B味礼讃


5:00に目が覚めたが、洗濯物が乾いてないので二度寝。
とはいえ、あまりのんびりしてられないので、6:00に起き出す。
木の枝にストレッチコードを張って、炊事棟から日が当たる場所に洗濯物を干し直した。
作業中に神戸のアベックと会話。朝食は牛乳と菓子パン。
今日はいろいろ食べまくる予定なので軽めなのだ。

牛乳とパン 米炊くのが面倒になってきた…?

牛乳とパン 米炊くのが面倒になってきた…?

今日も天気よさそー 洗濯物よ乾け乾け

今日も天気よさそー 洗濯物よ乾け乾け

7:35、出発。R445から北へ右折し、人吉の市街の手前で球磨川を渡った。
R445へ再び合流し北上。相良村を抜けて五木村方面へ山深い渓谷を遡る。
昨日分のツーレポで触れたが、もちろん相良村の地名も相良氏に由来する。
標高が上がるに連れ、流れる風も涼しくなってきた。
ジャケットの前を閉じた方がよさそうだ。

三大急流の一つ球磨川 …静かな朝ですな

三大急流の一つ球磨川 …静かな朝ですな

相良村を流れる川辺川

相良村を流れる川辺川

8:15、道の駅・子守唄の里五木に到着。
五木の子守唄の物悲しい歌声が流れているが、まだ売店もやってない。
特に疲れているわけでもないのでトイレに寄っただけで出発し、県道25号へ。
先日の豪雨の復旧であちこち通行規制がなされていたため、県道の入り口が分かりにくかった。

道の駅・子守唄の里五木

道の駅・子守唄の里五木

県道25号を北西に進み、8:40、浪人越林道の起点に到着。
きつめの登り勾配をクネクネと登り、見晴らしの良いトラバース路へ。
景色も素晴らしく距離も長かったが、ほとんど舗装済だったのが残念。
未舗装区間は1kmもないくらいか。惜しいなぁ。

浪人越林道 貴重な未舗装区間

浪人越林道 貴重な未舗装区間

五木村方面の山々を望む

五木村方面の山々を望む

浪人越を過ぎ、白髪岳山頂の脇を抜けて、9:15、別の舗装林道との三叉路に出た。
右折して、複雑に入り組む舗装林道を進み、9:30、子別峠に到着。
さらにあちこち分岐している道を六本杉方面へと進む。
こういう時、地図が表示されるGPSが便りになる。
…といいつつ、横谷林道から大通越林道への分岐を見逃してしまった。
横谷林道本線をしばらく下ったあたりで道が違うことに気が付き、Uターン。
結構ガレ気味の急勾配で少々汗をかいた。

横谷林道入り口 分かりにくい三叉路だらけ

横谷林道入り口 分かりにくい三叉路だらけ

横谷林道 荒れてるなぁ…

横谷林道 荒れてるなぁ…

9:50、分岐に戻って大通越林道へと転進。こちらは尾根沿いの道で、わりと走りやすい。
ただし沿道の雑草の丈が高いせいか、展望は最後の方で少し開けた程度。
10:10、終点に到着。県道25号に合流した。

走りやすい尾根道の大通越林道

走りやすい尾根道の大通越林道

大通越林道の終点です

大通越林道の終点です

大通越より熊本方面を望む

大通越より熊本方面を望む

県道との分岐地点の峠には駐車場があった。
脇にあった手作り工房・どんぐりという小さなお店で休憩。アイスコーヒー300円を飲む。
じつはここ、昨晩のキャンプ場で地元の方に「美人のママがいる」と紹介された店なのだ。
なるほど感じの良い奥さんだった。冬はこの辺りもチェーン要るんだねぇ。

大通越の駐車場 歴史ある峠だそうで

大通越の駐車場 歴史ある峠だそうで

手作り工房・どんぐり アイスコーヒーごちでした

手作り工房・どんぐり アイスコーヒーごちでした

10:30、出発。建設中のループ橋を横目に宮原方面へ下る。
東陽村の辺りでは道沿いの斜面に生姜畑が広がっていた。
平地に戻ってくると、さすがに段々暑くなってきた。

東陽村の生姜畑

東陽村の生姜畑

R433を経て、11:00、R3に到着。
が、幹線道路は込みそうなので裏道の県道14へ。
これが、かえって遠回りになったかも知れない。
暑い暑い。水分を補給しながら熊本を目指す。
県庁所在地が近いので交通量が多い。あーうんざり。
予定時間を大幅に過ぎ、12:00、市街地に到着。
普段はこんな街中など避けて通るのだが、熊本の隠れ名物・太平燕を食べるためだ、仕方ない。
あてにしていた太平燕専門店・緑州は休み。代わりに向かったのは老舗の中華料理店紅蘭亭
ランチタイムなので随分混雑している。席へ案内されるまでかなり待たされた。
ようやくありつけた太平燕750円は、ちゃんぽんの麺を春雨に変えたような料理だった。
ヘルシーで美味しかった。普通のラーメンよりも軽々と胃袋に収まった気がする。
店が立派なので、B級と呼ぶのは気が引けるなぁ。

