5:30、起床。幸い雨は降ってない。
朝食は僕の定番メニュー、納豆と生卵である。
ワシワシと食べて撤収開始。
水筒に水を汲んでから、7:45、出発。
納豆飯 相変わらず(゚Д゚)ウマー

さて本格的に走り始めますよー

R493に出て、昨日来たルートを少し戻る。
8:00、蛇谷林道の分岐に到着。ここから右折してダート走行開始。
沢沿いからグイグイっと高度を上げてトラバース路に出る。
蛇谷林道入口 今回の初未舗装路

蛇谷川沿いをしばらく遡ります

だいぶ高度があがってきましたね

視界の果てまで続く山並み 四国の山深さを体感

8:35、20km余りのダートを抜け、須川林道に接続。
電話基地局方向へ左折して、土佐湾の見晴らしをしばし楽しむ。
なお、この電話基地局がここの林道群の最高地点らしい。
基地局周辺の区間だけ舗装されていた。
須川林道より土佐湾(奈半利周辺)を望む

電話基地局 標高1000m余り

今度は一気に高度を下げて須川沿いに下った。
何箇所か分岐があるが、この辺は林道が入り組んでて判り辛い。
GPSを使っていても電波が届きにくくて困る。
須川林道を下ります

見た目が渓流っぽいですが海は間近

9:30、R55に出た。ここまででダートが約33km。
このエリアで走ってない路線もまだまだ残ってるが、しらみつぶしは日程的に不可能なので諦めよう。
左折すれば室戸岬だが、ここは右折。太平洋沿いに安芸へと向かう。
9:40、道の駅・田野駅屋でトイレ小休止。ついでに斜向かいのGSで給油を済ませた。
道の駅・田野駅屋

土佐湾沿いを快走

10:10、R55から安芸市街へと右折し、内陸部へ向かう。
市街地にある名所・野良時計を一応チェック。
レトロな趣のある、味わい深い建造物だ。
実際の時間とずれてるのはご愛嬌。
ミステリーのアリバイ工作には不向きである。
安芸市の名物・野良時計

市街地と書きましたが田んぼだらけです

r210を北へと進み、舗装林道の畑山奥西川線へと接続。
分岐する沢沿いの未舗装区間を経て、10:55、中津尾林道の起点に到着。
安芸からここまでのアプローチ路だけでおなか一杯だ。
途中にロングダート・張川林道の分岐もあるが今回はスルーした。
舗装林道・畑山奥西川線 起点

張川林道分岐 今回はスルー

畑山奥西川林道から右折して沢沿いを進む

中津尾林道起点 ここまで長かった…orz

中津尾林道自体は未舗装とは言えとても走りやすい林道だった。
アプローチ路の長さに比べて、いささか物足りない気もする。
標高が800mに満たない峠をサクっと越えて、川之瀬谷に抜けた。
11:35、押谷の集落でR195に合流。
中津尾林道 走りやすい峠越え林道

やっぱり山深いぜ 恐るべし四国

こんな山奥に…?って場所に民家があるんですよねぇ

R195合流地点 国道と言っても交通量少なめですが

西へ進み、11:40、永瀬ダム・奥物部湖に面した物産販売所で昼飯。
うどん屋しか営業してなかったので、かまたま並430円を注文。
この後、微妙な時間帯にまた食事を取る予定なので軽めにした。目茶目茶暑い。
ダム湖に面したうどん屋さん 奥物部製麺所

かまたま(並) 美味しゅうございました

ここで携帯電話を確認すると仕事先からの不具合メールが…。
もはや恒例と言っても過言ではあるまい。
社長と電話でやり取りした上で、事務所の同僚に電話して諸々指示を出す。
かなりセキュアなサーバーなのでログインの説明だけでもややこしかった。
記憶に頼った関節的な対応なので多少の試行錯誤が必要だった。
それでも複数回の指示で何とか問題は解決できた。ふぅ…精神的に疲れた。
食事も仕事も済ませて、12:25、出発。
いつになく時間が掛かった昼飯だ。
韮生川橋を渡って、椿佐古川沿いに遡る。
永瀬ダム・奥物部湖

