清水港の名物は、お茶の香りと男伊達


今回の目的地は静岡。目指すは安倍川上流の梅ヶ島キャンプ場
某巨大掲示板群バイク板のキャンプスレッドで企画されたオフ会の会場である。
基本的にソロ・キャンパーの気ままな集いなので装備は普段と変わらない。
静岡へ行く旨を塩犬掲示板で事前に告知したところ、
新潟で知り合った川崎の寝袋Mさんからメールで連絡があった。
今週末は実家の清水に帰省しているそうで、よければ土曜日に静岡・清水を案内してくれるとのこと。
お言葉に甘えてお願いし、ほとんど地元民しか知らないようなスポットをリクエスト。
自分の生まれも清水だが、生後間も無く引っ越したので土地勘は余り無い。
あの周辺は親戚も多いのでその後も何度か訪れたが、最近はとんとご無沙汰である。
んなわけで寝袋Mさんとは土曜日の10:00に清水ICで待ち合わせることに。楽しみ楽しみ。
さて、前夜なかなか寝付けないまま迎えた当日。
7:30出発のつもりが目が覚めたら8:30。Σ(@口@;;;うわぁぁ
あわてて寝袋Mさんの留守電に待ち合わせ時間延期の連絡。
荷物をまとめてバニアケースと今回初使用のトップケースを装着し、8:50出発。
急いで東名・東京ICへと向かった…のだが渋滞…。
料金所に到着したのは9:40…。家から10km程度なのに50分も…。
何はともあれ港北ICで到着予定時刻をもう一度電話。
ついでに朝飯として肉まんを一つ食べた。

箱装着、初挑戦!! でかくて重い!

箱装着、初挑戦!! でかくて重い!

肉まん!! でかくて熱い!

肉まん!! でかくて熱い!

10:50、足柄SAでもう一度電話。11:35、清水IC。ようやく到着。
本来の待ち合わせ時間から一時間半以上も遅刻してしまった。。
寝袋Mさん、本当に申し訳ない…ごめんなさいっ!! m(。_。;))m ペコペコ…
ここから先はMさんにお任せ。
まずナビゲートされたのは末廣寿司。清水で有名な超高級寿司屋らしい。
でも事前に昼飯の店は決めていたので、ここは外から眺めるだけで清水駅へ。
途中の清水市街に僅かに残された古い街並みが、僕の遠い遠い記憶を刺激する…。
12:00、駅前のスーパーで買出し。話の種にイルカの肉を捜したが置いてなかった。残念。

KDXとセローのツーショット

KDXとセローのツーショット

清水駅 すっかり変わってしまった…

清水駅 すっかり変わってしまった…

10分ほどで買出しを終え、清水港へ向かう。
清水ドリームプラザの先を左折し、12:20、フェリー乗り場に到着。
ここから下田へ高速フェリーが出ているらしい。
桟橋のたもとにバイクを停め、先端まで行き港越しに富士山を仰ぎ見る。

清水港より富士山を望む

清水港より富士山を望む

清水エスパルスドリームプラザの裏手です

清水エスパルスドリームプラザの裏手です

フェリーの作業員にバイクを退けろと注意されたので慌てて出発。
三保半島の内側をグルっと回って、12:30、三保の先端・真崎へ到着。
ここからの富士山の眺めも素晴らしい。釣り人やダイバーが砂浜にちらほら。
寝袋Mさんもダイビングでこの辺へよく来るらしい。多趣味だなぁ。
さぁ、ここから寝袋Mさんのとっておき。砂浜走行のはじまりはじまり~。
「比較的固いから平気平気」とKDXで軽快に砂浜へと飛び出して行った。
キャンプ道具満載だからアタック系は止めて、と伝えておいたはずだが…。まぁいいか♪

富士山があると被写体に困らない

富士山があると被写体に困らない

サンド走行、苦手です…

サンド走行、苦手です…

うわぁぁ。スピードに乗る前にバランスが崩れる~。
必死で堪えつつも、1kmほどで轍に乗り上げて転倒。
右足をバイクの下敷きにしてしまった。マフラーに横向きで挟まれてどうにもならない…。
寝袋Mさんの手助けで脱出。念のためブーツ履いて来て助かった。
ケースに積んだ荷物が重く、バイクを起こすのも一苦労。
しかし、転倒しても壊れなかったのは評価してもよかろう。
この程度の深さの砂地も未熟な僕にはちと厳しい。
Mさんにお願いして砂浜を少しパスし、内陸部を三保飛行場より南まで進んだ。
その辺りからは路面も固くなり走りやすくなる。
侵食されつつある浜沿いを砂を撒き散らせながら快走。

