウのイラストを眺めつつ県道349号を北上。
数分で花戸林道の分岐に到着した。
寂れた雰囲気の未舗装路に分け入ってみる。

林道花戸線 山形朝日村の山中を行く

林道花戸線 山形朝日村の山中を行く

道端に繁るススキの穂が風流ですなぁ

道端に繁るススキの穂が風流ですなぁ

未舗装路を7kmほど進むと、地すべりによる路面崩落で通行止めになっていた。
簡易バリケードの手前で一旦Uターンし、途中にあった唯一の支線に入ってみたが行き止まり。
ここから起点まで戻るのも面倒なので、モゴモゴして作業現場まで行ってみた。
路面の段差が激しいが部分的に均されていてバイクなら通過可能。
作業してる方々に会釈しつつ無事通過。
鱒淵林道との交差を経て先を進み、やがて舗装区間に。
17:00、虻崎の集落で県道に再び合流した。

行く手が塞がれてる気がしますがバイクなら…

行く手が塞がれてる気がしますがバイクなら…

花戸林道の地滑り現場 路面に段差が発生

花戸林道の地滑り現場 路面に段差が発生

ほぼUターンする形で、県道を大鳥方面に遡る。
いくつか集落を超えたがめぼしい商店は皆無。
17:05、荒沢ダムキャンプ場に到着。なんとか日暮れに間に合った。
朝日スーパー林道の入り口付近で先に行かせたBAJAがあった。
すでにテントを張り終えたようで、ベンチでくつろいでいる。
管理人もいない無料のキャンプ場だが、飲み水は手に入るようだ。助かった。
バイクを停めて、さっそくムーンライトを設営開始。
ややジメッとした地面だがグランドシートも敷くし、(゚ε゚)キニシナイ!!

夕暮れの荒沢ダム

夕暮れの荒沢ダム

荒沢ダムキャンプ場 無料万歳

荒沢ダムキャンプ場 無料万歳

テントを張り終え、汗を拭いてひと段落。
BAJAライダーは20km先の温泉に行ってしまった。
18:00、一人で夕食。村上で買った塩引き鮭をフライパンで炒りつつほぐす。
それを肴に、これまた村上の銘酒・〆張鶴の300ml瓶で晩酌。
月が綺麗だ。そういえば明日は中秋の名月。楽しみだなぁ。
夕食は米を炊き、フレーク状の鮭とはらこ醤油漬けを乗せた親子丼。
うめぇ。めちゃくちゃうめぇ。カリカリに焼いた皮もうめぇ。

〆張鶴 他、越後村上の味覚で晩酌

〆張鶴 他、越後村上の味覚で晩酌

鮭&はらこの親子丼 メチャメチャ(゚Д゚)ウマー

鮭&はらこの親子丼 メチャメチャ(゚Д゚)ウマー

夕食も終わった頃、温泉から戻ったBAJAライダーとニ三言、会話。
朝が早かったせいか、とにかく眠い…。ちょいと早めに寝るとしよう。
テントに戻ってPCを立ち上げ、一日の記録を付けたり写真を保存したり。
それにしても携帯は圏外だがAirH”は通信可能って、変なキャンプ場だなぁ。

三連休ですねぇ

今週、来週と連チャンで三連休がやってきますね。
皆様、いかようなご予定を立てておられるでしょうか?
私はまず今週、山形県を中心に朝日連山 – 月山 – 蔵王を廻る予定です。
朝日スーパー林道(朝日スーパーライン)の走行が目的の一つなのですが、
8月29日(月)午前9時に県境の通行止めが解除されたばかりなのに、
9月26日(月)午前8時から10月7日(金)午後5時まで、再び一部区間通行止めになるそうです。
現在全線走行可能の貴重なチャンス。楽しんでまいります。
さぁて、準備準備。

塩山方面ツーレポUP

セローパーティの後に走ってきた塩山~大菩薩~奥多摩のツーレポをUPしました。
先日の日曜日に免許の更新も済ませたし。
これで心置きなく次のツーリングに集中できます。
http://s-dog.net/archives/000242.html
ところで、このツーレポ書いてる最中、携帯電話にこんなメールが届きました。
【件名】こっちのアドレスからメールしてみました。
【本文】私わかります?いま電話大丈夫ですか?
つい「誰でしょう?」などと返信してしまいましたが、これSPAMでした。
生きているアドレスを収集するのが目的のようで、返信しちゃダメなんです。
yahoo.co.jpドメインからで、送信日時とか怪しかったんですが、
携帯電話宛てのメールだとヘッダ情報とか確認しようがないんですよねぇ…。
というわけで、引っかかって悔しがってる、もうすぐ35歳♂。ヽ(`Д´)ノウワーン
これからまた下らないSPAMが増えるのかなぁ…うぜぇ…。

まったり土曜日

今日はNAPS練馬へ古タイヤを引き取ってもらいにいきました。
ついでにオイルとエアフィルタを購入して、帰ってきてから自分で交換。
夕方からは期日前投票と釣具屋へ寄ってから、
駒場東大前のアゴラ劇場にお芝居を見に行きました。
ってことで、まったりとした土曜日…。
新しいリール、調子試しにいきたいなー。

番外編・セロー20周年記念パーティ

僕の愛車セローは今年で生誕20周年を迎えます。
それを記念して先週末の9月3・4日、山梨県・道志の森キャンプ場にて記念イベントが開催されました。
題して「SEROW 20th Anniversary Party with mont-bell」。
YAMAHA主催で新旧セローオーナーが一堂に会し…って、メディアとメーカーの方が多かったかな…?
ともかく、そのイベントに参加してまいりました! 以下、ツーレポ風にご紹介~♪

SEROW 20th Anniversary Party with mont-bell

SEROW 20th Anniversary Party with mont-bell


土曜日の昼近くにイベント会場を目指し出発。中央高速を使って一気に西へ。
途中のPAで蕎麦の昼食を摂ってから、13:15、上野原ICを降りた。
安寺沢林道で巌道峠を越えて道志へ向かう。
未舗装区間は1km程度だが、急勾配でやや荒れ気味。
峠道としての雰囲気も良く楽しめる林道だった。

安寺沢林道 未舗装区間がもうちょい欲しい

安寺沢林道 未舗装区間がもうちょい欲しい

巌道峠付近からの眺め

巌道峠付近からの眺め

13:50、R413=道志みちを右折して西走。
コンビニで買出しを済ませて、14:15、道志の森キャンプ場に到着。
入り口近辺をウロウロしてしまったが、受付テントは奥の方にあった。
参加者である旨を伝えるだけで名前などの確認は無し。
募集していた人数225名は、やはり半分ジョークだったんだな。
セローオーナーであることを示すリストバンドと記念品を受け取る。太っ腹~♪
イベント名が大書されたアーチを潜り、テントサイトへ。
ありがたいことにセローで来場した人は今日だけキャンプ代が無料なのだ。
すでに20台ほどのセローとテントがあちこちにあった。
僕も川辺のヒッソリとしたサイトを選んでテントを設営。
ビールを渓流で冷やして一段落。

ステンレスタンブラーにセローのバッヂ、ゲット♪

ステンレスタンブラーにセローのバッヂ、ゲット♪

いつものキャンプツーリングと変わらん??

いつものキャンプツーリングと変わらん??

14:50、身軽になったセローでメイン会場の広場へ移動。
でっかい横断幕にイベントの中心となるYAMAHAのテント。
そして各種メーカーのブーステントが広場の周りに広がっていた。
モンベルを始め、ブーツのガエルネ、GPSのいいよねっと…。
何だか俺が愛用してるメーカーばかり…偶然なのか…? (;¬_¬)

モンベル製品 僕もいろいろ使ってまーす

モンベル製品 僕もいろいろ使ってまーす

奥にあるのがガエルネといいよねっとのテント

奥にあるのがガエルネといいよねっとのテント

盛りだくさんのイベントのうち、いくつかはすでに始まっていた。
「開発者と行くSEROWトレッキング」は第二陣の募集を開始している。
ぜひ参加してみたかったのでエントリー。初級にしようか迷ったが中級を選んだ。
まぁトレッキングとか言ってるけど、周辺のフラット林道を走行する程度でしょ。
そうこうしているうちにセローが続々と集合。トレッキング第一陣が戻ってきたところで記念撮影。
いろいろなバイク雑誌からカメラマンが来ていたので、そのうち誌面に載るかもしれない。

あれもセロこれもセロたぶんセロきっとセロー

あれもセロこれもセロたぶんセロきっとセロー

激レア初代角分れセロー集合! あと一台ありました

激レア初代角分れセロー集合! あと一台ありました

トレッキング第ニ陣の集合は結局15:30頃。
参加者は自前のセローに乗って初級・中級・上級毎に集合した。
まずは案内してくださるYAMAHAの開発者の方々が自己紹介。
彼らは全員、250ccの新セローを使用するようだ。
上級者の後、間をおいて広場の裏手の森へレッツゴー。
フラットな林道を…ん? 様子がおかしいぞ?

さぁ、セロー開発者とのトレッキング開始♪

さぁ、セロー開発者とのトレッキング開始♪

連れてかれたのは急勾配の作業道・・・!?

連れてかれたのは急勾配の作業道・・・!?

何これ、作業道じゃん! しかも本来、道ではないところに轍が付いてる!?
うひゃー、ここ登れっての?? 文字通りトレッキング、看板に偽り無し。
予想していたよりハードなコースだなぁ…まぁ、楽しいからいいけど。
さすが中級。時々こける人もいるが、皆意外と難なく走っている。
開発者の新セローも華麗に斜面を登ってゆく。まさしくカモシカ。
新セローも、こういうフィールドを想定して開発されているってアピールなのかな。
さらに移動してクライムヒル・ダウンヒルの練習をしたり、沢沿いの獣道を下ったり。
最後に挑んだ急斜面で一度だけコケてしまった。残念。
16:20、くたびれて広場に戻ってきたが大満足。
このトレッキングに参加できたことだけでも来た甲斐がある。

順序良く、どりゃーっと登って行きます

順序良く、どりゃーっと登って行きます

わたしゃここでコケました

わたしゃここでコケました

手持ち無沙汰になったので、モンベルのブースへ行ってみよう。
丁度、テントの設営やメンテナンスについての講義が終わるところだった。
僕がモンベルのTシャツを着ているのをメーカーの方がみつけて声を掛けてきた。
塩犬「いろいろ愛用してますよ、雨に強い製品が多いですよね」(^^
実際、愛用しているモンベル製品は数多い。
ジャケット、テントにシュラフにシュラフカバー。
リアバッグ・タンクバッグ・ウェストバッグもモンベルのドライ~で揃えている。
「改善点の要望などありましたら、教えてください」
塩犬「んー、タンクバッグのマップケースですね、使ってるうちにボロボロに裂けてしまって…」
「あぁ…さっき他の方も同じことを仰ってました」
マップケース部分だけでも取り寄せられるそうなので、当面はそれで凌ぐしかないようだ。
でも「素材や加工をもう少し工夫して欲しい」、その旨は伝えておいた。
意見が採用されて改善されたら嬉しいなぁー。
いいよねっとのブースでも新製品(StreetPilot 2610・日本語版)をチェック。
今度は横長ディスプレイでカーナビそのもの。
ウェイポイント登録・軌跡保存・カラー地図表示・ナビゲーションの各機能は、これまで通り。
さらに日本全国2万5千分の1地図を標準搭載、ナビゲーションは音声案内までしてくれる。
またデータ保存はCFカードを使用できるため、ウェイポイントやルート・軌跡の登録は無制限…
…あれ? もらったチラシが見つからない…。この点、未確認ということで…(T-T)
防水性能などは今の機種に準じ、バイクへのマウントも全く問題なし。こりゃすげぇ。
でも、150k前後ってのはやっぱ高いよなぁ…。まぁ、僕は今使ってるやつで十分です、はい。

モンベル流テント設営&メンテナンス

モンベル流テント設営&メンテナンス

次のイベントは夜のキャンプファイヤー。それまで結構時間がある。
テントに戻ってビールでも飲むとするか…と、上のサイトの人も丁度晩酌を始めるようだ。
声を掛けて一緒に飲ませていただくことに。かくして群馬のonogさんと乾杯。
まずは互いに自己紹介。onogさんはプロの自動車整備士とのこと。
93年製のセローだが無茶苦茶綺麗!! 自分の03年製WEを見せるのが恥ずかしい…反省。
普段はハーレーなどの大型車種に乗っておられるそうだ。
セロー談義に花を咲かせていると、YAMAHAスタッフの二人組がやってきた。
一人は新セローの開発スタッフ、もう一人はマーケティング担当とのこと。
今乗っているセローの乗り心地や新セローの感想を聞いて回っているらしい。
新セローの不満点について、僕は即座に「フロントフェンダーの後ろ半分」と答えた。
新セローは250ccのエンジンを十分に冷却できるよう、そこだけがダウンフェンダーになっているのだ。
僕はその点を不満に感じて新セロー購入には二の足を踏んでいる。理由は単純明快。
『スノーチェーンを巻く場合、新セローだとタイヤとフェンダーのクリアランスが足りないから』
セロー専用スタッドレスタイヤとか開発してくれたら、フェンダーそのままでもいいんだけどね。
インタビューに答えているうちに夜のイベントが始まったようだ。
広場へ移動して横断幕と大画面のステージ前へ集まる。
おぉ、折りたたみ椅子まで用意してあるではないか。細かい心遣いがありがたい。
某ちゃんねららしい司会のMCでマターリとイベントは進行する。
ハッピーバースデーを歌ってお茶とシャンパンで乾杯!
続いてワゴン車が乗りつけ、屋根の上から…餅撒き!?
YAMAHAの本拠地・遠州では棟上式などめでたい時に餅を撒く風習があるそうだ。
ってか、掛川の実家でも撒いてたな。普通、撒くでしょ? ね?

餅って当たると痛いよ まじで

餅って当たると痛いよ まじで

食べきれないほどの餅を拾いました 祝♪

食べきれないほどの餅を拾いました 祝♪

さらにセロー開発者や関わってきたメディア関係者によるトークショー。
20年前、セローがどういう状況で開発され、どういうコンセプトで売り出されたのか。
開発中の苦労話や裏話、メディアや市場の反応などなど興味深い話がテンコ盛り。
「正直に言うと、自分が乗りたいと思っていたバイクを会社の金で作りました」
85年初代セローを開発した近藤充氏がぶっちゃけた言葉は実に納得できるものだった。
※ セロー開発者へのインタビューはYAMAHAのサイトでも読むことができます。
メディアの方の業界裏話も面白かった。
が、「赤い某バイクメイカー」の**230に触れた時点で司会から「やばすぎますので」とストップの声。
道志の森からの挨拶やモンベルの考えるセロー像など話は続き、20:30過ぎ、とりあえずお開き。

開発者の思い入れが伝わってきました

開発者の思い入れが伝わってきました

意味も無く点火されたキャンプファイヤー

意味も無く点火されたキャンプファイヤー

そのままみんなでキャンプファイヤーの傍に椅子を移動。
餅を焼くためのBBQ台が設えられたので、onogさんと二人で餅を焼きながら談笑。
…っと、そこへ後ろから声を掛けられた。
「今日はお越し下さりありがとうございました」
Σ(゚口゚; 初代セロー開発者の近藤さん!?
参加者にお礼を言いに回ってるらしいけど、いきなり話しかけられタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
とりあえず言いたかった一言を伝えよう。
「こちらこそセローを開発して下さり、ありがとうございました」
onogさんや周りのセローオーナーも交えて、近藤氏から直接いろいろな話を聞くことが出来た。
くぅ…なんて貴重な経験…!!! (つ∀`)
「『ヤマハは楽器も作ってるからエンジン音も気を使ってる』と冗談で言われますが実際はどうなんですか?」
近藤氏「実際に気を使っています。セローは想定しているフィールドに溶け込むエンジン音を意識して作ってます」
「アルファベットではなく『セロー』という名前をつけたのが良いですよね。草食動物というイメージがピッタリだし、セローオーナーも優しい人間が多い気がします」
近藤氏「パワー全盛の時代で攻撃的なマシンが多かった中、あえてその名前をつけました。それから集団で走る人達のせいで林道が荒らされて閉鎖されるケースが増えていたんですが、カモシカは群れを作らないんです。そんな意味も込めました」
「確かに攻撃的なのはセローには似合わないですね。フル装備で攻めまくるぞ!みたいな人と林道で出会ったりもしますが、まずセローには乗ってない…」
近藤氏「山でも街でも違和感を感じさせない普通の服装で走りたいですよね。今日のイベントを一緒にやったモンベルさんとも、その辺りのことを話してます」
「セローは気軽に乗れるので移動自体が面白いです。わざわざ悪路を選びたくなります。楽をしたいなら他のバイクや車を選びますが、セローは単なる移動手段とは違いますね」
近藤氏「そう言っていただき、ありがとうございます。先日ハーレーの開発者と話をする機会がありましたが、彼らも『我々はtransporter(運搬装置)を作ってるのではない』と言ってました。不思議と通じるものがありますね」
長いこと引き止めてしまったせいか、本部から呼び戻されたようだ。
しかし、もう十分に話を聞くことができた。
セローへの深い思い入れがひしひしと伝わってくる。
やべぇ…セロー以外の車種、もう選べないかも…。

餅焼いてる場合じゃないんだけどね…

餅焼いてる場合じゃないんだけどね…

磯辺焼き メチャ(゚Д゚)ウマー

磯辺焼き メチャ(゚Д゚)ウマー

夕食の支度もしてあったのだが、すでに餅で満腹。
適当な時間にテントに戻り、せせらぎの音を聞きながら就寝…。


翌日もイベントは続いたが、僕が参加したのは新セロー試乗会のみ。
以下、ド素人の感想なので余り間に受けないように…。
初めてまたがる250ccの新セローだが、足つきやポジショニングに全く違和感が無い。
エンジンは旧より静かかもしれない。トトトトト…と小気味良い音を奏でている。
スタッフの合図でスタート。「ん?」とさすがに旧セローとの違いを感じた。
新セローになって変速が6段階から5段階に減ったため、各ギヤのカバーする範囲が広がった。
それに関連してか、1速・2速で走ったときに旧セローに比べてちょっと不安感を覚えた。
試乗直後にはトルクが足りないのかと思った。
だが昨日のトレッキングでの走破性能を見る限りそれも違うようだ。
たぶんアイドリング時の速度が単純に上がったのではないだろうか。
旧セローのローギアが生み出す超低速を再現しちゃ、5速は難しいもんなぁ…。
ガレ場などでは半クラを多用することにはなるだろうが、排気量の余裕がカバーしてくれるのかな。
デジタルメーターを採用したおかげだろうか、ハンドリングは実に軽い。
下り勾配のカーブでふらついてしまったが、これは車体に慣れてないせいだろう。
昨日、トレッキングに使ったコースのうち、普通に走るための未舗装路が今日の試乗コース。
後ろの順番待ちがいなかったため、三往復走らせてもらって試乗終了。
率直に言って「やっぱりセロー」という感想を抱いた。実によく練られたモデルチェンジだと思う。
高速道路走行やツーリング寄りになったのは確かだが、マウンテントレールとしての性能は失われていない。
旧セローのオーナーを集めて試乗させたのは、開発陣の自信の表れじゃないだろうか。
「SEROW IS SEROW」というキャッチコピーもなるほど納得。
デザインやデジタルメーターは好みの別れるところだが、まぁ僕的にはOK。
残る不満は前述したがフロントのダウンフェンダー。それからキックセットのオプションが無い点。
うーん、ここさえクリアしてもらえればなぁ…。
こちらのサイトに旧セローとの詳しい比較がありました。参考にどうぞ。
広場では「セロー限定オフロードライディングスクール」が開催されていたが、僕はこの辺りでさようなら。
参加者・スタッフ・メーカー・メディアの皆さん、ありがとうございました! 実に楽しい二日間でした!
YAMAHAの思惑にまんまと嵌った気もするが…まぁ、いっか~♪

ライディングスクールはフロントアップ練習中

ライディングスクールはフロントアップ練習中

こちらは女性(タレント?)集めて何かの取材

こちらは女性(タレント?)集めて何かの取材


そうそう、この日の朝、サイトの読者・konichanさんから声を掛けていただいきました。
他にも一人出会った方で、当サイトを知ってる方がいらっしゃいました。ありがたやありがたや。
今後ともセローと犬小屋をご愛顧くださいますようよろしくお願い申し上げます。

速報

セローパーティのことはいずれ書くとして、緊急速報。近所の川が決壊の危機です!
住んでる部屋は上の方なのですが、バイクが心配で高所に避難させました。
実は、今日帰ってくる途中でも道路が膝の高さまで冠水していて大変な状況でした。
今日、何本か林道を走りましたが、一番ヘビーだったのは青梅街道という落ち…。
西から近づく集中豪雨を追い越して、帰宅時はこんな気配なかったんですけどね。

23:00現在の妙正寺川

23:00現在の妙正寺川

(0:30追記)水嵩減ってきました。溢れた地域が結構あるようです。
http://www.yomiuri.co.jp/zoom/1-A-20050904232948582M-L.htm

通りゃんせ通りゃんせ

早朝、5:30。のっそりと寝袋から起き出した。
ここは道志の森キャンプ場のテントの中。
昨日・今日とセローの20周年記念パーティがここで開催された。
セローでの参加者はキャンプ無料ってことで、ここに泊まったわけである。
といっても、基本的にいつものキャンプツーリングと変わりない。
5:45、レトルトカレーの朝食。隣のテントの方やonogさんと話しつつ、テントを撤収。
荷物を片付けないと何となく落ち着かないのだ。

昨夜の餅で食えなかったカレーの処分

昨夜の餅で食えなかったカレーの処分

道志の森キャンプ場 いいロケーションです

道志の森キャンプ場 いいロケーションです

今日参加を予定しているイベントは新セローの試乗会のみ。
まだまだ時間があるので、その前に軽く林道を走ってこよう。
8:20、荷物を積んで出発。キャンプ場の奥へ伸びる未舗装の東沢林道を遡上。
途中までは昨日トレッキングで走った道だが、分岐は左折。
簡単な川渡りをして本格的な登り勾配の峠道となる。
見通しのよいトラバース路を経て工事区間を抜けた。

東沢林道 またモゴモゴ…

東沢林道 またモゴモゴ…

山肌を穿つトラバース路を登って行きます

山肌を穿つトラバース路を登って行きます

豪快な切り通しの峠を越えて下り勾配になったところで、8:40、チェーンに遮られて行き止まり。
うーん、突破は出来なさそうだ。このまま進めば道志の湯に抜けられるはずなのだが、残念。
Uターンしてキャンプ場へ戻ってきたのは8:50。中途半端で消化不良な感じだ。

豪快な切り通し いかにも峠

豪快な切り通し いかにも峠

セローって水辺が似合いますよね

セローって水辺が似合いますよね

戻ってから試乗会まで雑誌の取材を受けた。
片っ端からセローオーナーにインタビューしているらしい。
林道を走ってきたばかりのセロー君の写真も撮られた。
荷物に積んでいたゴミ袋は除けたが、まぁお世辞にも綺麗とは言えない…。
取材も試乗会も無事に済ませて、10:30、会場を後にした。
さて、ツーリング開始。最初の目的地は塩山。
今から目指せば昼飯時に間に合うだろう。R413に出て右折して少し東へ走る。
県道24号を左折し道坂峠を越えて、11:00、都留でR139に合流。
だいぶ暑くなってきた。コンビニで小休止。
県道705から712号を経て、11:25、初狩でR20=甲州街道を左折した。
車列に混じって甲府方面に向かい、11:40、笹子トンネルを抜けた。
11:45、勝沼で国道を離れて塩山方面へ。葡萄畑の間を抜けつつ北上する。

あえて勝沼の葡萄畑を突っ切るのだ

あえて勝沼の葡萄畑を突っ切るのだ

あー…うまそー…葡萄食いてぇ…

あー…うまそー…葡萄食いてぇ…

一瞬だけR411に合流し、12:00の直前に目的の店・白彩に到着。
ダー岩井さんのツーレポで何度か登場するお店で、一度来てみたかったのだ。
「準備中」の札が掛かっていたが、裏返すのを忘れていただけらしい。
安心して席に着き、名物えび天丼の大盛り(1,080円)を注文。(名物穴子丼も凄いらしい)
出てきたのはどんぶりの上で塔のように聳える7本の海老。
器を手に持つとずっしり重い。気合を入れてワシワシと掻き込む。
最後の一口・二口が大分苦しかったが、無事完食~♪

ほうとうの店・白彩 だが丼モノが凄いのだ

ほうとうの店・白彩 だが丼モノが凄いのだ

誇らしく屹立する名物えび天丼 (゚Д゚)ウマー

誇らしく屹立する名物えび天丼 (゚Д゚)ウマー

満腹の腹を抱えて、12:20、出発。R411を大菩薩方面に進む。
「一ノ瀬高原方面、大規模な土砂崩れのため通行止」の表示がしつこいほど出ている。
だが、林道を使えば問題なく抜けられているのはMUDさんの情報で確認済み。
12:30、念のため途中のGSで給油ついでに聞いてみた。
「通行止めってなってますけど、林道使えば抜けられますよね?」
「んー、うん。地元の人は抜けてるよ」
12:40、大菩薩の湯に到着。
満腹の腹ごなしに大休憩を取ることに。
汗を流して露天風呂にゆっくり漬かる。その後、休憩室でゴロ寝。
昨夜、なかなか寝付けなかった分の仮眠を摂る。うー、気持ちいい…。

大菩薩の湯 入浴料600円はちと高い

大菩薩の湯 入浴料600円はちと高い

たっぷりと休憩を済ませて、14:00、出発。R411をさらに進み、県道201を右折。
大菩薩周辺の林道群を目指し、上日川峠に向けてワインディングを登ってゆく。
(今回も林道浪漫さん地図を参考にさせてもらいました! 健さん感謝!)
こんな山道なのだが、登山客を送り迎えするためのタクシーが多い。
14:20、上日川峠に到着。ロッヂを横目に県道を上日川ダム方面に下ってゆく。

上日川峠から塩山方面を望む

上日川峠から塩山方面を望む

ロッヂ長兵衛 登山客で賑わってました

ロッヂ長兵衛 登山客で賑わってました

14:27、林道砥山線の分岐に到着。しばらく進んで、ゲートをモゴモゴ…。
グルリとダムを巡る基本的に未舗装の林道である。ところどころダム側に景観が開けている。
意外と荒れ気味の路面でクレパスも多いが、普通に走行する分には問題なし。
ただ、ハイキングを楽しんでる歩行者も多いのでスピードは控えめに。

上日川ダムの西側を巡る林道砥山線

上日川ダムの西側を巡る林道砥山線

ちょっとだけ荒れ気味の区間もあります

ちょっとだけ荒れ気味の区間もあります

やがて下り勾配になり、林道の幅員も狭くなった。
まったりと楽しんで、14:50、終点に到着。
こちらのゲートは鍵があったが、よく見ると…モゴモゴ…。
まぁとりあえず無事に県道へ出てほっと一息。水分を補給して小休止。

大きく谷を迂回しながら下ってゆきます

大きく谷を迂回しながら下ってゆきます

林道砥山線 南側ゲート

林道砥山線 南側ゲート

県道を木賊方面に下って、15:08、次の林道・焼山沢真木線の分岐に到着。
舗装林道をしばらく登り、標高1500mを越えた辺りから未舗装区間が始まった。
まずは一旦、終点の湯ノ沢峠登山口まで行ってみよう、ってことで支線は無視して直進。
15:30、終点に到着。タクシーが客待ちをしている。うーん、ここから先は無理そうだ。
細かな支線にも首を突っ込んでみたが、廃道だったり行き止まりだったり。

林道焼山沢真木線 こんな道をタクシーが往復

林道焼山沢真木線 こんな道をタクシーが往復

湯ノ沢峠終点付近の支線 入ってみましたが…

湯ノ沢峠終点付近の支線 入ってみましたが…

廃道状態 数百mで倒木のため行き止まり

廃道状態 数百mで倒木のため行き止まり

強烈な勾配の直線 ここも終点まで数百m

強烈な勾配の直線  ここも終点まで数百m

15:50、林道日川線の分岐まで戻った。
曲がってしばらくは舗装路だが、やがて未舗装に。展望が開けて素晴らしい開放感。
雲に見え隠れする大菩薩の嶺を眺めながら林道を下り、16:05、再び県道に合流。
一本一本の未舗装区間は限られているが、繋げて走れたのでかなり満足。

林道日川線 湯ノ沢峠側の分岐

林道日川線 湯ノ沢峠側の分岐

開放感溢れる未舗装路がお待ちかね

開放感溢れる未舗装路がお待ちかね

雲に隠れる大菩薩の山々

雲に隠れる大菩薩の山々

林道日川線 県道側の分岐

林道日川線 県道側の分岐

上日川峠を越え、ちょっと湧き水を飲んで休憩。
R411を右折して柳沢峠方面に。
っと、16:35、見通しの良い場所で、警備員が脇から出てきた。
通行止めだからと止められるのかな?
「えーっと、…どちらへ?」
むぅ。謎掛けのような言い方だが、何となく意図は判る。
「御用の無い者、通しゃせぬ」ってことか。
「林道経由で花魁淵へ(どうぞ通してくだしゃんせ)」
「なんて名前の林道ですか…?」
「えっと、泉水(せんすい)なんとか線」(←ぱっと思い出せなかった)
「ふむ…。タイヤOK、車高OK。合格です」
「あはは、合格ですか。よかったw」
「あくまでも自己責任でお通り下さい。お気をつけて」
ってことで、無事通過。
16:45、柳沢峠に到着したが、茶屋も完全に閉まっていた。
北麓に差し掛かると、とたんに暗くなる。空気も肌寒く、路面が濡れている。
どうやら雨が降った直後らしい。気温が表示されていたが18度しかない。
むぅ。フリースを持ち歩かねばならない季節が近いなぁ…。
捨て犬だろうか、人恋しそうな野犬と一匹すれ違った。

黄昏迫る柳沢峠 通行止で茶屋休業中

黄昏迫る柳沢峠 通行止で茶屋休業中

只今の気温18度 秋が近いぞ

只今の気温18度 秋が近いぞ

大ダル林道をスルーして、16:55、林道泉水横手山線の分岐に到着。
前回来たのは一昨年の12月か。時間が時間なのでさっさと走ろう。
しばらくは開けたトラバースなのだが、ガスって視界が悪い。
晴れてれば気持ちよい道だろうに。途中、二度鹿を見かけた。

林道泉水横手山線 R411の迂回路?

林道泉水横手山線 R411の迂回路?

夕闇と霧に視界を遮られつつ進めや進め

夕闇と霧に視界を遮られつつ進めや進め

下り勾配になって森の中に入り、暗さがより一層増した。
完全な夜闇が訪れる前に花魁淵まで抜けたいものだ。
セローのヘッドライトで林道ナイトランは遠慮したい。オカルト方面でも有名なスポットだし。
沢沿いの豪快な道を下り続けて、17:35、花魁淵でR411に合流。
渓流釣りだろうか、途中に4WDの車が何台か停まっていた。
雨降った上に、こんな時間まで入渓してるなんて大丈夫かいな。
っと人の心配してる場合じゃない。奥多摩方面に右折。

こんなところで夜になったら適わんわい

こんなところで夜になったら適わんわい

花魁淵側にもやっぱりバリケード

花魁淵側にもやっぱりバリケード

猿が横切る国道を東へ少し進んだ辺りから雨が降り始めた。むむ、かなり本格的だ。
木の枝で多少雨を避けられる路肩に停車し、ジャケットの前や裾を点検。
土砂降りの真っ暗な奥多摩路か、つらいものがあるな…。
四輪車に前後しながら青梅を目指して東へ東へ。
もっと渋滞してるかと思ったが、交通量が意外に少ない。
雨で皆早めに引き上げたのかな?

雨です 夕闇の山間部で雨が降り始めたとです…

雨です 夕闇の山間部で雨が降り始めたとです…

18:45、青梅街道に接続。ここまでくれば後は楽勝。
…と思ったのだが、東村山の辺りで大渋滞。車列が動く気配全く無し。
よくわからないが、裏道を使ったほうがよさそうだ。
地図表示可能なGPSの利点を生かし、裏道を使ってちょっと先の交差点へ出てビックリ。

うわ、思いっきり冠水してる!!

うわ、思いっきり冠水してる!!

