僕の愛車セローは今年で生誕20周年を迎えます。
それを記念して先週末の9月3・4日、山梨県・道志の森キャンプ場にて記念イベントが開催されました。
題して「SEROW 20th Anniversary Party with mont-bell」。
YAMAHA主催で新旧セローオーナーが一堂に会し…って、メディアとメーカーの方が多かったかな…?
ともかく、そのイベントに参加してまいりました! 以下、ツーレポ風にご紹介~♪
土曜日の昼近くにイベント会場を目指し出発。中央高速を使って一気に西へ。
途中のPAで蕎麦の昼食を摂ってから、13:15、上野原ICを降りた。
安寺沢林道で巌道峠を越えて道志へ向かう。
未舗装区間は1km程度だが、急勾配でやや荒れ気味。
峠道としての雰囲気も良く楽しめる林道だった。
13:50、R413=道志みちを右折して西走。
コンビニで買出しを済ませて、14:15、道志の森キャンプ場に到着。
入り口近辺をウロウロしてしまったが、受付テントは奥の方にあった。
参加者である旨を伝えるだけで名前などの確認は無し。
募集していた人数225名は、やはり半分ジョークだったんだな。
セローオーナーであることを示すリストバンドと記念品を受け取る。太っ腹~♪
イベント名が大書されたアーチを潜り、テントサイトへ。
ありがたいことにセローで来場した人は今日だけキャンプ代が無料なのだ。
すでに20台ほどのセローとテントがあちこちにあった。
僕も川辺のヒッソリとしたサイトを選んでテントを設営。
ビールを渓流で冷やして一段落。
14:50、身軽になったセローでメイン会場の広場へ移動。
でっかい横断幕にイベントの中心となるYAMAHAのテント。
そして各種メーカーのブーステントが広場の周りに広がっていた。
モンベルを始め、ブーツのガエルネ、GPSのいいよねっと…。
何だか俺が愛用してるメーカーばかり…偶然なのか…? (;¬_¬)
盛りだくさんのイベントのうち、いくつかはすでに始まっていた。
「開発者と行くSEROWトレッキング」は第二陣の募集を開始している。
ぜひ参加してみたかったのでエントリー。初級にしようか迷ったが中級を選んだ。
まぁトレッキングとか言ってるけど、周辺のフラット林道を走行する程度でしょ。
そうこうしているうちにセローが続々と集合。トレッキング第一陣が戻ってきたところで記念撮影。
いろいろなバイク雑誌からカメラマンが来ていたので、そのうち誌面に載るかもしれない。
トレッキング第ニ陣の集合は結局15:30頃。
参加者は自前のセローに乗って初級・中級・上級毎に集合した。
まずは案内してくださるYAMAHAの開発者の方々が自己紹介。
彼らは全員、250ccの新セローを使用するようだ。
上級者の後、間をおいて広場の裏手の森へレッツゴー。
フラットな林道を…ん? 様子がおかしいぞ?
何これ、作業道じゃん! しかも本来、道ではないところに轍が付いてる!?