侵食された砂浜 路肩注意

侵食された砂浜 路肩注意

三保松原と駿河湾と富士山 絵葉書みたい

三保松原と駿河湾と富士山 絵葉書みたい

その後は何とか転ばずに済んだ。あわや転倒というときも意地で踏ん張り持ちこたえた。
あの荷物でよくもまぁ…。その分、激しく疲労して汗だくに。暑い。でも楽しい。
数kmを走り終え、13:05、三保の松原羽衣の松に到着。
こんなところでオフロード走行が楽しめるとは思わなかった。
案内してくれた寝袋Mさんに感謝!!

これが羽衣の松

これが羽衣の松

そしてこれが三保の松原

そしてこれが三保の松原

次に向かったのは日本平
13:10、途中のスーパーにまた寄ったがイルカはなかった。
清水周辺のスーパーでも売ってるって聞いたんだけどなぁ…。
とりあえず酒類を購入。これで野営準備OK。
13:30、日本平旧道へ。春には桜が美しい道だそうだ。
清水エスパルスのスタジアムの脇を抜け、細いワインディングを登る。
13:35、富士山をバックに清水港を見下ろす絶景スポットに到着。

この辺りへ行くと富士山の写真だらけになるのだ

この辺りへ行くと富士山の写真だらけになるのだ

旧道を登りきったところで日本平パークウェイへ。最近、無料になった快走ルートだ。
ウネウネとワインディングを下り、静岡市街へ。
予定している食事処までまだ距離があるので、腹つなぎに安倍川餅を食べることに。
14:05、安倍川橋手前のかごや商店に到着。
その場でおっちゃんが安倍川餅をコネコネ。きな粉4つに餡子4つの合計8つで一皿400円。
店内に設えられた席でノンビリとお茶を啜りつつ餅を味わった。
甘味が砂浜で疲れた体を癒してくれる。お茶も美味い。緑茶、やっぱ美味い。
おしゃべり好きのおばちゃんとの会話も楽しかった~。

安倍川餅かごや その場で食べられます

安倍川餅かごや その場で食べられます

おばちゃんがいい味出してます

おばちゃんがいい味出してます

安倍川餅と静岡茶 (゚Д゚)ウマー

安倍川餅と静岡茶 (゚Д゚)ウマー

食べ終わって14:25、出発。
市街地を経て給油を済ませ、梅ヶ島方面へ安倍川沿いを北上。
山間部に入るにつれ、段々寒くなってきた。
15:00過ぎ、やまめ料理専門店・見月茶屋に到着。すっかり遅くなってしまったがお待ちかねの昼食だ。
二人とも見月定食1500円を注文。山女の刺身に塩焼き、小鉢沢山と蕎麦・味噌汁と盛り沢山。
塩焼きは頭も骨も食べられるように、よーく焼いてある。
さっき安倍川餅を食べた後なので、すっかり満腹に。小食のMさんは苦しそうだ。