なんと、青梅街道が完全に冠水し通行不可になっていた。
見た瞬間は水道管でも破裂したかと思った。
だが、なんと集中豪雨のせいだったらしい。
ここまでの道程の雨量では全く想像がつかなかった。
「これは難儀しそうだなぁ…」
さらに裏道を使って迂回することに。
19:45、青梅街道に再び合流。だが、花小金井の辺りで再び冠水していた。
今度は通行止めはされてないが、交差点の向こう側は完全に水没している。
えいやと突っ込んでみたら膝くらいの深さ。水面がステップ上の足首くらいまで達している。
「まぁ、セローなら大丈夫だろ」と走ってる横をパジェロが抜いていった。
むぅ。波に煽られてバランスが危うい。こりゃいかん。
ハザードを出し、やむを得ず歩道走行。と言っても、歩道も冠水してるのだが。
しばらくは平穏な雨中走行に戻ったが、関町の辺りから猛烈な雨が降ってきた。
四国や九州で遭遇した雨に匹敵する勢いである。
なるほど、こいつがあの冠水の原因か…。
西から東へ移動する集中豪雨に追いついてしまったようだ。
暗闇と豪雨で視界は最悪。その上、水滴で滲むヘッドライトや信号・看板の光…。
アスファルトの路面を川のように水が流れている。ブレーキの効きが滅茶苦茶悪い。
酷いコンディションの中、左手でシールドを拭いながら必至で走行。
…と、一台のバイクが隣の車線を抜いていった。あれは確かに新セロー…。
雨をものともせず、車列の間を危なげなくすり抜けてゆく。
「四輪も怯む豪雨の中、ツワモノがいるものだ…」
興味がわいた僕は、ちょいとペースアップして追いかけてみた。
早稲田通りと分岐する手前の信号でようやく追いついた。
シールドを上げて声を掛けてみる。
「酷い雨ですねー!」
雨音に遮られて聞こえなかったかな、と一瞬の間を置いて相手もシールドを上げた。
「ほんと酷いですねー!」
Σ(゚口゚; 女性!?
すげぇ、女性でこの雨の中あのスピードで…。タフだ。タフすぎる。
相手もこちらのセローに気づいたようだ。
「記念パーティ、私も行きたかったんですけど、別の予定が入っちゃってて」
短い会話を交わした後、信号が青に変わった。
「では、またどこかで」と挨拶し、走り出したと思ったら車列の間を抜けてゆく。
遥か前方へ消えてしまった新セロー。うーん、恐るべし…。
自宅に着く頃には雨はほとんど降っていなかった。
というか、集中豪雨を追い越してしまったのである。
数時間後、中野区を中心に記録的な豪雨が降り、近所の川は氾濫した。(その時の状況はこちら
行きはヨイヨイ、帰りは怖い。
前夜、道志の森で星空を見えていた時には想像しなかったなぁ。
この日走ったどの林道よりも、青梅街道が一番手強いなんて…。

九州ツーレポ5日目UP

こっそりと九州ツーレポ5日目です。
もう一ヶ月近く前ですね、やばいっす。(>_<) http://s-dog.net/archives/000234.html
今週末、セローオーナーの集まりに行く予定です。
仕事や天気が心配ですが、九州ツーレポ最終日を書けるのかも心配です。
写真とGPSのログが無かったら書けなかっただろうなぁ…。

みんなで釣りに

昨日・一昨日の週末、バイク仲間と一緒に釣りに行ってまいりました。
もともとは川釣りの予定だったのですが、先日の台風による増水で断念。
いつもの西伊豆・戸田で長モノ狙いに落ち着きました。
メンバーは悪食外道衆のMUDさん怪人Mさん、手下Fさん、
林道仲間のろーどまんさん、日本一周ライダーcultkingさん。そして私の計6人。
現地集合ってことで三々五々と戸田港に現れました。
唯一の初心者である手下Fさんは仕事の都合で夜中に到着。
免許取って初めての遠出です。新車のXRで高速道路初走行したり、沼津で道に迷ったり。
到着した頃にはくたびれきっていたようで、みんなの前で初立ちゴケを披露してくれました。
釣りのほうはいまいち。怪人M氏が一人気を吐きウツボ二本にクロアナゴ一本をあげました。
が、ウツボはサイズが小さいのでリリース。クロアナゴはスカリの網目から逃亡してしまいました。
後は雑魚ばかり。と言ってもカワハギがいたのでちょっとはましか?
私はネンブツダイばかりでした。ちぇ。
そうそう、そういえばとんでもない獲物を怪人M氏が釣りました。
長靴です。長靴を釣るなんてマンガでしか見たことがありません。
さすがです。本人が一番感動してました。
変わった獲物といえば、cultkingさん。全く初めての釣りでやってくれました。
ヤドカリ。しかも針に掛かってるのはヤドカリの殻に寄生しているイソギンチャク。
大家のヤドカリとしては不本意でしょう。店子のおかげで迷惑蒙って。
といっても、本人も宿を借りてる立場か。
逃がしてあげたら、もう一度cultkingさんの針に掛かってきてました。
で、翌日は林道浪漫の掲示板に書き込みがあった上池林道に皆で行くことに。
道を間違えて急坂の作業道に迷い込んだりしつつ、起点に到着。
舗装区間を経て展望やガレ・マディなどいろんな表情を見せてくれるロングダートを楽しみました。
基本的に先行はろーどまんさん。ハンドルバーに釣竿を括りつけたXLRで、すっ飛んでゆきます。
他の皆は初めて林道を走る手下F氏に前後して走りました。
彼の転倒を大いに期待心配してたのですが、土肥中央林道も無事走破。
MUDさんのジムニーに煽られながら見守られながら最後まで頑張りました。
まぁ新品XRが良い感じのドロ汚れになったのでよしとしましょう。
代わりにやらかしてくれたのは怪人M氏。舗装区間の濡れた苔でコケてました。(゚∀゚)アヒャ
後ろでガシャンと音がしてバックミラーみてすぐに駆け寄りましたが、写真撮ればよかったです。

赤XRが白ジムニーを抜き去った!(嘘

赤XRが白ジムニーを抜き去った!(嘘

土肥中央林道の広場 次回オフ会の候補地です

土肥中央林道の広場 次回オフ会の候補地です

その後、土肥に戻り、皆で御飯を食べて解散。
私は手下F氏と温泉へ行き、仮眠とってから帰りました。
あー疲れたけど楽しかった。
今度は川釣りでリベンジしたいですねぇ。

九州ツーレポ3日目UP

えー、忘れてる方も多いでしょうけど、九州ツーリングのレポートの続きです。
ようやく前半終了しました。後半は舗装路走行が多くなりますので、多少進行は早まると思います。
さっさと書き上げないと、次のツーリングの計画がぁぁぁ!!
http://s-dog.net/archives/000229.html
さて、そろそろセロー君のフロントタイヤの交換時期です。
今回は自分でやってみようかなと思い、昨日Naps練馬店でD605を買って来ました。
で、今日昼間チャレンジ。悪戦苦闘の末、どうにか交換できました。
空気入れるのに疲れてビード出し切ってませんが、近所のGSで給油ついでにお願いしてみます。

工具にセロー本に新品タイヤ

工具にセロー本に新品タイヤ

この簡易スタンドがバランス悪くて、もう…

この簡易スタンドがバランス悪くて、もう…

どうにか交換完了…本当に大丈夫かいな?

どうにか交換完了…本当に大丈夫かいな?

はぁ。初めての作業で、めちゃくちゃ疲れた…。

ここ数ヶ月の購入品

ツーレポUPまでの暇つぶしに、ここ数ヶ月に購入したアイテムをご紹介します。なんとなく。
■バイク用品
ヘルメット Arai ワイズギア HYPER XG
バイザーとシールドが付いたジェットヘルメットです。これまでも町乗りで似たタイプのヘルメット(OGK・テレオス2)を使ってたのですが、ツーリングに使うには強度に不安がありました。ツーリングでは安全面を優先してフルフェイス(Arai・ツアークロス)を使ってたのですが、休憩で水を飲んだり、ちょっとコンビニへ立ち寄ったりするたびに脱がねばならず面倒くさい。で、いろいろ探してこれに落ち着きました。バイク用品店でアゴ紐をワンタッチで着脱できるアタッチメントも購入。ツーリング中の休憩で時間のロスが少なくなりました。
ライディングシューズ(GOLDWIN ゴアテックス・ライディングシューズ
これまで使ってきた靴がヘタってきたので買い換えました。履き心地をいろいろ試して、このシューズに決定。これまで履いてきた防水ライディングシューズはすぐに水が滲みてきましたが、こいつは結構防水してくれてます。
■キャンプ用品
ナタ&ノコギリ二丁差しセット
山陰ツーリングで倒木に悩まされたことから購入を決意。いや、前から欲しかったのですけどね。今回、九州ツーリングで一度だけナタが活躍(?)しました。焚火にも利用するつもりです。
■書籍
日本全国ローカルフード紀行
日本各地のローカル食をまとめた本の元祖です。その食べ物の発祥や系譜なども詳細に書かれています。B級グルメ探訪ツーリングに役立つこと間違いなし!
外道楽
主婦と生活社の釣り雑誌「磯投げ情報」で連載されていた記事をまとめた本です。ほとんどの釣り人から外道と言われ忌み嫌われる魚たちにスポットライトを当て、正当な評価を下そうではないかという内容。ウツボやゴンズイ・クロアナゴなどなど私のサイトでお馴染みの面々も登場します。

徳島港にて2

現在、徳島港に寄港中。
帰りのフェリーは普通の食事です。
船室は二等なのですが、食費を考えると
カジュアルフェリーの二等寝台の方が安上がりなんですよね。

昨夜の夕食は鉄火丼

昨夜の夕食は鉄火丼

今朝の夜明けも綺麗でした

今朝の夜明けも綺麗でした

二等は雑魚寝 空いててラッキー♪

二等は雑魚寝 空いててラッキー♪

でもまぁ、飯は美味いほうがいいっす。
風呂と食事と風景だけが船旅唯一の楽しみですから。

あなたは稲妻のように

起床は6:30。寝坊してしまった。
ベッド脇の目覚ましが、ちゃんとセットできてなかったようだ。
土日の朝に鳴らしている携帯のアラームに偶然助けられた。
朝食は無し。時間が惜しいので、すぐに荷物をまとめてチェックアウト。
7:15、出発。

ひさびさのホテル泊でした

ひさびさのホテル泊でした

今日は九州ツーリングの最終日である。
19:00に新門司港を出港するフェリーに乗らねばならない。
18:00、できれば17:30にはターミナルに到着したい。
それに間に合うように最後の九州を楽しもう。
まず目指すのは本土最西端。海沿いの県道18号に合流し、西へ西へ。
交通量が多いので、余り爽快感が無い。海の向こうには九十九島が見える。
神崎鼻への案内板に従って港に面した集落へ。魚を煮出した匂いが充満している。
小佐々町の特産品・イリコを加工しているらしい。8:00、神崎鼻公園の入り口に到着。
そこから歩いて本土最西端のシンボルへ向かう。ついに本土東西南北の四隅を全て制覇!
…とはいうものの、すぐ西の海に平戸島が見えるので、いまいち盛り上がりに欠ける。
大文字で「本土最西端」とか書いてくれると有り難味も増すのだが、それも無し。まぁいいか♪

本土最西端・神崎鼻

本土最西端・神崎鼻

磯沿いの遊歩道は完全に水没

磯沿いの遊歩道は完全に水没

15分ほど散策した後、Uターンして佐世保へ戻る。
R204に合流し、佐世保市街の手前でR498を伊万里方面に折れた。
8:50、小腹が空いたので泉福寺のコンビニでゼリータイプの朝食を摂る。
9:05、峠に差し掛かる手前の道端にアイス屋があった。
興味がわいたのでバイクを停めて一つ所望。丁度、暑くなってきたところだ。
ババヘラやアイスクリンに似た、サッパリした味わいだ。
売るスタイルも酷似しているがチェーンではないそうだ。

本日の朝食はこれ一本

本日の朝食はこれ一本

クールにたたずむアイスクリーム屋さん

クールにたたずむアイスクリーム屋さん

佐賀県へのルートは旧道の峠越えを選んだ。
林間のワインディングをウネウネ登って、9:15、栗ノ木峠に到着。
湧き水が冷たくて美味い。伊万里方面の展望も素晴らしかった。

佐世保と伊万里を結ぶ栗ノ木峠

佐世保と伊万里を結ぶ栗ノ木峠

栗ノ木峠より伊万里方面を望む

栗ノ木峠より伊万里方面を望む

伊万里へ降りて、9:40、R202を唐津方面に。
9:50、休憩ポイントとして期待していた道の駅・伊万里では幸水梨祭りの真っ最中。
保育園児たちが梨をモチーフにしたゆるキャラと踊っていた。
のんびりくつろげる状況ではなさそうだ。早々に出発。

道の駅・伊万里 梨祭りで大混雑

道の駅・伊万里 梨祭りで大混雑

このゆるキャラの名前が知りたいなぁ

このゆるキャラの名前が知りたいなぁ

10:15、唐津に出て、さらにR202を福岡方面に進む。
熊本の人吉で仕入れた情報ではワタリガニの店が並んでるとのこと。
注意しながら走ったが、見つけられなかった。
もっと西の海岸の話だろうか?残念。

唐津湾 何の生け簀だろ?

唐津湾 何の生け簀だろ?

10:30、福岡との県境にある「らーどん」の店・棚前に到着。
しかし開店は11:00とのことで諦めた。腹減ったー。
10:35、二丈PAで小休止。海水浴が気持ちよさそう。

らーどんの店棚前 開店前でスルー

らーどんの店棚前 開店前でスルー

二丈PAより玄界灘を望む

二丈PAより玄界灘を望む

単調な幹線道路は飽きてきたので、10:55、裏道の県道49号を右折。
日向峠経由で福岡市街へとひたすら走る。
市街地へ入り、やや渋滞気味。かなり暑くなってきた。
なるべく早く抜けたいので、すり抜けまくり。

県道49号 あの山を越えて福岡市街へ

県道49号 あの山を越えて福岡市街へ

正午前に博多(長浜)ラーメンの老舗・元祖長浜屋に到着。
旅先でラーメンを食べることはめったに無いのだが、この地は流石に別格である。
有名店だけあって、ランチタイム前なのにメチャ混み。入店して即座に「カタ!」と注文。
何も言わないと勝手にスタンダードのラーメンがオーダーされるシステムなのだ。
一杯400円。うーん、美味い。この臭いトンコツが味わいたかった!
スープは全部飲み干して満足満足。次の食事の予定があるため替え玉はせず。

全国的に有名なラーメン店 元祖長浜屋

全国的に有名なラーメン店 元祖長浜屋

こってりスープに固めの細麺 メチャ(゚Д゚)ウマー

こってりスープに固めの細麺 メチャ(゚Д゚)ウマー

ラーメン屋を出て、今度は大宰府を目指す。
12:15、県道112号に合流。直線の渋滞路を南下。たりー。
九州北部は走って楽しめる道が少ないなぁ…。
12:40、大宰府に到着する直前から、ものすごい雷雨。
ジャケットを着て天満宮近くのコンビニに避難。
雷が鳴り響き、稲妻の閃光が煌き、豪雨が地面に叩きつける。うへぇ…。
しばらく雨宿りしていたが、限られた時間を浪費するわけにも行かない。
意を決してレインハットと傘で武装し大宰府天満宮に参拝。
境内周辺の屋根のある場所のあちこちに参拝客が避難していた。
雨に濡れた巫女さん、萌え

通り雨とはいえ、酷すぎます…

通り雨とはいえ、酷すぎます…

太宰府天満宮 土砂降りー

太宰府天満宮 土砂降りー

雨宿りしていたスイス人のメガネっ娘と片言英会話を試みた。
「ひどい雨だね」
「そうね」
「この神社の神様、菅原道真って知ってる?」
「知らないわ」
「学問の神様、そして雷の神様なんだよ」
「ワンダフル!」
「ちょっと、頑張りすぎだけど(笑」
「あは」
ちょっとは雷雨に見舞われた慰めになった気がする。
菅原道真は頭が良かったことで現代では学問の神として知られている。
しかし、もともとは疫病や雷火をもたらす怨霊としての性格がメインだった。
天満宮に神として祀られたのも、その祟りを鎮めるためだ。
ちなみに「こーこはどーこの細道じゃ、天神様の細道じゃ」の「天神」ってのは菅原道真公のこと。

菅原道真公を祀る太宰府天満宮

菅原道真公を祀る太宰府天満宮

裏手には絵馬の山 受験頑張れー

裏手には絵馬の山 受験頑張れー

コンビニへ戻り、13:25、雨が多少弱まったので出発。
そろそろ、北九州・小倉方面を目指さねばならない。
まっすぐ目指すのはつまらないので、時間の許す限り、峠をいくつか経由していこう。
県道60号を東に走り、13:45、ショウケ越を通過。
雨が降ったせいで、アスファルトから濛々と湯気が立っている。
県道425を左折して、R202に合流。14:00、八木山峠を通過。
飯塚方面の展望を堪能しつつ平地へ下ってゆく。

さっきの豪雨が、もう水蒸気になってます

さっきの豪雨が、もう水蒸気になってます

八木山峠付近より飯塚方面を望む

八木山峠付近より飯塚方面を望む

14:20、R211を小倉方面に右折し、14:25、九州最後の給油。
バイパスでは白バイが多いから気をつけるように言われた。
さらにR211を北上。交通量が多いのは相変わらず。
最後に一本未舗装林道を走ろうと思い、河内貯水池に向かった。
15:20、皿倉林道の入り口付近にたどり着いたが、分岐がなかなか見つからず。
時間が惜しいので、結局そのまま小倉を目指すことにした。
せめてもの慰めに市街地までの県道62号のワインディングを楽しんだ。

舗装林道は見つかったんだけどねぇ…

舗装林道は見つかったんだけどねぇ…

河内貯水池 ほっとする空間です

河内貯水池 ほっとする空間です

小倉市街へ出て、15:50、駅前の通り沿いに駐車。
九州B級グルメの締めは小倉名物・焼きうどん
かつて富士宮焼きそばと「天下分け麺の戦い」を繰り広げたローカルB級グルメの雄である。
とりあえず発祥の店・だるま堂へ行き、焼きうどんを注文。
テキパキと動き回るばあちゃんが実に味がある。うどんも美味しかった。飽きない味だ。
乾麺を使ってるそうだが、それほど違和感は感じなかった。
焼きうどんの他にあるメニューは「天まど」。
何のことかと思ったら目玉焼きを乗せたモノだった。うーん、そっちにすればよかったなぁ。

焼うどん発祥の店・だるま堂

焼うどん発祥の店・だるま堂

小倉焼うどん メチャ(゚Д゚)ウマー

小倉焼うどん メチャ(゚Д゚)ウマー

駅ビルで御土産とフェリーで読むための本を購入。
16:40、バイクへ戻ったところで、また夕立ち。
打ち水代わりに丁度いいか、と開き直っていよいよフェリーターミナルへ。

強い雨がまた降り出しました

強い雨がまた降り出しました

R199を東へ進み、17:00、県道71号を右折。
鹿喰峠を越えて、県道25号をスルー。県道73号まで突っ切った。
17:15、フェリーターミナルに到着。着く頃には雨もやんでいた。
手続きを済ませ、一時間弱余裕があった。
まぁ、これくらいスケジュールに余裕があってもよかろう。

新門司港フェリーターミナル

新門司港フェリーターミナル

セロー君、六日間お疲れ様でした!

セロー君、六日間お疲れ様でした!

18:30、乗船開始。
フェリーに乗船して、まず寝場所を確保。帰りは2等の大部屋なのだ。
風呂に入ってビールを飲んで。楽しい九州ツーリングもこれにてお終い。
ハードな林道、美味しい食べ物、美しい景観、そして出会った人々…。いつか、また!

さらば九州!

さらば九州!

(´-`).。oO(今度はもっと涼しい季節にしよう…)

B味礼讃

5:00に目が覚めたが、洗濯物が乾いてないので二度寝。
とはいえ、あまりのんびりしてられないので、6:00に起き出す。
木の枝にストレッチコードを張って、炊事棟から日が当たる場所に洗濯物を干し直した。
作業中に神戸のアベックと会話。朝食は牛乳と菓子パン。
今日はいろいろ食べまくる予定なので軽めなのだ。

牛乳とパン 米炊くのが面倒になってきた…?

牛乳とパン 米炊くのが面倒になってきた…?

今日も天気よさそー 洗濯物よ乾け乾け

今日も天気よさそー 洗濯物よ乾け乾け

7:35、出発。R445から北へ右折し、人吉の市街の手前で球磨川を渡った。
R445へ再び合流し北上。相良村を抜けて五木村方面へ山深い渓谷を遡る。
昨日分のツーレポで触れたが、もちろん相良村の地名も相良氏に由来する。
標高が上がるに連れ、流れる風も涼しくなってきた。
ジャケットの前を閉じた方がよさそうだ。

三大急流の一つ球磨川 …静かな朝ですな

三大急流の一つ球磨川 …静かな朝ですな

相良村を流れる川辺川

相良村を流れる川辺川

8:15、道の駅・子守唄の里五木に到着。
五木の子守唄の物悲しい歌声が流れているが、まだ売店もやってない。
特に疲れているわけでもないのでトイレに寄っただけで出発し、県道25号へ。
先日の豪雨の復旧であちこち通行規制がなされていたため、県道の入り口が分かりにくかった。

道の駅・子守唄の里五木

道の駅・子守唄の里五木

県道25号を北西に進み、8:40、浪人越林道の起点に到着。
きつめの登り勾配をクネクネと登り、見晴らしの良いトラバース路へ。
景色も素晴らしく距離も長かったが、ほとんど舗装済だったのが残念。
未舗装区間は1kmもないくらいか。惜しいなぁ。

浪人越林道 貴重な未舗装区間

浪人越林道 貴重な未舗装区間

五木村方面の山々を望む

五木村方面の山々を望む

浪人越を過ぎ、白髪岳山頂の脇を抜けて、9:15、別の舗装林道との三叉路に出た。
右折して、複雑に入り組む舗装林道を進み、9:30、子別峠に到着。
さらにあちこち分岐している道を六本杉方面へと進む。
こういう時、地図が表示されるGPSが便りになる。
…といいつつ、横谷林道から大通越林道への分岐を見逃してしまった。
横谷林道本線をしばらく下ったあたりで道が違うことに気が付き、Uターン。
結構ガレ気味の急勾配で少々汗をかいた。

横谷林道入り口 分かりにくい三叉路だらけ

横谷林道入り口 分かりにくい三叉路だらけ

横谷林道 荒れてるなぁ…

横谷林道 荒れてるなぁ…

9:50、分岐に戻って大通越林道へと転進。こちらは尾根沿いの道で、わりと走りやすい。
ただし沿道の雑草の丈が高いせいか、展望は最後の方で少し開けた程度。
10:10、終点に到着。県道25号に合流した。

走りやすい尾根道の大通越林道

走りやすい尾根道の大通越林道

大通越林道の終点です

大通越林道の終点です

大通越より熊本方面を望む

大通越より熊本方面を望む

県道との分岐地点の峠には駐車場があった。
脇にあった手作り工房・どんぐりという小さなお店で休憩。アイスコーヒー300円を飲む。
じつはここ、昨晩のキャンプ場で地元の方に「美人のママがいる」と紹介された店なのだ。
なるほど感じの良い奥さんだった。冬はこの辺りもチェーン要るんだねぇ。

大通越の駐車場 歴史ある峠だそうで

大通越の駐車場 歴史ある峠だそうで

手作り工房・どんぐり アイスコーヒーごちでした

手作り工房・どんぐり アイスコーヒーごちでした

10:30、出発。建設中のループ橋を横目に宮原方面へ下る。
東陽村の辺りでは道沿いの斜面に生姜畑が広がっていた。
平地に戻ってくると、さすがに段々暑くなってきた。

東陽村の生姜畑

東陽村の生姜畑

R433を経て、11:00、R3に到着。
が、幹線道路は込みそうなので裏道の県道14へ。
これが、かえって遠回りになったかも知れない。
暑い暑い。水分を補給しながら熊本を目指す。
県庁所在地が近いので交通量が多い。あーうんざり。
予定時間を大幅に過ぎ、12:00、市街地に到着。
普段はこんな街中など避けて通るのだが、熊本の隠れ名物・太平燕を食べるためだ、仕方ない。
あてにしていた太平燕専門店・緑州は休み。代わりに向かったのは老舗の中華料理店紅蘭亭
ランチタイムなので随分混雑している。席へ案内されるまでかなり待たされた。
ようやくありつけた太平燕750円は、ちゃんぽんの麺を春雨に変えたような料理だった。
ヘルシーで美味しかった。普通のラーメンよりも軽々と胃袋に収まった気がする。
店が立派なので、B級と呼ぶのは気が引けるなぁ。

1934年創業の老舗・紅蘭亭

1934年創業の老舗・紅蘭亭

熊本名物・太平燕 メチャ(゚Д゚)ウマー

熊本名物・太平燕 メチャ(゚Д゚)ウマー

食べ終わって、12:55、出発。大急ぎでフェリー乗り場を目指す。
13:40のフェリーに乗り遅れたら、今後の予定が大幅に狂ってしまう。それだけは避けたい。
R3から県道51号を右折し西へ。市街を抜け出してからはハイペース。
ぶわーっと走って、13:20、有明海に面したフェリーターミナルに到着。
九州商船の窓口へ一直線。島原行きの乗船手続きにどうにか間に合った。ほっ。
乗船してから目的地までは丁度一時間。ほとんど客室で寝て過ごす。
テレビでは郵政民営化法案の参院質疑が行われていた。

熊本港フェリーターミナル

熊本港フェリーターミナル

有明海を横断する間、セロー君とお別れ

有明海を横断する間、セロー君とお別れ

14:40、島原港に到着。ここはすでに長崎県だ。
時間が押してるので島原市街をスルーして先を急ごう。
島原まゆやまロードと県道58号で雲仙をスルリと走り抜ける。
雲仙岳の荒々しい山容を横目に雲仙グリーンロードに接続。
山中の快走路を諫早方面に進んだ。

雲仙・平成新山 できたてホヤホヤ?

雲仙・平成新山 できたてホヤホヤ?

島原まゆやまロードより島原港・有明海を望む

島原まゆやまロードより島原港・有明海を望む

右手に時折、諫早湾が遠望できる。暑い。
15:45、愛野でR251に合流し、橘湾沿いに西走。
長崎が近づくにつれ、交通量も増えてきた。

諫早湾 右端に潮受け堤防が確認できます

諫早湾 右端に潮受け堤防が確認できます

16:40、ようやく長崎に到着。
当初の予定に無理があったのか、ここまでずいぶん時間がかかってしまった。
長崎市街では路地に入り込んで悪戦苦闘。道は狭く坂だらけ。
路面電車とバスとタクシーと人ごみの大混雑でうんざりうんざり。
普段はこんな街中など(中略)長崎の隠れ名物・トルコライスを食べるためだ、仕方ない。

長崎にはいくつも石橋がございます

長崎にはいくつも石橋がございます

路面電車にバス・タクシー ハードな交通事情

路面電車にバス・タクシー ハードな交通事情

16:55、どうにか目的の店ツル茶んにたどりついた。
トルコライス900円と長崎ミルクセーキ500円を注文。
店内は大正時代からの歴史を感じさせるモダンな造り。
出てきたトルコライスはカレー・カツ・ピラフ・ナポリタンの組み合わせだった。
意外と量が多かったが、バクバクと平らげた。うんうん、美味い。
カツと御飯の組み合わせって、全国で食べ方がいろいろあるなぁ…。
ミルクセーキは飲み物ではなくカキ氷・フラッペ状のものだった。冷たくて嬉しい。

大正時代創業の喫茶店 ツル茶ん

大正時代創業の喫茶店 ツル茶ん

長崎名物トルコライスもメチャ(゚Д゚)ウマー

長崎名物トルコライスもメチャ(゚Д゚)ウマー

食べ終わって、17:30、出発。R202で佐世保を目指す。
すでに夕方。この辺りですでにホテル泊を視野に入れた。
角力灘(すもうなだ)沿いの快走路もあわただしく走り抜ける。
どうも煽ってくる車が多い気がするなぁ…。

日暮れが刻一刻と迫っています

日暮れが刻一刻と迫っています

夕焼けの角力灘 今夜の宿はまだ未定…

夕焼けの角力灘 今夜の宿はまだ未定…

県道12号で内陸部を横断し、19:00、R206に合流。
大村湾と佐世保湾を左右に見ながら、西海橋を渡った。
駐車場にバイクを停め、小休止。辺りはすでに暗い。

西海橋 長崎県は海岸線が複雑過ぎ

西海橋 長崎県は海岸線が複雑過ぎ

潮が渦巻く海峡をモーターボートが行く

潮が渦巻く海峡をモーターボートが行く

さらに北上して、R35を佐世保市街方面に左折。
19:40、セルフのGS店内にあるバーガーショップに到着した。目当ては勿論、佐世保名物のハンバーガー
ここは有名店・ログキットの支店なのだ。給油をついでに済ませてから入店。
大きなバーガーを楽しみにしていたのだがトルコライスが消化途中で、お腹に余裕が無い。
我慢してスペシャルバーガー・レギュラーサイズを注文。飲み物のコカコーラは自販機で購入。
カラリと焼いたバンズにジューシーなパテ。
厚めにスライスされたベーコンと半熟目玉焼きとシャキシャキレタス。うめー。
…そういえば佐世保にはマクドナルドってあるのかな??

ログキット2号店 GSに併設されてます

ログキット2号店 GSに併設されてます

佐世保のハンバーガー (゚Д゚)ウマー

佐世保のハンバーガー (゚Д゚)ウマー

食べ終わって20:10出発。とほほ。さすがに走り疲れた。
すっかり暗くなった中、20:25、佐世保駅に到着。
あまり遅いと明日に差し支えるので、この辺りで泊まるとしよう。
手近にいたバスの運転手さんに観光協会の場所を聞いたが、遅すぎてやってないとのこと。
15分ほどウロウロとバイクで走り回って手ごろなホテルを探す。
結局決めたのは小洒落れた感じのレオパレスホテル。シングルA5250円。
シャワーを浴びて、ようやく一息つけた。
九州の北西部は各地で独特のローカルB級グルメ文化が花咲いている。
長崎の出島をはじめ、昔から海外の異文化が流入しているせいだろうか。
とりあえず今夜は腹が一杯でちょいとばかり苦しい。
九州最後の夜は酒を飲まずに大人しく寝るとしよう。

炎天をいただいて乞ひ歩く

今朝も5:00起床。
朝一から佐多岬へ行くつもりだったので、朝食は無し。
アリを追い払いながら食器やテントを撤収。しかし何しろ数が多すぎ。
朝から少々グッタリして、6:30、出発。

大泊野営場にて 折り返し地点までもう少し

大泊野営場にて 折り返し地点までもう少し

ふれあいセンターの脇から有料道路・佐多岬ロードパークへ抜ける道を登る。
ロードパークに合流して本土最南端へと向かったが、ゲートに阻まれた。
ここが開くのは午前8時から。むむぅ、一時間半も後ではないか。
近くにいた地元の人に確めたくて声を掛けてみたが、「そこに書いてあるでしょ」と素気無い扱い。むぅ。
悔しいが、ここまで来ておいて諦めきれない。時間をつぶして再チャレンジすることにした。
この道以外に佐多岬へ至るルートが無いのだ。
ちなみに徒歩や自転車は通行禁止のため、旅人から極めて不評である。

佐多岬ロードパーク 8~18時営業

佐多岬ロードパーク 8~18時営業

中間地点にもゲートがあります…

中間地点にもゲートがあります…

6:45、大泊野営場まで戻った後は付近をうろうろ。
大隈半島東岸を走ったり、佐多の町までまた出てみたり。
走っていると、意外なほど人の姿をちらほら見かけた。
涼しい早朝の内に行動するのが夏の南国のリズムなのだろう。
腹が減ってるのだが、営業している食料品店などどこにもない。
こんなことならキャンプ場で朝飯をゆっくり食べるんだった。アリやゴキやフナムシと。
時間が余りに余ってるのでR269を無駄に北上し、7:30、道の駅・根占に到着。
ジュースを飲み、トイレを済ませた後、携帯電話で掲示板へ書き込み。

佐多の町の彼方に薩摩富士・開門岳を望む

佐多の町の彼方に薩摩富士・開門岳を望む

本土最南端の道の駅・根占

本土最南端の道の駅・根占

7:50、たっぷり時間を浪費した後、ようやく出発。
佐多岬ロードパークのゲートには8:15、到着。バイクの通行料金は400円。
南国情緒たっぷりだが、やや荒れ気味のアスファルトを数km進み、8:25、終点の駐車場に到着。
ここから佐多岬までは徒歩になる。入り口のトンネルでさらに入場料金100円。
やたら金を徴収されるのも不評の理由の一つである。
それでも経営難のため佐多岬へのルートそのものが閉鎖の危機にあったらしい。
最南端というだけで、食事する場所も遊ぶ場所もないから観光客も少ないのだろう…。
にしても、早朝、もし駐車場まで来れてもトンネルを通るのは無理なのかな?

佐多岬へ至るトンネル 100円

佐多岬へ至るトンネル 100円

ひんやりと冷たい空気のトンネルを潜り、ジャングルのような森の中をヒーコラ歩く。
断崖の上を行く遊歩道だけあって風が強い。
神社やかつてレストハウスだった廃墟を経て、8:40、展望台に到着。あー疲れた。
『本土最南端・佐多岬』の看板で、日本一周中のチャリダーに写真を頼まれた。
と言っても、昨日、宮崎を出発したばかりらしい。会話しながら二人で展望台を登る。
自転車通行禁止の区間はバスを使ったらしい。

途中のレストハウスは廃墟と化してます

途中のレストハウスは廃墟と化してます

本土最南端・佐多岬 思えば遠くへ来たものだ

本土最南端・佐多岬 思えば遠くへ来たものだ

断崖の上に聳え立つ展望台からの眺めは目も眩むばかり。
足下の灯台だけでなく、水平線の彼方には屋久島の島影も微かに認められた。
ちなみに、展望台の中は荒れまくり。ここも完全に廃墟マニア向けのスポットだった。

展望台から佐多岬灯台を俯瞰 ちと怖い高さ

展望台から佐多岬灯台を俯瞰 ちと怖い高さ

展望台内部も廃墟マニア向けです

展望台内部も廃墟マニア向けです

チャリダーはお疲れのご様子で、しばらくここで休憩していくとのこと。
僕だけ先に駐車場へと戻る。我ながら意外とタフ。
蝉の声が響き渡る森を抜けて、9:10、駐車場に到着。
歩き疲れに暑さも加わって、もうクタクタ。
さてと。折り返し地点を過ぎたところで進路を北へ。まず目指したのは佐多市街。
9:30、昨日買出ししたAコープで惣菜パンの朝食を済ませた。

Aコープ佐多 結構広い店舗です

Aコープ佐多 結構広い店舗です

惣菜パンも地元鹿児島産にこだわってみました

惣菜パンも地元鹿児島産にこだわってみました

腹も落ち着いたところで出発。
開聞岳を左手に見ながら鹿児島湾沿いにR269を一気に北上。
県道68号を経由してR220に合流し、さらに北へ。
快晴で景色はいいのだが、日差しの殺人的な強さには参った。

辺田海岸より薩摩富士・開聞岳を望む

辺田海岸より薩摩富士・開聞岳を望む

10:45、垂水のコンビニで水分補給を兼ねた小休止。
裏手の海岸からは桜島がよく見えた。
駐車場には高校生くらいのママチャリ集団がいた。
どうやら佐多岬まで今日中に往復するつもりらしいが…。
そもそも自転車通行禁止ということや、アップダウンの激しさを一応忠告しておいた。
無事に到着できたかなぁ?