韮生川橋

12:45、未舗装路面になった。
どこからが椿佐古小桧曽林道なのかよく分からなかったが(゚ε゚)キニシナイ!!
グイグイと高度を上げて笹越の分岐を左折。
20kmを越えるロングダート開始

笹越の分岐で一服(直進は行き止まり)

これまた素晴らしい眺め

模範的な峠越え林道ですな

標高が上がるに連れて植生も変わってきた。
13:15、最高地点の峠に到着。1300m超だけあって、眺めが素晴らしい。
木曽の月夜沢林道や福島・山形に跨る五枚沢林道を髣髴とさせる雰囲気だ。
峠付近 樹木の姿は消えて薄野に…

椿佐古小桧曽林道の最高地点 風強し

峠より北側は前情報どおりちょっと荒れ気味だった。
なかなかの急勾配をズザザザーと下ってゆく。
時折開ける景観に気を取られたせいか、京柱峠へ抜ける西峰林道の分岐を見逃してしまった。
楮左古小檜曽林道をそのまま下り、西峰の集落に出た。
椿佐古小桧曽林道 北側区間

深い谷を挟んで両側に広がる集落に出ました

13:50、予定より随分西でR439に接続。これは失態。
走りたくも無い酷道439号線を京柱峠方面に走る。
西峰林道の京柱峠側分岐に到着したのは14:00。
分岐を見逃してなければ時間短縮&未舗装路5kmほど走行が出来たろうに…。
ま、いまさら嘆いても仕方が無い。今回は諦めよう。
酷道439に接続 分岐見逃しでショートカット失敗

西峰林道の京柱峠側分岐 いつか来ることもあろう

14:05、高知と徳島の境を為す京柱峠に到着。
茶屋でお茶でも飲もうかと思ってたが、沸き水があったのでそれで代用。
今日も時間に余裕がなさそうなので、先を急ごう。
京柱峠 高知・徳島の県境

しし肉うどんに興味津々ですが今回はパス

道端に沸き水がありました ラッキー♪

徳島側の眺望 なかなかよろしい

徳島県側へと峠道を下り、14:30、R439からr32へ接続。
祖谷渓(いやけい)方面へと祖谷川沿いに下る。
有名な観光地だけあって交通量が増えてきた。
R439を外れて祖谷渓(いやけい)方面へ

祖谷川 吉野川水系です

14:45、かずら橋に到着。
祖谷川に架かる吊り橋で、観光客で賑わっている。
料金500円を支払って自分も渡ってみたが、思ってたよりもかなり恐かった。
大人から子どもまでひしめき合っているせいで、橋は常に揺れている。
おまけに渡してある踏み板はまばらである。デジカメとか落としかねない。
無理やり連れられて来た子どもたちがあちこちで泣き喚いてるが、そりゃそうなるわなぁ。
徳島有数の観光名所 祖谷のかずら橋

うはw これはなかなか恐ひw

大人も手すりから離れられません

渡り終わってすぐ左手にある土産物屋・いこい食堂に入った。
ここで祖谷そば500円と、名物のでこまわし300円を注文。
昼飯を軽めに済ませたのは、これら郷土料理を食べてみたかったからだ。
かずら橋出口のすぐ脇 いこい食堂

祖谷そばは太目の手打ち蕎麦である。
つなぎが入ってないせいでボソボソ千切れやすいのが特徴だ。
関西風のだしを使った蕎麦はまだちょっと慣れないが、なかなか美味かった。
でこまわしは甘い味噌を使った田楽だ。
刺さっているのはジャガイモ・豆腐・コンニャクだった。
どれも香ばしく、素朴な味で美味。
祖谷そば いかにも手打ちっぽくて(゚Д゚)ウマー

郷土料理・でこまわし オヤツに最適で(゚Д゚)ウマー

15:10、出発。
時間はないのだが、せっかくなので祖谷渓名物・断崖に立つ小便小僧を見に行った。
祖谷川沿いを下り、r45の分岐をスルーして直進。
15:25、ちょっとした駐車スペースの脇に立つ小便小僧を発見。
なるほど、これは断崖絶壁だ。下を覗き込むと足がすくむ。
そそくさと写真を撮ってUターン。
祖谷渓の小便小僧 川までの距離感、伝わります?