山女料理・見月茶屋 鄙びた趣の食事処です

山女料理・見月茶屋 鄙びた趣の食事処です

山女の塩焼き メチャ(゚Д゚)ウマー

山女の塩焼き メチャ(゚Д゚)ウマー

食事を終えて15:40。外に出てみたら静岡市街方面から箱を積んだジェベルがやってくる。
案の条オフ会参加者のようだ。挨拶して見送り、しばらく後に我々も出発。
緩やかなカーブの続く楽しい道だ。寝袋Mさんが飛ばす飛ばす。
セローで必死で追いかけていると小千谷でのバイク隊を思い出すなぁ。
やがて箱ジェベル氏に追いついた。
と思ったら、「ビィー!!」っとフォーンを鳴らして箱ジェベル氏が停止。
「??」と思いつつ我々二人は追い越して先へ。
後から聞いたら、フォーンからグリップヒーターの電源を取ってる配線の不具合だったらしい。
そうこうしているうちに孫佐島の集落へ到着。
コンヤ温泉を左折し、看板に従ってダートを抜け、16:00、梅ヶ島キャンプ場に到着~♪
すでに何台かバイクが停まっていた。全部オンロードだ。
木立の向こうでテントを設営中の模様。
とりあえず受付を済ませねば…ん? 受付のカーテンが閉ざされてる…。
テント設営中の人たちに近づき、まずは挨拶。管理棟のことを聞いてみた。
「不在みたいです。水は止められててトイレにも鍵が…」
Σ(゚口゚;
キャンプ場なのに水もトイレも無しって、こないだの日光かよ…。
あぁいいや。一気に野宿モード。これはこれで楽しい。
リアカーを借りてテントサイトに荷物を運び、ムーンライト3を設営開始。
寝袋Mさんは焚火の準備に加わっていた。どうやら焚火好きらしい。
やがて箱ジェベル氏も到着。その後もちらほらいろんなバイクが。結構な人数になりそうだ。
テント設営後、飲み水を汲みにMさんと近所の民宿へ。
玄関で声を掛けたが誰も出ない。仕方なく外の水道で2L汲ませてもらった。
ここで寝袋Mさんとはお別れ。今夜、用事があるので帰宅しなければならないそうだ。
「これみんなで食べて」とさっきの茶屋で買った地元産椎茸をプレゼントされた。
Mさん、一日ナビゲーターありがとうございました!

テントを張り終えて一安心

テントを張り終えて一安心

夕闇の梅ヶ島キャンプ場

夕闇の梅ヶ島キャンプ場

日も暮れて、誰とも無く焚火を囲み、宴会へ突入。
どうやら今日は我々のグループだけらしい。
各自が思い思いに自分の夕食を調理しつつ酒を飲む。
匿名が基本のサイトで集まったからか、特に自己紹介も無いままだ。(笑)
それにしても皆個性的だ。さすがこんな季節にキャンプ・ツーリングするだけのことはある。
普段からソロ・キャンプをしている人たちなのだが、装備が異様に充実しすぎ。
ストーブに鍋・金網、塩コショウ、醤油は当たり前。
焚火用にノコギリ・ナタ・ガストーチ・電動ふいご・手製ネイチャーストーブ・枝切りバサミ。
調味料だとバター・マーガリン・麺つゆ・カレーパウダー・練りからし・マヨネーズ。
ハクキンカイロ使用率も異常に高い。四次元ポケットのように何でも出てくる。
料理も各種各様で面白い。
ちなみに今日の僕の夕食は桜海老の炊込みご飯。
おかずは黒ハンペンとおでんの粉を使用した静岡おでん。

なんちゃって静岡おでん (゚Д゚)ウマー

なんちゃって静岡おでん (゚Д゚)ウマー

ピーマンと肉を焚き火で炙っていたussyさんが長い竹串をみんなに分けてくれた。
その串に色々刺して焚火で炙ったり、金網で焼いたりして互いに振る舞いあう。
箱じぇべるさんはハム。dgrさんは手製の鳥ハム。僕はMさんの椎茸。
茄子を丸ごと刺して炙っている人もいた。棒茄子…ボーナスっ!?
その他にもメザシ、雷コンニャク、黒ハンペン、ジャガイモのホイル焼き…。
炊事場が使えないとは信じられないほど、バラエティに富んだ料理が振舞われた。
やがてみんな満腹になり、酒主体でまったりモード…。
コーヒー豆を漬け込んだ焼酎やウイスキー。
思ったほど寒くもなく、いい感じの夜宴になった。

ussyさんの秘密兵器 電動ふいごにガストーチ

ussyさんの秘密兵器 電動ふいごにガストーチ

燃~えろよ燃えろ~よ~炎よ燃えろ~♪

燃~えろよ燃えろ~よ~炎よ燃えろ~♪

ってところにさっき到着した銀薔薇さん。
「いまから鍋作りますんで」
Σ(゚口゚;
…嬉しいけど苦しい~。辛いけど美味い~…。
何だかんだ食った食った。
男9人がいろんなネタで馬鹿笑いしつつ梅ヶ島の夜は更けてゆき、宴が終わったのは1:30。
8時間にも及ぶ長丁場だったが思い返してみればあっという間だ。さて寝よう。
っとその前に食べたら出さねば。でもトイレ使えないんだよねぇ…。
深夜、紙とスコップを手に梅ヶ島の森へ消えてゆく男たちがいたとか、いなかったとか…。



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