うひゃー、ここ登れっての?? 文字通りトレッキング、看板に偽り無し。
予想していたよりハードなコースだなぁ…まぁ、楽しいからいいけど。
さすが中級。時々こける人もいるが、皆意外と難なく走っている。
開発者の新セローも華麗に斜面を登ってゆく。まさしくカモシカ。
新セローも、こういうフィールドを想定して開発されているってアピールなのかな。
さらに移動してクライムヒル・ダウンヒルの練習をしたり、沢沿いの獣道を下ったり。
最後に挑んだ急斜面で一度だけコケてしまった。残念。
16:20、くたびれて広場に戻ってきたが大満足。
このトレッキングに参加できたことだけでも来た甲斐がある。
手持ち無沙汰になったので、モンベルのブースへ行ってみよう。
丁度、テントの設営やメンテナンスについての講義が終わるところだった。
僕がモンベルのTシャツを着ているのをメーカーの方がみつけて声を掛けてきた。
塩犬「いろいろ愛用してますよ、雨に強い製品が多いですよね」(^^
実際、愛用しているモンベル製品は数多い。
ジャケット、テントにシュラフにシュラフカバー。
リアバッグ・タンクバッグ・ウェストバッグもモンベルのドライ~で揃えている。
「改善点の要望などありましたら、教えてください」
塩犬「んー、タンクバッグのマップケースですね、使ってるうちにボロボロに裂けてしまって…」
「あぁ…さっき他の方も同じことを仰ってました」
マップケース部分だけでも取り寄せられるそうなので、当面はそれで凌ぐしかないようだ。
でも「素材や加工をもう少し工夫して欲しい」、その旨は伝えておいた。
意見が採用されて改善されたら嬉しいなぁー。
いいよねっとのブースでも新製品(StreetPilot 2610・日本語版)をチェック。
今度は横長ディスプレイでカーナビそのもの。
ウェイポイント登録・軌跡保存・カラー地図表示・ナビゲーションの各機能は、これまで通り。
さらに日本全国2万5千分の1地図を標準搭載、ナビゲーションは音声案内までしてくれる。
またデータ保存はCFカードを使用できるため、ウェイポイントやルート・軌跡の登録は無制限…
…あれ? もらったチラシが見つからない…。この点、未確認ということで…(T-T)
防水性能などは今の機種に準じ、バイクへのマウントも全く問題なし。こりゃすげぇ。
でも、150k前後ってのはやっぱ高いよなぁ…。まぁ、僕は今使ってるやつで十分です、はい。
次のイベントは夜のキャンプファイヤー。それまで結構時間がある。
テントに戻ってビールでも飲むとするか…と、上のサイトの人も丁度晩酌を始めるようだ。
声を掛けて一緒に飲ませていただくことに。かくして群馬のonogさんと乾杯。
まずは互いに自己紹介。onogさんはプロの自動車整備士とのこと。
93年製のセローだが無茶苦茶綺麗!! 自分の03年製WEを見せるのが恥ずかしい…反省。
普段はハーレーなどの大型車種に乗っておられるそうだ。
セロー談義に花を咲かせていると、YAMAHAスタッフの二人組がやってきた。
一人は新セローの開発スタッフ、もう一人はマーケティング担当とのこと。
今乗っているセローの乗り心地や新セローの感想を聞いて回っているらしい。
新セローの不満点について、僕は即座に「フロントフェンダーの後ろ半分」と答えた。
新セローは250ccのエンジンを十分に冷却できるよう、そこだけがダウンフェンダーになっているのだ。
僕はその点を不満に感じて新セロー購入には二の足を踏んでいる。理由は単純明快。
『スノーチェーンを巻く場合、新セローだとタイヤとフェンダーのクリアランスが足りないから』
セロー専用スタッドレスタイヤとか開発してくれたら、フェンダーそのままでもいいんだけどね。
インタビューに答えているうちに夜のイベントが始まったようだ。
広場へ移動して横断幕と大画面のステージ前へ集まる。
おぉ、折りたたみ椅子まで用意してあるではないか。細かい心遣いがありがたい。
某ちゃんねららしい司会のMCでマターリとイベントは進行する。
ハッピーバースデーを歌ってお茶とシャンパンで乾杯!
続いてワゴン車が乗りつけ、屋根の上から…餅撒き!?
YAMAHAの本拠地・遠州では棟上式などめでたい時に餅を撒く風習があるそうだ。
ってか、掛川の実家でも撒いてたな。普通、撒くでしょ? ね?
