5:30、寒くて目が覚めた。尿意を催し外に出て排泄。
100均ショップで買った温度計を見るとマイナス3℃。寒いわけだ。
昨夜、前室でお湯を沸かしておいた鍋には薄っすらと氷が張っていた。
そそくさと寝袋にもぐりこんで二度寝。
6:30頃、外がようやく明るくなり始めた頃に起きだす。
朝飯は昨日バイク屋で貰った大きなリンゴ2個。
シャクシャク齧りながらPCで昨日の日記をつける。
7:30くらいになって幕営地にも朝日が直接差込んできた。
外気温も上がってきたところでノソノソと撤収開始。
8:50、出発。県道2号に出て桧原湖の東岸を南下。
剣ヶ峰の交差点でR459を左折して、9:10、セブンイレブンでゴミ処理。
ついでに肉まんとほっとレモンで朝食の補足。
案内板に従って走り、9:20、五色沼の駐車場に到着。
最寄の毘沙門沼をちょっとだけ散策することにした。
裏磐梯で一番の観光スポットだけあって行楽客が多い。
沼越しに磐梯山がよく見えたが、山頂に雲が掛かっていたのは残念。
散策を終えて9:50出発。長瀬川沿いにR459を南下。
この付近の山々は今が紅葉最盛期だろうか。
山肌は鮮やかな暖色系の木々に包まれている。
10:00、R115を横切るようにして、小田の集落へ入った。
林道三河小田川線の終点となる橋を渡り、さらに小田川を遡る。
なにやら支線の交通案内まで出ているが今回は本線に集中。
やがて道は簡易舗装からフラットダートへ。
真っ直ぐな沢沿いの林間の道をのんびりと登る。
道はそのうち沢から離れ、ワインディングの峠道になった。
天狗角力取山という変な名前の山を登る。北側の展望が素晴らしい。
木々があらかた落葉してしまったおかげか見通しが利く。
何度も切り返して九十九折れを登り標高を稼ぐ。
峠が近くなるにつれ、雲も出てきて風も強くなってきた。
路肩に白いものまでちらほらし始める。冬の訪れを痛感。
10:35、名無しの峠に到着。さすがに風が強い。
幕営できそうなスペースはあるけど寒いだろうなぁ。
この林道、交通量が意外と多く、ここに来るまでにも何台か四輪とすれ違った。
南側へ出ると流石に少し暖かくなった。とはいえ、残念ながら日は陰り気味。
下ってゆくとまた紅葉が素晴らしい。日照量が多い分、こちらの方が残っている。
ワインディングからやがて沢沿いのフラットダートに。
中山宿の集落に出て、11:05、三河小田川林道の起点に到着。
あー、面白かった。
R43へ出て右折。猪苗代湖方面へと進む。
晩秋の日曜日の基幹国道、交通量も多い。
安全運転でのんびり走り、11:15、猪苗代湖畔へ出た。
ちょっとだけ志田浜に寄り道。
湖岸から見上げる磐梯山の眺めが良い感じ。
さらにR49で猪苗代湖北岸を西へと向かう。野口英世記念館はスルー。
会津若松方面に進み県道33号を右折。会津慈母観音像もスルー。
会津盆地を一望しつつ快走し、12:00、堂島の食堂・十文字屋に到着。
人気店だけあって駐車場からして混雑している。バイクも何台か停まっていた。
店内に入り人数を告げて待つことしばし。一人なので割と早めにカウンターに案内された。
注文は磐梯かつ丼1000円。会津名物ソースカツ丼である。
観光バスで来てる団体客までおり、厨房は大忙し。
あっちこっちに運ばれるお盆をいくつも見送り、ようやく自分のカツ丼がやってきた。
おぉー、噂どおりのボリュームだぁ。手加減無しの丼飯に千切りのキャベツ。
そして厚さ1cmはあろうかという分厚いカツがソースに浸され幾重にも積まれている。
御飯に箸が届くようカツを取り分ける空き皿まで用意する念の入れよう。
とりあえずカツを退かしがてら一口ぱくり。うむ!
肉質はちょっとアレだが、ソースがいかにもB級で美味い!(←褒め言葉)
キャベツの千切りもソースのくどさを上手に和らげていい仕事をしている。
量的に終盤苦しかったが、なんとか完食。うまかったー。
ちなみにここの十文字ラーメンもかなり凄いらしい。
食べ終わって、会津出身・野口英世のお札で支払い、12:55出発。
次に向かったのは有料道路・磐梯山ゴールドライン。
R49から県道7号、県道64号を経て、13:15、源橋料金所に到着。
二輪車の通行料金530円を支払って走行開始。
ちなみにこの道路明日から冬季閉鎖、今日が今シーズン最後の営業日なのだ。
果てしないワインディングを繰り返し、着実に標高を上げてゆく。
猪苗代湖の展望良好。磐梯山も間近に見えるが山頂付近の雲が邪魔だ。
そのうち、路肩にまた雪が見え始めた。13:45、最高地点の八方台に到着。
磐梯山への登山口でもあり、山小屋やトイレなどが設けられている。
ここでトイレ休憩。ついでに寒くなってきたのでダウンインナーを装着。
さらにハクキンカイロに燃料を補給しようとしたのだが、火口を水溜りに落としてしまった。
濡らしてしまったせいか、うまく点火せず。むぅ。買い換えなきゃだめかなぁ?