垂水から桜島を遠望 噴煙モクモク

垂水から桜島を遠望 噴煙モクモク

R220にある珍しい二輪車専用レーン

R220にある珍しい二輪車専用レーン

時間が無いので桜島周回ルートは諦めて、R224とのT字路を右折。
11:15、道の駅・たるみずでまた小休止。余りの暑さでエンジンが心配だ。
無料で利用できる足湯があったが、この気温なので遠慮しておいた。
真上から照りつける太陽が恨めしい。
バッグの上に乗せていたペットボトルの水は、完全にお湯。

道の駅・たるみず 無料の足湯サービス

道の駅・たるみず 無料の足湯サービス

どどーんと眼前に聳える鹿児島の象徴・桜島

どどーんと眼前に聳える鹿児島の象徴・桜島

影がほとんど無い… 日差しに眩暈を覚える…

影がほとんど無い… 日差しに眩暈を覚える…

さらに鹿児島湾を北上して、国分でR10に合流。
給油を済ませて、12:00、霧島神宮を目指して県道60号を右折した。
GSの店員さん曰く「今日の暑さは、それほどでもないですよ」。
…僕はこのあたりに住めそうに無いな。

霧島町から霧島山を遠望

霧島町から霧島山を遠望

12:30、霧島神宮に到着した。参道の入り口辺りにあった食堂で昼食。
注文したのは黒豚カツカレー。肉は美味いが、大きさが小さいのが残念。
まぁ、暑さで食欲減退気味なので、丁度良いか。
肉の代わりにお冷をがぶ飲みしとこう。

霧島神宮参道入口

霧島神宮参道入口

今日のお昼は黒豚カツカレー (゚Д゚)ウマー

今日のお昼は黒豚カツカレー (゚Д゚)ウマー

食事を終えて13:00。もっと近い駐車場に移動してから、霧島神宮に参拝した。
祭礼の準備のためか、参道は電飾を張り巡らせるためのポールだらけでちょっと見苦しい状態。
国家「君が代」で詠われている「さざれ石」が脇にひっそりと置かれていた。
帰り際、空から何か聞こえてきた。見上げてみるとセスナが祭礼の告知をしていた。
歌謡ショーや花火大会など、結構派手なイベントをやるらしい。祭りっぽくて、よろしい。

君が代で有名なさざれ石 だそうです

君が代で有名なさざれ石 だそうです

セスナで祭礼の告知とは大掛かりだなぁ

セスナで祭礼の告知とは大掛かりだなぁ

頂に天の逆鉾が立つ高千穂峯を始めとして、ここ霧島山一帯は天孫降臨の地として知られている。
霧島神宮に祭られている神様=瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が、その神話の中心だ。
日本書紀や古事記によれば瓊瓊杵尊はアマテラスの子孫(天孫)であり、天皇家の始祖とされる。
神話と歴史の境界・解釈は歴史観によって千差万別なので扱いが難しい。
しかし神話の舞台に立つという経験は単純に面白い。実際に来て、なおさらそう思った。

霧島神宮本殿 思ったより派手な社でした

霧島神宮本殿 思ったより派手な社でした

参拝を終えて、13:25、出発。
R223を少し東へ進み、県道480号=霧島樹帯トンネルへ。
名前通り、木々のトンネルを走り抜ける高原の快走路だ。
僅かな木漏れ日で、斑に白く照らされたアスファルト。吹く風もさすがに涼しい。

霧島樹帯トンネル 涼風に癒されます

霧島樹帯トンネル 涼風に癒されます

脇を流れる霧島川のせせらぎ

脇を流れる霧島川のせせらぎ

途中、湧き水があったのでペットボトルに汲んだ。んー、冷たくて美味い!
やがて県道1号=えびのスカイラインに合流し、えびの方面に北上。
地図で展望台と書かれた地点をいくつか通過したが、全く展望が開けないのが残念。
あまり良い写真が撮れないので、火口湖・大浪池まで散策してみることにした。
14:10、バイクを停めて、登山道へ。10分ほど歩いて疲れ始めた頃、時間が気になり始めた。
上から帰って来た人達がいたので所要時間を聞いたら、登りだけで1時間弱との答え。
うーん、そこまで時間の余裕がない。疲れていたので仕方なく引き返すことにした。
とことんヘタレで申し訳ないが、無理はしないに限る。駐車場に戻って14:30、出発。

大浪池に至る登山道 ヘタレて途中でUターン

大浪池に至る登山道 ヘタレて途中でUターン

霧島連山を貫くえびのスカイライン

霧島連山を貫くえびのスカイライン

えびの高原の手前で鹿児島から宮崎への県境を越えた。
開けた場所で韓国岳の山頂も撮影できた。
諦めかけていたのだが、丁度、雲も晴れて良い感じ。
県道30号をえびの方面に左折。分岐付近に鹿の群れがいた。

えびの高原より韓国岳を望む

えびの高原より韓国岳を望む

鹿の群れ 何かを警戒してるのかな

鹿の群れ 何かを警戒してるのかな

ワインディングをウネウネ降り、15:00、えびの市平野部に出た。
そのまま狗留孫(クルソン)峡を目指して北上。
R221から県道404へと田園地帯を走り抜ける。

えびの高原から平野部を眺望

えびの高原から平野部を眺望

水田の緑が目に眩しい

水田の緑が目に眩しい

15:20、狗留孫林道に到着。未舗装区間約30kmの長距離林道だ。
水が美しく澄み渡った狗留孫渓谷に沿って、フラットダートを快走。
近所のガキどもがチャリで乗りつけ川遊びをしていた。実にうらやましい。
釣り目的なのか、4WDなどの交通量も多い。

狗留孫林道 綺麗な渓谷沿いのフラットダート

狗留孫林道 綺麗な渓谷沿いのフラットダート

狗留孫渓谷 くぅ…釣りしたい…!!

狗留孫渓谷 くぅ…釣りしたい…!!

川筋から山肌に上る分岐でちょっと間違えて狗留孫神社に進んでしまった。
時刻は15:45。ゲートをモゴモゴしたが、すぐに土砂崩れで行き止まり。
分岐へ戻って改めて右手へと進む。

狗留孫神社への分岐 本線は右へ

狗留孫神社への分岐 本線は右へ

倒木で行き止まり ノコギリの出番無し

倒木で行き止まり ノコギリの出番無し

登り勾配がきつくなり、少し路面も荒れ気味になったが、のんびり走行する分には問題なし。
一箇所、路面が大きく崩落していた。バイク一台は優に通過可能だったので、これまた問題なし。
ただ、一雨降っただけでも路面がさらに削られそうな雰囲気ではあった。

林間を進む登り勾配の峠道

林間を進む登り勾配の峠道

路面崩落現場 昨日のあれに比べれば…ふっ

路面崩落現場 昨日のあれに比べれば…ふっ

長い長い登り勾配のダートを経て、16:25、温迫峠に到着。
バーンと展望が開け、球磨川流域を一望できた。
絶景を満喫したかったが、余り時間に余裕が無い。
5分そこそこで休憩を終え、出発。
峠以降の降りも未舗装路だが、路面状況は格段に良くなった。
と言っても直線はほとんど無く、ワインディング主体なのでスピードは出せない。

温迫峠より球磨川流域を一望

温迫峠より球磨川流域を一望

峠北側は走りやすくなります 良い眺め♪

峠北側は走りやすくなります 良い眺め♪

支線分岐がいくつもあったが、敢えて無視。
ゆっくりと下り続け、舗装区間を経て、17:00、県道43号に出た。
左折して人吉を目指し西走。やがてR445に合流した。
さらに西へと進んで、17:15、人吉クラフトパーク石野公園に到着。
管理事務所の受付時間は過ぎていたが、手続きしてもらえた。
キャンプ料金420円を支払ってから、バイクでサイトへ行き、早速テントを張る。
トイレも炊事棟も清潔なキャンプ場だ。目の前に川も流れていてロケーションは最高。
18:20、買出しと温泉に出かけるのと入れ違いで神戸ナンバーのカップルライダーがやって来た。

人吉クラフトパーク石野公園

人吉クラフトパーク石野公園

良いロケーションのキャンプ場でした

良いロケーションのキャンプ場でした

向かった先は神城温泉。入浴料金500円。今日も沢山、汗を掻いたなぁ。
地図にはコインランドリーが併設されてると書かれていたのだが、この春に閉鎖されたらしい。
ここで洗濯しようとあてにしていたのだが残念だ。入浴後にジャスコで買出し。
ここでもさっきのカップルライダーと入れ違いだった。
温泉もジャスコもサンロードシティという大規模店舗が集まったエリアにあるため移動が楽だ。

神城温泉 竹林の露天風呂が気持ちよい

神城温泉 竹林の露天風呂が気持ちよい

キャンプ場に戻ったのが19:40。
のんびり買い物をしていたら遅くなってしまった。
川縁にある石のテーブルセットで、いつのまにか現れた地元おっちゃん二人組が晩餐を始めていた。
とりあえず生乾きで臭くなっていた下着・靴下を洗濯しなおし、炊事場に干す。
その後、ビールで晩酌。ツマミは鯉のあらい。酢味噌でコリコリと美味しくいただいた。
川面を撫でてきた風が、適度に冷たく気持ち良い。
湯で麺を2玉湯掻いた盛り蕎麦を主食にして食事終了。
かなり急いで食べたのだが、これには訳がある。

鯉の洗い 酢味噌で(゚Д゚)ウマー

鯉の洗い 酢味噌で(゚Д゚)ウマー

冷たい盛り蕎麦(大)も(゚Д゚)ウマー

冷たい盛り蕎麦(大)も(゚Д゚)ウマー

飲みきりの焼酎を片手に、おもむろに地元二人組の元へと歩み…。
「混ぜていただいて、いいですかー?」
「どうぞどうぞ(熊本弁趣意)」
肥後人の宴に潜入成功。鍋では熊本名物の馬肉と椎茸が煮えていた。
勧められたものは断れない。食事を終えたばかりシェラカップにおすそわけしてもらう。
うーん、ピリ辛の味付けでめちゃ馬。

馬肉と椎茸のピリ辛鍋 メチャ(゚Д゚)ウマー

馬肉と椎茸のピリ辛鍋 メチャ(゚Д゚)ウマー

二人とも、すぐ近くにお住まいとのこと。涼みがてら時々ここで夜宴するらしい。
飲みながらの話は弾む。この辺りの気候・風土から始まってバイクや釣りなどなど。
僕の出身地に話題が及び、静岡と答えるとこう質問された。
「相良町って知ってるか?(熊本弁趣意)」
「実家からも遠くないです。田沼意次で有名ですよね」
「うんうん、この辺りは、その相良から来た人間が多いんだよ(熊本弁趣意)」
「へぇー? 初耳です」
鎌倉時代、遠江国相良荘出身の相良氏が、この辺りの地頭に任命された。
戦国時代・江戸時代を経て明治維新にいたるまで、その統治は続いたらしい。
その間も静岡の相良との交流が続き、現代でも静岡県相良町と友好都市の提携をしてたりする。
いやはや。今から800年以上も昔の縁が、21世紀にまで生き続けるとは驚嘆するしかない。
「100年前」なんてのは「このあいだ」程度の感覚なんだろうか…。
22:00頃、宴もお開き。お礼を言ってお別れ。
テントに戻って、デザートのリンゴを齧りながらAirH”で掲示板に書き込み。
昼間の暑さを忘れるほど、涼しくて過ごしやすい夜だった。

君よ知るや南の国

5:30、起床。
雨は降ってないが雲行きが怪しすぎる。洗濯物はほとんど乾いてない。
とりあえず早朝の高鍋海水浴場をちょっと散策。風が強く波が高い。
少し離れた場所では投げ竿が何本か出ていた。
一匹の猫が波打ち際まで足を延ばし獲物を探している。
人間も猫も日向灘の海の幸を虎視眈々と狙ってるわけやね。

未明の日向灘 高鍋海水浴場

未明の日向灘 高鍋海水浴場

高波にちょっとびびりながら餌探しするヌコ

高波にちょっとびびりながら餌探しするヌコ

朝食は昨晩のレタス巻きの残り。サクっと食べ終わってテントを撤収。
外に出たら大量の蚊が一斉に襲ってきた。叩いてもきりが無い。
うんざりした頃にポツポツ雨まで降り出した。
防水ジャケットを着込み、洗濯物をバッグに仕舞って、7:30出発。
この日は一日中突然の雨と強烈な日差しに悩まされることになる。

洗濯物が乾かなかった 悲しいなぁ

洗濯物が乾かなかった 悲しいなぁ

さらば高鍋キャンプ村 蚊をどうにかしてくれ

さらば高鍋キャンプ村 蚊をどうにかしてくれ

R10に出て南下。平日の朝、通勤だろうか車が多くて流れが遅い。
7:40、沿道にあったローソンでゴミ処理を兼ねて小休止。
駐車場で地元のBMW1100GS乗りと会話。
その直後、出発する際に軽自動車におかまを掘ってしまった。
本線へ合流するタイミングでフェイントを掛けられてしまったせいだが、こちらの前方不注意には違いない。
バンパーがちょいと汚れた程度で見逃してもらえたが、以後、反省して極力安全運転。
4万km走って、これまで大事故にはあってないが、ちょこちょこ小事故には遭ってるんだよなぁ…。
これからも気をつけよう。
8:05、270円を支払って、有料の一ツ葉道路へ。
国道の渋滞を避け、海岸沿いを快走…と言いたいところだが、天候が荒れ気味でいまいち。
時々思い出したように雨が降り、風も強めで灰色の空。南の海のイメージから程遠い。
シーガイアをスルーして、宮崎市街を後にした。

一ツ葉道路 右に見えるのがシーガイア

一ツ葉道路 右に見えるのがシーガイア

天気はいまいち 海は荒れ気味

天気はいまいち 海は荒れ気味

8:35、大淀川を渡ってR220に合流してさらに南下。
8:55、青島に到着。…っと、ここで物凄い豪雨。歩道橋の下にバイクを停めて雨宿り。
少し勢いが収まったところで、折り畳み傘とレインハットで武装して海岸へと歩いた。
海水浴場の看板には「太陽と遊ぼう」と書かれていたが、ぜひ遊びたいものだ。
弥生橋を渡って青島へ渡り、周囲の奇観・鬼の洗濯板に近づいてみる。
よく見ると表面は亀の甲羅のような模様をしていた。
それが規則正しく洗濯板状に並んでいる。
このような地形がここから南、日南海岸に数km続いているそうだ。

青島海水浴場 太陽さえ出てればなぁ

青島海水浴場 太陽さえ出てればなぁ

弥生橋を渡った先が青島です 空が暗すぎ

弥生橋を渡った先が青島です 空が暗すぎ

鬼の洗濯板 水成岩の隆起と波蝕による波状岩

鬼の洗濯板 水成岩の隆起と波蝕による波状岩

近づいてみると亀の甲羅みたいな模様です

近づいてみると亀の甲羅みたいな模様です

散策から戻る頃になって、ようやく晴れてきた。
9:25、出発。R220=日南フェニックスロードで日南海岸を南下。
素晴らしい海岸沿いの快走路である。
9:30、海を見ようと道の駅・フェニックスに立ち寄った。
高台から見下ろす日南海岸は、独特の地形と美しい海原の絶景だ。
海沿いの道は飽きがちなのだが、この道は最後まで飽きなかった。

日南海岸 波状岩がどこまでも続く…

日南海岸 波状岩がどこまでも続く…

道の駅フェニックス …なぜ不死鳥?

道の駅フェニックス …なぜ不死鳥?

さらにR220を南下。風景も太陽も、いかにも南国な雰囲気に。
これまでの曇天が嘘のような強烈な日差しだ。殺気まで感じさせる。
この後も時折雨が降ったが、スコールと呼ぶに相応しい一瞬の豪雨ばかりだった。
鵜戸神宮をスルーし、10:25、南郷でR448に接続。さらに海岸沿いの国道を進む。
10:30、道の駅・なんごうで小休止。洗濯物をリアバッグに干し直す。
ここのまぐろ丼を食べたかったのだが、食事は準備中だったので諦めた。

道の駅・なんごう トロピカルですな♪

道の駅・なんごう トロピカルですな♪

洗濯物を乾かしながらセローは走り続けます

洗濯物を乾かしながらセローは走り続けます

10:40、出発。この辺りの海も、これまた素晴らしかった。
まぶしい太陽、真っ青な海、白い入道雲。
海沿いの道として、日本でも屈指のツーリングルートだと思う。
潮風が余りに気持ち良く、ついついジャケットを脱いで走ってしまった。
日焼けした両腕には、Tシャツとグローブの境界線がクッキリ描かれることとなる。

入道雲が生まれるのはここだったか

入道雲が生まれるのはここだったか

なんか叫びながら走りたくなりません?

なんか叫びながら走りたくなりません?

恋が浦 ロマンティックな地名ですな…

恋が浦 ロマンティックな地名ですな…

11:10県道36号=都井岬線、通称あじさいロードを左折。
牛馬保護協力費100円を払って、都井岬へ向かう。
この岬一帯には御崎馬と呼ばれる野生馬がいるらしいのだが、会えるのかなぁ…。
と思った矢先、いきなり道端に親子三頭の馬登場。すぐそこで草を食んでいる。
うむむ。こんなに間近に見られるとは思わなかった。

県道都井岬線 通称あじさいロード

県道都井岬線 通称あじさいロード

野生馬の親子も仲良しこよし

野生馬の親子も仲良しこよし

11:20、夕陽の広場駐車場には何頭もの群れがいた。
人間に慣れているらしく、観光客が近づいても逃げる気配が無い。
道路にも駐車場にも、そこかしこに馬糞が落ちてるので要注意。
それにしても暑い。暑すぎる…。

御崎馬 ハーレムと呼ばれる集団を形成してます

御崎馬 ハーレムと呼ばれる集団を形成してます

あぢぃ…道産子連れてきたら失神しそう

あぢぃ…道産子連れてきたら失神しそう

さらに11:30、都井岬灯台まで走ってみたが、灯台へ登るのは止めといた。
入場料150円が惜しかった…わけではなく、階段がきつそうだから。
えぇ、ヘタレですよ、あたしゃ! …ってことで、宮崎県の最南端からUターン。

水平線に微かに見えるのは大隈半島かな

水平線に微かに見えるのは大隈半島かな

北側の展望 何気に雲が低く垂れ込めてますね

北側の展望 何気に雲が低く垂れ込めてますね

さて、ここいらで昼食を済ませておくか。
…と、食事処を探してみたが、店が限られてしまう。
結局、都井岬観光ホテルの2Fにあったレストラン黒潮へ。
11:45、席についてしばらくしたら、外で凄まじいスコールが降リ始めた。
洗濯物はあらかた乾いていたのでバッグの中に仕舞ってある。
まぁ雨を気にするのは後にしてとりあえず飯。
注文したのは魚瀬汁(魚のアラ汁)と刺身のセット1400円ちょっと。
味は…うーん、まぁまぁかな…。

都井観光ホテル 南国情緒たっぷり

都井観光ホテル 南国情緒たっぷり

魚瀬汁と刺身のセット まぁまぁでした

魚瀬汁と刺身のセット まぁまぁでした

食事を終えて、バイクに戻る頃にはすでに雨は止んでいた。
地面も乾き始めている。丁度いい打ち水になったようだ。
12:15、出発。ここの駐車場でどうやらタオルを落としたらしい。
モンベルの速乾タオルで気に入っていたのだが残念…。
海岸沿いの悪路を経て、駒止めの門を潜り、県道454経由でR448に再び合流。
串間市街を抜けて、12:50、ついに鹿児島県に入った。
志布志湾をぐるりと巡って大隈半島へ向かう。
それにしても暑い。市街地が続き交通量も多く、とにかく暑い。
13:00、たまらずローソンで小休止。アイスでも食べよう。
…? ウェストバッグに財布がない!! 落としたか!?
と、かなり本気であわてたが、パンツの後ろポケットにあった。
こういうトラップはダメージがでかすぎるよ…。 orz
鹿児島名物・白熊アイスを食べて人心地が付いた。フルーツとミルクの甘味に癒される~。
今回は鹿児島市の天文館むじゃきまで行く余裕がないので、これで我慢我慢。
13:25、道の駅・くにの松原おおさきでペットボトルに水を補給。
さぁ、いよいよ大隈半島だ。

鹿児島名物のアイス しろくま

鹿児島名物のアイス しろくま

最近は全国で売られてますが…

道の駅・くにの松原おおさき

道の駅・くにの松原おおさき

志布志湾の南を縁取る大隈路=R448は断崖の上を行く道だった。
地形がどことなく青森の下北半島を思わせる。
もちろん植生も気候も違うのだが、最果ての地は似た雰囲気を醸すのだろう。
我ながら、ずいぶんと遠くまで来たものだ。

大隈の山々が待ち構えております

大隈の山々が待ち構えております

大隈半島海蔵付近から都井岬方面を望む

大隈半島海蔵付近から都井岬方面を望む

14:10、内之浦の市街地で右折。14:15、大谷添林道の起点に到着した。
ここからは大隈半島内陸部の林道群をつないで、本土最南端・佐多岬を目指す計画である。
最近の情報を得られなかったので不安は残るが、まぁとりあえず行ってみよう。
大谷添林道は沢沿いのフラットダートで走行には支障なし。
尋常でない植物の繁り方は、まさに密林。
トラとか狼とかいるんじゃないか? とさえ思えてしまう。
九州のツキノワグマは絶滅したと言われてるが、何か別の野獣がいるのでは…。

大谷添林道 沢沿いのフラットダートです

大谷添林道 沢沿いのフラットダートです

亜熱帯性の常緑広葉樹林が広がります

亜熱帯性の常緑広葉樹林が広がります

峠から先は姫門林道という名の舗装路に変わる。
前途に暗雲が立ち込め、湿気を含んだ横風が吹き付ける。
とはいえ、すぐに雨が降り出すわけでもなさそうだ。
14:45、県道542に出て、まずは一本目クリア。

峠の境界 そのうち全線舗装されるのかなぁ…

峠の境界 そのうち全線舗装されるのかなぁ…

嫌な感じの雲 この後の運命を予感させます

嫌な感じの雲 この後の運命を予感させます

県道を左折して湯之谷温泉で分岐を右折。
道なりに進んで、15:00、荒西林道の起点に到着。
この林道も沢沿いのフラットダートだ。北海道の幅広ダートを髣髴とさせる。
砂利が浮き気味だったり、路面の一部がガレだったりする区間もあるが、基本的には無問題。
楽勝楽勝、とアクセル開け気味で快走…してたのだが、調子良いのも峠までだった。

荒西林道 東側区間は超フラット

荒西林道 東側区間は超フラット

少しのガレもスパイス程度です

少しのガレもスパイス程度です

15:20、万久郎林道との三差路を過ぎると路面は水が流れるガレ場に一変した。
水が路面全面を覆いつくして流れている区間もある。もはや川と呼んでも過言ではない。
石の大きさは小さめだが、火山性で地質が脆いらしく不安定極まりない。
朝から洗濯物の出し入れで荷物のバランスが崩れていたので、一度、荷を解いて積みなおした。
それにしても峠からこっち、轍の痕跡がないのが気になる…。

This is not a river but a road.

This is not a river but a road.

もうちょい穏当な林道だと思ってたんですが…

もうちょい穏当な林道だと思ってたんですが…

嫌な予感を抱きながら下ってゆくと、15:35、ついに現れた深い溝。
端っこに一本橋の幅程度の僅かな路面を残して、大きくえぐられている。
えぐれはその僅かな路面の下部半ばまで達しているらしい。
さて、どうしたものか。地図を見ると残る区間はあと3km程度。
バイクを降りて溝の先を偵察してみたが、ふむ、行けそうだな。
残った路面も人が乗った程度ではビクともしない。よっしゃ、行くか。

セローと比べると溝の規模が実感できます

セローと比べると溝の規模が実感できます

この右側のとこ、通れるじゃん、ねぇ

この右側のとこ、通れるじゃん、ねぇ

サイドバッグからやおらナタを取り出し、ルートの脇に生えている雑草や低木を除去。
数分の作業の後、少し路面の幅を確保したところで、慎重に通過…成功!
緊張から開放されホッと一息。最大の難関をクリアした。
後は終点までまったり下ろう…と、視線を上げた瞬間飛び込んできた、信じられない光景。

ナンデスカ、アノ崖崩レ…???

ナンデスカ、アノ崖崩レ…???

真正面の山肌に大規模な崖崩れ発見。
斥候では近場にばかり気をとられ、完全に見逃していた。
一応そのまま直進して、数百mで現場に到着。時刻は15:45。
安全な地点にバイクを止め、徒歩で偵察してみたが完全に通行不可。
トライアル車で1m四方の岩塊をヒョイヒョイ登れるなら行けるかも知れないが、僕にはとても無理!
Uターンである。再びあの一本橋である。川みたいなガレ場である。しかも今度は登りである…。

荒西林道 西側区間は崖崩れで通行不可

荒西林道 西側区間は崖崩れで通行不可

あぁ…終点まであと少しなのになぁ…

あぁ…終点まであと少しなのになぁ…

幸い転倒などのアクシデントは無かったが、ヘロヘロにくたびれ果ててしまった。
往路では快走したフラットダートも、トコトコ安全運転で進むのに精一杯。
県道と湯之谷温泉の分岐に戻ってきたのは16:25。あぁ疲れた…。
まだ計画した林道は消化してないが、この通行不可で時間が無くなってしまった。
R448を使い、オンロードで佐多岬を目指すよう計画変更。
というか、さっきの悪路で今日はもうお腹一杯…。
16:30、岸良でR448を右折。
海沿いから山中の道になると、工事している区間も多かった。信号に妨げられながら西へ西へ。
16:50、荒西林道の西側分岐も通りすぎた。迂回に約1時間も掛かったのかぁ。
17:00、田代のGSで給油を済ませ、県道との交差点にあったスーパーで買出し。
そのまま県道68号を左折。佐多へ向かって二車線の快走路をひた走る。
17:45、県道564号とのT字路を右折。
頂を雲に隠した開聞岳を眺めつつワインディングを下って、17:50、佐多の市街に到着した。
Aコープがあったので足りないものを再び買出し。ついでに洋品店でタオルも購入した。
キャンプ場はもうちょっと先。ここからさらに県道68号を南へ進む。
佐多岬ロードパーク料金所の脇道を抜けて、18:25、大泊野営場に到着。
本土最南端にある無料のキャンプ場である。管理棟も無くキャンパーも今日は僕だけのようだ。
明るいうちに、早速、テントを設営。海風が強いが、涼しいので歓迎しておこう。

大泊野営場 本土最南端のキャンプ場

大泊野営場 本土最南端のキャンプ場

キャンプ場は穏やかな湾に面してます

キャンプ場は穏やかな湾に面してます

テントを張り終えてから、200mほど離れた場所にある町営の宿泊施設ふれあいセンターへ。
「お風呂だけ入れますか?」と尋ねたらOKとのこと。300円を支払って浴場へ。
電気も消えて誰もいない。まぁいっか。誰にも気兼ねなく一日の汗を流した。
風呂から上がった頃にはすっかり夜。

佐多岬ふれあいセンター 入浴300円(翌朝撮影)

佐多岬ふれあいセンター 入浴300円(翌朝撮影)

テントに戻ったところで晩酌開始。風が気持ち良いので、外のベンチにしよう。
今日の突き出しは薩摩揚げにプチトマト。
それらをツマミに飲みながらニラと豚肉(鹿児島黒豚)を調理開始。
まずはニラのおひたし。茹でて絞ってカツオ節醤油で、はい、完成。
続いてニラと豚肉の塩コショウ炒め。
下味を付けた豚肉を軽く炒めたところに、キッチンバサミでニラを刻んで投下。
ジャンジャカ炒めてこれも完成。あぁ、ビールも焼酎もうめぇなぁ。

本日の晩酌&夕食メニューでございます

本日の晩酌&夕食メニューでございます

ニラ御浸し&豚肉ニラ炒め (゚Д゚)ウマー

ニラ御浸し&豚肉ニラ炒め (゚Д゚)ウマー

酒を飲みながらボーっと満天の星空を見ていたが、なんか変だ。
「北斗七星って、あんなに低かったかな?」
時間と季節で見える位置が変わるのは分かってるが、どうも違和感を覚える。
さらに柄杓の先端を延ばして北極星を確かめた。…むむぅ、北極星も低い気がする。
この辺りの北緯は約31度。東京の辺りは北緯35度。
その4度の差が影響しているのか、それとも旅先での思い過ごしか…。
「そろそろ米でも炊くか」
グッと酒を煽って視線をベンチの上の食器に移す。
と、虫の気配。
ふっ、ごめんな、邪魔させてもら…ん?
よく見ると…小さなゴキブリ!? そしてフナムシ!!!
(((( ;゚Д゚))) あわわ、夢のツートップがテントの中にまで入ってる!!!
豚肉の空きトレイは赤アリの大群がっ!! わっ、連中もテントにっ!?
…南国、恐るべし…_| ̄|○

チキ・チキ・南蛮 大好き!

5:00起床。
曇り空だが、阿蘇山頂が望めて気分がいい。
朝食は炊きたて御飯に軽く火を通した辛子明太子。
食器を洗いに炊事棟へ行ったら、大阪から来たソロツアラーがいたので会話。
昨日は三度も阿蘇山へ行き、ようやく霧が晴れたそうだ。
今日、やまなみハイウェイを走ってフェリーで帰るとのこと。

辛子明太子とホカホカ御飯 (゚д゚)ウマー

辛子明太子とホカホカ御飯 (゚д゚)ウマー

フライシートで休憩中のキリギリス

フライシートで休憩中のキリギリス

テントを撤収して、7:30、出発。
阿蘇南麓の広域農道を東へ進み、7:50、阿蘇登山道路へ接続。
背の低い草で覆われた緑の山肌を縫うようにしてワインディングをグングン登る。
意外と雲も無く、素晴らしい景観を楽しめた。
8:10、阿蘇山公園有料道路の入り口に到着。

阿蘇登山道路から外輪山を望む

阿蘇登山道路から外輪山を望む

阿蘇山公園有料道路 バイクは100円

阿蘇山公園有料道路 バイクは100円

火口へ至る有料道路はゲートが閉まっていた
「有害なガス云々」と書かれた看板があるが、時間が早すぎたのかも知れない。
とりあえず火口は後回しにして、この先の草千里へ行ってみた。
地名通り見渡す限りの草原を貫く快走路を北上。
車道を歩いていた牛の群れを、ウインカーを出して静かに追い越す。

草千里へ至る快走路

草千里へ至る快走路

この後、一頭だけガードレールの外へ…

この後、一頭だけガードレールの外へ…

8:20、草千里ヶ浜に到着した。
阿蘇山の火口後に出来た草原と池の素晴らしい景観。
放牧されている牛や馬が好き勝手に水浴びしていた。
丁度、晴れ間のタイミングで楽園のような風景である。
たっぷり堪能してからUターン。

草千里ヶ浜 黒い点は牛や馬です

草千里ヶ浜 黒い点は牛や馬です

またお前らか! 牛!!

またお前らか! 牛!!