さらにセロー開発者や関わってきたメディア関係者によるトークショー。
20年前、セローがどういう状況で開発され、どういうコンセプトで売り出されたのか。
開発中の苦労話や裏話、メディアや市場の反応などなど興味深い話がテンコ盛り。
「正直に言うと、自分が乗りたいと思っていたバイクを会社の金で作りました」
85年初代セローを開発した近藤充氏がぶっちゃけた言葉は実に納得できるものだった。
※ セロー開発者へのインタビューはYAMAHAのサイトでも読むことができます。
メディアの方の業界裏話も面白かった。
が、「赤い某バイクメイカー」の**230に触れた時点で司会から「やばすぎますので」とストップの声。
道志の森からの挨拶やモンベルの考えるセロー像など話は続き、20:30過ぎ、とりあえずお開き。
そのままみんなでキャンプファイヤーの傍に椅子を移動。
餅を焼くためのBBQ台が設えられたので、onogさんと二人で餅を焼きながら談笑。
…っと、そこへ後ろから声を掛けられた。
「今日はお越し下さりありがとうございました」
Σ(゚口゚; 初代セロー開発者の近藤さん!?
参加者にお礼を言いに回ってるらしいけど、いきなり話しかけられタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
とりあえず言いたかった一言を伝えよう。
「こちらこそセローを開発して下さり、ありがとうございました」
onogさんや周りのセローオーナーも交えて、近藤氏から直接いろいろな話を聞くことが出来た。
くぅ…なんて貴重な経験…!!! (つ∀`)
「『ヤマハは楽器も作ってるからエンジン音も気を使ってる』と冗談で言われますが実際はどうなんですか?」
近藤氏「実際に気を使っています。セローは想定しているフィールドに溶け込むエンジン音を意識して作ってます」
「アルファベットではなく『セロー』という名前をつけたのが良いですよね。草食動物というイメージがピッタリだし、セローオーナーも優しい人間が多い気がします」
近藤氏「パワー全盛の時代で攻撃的なマシンが多かった中、あえてその名前をつけました。それから集団で走る人達のせいで林道が荒らされて閉鎖されるケースが増えていたんですが、カモシカは群れを作らないんです。そんな意味も込めました」
「確かに攻撃的なのはセローには似合わないですね。フル装備で攻めまくるぞ!みたいな人と林道で出会ったりもしますが、まずセローには乗ってない…」
近藤氏「山でも街でも違和感を感じさせない普通の服装で走りたいですよね。今日のイベントを一緒にやったモンベルさんとも、その辺りのことを話してます」
「セローは気軽に乗れるので移動自体が面白いです。わざわざ悪路を選びたくなります。楽をしたいなら他のバイクや車を選びますが、セローは単なる移動手段とは違いますね」
近藤氏「そう言っていただき、ありがとうございます。先日ハーレーの開発者と話をする機会がありましたが、彼らも『我々はtransporter(運搬装置)を作ってるのではない』と言ってました。不思議と通じるものがありますね」
長いこと引き止めてしまったせいか、本部から呼び戻されたようだ。
しかし、もう十分に話を聞くことができた。
セローへの深い思い入れがひしひしと伝わってくる。
やべぇ…セロー以外の車種、もう選べないかも…。
夕食の支度もしてあったのだが、すでに餅で満腹。
適当な時間にテントに戻り、せせらぎの音を聞きながら就寝…。
翌日もイベントは続いたが、僕が参加したのは新セロー試乗会のみ。
以下、ド素人の感想なので余り間に受けないように…。
初めてまたがる250ccの新セローだが、足つきやポジショニングに全く違和感が無い。
エンジンは旧より静かかもしれない。トトトトト…と小気味良い音を奏でている。
スタッフの合図でスタート。「ん?」とさすがに旧セローとの違いを感じた。
新セローになって変速が6段階から5段階に減ったため、各ギヤのカバーする範囲が広がった。
それに関連してか、1速・2速で走ったときに旧セローに比べてちょっと不安感を覚えた。
試乗直後にはトルクが足りないのかと思った。
だが昨日のトレッキングでの走破性能を見る限りそれも違うようだ。
たぶんアイドリング時の速度が単純に上がったのではないだろうか。
旧セローのローギアが生み出す超低速を再現しちゃ、5速は難しいもんなぁ…。
ガレ場などでは半クラを多用することにはなるだろうが、排気量の余裕がカバーしてくれるのかな。
デジタルメーターを採用したおかげだろうか、ハンドリングは実に軽い。
下り勾配のカーブでふらついてしまったが、これは車体に慣れてないせいだろう。
昨日、トレッキングに使ったコースのうち、普通に走るための未舗装路が今日の試乗コース。
後ろの順番待ちがいなかったため、三往復走らせてもらって試乗終了。
率直に言って「やっぱりセロー」という感想を抱いた。実によく練られたモデルチェンジだと思う。
高速道路走行やツーリング寄りになったのは確かだが、マウンテントレールとしての性能は失われていない。
旧セローのオーナーを集めて試乗させたのは、開発陣の自信の表れじゃないだろうか。
「SEROW IS SEROW」というキャッチコピーもなるほど納得。
デザインやデジタルメーターは好みの別れるところだが、まぁ僕的にはOK。
残る不満は前述したがフロントのダウンフェンダー。それからキックセットのオプションが無い点。
うーん、ここさえクリアしてもらえればなぁ…。
※ こちらのサイトに旧セローとの詳しい比較がありました。参考にどうぞ。
広場では「セロー限定オフロードライディングスクール」が開催されていたが、僕はこの辺りでさようなら。
参加者・スタッフ・メーカー・メディアの皆さん、ありがとうございました! 実に楽しい二日間でした!