下り勾配になったが、それほど距離を進まないうちに退出ゲートを抜けてしまった。
裏磐梯高原自体が猪苗代湖側に比べて標高が高いせいだろう。
R459を右折して、昨日も通った桧原湖南岸を東へ向かう。
剣ヶ峰の交差点を過ぎ、磐梯吾妻レークラインを左折。
14:00、料金所で630円を支払った。ここも今日で冬季閉鎖の有料道路である。
この辺りから雨がポツポツ降り始めた。寒くて冷たい。
しばらく走り、路肩スペースで雨具の下半身装着。
湖はかろうじて景色が眺められるが、雲が出てきて周囲の山々は全く見えない。
14:30、秋元湖の湖尻で県道70号に接続。ここで次のルートについて悩んだ。
予定では磐梯吾妻スカイラインへ向かうつもりだったが、この天気である。
景色は期待できないし下手すれば雪。路面凍結も危ぶまれる。
うーん、まぁとりあえず行ってみるか。料金所で様子を聞いてみよう。
R115を左折し、再び県道70号を経て、14:45、土湯峠に到着。
天候はかなり悲惨な状況である。強風で濃霧、シールドは曇りまくり。
だが料金所で聞いたところ路面の心配は要らないらしい。
うーん、ネタに徹して走ってみるか…。自分のマゾッ気が恨めしい。
ドブに捨てたつもりで料金1150円を支払って、磐梯吾妻スカイライン走行開始。
視界最悪の山岳路を苦行のつもりで走行。
エンジンにも気を使わねばならず、時速20kmくらいでトロトロ走る。
後続車がくればフォグランプですぐ気づくはずだが全く来る気配はない。
標高があがるにつれて路肩の雪が増えてきた。寒い寒い。
雨はいつのまにか氷の粒に変わっていた。
9月にバイク屋に預けたままのジェット型ヘルメットじゃ頬が痛い。
15:15、磐梯吾妻スカイラインの最高地点を通過。標高は1600m越。
ようやく霧が晴れ、目の前に浄土平の荒野が開けた。
磐梯吾妻スカイラインでもメインの観光スポットなのだが、凄まじい霰と強風に心が萎えてしまった。
本当なら吾妻小富士やら鎌沼やらを散策したいが、とてもそんな気にはなれない。
とにかく早く走り終えたい、有料駐車場に支払う100円も勿体無い。
その一心でスルーしてしまった。硫黄臭い火山地帯のドライブウェイをひたすら下る。
しばらく進むと福島方面の眺望が開けてきた。
スカイラインの名に相応しい好展望の快走路をようやく実感する。
つばくろ谷を過ぎる頃には雨(霰)もやみ、気持ちにも余裕が出てきた。ふぅ。
スキー場を抜けて料金所を潜り、有料区間は終了。
下り続けたところで高湯温泉の温泉街が現れた。
共同浴場があったら入りたいなぁと思ってたら、それらしい建物があった。
一旦通り過ぎてしまったが、わざわざUターン。
15:50、高湯温泉・あったか湯へ到着。入浴料は250円。安!
受付で雨具を脱ぎ忘れてたことに気づく。
だが、いまさら外に出るのもなんなので、そのまま脱衣所までいってしまった。
白濁したお湯に漂う硫黄臭、疲労回復に効きそうだ。湯加減も丁度よい。
のんびり入浴し、身体の芯まで暖まった。
さて帰路につこう。16:30、出発。
福島の盆地に降りて給油を済ませ、16:55、福島西ICへ。
二ヶ月ぶりの東北自動車道だ。長かったなぁ。
慣らし運転に準じて、速度は80kmで巡航。しばらく走って眠気が襲ってきた。
17:35、安積PAで仮眠。15分寝ただけだが楽になった。
路面温度は寒くてもせいぜい7度。
身体が強張ってしまったが、芯まで冷えるほどではない。
防寒装備を準備していたので助かった。
渋滞もあったがモゴモゴして、休憩をまめに取りながら順調に南下。
21:25、川口ICから東京外環を経て大泉ICへ。
帰宅は22:00。予定通りの時刻である。
何はともあれセロー君が帰ってきた。
これで来週のオフ会へ行く目処が着いた。
…はずだったのだが…。