8:30、再び有料道路へ戻ってきた。
今度はゲートが開いている。100円払って先へ進んだ。
荒れた舗装を昇って、数分で火口駐車場に到着。歩いて火口見学へ。
ボゴボゴと恐ろしげに沸き立つ硫黄臭と噴煙が迫力満点。
さっきの楽園とは打って変わって地獄のような眺めだ。

阿蘇山火口 立ち込める硫黄臭と噴煙

阿蘇山火口 激しく沸く硫黄臭と噴煙

ガス発生時の避難用シェルターが点々と…

ガス発生時の避難用シェルターが点々と…

見学を終えて駐車場へ戻ったところで、昨日のバイク集団と再会。
4人に挨拶。彼らも僕を覚えていた。やまなみ・鍋の平・阿蘇山で三度目だ。
次はどこで出会うだろうか?
有料道路を降り、阿蘇登山道を戻って、9:10、麓に出た。
九州一のロングダート・内大臣林道はここからだと東南の方向にある。
だが事前情報で通行不可能なのを確認済み。諦めて高千穂峡を目指す。
R325を左折して東南方向へと進んだ。

さらば阿蘇山 また会う日まで

さらば阿蘇山 また会う日まで

9:40、ループ橋を渡って、いつのまにか宮崎県に入っていた。
途中の道程で祖母山を見たかったのだが、どの山がそうなのか分からず終い。
走りやすい道だが単調な移動にちょっと飽きる。
10:00、道の駅・高千穂に到着。
小腹が空いたので食堂で団子汁を注文。
微妙な時間だが昼食は遅くなる予定なので構わない。
ここでは読み方は「だごじる」で、麺というよりはすいとん風。好みでゆず胡椒を溶いて食す。
暑いところに熱い食べ物で汗だくになったが美味かった。

道の駅・高千穂 設備充実

道の駅・高千穂 設備充実

具沢山のだご汁 (゚Д゚)ウマー

具沢山のだご汁 (゚Д゚)ウマー

食べ終わって駐車場に戻ったところで、京都ナンバーのVolti乗りの女性に声を掛けられた。
「東京からですか、それはまた遠いとこから」
「いえいえ、京都も十分遠いでしょ」
一言二言会話してVoltiは先に出発。僕は高千穂峡へ。
看板の案内に従ってウネウネと渓谷へ降ってゆき、10:35、駐車場に到着。
おや? 見覚えのあるVoltiが停まっている。
真名井の滝へ歩いて行ったら、さっきの彼女と再会。笑いながら会釈してすれ違った。
ひとつの地域をツーリングしてると、「また会いましたね」ってことが結構ある。
阿蘇山の四人組もそうだったが、旅先で見る場所は大体決まってるのだ。
閑話休題。高千穂峡を代表する名勝・真名井の滝は素晴らしい眺めだった。
柱状にそそり立つ断崖から谷間の峡谷に流れ落ちる大瀑布。
貸しボートで滝の落ちるポイントのすぐ傍まで漕いでる人たちもいる。
あんな近くから見上げたら圧倒されるだろうなぁ。

高千穂峡 名勝・真名井の滝

高千穂峡 名勝・真名井の滝

上から見ても迫力ある滝です

上から見ても迫力ある滝です

売店で買った宮崎地鶏の炭火焼 (゚д゚)ウマー

売店で買った宮崎地鶏の炭火焼 (゚д゚)ウマー

高千穂峡から市街地に戻り、10:55、高千穂神社にもちょっと寄り道。
天孫降臨の地に相応しく、約二千年前・垂仁天皇の頃の創建と伝えられる由緒ある神社である。
毎夜、重要無形民俗文化財の神楽が奉納され観光の目玉となっているらしい。
鎌倉時代に起源を持つ秩父杉や鉄造狛犬など、歴史的にも興味深い神社だった。

高千穂神社 毎夜、神楽が奉納されます

高千穂神社 毎夜、神楽が奉納されます

苔むす社に古木の森 歴史を感じますねぇ…

苔むす社に古木の森 歴史を感じますねぇ…

次の目的地は未舗装路の大仁田スカイライン。
県道50号経由で舗装林道を走り起点の飯干峠を目指す。
尾根の諸塚山林道へ出るまでは果てしない九十九折れの悪路だった。
選んだルートが悪かったのか、諸塚山林道に合流したのは11:40。
空が曇ってきたせいもあって意外に肌寒い。
ここから飯干峠までは六峰街道と呼ばれる走りやすい道だ。

尾根道へ至る林道 ふりかえれば遥かな高み

尾根道へ至る林道 ふりかえれば遥かな高み

脱いだジャケットの上でトノサマバッタがくつろいでた

脱いだジャケットの上でトノサマバッタがくつろいでた

R503を右折して少し登り、12:00、大仁田スカイラインの起点に到着。
飯干峠から大仁田山を経て小原井峠に至る、尾根沿いの未舗装だ。
概ねフラットで眺めの良いダートを南へ快走。涼しくて気持ちいい。

飯干峠 大仁田スカイライン起点

飯干峠 大仁田スカイライン起点

尾根沿いのフラットダートを行きます

尾根沿いのフラットダートを行きます

派手さは無いが展望が開けて気持ちいい道

派手さは無いが展望が開けて気持ちいい道

大仁田スカイライン開通記念碑 野宿跡があった

大仁田スカイライン開通記念碑 野宿跡があった

標高1200m前後の尾根道を南下して、12:25、小原井峠に到着。
小原井峠林道が右手に分岐するT字路だ。
直進する本線には「工事中通行止」のバリケードがあった。
脇から先へ進んでみたが、数百mで工事現場に遭遇。
重機が出ているから通行不可とのこと。
諦めてUターンし、さっきの分岐から小原井峠林道を降りることにした。

小原井峠のT字路 本線は工事中通行止め

小原井峠のT字路 本線は工事中通行止め

小原井峠林道 尾根から沢沿いへ至る未舗装路

小原井峠林道 尾根から沢沿いへ至る未舗装路

12:50、R503に復帰。ここから飯干峠を経由して日向市方面に向かう。
だが、ここから飯干峠まで長い長いワインディングの登り道だった。
あの小原井峠から素直に大仁田SLをUターンした方が早かった気がする。
峠を越えても一車線のワインディングは果てしなく続く。
九州の山深さにいい加減うんざりしてきたころ、ようやく人里が現れた。
13:30、七ツ山川沿いにあった天然長寿の水という名水を補給。ついでに休憩。
13:45、R327に合流し、耳川沿いにさらに東へ進む。

天然長寿の水 冷たくて美味いんだよねぇ

天然長寿の水 冷たくて美味いんだよねぇ

ダムがいくつもある耳川 これは大内原ダム

ダムがいくつもある耳川 これは大内原ダム

14:40、日向市街でR10に合流。交差点の手前でダイクマの看板を見つけた。
「カー用品店だな。丁度いいのでヒューズを買おう」と寄ってみたら家電製品しかない。
2002年にヤマダ電気に売却された影響か。
あぁ、まぎらわしい。貴重な時間を無駄にしてしまった。
さて、まだちゃんと昼食を摂ってない。名物を求めてR10を北上。
渋滞気味の幹線道路、排気ガスと午後の日差しに再びうんざり。
暑さにへばりつつ、15:10、延岡市・味のおぐら旭ヶ丘店に到着。
一見、ごく普通のファミレスなのだが、軽々に侮ること勿れ。
宮崎名物「チキン南蛮」発祥の店とも言われる「おぐら」の正統系譜に連なるチェーン店なのだ。
注文は勿論チキン南b…おっ? 冷汁とのセット980円がある!
一石二鳥なのでそれを注文。喉も渇いていたのでドリンクバーも追加した。コーラうめー。
チキン南蛮は甘酢の味付けが予想より濃い目。
タルタルソースもたっぷり掛かっていて僕好みの味だった。
すり胡麻ベースに豆腐や薄切りキュウリの入った冷汁も美味い。
冷たい汁を御飯に掛けてシャバシャバと胃袋に流し込む。
夏バテ気味の体でもすんなり受け入れられる南国の知恵に大満足。

味のおぐら旭丘店

味のおぐら旭丘店

チキン南蛮と冷汁セット メチャ(゚д゚)ウマー

チキン南蛮と冷汁セット メチャ(゚д゚)ウマー

15:40、食事を終えて出発。R10をUターンして日向方面へ南下。
気がついたらセローの走行距離が4万キロを越えていた。
途中にあったホームセンターで今度こそ10Aのヒューズを購入。
その場でシガーライターソケットは無事復帰。これで一安心。

ついに4万キロ 2年ちょっとしか乗ってないのに

ついに4万キロ 2年ちょっとしか乗ってないのに

これです、このヒューズ これさえあれば無問題

これです、このヒューズ これさえあれば無問題

日向でR10を離れて少し内陸に入り、16:15、裏道の広域農道、通称・尾鈴サンロードを左折。
ツーリングマップルでR10の裏道として紹介されている快走路だ。
距離を考えるとR10の方が断然短いだろうが、幹線道路は何しろ走ってつまらない。
多少曲がりくねっていようと、山の中を気持ちよく走るのを選ばせてもらおう。
ってことで、尾鈴サンロードをひたすら南へ進む。
信号はほとんど無く、かなりのハイペースだ。

尾鈴サンロード どの車も飛ばしてます

尾鈴サンロード どの車も飛ばしてます

耳川 河口まで2・3km…どんな魚が釣れるかな?

耳川 河口まで2・3km…どんな魚が釣れるかな?

16:55、都農(つの)で県道302に合流し、日向灘沿いをさらに南下。
防風林に遮られて県道からは海が見えないのは残念。
17:00、伊倉浜自然公園に到着。
サーファー向けの設備が無料で利用でき、キャンプもOK。
幕営地の候補の一つなのだが、今日中にもう少し南下しておきたいなぁ…。
海を見ながら迷ってるとボロボロのシャツを着た男性に声を掛けられた。
見た目は完全にホームレス。自転車で愛知から来たとのこと。
釣竿を積んでいて、釣りをしながら本土最南端の佐田岬へ向かっているらしい。
それにしても…。
「あれ、ママチャリですよね?」
「いや、三段変則だから」
「…(汗」
やはりこの先のキャンプ場へ行くとしよう…。

伊倉浜自然公園 無料で幕営可能

伊倉浜自然公園 無料で幕営可能

日向灘・伊倉浜 公園の目の前にあります

日向灘・伊倉浜 公園の目の前にあります

17:30、高鍋海水浴場キャンプ村に到着。持ち込みテントなので料金は600円也。
早速、テントを設営。サイトのすぐ脇までバイクで乗りつけ可なので楽だ。
それにしても猫が多いなぁ…。
テントを張り終えて、18:10、温泉&買出しに出発。

高鍋海水浴場キャンプ村 夏のみ開設

高鍋海水浴場キャンプ村 夏のみ開設

猫に監視され続けました

猫に監視され続けました

高鍋市街から県道24号を内陸へ進み、18:20、高鍋温泉・めいりんの湯に到着。
入浴料は500円。建物が新しいのか、綺麗な施設だ。
露天風呂でのんびり汗を流して、上がったのは18:55。
ふぅ、さっぱりしたー。

高鍋温泉・めいりんの湯

高鍋温泉・めいりんの湯

キャンプ地への帰路、スーパーで買出し。と言っても、昼食が遅かったので軽めに抑えた。
野菜ジュースやデザートなど、バランスも考えて購入。
19:35、テントに戻って、晩酌開始。冷たいビールが美味すぎる。
飲みきりのペットボトル入り芋焼酎もなかなかいける。
つまみはレタス巻き・じゃこ天・芋焼酎。そして再びチキン南蛮。
レタス巻きは翌朝の朝食用に半分ほど残しておいた。満腹。

今宵の晩酌 宮崎名物レタス巻き(゚д゚)ウマー

今宵の晩酌 宮崎名物レタス巻き(゚д゚)ウマー

このキャンプ場はAirH”が使えた。
沖縄で発生した台風が気になっていたので天気予報をチェック。
ふむふむ。ツーリングには影響なさそうだな。
食後、安心したところで、シャツ・パンツ・靴下を洗濯。
ストレッチコードを使ってバイクに干した。
ふと見上げると空には星が…無い。
湿気を大量に含んだ潮風が、汗ばんだ肌の上を吹き過ぎて行く。
嫌ーな感じで…。

山の彼方の空遠く

ガヤガヤ…
周りが何やらあわただしい…。うーん…。
…そうか、入港か!
北九州行きフェリーの二等寝台で寝ていたことを思い出した。
夏休みを使った、実質6日間の九州ツーリングなのだ。
寝ぼけ眼で携帯電話の時計を見ると到着まで30分ほどしかない。
慌てて起床。顔を洗って着替えを済ませ、予定通り5:00下船。
まだ薄暗い新門司港フェリーターミナルへ降り立った。さすがに肌寒い。
ほんの二ヶ月前に山陰ツーリングでやって来た港だ。ちょっと懐かしい。
前回はすぐに本州へ渡ったが、今度こそ九州を思い切り走り回るぞ。
まずは朝食。この時間に食事が出来る店は限られている。
しかし、その辺はリサーチ済み。迷わず24時間営業の資さんうどんへ向かった。
北九州中心にチェーン展開しているうどん店らしくジモティの支持も厚い。
5:30、葛原店に到着。注文したのはごぼ天うどん+高菜おにぎり2個。
かしわのおにぎりを食べたかったのだが、残念ながら売り切れだった。
うどんは澄んだ出汁に、やや大盛気味のシコシコ麺。
その上にカラッと揚がった大きなゴボウ天と「資」印の蒲鉾が乗っている。
うんうん美味い。天カスとトロロ昆布が入れ放題なのも嬉しい。朝から食べ過ぎてしまった。

資さんうどん・葛原店 24時間営業

資さんうどん・葛原店 24時間営業

ぶっといゴボ天の入ったうどん (゚д゚)ウマー

ぶっといゴボ天の入ったうどん (゚д゚)ウマー

腹も膨れたところで、本格的にツーリング開始。まず向かったのは平尾台の林道群。
北九州空港の脇を南下して、6:00、貫山林道の起点に到着。
舗装林道を登り、昭和池沿いを走って数キロ。
6:10、左に枝分かれしている平尾台林道の起点に到着した。
ここから未舗装路が始まる。しばらくは走りやすい道が続いた。

平尾台林道の分岐です

平尾台林道の分岐です

最初はフラットダートですが…

最初はフラットダートですが…

平尾台支線林道も走ってみたが、2・3kmで行き止まり。
(「林道への案内板」では本線とされる区間だが、看板の位置からするとこちらが支線と思われる)
結構深い溝が穿たれていたが、この後走る本線に比べればなんてことはなかった。
昇ったばかりの太陽に照らされた周防灘が眩しい。

平尾台支線林道の分岐

平尾台支線林道の分岐

平尾台支線林道より周防灘を望む

平尾台支線林道より周防灘を望む

平尾台林道の本線に戻り先へ進む。水晶山の北側をグルリと巡るルートである。
この辺りから本格的に荒れてきた。深い溝だらけで勾配もきつめの酷い道だ。
会津の多々石林道から大きな石と路肩から伸びる木の枝を省いた感じ。
水の流れた後だろうが、それにしても深い。
いちいち停止してルートを見定めながら慎重に進んだ。

平尾台林道本線 荒れてます

平尾台林道本線 荒れてます

こんな溝だらけの道がずっと続きます

こんな溝だらけの道がずっと続きます

水溜りがこれまた深いんですよ

水溜りがこれまた深いんですよ

もちろんガレもたっぷりあります

もちろんガレもたっぷりあります

どうにも溝を避けて通れない区間で一度転倒。
その後も1m以上の深さのクレパスや、路面の3分の2が欠けた崩落などをクリア。
しかし、最後にコンクリートの溝が横切って出来た段差で二度目の転倒。
九州上陸一時間でこの調子では先が思いやられるなぁ。疲れたー。

どこを通ればいいのかな?

どこを通ればいいのかな?

セローが埋もれるくらい深い溝 危険です

セローが埋もれるくらい深い溝 危険です

カルスト台地の平尾台 絶景かな

カルスト台地の平尾台 絶景かな

あぁ…ごめんよセロー…ひとまず休め

あぁ…ごめんよセロー…ひとまず休め

7:25、展望の開けた三叉路で休憩。早朝からバテバテである。気温もだいぶ上がってきた。
バイクの脇の地面に腰を下ろし、目の前に広がるカルスト台地を眺めながら息を整えた。
三叉路から左に少し下ってみたが荒れが酷く、危険を感じたのでUターン。
右手に伸びるもう一方の道(塔ヶ峯林道か?)を登って、舗装された貫山林道に再び合流した。

路面のクレパスでお腹一杯です

路面のクレパスでお腹一杯です

舗装林道に出ても油断できません

舗装林道に出ても油断できません

本線を左折し、封鎖していたゲートをモゴモゴして井手浦方面に進む。
やれやれ生き延びた…と安心し、のんびりと舗装路を降った。
だが、7:55、最後の最後にバリケードに阻まれた。脇は抜けられそうに無い。orz
「またあの道を戻るのか…?」と欝になったが、少し手前で分岐していた立花林道の存在を思い出す。
路面は雑草で覆われ廃道っぽかったが、地図とGPSで井手浦に完抜してることを確認。
無事にエスケープできて助かった。8:25、県道28号に合流。

井手浦の集落 段々畑が和みます

井手浦の集落 段々畑が和みます

無粋なゲートが通せんぼ ( ゚д゚) 、ペッ

無粋なゲートが通せんぼ ( ゚д゚) 、ペッ

エスケープに使用した立花林道 雑草に怯むな

エスケープに使用した立花林道 雑草に怯むな

竹林を抜け井手浦浄水場へ至ります

竹林を抜け井手浦浄水場へ至ります

山口の秋吉台や四国カルストとあわせて日本三大カルストと呼ばれるカルスト台地・平尾台。
その景観をもう少し楽しもうと、県道を登ってみた。オンロードも楽しい。
登り、下りとも急カーブのワインディングだが、走りやすい道だ。
途中の駐車場でトイレ休憩。おばさんグループがハイキングに丁度出発するところだった。

平尾台を横断する快走路 県道28号

平尾台を横断する快走路 県道28号

緑の絨毯に白い岩塊が散りばめられたカルスト地形

緑の絨毯に白い岩塊が散りばめられたカルスト地形

8:50、行橋を経由して、県道34号に合流し、今川沿いに南下。
福岡と大分の県境に聳える英彦山(ひこさん)を目指す。
田園風景の中を一時間弱走り続け、添田で給油。
標高が上がるにつれて雲が濃くなってきた。
9:45、R500=英彦山天狗ラインを右折。英彦山は雲の中。残念。
峠を目指して登る途中で雨もポツポツ降り始めた。

福岡県南部を流れる今川

福岡県南部を流れる今川

英彦山神宮入り口 歴史ある修験道の山なのだ

英彦山神宮入り口 歴史ある修験道の山なのだ

10:05、薬師林道の分岐に到着。入り口を見て一瞬怯んだ。
幅員が0.8車線程度しかない、ガレガレ路面。九州はハードな林道ばかりなのか?
「まぁ、行くだけ行ってみっか」
鎌房甲子林道を髣髴とさせる石だらけの道に、とりあえず突入。
薬師峠までの数百m、川原のような爽やかな勾配が続いた。

薬師林道分岐 狭いので不安になります

薬師林道分岐 狭いので不安になります

比較的まともな路面で撮影 勾配も急です

比較的まともな路面で撮影 勾配も急です

福岡と大分を結ぶ切り通しの峠付近は落石が酷かった。
大分側に入ると路面の石は減り、多少ましな状況になる。
少し下ると落ち着いた雰囲気の林間へ。薬師渓谷沿いにのんびりと高度を下げる。
ジメジメした天候だが、こういう道にはあっている。

薬師峠の福岡側 落石が酷いです

薬師峠の福岡側 落石が酷いです

大分県に入ると路面状況は好転

大分県に入ると路面状況は好転

林道脇に咲いていたキツネノカミソリ

林道脇に咲いていたキツネノカミソリ

薬師渓谷沿いのフラットダート

薬師渓谷沿いのフラットダート

10:35、林道の終点から集落を経てR496に合流。平地へ出たら天気も回復してきた。
東南に下ってR212を右折し、道の駅・やまくにで小休止。
耶馬溪(やばけい)にちょいと寄り道しながら東へ走り続け、11:35、大分の幹線道路R10に接続。さらに東へ。

道の駅やまくに 河童の像だらけ

道の駅やまくに 河童の像だらけ

耶馬溪…の辺りなんですが、いい写真撮れず

耶馬溪…の辺りなんですが、いい写真撮れず

12:00、宇佐神宮に到着。予想以上に長い道のりだった…。
天候が回復しすぎて暑さもピークに達した。汗をかきかき参拝。
大鳥居を潜ると、美しい蓮華の咲く池が現れた。
社叢から吹いてくるそよ風の清涼感に癒される。

八幡総本宮・宇佐神宮の大鳥居

八幡総本宮・宇佐神宮の大鳥居

蓮華の花が美しく咲いてました

蓮華の花が美しく咲いてました

宇佐神宮は全国にある八幡宮の総本宮である。
八幡神=応神天皇を始め神功皇后・比売大神を祭る、伊勢神宮と並ぶ日本の祖廟だ。
八幡大菩薩と称せられるように、古来、神仏習合が盛んな神社だった。
国家守護の神様として武家の信仰を集めたが、明治の神仏分離令で仏教色は薄められた。
今回訪れてみた限り、神仏習合の痕跡は皆無に思えた。ちょっと寂しい気がする。

上宮へ至る参道です 社は工事中でした

上宮へ至る参道です 社は工事中でした

参拝を終え、12:35、昼食。入り口の大駐車場近くにあった観光客向けの食堂へ。
注文したのは大分名物・だんご汁700円+とり天定食800円。
本来、それぞれ独立したメニューだったが、どちらも食べたかったので無理してオーダー。
団子汁を「だごじる」と呼ぶ地域もあるが、ここでは「だんごじる」だった。
ここのだんご汁は、平たくて太い麺とたっぷりの野菜を味噌で煮たもの。
麺も具も調理方法もほうとうに近い。鉄鍋で出て来たのでなおさらそう感じてしまう。
とり天は酢醤油+練りからしで食べた。油で調理されてるが、酸味と辛味でサッパリとした味わい。
どちらも美味かったが、さすがに量が多すぎた。ってか暑い。汗ダラダラ。

宇佐神宮の駐車場に並ぶお店で昼食

宇佐神宮の駐車場に並ぶお店で昼食

団子汁もとり天もメチャ(゚д゚)ウマー

団子汁もとり天もメチャ(゚д゚)ウマー

13:05、食事を終えて出発。会津以来調子の悪かったセルがなぜか回復してきた。
ガレ林道での当たり所がよかったのだろうか?
そんなことを考えながら湯布院を目指し県道50号を南下。山の中を快走した。
13:55、道の駅・ゆふいんに到着。トイレ休憩がてら、ここで一服。
遠足か修学旅行か、観光バスと高校生で道の駅は溢れかえっていた。

豊後富士=由布岳方面を望む…が雲の中…

豊後富士=由布岳方面を望む…が雲の中…

道の駅ゆふいん 写真には高校生いないなぁ…

道の駅ゆふいん 写真には高校生いないなぁ…

14:15、県道11号=やまなみハイウェイの北端に到着。
九州ツーリングでもオンロードのハイライトとされる有名コースである。が、残念ながら天候悪し。
とりあえず南下してみたものの、肝心の展望台に限って霧だったり曇ってたり。
道程のほとんどは晴れなのに、九重連山も見えず終いでかなり悔しい。
瀬の本高原でR442を越え、県道11号をさらに南下。大分県から熊本県に入った。

九州を代表する快走路・やまなみハイウェイ

九州を代表する快走路・やまなみハイウェイ

九重連山は雲の中 残念!!

九重連山は雲の中 残念!!

北海道を髣髴とさせる直線路ですねー

北海道を髣髴とさせる直線路ですねー

長者原で名水をゲット 夏に飲む湧き水の旨さよ

長者原で名水をゲット 夏に飲む湧き水の旨さよ

県道45を右折し、15:30、大観峰に到着。
阿蘇山を望む絶景スポットなのだが、しかしこれまた雲の中。
観光バスも来ていたが、周りは白一色で何にも見えない。
うーん、残念だが諦めるしかない。R212を左折して阿蘇の町へと降り始めた。

大観峰から眺めた景色…じゃなくて雲だよ雲!

大観峰から眺めた景色…じゃなくて雲だよ雲!

標高下がると雲が晴れやがるヽ(`Д´)ノウワーン

標高下がると雲が晴れやがるヽ(`Д´)ノウワーン

阿蘇へ下る途中。
何の変哲も無いワインディングで、いきなりズザー!!っと転倒してしまった。
雨上がりの濡れた路面でバンクさせすぎ、リアが滑ったのだ。
幸い後続車も無く、バイクのダメージも怪我もほとんど無かったが、あせった。
今日、転んだのはこれで三度目。気分的に凹むが、気持ちを引き締める機会だったかも知れない。
これ以降、九州ツーリングは終始安全運転を心掛け、転ばずに済んだ。
15:50、阿蘇の町へ到着。街中から阿蘇山の姿は見えるものの、山頂は雲の中である。
給油を済ませてからスーパーで買出し。
おばちゃんの眉毛の濃さに何故か南国を感じてしまう。
16:35、日ノ尾峠へ続く林道桜ヶ水線の起点に到着。
この林道経由でキャンプ場へ向かうのだ。全面舗装済みだったが、景色は良い。
雲もかなり晴れてきて、阿蘇五岳の高岳と根子岳が良く見えた。
この辺、別荘地になってるらしく、分譲・売却の看板が多かった。

林道桜ヶ水線より阿蘇山・高岳を望む

林道桜ヶ水線より阿蘇山・高岳を望む

古より阿蘇山の南北を結ぶ歴史の道だそうです

古より阿蘇山の南北を結ぶ歴史の道だそうです

16:50、日ノ尾峠を越えた。ここから林道名は鍋の平線に変わる。
峠道を下ったとこで牧場に出た。牛が迷惑そうに離れて行く。すまぬ。
牛避けのゲートを開いて閉じて、17:00、鍋の平キャンプ村に到着。
管理棟の券売機でサイト利用券500円・温泉券300円を購入。珍しい方式だ。
管理人さんがバイクの乗り入れを許可してくれた。ラッキー♪
僕の他には大阪から来たライダー一人と、三人の家族連れが一組。
適度に離れた場所にテントを張って食事の下準備も完了。蚊取り線香もセットした。

鍋の平キャンプ村 阿蘇南麓の爽やかなサイトです

鍋の平キャンプ場 阿蘇南麓の爽やかなサイトです

砂利道はバイクもOKってことで乗り入れました

砂利道はバイクもOKってことで乗り入れました

一段落したところで、GPSとシガーソケットの接続をチェック。
プラスチック製のプラグを以前割ってしまい、ちと気になっていたのだ。が調べてる最中に痛恨のミス。
ショートさせてしまったのか、シガーソケットのヒューズが切れてしまった。
GPSは電池で動くし、今すぐ充電が必要な機器も無いので、すぐに困るわけではないが、困った。
換えのヒューズを明日にでもどこかで買わねば…。
そんなことを気にしつつ、17:50、近くの温泉へ。
18;00、高森温泉館に到着。さっきキャンプ場で購入した割引券で入館した。
いろいろな風呂があったが、気温が暑いので長湯する気にはなれない。
一日の汗をざっと洗い流して、ちゃっちゃと上がった。

南阿蘇・高森温泉館 いろんなお風呂が楽しめます

南阿蘇・高森温泉館 いろんなお風呂が楽しめます

18:40、キャンプ場に戻って晩酌開始。
酒はビール。つまみは熊本名物の地鶏のコーラ煮と生トマト。
やわらかく煮たつもりだったが、地鶏の長所の歯応えが裏目に出てしまった。
手の込んだことをやろうとせず、素直に塩焼きにでもすればよかったなぁ。
適当なところで米を炊いて、地鶏をおかずに夕食。
熊本が誇るふりかけ「御飯の友」も美味かった。

熊本地鶏のコーラ煮 素直に焼くのが一番よさげ

熊本地鶏のコーラ煮 素直に焼くのが一番よさげ

日本最初のふりかけ「御飯の友」 メチャ(゚д゚)ウマー

日本最初のふりかけ「御飯の友」 メチャ(゚д゚)ウマー

20:00頃だろうか。すっかり日が暮れたころ、バイクが3台やってきた。
その内1台はタンデムなので4人組。やまなみハイウェイで見かけたグループだった。
遅い幕営で夜更けまで賑やかだったが、耳障りなほどではない。
寝る前にトイレへ行こうとテントの外へ出ると、星空を背景に阿蘇山のシルエットが迫ってきた。
よしよし。明日は晴れそうだ。

西にはあるんだ 夢のくにンニキニン♪

さて、北九州へ向かうフェリーの中。現在、徳島港にて更新しております。
今回もカジュアルフェリーなので、食事は全て例の自動販売機です。
ただし前回の教訓を踏まえ、野菜ジュースを持参しました。
これで壊血病ともおさらばです。

乗船直前のセロー君 今回もヨロシク

乗船直前のセロー君 今回もヨロシク

充実野菜 (゚Д゚)ウマー

充実野菜 (゚Д゚)ウマー

船旅にはビールがかかせません。えぇ、かかせませんとも。
昨夜も乗船早々、たこ焼きをつまみに飲み始めました。
このたこ焼き、一個一個ひっくり返してから青海苔を掛けるとよさげです。
さてビールを飲んでいたら、ひょんなことからとある女性とお知り合いになりました。
エリミネーターに乗って徳島から広島や出雲大社へ行く予定だそうで。
23才・看護婦・一人旅。(*´Д`)激萌え…。
住んでいる場所も近いことが判明。東京へ戻ったら一緒に飲みましょう、って話になりました。
さすが縁結びの神、出雲大社! ありがとー、大国主命!
それにしても、免許を取って一ヶ月&バイクの慣らし運転も終わったばかり。
全く初めてのツーリングなのに一人でフェリーって、かっこいいよねぇ。

出港前なのに、すでに二本目

出港前なのに、すでに二本目

夕飯は寿司。ついに禁断の逸品に手を出してしまいました。
「次回こそあの寿司を!」という某女性シェルパ乗りからのプレッシャーもあったので。
2度数消費のはずなんですが、自動販売機のトラブルで度数減らずに入手できました。
(船内スタッフには報告済みです)
冷凍のトレイを専用レンジにセットして待つこと3分弱。
シャリはあたたかいけど、ネタは冷たい。…不思議だ…。
味は「一応、寿司かな…」というレベル。
他のインスタント食品よりは美味しいと思います。
カードの度数に余裕がある人は、選択肢に含めて問題ナッシング。

冷凍ほまれ寿司 不思議なレンジで解凍

冷凍ほまれ寿司 不思議なレンジで解凍

北九州・新門司港への到着は明朝5:00の予定。晴れてるかなぁー。
九州の情報はかなり綿密に調査済みです。林道もB級グルメも。
残念なのは内大臣林道。完全に通行不能のようで復旧の見通し無し。
楽しみにしてたのですが、しょうがないですね。
さて、あと半日、何して過ごそう…?

太平洋の朝焼け 水平線まで航跡が…

太平洋の朝焼け 水平線まで航跡が…

さーて…

明日からちょいと早めの夏休みです。九州をぐるっと一周ツーリングに旅立ちます。
明晩、フェリーで出発し、月曜日に上陸予定ですが何やら嫌な天気予報…。
まぁ、のほほんと行ってきますわ。
あー、また自動販売機の食事かー。

セローオーナーのためのミーティング

台風一過で暑い日になりました。
週末からの九州ロングツーリングに向けて、着々と情報収集中でございます。
日程の関係で端折らねばならない地域・食べ物が多くなりそうです。
まぁ、基本的に楽しむことメインで行こうと思ってます。
さて、Yamaha主催でこんな企画がございます。
SEROW 20th Anniversary Party with montbell
・2005/9/3~9/4
・山梨県道志村・道志の森キャンプ場
・参加資格 新旧SEROWオーナー
・参加料金 無料
・参加人数 225名
20周年記念なのでせっかくだからと応募してみました。
歴代セローが勢ぞろいするのかなぁ。楽しみです。

マンガ肉とサル酒を喰らう会

昨夜、Kannaにて「マンガ肉とサル酒を喰らう会」という宴が催されました。
骨付きのマンガ肉…ギャートルズでおなじみのあれですな。
あれにかぶりつきながら、自家製のサル酒を持ち寄って飲もうという変な会です。
持ち込みは今回、特別に許可していただきました。
知り合いの方々に声掛けしまして、林道仲間・釣り仲間が7人ほど+Kannaさんの人脈で集まった方々10人ほど。
夕方に震度5強の地震があったため、電車が遅れてテンヤワンヤでしたが全員集まることができました。

骨太のマンガ肉、かなりヘビーだけど(゚д゚)ウマー

骨太のマンガ肉、かなりヘビーだけど(゚д゚)ウマー

各種サル酒が並んでおります

各種サル酒が並んでおります

みなさま、チャレンジ精神に富んでらっしゃるようで、いろいろなサル酒が並びました。
リンゴ、マンゴー、ブドウ、フルーツミックス、カシスグレープ、オレンジ、牛乳…。
普通のお酒も飲み放題だったのですが、えらい勢いでサル酒が減っていました。
遠路はるばる皆様お疲れ様でした! Kannaさん、ご馳走様でした!

「やまのかいしゃ」の会社

先週の土曜日に以前勤めていた会社に遊びに行きました。
架空社という小さな出版社で、主に絵本や画集を出版しております。それも変な作品ばかり…。
かなりマニアックな絵本好きの方なら社名に覚えがあるかもしれません。
たとえば「やまのかいしゃ」という絵本。主人公のほげたさん、やばすぎます。
普通の絵本だと油断して読んだら、とてつもない衝撃を受けることでしょう。
事務所で絵本を何冊か購入。払った代金はすぐ発泡酒に代わり、社長さんと昼から飲むことに。
3年ほどお世話になりましたが、うーん、あの頃を思い出しますねぇ…。
とりあえず社長が元気そうで何よりです。
購入した絵本は何故か行きつけのBar・Kannaに置かせてもらってます。
ずいぶんと好評のようです。機会があったら御一読下さい。
そのうち、その頃のエピソードを雑文で書こうかなと思ってます。

会津・中越ツーレポ二日目UP…

えー、たいへんー、ながらくー、おまたせー、いたしましたー。
会津・中越ツーリングレポートの二日目をアップロードいたしましたー。
http://s-dog.net/archives/000213.html
一日目をUPしてから十日も経ちますね…。本当にすんません。
いつのまにやら梅雨も明けてしまいました。
次のツーリングが締め切りみたいなものなので、どうしても遅くなるんですよねぇ…。
あー、この三連休も本当は出かけたかったんだけどなぁ。
今後ともマイペースは崩しませんが、ご愛顧のほどよろしくお願いいたしますです。

夏休みの計画ー

昨日、ようやくバイク屋から連絡がありました。
OHはちと時間が掛かるので先にアクセルワイヤー他を修理して
まずは正常に走れるようにすることにしました。
これでようやく夏休みの計画ができます。
明日からの三連休はつぶれてしまいましたけど…。
で、今日早速、夏休みの日程を決定。
7/30~8/7までの9日間に決定しました。
で、今日早速、フェリーを予約。行く先は九州です!!
北海道も考えたんですけど、まだ行ったことない土地を優先させてみました。
ってことで、往復にかかる日数を除いて、都合6日間のロングツーリングです。
また、あの自動販売機の船旅かぁ。寿司食うべきかなぁ。
次の予定が決まらないとツーレポを書く気にならない困った性格の私ですが、
これで多少は火が点くかも知れません。

おわび

SPAM(無差別の宣伝メール)、嫌ですね。
メールの着信音で早朝に起こされたりして、それが迷惑メールだとウンザリしますね。
最近、増えてます。メールアドレスをサイトで公開しているので当たり前なんですが。
で、先週、それらをフィルタリングするようメールサーバーを設定したんです。
ところが、そのせいで必要なメールの何割かも遮断されてしまったようです。
私宛にメール下さった方、申し訳ありませんでした。
設定解除しましたので、メール不達の心当たりがある方は再送願います。
本当にすみません。
うがー、それもこれもSPAMが悪いのだぁ!!