さっきスルーした分岐まで戻ってr45を右折。
祖谷トンネルを抜けて大歩危でR32を左折し、また高知県へと戻った。
幕営地までのルート検討を兼ねて、道の駅・大杉で小休止。ゆずソフトが美味。
道の駅・大杉

ゆずソフト 歪んでますが(゚Д゚)ウマー

道路案内に書かれていた日本一の大杉に興味が沸いたので、ついでに見に行った。
八坂神社という神社の境内に生えているらしい。
八坂神社 参拝には協力金200円が必要

手水の使い方って何故か可愛いイラストが多い気が…

須佐之男命(すさのおみこと)が植えたと伝承される、樹齢3000年の大木である。
鉄板の補強がサイボーグっぽくてかっこいい。
それにしても急いでいる癖に寄り道の多い旅ではある。気の迷いが多いのかな?
日本一の大杉 推定樹齢3000年

サイバーパンクっぽいなぁ…

16:35、出発。R32を少し戻って、R439へと左折。
吉野川沿いに西へ急ぐ。16:50、本日二度目の給油をした。
右手に見える早明浦ダムをスルーして、17:15、R194を左折。
17:20、道の駅・633美の里で一瞬停まったが、またすぐ出発。
道の駅・633美の里

さらにR194を進み、17:30、ようやく仁淀川の本流に出た。
そのまま下って、17:50、仁淀川沿いにある加田キャンプ場に到着。
高知市街を避けるため大回りしてしまったが、明るいうちに到着できたから良しとしよう。
清流・仁淀川沿いの加田キャンプ場

すでにテントがちらほら さてどこに張ろう…?

朝晩の日差しと雨粒の直撃を避けるべく、木蔭になった駐車場にテントを設営。
このキャンプ場には2泊する予定なので、場所選びは自分なりに慎重に行った。
一見すると河原の方がロケーションは良さそうに思えるが、太陽や雨風の影響を受け易い。
快適そうに見えて、案外、テントサイトとしては厳しい場所なのだ。
テント設営完了 2晩よろしく

キャンプ場に住み着いているらしきヌコたん

落ち着いたところで、18:30、風呂&買出しに出発。
風呂は川を少し遡ったところにある道の駅・土佐和紙工芸村のクアハウスを利用した。
入浴料は400円、東京の銭湯より安い。温めの薬草風呂がなかなかよかった。
風呂を上がってから、今度は川を下り、いのの市街地にあるスーパーで買出し。
道の駅・土佐和紙工芸村

高知市街からいのまで、路面電車も来てるんですねー

20:00、キャンプ場に帰還。
普段より遅いタイムテーブルだが、連泊なので気が楽だ。
晩酌のツマミはどろめ(しらす)、豆腐、焼き鳥、にぎり天(たこ)。
デザートに梨を食べて、夕飯も完了とした。
本日の晩酌 「どろめ」は静岡で言う「しらす」ですね

カタクチイワシの幼魚 味というより食感が(゚Д゚)ウマー

ゆず風味の冷奴 (゚Д゚)ウマー

今日は四国の山深さを改めて体感した一日だった。
ロングダートの濃さは会津に匹敵するんじゃないだろうか?
走ってるうちに、どうも時間に余裕がなくなってしまう。
明日以降はもっと余裕を持ったスケジュールにした方が良さそうだなぁ。
なお、この日は今回の旅で雨に降られなかった唯一の日だったことが後日判明する。
はぁ…。