YAMAHAの思惑にまんまと嵌った気もするが…まぁ、いっか~♪
そうそう、この日の朝、サイトの読者・konichanさんから声を掛けていただいきました。
他にも一人出会った方で、当サイトを知ってる方がいらっしゃいました。ありがたやありがたや。
今後ともセローと犬小屋をご愛顧くださいますようよろしくお願い申し上げます。
今晩は、セロー20周年記念パーティーの時には、少ししかお話し出来ませんでした。
しか225と申します。
枝角セローに乗っています。写真の手前から2台目 シートジョイのシートを付けています。
自分も250の試乗会だけでセローの穴(ライディングスクール)には参加しませんでした。
名刺を頂いたので、このHPを知りました。
為になるページが沢山あるのでリンクさせて下さい。
自分はバイクもコンピュー太も下手な横好きなので自分のライディング・HPも余り自信有りません。
セローオーナズクラブのHPには時々投稿しています。
楽しいバイクライフが続きます様に。
しか225さん、コメントありがとうございます!
日曜日のライディングスクールを見ながらお話した方でしょうか?
リンク大歓迎ですよ~。
私のサイトにはリンク集を用意してないので
相互リンクには出来ないんですが、お許しください…(^^;
なにやら私の実家(掛川)のご近所さんのようですね。
帰省した際、初期セロー見かけたら声掛けさせていただきます。
群馬のonogです。
SALTIDOGさんのおかげで、その節は大変楽しく過ごせました。アルコールが入ってほろ酔いでしたので、夜のイベントでは夢心地でした。それにしてもSALTIDOGさんは、すごい観察力ですね、私などは何を聞いて、何を話したか殆ど覚えていません、ただ有意義な2日間でした。これからもHP頑張ってください、楽しみにしています。
群馬のonogさん、コメントありがとうございます。
こちらこそ、大変楽しく過ごせました。(^^
いつも写真など見ながら一生懸命思い出して書いております。
これからもツーレポ中心に更新して行きますので、またお読みください。
SaltyDogさん,こんちには。
日曜日にスクールを見ながらGPSのお話をお伺いし,林道へ旅立つSaltyDogさんを見送った者です。
開発者と行く..は予想外でしたね。私もこけて気づいたらウインカースイッチのカバーボタンが無くなっていました。
現在,キャンプ用品を少しずつ物色中で,GPSもまだ様子を見ていて,スントのGPS付き時計を今度見てみようと思っています。
今回,SaltyDogさんを始め,セローのベテランの多くの方々とお話できてとても有意義でした。
keiさん、こんにちは。書き込みありがとうございます!
ウインカースイッチ、直りましたか?
スントのGPS付き時計、初めて知りました。
検索してみましたが、ログをカシミールに読み込めるんですね。
しかし値段がかなりお高い…(ーー;)
あ、私、ベテランじゃないです。
私もベテランの方々のお話聞いて、参考になった口です!