グダグダの週末

土曜日は「電車男」と「スターウォーズEP3」の映画をはしご。
日曜日は友達と焼肉屋で飲んだくれてました。
で、ツーレポ書けず。すみませんねぇ…。
グダグダな週末でした。
一方、バイク屋からはまだ見積もりの音沙汰無し。
今週の三連休は諦めたほうがよさそうです。残念。
電車やバスでどこか行くてもありますが…。

会津ツーレポ一日目UP

先週の会津へのツーレポをアップしました。
甲子・ネギ・多々石の三連コンボをお楽しみ下さい。(*- -)(*_ _)ペコリ
http://s-dog.net/archives/000211.html
S井さん、ご馳走様でした。寝袋Mさん、お疲れ様でした。
まだ翌日分が残ってますが、週末になりそうです。
セローの見積もりはまだ連絡無し。
うーん、来週の三連休は厳しいかも知れないなぁ…。

セローヘロヘロ

先週末は福島から新潟へ行ってまいりました。
またレポートが書きあがるまで時間がかかるかと思います。
気長にお待ちください。
さて、今回のツーリングで走った超極悪路・多々石林道。
噂にたがわず、いままで走った林道で最も荒れた林道でした。
同行して下さった寝袋Mさんは楽々?走破されてたようですが、
セローは二度ほど転倒して、結構なダメージを受けてしまいました。
もともと、そろそろエンジンのOHをと考えていたんですけど、
それ以外にも気になる箇所があちこちあります。
ヘロヘロ状態で町乗りも辛い状態。
今日、バイク屋に見積もりを依頼して来ましたが、しばらく預けることになりそうです。
海の日がらみの三連休までに直るかなぁ。

えちご白書

結局勧められるまま、かなり酒を飲んでしまった。
S井さんが用意して下さった個室で朝まで熟睡。
明け方は肌寒いくらい涼しく、快適な一夜だった。
翌朝はのんびり起きて、Mさんと朝食までご馳走になる。
野菜も卵も全て自家製。特に温泉タマゴが美味かった~。
S井さんは地域の作業で我々より早く出かけるとのこと。
お別れの挨拶をしてお見送り。本当にありがとうございました。
その後、ガレージをお借りしてブレーキレバーを予備のに交換。
8:45、出発。

愛犬ベル(♀8歳)さらばさらば

愛犬ベル(♀8歳)さらばさらば

庭の池には鯉も泳いでおりました

庭の池には鯉も泳いでおりました

Mさんと二人でR252を西へ進む。
只見の駅近くで給油した後、只見川沿いに遡り、六十里越で新潟県境を目指す。
田子倉ダムの手前からつづら折れの峠道に。ウネウネと上って高度を稼ぐ。
9:00、田子倉ダムに到着。

JR只見駅 橋げた接触事故で先日まで運休だった

JR只見駅 橋げた接触事故で先日まで運休だった

田子倉ダムより只見方面を望む

田子倉ダムより只見方面を望む

そこからはダム湖沿いに山肌を縫うような道になる。
先日の豪雨の影響か、いたるところで工事が行われている。
片側交互通行の信号と洞門を繰り返しながら西へ西へ。
視線を少し上げると、雪渓の残った会津と越後の山々が見えた。
僕が先行して進むのだが、写真を撮るためあちこちで停車するのが申し訳ない。

福島と新潟の県境 雪渓と田子倉湖を望む

福島と新潟の県境 雪渓と田子倉湖を望む

六十里越開道記念碑 田中角栄の名が刻まれてます

六十里越開道記念碑 田中角栄の名が刻まれてます

9:30、六十里トンネルを潜りぬけ、新潟県へ入った。
道は下り勾配のワインディングに。不思議と福島県側より気温が暖かい。
R252をさらに西へ進み、9:45、県道385を大白川方面に右折。
地図で怪しそうな道があったので探索してみることにしたのだ。
ダムを横目に破間川(あぶるまがわ)沿いに遡る。
「イワナの家」の先で通行止めの表示があったが、そのまま通過。
やがて一車線の山道になり、しばらく進むと完全にバリケードで塞がれてしまった。

越後の山中、両岸を穿って流れる破間川

越後の山中、両岸を穿って流れる破間川

県道385 豪雨災害のため通行止め

県道385 豪雨災害のため通行止め

通行止めの地点の手前、数百mの位置から分岐するダートが探索の目的地だ。
帰宅後、調べたところ五味沢林道という林道だった。
10:00、ゲートはふさがれているが脇をモゴモゴ…。ここもMさん先行で進む。
沢に掛かった橋を渡った後はゆるやかな登り勾配となる。
路面は基本的にフラットで通行に困難な場所は無い。
やや荒れの区間や多少のクレパスもあるが、昨日走った極悪路に比べれば天国である。

五味沢林道起点 田代平までのピストンダート

五味沢林道起点 田代平までのピストンダート

基本的にフラットな道 歩行者に注意

基本的にフラットな道 歩行者に注意

MさんのKDXはすぐに見えなくなった。
セローのスロットルは相変わらず不調で、緩い勾配なのに辛そうだ。
山肌を北上し徐々に高度を上げてゆく。
この林道は主に登山に使われてるようで、ハイカーを二組ほど見かけた。
視界が開ける区間も何箇所かあり、越後の山々の展望が楽しめる。

山肌を緩やかに登る開放的な林道です

山肌を緩やかに登る開放的な林道です

五味沢林道より越後駒ヶ岳を遠望

五味沢林道より越後駒ヶ岳を遠望

やがて林間の道になり、待っていたMさんと合流。
少し進んだところにあった広場が林道の終点だった。
時刻は10:30。ここでしばらく休憩。水分を補給しながら、この先どうするかを相談。
広場から先に細いシングルトラックが伸びているが、セローではきついだろうなぁ。
…っと、そのシングルトラックからカブに乗ったおっちゃんが現れた。
大きなザックを背負ってゴーグルを着けている。山菜取りか登山目的だろうか?
この先の状況を聞いてみると、シングルトラックはすぐに行き止まりらしかった。
広場の左手から降りてゆく木道を行けば湿原・田代平に出られるとのこと。
結局、Mさんはシングルトラック探索、僕は湿原散策に向かった。
木道を進み、木々のトンネルを抜けると開けた草原に出た。
なるほど、ここが田代平湿原か。緑に囲まれ爽やかな雰囲気。

八十里越・田代平の湿原

八十里越・田代平の湿原

田代平湿原より守門岳を望む

田代平湿原より守門岳を望む

湿原を横切る木道を右折し、森を抜けてシングルトラックに合流した。
八十里越の道標と田代平の石碑がある。
このルートはR289の未開通区間=八十里越の一部なのだ。
シングルトラックとのT字路を右折し、さっきの広場まで歩いて戻った。
やがてMさんも帰着。Uターンで苦労したらしい。
10:55、出発。五味沢林道を下り、11:15、起点に到着。
ここでもう一度小休止。何しろ暑いので水分を補給。
県道385を戻り、11:30、R252に再び合流した。

県道385 破間川に架かる浅草大橋

県道385 破間川に架かる浅草大橋

次の目的地は小千谷。
11:40、入広瀬を過ぎ、さらにR252を進み、和田でR291を右折。
山古志経由で小千谷へ抜けるつもりだったが、12:00、中山トンネルで通行止め。
そこまでの道のりでも倒壊しかけた家屋や、崩落した断崖が其処彼処に見られた。
昨年の地震からまだまだ復旧できてないらしい。仕方なくR252へ戻り、小出方面へ南下した。
セローのアクセルの調子は悪くなる一方だ。

R291 山古志へ抜ける中山トンネルは通行止

R291 山古志へ抜ける中山トンネルは通行止

地滑り、崩落があちこちに…路面も凸凹です

地滑り、崩落があちこちに…路面も凸凹です

12:15、小出でR17=三国街道を右折し、魚野川に沿って長岡方面に進む。
越後川口を通過し、12:35、道の駅・ちぢみの里おぢやで小休止。
うだるような真夏の暑さから、冷房の効いた屋内へ避難した。
立ち寄り湯もあるそうだが、ちょっと入る気になれない。
ここの駐車場でアクセルワイヤーが切れているのを確認した。無事帰れるかなぁ。

越後駒ヶ岳に見守られながら快走

越後駒ヶ岳に見守られながら快走

道の駅・ちぢみの里おぢや

道の駅・ちぢみの里おぢや

小千谷大橋を渡って、12:55、国道の左手にあるベイシアスーパーセンター小千谷店に到着。
お目当てはここに出店しているファストフードチェーン・みかづき
ローカルB級グルメ界で有名な新潟の新名物・イタリアンを供するお店である。
日曜の真昼、家族連れに囲まれたライダー二人。ちょっと違和感があるが、気にしてはならぬ。
Mさんは普通盛310円、僕は大盛り380円を注文。安い。
待つこと数分、出来上がって番号を呼ばれた。いただきまーす。
( ̄~ ̄;) モグモグ
ふむ。
太目のモチモチした麺とモヤシをソースで炒め、ショウガの千切りが添えてある。
コーンが混じったトマトベースのソースが掛かっている辺りがイタリアなのだろう。
もっとスパゲティに近い食べ物かと思っていたけど、普通に焼そばだ。うん、これはこれで美味い。
トマトソース以外にもバリエーションが沢山あるので、いろいろ試すのも一興だ。
マーボ豆腐イタリアンとかカレーイタリアンとか。
イタリアの要素が全く無くなってる気もするが、そこは突っ込み禁止。
フレンドというチェーンでも一味違うイタリアンを食べられるそうだ。
こちらもいつか試してみたい。

みかづき小千谷店 日曜昼間で大混雑

みかづき小千谷店 日曜昼間で大混雑

新潟名物? イタリアン (゚Д゚)ウマー

新潟名物? イタリアン (゚Д゚)ウマー

13:15、出発。小千谷大橋を渡ってR291に接続し、JR小千谷駅へ向かう。
駅前の商店街は、ブルーシートで覆われたりシャッターを閉めたままの店舗が多かった。
道沿いの電信柱も歪んだまま。路面の凸凹も、震災直後の応急処置と大差無い。
やはり昨年の地震で受けたダメージから完全に立ち直るには時間が掛かるのだろうか。
ライフラインも復旧し生命の危険は無くなったが、町並みが余りに痛々しい。

小千谷駅前商店街 うーん…活気が欲しい…

小千谷駅前商店街 うーん…活気が欲しい…

サンラックおぢや ボランティアの拠点でしたね

サンラックおぢや ボランティアの拠点でしたね

さて、昼飯。(さっきのイタリアンはオヤツ)
小千谷名物のへぎそばを食べに向かったのは元祖・小千谷そば角屋
ボランティアでテントを張ったホームセンターDAMZのすぐそばの店だった。
13:30に到着して、マンガを読みながら3組ほど順番待ち。
Mさんも僕も、十個盛950円を注文。店が混雑しているためか、結構待たされた。
布海苔(ふのり)をつなぎに使った緑色の麺は、腰が強めで蕎麦粉の香りも香ばしく実に美味。
十個盛は量が多いかなと思ったが、ツルツルと腹に収まってしまった。

元祖・小千谷そば 角屋

元祖・小千谷そば 角屋

へぎそば メチャ(゚Д゚)ウマー

へぎそば メチャ(゚Д゚)ウマー

食事を終えて、14:15。
今回のツーリングの目的は全て果たしたので、Mさんとはここで解散することにした。
本当は林道探索したかったのだが、セローの調子が悪いので寄り道できない。
Mさんはオイルを買いに取り合えずDAMZへ。Mさん、二日間お疲れ様でしたー。
僕はR17をマイペースで帰ることにする。
とりあえずR117経由で越後川口IC方面へ抜けた。
丁度、震源地の辺りなので、土砂崩れや路面の崩落の跡が酷い。
それでも普通に通行できるようになったことは喜ばしい。
信濃川を渡って川井へ抜け、川口橋を渡ってR17へ接続。
右折して魚沼・六日町方面に進む。

先日の豪雨のため、濁流で溢れる信濃川

先日の豪雨のため、濁流で溢れる信濃川

うねる路面に土砂崩れ 地震の爪痕が生々しい

うねる路面に土砂崩れ 地震の爪痕が生々しい

あとはひたすらR17=三国街道を魚野川沿いに南下。魚沼から浦佐。
五日町から六日町に掛けて、信号に遮られはするが物凄く長い直線路だった。
これも田中角栄の意向によるものなのかなぁ…。

魚野川越しに中ノ岳・八海山を遠望

魚野川越しに中ノ岳・八海山を遠望

正面に谷川岳を中心とする雄峰を眺めつつ快走。
スロットルを閉じる時にも力を加えなければならないため、右手が疲れる。
15:30、塩沢のコンビニで小休止。さらに石打を経て、15:55、湯沢のGSで給油。
標高が上がるにつれて、段々と雲が濃くなってきた。やばそうな雰囲気だ。
スキー場と温泉街から山道に差し掛かると、いよいよシールドに水滴が付き始めた。
左手で拭いながら高度を上げてゆく。

湯沢の町並と谷川連峰

湯沢の町並と谷川連峰

芝原トンネルを抜けて清津川流域を遡り、二居トンネルを経て16:30、苗場に到着。
三国峠の先、群馬県側がどうなってるか不明なので、ここで雨具を装着した。
標高1084mの三国トンネルを抜け、16:40、群馬県に出た。
雨は激しくないが深い霧で視界は最悪。周囲の景色は全く見えない。
おまけにカーブだらけの進路には濡れたマンホールの蓋。車線の幅員が狭いので避けにくい。
こんな山奥で下水道か電話線か判らないが、バイクにとって危なすぎる…。
エンジンブレーキを効かせつつ、慎重にワインディングを下った。
猿ヶ京温泉はスルーして、17:10、太助の郷で小休止。
農産物直売所でお土産を一品購入。

太助の郷 塩原太助という人の資料館です

太助の郷 塩原太助という人の資料館です

17:25、月夜野ICから関越自動車道へ乗った。後は東京まで約130km、登り車線を進むのみ。
ハイウェイでは戻らないアクセルが役に立った。右手を離して、これまで酷使した分も休ませる。
赤城高原の辺りで再び濃霧。雨もやや強くなってきた。
梅雨時のツーリングで、これまで降られなかったのが不思議なくらいか。
疲れのためか眠気に襲われたので、17:55、駒寄PAで大休止。
軽く蕎麦を食べた後、カウンターにうつ伏せになって仮眠を取った。

駒寄PA 雨やだねぇ

駒寄PA 雨やだねぇ

舞茸天ぷら蕎麦 蕎麦三昧ですな

舞茸天ぷら蕎麦 蕎麦三昧ですな

ウガーっと進んで、19:05、高坂SAで注油ついでにもう一度休憩。
天気が悪いためか渋滞も無く、その後もスムースに走行。
19:52、練馬料金所を抜け、目白通り・環七を経て、20:15、無事に帰宅。
中越地震から半年余り。
被災地域の完全復旧まではまだ時間が掛かるだろうが、もう普通に観光するには問題無さそうだ。
もし良かったら、あなたも中越地方へ出かけてみて下さいな。
へぎそば、イタリアン美味いっすよー。(←興味の対象が偏ってる?)

転がる石にコケまくる

昨年の秋、新潟で発生した中越地震。
あれから半年以上が経過したが、現地はどんな様子だろうか。
あの時ボランティアで知り合ったS井さんから招かれ、
寝袋Mさんと共に福島県・只見の御自宅へお邪魔することになった。
ついでといっては何だが、新潟の小千谷の現状も見てこよう。
さらについでといっては何だが、福島の林道の現状も見てこよう。(ぉぃ
かくして極悪林道をからめた奥会津~中越ツーリングが決定した。
7:15、出発。
今日はS井さんのお宅へ泊めていただくのでキャンプ道具は置いてゆく。
身軽な上にソロではないので極悪路に挑むにしても気持ちに余裕がある。
大泉から東京外環を北東へ進み、川口JCTを経て、7:50、東北道へ合流した。
8:05、蓮田SAに到着。カレーパンとアンパンの朝食を摂る。

東北自動車道 埼玉の蓮田SA

東北自動車道 埼玉の蓮田SA

朝食のアンパン 普通のアンパン

朝食のアンパン 普通のアンパン

寝袋Mさんとの待ち合わせは那須高原SAに11:00だ。
川口から160kmの距離なのでかなり時間に余裕がある。のんびり進もう。
セローも、もうすぐ4万km。このツーリングから戻ったらエンジンのOHの予定だ。
最後の一仕事がんばってくれよ。エンジンちゃん。(ポルコ・ロッソ風)
てなわけで、その後も自衛隊の車両隊列と前後しながら東北道を北上。
那須高原SAには10:15に着いてしまった。
まぁもともと早めに到着して仮眠を取るつもりだったので問題ない。
昨夜はツーレポ書いててまた寝不足なのだ。
水を一杯飲んでから、日陰のベンチで昼寝。すでにかなり暑い。
週間予報では降水確率が高かったが、この分なら今日は雨もなさそうだな。

東北道 那須高原SA

東北道 那須高原SA

うとうとまどろんでいると、隣のベンチから二人の男性の声が聞こえ始めた。
「下郷ってどこだ?」「うーん、ないなぁ…」「古い町並みがあるらしいけど」
地図を必死で探してるようだが、目的の地名が全然見つけられないらしい。むぅ。
しばらく放っておいたが、リサーチ済みで場所を知ってる僕としてはもどかしい。
むくっと起き出して「会津若松の南の方ですよ、ほらここ」と指し示した。
「この大内という集落が古い町並みで有名です」(←行くつもりなので詳しい)
「なるほど、ありがとう」と言われたが、大きなお世話だったかな。
僕がスッキリしたから、まぁいいや。
寝袋Mさんは11:05に到着。
遅刻を詫びられたが、前回清水での僕の大遅刻に比べれば遅刻のうちに入らない。
食事は林道を一本走ってから、ということで、早速出発。
白川ICを降りてR289を西走。給油を済ませ、コンビニで飲み物を購入。
僕は2Lの水。こういう日はとにかく水は沢山確保しておきたい。
11:45、雪割橋を右折して、鎌房甲子林道へと向かった。

雪割橋より甲子山を望む

雪割橋より甲子山を望む

GPSにこの辺りの詳細地図を仕込み忘れたため少々迷いつつも、11:55、起点に到着。
ややガレ気味の上り勾配をしばらく進んで、12:05、西部林道との分岐に達した。
いよいよ本格的な悪路の始まりである。ここからはMさん先行。
僕はヘタレモードで写真を撮りつつ後から進むことにした。
…っと、いきなり石に乗り上げ、コケてしまった!
あわてて起こしてよく見ると、ここまでの道のりでリアの荷物が崩れていたようだ。
工具類なので結構重さがある。ちょっとしたスペースに停めて、ストレッチコードを解いて締めなおした。
かなり時間を浪費して走行再開。だが、この転倒からバイクの調子がおかしくなり始めた…。

またやってきました西部林道との分岐

またやってきました西部林道との分岐

鎌房甲子林道 相変わらずガレてます

鎌房甲子林道 相変わらずガレてます

アクセルを回す際、ちょっとだけ抵抗感がある。
芯のハンドルバーが歪んでしまったのだろうか…?
少し手首に力を入れねばならない。またアクセルの戻り具合もおかしい。
手首から力を抜いても閉じるまでにタイムラグがある気がする…。うーむ…。
アクセルワークに難儀しながら、半クラッチを駆使してガレ場を登る。
昨年の秋にも来たが、酷い道だわ…。

路面は荒れ気味で幅員は狭いです

路面は荒れ気味で幅員は狭いです

路肩に注意して進みませう

路肩に注意して進みませう

おっちゃん! ガレ一丁!

おっちゃん! ガレ一丁!

はい、ガレガレお待ち!

はい、ガレガレお待ち!

アクセルの不調のせいか、低速トルクがなんだか頼りなくなってる。
それでもセローの足つきのよさに助けられながら、ガレ場も無事クリア。
峠が近づいてようやくフラットな区間になった。
南側に開けた展望を楽しみつつ、12:40、甲子峠でMさんにようやく追いついた。
休憩して水分を補給。晴れて嬉しいが、ふー暑い。

甲子峠付近の甲子林道 落石注意

甲子峠付近の甲子林道 落石注意

那須連峰の最高峰・三本槍岳を望む

那須連峰の最高峰・三本槍岳を望む

鎌房甲子林道より那須高原を一望

鎌房甲子林道より那須高原を一望

さて、そろそろ昼飯を食べに行こう。目指すは下郷町・大内宿。
ダート混じりのワインディングを西に下り、R289に合流。
下郷でR121を横切って、13:15、県道131号へ。
そのまま北上して中山峠を越え、13:30、大内宿に到着。
昔ながらの街並みを残す…って那須高原SAで説明した通りのスポットである。
随分混雑してるなぁ…と思ったらそれもそのはず。
偶然にも今日7月2日は半夏祭りと呼ばれる地元・高倉神社の祭礼の日だった。
平安末期に平家追討で担ぎ出された以仁王を祭る神社だ。
観光客が見守る宿場街の通りで、大掛かりな祭事や行列を見ることができた。

会津下郷町 大内宿

会津下郷町 大内宿

偶然、半夏祭りという祭礼の日でした

偶然、半夏祭りという祭礼の日でした

昼飯だが、ダー岩井さんのツーレポ情報を頼りに大和屋という店へ。
僕が注文したのは「ねぎそば」と五目ご飯のセット1400円。
…はい、そこのあなた! 刻んだネギたっぷりの蕎麦を思い浮かべましたね?
ぶぶー。残念、違います。蕎麦+生ネギ一本。以上、ねぎそば。
ネギは箸代わりに蕎麦をすすったり、薬味として齧るように。
おっと、冗談と思われるかも知れないが、これがマジなのだ。

これがねぎそばセット 長ねぎ一本丸かじり

これがねぎそば 長ねぎ一本丸かじり

店員のお姉さんのレクチャー通り、長ネギを齧りながら喰ってみたが段々胸やけがしてきた。
Mさんは「ねぎが余り好きではない」という尤もな理由でザル蕎麦を注文。あぁ、羨ましい。
キュウリ蕎麦やアスパラガス蕎麦ならこれほど辛い思いはせずに済むだろうに何故ねぎ…。
愚痴りながらも半分ほど長ネギを食べたところでギブアップ。げふっ。
この世に生を受けて34年、これほど生のねぎを食べたことはない。これからも無いだろう。
「ねぎの丸かじり」って東海林さだおかよ! …と突っ込みたくなる食べ物ではある。
食事を終え、腹ごなしに多少散策してから、14:35、出発。
来た道を戻って、下郷でR121を右折し西へ進む。
途中でKDXの給油を済ませ、田島で併用区間からR289をさらに西走。
15:20、駒止トンネルのすぐ東側にある多々石林道の入り口に到着。
ついに来た、東日本を代表する極悪林道。甲子林道も悪路だったが、さらに酷いらしい。
林道の案内板・管理人うーたんさん曰く、「甲子林道を3として多々石林道が10」。
…ドキドキするなぁ…。ここもMさん先行で突入。
しばらくは舗装の準備区間のフラットダートが続く。
1kmちょっと進んだところでそれも終わり。さぁ、超極悪路の幕開けだ。

多々石林道入口…滅びへ至る道は広い…

多々石林道入口…滅びへ至る道は広い…

いきなり狭くなります 心の準備は済みましたか?

いきなり狭くなります 心の準備は済みましたか?

狭っ!! なんだこりゃ、まんま獣道じゃねーかっ!?
左右から草木が覆いかぶさり、少し先の路面も見えない。
しかも足元は石ゴロゴロの上、深い溝だらけ。
最初のうちは溝を避けて進んだが、どうにもこうにも避けようが無い区間があらわれた。
半クラッチ、リア荷重でマディな溝を進むのだが、アクセル不調のせいもあって悪戦苦闘。
途中の段差に突っ込んだ衝撃でバイクを支えきれず、また転倒してしまった。
ブレーキレバーは捻じ曲がり、ミラーもあらぬ方向を向いている。
アクセルの調子も一段と悪くなった。

多々石林道 この道であってるのか…?

多々石林道 この道であってるのか…?

枯れ沢を登ってるようなもんですな

枯れ沢を登ってるようなもんですな

幸か不幸か溝の中での転倒なので起こすのは意外と楽だった。
しかし、その先、溝がようやく終わる辺りで立ち木に左ハンドルがブチ当たってまたまた転倒。
ここまでの道のりでだいぶ体力を消耗しているので起こすのが辛い。
ヒィヒィ言いながら起こして端っこに避け息を整える。
ネギと震動のせいか、胸のムカつきが尋常じゃない。あぁ、気持ち悪。
っと、向かい側からオフロード集団がやってきた。
会釈しながらやりすごす。最後の一人が僕にこう告げた。
「自分で最後です、この先、荒れてますから気をつけて下さい」
ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ

キャンプ荷物が無くてラッキー…

キャンプ荷物が無くてラッキー…

この先が深い溝の区間 写真撮る余裕無し

この先が深い溝の区間 写真撮る余裕無し

再出発してしばらく進むと、豪快な土砂崩れの手前でMさんが待っててくれた。
心配掛けてすみません。ここでまた少し休憩。
曲がったブレーキレバーやナンバープレートを応急処置してから土砂崩れ越えに挑んだ。
盛り土の規模は東因幡林道で一番大きかったやつと同程度。
Mさんのサポートもあって、二人とも問題なくクリア。
写真を撮り忘れてしまったのが残念だ。
その先はさらにガレガレの登り勾配となったが、転倒はせずに済んだ。
バイク集団の警告で、走りが慎重になったおかげかも知れない。

名前通り、石が転がりまくってる林道ですな

名前通り、石が転がりまくってる林道ですな

深いクレパス 路肩崩落も2箇所ありました

深いクレパス 路肩崩落も2箇所ありました

やがて路面は幾分フラットになり、16:10、戸坂峠に到着した。
標高1300m超の広場でMさんと二人でしばらく休憩。
あぁ、疲れた。これまで走ってきた林道の中で一番荒れた林道だった。
セローはかなりボロボロな状態。もうアクセルは自動的に戻らなくなった。
遊びの量が異常に多くなり、半クラッチが難しい。
普通に発進するだけでもエンストしそうだ。
(戻す側のアクセルワイヤーが切れているのを翌日確認)
峠付近は展望良好。西へ下る道はごく普通の林道並の荒れ具合。
工事中の区間を過ぎ、舗装路面をさらに下って、16:35、伊南村へ出た。

戸坂峠より会津の山々を望む

戸坂峠より会津の山々を望む

倒木が道を塞いでたが二輪なら通れます

倒木が道を塞いでたが二輪なら通れます

ここでMさんからS井さんに状況確認の電話。
まだ帰宅までしばらく掛かるらしく、我々もウロウロする暇があるようだ。
ってことで、もう一本林道を走ろうと林道小塩塩之岐線へ向かったのだが、工事で通行止め。
仕方なく伊南川沿いにR289を只見方面に進む。
奥会津の田園風景を楽しみつつ、西へ快走。
アクセルが戻らないので、開度を適度に調節すれば右手を離して巡行も可能だ。
クルーズドコントロール付きのセローはなかなかあるまい。いらんけど、んなもん。

小塩塩之岐林道は工事中で通行止

小塩塩之岐林道は工事中で通行止

阿賀川水系只見川の支流・伊南川

阿賀川水系只見川の支流・伊南川

17:25、S井さんの御宅に到着。まずは奥さんにご挨拶。
ご主人が戻ってくるまでもう少し時間が掛かるようなので、Mさんと二人で近くの温泉へ行くことにした。
向かった先は深沢温泉・むら湯
500円の入浴料を支払って、汗を流して湯船へザブン。極楽極楽♪
赤茶色のお湯がいかにも疲労に効きそうだ。大きな窓からの眺めも良い。
二人で雑談しつつ、のんびり体をほぐしてから上がった。

只見町・伊南川の夕暮れ

只見町・伊南川の夕暮れ

季の郷・湯ら里 深沢温泉むら湯

季の郷・湯ら里 深沢温泉むら湯

18:40、S井さん家に戻ると既にご主人も帰宅されていた。
無沙汰を謝し再会を喜びあった。Mさんはこれまでに何度か訪れているそうだ。
冬に雪の中をバイクで来たら吹雪で帰れなくなった、という話は僕も聞いている。
スノーモービルも運転させてもらったらしい。うーん、楽しそう…。

二台とも、おつかれちゃーん

二台とも、おつかれちゃーん

挨拶が済んだら早速、ドラム缶を利用した炭火台で焼肉開始。
ご夫妻におばあちゃん、愛犬のベルを交えての庭パーティである。
あぁ、ビールが美味い!!! マトン、馬刺、野菜に軟骨。
馬刺しは会津の名物として有名だが、マトンは知らなかった。
この地方では以前から日常的に食べられていたそうだ。
ニンニクの効いた特製のタレがまた美味い!!
飲め飲め食え食え、と豪快に勧められるまま、バクバク、グビグビ。
遠慮しちゃかえって失礼ってもんでしょう。いや、本当にご馳走様でした!

半端じゃない肉の量 しかもメチャ(゚Д゚)ウマー

半端じゃない肉の量 しかもメチャ(゚Д゚)ウマー

銘酒・十四代の大吟醸 (゚Д゚)ウマー

銘酒・十四代の大吟醸 (゚Д゚)ウマー

一人で四合全部飲んでしまった…(^^;)

さらに興が乗ってきてS井さんが持ち出したのが熊肉。筋が多いが僕は嫌いではない。
ただ既に満腹近かったし、他の肉もまだまだ焼いている途中だったので食べたのは一切れだけ。
そして最後に登場したのが、謎の食べ物・なっちもの
奥さんは苦手らしいが、ご主人が盛んに勧めるので食べてみた。
( ̄~ ̄;) ウーン
渋い。
渋みというかエグ味というか、一口食べただけで口の中にそれがブワーっと広がる。
渋柿を食べた時、口の中の粘膜がなくなってキュッキュ鳴る、あの食感だ。
酒で口の中を洗い流してもなかなか消えない。
聞けばアカハラ(ウグイ)の内臓を使った塩辛だそうだ。(参照ページ
ウグイの内臓がこんな味になるとは思わなかった。
ご飯のオカズや酒のツマミに好んで食べるまで慣れるには、ちょいと時間が掛かるかも知れない…。

なっちもの 実に変わった味でした

なっちもの 実に変わった味でした

〆はエゴマの葉で包んだ焼オニギリ (゚Д゚)ウマー

〆はエゴマの葉で包んだ焼オニギリ (゚Д゚)ウマー

住んでる場所や家族の話をひとしきりした後、僕の仕事の話題になった。
「そうだ、只見に来て木地師にならないか?」
むむぅ。何とも魅力的なお誘いである…。
勿論すぐには決めかねるが、それもいいなぁと率直に感じてしまった。
人生なんて偶然の出会いやきっかけで一変するものだ。それを楽しまなくちゃ。
転がる石のように生きるのも、そんなに悪くない。うん、たぶん。

釜無林道他ツーレポUPしました

ようやく書き上げました、先日のツーレポ。
今回はMUDさんが先にUPして下さったレポを参考に出来たので、いくらか楽でした。
この点でもMUDさんに感謝せねば。あ、タイトルはいつも通り意味無いです。
http://s-dog.net/archives/000208.html
実は、プロバイダからの請求書を放置し続けてたら、一週間前に解約されてしまいまして…。
何故か数ヶ月も支払いを忘れてしまってんたんですねぇ。
で、ここ最近、自宅でもAirH”でしかWEBにアクセスできなくて、かなり苦労させられました。
俺のサイト画像多すぎて重いんだもん…。
今日、新しいプロバイダのアカウントが取得できたので、ようやく復活です。
明日・明後日は福島へ行って参ります。
新潟で出会った寝袋Mさんと一緒に、只見の方々へ再会の旅+α。雨、降るなー。

貧乏暇無、林道釜無

土曜日に寝坊したので日曜は日帰りだなぁ、どこへ行こうかなぁ…。
なんて悩んでたところに林道の先達・MUDさんから長谷村・高遠周辺へのお誘い。
たまには複数で走るのも良いかと思い、二人と二台での林道行が急遽決定してしまった。
今日の明日で行き当たりばったりな計画である。
待ち合わせがあるから早起きせねば、早寝せねばと気持ちはあせるが、また前夜は夜更かし。
コンフェデレーション杯の準決勝、ブラジル対ドイツを前半まで見てしまい、その後も熟睡できず。
寝不足のまま、5:30辺りからノソノソ準備して、6:15出発。
環七を南下して甲州街道を右折し、高井戸ICから首都高へ。
そのまま6:45、八王子ICから中央道に合流し、おなじみの道を西へと進む。
うーん、雨は降らないだろうけど雲が多いな…。
7:05、談合坂SAで朝食。おむすび二つ。
ついでに給油を済ませて7:20、SAを出発。
笹子トンネルを抜け甲府盆地に入っても空の雲は減らない。
8:20、長坂ICを降りて、国道20号へ向かう。
8:35、5分ほど遅刻して待ち合わせのコンビニに到着。
MUDさんと愛車Apeがお待ちかね。挨拶して早速出発。

初対面のApeさんにご挨拶

初対面のApeさんにご挨拶

まずは小手調べの林道雨乞尾白川線。残念ながら全面舗装。
釜無川へ抜ける林道内山線もゲート閉鎖。向こう側へ猿が一匹逃げていった。
猿と言えばMUDさんのApeの逃げるスピードも速い。
「今回の旅程はほとんどMUDさんまかせなので楽チン楽チン」
…と思っていたが、ヘタレの僕では追いついてゆくだけで一杯一杯である。

林道雨乞尾白川線

林道雨乞尾白川線

一旦、R20を経由して、釜無川沿いに花場の集落へ。
ギリギリだが既にこの辺りは長野県である。
9:10、林道花場釜無線の分岐に到着。
前から楽しみにしていた峠越えのルートだ。
MUDさんに先行してもらい、僕は写真を撮るので後からのんびり行くことにした。
山肌に沿って走る林間のフラットダートで少しずつ確実に高度を上げてゆく。

林道花場釜無線 起点

林道花場釜無線 起点

開放的な区間と閉鎖的な区間が交互に

開放的な区間と閉鎖的な区間が交互に

懸命にペダルを漕ぐチャリダー軍団を追い越して、9:25、林道釜無山線のゲートに到着。
左側の斜面からモゴモゴ…。この辺りで標高1450mだが、さらにグングン高度は上がる。
フラットで幅広の路面は相変わらずだが、やがて視界が開けたトラバースルートに。
空が晴れ渡っていたら豪快な景観が望めることだろう。
甲斐駒ケ岳も鋸岳も雲に隠れて見えないのが残念だ。
峠が近づき、道が北斜面に入ると途端に空気も冷たくなった。
植生も熊笹メインに変わり、心なしか雲行きも怪しい。

南アルプスを名峰は拝めず…

南アルプスを名峰は拝めず…

林道釜無山線 標高1900m超の峠越え

林道釜無山線 標高1900m超の峠越え

峠を過ぎてほどなく、終点のゲートに到着。
また脇をモゴモゴして、9:45、無事完走。花場からの総延長は約15kmか。
距離、路面状態、景観、峠の標高。どれをとっても素晴らしい林道だった。
今後、長野を代表する未舗装林道に数えられることだろう。
空気の澄んだ秋にでも再訪してみたいものだ。

釜無山線 長谷村側ゲート

釜無山線 長谷村側ゲート

モゴモゴという表現がごく一部で流行してるらしい…

モゴモゴという表現がごく一部で流行してるらしい…

次に目指すは林道峯山線。MUDさん先導で経由地の杖突峠に向かう。
未舗装路も舗装路をごちゃごちゃと繋いで、入笠山芝平峠金沢峠と北上。
10:15、杖突峠に到着。ついでにR152を挟んだ向かい側に伸びる林道守屋山線も、ちゃっかり走ってしまった。

入笠山近辺 うねった路面をひた走る

入笠山近辺 うねった路面をひた走る

守屋山林道 アジア公園と称する怪しげな装飾が…

守屋山林道 ア ジア公園と称する怪しげな装飾が…

R152を南下して藤沢の集落を抜け、10:30、林道峯山線の分岐に到着。
物々しいプロテクターで完全武装したオフ車二人組とすれ違う。気合入ってるなぁ…。
草に覆われた荒れ気味の未舗装路を沢伝いにしばらく遡るとY字路に遭遇。
右はそのまま沢沿いに進む道。左は大きくカーブして山肌を登ってゆく。
交通量が多そうな後者へと進んだが、やがて路面は廃道然となって数kmで行き止まり。
帰りに林道標識を確かめたら荒沢線と書かれていた。
分岐からしばらく踏み固められていたのは、途中にあった携帯電話の基地局のせいらしい。

林道峯山線 東側の分岐

林道峯山線 東側の分岐

雑草伸び放題の林道荒沢線

雑草伸び放題の林道荒沢線

分岐へ戻り、今度は沢沿いに進む。すぐに路面が荒れてきた。
草で覆われて見えにくいが拳大の石がゴロゴロしている。幅員は狭く軽度の土砂崩れも多い。
こないだの山陰でこういう道は懲りているのになぁ…。まぁ楽しいんだけどね。

ほとんど廃道状態の峯山林道東側区間

ほとんど廃道状態の峯山林道東側区間

展望は思ったより開けないです 残念

展望は思ったより開けないです 残念

山陰のリハビリに丁度よさげ (゚∀゚)アヒャ

山陰のリハビリに丁度よさげ (゚∀゚)アヒャ

いきなり喋りだすスピーカーにびびった!