1934年創業の老舗・紅蘭亭

1934年創業の老舗・紅蘭亭

熊本名物・太平燕 メチャ(゚Д゚)ウマー

熊本名物・太平燕 メチャ(゚Д゚)ウマー

食べ終わって、12:55、出発。大急ぎでフェリー乗り場を目指す。
13:40のフェリーに乗り遅れたら、今後の予定が大幅に狂ってしまう。それだけは避けたい。
R3から県道51号を右折し西へ。市街を抜け出してからはハイペース。
ぶわーっと走って、13:20、有明海に面したフェリーターミナルに到着。
九州商船の窓口へ一直線。島原行きの乗船手続きにどうにか間に合った。ほっ。
乗船してから目的地までは丁度一時間。ほとんど客室で寝て過ごす。
テレビでは郵政民営化法案の参院質疑が行われていた。

熊本港フェリーターミナル

熊本港フェリーターミナル

有明海を横断する間、セロー君とお別れ

有明海を横断する間、セロー君とお別れ

14:40、島原港に到着。ここはすでに長崎県だ。
時間が押してるので島原市街をスルーして先を急ごう。
島原まゆやまロードと県道58号で雲仙をスルリと走り抜ける。
雲仙岳の荒々しい山容を横目に雲仙グリーンロードに接続。
山中の快走路を諫早方面に進んだ。

雲仙・平成新山 できたてホヤホヤ?

雲仙・平成新山 できたてホヤホヤ?

島原まゆやまロードより島原港・有明海を望む

島原まゆやまロードより島原港・有明海を望む

右手に時折、諫早湾が遠望できる。暑い。
15:45、愛野でR251に合流し、橘湾沿いに西走。
長崎が近づくにつれ、交通量も増えてきた。

諫早湾 右端に潮受け堤防が確認できます

諫早湾 右端に潮受け堤防が確認できます

16:40、ようやく長崎に到着。
当初の予定に無理があったのか、ここまでずいぶん時間がかかってしまった。
長崎市街では路地に入り込んで悪戦苦闘。道は狭く坂だらけ。
路面電車とバスとタクシーと人ごみの大混雑でうんざりうんざり。
普段はこんな街中など(中略)長崎の隠れ名物・トルコライスを食べるためだ、仕方ない。

長崎にはいくつも石橋がございます

長崎にはいくつも石橋がございます

路面電車にバス・タクシー ハードな交通事情

路面電車にバス・タクシー ハードな交通事情

16:55、どうにか目的の店ツル茶んにたどりついた。
トルコライス900円と長崎ミルクセーキ500円を注文。
店内は大正時代からの歴史を感じさせるモダンな造り。
出てきたトルコライスはカレー・カツ・ピラフ・ナポリタンの組み合わせだった。
意外と量が多かったが、バクバクと平らげた。うんうん、美味い。
カツと御飯の組み合わせって、全国で食べ方がいろいろあるなぁ…。
ミルクセーキは飲み物ではなくカキ氷・フラッペ状のものだった。冷たくて嬉しい。

大正時代創業の喫茶店 ツル茶ん

大正時代創業の喫茶店 ツル茶ん

長崎名物トルコライスもメチャ(゚Д゚)ウマー

長崎名物トルコライスもメチャ(゚Д゚)ウマー

食べ終わって、17:30、出発。R202で佐世保を目指す。
すでに夕方。この辺りですでにホテル泊を視野に入れた。
角力灘(すもうなだ)沿いの快走路もあわただしく走り抜ける。
どうも煽ってくる車が多い気がするなぁ…。

日暮れが刻一刻と迫っています

日暮れが刻一刻と迫っています

夕焼けの角力灘 今夜の宿はまだ未定…

夕焼けの角力灘 今夜の宿はまだ未定…

県道12号で内陸部を横断し、19:00、R206に合流。
大村湾と佐世保湾を左右に見ながら、西海橋を渡った。
駐車場にバイクを停め、小休止。辺りはすでに暗い。

西海橋 長崎県は海岸線が複雑過ぎ

西海橋 長崎県は海岸線が複雑過ぎ

潮が渦巻く海峡をモーターボートが行く

潮が渦巻く海峡をモーターボートが行く

さらに北上して、R35を佐世保市街方面に左折。
19:40、セルフのGS店内にあるバーガーショップに到着した。目当ては勿論、佐世保名物のハンバーガー
ここは有名店・ログキットの支店なのだ。給油をついでに済ませてから入店。
大きなバーガーを楽しみにしていたのだがトルコライスが消化途中で、お腹に余裕が無い。
我慢してスペシャルバーガー・レギュラーサイズを注文。飲み物のコカコーラは自販機で購入。
カラリと焼いたバンズにジューシーなパテ。
厚めにスライスされたベーコンと半熟目玉焼きとシャキシャキレタス。うめー。
…そういえば佐世保にはマクドナルドってあるのかな??

ログキット2号店 GSに併設されてます

ログキット2号店 GSに併設されてます

佐世保のハンバーガー (゚Д゚)ウマー

佐世保のハンバーガー (゚Д゚)ウマー

食べ終わって20:10出発。とほほ。さすがに走り疲れた。
すっかり暗くなった中、20:25、佐世保駅に到着。
あまり遅いと明日に差し支えるので、この辺りで泊まるとしよう。
手近にいたバスの運転手さんに観光協会の場所を聞いたが、遅すぎてやってないとのこと。
15分ほどウロウロとバイクで走り回って手ごろなホテルを探す。
結局決めたのは小洒落れた感じのレオパレスホテル。シングルA5250円。
シャワーを浴びて、ようやく一息つけた。
九州の北西部は各地で独特のローカルB級グルメ文化が花咲いている。
長崎の出島をはじめ、昔から海外の異文化が流入しているせいだろうか。
とりあえず今夜は腹が一杯でちょいとばかり苦しい。
九州最後の夜は酒を飲まずに大人しく寝るとしよう。



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