いきなり喋りだすスピーカーにびびった!

11:05、本線に合流して廃道区間の走行終了。
峯山林道本線は右手に少し登ったところにある鉄塔で行き止まりだった。
アヤメの群生が印象深い。

艶やかなアヤメの青い花

艶やかなアヤメの青い花

お天道さん、雲を何とかしてくれまいか

お天道さん、雲を何とかしてくれまいか

鉄塔でUターンして峯山林道本線を萱野高原方面に進む。
すこぶる走りやすい尾根沿いのフラットダートだ。
踏み固められた赤土をガーッと走って、11:30、広々とした十字路に到着。
廃道状態から超フラットダートへと、かなりメリハリの効いた林道だった。

超フラットな峯山林道本線 スピード注意!

超フラットな峯山林道本線 スピード注意!

萱野高原側分岐 分かりやすい場所です

萱野高原側分岐 分かりやすい場所です

さて丁度、昼飯時である。今日の狙いは伊那ローメン
ここからしばらくは舗装路走行だ。雑草に腕を引っ掻かれる心配も無い。
かなり暑くなってきたので二人ともTシャツで走ることにした。
背中に「林道遊人」と大書されたペアルックである。
いい年の男二人がいかがなものか、そんな声が聞こえてきそうだが敢えて無視。
今度は僕の先導…というかGPSのナビ任せで県道18号経由でR153を南下。
R361との交差点辺りのゴチャゴチャを探して、12:00、伊那の萬里に到着~♪
見た目は小汚い(失礼)大衆中華料理屋だが、50年の歴史を持つローメン発祥の老舗である。
土曜のお昼は超混雑…してない。ビールを飲んでる客が一人のみ。以上!
ごく普通の大衆中華料理屋の気軽さで、お座敷のテーブルに着いて早速注文。
僕は大盛り780円、MUDさんは超大盛り(麺3玉!?)940円。
(ちなみに普通盛680円だった。この値段の変な開き具合は何故??)
出てきたのは太目の中華麺とキャベツ・マトン・キクラゲを炒めた、スープが多めの焼そば風。
かなりプレーンな味付けで、客がソースと酢を好きな量だけ掛けて食べるものらしい。
店員の「大丈夫?」という視線を他所に、ハフハフ、ズビビと超大盛りを平らげるMUDさん。
やっぱすげぇわ。僕は大盛りで満腹。ちと苦しい。
だが、さすが全国区になりつつあるローカルグルメの代表格だけあって美味かった。

伊那ローメン発祥の老舗 萬里

伊那ローメン発祥の老舗 萬里

伊那ローメン メチャ(゚Д゚)ウマー

伊那ローメン メチャ(゚Д゚)ウマー

食事を終え、しばらくお冷を飲みながら午後の計画を練った。
相談の結果、横川ダム周辺の怪しげな道を探索することに決定。
12:40、伊那を後にしてR153を一路北上。
途中で給油を済ませ、辰野町へ入り、信濃川島の辺りで左折。
13:15、大横川林道の起点に到着。県道沿いに山肌を走る怪しげな道だ。
地図上では途中で行き止まりになっているが期待できそうだ。
最初は舗装路だったが、すぐに未舗装路になった。いいぞいいぞ。

大横川林道の起点

大横川林道の起点

すぐ未舗装区間が始まります

すぐ未舗装区間が始まります

フラットな路面を暫く進むと、予告されていた工事現場が現れた。
MUDさんと二人で歩いて偵察。ふむ、行けなくはないな、ってことでモゴモゴ…。
工事区間の反対側にもバリケードと看板がある。完抜は間違いない。
その後もフラット路面が続き、結局、終点までの未舗装区間は約8km。
山腹を縫う快走路なのだが展望が開けないのが玉に瑕。
それでも、めっけものの完抜ダートだった。

大横川林道 約8kmの完抜ダート

大横川林道 約8kmの完抜ダート

休工日なのでモゴモゴさせてもらいました…

休工日なのでモゴモゴさせてもらいました…

川上の集落を望む 高度は余り無いね…

川上の集落を望む 高度は余り無いね…

林道大横川線 終点

林道大横川線 終点

13:45、林道大横川線の終点から、とりあえず横川ダムまで遡り、その近辺で小休止。
うー、暑い暑い。トイレや水分補給を済ませながら、次の目的地を相談。
横川流域から県道254の牛首峠方面に抜けるルートを探索してみることになった。
14:07、再始動。

横川ダム 何が釣れるんだろ?

横川ダム 何が釣れるんだろ?

まずは、林道赤坂線。1kmくらい進んでドロヌタ工事中の行き止まり。
ここで塩犬得意のUターンゴケをMUDさんに披露。写真を撮られなくてよかった…。
続いて林道ぬるで沢線。変な名前。
しばらくは沢沿いの走りやすい道だったが、工事現場を過ぎて登り勾配になると廃道状態に。
やがて雑草に覆われてデッドエンド。
残念ながら牛首峠へ抜ける道は無さそうだ。

林道赤坂線 まぢマディ

林道赤坂線 まぢマディ

林道ぬるで沢線 終点はこんなんです

林道ぬるで沢線 終点はこんなんです

14:50、再びR153へ出て右折。
最終目的地は諏訪なのだが、敢えて南に戻り林道王城枝垂栗線を目指す。
かなり入り組んだ道だ。GPSのナビ機能がこういう時に役に立つ。
14:55、林道王城枝垂栗線の分岐に到着。
ワインディングをグングンと登るが、なかなか未舗装にならない。
峠近くなってようやく断続的なダートが現れた。日本中心の碑で小休止。
そろそろ二人とも眠気と疲れが辛くなってきた。

林道王城枝垂栗線 尾根沿いの快走路

林道王城枝垂栗線 尾根沿いの快走路

日本中心の碑 訪れるのは二度目です

日本中心の碑 訪れるのは二度目です

三州街道方面の展望は霞んでいまいち

三州街道方面の展望は霞んでいまいち

アザミの花 空梅雨で雨が恋しかろう

アザミの花 空梅雨で雨が恋しかろう

その後も林間のフラットダートを北上して、15:40、終点に到着。
勝弦峠経由でR20に合流し、岡谷を経て上諏訪へ。MUDさんの案内で温泉を目指す。
「ひとっ風呂浴びて、できれば仮眠を取って、腹を減らして、晩飯を食う」という完璧な締め括り。
日曜夕方の幹線道路の混雑で、眠気が容赦なく襲ってくるが後もう少しの辛抱だ、我慢我慢。
睡魔との闘いに勝利して、16:15、すわっこランドに到着した。
温泉ではないが、無料休憩室付き。入浴料600円を支払って汗を流した。
熱い風呂が辛かったので僕は早々に休憩室へ行き、横になった。
そのうちMUDさんもやってきて、17:45くらいまでゴロゴロ。
17:50、出発するも、すぐに停車して諏訪湖の湖岸を偵察。
釣りをする少年たちがいたが、川エビを狙ってるらしい。
ふむふむ、フィッシュイーターもいるんだろうねぇ…。

すわっこランド 新しそうな建物です

すわっこランド 新しそうな建物です

黄昏時の諏訪湖にて川エビを釣る少年たち

黄昏時の諏訪湖にて川エビを釣る少年たち

さて本日の最終目的、晩御飯で狙うは諏訪の新名物、信州みそ天丼である!
伊那ローメンや駒ヶ根ソースカツ丼にあやかって、ローカルグルメで町おこし…。
そんな意図が見え見えだが、美味しければええじゃないか。
ってことで、18:10、やってきたのは上諏訪駅前の豆腐料理店・いずみ屋
着席するなり、みそ天丼を二つ注文。
さすがに昼間のローメンが響いているので、今回は並盛。
出てきた天丼は具沢山で手抜き無しって感じだ。
ワカサギや川エビ、キノコに山菜。諏訪の名産品がサクサク、フワフワに揚げられている。
それに絡む甘めの味噌ダレがこれまた良くあう。
小鉢のゴマ豆腐も美味い。うん、満足満足。
これから有名になるといいねぇー。

上諏訪駅前の豆腐料理店 いずみ屋

上諏訪駅前の豆腐料理店 いずみ屋

信州みそ天丼もメチャ(゚Д゚)ウマー

信州みそ天丼もメチャ(゚Д゚)ウマー

食事を終えて、18:50。
MUDさんとはお店の前でお別れして、帰路に着いた。
19:00、諏訪ICから中央道へ合流。
後は真っ直ぐ帰るだけなのだが、寝不足+風呂上り+満腹で眠くなってきた。
19:25、八ヶ岳SAに到着。ここで30分ほど仮眠を取った。
夕闇で余計に目が疲れることもあるし、小仏トンネルの渋滞も少しは解消するだろう。
その後ものんびりと休憩を挟みながら、22:30、無事帰宅。
MUDさん、一日ありがとうございました!
知らなかった穴場の林道をあちこち走ることが出来ました。大感謝。
またご一緒して下さい。林道か釣りかB級グルメか不明ですが…(゚ー゚)ニヤリ

山陰ツーレポ最終日UP!

ようやく山陰ツーリングレポートの最終日をUPしました。
遅くなりましたが、これで心置きなく次のツーリングに出かけられます。
http://s-dog.net/archives/000206.html
最近の猿酒ですが、ワイルドベリーのミックスやトロピカルフルーツのミックスで試してます。
今日で三日目なのですが、酸味が出てきてしまいました。
うーん、やっぱ24時間~48時間くらいで手打ちしたほうがよさげですね。

マンゴー(゚Д゚)ウマー

昨日、マンゴー製の猿酒を飲みました。
加糖が多すぎたのか甘味が残ってますが、それがまた良い加減でして。
微炭酸がシュワシュワと弾け、喉越し抜群でございます。
試飲してもらった人にはパンの匂いがすると言われますけど、でも(゚Д゚)ウマー。
あ、これまでの猿酒もそうですが、ここで改めて注意書き。
アルコール濃度1%以上の酒を醸造するのは酒税法に違反します!
くれぐれも合法な範囲内で楽しみましょうね♥

さて。みなさま、猿酒と聞いて思い出すのはなんでしょう?
一定の年齢以上の方は「はじめ人間ギャートルズ」ではないでしょうか?
あの父ちゃんが木の器でグビっと飲んで(*≧▽≦)=3 プハァー とやってましたよね。
あれを一度でいいから飲んでみたい、ドテチンが居れば…と思った方もきっといらっしゃることでしょう。
私もその一人でした。うんうん。
そして「はじめ人間ギャートルズ」で忘れてならないのが、あの肉。
そう、あの骨付きのマンガ肉です!! あれも一度でいいから食べてみたかった!!!
実はあの肉、現在売ってる店もいくつかあります。
阿佐ヶ谷の某精肉店や京都の某飲み屋さん
しかし、これらはどうも調理方法やイメージに違和感がありまして、私の思い描く「マンガ肉」とは程遠い。
昨夜、都内某所で猿酒を飲みつつ、その話題に触れたところ「うちでもできるよ」との答え。
Σ(゚口゚; ほんとだ
事前に予約してもらえればOKとのこと。
BBQ風で美味。かなり大きいけど一人一本ずつの分量。
おぉ! なんて理想的な!!
「あの肉をかじって、猿酒でプハー!」が実現できる!!
これは秘密裏に企画せねば…。

山陰ツーレポ2日目UP

山陰ツーリングの二日目レポートをアップロードしました!
http://s-dog.net/archives/000198.html
もう、あれから十日も経ってしまったんですねぇ。
時が経つのが速いのか、それとも書くのが遅いのか。
猿酒ですが、今、マンゴージュースで作ってます。
輸入食料品店で100% NATURALって書かれてた1リットルパックがあったもので。
これはかなり期待してます。ぐへへ。

猿酒で晩酌

今日は自宅で猿酒だけで良い気分になってます。
昨日仕込んだパイナップルジュースです。
どうも、これまでの経験上、24時間くらいで冷蔵庫に入れるのがよさげですね。
その頃なら微炭酸になると思います。季節柄、発酵のスピードも速いのでしょう。
20時間目くらいに加糖しておけば、冷蔵庫に入れる頃にはアルコールに変わってるかな。
ん? ツーレポの続き?

まぁ、飲みねぇ、飲みねぇ。

山陰ツーレポ一日目UP

山陰ツーリングのレポート一日目をアップしました~。
http://s-dog.net/archives/000196.html
長い一日だったので、長いツーレポになっちゃいました。
読むの辛いかもしれませんがご了承の程を。
必死で思い出しながら書くってのは疲れますねぇ。
さて、猿酒ですが、リンゴジュースは飲み干してしまいました。
その他の各ジュースは順調に発酵しています。
とはいえ、やはり酸味が強くなりがちですね。
ジュースっぽさを残すなら発酵半ばで冷蔵庫に入れるといいかも知れません。
で、今、目の前に泡出してるパイナップルジュースがあるわけですが…。

本当にお酒になりました!

050610-2253.jpg
48時間経った時点で発酵は沈静化してました。
シュワシュワという音もほとんどなくなりました。
味見してみたらまさにお酒以外の何者でもありません!
甘味がすっかり消えて、ちゃんと酔えるだけのアルコールが作られてます。
冷蔵庫でちょっと冷やしてロックでいただきました。
シードルのように甘味のある炭酸酒を通り越してワインのような味です。
それでもお世辞抜きで(゚Д゚)ウマー。
酒の専門家?のいらっしゃる都内某所で実験は第二段階に入っております。
オレンジジュース、桃ジュース、そして野菜フルーツミックスジュース…。
それぞれに魔法の粉=ドライイーストが投入されフツフツと泡を吐き出しております。
愛い奴、愛い奴。可愛いのぉ♪

猿酒!?

山陰ツーリングも概ね無事に終わりました。
日本代表も北朝鮮に勝って無事にW杯出場を決定しました。
さて。ツーレポUPまで時間がかかりますので、少々別のネタをご披露。
兵庫は但馬から京都の丹波を抜けて来たのですが、とちゅうに「サル酒」の看板を見かけました。
「まじかよ!?」と思いましたが、時間がなかったのでその場はスルー。
帰宅後、調べてみたところ丹波のさる酒という商品名が見つかりました。
生薬などを使った健康にいいお酒のようで、残念ながら実際に猿が作ったわけではありません。
…って当たり前ですかね?
ところで話はここで終わりません。
猿酒について検索した結果で「猿酒の作り方」というのを発見!
2chの酒・BAR板では実際に作った人たちのスレッドもありました。
こちらが現行スレッドです。以下、作り方を引用。

■用意するもの
ペットボトル
ドライイースト
100%ジュース
■造り方
1.ペットボトルに7分目くらいまでジュースを注ぐ。
2.ドライイーストを加える。(2グラムくらい・テキトーです)
3.しばらくすると泡が出てくる(イースト菌がアルコールを造っている)
4.たまに気を抜いてやる。
5.たまに混ぜてやる。
6.1週間くらいで完成。

…すごく簡単ですが、材料と手順はこれだけです!
実際に2chでのやり取りを読んでみると、みんないろいろ工夫しながら実際に作ってます。
しかも美味そう。 どうです? 試したくなるでしょ?? でしょ??
ってことでイースト菌とリンゴジュースを早速調達。
実験結果は一週間後~♪
(…ん? スレッドを読むと二三日でいけそうかな?)

山陰終い

風の強い一夜が明けた。5:30、起床。
山陰ツーリングも今日で終わりだ。
朝食は昨日買っておいたコンビニおむすび二つ。
疲れが残ってるのか、あまり美味くない。
テントを撤収してから、脇の藪でNGSを済ませ、6:40、出発。

さぁ兵庫県山中から東京へ帰ろう

さぁ兵庫県山中から東京へ帰ろう

妙見キャンプ場管理棟 開設はいつ?

妙見キャンプ場管理棟 開設はいつ?

最後に林道を一本走って行こう。
妙見蘇武林道の本線に出て北上。
ところどころ深い場所もある砂利道で溝が多い。
金山峠までは東側に展望が開けている。
真横から差し込む朝日が眩しい。

広域基幹林道・妙見蘇武線 展望良好のロングダート

広域基幹林道・妙見蘇武線 展望良好のロングダート

金山峠より南側の路面は溝多し

金山峠より南側の路面は溝多し

7:05、金山峠を通過。ここまでは昨日走った道だ。
峠から先はしばらく舗装路面が続く。
今度は西側の展望が開け始めた。
昨日走った氷ノ山が良く見える。
一箇所、路面崩落で一本橋状態だったが無事クリア。

妙見蘇武林道より氷ノ山方面を望む

妙見蘇武林道より氷ノ山方面を望む

ガチの一本橋勝負です

ガチの一本橋勝負です

17:10、東屋が併設された記念碑に到着。
石碑には「蘇道」と大書されている。
ここでキャンプする手もあったなぁ。
記念碑を過ぎてしばらくすると未舗装路面になった。
幅広・フラットで走りやすい尾根沿いのダートをさらに北上。
7:35、終点に到着。

林道のほぼ中間地点にある記念碑と東屋

林道のほぼ中間地点にある記念碑と東屋

爽快な尾根沿いのトラバース路

爽快な尾根沿いのトラバース路

但馬の山々も見納めかな

但馬の山々も見納めかな

妙見蘇武林道終点

妙見蘇武林道終点

十字路なのだが正面の三川林道はピストンで、左は廃道状態。
必然的に右の県道258に進む。
林間の未舗装路を経て、7:50、R482に合流。
南東へ数分進み、道の駅・神鍋高原に到着した。
飲み物補給して小休止。今日も暑くなりそうだ。

県道258 走りやすい林間のダート

県道258 走りやすい林間のダート

道の駅・神鍋高原

道の駅・神鍋高原

R482をさらに東進し、R426に合流。
8:40、但馬の小京都・出石に到着した。
ここの出石蕎麦を食べたら、後はまっすぐ東京へ帰るつもりだ。
バイクでグルリと街中を回り蕎麦屋を探す。
しかし時間が早過ぎてどこもやってない。
諦めるのも惜しいので時間をつぶしがてら街中を散歩。
出石城址や城下町、おりゅう灯篭や辰鼓楼を見物。

出石城 二の丸

出石城 二の丸

おりゅう灯篭 悲恋の物語が隠されてるそうな…

おりゅう灯篭 悲恋の物語が隠されてるそうな…

出石のシンボル・辰鼓楼

出石のシンボル・・辰鼓楼

いかにも城下町という雰囲気

いかにも城下町という雰囲気

歩き回っているうちに9:00を過ぎた。
街中で官兵衛という店が開店しているのを発見。早速、店内に入る。
まずは名物の皿そば5枚600円と薬味250円を注文。
白焼きの洒落た小皿に小分けされ、打ちたての蕎麦と薬味が出てきた。
美味い。昨日から影を潜めていた食欲が復活。
あっという間に腹の中へ収めて、さらに5枚追加注文。
皿そばは食べたい枚数を注文するシステムになっているのだ。〆て1450円なり。
後から出された蕎麦湯も実に濃厚で、これまた美味かった。
食べ終わる頃、店主が出てきて話しかけてきた。
さっきセローでうろうろしてたのを見かけていたらしい。
店主も元ライダーということで、しばらくバイク談義。
美味しい蕎麦に話が及ぶと、駒ヶ根ICの近くの丸富という店を教えてもらった。
いつか機会があったら訪れてみよう。

出石蕎麦・官兵衛

出石蕎麦・官兵衛

皿そば メチャ(゚д゚)ウマー

皿そば メチャ(゚д゚)ウマー

9:50、出発。R426を南下。福知山経由で丹波に向かう。
10:20、登尾トンネルを抜け、京都府内に入った。
福知山でR9に合流し、さらに南東へ。
この辺りを走ってる最中に「さる酒」の看板が一瞬目に入った。
「まじかよっ!?」と興味が沸いたが、どんな酒か確かめる暇は無い。残念。
11:15、国道沿いにバイク屋があったので、オイル交換をお願いした。
これで一安心。東京まで持つだろう。
11:40、道の駅・丹波マーケスでトイレ休憩。
給油を済ませ、丹波ICから京都縦貫自動車道路へ乗った。
時刻は12:00。

道の駅・丹波マーケス

道の駅・丹波マーケス

ツンと澄ましたツバメが一羽

ツンと澄ましたツバメが一羽

一気に全線を走り抜け、12:20、沓掛ICで再びR9へ降りてきた。
京都市街は目前だが、混雑が激しいので華麗にスルー。
裏道を使って京都南ICへ抜け、12:45、名神高速道路へ接続。
ここから東京ICまで約500km。のんびりマイペースで行こう。
13:00、琵琶湖南岸の大津SAで休憩。
その後、走り始めてすぐに眠気が襲ってきた。
あわてて黒丸PAへ入り、20分ほどベンチで仮眠。
わずかな時間に思えるが、この仮眠で頭が完全にスッキリした。

大津SAから琵琶湖を望む

大津SAから琵琶湖を望む

14:05、黒丸PAを出発。
14:35、伊吹山を横目に関が原を越え、岐阜県内に入った。
さらに15:00、木曽川を渡って愛知県に入り小牧JCTで中央道に接続。
再び岐阜県内に戻り、15:30、虎渓山PAに到着した。
小腹が空いてきたので、この辺でおやつを食べよう。
ソースカツ丼とうどんのセット750円。
うどんは関西風と関東風の中間のような微妙な味。
ソースカツ丼は普通に美味かった。

中央道・虎渓山PA

中央道・虎渓山PA

ソースカツ丼 (゚д゚)ウマー

ソースカツ丼 (゚д゚)ウマー

16:05、虎渓山PAを出発。東京まで約330km。
16:45、恵那山トンネルを潜って、いよいよ長野県だ。
中央アルプスと南アルプスを左右に眺めながら伊那谷を北上。
長い道のりだが、景観が変化に富み飽きずに済む。
やはり中央道を選んで正解だった。
東名高速道路を使った場合に比べても距離の差は以外に少ない。
17:20、駒ヶ岳SAで小休止。
出石で教えてもらった蕎麦屋に寄りたいが、さすがに時間が無い。
トイレを済ませ、駒ヶ岳を眺めて10分ほどで出発。

中央道・駒ヶ岳SA

中央道・駒ヶ岳SA

木曽駒ヶ岳を仰ぎ見る

木曽駒ヶ岳を仰ぎ見る

18:00、岡谷JCTを過ぎて、南東に進路変更。
18:05、諏訪湖SAに到着。ここから東京まで約180km。
この辺りまで来ると、自分のテリトリーに戻ってきた感がある。
ちょっと安心したところで大休止。
SA内にあるハイウェイ温泉・諏訪湖でのんびり入浴。

諏訪湖はアオコ大発生してました

諏訪湖はアオコ大発生してました

ハイウェイ温泉・諏訪湖

ハイウェイ温泉・諏訪湖

19:15、最後の給油を済ませ、諏訪湖SAを出発。
19:35、中央道最高所を過ぎ、山梨県に入った。
すでに日は落ちて、辺りは真っ暗。これまで以上に慎重に走る。
釜無川沿いにずーっと下って、20:00頃、甲府を通過。
さらに東へ進んで、20:40、談合坂SAに到着。
東京まで約60km。ここまで来ればこっちのもんだ。
レストランでほうとう1250円の夕食。

何故か今日は麺類ばかり

何故か今日は麺類ばかり

食後、ちょいとベンチに横になって休憩。
満腹の胃が少し落ち着いたところで、21:25、談合坂SAを出発。
神奈川県を抜けて、21:40、小仏トンネルで東京都内へ。
22:20、無事帰宅。予想通り、京都から10時間弱掛かった。
本州の西の果てから開始した正味五日間の山陰ツーリングは、これにておしまい。
青海島から鳥取砂丘にいたる日本海と、秋吉台から妙見山にいたる中国山地を堪能した五日間。
パッとしないイメージは拭えないが、何気ない風景にふと懐かしさを覚える旅だった。
ちなみに「さる酒」についての後日談はこちら

因幡の山の峰に倒る…

山陰ツーリング4日目。今朝は5:30に起床。
朝食前に30分ほど鳥取砂丘を散歩してみた。
風が弱いのか、残念ながら期待していたほど大規模な風紋は無い。
それでも朝から壮大な景色を眺められて気持ちよい。
とか言いながら散歩を終えたらバテバテ。長旅の疲れが出始めたのだろうか。

早朝の鳥取砂丘

早朝の鳥取砂丘

風が砂に描いた風紋

風が砂に描いた風紋

打ち付ける波が削ってるのか作ってるのか

打ち付ける波が削ってるのか作ってるのか

ひっそり咲く浜茄子の花

ひっそり咲く浜茄子の花

朝食は鳥取の隠れ名物?亀井堂のサンドイッチと豆乳。
サンドイッチと言っても具はツナやハムではない。ジャムやバターピーナッツなどの甘い具だ。
それを薄い食パンに挟み二等分にカットし、レトロな黄色のパッケージで包装したもの。
鳥取全県のスーパーなどで販売されてるそうだ。
期待通り、C級グルメとしておいしかった。
やはり疲れているのか、体が甘いものを欲しているようだ。

亀井堂のサンドイッチ (゚Д゚)ウマー

亀井堂のサンドイッチ (゚Д゚)ウマー

ジャムとバタピーがサンドされてます

ジャムとバタピーがサンドされてます

朝から快晴なので、ここぞとばかりに天日干し。
セローとテントを駆使して靴下・タオル・バケツ・寝袋を干しまくる。
みっともないが昨日一日雨に降られた身としては気にしてられない。
撤収の間にあらかた乾いた。8:40、荷物を積んで出発。
今日は丸一日林道を探索して、明日は東京へ帰ることになる。
山陰の海ともこれでお別れだ。

傍目に見たらホームレスそのもの…?

傍目に見たらホームレスそのもの…?

さぁ、今日もマイペースでいきますか

さぁ、今日もマイペースでいきますか

まずは向かった先は、なぜか鳥取市役所。
9:00、駐車場にバイクを止め、まっすぐ2Fの食堂へ。
到着するなり食券の自販機でスラーメン250円の食券を購入した。
そう、このスラーメン(素ラーメン)が目的だったのだ。
「中華麺+うどんツユ」という想像し難い組み合わせで全国的に未だ無名の存在。
それにチャレンジするため、朝食も軽めにした。
営業時間は10:30からと後で気づいたが、快く注文を受け付けてくれた。
食堂のおばちゃん、ありがとう!
出てきたのはどんぶりの縁ギリギリまで注がれたツユにストレート麺。
具はネギとモヤシと薄ーい蒲鉾一切れのみ。すこぶるシンプルである。
肝心の味の方は…うーん…美味くない…。期待が大きすぎたのだろうか…。
甘いスープがどうにも後味悪く、麺も茹で過ぎ。おばちゃん、ごめん。
完食したけど僕の口にはあいませんでした。(T-T) 体調が悪かったのかなぁ。
再訪する機会があったら、武蔵屋食堂に挑戦してみよう。

鳥取市役所です 朝から失礼しました

鳥取市役所です 朝から失礼しました

スラーメン えっと…変わった味です…!!

スラーメン えっと…変わった味です…!!

気を取り直して出発。R29を姫路方面に進む。
昨日の雲が嘘のように晴れ渡った空。四方を囲む中国山地の展望も良好だ。
10:00、道の駅・はっとうでトイレ休憩。
そろそろ、気温が上がって暑くなって来た。

日本全国、ちょうど田植えが終わった季節です

日本全国、ちょうど田植えが終わった季節です

道の駅・はっとう フルーツが売り

道の駅・はっとう フルーツが売り

県道37を左折して、ふるさとの森方面に北上。
10:30、本日一本目の林道・扇ノ山林道の起点に到着。
この林道、林道への案内板では廃道状態・極悪路と評されている。
慎重に行こう! 気合を入れて出発!
起点から結構荒れ気味だ。クレパスも深くて多い。

鳥取の極悪路・扇ノ山林道

鳥取の極悪路・扇ノ山林道

こんなクレパスにも驚かなくなります

こんなクレパスにも驚かなくなります

しばらく進むと通行止めの看板の先で、いきなり土砂崩れが路面を覆っていた。
バイクを降りて偵察。上り勾配に出来た高さ1m強の盛り土だ。すぐ先がマディだが轍もある。
「大怪我しないか?」「いざという時にはUターン可能か?」がこういう時の僕の判断基準。
これくらいなら行けそうだ。気合一発、力ずくでクリア。
だがホッとしてる間もなく、路面状況は更に酷くなった。
深い溝にガレガレ、急勾配の路面がこれでもかこれでもかと続く。
覚悟してたがハードさは福島の鎌房甲子林道を超えていた。

まずは土砂崩れ 本日の一発目

まずは土砂崩れ 本日の一発目

ずっとこんな状況…感覚が麻痺して来ます

ずっとこんな状況…感覚が麻痺して来ます

10:45、舗装林道との3差路に到着して一段落。
ここから峠までの区間は路面状況がまし(?)になるらしい。
5分ほど休憩してから探索再開。幅員は狭く泥濘は多いがガレは少ない。
舗装林道と繋げば走行できるためか、交通量はありそうだ。

扇ノ山林道と舗装林道との三叉路

扇ノ山林道と舗装林道との三叉路

ここから路面状況が改善…?

ここから路面状況が改善…?

全体的に閉塞感のある道だが、トラバース区間で視界が一瞬開けた。
すかっと晴れた日に、こういう林道を走るのは最高の気分だ。
っと、喜んだのもつかのま、また土砂崩れ。
今度は1.5mはある盛大な盛り土。向こう側がまったく見えない。
またバイクを降りて偵察。柔らかい土質のようで刻まれた轍も深い。
が、これも行けそうだ。気合一発、力ずくでクリア。段々、イケイケモードに。

鳥取の東端・扇ノ山林道を行く

鳥取の東端・扇ノ山林道を行く

また土砂崩れ 本日二発目

また土砂崩れ 本日二発目

河合谷林道との三叉路を超え、11:07、東因幡林道との分岐点へ到着。
とりあえずスルーして、扇ノ山登山口のある峠まで本線をそのまま進んだ。
峠までの道は溝が多く、長い長い一本橋を余儀なくされた。
いつもなら多少緊張するのだが、ここまでの道のりに比べれば屁でもない。
峠から先も林道は続くが、舗装路面なのでここでUターン。
分岐まで戻って東因幡林道へ進む。

扇ノ山林道と東因幡林道の分岐

扇ノ山林道と東因幡林道の分岐

峠までの区間で長い一本橋が待ってます

峠までの区間で長い一本橋が待ってます

さぁ、極悪林道ともこれでおさらば。
東因幡林道に関する事前情報では特に注意事項も出ていない。
全般的に路面はフラット。雑草が生い茂り、水溜りがあちこちにあるが走りやすい。
鳥取県と兵庫県を隔てる尾根沿いのトラバース路で景色もよい。
このままのんびり完走して国道482号線に抜けようっと♪
…と気楽に進んだのだが、甘かった。激甘だった。
しばらく進むと、また土砂崩れ。
これまでより低い盛り土で無事クリアできたが、まだまだ序の口。

東因幡林道 ソロではキツイと思います

東因幡林道 ソロではキツイと思います

またまた土砂崩れ 本日三発目

またまた土砂崩れ 本日三発目

次に現れた土砂崩れはすこぶる豪快だった。もはや小山である。
こりゃ無理だろう、とバイクを降りて入念に偵察。
むぅ。一応、ルートらしきものはあるようだ。
「ここに登って、こっちに進んで…」とシミュレート。
埋もれた木の尖端と崖への転落に注意が必要だが、行けなくは無い。
この先行き止まりで帰ってくることになっても通過は可能だろう。よっしゃ行くか!

また土砂崩…豪快すぎっ!!

また土砂崩…豪快すぎっ!!

越えちゃったよ(゚∀゚)アヒャ

超えちゃったよ (゚∀゚)アヒャヒャ

どうにか乗り越えたが、その先は倒木が次々と現れた。
上下左右に避けながら突き進んで行くうちにバイクの轍すら見当たらなくなる。
これ、本当にR482まで抜けられるのか…?

ギリギリ下を潜れます 頭上注意

下を潜りましょう 頭上注意

ギリギリ右に避けられます 路肩注意

ギリギリ右に避けられます 路肩注意

そして12:00、満を持してラスボス登場。
直径40cmはあろうかという巨木である。
細々した草木・土砂を巻き添えにして、道に対して斜めに倒れていた。
冷静な僕ならここで引き返すのだが、何しろここまでの間に判断力が壊れている。
「無理だろうけど一応トライしてみるか♪」(゚∀゚)アヒャヒャ
ダイソーの100円ノコギリを取り出し細い枝や倒木を取っ払い、周囲を片付け。
炎天下での作業は辛い。徐々にテンションが下がり始める。15分ほどで作業完了。
助走する余裕は無いが、倒木に対して一応垂直にアプローチできるようになった。
準備OK、いざ勝負!

林道を斜めに塞ぐ直径40cmの倒木

林道を斜めに塞ぐ直径40cmの倒木

助走する余白すら無かった…

助走する余白すら無かった…

倒木の前後に置いた石の助力もあって、フロントタイヤはクリア。
さらにリアタイヤが倒木に達し…ない!?
エンジンガードに支えられ、リアタイヤもフロントタイヤも宙に浮いたまま停止…。
いわゆる亀の子状態だ。前後に揺さぶっても動く気配なし。( つД`)
乗車したままでは埒が明かない。丸太の上で慎重にバイクを降りた。
降りたとたんにバイクのバランスが崩れて、その場で転倒…。 。・゜・(ノД`)・゜・。
倒れた方向が下り勾配だわ、荷物は重いわで起こせない。
フューエルコックをOFFにして、倒れたままのバイクから荷物を降ろす。
荷物を降ろし終わって小休止。空荷になったバイクを「えんやこら」と起こして中休止。
倒さないようにバイクを後退させ、亀の子から脱出して大休止…。あぁ…疲れた…。

丸太の上で寝転ぶセロー君 スマヌ

丸太の上で寝転ぶセロー君 スマヌ

荷物を降ろして亀の子から脱出…

荷物を降ろして亀の子から脱出…

疲労困憊。さっきまでのハイテンションは消え失せた。
空荷の状態のセローならこの倒木を越えられるかも知れない。
だがこの先へ進んで国道まで抜けられる保証は無い。
もしUターンということになって、またこの倒木を越えなきゃならないとしたら…。
リスクと体力を考えて諦めることにした。
平地までバイクを引っ張ってエンジンを掛…「プスン」…掛からない!?
Σ(゚口゚||| 転倒で壊れたか!?
…と思ったら、フューエルコックを戻し忘れてただけだった。orz
荷物を積み直して、12:50出発。倒木と土砂崩れ満載の道を戻る。
13:20、扇ノ山林道との分岐まで到達して、ようやく安堵。ここから先も極悪路なのに…。

揺られるままに来た道を戻る…

揺られるままに来た道を戻る…

さらば東因幡林道 もうヘトヘト

さらば東因幡林道 もうヘトヘト

さて、ここからの迂回ルートだが、扇ノ山林道と舗装林道を経て県道37号へ出ることにした。
河合谷林道から県道103号へ抜ける方が次の目的地に近い。
しかしマップルの「通行止め」のコメントが気にいらない。もうUターンは嫌だ。
ってことで、扇ノ山林道の狭い幅員をマッタリと引き返す。
途中、紅葉マークを付けた姫路ナンバーのジムニーがいた。
追い抜いたすぐ先に例の盛り土があった。ジムニーはそこで断念したようだ。
僕の方は舗装林道との三叉路まで特に問題なし。
ここから、あのガレガレの道を下るほうが近道なのだが体力が持たない。
迷わず舗装林道へ進んだ。長い長い下り勾配を経て県道37号に合流。
さらに下って朝通過したR29の分岐に到着したのは14:15。

扇ノ山西麓から中国山地を展望

扇ノ山西麓から中国山地を展望

随分と時間を浪費してしまった。急がねば。
R29を東へ快走。県境が近づくにつれ、山深くなってきた。
とうに昼も過ぎ腹が減ってきたが食べる場所がみつからない。
14:40、新戸倉トンネルを抜け兵庫県に入った。
結局食事を取れぬまま次の目的地、瀞川氷ノ山林道の入り口に到着。
時刻は14:50。時間も無いので、そのまま突入した。

鳥取と兵庫を結ぶ新戸倉トンネル

鳥取と兵庫を結ぶ新戸倉トンネル

瀞川氷ノ山林道 R29側の入り口

瀞川氷ノ山林道 R29側の入り口

登り勾配の区間は十方山林道並みのガレだったが、午前中の極悪路に比べれば可愛いものだ。
トラバース区間になると路面はフラットに。交通量が意外と多く、四輪車とも何台か見かけた。
峰沿いの道だけあって絶景が続いたが、のんびり眺める時間が無い。
広域基幹林道・瀞川氷ノ山線は全長40数km、未舗装区間約30kmの超ロングダートなのだ。
のんびり走っていては今夜の幕営の準備が覚束ない。疲れた体に鞭打って先を急ぐ。

瀞川氷ノ山林道 南側数kmは荒れてます

瀞川氷ノ山林道 南側数kmは荒れてます

標高が上がるとフラットダートに

標高が上がるとフラットダートに

開放的なロングダートを快走

開放的なロングダートを快走

峰越えならではの素晴らしい展望

峰越えならではの素晴らしい展望

15:45、南側区間を走り終え、スキー場へ出た。
県道を経由して北側の区間へ。入口で一台のオフ車とすれ違う。
北側区間も一段と景色が素晴らしくて走りやすい。
林道ではなかなかお目にかかれない、長い長い直線もあった。

瀞川氷ノ山林道 北側区間は全線フラット

瀞川氷ノ山林道 北側区間は全線フラット

林道では珍しい1km余りのストレート

林道では珍しい1km余りのストレート

右手に妙見山や蘇武岳を眺めながら尾根道を北上。
やがて下り勾配になり、16:20、県道89号を経て最後の舗装区間に入った。
通行止めの標識があったがバイクでの通行には支障なし。
16:30、無事に瀞川氷ノ山林道全線を走破してR9に合流できた。

瀞川氷ノ山林道より蘇武岳を望む

瀞川氷ノ山林道より蘇武岳を望む

通行止め区間の工事現場

通行止め区間の工事現場

国道に出てすぐ脇にあったGSで給油。
さらに少し南下して、16:35、道の駅・村岡ファームガーデンに到着した。
とりあえず昼食を食べてないのでレストランへ。
但馬牛を使った牛焼肉定食を注文したが、正直、食欲が無い。
うーん、疲れ切ってるせいかなぁ。(´・ω・`)ショボーン
食事は全部食べたが、余り美味しく感じなかった。

道の駅・村岡ファームガーデン

道の駅・村岡ファームガーデン

牛焼肉定食 疲労で食欲ありませんでした…

牛焼肉定食 疲労で食欲ありませんでした…

幕営に備えて道の駅のトイレでペットボトルに水を補給してR9を南下。
スーパーで買出しも済ませてから、今日のキャンプ地を目指す。
県道259号を左折し、妙見蘇武林道を目指してワインディングを登る。
別に林道を走りたいわけではないが、キャンプ場への近道なのだ。
見晴らしの良い牧場を過ぎ、17:30、妙見蘇武林道とのT字路を右折。
通行止めだが通り抜け可能という事前情報は得ていた。

鉢伏高原を眺望する但馬牛のみなさん

鉢伏高原を眺望する但馬牛のみなさん

素晴らしい景観が美味い肉を育てるのかな?

素晴らしい景観が美味い肉を育てるのかな?

妙見蘇武林道の状況は翌日のツーレポに任せるとして…17:55、妙見キャンプ場に到着。
…むぅ。誰もいない。
管理棟の扉は閉ざされ、しばらく使ってなさそうだ。張り紙によるとまだ冬季閉鎖らしい。
サイトに行ってみたがトイレも水道も使えず。広場には大きな木が倒れていた。
まぁいいか。普段の野営と同じことだ。
手近にあった平らなスペースにテントを設営。

妙見キャンプ場…荒れてます…

妙見キャンプ場…荒れてます…

テントを設営 今日は雨の心配無し

テントを設営 今日は雨の心配無し

人気の無いロケーションには慣れてるはずなのだが、何故か心細さを感じる。
疲れきって体力が無くなると、一緒に気力も無くなるものなのだろうか。
一段落した後、気分転換も兼ねてバケツに水を入れて体を拭いた。
昼間汗まみれになったが今夜は風呂に入れないのだ。
ホームレスへの道を一途に歩んでるわけではない。
着替えて何となく気分がサッパリ。ふぅ。

食事は済んでるので軽く晩酌のみ

食事は済んでるので軽く晩酌のみ

もう半年も閉鎖されたキャンプ場である。
夜が更けるにつれて、ケモノたちの気配が立ち込めてきた。
もちろん気のせいなのかもしれないが、心細さは増す一方。
ただ携帯電話が圏内だったことに救われた。
こんな愚痴を書いたら健さんからの励ましがあった。本当にありがたい…。
明日は東京までの長距離走行が待っている。
うん、ちゃんと寝なきゃ。

いづも心に太陽を

5:00起床。まだ雨がポツポツ降っている。
ラジオの天気予報によると夕方まで止まないらしい。
洗濯物が乾かないので憂鬱になる…。何はともあれ米を炊いて朝食。
昨日無事だった卵二個と納豆を混ぜて焼きオカズにした。
食器を片付けがてら、隣のサイトにテントを張っていた神戸からのソロライダーにご挨拶。
バッグに詰められるものは全て詰めてから、本体を濡らさない様テントを畳む。
スカウトの子供たちが朝食の支度を始める頃には撤収を完了した。
雨具を装着して、8:10、出発。

まだ色淡き咲き初めの紫陽花

まだ色淡き咲き初めの紫陽花

雨の朝… 太陽が恋しい…

雨の朝… 太陽が恋しい…

本日、最初の目的地は出雲大社
R184を北上して出雲市街へ向かう。県道28号を経由してR431に合流。
西へ進んで、8:40、出雲大社に到着。鳥居の前を通り過ぎて駐車場へ。
「出雲」の枕詞「八雲立つ」に相応しく、裏手の八雲山からは雲が沸き立っている。
雨は時折パラパラと降る程度で傘は必要なさそうだ。

出雲大社 正面の大鳥居

出雲神社 正面の大鳥居

松並木の参道を歩く

松並木の参道を歩く

長旅をしてると忘れがちだが今日は日曜日。まだ朝早いのに団体の参拝客も多い。
現在でも縁結びの神として信仰を集めているようで、ジジババに混じって年頃の女性もチラホラ。
ガイドに引率された集団と前後しながら境内を一巡り。
出雲大社に祀られている「大国主神(おおくにぬしのみこと)」は一般的に「だいこくさま」と呼ばれている。
仏教の大黒天(大黒様)との混交によるものだが、元来は純粋な日本の神様だ。
同じ日本古来の神々でも、この大国主神を代表とする国つ神と天照大神を始めとする天つ神とは別系統。
神話によれば日本の国土=葦原中国は大国主神によって作られ、天照大神に譲られたと伝えられている。
この神話は、後に大和朝廷となる外来の勢力に土着の豪族が従属する史実を孕んだ物語とも考えられる。
因幡の白兎の昔話でも有名な神様だが、祀られるまでの背景は複雑だったのかも知れない。

祭紳・大国主神の銅像 兎を慰めてるのかな

祭紳・大国主神の銅像 兎を慰めてるのかな

出雲大社本殿 文字通り雲が出づる神殿です…

出雲大社本殿 文字通り雲が出づる神殿です…

出雲そばを食べたくて近辺を散策してみたのだが、まだ時間が早すぎた。
見当をつけていた店はどれもまだ開店前。
出雲で食べるのは諦めて松江に向かうことにした。
再びバイクにまたがって9:30、出発。R431をひたすら東へ向かう。
一畑電鉄の黄色い車輌と抜きつ抜かれつしながら進むと、やがて宍道湖が見えてきた。
断続的に降る小雨に打たれつつ湖の北岸を走り、10:05、道の駅・秋鹿なぎさ公園に到着。
マスツー集団と入れ違いでトイレ休憩。
公園を抜けて湖岸に出られるようになっていた。

宍道湖畔の道の駅・秋鹿なぎさ公園

宍道湖畔の道の駅・秋鹿なぎさ公園

宍道湖 魚介類の宝庫です

宍道湖 魚介類の宝庫です

さらにR431を東へ走り、10:40、松江市街に入った。
ここから目当ての蕎麦屋を探したのだが、なぜかなかなか見つからない。
案内の地図が大雑把すぎて、ナビの目標ポイントで別の位置を指定してしまっていたのだ。
散々迷った挙句、道行く地元の方に尋ねて解決。
11:00、出雲そばの名店・神代そばへ到着した。
暖簾を潜って着席。地元産の蕎麦粉を使用した三彩割り子そばを注文した。
三段重ねの割子と呼ばれる器に色黒の蕎麦が盛られてやってきた。
三種類の薬味が乗せられたこの麺の上に出汁を直接掛ける、という独特の食べ方。
蕎麦粉の風味豊かな麺は予想していたよりも腰が強く、喉越し・歯ごたえとも素晴らしい。
出汁は醤油がやや勝ちすぎに感じたが、調べてみるとこれも出雲そばの特徴のようだ。
正直、かなり美味かった。これまでに食べてきた蕎麦の中で一二を争うかも知れない。
他所では価格に見合う高級感を出そうと上品さを装う蕎麦が多い。
しかし所詮は雑穀も食べられない痩せた土地の食べ物である。
こういう下品な食べ方(失礼!)の方が性に合っていて、単純に美味く感じるのかも知れない。

松代市街の神代そば 研究熱心さがうかがえます

松代市街の神代そば 研究熱心さがうかがえます

割子で出される出雲そば メチャ(゚Д゚)ウマー

割子で出される出雲そば メチャ(゚Д゚)ウマー

食事を終えて、11:20、出発。
松江城の堀を巡り天守閣を遠目に眺めてからR431に合流。
再び東へ、中海の北岸をぐるりと巡る。

松江城 天守閣が一応見えました

松江城 天守閣が一応見えました

松江城堀川めぐりの小船が浮かぶ

松江城堀川めぐりの小船が浮かぶ

境水道大橋を渡って、やってきました鳥取県。時刻はちょうど12:00。
予定外だったが、道案内につられて境港の水木しげるロードに寄り道。
ゲゲゲの鬼太郎やネズミ男の銅像が商店街に並ぶ光景は一種独特。
観光客が意外に多かったが、他に行くとこ無いんだろうなぁ…。

水木しげるロードでくつろぐ鬼太郎

水木しげるロードでくつろぐ鬼太郎

ネズミ男「おひけぇなすって」

ネズミ男「おひけぇなすって」

島根と鳥取を結ぶ境水道大橋

島根と鳥取を結ぶ境水道大橋

境港から米子へと海岸沿いの国道をさらに東へ。
この辺りの海岸は弓ヶ浜と呼ばれてるそうだ。
海を眺めようと脇道に入ってみたら、浜昼顔が一面に咲いていた。

米子近くの海岸・弓ヶ浜

米子近くの海岸・弓ヶ浜

浜昼顔がチョコンと顔を向けてます

浜昼顔がチョコンと顔を向けてます

12:40、米子市街でR9を右折。
しばらく進んで給油を済ませ、大山(だいせん)に向かう。
伯耆富士とも呼ばれる中国山地の最高峰だ。
まっすぐ山麓を登る県道24号だが、行く手の濃い雲が嫌でも目に入る。
標高が上がるにつれて雨が強くなってきた。
13:00、大きな駐車場があったので、休憩ついでに雨具を装着。
大山寺の手前で右折し大山環状道路に入ったが、状況は変わらず。
さっぱり景観が開けない…。

大山観光道路 雨です雨なのです

大山観光道路 雨です雨なのです

大山寺周辺の写真ですが、何が何やら銭形平次

大山寺周辺の写真ですが、何が何やら銭形平次

反時計回りに南麓までやってきても大山山頂付近は雲の中だ。
13:30、大山の絶景スポット・鍵掛峠に到着。
駐車スペースで奈良ナンバーの老夫妻と、この状況を愚痴りあった。
伯耆富士・大山は今回のツーリングでも一番の楽しみだったのだが残念無念。

今回、大山は残念ながら雲の中

今回、大山は残念ながら雲の中

伯耆富士よ また会おう

伯耆富士よ また会おう

東へ走り、14:00、蒜山大山スカイラインを右折。
鳥取と岡山の県境を経て蒜山高原方面に進む。
蒜山(ひるぜん)もそうだが、なぜか中国地方の山は「せん」と読むケースが多い。
って、そんなこたぁお構いなく、どんどん雨脚が強くなってきた。最悪。

蒜山大山スカイライン 雨は益々強くなる…

蒜山大山スカイライン 雨は益々強くなる…

鳥取と岡山の県境 ガスでまくりー

鳥取と岡山の県境 ガスでまくりー

道沿いの展望台や牧場寄りながら南下して蒜山高原に。一応、この辺りは岡山県。
雨脚は弱まる気配が無い。14:20、道の駅・蒜山高原でトイレ休憩というか雨宿り。
ちょうど小腹が空いてきたところ、瀟洒なホテルのレストランがあった。
入ろうかなと思ったが止めといた。びしょ濡れの状態で入るのはやはり憚られる。

サラブレッド (゚д゚)ウマー

サラブレッド (゚д゚)ウマー

道の駅・蒜山高原

道の駅・蒜山高原

八束村でR313に合流。鳥取県の倉吉方面に北上する。
ちなみのこの八束村、横溝正史の八つ墓村のタイトルの着想を得た村らしい。
R313は高速道路並みに整備された道だった。雨が強くて高速走行がちと辛い。
14:45、県境付近にあった道の駅・犬挟(いぬばさり)で大休止。
どうにも空腹なので食堂で犬挟丼ってやつを注文。
「犬丼ひとつー!」と言ってたけど、ごく普通の中華丼なのでご心配なく。

道の駅・犬挟(いぬばさり) かなり雨強いです

道の駅・犬挟(いぬばさり) かなり雨強いです

犬挟丼 って普通の中華丼でした

犬挟丼 って普通の中華丼でした

15:05、食事を終えて出発。R313をさらに北上。
平地に下り、海が近づくに連れ天気が回復してきた。
15:40、倉吉でR179を経てR9に合流、日本海沿いに東へ向かう。
15:55、道の駅・はわいで小休止。
日本のハワイの象徴的な湖・東郷湖を眺望。

道の駅・はわい

道の駅・はわい

東郷湖 湖底から温泉が沸いてるそうです

東郷湖 湖底から温泉が沸いてるそうです

鳥取市に入り、16:20、魚見台に到着。雨はもう上がっていた。
展望台から行く手にある鳥取方面の海を眼下に見下ろす。いい眺めだ。
日本海の荒波が砂丘へと続く海岸線を洗っていた。
キャンプ場のある鳥取砂丘を目指して、R9を東へ急ぐ。
湖山池を右手に見て鳥取市街に入り、鳥取大橋を渡る。
道案内に従って市街地から海へ。16:50、鳥取砂丘に到着。
無料駐車場にバイクを止めて、まずは砂丘を見学。
んー、想像していた以上に雄大な眺めじゃないの。いいねぇ~。

魚見台より鳥取方面の日本海を見下ろす

魚見台より鳥取方面の日本海を見下ろす

鳥取砂丘 文字通り砂の丘です

鳥取砂丘 文字通り砂の丘です

あまりのんびりしてはいられない。早めに今夜の寝床を確保せねば。
再びバイクを走らせ、17:00、柳茶屋キャンプ場に到着。砂丘のすぐそばにある無料キャンプ場だ。
すでに何張りかテントが設営されていた。僕も早速ムーンライト3を組み立てる。
ちゃっちゃと張り終えて、温泉と買出しに出掛けた。
まず向かった先は砂丘温泉ふれあい会館
ラッキョウ畑の中に建つ、小奇麗な日帰り湯だ。
18:20、受付で400円を払って浴場へ。
大きな窓から砂浜を一望できる開放感に溢れた湯船だ。
地元民が多い中、濡れた靴下をこそこそと隠れて洗う…。
雨続きで足の匂いがそれはもう酷いことになってて。

鳥取市・砂丘温泉ふれあい会館

鳥取市・砂丘温泉ふれあい会館

砂丘から東へ暫く進むと砂浜になります

砂丘から東へ暫く進むと砂浜になります

風呂から上がると19:00近い。丁度、日没の時間帯だ。
キャンプ場までの帰り道、夕陽を見ようと再び砂丘に立ち寄ってみる。
一日の終わりが訪れて、太陽もようやく顔を覗かせてくれた。
無言でベンチに腰掛けて、空を茜色に染めながら日本海へと沈む夕陽を堪能した。

鳥取砂丘に沈む夕陽

鳥取砂丘に沈む夕陽

明日はきっと晴れるだろう…

明日はきっと晴れるだろう…

買出しに市街へ出たら、すぐにスーパーがあった。さすが県庁所在地。
買出しを終えてキャンプ場に戻ってきたのが19:50。
随分と遅くなってしまったが、とりあえず晩酌。
ツマミは鳥取名産のらっきょう、とうふちくわ。それからフルーツトマトにデザート用のスイカ。
そしてジャンボうまかつというお惣菜。
魚とイカのすり身にパン粉を付けて揚げ…って江木の赤てんと近いけど、味付けはあっさり。
二切れのうち、一切れはさっと醤油をかけてかぶりつき。もう一切れはめんつゆで軽く煮た。
ビールのツマミにも、飯のおかずにも(・∀・)イイ!!

鳥取のB級名物 (゚Д゚)ウマー

鳥取のB級名物 (゚Д゚)ウマー

食事も済ませ食器を洗いに調理場に行くと、一人のキャンパーが蛍光灯の明かりで文庫本を読んでいた。
挨拶をしてみると東京出身のツアラーの青年だった。
1年半ほど沖縄の石垣島にいて、今は原付で北海道まで北上中とのこと。
石垣島で知り合いもできて、彼らも各自北海道へ向かってるらしい。
塩犬「また寒くなったら沖縄へ戻るんですか?」
青年「いえ、北海道まで行ったら旅を終えます。きりがないですし」
塩犬「毎年、北海道と沖縄を往復してる人もいるそうですね」
青年「いましたいました、コンブ漁やサトウキビ収穫のバイトに異様に詳しい人(笑)」
テントに戻ってAirHで掲示板に書込んで就寝。
今日は林道を全く走らなかったが、明日は丸一日どっぷり林道の予定。
晴れるかなぁ。晴れるといいなぁ。

黄身がいた夏

5:00、起床。
海のすぐそばなので風が強い。朝食は納豆と卵の定番メニュー。
知り合いにツーレポの感想を聞くと「納豆多すぎ」と言われてしまうが、好きなものは仕方がない。
6個入りの卵を買ってきて、昨夜2個ゆで卵にして食べ、今朝また1個食べた。
残り3個はパックに入れてソフトクーラーの中へ。
今日は暑くなりそうだけど、まぁ一日二日は大丈夫だろう。
強風に苦労しながらテントを畳む。
道の駅に寄りスタッフに許可証を返して、7:50出発。

朝食はいつものメニューです

朝食はいつものメニューです

さて、山陰ツーリング二日目 出発!

さて、山陰ツーリング二日目 出発!

R191を東へ進み、数分後に仏峠を越えて、島根県に入った。
再び日本海が見えてきた。この辺りの海岸は三里ヶ浜と呼ばれているそうだ。
今日は終日内陸を走る予定なので、ちょっと国道を外れて、海にお別れの挨拶を済ます。

三里ヶ浜海岸 10kmほどの砂浜が続きます

三里ヶ浜海岸 10kmほどの砂浜が続きます

タンポポに囲まれて潮風に吹かれるセロー君

タンポポに囲まれて潮風に吹かれるセロー君

8:25、益田でR9を右折。数km南下して横田でR488へ左折した。
島根と広島の県境を目指して山の中へと分け入って行く。
R488は酷い道だった。国道ではなく酷道ってやつだ。
四輪がすれ違えないほど狭い幅員の上、崖の側にがガードレールが無かったりする。
無理してスピードを上げるわけにもいかず、予想していたよりも時間が掛かってしまった。

匹見川 R488をこの川沿いに遡ります

匹見川 R488をこの川沿いに遡ります

下手な林道より狭い酷道R488

下手な林道より狭い酷道R488

日も高くなりかなり暑くなってきた。
朝のうち出ていた雲が消えて、晴れたせいもあるだろう。
9:15、裏匹見峡に到着。休憩がてら、ちょっと散策。
渓流を吹き抜ける風が涼しくて気持ち良いなぁ。

裏匹見峡 島根山中の美しい渓谷です

裏匹見峡 島根山中の美しい渓谷です

吊橋の上から瀞を覗き込んでみる

吊橋の上から瀞を覗き込んでみる

10分ほどで休憩を終えて出発。
あいかわらずR488の状況は変わらず。
途中で湧水を見つけたので、ペットボトルに補給。
10:05、三坂峠を超えて広島県内へ。峠付近の展望は素晴らしかった。

目も眩むような渓谷

目も眩むような渓谷

三坂峠から中国山地の山並みを望む

三坂峠から中国山地の山並みを望む

10:10、十方山林道の起点に到着。
中国地方を代表するロングダートなのだが、入口には通行止の看板があった。
「入口から0.8km先で路肩崩落」と書かれている。ふむ。
だが、様子見に入ってみると特になんの問題も無く「どこそれ?」って状態。
フラットな登り勾配のダートを進む。
最初の数kmはちょっとした峠越えで、展望が開ける箇所もあった。

十方山林道 起点

十方山林道 起点

広島県北部の山中をのんびり走る

広島県北部の山中をのんびり走る

下り勾配になる頃から路面が少し荒れてきた。泥濘がちの区間もある。
渓流沿いに出て再び登り勾配になったあたりから一層、酷くなってきた。
拳大の石がゴロゴロしているガレガレの道だ。
福島の甲子林道よりはましだが、あそこの80%くらいには匹敵するだろう。
転ぶことは無かったが、縦揺れしまくり。
セローのトルクに任せて力ずくで登って行く。

段々荒んできましたねぇ…

段々荒んできましたねぇ…

エニシダ(金雀枝) 地中海原産の花だそうです

エニシダ(金雀枝) 地中海原産の花だそうです

のどかにせせらぐ渓流沿いを

のどかにせせらぐ渓流沿いを

ガレガレの路面が続きます

ガレガレの路面が続きます

これだけ荒れた林道だというのに、交通量が意外に多い。
軽登山のハイカーや渓流釣りの四輪などと時々擦れ違う。
まぁ、今日が土曜日というせいもあるだろう。
十方山の登山口でもある二つ目の峠を越えた。
下り勾配になっても路面の荒れ具合は変わらず。
団体の登山者グループをやりすごしている自家用車がいたが、よくもまぁこんな道を…。

峠付近は幅員も激狭!

峠付近は幅員も激狭!

いやはや、ここまで荒れてるとは…

いやはや、ここまで荒れてるとは…

11:00、終点に到着。
公衆トイレがある駐車場があったので、そこで15分ほど休憩。
無事完走できたが、とにかく暑い。
夏至も近いこの時期、完全に日差しは真夏のそれだった。
ジャケットを脱ぎ、さっき汲んだ湧水で喉を潤す。
首筋にもちょびっと水を掛けてクールダウン。ふぅ。
十方峠林道は、舗装林道の横川線に接続していた。
そのまま北東の三段峡方面へ二車線の快走路を進む。
11:25、餅ノ木の集落に到着。
中国地方を代表する渓谷・三段峡の入渓ポイントの一つだ。
さっきの林道でセローもくたびれたことだろう。
少し休ませるため、ちょいと散策。

広島山中の名勝・三段峡

広島山中の名勝・三段峡

渓流沿いに遊歩道が設けられてます

渓流沿いに遊歩道が設けられてます

この三段峡には名前の由来となってる三つの滝があるらしい。
そのうちの一つでも見ようと30分ほど歩いたが到着できなかった。
あまり時間を掛けてもいられないので戻ることにした。疲れたし。
後から考えると、滝の直前まで行ってたらしい。残念。

このくらいの段差の落込みはいくつもあります

このくらいの段差の落込みはいくつもあります

なんとも深そうな淵です

なんとも深そうな淵です

この渓谷、直角に割れた岩が多いんですよ

この渓谷、直角に割れた岩が多いんですよ

正直、飛び込んで泳ぎたくなる陽気でした

正直、飛び込んで泳ぎたくなる陽気でした

バイクに戻る頃には、とうに正午は過ぎていた。
腹が減ったがこの辺には食事をする場所もないだろう。
そういえば昨夜、おやつ用に買った大福が手付かずだった。
思い出してソフトクーラーを開けてみた。
Σ(゚口゚; 卵、割れてるっ!!
すっかり忘れていたが、あれだけガレた林道走れば割れるのも当たり前だ。
幸い割れていたのは一個だけだが、クーラーバッグは黄身と白身でグチャグチャ。( つД`)
むぅ。やりきれない気持ちで大福餅を頬張る。モグモグ…。
しゃーない、キャンプ場に着いてから洗うとしよう。
クーラーバッグは、他の荷物に影響が及ばないようビニール袋に突っ込んでおくか。
12:35、出発。

三段峡入口の木陰で、たっぷり涼んだセロー君

三段峡入口の木陰で、たっぷり涼んだセロー君

横川林道からR191を挟んで、大朝鹿野林道へ接続。
これもまた走りやすい二車線の舗装林道だ。
快調に飛ばして、13:05、芸北でR186に合流。
右折して3分ほど走ると「銀雪」という食堂(ドライブイン?)があった。
昼飯はここにしとくか。行き当たりばったりで、特に期待もせず。
注文したのはうどん定食。うどんとご飯とオカズのセット。
ちょっと茹で過ぎの感はあるが、うどんはまぁまぁの味だった。
嬉しかったのはテレビで吉本新喜劇をやってたこと。
東京では見られないのだ。池乃めだか、やっぱおもろいなぁ。
13:30、出発。

芸北のドライブイン銀雪

芸北のドライブイン銀雪

うどん定食 腹減ってれば何食っても美味い

うどん定食 腹減ってれば何食っても美味い

県道40号、県道79号と乗り継いで、さらに東へ向かう。
R261を左折して北上。中三坂トンネルを潜って、島根県内に戻ってきた。
トンネルを抜けてすぐ左の旧道に折れ、14:00、黒坊林道の起点に到着。
全長17kmの広域基幹林道だ。
かつてはロングダートを誇ったそうだが、現在は舗装化が進んでしまった。
残された未舗装は5kmほど。西側はしばらく舗装路が続く。
峰越えの道なので景観は素晴らしい。

黒坊林道 中三坂トンネル側起点

黒坊林道 中三坂トンネル側起点

広域基幹林道・黒坊線から中国の山々を望む

広域基幹林道・黒坊線から中国の山々を望む

数kmで路面は未舗装になった。
フラットで走りやすいダートでペースもそれほど落ちず。
それよりも段々雲が出てきたのが気になる。
亀谷林道との交差点の手前で再び舗装に戻った。
そのまま本線を走って黒坊川沿いの下り勾配を進む。
14:40、全線を走破して、県道6号に出た。

フラットダートで走りやすかったです

フラットダートで走りやすかったです

黒坊林道終点 「万人愛林」良い言葉ですな

黒坊林道終点 「万人愛林」良い言葉ですな

次の目的地は三瓶山。R261に合流して北上。
途中からついに雨がぱらついてきたが、大したことないので雨具は着けず。
15:00、川本町で給油と買出しを済ませる。
15:30、R261から県道40号を右折。
中国地方を代表する大河・江の川に沿って北東へ進む。

中国太郎とも呼ばれる大河 江の川

中国太郎とも呼ばれる大河 江の川

広島から島根を貫いて日本海へと注ぎます

広島から島根を貫いて日本海へと注ぎます

16:05、三瓶温泉に到着。
前方に三瓶山があるはずなのだが、雲で裾野しか見えない。
山の周りをうろうろしても雨はシトシト降り続いたままだ。
雲が晴れるのを期待したのだが残念ながら状況は変わらず。
高原なので、そのうち寒くなってきた。
しゃーない、キャンプ場へ向かおう。

三瓶温泉はシトシト雨

三瓶温泉はシトシト雨

三瓶山は雲の中 牧場の牛がせめてもの慰め

三瓶山は雲の中 牧場の牛がせめてもの慰め

三瓶山を離れて県道40号をずっと東へ進む。
16:45、R184に合流し、出雲方面に北上。
高速道路並の驚くほど立派な道だった。
雨が強くなったが、やはり雨具はつけず。
17:15、立久恵峡ユースホステルに到着。
目的のキャンプ場・わかあゆの里はこのユースホステルに併設されているのだ。
受付で手続きを済ませる。キャンプ場の料金300円。
バイクをテントサイトまで乗り入れても良いとのこと。ラッキー♪
テントサイトに行ってみると、むぅ、他のキャンパーが結構いるなぁ。
カブスカウトの子供たちに引率のお兄さん(隊長と呼ばれてた)、そして保護者らしき大人たち。
土曜の夜なのである程度覚悟していたが、騒がしい一夜になりそうだ…。

出雲市・立久恵峡ユースホステル

出雲市・立久恵峡ユースホステル

わかあゆの里キャンプ場 バイク乗り入れ可

わかあゆの里キャンプ場 バイク乗り入れ可

テントを張り終わる頃には雨もほとんど上がっていた。
18:00、着替えを持って向かった先は立久恵峡温泉・御所覧場。数分走って到着。
狭い駐車場にバイクを止めて、旅館のフロントで500円を支払う。
それから道路を渡って立久恵峡に面した露天風呂へ。
脱衣場から湯船を覗くと誰もいない。やったぁ~独り占め~♪
汗を流して湯船に浸り、目の前をゆったり流れる渓谷をボーっと眺める。
あぁ、極楽極楽…。

立久恵峡温泉・御所覧場

立久恵峡温泉・御所覧場

出雲から程近い渓谷脇の露天風呂

出雲から程近い渓谷脇の露天風呂

風呂から出ても、まだ誰も来ない。…これはチャンス!
脱衣場の洗面台で着替えたインナーを軽く洗濯しちゃったりなんかして。(広川太一郎風)
いやはや、汗だくになって困ってたのだ。ちなみに石鹸はその場にあったハンドソープ。
出雲か鳥取でコインランドリーを探すつもりだったが助かった。
こんなことなら靴下も持ってくるんだったなぁ…って厚かましすぎですね。ごめんなさい。
18:40、さっぱり気分でキャンプ場へ戻った。
テント内に張ったストレッチコード(=荷紐)に洗濯モノを干して、さぁ、晩酌開始。
ツマミは山陰名物・あごちくわ
材料にトビウオを使ったちくわである。普通に美味かった。
夕飯は豚肉とピーマン炒め。一応、島根産の豚肉と書いてあった。
これも普通に美味かった。あとはデザートにヨーグルト。
うーん、あまり今日は良いもの食べてないなぁ…。

山陰名物・あごちくわ (゚Д゚)ウマー

山陰名物・あごちくわ (゚Д゚)ウマー

豚肉ピーマン炒め キッチンバサミ大活躍

豚肉ピーマン炒め キッチンバサミ大活躍

食事を終え、調理場で食器と一緒に卵まみれのクーラーバッグも洗った。
うぅ…かなり臭くなってる…。オキアミの腐った匂いに近い…。
こりゃ捨てるしかないなぁ…。(; ̄y ̄)
テントに戻り、寝転んで昼間仕入れた週間モーニングを読む。
こういう孤独もいいものだ。集団キャンパーには判らないだろうなぁ。
…っと、外に人の気配。
夕食の片付けを終えた子供たちが数人で散歩してるらしい。
「うわ、このテントちっちゃいね」
「二人くらいしか寝れないね」
「狭そうだよねー」

    |
    |  (‘A`) 
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ …コレデモ、オレノ城ナノダ…

山口山地のセロー君

一昨日の夕方、東京港を発ってから東九フェリー「おーしゃんさうす号」に揺られること30時間余り
今朝5:00未明、僕は荷物を満載したセローに跨って北九州に降り立った。
ここは関門大橋の東南に位置する新門司港。
さぁ、GWの代休を利用しての山陰ツーリングの始まりだ。

未明の新門司港にて

未明の新門司港にて

今回は九州が目的では無いのですぐに本州へ渡ってしまう。
ちょっと勿体無い気がするが日程を考えた結果こうなった。
九州の大地を北上。明け初めの曇り空でやや肌寒い。
ICから高速道路に乗って関門橋を渡り、下関ICで降りた。料金は300円。
下関市街を抜け、5:35、関門海峡に面した唐戸市場へ到着。

下関の台所・唐戸市場

下関の台所・唐戸市場

名物のトラフグが水揚げされてます

名物のトラフグが水揚げされてます

僕の目当ては2Fにある市場食堂よしでの朝食。
営業時間が2:00~14:00なので、この時間に食事するにはピッタリなのだ。
市場で働くおっちゃんたちに混じってカウンターに座る。
せっせと働くおばちゃんたちに注文したのはふく刺し定食、1100円。
朝から豪勢にも思えるが、トラフグにしては激安である。
白米・味噌汁・アラ煮・御新香。
そして白い切り身が綺麗に並べられた大皿が、お盆に乗せられて目の前に置かれた。
透き通った白身に薬味を乗せて、箸でつまんでポン酢でいただく。 んー、こりゃ美味い!
コリコリとした歯応えは勿論、白身の魚肉そのものに味わいがある。
ウニを箱ごと食べられる1500円の定食も魅力的だった。

市場食堂よし フグ刺し定食 メチャ(゚Д゚)ウマー

市場食堂よし フグ刺し定食 メチャ(゚Д゚)ウマー

早朝から活気に溢れてますねぇ

早朝から活気に溢れてますねぇ

食事を終えて出発。関門橋を見に壇ノ浦方面に進む。
橋の下を潜ると海に面してちょっとした広場があった。時刻は6:00。
源義経と平知盛の像がよく目立つ。大河ドラマにあわせて昨年12月に作られたらしい。
この地で平家は滅亡したわけだが、義経も壇ノ浦での活躍後は破滅への道を進んだんだよなぁ。

関門橋を背に対峙する源義経・平知盛の像

関門橋を背に対峙する源義経・平知盛の像

Uターンして西へ向かい、R191を道なりに進んで方向転換。
早朝の爽やかな風に吹かれつつ本州の西端を北上。吉見を過ぎて、県道245を左折。
西北へ西北へと進んでやってきたのは、本州最西端の地・毘沙の鼻。
…に至る駐車場のゲートが閉まってる。
8:30から開くらしいが、いまは6:30を過ぎたばかり。そんなに待てないよ。
んー? よく見れば鍵が掛かってないなぁ。モゴモゴ。
というわけで6:40、毘沙の鼻に無事到着~。
これで本州の四方の先端のうち、西・の三箇所を制覇した。残すは最東端だけだ。

本州最西端・毘沙の鼻

本州最西端・毘沙の鼻

さらに西、響灘に浮かぶ蓋井島

さらに西、響灘に浮かぶ蓋井島

県道へ戻り再びR191に合流して、さらに北上。
県道40号を右折して、7:15、川棚温泉に到着。
名物の瓦そばを食べてみたかったが、さすがにまだ開店前のようだ。残念だが今回は諦めよう。
この川棚温泉は瓦そば以外に、山頭火の所縁の地としても有名である。
昭和初期の偉大なダメ人間・種田山頭火は僕の大好きな俳人の一人だ。
ちなみにツーレポのタイトルでも氏の句を借用させてもらってる。(これとかこれ
往時の彼を忍びつつ、お寺の句碑や展望台などを見て廻った。

川棚温泉を一望 瓦そば食べたかった

川棚温泉を一望 瓦そば食べたかった

山頭火の句碑「湧いてあふれる中にねている」

山頭火の句碑「湧いてあふれる中にねている」

7:40、川棚温泉を離れ、県道を繋いで東へ向かう。
瓦そばよ、いつかまた。中国山地の山々が眼前に迫って来た。
R491に合流して、道の駅・きくがわでトイレを済ませ、県道34号を左折して北東へ進む。

道の駅・きくがわ

道の駅・きくがわ

8:20、石柱渓という看板があった。
名所らしいので寄ってみよう。渓谷沿いに作られた遊歩道を40分ほど散歩。
意外とアップダウンがあって疲れてしまった。絶対、運動不足だよなぁ。
ここの滝には「お通と万作の恋物語り」という昔話があるそうだ。

石柱渓の入口 セロー君は休憩

石柱渓 セロー君は休憩

閑山の滝 垂直に切り立った石柱が特徴的

閑山の滝 垂直に切り立った石柱が特徴的

9:00、出発。県道268を北東に進み、9:15、荒ヶ峠林道の入口に到着。
荒れているらしいが、この林道を経由して次の目的地へ抜ける…つもりだったのだが。
林道は途中で二又に別れていた。どちらが本線だか判らない。
荒れている左へ進むと1kmも行かないうちに倒木で塞がれていた。
整備された右側へ進むとこちらも営林作業中の車で道が塞がれていた。
むぅ。平日なので仕方ないな。諦めて迂回しよう。

荒ヶ峠林道 左側は倒木で通行不可

荒ヶ峠林道 左側は倒木で通行不可

右側は整備されてましたが作業中で通行不可

右側は整備されてましたが作業中で通行不可

R316に戻り、大ヶ峠トンネルを潜ってずーっと南下。
県道31号を左折し、9:50、秋吉の市街地で県道32を左折。
秋芳洞から秋吉台へと抜けるメインルートだ。っと、その前に給油。
いつも通り給油口を自分で開けて待ってたら、GSのおばちゃんに「優しい」と誉められた。
ふっ、ジェントルマンとして当然ですよ、マダム。
秋芳洞は駐車場の呼び込みがうざかった。
修学旅行なのか遠足なのか、学生の団体も多かったのでスルーしとこう。
そのままワインディングを登り、秋吉台へと出た。県道を離れて国民宿舎方面へ。
見事なカルスト地形を展望できる駐車場もあったが、あえてパス。
カーブの脇にあったあった。10:00、秋吉台林道の入口に到着。
林間を抜けるとドーンと展望が開けた。おぉ、こりゃ気持ち良い!

秋吉台林道 カルスト台地を縦断

秋吉台林道 カルスト台地を縦断

砂利が深いが景観が素晴らしい

砂利が深いが景観が素晴らしい

四国カルストと同様の景観がどこまでも続く。
これまでに走った未舗装路の中でも屈指の開放感だ。
路面は砂利が深いところが多く、やや荒れ気味。
というか景色が良すぎて余所見しがちなので、そっちに注意が必要である。
牧場への分岐を抜け、県道を潜り、10:25、展望台のある長者の森へ到着。
うーん、ここからの眺めも素晴らしい!

緑の絨毯の彼方へと続く道

緑の絨毯の彼方へと続く道

長者の森より秋吉台を望む

長者の森より秋吉台を望む

さて。すでにあちこち回ったのだが、まだ10:30である。
このまま萩へ出てキャンプ場へ行く計画だったが、めちゃくちゃ時間が余ってしまう。
ってことで、予定に無かった青海島へ行くことにした。
R490経由で県道28号に合流し北上。10:55、R191を左折して長門方面に進む。
やがて右手に日本海の仙崎湾が見えてきた。
県道56号を経由して、11:15、青海島の手前にある仙崎港に到着。
海の幸を売りにした店が並んでいる。せっかくだからここで昼食にしよう。
遊覧船乗り場手前の交差点にあった浜屋というお店に決定。
開店時間の11:30まで、ぶらぶらしながら時間をつぶす。
今朝の曇り空が嘘のようだ。日差しが照りつけて、かなり暑い。
汗をかきつつ待つこと十分余り。開店時間と同時に入店。
注文したのは昼の日替わり定食800円。
ウニ釜飯が名物のようだが、これでも根っからの貧乏性である。
フグに続いてウニを食べるなんて何となく許されない気がした。
日替わり定食の内容は穴子の天ぷらや刺身などなど。
安くても堅実に美味しい正統派の昼定食である。満足満足。

仙崎港の食事処 浜屋

仙崎港の食事処 浜屋

昼定食800円 穴子の天ぷら(゚Д゚)ウマー

昼定食800円 穴子の天ぷら(゚Д゚)ウマー

食事を終えて、11:55、出発。
青海大橋を渡って青海島に上陸。
名前の通り海が綺麗だ。晴れ渡った空を映して真っ青に煌いている。
まずは西へ進み、深川湾と青海湖を隔てる波の橋立を渡った。
沿道の松越しに両手の水面を眺めながら進む珍しい道だ。

波の橋立 右手に青海湖 左手に深川湾

波の橋立 右手に青海湖 左手に深川湾

波の橋立を渡りきった後は青海湖の対岸を経由して県道283に戻り、海岸沿いを東へと進む。
紫津浦をグルリと迂回。シラスだろうか、魚の天日干しをよく見かける。
漁港独特の匂いが漂ってきた。

青海島 名前の通り海の綺麗な島でした

青海島 名前の通り海の綺麗な島でした

風も無いベタナギなので海底まで透けて見えます

風も無いベタナギなので海底まで透けて見えます

この辺りは捕鯨が盛んだったようで、くじら資料館鯨墓などがあった。
鯨の墓というと実家の近くにあった二つの山を思い出す。
大きい方はオクジラ山、小さい方はメクジラ山と呼ばれていた。
つがいの鯨が海から迷い込んで山になった、という昔話に由来する。
そこまでならロマンチックな話なのだが、現実は厳しい。
僕が東京に出て来てから間も無く、メクジラ山はバイパス工事で跡形もなくなってしまった。
男寡となったオクジラ山が不憫でならない。

鯨を弔うモニュメントがありました

鯨を弔うモニュメントがありました

閑話休題。
鯨関連施設に寄るほど暇でもないので、それらはスルー。
県道は島の東端でループして行き止まり。来た道を戻る。
12:45、青海大橋を渡って本土に戻った。

青海島東部 通の港町を望む

青海島東部 通の港町を望む

青海大橋 それほど大きくないけど

青海大橋 それほど大きくないけど

12:50、R191に合流。萩を目指して東へ進む。
そろそろ今日の宿の心配をしてもいいかもしれない。
途中のコンビニで休憩がてらキャンプ場に電話したら、直接来てくれて構わないとのこと。
安心して先を進む。(この時点で料金を確かめておけばよかった)
R191は長州の幹線道路なので渋滞にもぶつかった。
すり抜けしつつ走り続けて、13:40、萩に到着。
レンタルサイクルを借りてじっくり廻るのももどかしい。バイクでザッと城下町を一巡り。
維新を成し遂げた長州の志士達が生活した土地と思うと感慨深いものがある。

萩の城下町 白塗りの土塀に瓦屋根の町並み

萩の城下町 白塗りの土塀に瓦屋根の町並み

萩往還 瀬戸内の防府と萩を結ぶ歴史の道

萩往還 瀬戸内の防府と萩を結ぶ歴史の道

続いて向かったのは萩郊外にある松陰神社
長州の志士達を育んだ吉田松陰を祭る神社である。
13:55、鳥居前の駐車場に到着。
境内には松下村塾や松陰が幽囚された旧宅が残されていた。
明治政府の実権を掌握した長州閥のことを考えると、ここには政治的な意味合いもあるのだろうか。
もしかしたら徳川家にとっての東照宮のような存在かも知れない。
ちなみに東京世田谷の吉田松陰墓所にも松陰神社があるそうだ。

松陰神社 もちろん吉田松陰が祭神です

松陰神社 もちろん吉田松陰が祭神です

松下村塾 高杉晋作や久坂玄瑞がここで学びました

松下村塾 高杉晋作や久坂玄瑞がここで学びました

一巡りして駐車場に戻って、14:15。まだ時間に余裕がある…。
さっさとキャンプ場へ行って体を休めれば良いのだが、そうできない性分なのだ。
再び内陸へ進んで林道をこなして行くか。県道67号で阿武川を遡る。
広い瀬で竿を延ばしてるのは鮎釣りかな。
それにしても山口県のガードレールが黄色いのは何故だろう?

阿武川 そして黄色いガードレール

阿武川 そして黄色いガードレール

14:30、阿武川ダム湖畔に出て、県道10号を左折し、大藤大橋を渡る。
14:35、未舗装路・阿武川線の分岐に到着した。
ダムの湖畔を巡る数kmのダートを堪能。釣り人の4WD車が意外と多い。
湖面の展望がなかなか開けないのが残念。

竹の枯葉はメチャクチャ滑ります

竹の枯葉はメチャクチャ滑ります

未舗装路・阿武川線

未舗装路・阿武川線

14:55、再び県道10号へ合流して、今度は大藤大橋方面に少し戻る。
橋の手前で川の上流に分岐する林道・大代線へと進路を向ける。
上流にダム湖があるせいだろう、水量が乏しい渓谷沿いの道だ。
路面はフラット。沸き水があったので、東京の水道水と入れ替えた。
途中、ウサギとサルが目の前を横切ったが、写真は撮れず。
佐々並川ダムの湖畔を進み、ちょっとした峠を越えて、15:30、県道359へ出た。

林道大代線

林道大代線

深い深い渓谷を遡ります

深い深い渓谷を遡ります

佐々並川ダム 怖くて覗き込めません

佐々並川ダム 怖くて覗き込めません

白くて可憐な空木(うつぎ)の花

白くて可憐な空木(うつぎ)の花

県道を南下してすぐR262に合流。
東へ進み、木戸山トンネルの手前で山陰の基幹道路・R9に合流した。
山口から益田・出雲へと至る山陰道をさらに東に進む。

山陰らしい農村の風景 こういうのが見たかった

山陰らしい農村の風景 こういうのが見たかった

山口には時々こういう直線道路がある

山口には時々こういう直線道路がある

15:50、道の駅・長門峡に到着。
朝から走り通しでちと疲れたので、ここで大休止。
アイスクリームを舐め、裏手の清流に佇んでボーっと涼んだ。
ふぅ。我ながら休憩しなさすぎなんだよなぁ。

道の駅・長門峡

道の駅・長門峡

長門峡への散策は断念して裏手の清流で我慢

長門峡への散策は断念して裏手の清流で我慢

充電完了。16:20、出発。もうキャンプ場を目指すのみだ。
R9を東へ進み、16:35、徳佐の交差点でR315を左折。
須佐方面に中国山地の山中を快走。

須佐大橋 これはでかい橋です

須佐大橋 これはでかい橋です

R315より須佐湾を望む

R315より須佐湾を望む

須佐でR191へ合流する前にちょっと寄り道。県道305を北上。
ホルンフェルス断層の看板に従って進んだ。西日を照り返す海面が眩い。
17:20、ホルンフェルス断層に到着したが、時間が無いので遠めに見ただけ。
この縞模様は普通の地層と違って再結晶によるものらしい。
実はよく判ってないけど、まぁいいや。

西日を照り返す須佐の海

西日を照り返す須佐の海

ホルンフェルス断層 …って何?

ホルンフェルス断層 …って何?

17:25、R191に合流し、益田方面の東へ向かう。
17:35、道の駅・ゆとりパークたまがわに到着。
島根県との県境が眼と鼻の先にある、山口県の北東端の地である。
今日、宿泊する予定のキャンプ場の受付は、この道の駅にあるそうだ。
観光窓口で名前と住所を書いて許可証を受け取る。
「ではキャンプ場の料金として1000円いただきます」
「Σ(゚口゚; えっ?」
やられた。
ツーリングマップルの情報だと500円なのだが、実際は1000円だった。
どうやら今年の4月1日から料金が改訂されたらしい。
うーん、1000円と判ってたら。他のキャンプ場か野宿にしたのになぁ…。
まぁ、いい大人が500円で揉めるのもみっともないので、今回は利用させてもらおう。
普段、500円以下のキャンプ場しか使っていない僕としては千円は痛い。
しかし、このキャンプ場、かなりロケーションが恵まれているので許せてしまう。
国道に出て萩方面に200mも進むとスーパーもGSもある。
風呂はキャンプ場の目の前に田万川温泉・憩いの湯という温泉がある。
歩いて1分も掛からない。しかも400円で貸しタオル付きである。
(貸しタオルは7月でサービス中止になるらしい)
もっと安ければ最高のキャンプ場なんだけどなぁ。
料金値上がりは合併して萩市に属したせいだろうか。
道の駅から数百m離れたキャンプ場にバイクを走らせ、早速テント設営開始。
駐車場でバイクから荷物を降ろしていたら、荷物を満載したアメリカンがやってきた。
見れば宮城ナンバーだ。顔や腕の日焼け具合も随分年季が入っている…。
「こんちはー」
「ちはー」
「ここのキャンプ場の受付どこでしょうか?」
「道の駅ですよ。でも1000円です」
「えぇっ? まじっすか?」
あてのない旅なのでお金はなるべく節約したいのだろう。
とりあえず無断でテントを張ることにしたようだ。
翌朝、僕が出発する時も、そのままテントは張られていた。
管理人に見つからず無事に出発できたかな?

道の駅・ゆとりパークたまがわ

道の駅・ゆとりパークたまがわ

田万川キャンプ場 千円は痛いけど、かなり(・∀・)イイ!!

田万川キャンプ場 千円は痛いけど、かなり(・∀・)イイ!!

ムーンライト3を張り終わって、18:10、給油と買出しに出発。
18:35、キャンプ地に帰還。すぐに温泉へ。
湯船で全身を揉みほぐして一日の疲れを癒す。
今日は朝が早かったせいもあって、400kmも走ってしまった。
そりゃ疲れるわな。
さっぱりした気分でテントに戻って発泡酒で晩酌。
ツマミは山陰のローカル食品、江木の赤てん
赤い魚のすり身にパン粉をまぶして揚げたピリリと辛い練り製品である。
島根西部の石見で製造されて山陰地方全域に流通し、地元民からも愛されているようだ。
パックから出してそのままかぶりついたのだが、うむうむ、発泡酒によくあう。
徳島のフィッシュカツに似ているけど、あちらはカレー粉の辛味、赤てんは唐辛子の辛味という違いがあるようだ。
発想は同じだが並べて食べ比べてみると面白そうだ。
W杯予選のバーレーン戦を聞こうとラジオを付けたが、周波数が判らず聞くのを諦めた。
夕飯は缶詰を使った秋刀魚の蒲焼丼。
朝に比べて、どんどんチープになってる気がするが気にしない気にしない。

田万川温泉 憩いの湯

田万川温泉 憩いの湯

ツマミの江木の赤てん (゚Д゚)ウマー

ツマミの江木の赤てん (゚Д゚)ウマー

今日一日のあらましをPCに打ち込んでから、22:00、就寝。

…ン
…プーン…
Σ(゚口゚; はっ!?
この季節、蚊が居るのを忘れてたっ!!
知らん間にテントの中に数匹侵入してやがるっ!! ( つД`)

徳島港にて

東京港フェリーターミナル 陸海空の交差点

東京港フェリーターミナル 陸海空の交差点

ってことで東京港を出発しフェリーの中です。
暇なのでサイト更新。徳島港ならAirH”もつながります。

土砂降りの甲板にて

土砂降りの東九フェリーにて

外は土砂降りです。
また雨男が同じルートにいるのでしょう。
船旅には全く影響ないので好きなだけ降ってください。

自動販売機だけが命の綱

自動販売機だけが命の綱

この船「おーしゃんさうす号」はカジュアルフェリーと称し、レストランがありません。
主食は自動販売機から買います。
高速道路のPAなんかによくある冷凍食品を温めるタイプです。
高速道路と違うのはビールもあること。
ボッタクリ料金でもなく、気軽に飲めます。

きつねうどん 関西風なのが救い

きつねうどん 関西風なのが救い

自販機のメインメニューは、カレー・そば・うどん・ラーメン。
それにチャーハン・スパゲティ・から揚げ・たこ焼・フライドポテト。
ジャンクなものばかりでめちゃくちゃ不健康です。
こんな生活していたら壊血病になってしまいます。
そこだけ大航海時代を引きずってます。ライムジュース飲まねば。

プリペイドカード これは4度数

プリペイドカード これは4度数

フェリー内の自動販売機はお金以外にプリペイドカードが使えます。
これは乗船時に渡されます。
レストランの代替サービスでカード分の料金は要りません。
今回は北九州までなので7度数分のカードを渡されました。
基本的には一品買うごとに1度数減ります。
船にいる間はこのカードが代用通貨として通用します。
自販機は一品300円~450円なので、
カード7度数だと2800円前後ですか。
ペリカに換算すると28000ペリカです。
カイジを読んでない人には意味不明でしょうけど。

羨望の的 寿司自販機!

羨望の的 寿司自販機!

そうそう、寿司の自動販売機もあります。
しかし、これは何と2度数も減ってしまいます。
「そんなに高いんじゃ、ブルジョアジーしか買えないよぉ!」
お嘆きの貴方に朗報です。お金で買うと500円です。
プロレタリアートでも手が届きます。
この船は全室二等寝台なので階級闘争が無いのです。
ややビタミン不足ですけど、それさえ我慢すれば理想郷です。
地上の楽園ならぬ、海上の楽園です。

冷凍唐揚げには発泡酒がお似合い

冷凍唐揚げには発泡酒がお似合い

ってことで午前中から飲んでます。
僕は船酔いはしませんが、酒酔いはするかも、
飲みつかれたら一眠りして風呂にでも入ります。
駄目人間の一丁あがりです。
もしかしたら、フェリー内での生活が一番休養になるのかも知れません。

ピロローン♪(メール着信音)

ピロローン♪(メール着信音)

あ、仕事のメールが着てる…取引先から直接…。
WEB環境があればチャチャっと作業できるんだよなぁ。
うーん、片付けとくか…。

GWの代休の始まり始まり

予約したフェリーは今日の夜に出発なので昼過ぎまでは余裕があります。
で、夜更かししてツーレポ仕上げました。えらい、俺。
http://s-dog.net/archives/000191.html
後は寝坊せずに準備万端整えるだけです。
チェック表作っといてよかった~。
って、いつもの荷物とほとんど変わらないけど。

オフ会、行ってきました

土日にあった林道オタクのオフ会に行ってまいりました。
詳細はツーレポで書きますが、どうやら次回の幹事役が巡って来るようです。
まぁ気楽にやってみますかね。
昨日はオフ会場からほぼまっすぐ帰宅してしまいました。
種々用事を済ませたり、友達と飲んで後は爆睡。
さぁて、明後日から長旅となります。
準備し忘れてるもの、無いかなぁー。

ドキ!男だらけの酔営大会

さて、今日は林道オタクのオフ会の日。
爆酔確実の野営大会だ。会場は山梨県の芦安林道。
とりあえず周辺を探索しながら行きまっしょい。
9:20、セローにキャンプ道具を積んで出発。
給油を済ませ、10:05、調布ICから中央道へ。
ノンストップで走って、11:15、富士吉田ICに到着。
まず向かったのは白須うどんこないだのリベンジだ。
11:30到着。開店直後で行列も無かった。靴を脱いで座敷に上がる。
注文方法が判りづらかったが見よう見まねで暖かいうどんをゲット。
麺は独特の固さ。切り口の断面がはっきりわかる。
出汁は味噌を使わず醤油とカツオのみだろうか。
茹でキャベツも健在。美味かった。うーん、これで300円は安すぎる。

富士吉田の白須うどん 行列必至

富士吉田の白須うどん 行列必至

白須うどん メチャ(゚Д゚)ウマー

白須うどん メチャ(゚Д゚)ウマー

11:45、行列を後にして出発。R138を右折し、ずーっと西へ向かう。
雲が出ているので残念ながら富士山は見えない。
青木ヶ原樹海を走って、12:05、道の駅なるさわでトイレ休憩。
キャンプ道具を積んだ八代市ナンバーのジェベル125を見かけた。
12:20、R358を右折して精進湖の脇を抜け中道方面に向かう。

精進湖 ヘラブナ釣ってますね

精進湖 ヘラブナ釣ってますね

12:30、上九一色村役場を過ぎてすぐ、県道13号=中道往還の分岐に到着。
Y字路を右に進み、集落を抜けて山道へ。つづら折れでグイグイと高度を上げてゆく。
路面は走りやすく、交通量が多い。ハイカーやチャリダー、山菜取りの人もいた。

中道往還 起点

中道往還 起点

歴史を偲ばせる旧道です

歴史を偲ばせる旧道です

12:45、右左口峠に到着。
峠を過ぎると甲府方面の展望がドーンと開けた。後はひたすら下り勾配。
「この長い長い下り坂を~♪」と鼻歌を歌いながら、ゆっくりゆっくり下ってく。
舗装路になり、もう安心。と思ったら、何か羽虫に囲まれてしまった。
ウンカかと思ったら、うわっ!!! 養蜂箱が道の脇に並べてある!?
急いで前を通り過ぎても蜜蜂がまとわりついて来る。(つД`)
蜂は黒い服に寄って来るというが、僕の場合はバイクもジャケットもパンツもリアバッグも黒い。
それが災いしたのだろうか…。うーむ…。

中道往還より甲府盆地を望む

中道往還より甲府盆地を望む

道端の養蜂箱 まじでびびった…

道端の養蜂箱 まじでびびった…

13:00、終点のバス停に到着。
小休止の後、目指したのは林道大窪鷺宿線。
R358から県道308を乗り継いで、13:17、起点に到着。

中道往還 終点のバス停

中道往還 終点のバス停

林道大窪鷺宿線 起点

林道大窪鷺宿線 起点

しばらくは舗装路が続き、やがて未舗装に。
ダートになっても走りやすい。この道も交通量が多かった。
13:40、峠に到着。甲府盆地側の展望が素晴らしい。

大窪鷺宿林道 フラットダートです

大窪鷺宿林道 フラットダートです

峠からの展望 気持ちいいなぁ

峠からの展望 気持ちいいなぁ

峠から左手に尾根沿いの名所山林道が分岐していたので行ってみる。
フラットダートをガーッと走って、2kmほどで舗装林道・黒坂里道線に出た。
黒坂峠まで走ってUターン。名所山林道を戻る。
この林道も展望が開けて開放感たっぷりだった。

名所山林道 短いけど素敵な道です

名所山林道 短いけど素敵な道です

黒坂里道線から名所山林道を眺めたとこ

黒坂里道線から名所山林道を眺めてみる

大窪鷺宿線との合流地点直前にある支線を下ってみたが、舗装路のままデッドエンド。
素直に大窪鷺宿線に戻って、峠以南の舗装路を下る。14:15、県道36号に合流して左折。
あとは甲府経由でオフ会会場を目指すだけだが、ちょっと物足りない。
何気なく進んでいると、「すずらんの里祭り」という看板がちらほら見え始めた。
ほぉ、そんな祭りをやってるのか。よっしゃ、時間に余裕もあるし行ってみるか。
14:20、県道を離れて上芦川の集落を抜け、14:30、特設テント村に到着。
意外に賑わってる。観光バスの団体さんまで来ていた。
運営本部のテントの前を通ったら、コンニャクおでんを一切れもらえた。ラッキー♪
スズラン群生地を散策。初めて見たスズランは思っていたよりずっとずっと小さい花だった。

すずらんの里祭り 特設テント村

すずらんの里祭り 特設テント村

これがスズラン 小さな小さな白い花

これがスズラン 小さな小さな白い花

白樺林をウロウロしてテント村へ戻ってきた。
小腹が空いたので地元のおばちゃんたちのテントで手打そば500円を食す。
茹ですぎだが素朴な味。ウドの葉の天ぷらが美味かった。

スズラン群生地の白樺林

スズラン群生地の白樺林

芦川村のおばちゃんの天ぷら蕎麦

芦川村のおばちゃんの天ぷら蕎麦

15:00、出発。県道の手前に湧水があったので、東京の水と入れ替えた。
15:15、県道を右折。鳥坂トンネルを抜け、ワインディングを下り、甲府盆地へ。
広域農道や県道を乗り継いで笛吹川を渡り、15:45、南甲府でR20に合流。
渋滞気味の甲州街道をノロノロ西走。やっぱ幹線道路は混むのね。
16:00、竜王で県道20号を左折し、さらに西へ向かう。
途中にあったスーパーマーケットで買出しを済ませて、16:30。
県道12を超えて、御勅使川沿いにさらに西へ。
芦安の集落を抜けると、南アルプス林道に。

御勅使(みだい)川 画像の歪みはご愛嬌

御勅使(みだい)川 画像の歪みはご愛嬌

16:46、芦安林道の分岐に到着。
暫く進むと脇の広場に人影が。
今回幹事の黒洋梨さんとnabekunさんだ。
まずは挨拶。どうやら焚き火用の薪を集めてるらしい。
まだ時間が早いようなので先に温泉へ向かうことにした。
南アルプス林道を少し進んで右折。
16:55、市営の南アルプス温泉ロッジに到着。
17:00までの営業時間ギリギリだったがOKとのこと。
550円を支払って展望風呂へ。汗を流していい気持ち。
じいちゃんがカランのシャワーで手間取っていたので使い方を教えてあげた。
カラスの行水で17:20、出発。

芦安林道 桃ノ木温泉へ至ります

芦安林道 桃ノ木温泉へ至ります

南アルプス温泉ロッジ 入浴料金550円

南アルプス温泉ロッジ 入浴料金550円

17:25、広い河川敷のテント集落発見。
もちろんオフ会の会場だ。手を振って近づくとおなじみの面々がいた。
バイクを止めてまずはテント設営。

彼方に見えるは難民キャンプか

彼方に見えるは難民キャンプか

林道脇に突如現れたテント村

林道脇に突如現れたテント村

前回と同じメンツは幹事の黒洋梨さんnabekunさんMUDさん、信濃男爵さん。
後からやってきたのは飛騨半さん。はるばる飛騨・高山から来られたそうだ。
テントを張って温泉へと出かけていった。
焚き火にも火が点され、各自勝手にビールをプシュッ。
そのうち日も暮れて、宴へとなだれこむ。

焚き火だ焚き火だ 飲ま飲まイエィ

焚き火だ焚き火だ 飲ま飲まイエィ

ツマミのニジマス塩焼き ちょい失敗

ツマミのニジマス塩焼き ちょい失敗

健さんもようやくやってきた。
三日間松本近辺の林道探索をして来たそうで、お疲れのご様子。
飛騨半さんも戻ってきてメンツが揃った。焚火を囲んで林道談義のド宴会。
持ち寄った酒と肴が行き交う。
特に飛騨半さんはバイクにもかかわらずいろいろ持ってきて下さった。
岐阜のホルモン焼き、トンちゃん(豚)&ケイちゃん(鶏)。
銘酒?「週休二日酔い」。ワサビの醤油漬け。自家製の山葡萄酒。
ご馳走になりっぱなしで申し訳ないがバクバク食べてグビグビ飲む。

MUDさん謹製 山梨名物ほうとう(゚д゚)ウマー

MUDさん謹製 山梨名物ほうとう(゚д゚)ウマー

飛騨半さん持参 トンチャン(゚д゚)ウマー

飛騨半さん持参 トンチャン(゚д゚)ウマー

日付が変わる頃、一人二人とテントへ消えて。
僕も1:00過ぎに就寝。


ぐっすり眠って翌日は6:00起床。
また焚き火を熾して各自朝食。
テントを畳んで撤収準備完了!

あれだけ食べたが、朝飯は食うのだ

あれだけ食べたが、朝飯は食うのだ

最後に記念の集合写真

最後に記念の集合写真

9:30、解散。
お言葉に甘えて焚き火の後始末は黒洋梨さんとMUDさんにお任せし、各自バラバラに出発。
僕はこの日は真っ直ぐ帰宅することに決めていた。
3日後に控えた山陰ツーリングの準備の他、小用があるため仕方ない。
せめて夜叉神峠だけチェックしようと30分ほど掛けて南アルプス林道を往復。
県道を走りR20に出て甲府昭和ICから中央道へ乗った。

南アルプス林道 夜叉神トンネル

南アルプス林道 夜叉神トンネル

さらば御勅使川

さらば御勅使川

たっぷり休憩しながら東京へ。
自宅に到着したのは13:30。あぁ楽しかった。
次回のオフ会にも期待したいが、心配のタネが一点。
どうやら次回の幹事は僕で決定らしい。えーっと…。
皆さん。雨と雪、どちらがお好みですか?

もうすぐ6月!

なんだかんだでもうすぐ6月。
待ちかねたGWの代休がいよいよやってまいります!
6/1の夕方にフェリーで東京を出て、6/3の早朝に北九州に到着。
すぐ本州に渡り、山陰をメインに6/7までフラフラしながら東京に戻って来る。
…という予定です。
(゚Д゚)ウマーなものもいろいろリサーチ済み。楽しみ楽しみ。
っと、その前に今週末は林道オタクのオフ会でした。
黒洋梨さん、幹事お疲れ様でーす。
最近、飲みすぎだから今日明日くらいは酒を控えよう、そうしよう。
それはそうと、ツーレポの目次をいくつかに分割しました。
本数が多すぎたもので前から気になってたんですが、やっと手を付けることが出来ました。
ふぅ。

雑文の系譜

えー、僕の好きなサイトで、雑文サイトと呼ばれるジャンルがございます。
「雑文」とは呼んで字の如く、粗雑な文章のことなのですがそれは謙遜。
「プレーンなテキストのみ、完成度の高い読みきりの文章で真っ向勝負!」ってのが売りのサイトと思って下さい。
写真・画像や絵文字・フォントいじりなど極力排除されております。
草分け的存在の「雑文館」というサイトは私が読者になって間も無く閉鎖してしまいました。
いまではインターネット・アーカイブにキャッシュが残るのみです。
森で屁をこく」や「それだけは聞かんとってくれ」などの老舗も現存こそすれ、最近は更新されておりません。
ただ、現在でも地道に更新されているサイトもございます。
大西科学」や「闘わないプログラマ」などなど。
他にもありますが、とりあえず省略。
これら雑文サイトは「侍魂」や「ちゆ12歳」などの化け物テキストサイトの陰で、地下水脈のように生きながらえてまいりました。
僕がツーレポや雑文コラムなどを書く上でも、かなりの影響を受けております。
読み物が好きな人なら楽しめると思いますので、是非ご一読を…。
あ、読み始めたら止まりません。時間にご注意下さいませ。

日曜が終わっちゃうなぁ

ツーレポの二日目をアップしました。
どんどんタイトルが苦しくなってますが気にしちゃいけません。
http://s-dog.net/archives/000186.html
昨日のナイナイサイズ、笑えましたねぇ。
やべっち、シェルパで頑張ってましたね。
ほったらかし温泉から富士山が見えれば、また最高だったのすが。
ちなみに普通の林道ツーリングじゃ水温7度の渓流で水浴びはいたしません。
誤解なきよう。
さて、山陰地方の情報を集めていたら、面白いサイト見つけました。
蛙男商会
FLASHのアニメーションが楽しめます。
菅井君と家族石」で爆笑しました。よかったら見てみて。

番宣

昨夜は林道仲間とKannaで深酒してしまいました。
泡盛に島ラッキョウ、とうふようで沖縄三昧です。
ツーレポ遅れてましてすんません。いつものことですね。
ところで明日5/21(土)、23:00からNTV「99サイズ」という番組がありまして、
ナインティナインの矢部っちが林道ツーリングするそうです。
http://tv.yahoo.co.jp/bin/search?id=29409456&area=tokyo
案内役はなんとあの寺崎勉氏ですと!?
これは見ねば。チェキラ!