西日本焼きそばツーリング 最終日

4/24、日曜日。
長かった旅もついに終わりだ。
土日の高速1000円均一セールを利用して今日東京への帰途に着く。
高速に乗るまでの間、もう少し食べ歩いておこう。
宿をチェックアウトして、9:50、出発。
郊外の宇部神社へちょいと寄り道したあと、R53で岡山県は津山市へ向かう。
途中で給油をして11時過ぎに黒尾トンネルで県境を越え、備前街道を南下。
11:35、津山の橋野食堂に到着。

津山市 橋野食堂

津山市 橋野食堂

橋野食堂は津山名物ホルモンうどんの有名店だ。
B級グルメによる町おこしにも成功している様で、外椅子や交通整理要員まで準備されている。
日曜日ということもあり既に店内は一杯だ。バイク乗りも多い。
店内の壁には新聞の切り抜きや色紙が多数貼られてる。
それによると創業120年、現店主は四代目とのこと。
50年前にはすでにホルモンうどんがメニューに載っていたそうだ。
鉄板の向こうで沢山のスタッフに囲まれている店主は、長身で古武士のような面構えである。
うーん、渋い。
さて、座敷手前のテーブルの奥の席に着席してメニューを確認。
ホルモンうどんは味付けが普通・ピリ辛・激辛とある。
次の店の予定もあるので無難にピリ辛の1玉720円を注文。

メニューはこんな感じ 読めるかな?

メニューはこんな感じ 読めるかな?

ホルモンはシマチョウをメインにハツやセンマイが使われている。
野菜はモヤシとネギ。モヤシは髭根と豆が丁寧に処理されていた。
麺は太めのうどんで味付けは意外にマイルドな味噌風味。ほどよい辛さが後を引く。
量もなかなかで、二玉にすれば十分満腹になれそうだ。

津山ホルモンうどん (゚д゚)ウマー

津山ホルモンうどん (゚д゚)ウマー

食べ終わって、12:15、出発。R179を東へ向かう。
ボーっと快調に飛ばして、13:00、兵庫県佐用町の一力に到着。
ここ佐用も津山と同じくホルモンうどんが名物の町である。
もともとこの地域、津山街道沿いの一帯は昔から畜産・精肉が盛んで、
鉄板でのホルモン焼きも早い時期に常食されていたようだ。
それにうどん玉を投入するようになったのは3,40年前のことだとか。
うどんの代わりに中華麺を使うこともあるらしいので、鳥取のホルそばとも関係が深そうである。
一力は佐用でも老舗なのだが、千種川水系佐用川の岸辺に建つ一軒家である。
JR佐用駅からも近いはずなのに周りには何も無く、とんでもなく辺鄙な印象を受ける。
街道からも外れているため、ナビが無かったら辿り着くのに一苦労したことだろう。

兵庫県佐用町の一力

兵庫県佐用町の一力

中へ入るとスペースの真ん中に大きな鉄板があり、それをコの字で囲むようにベンチ状の席がある。
その向こうに立つ女性が店主か。先客はライダー数名だが、ほぼ入れ違いで出て行った。
不思議に傾斜しているテーブル兼鉄板台の正面に陣取る。それにしても鉄板の焦げが凄い。
もう少し丁寧にヘラで削ればとも思うが、まぁこれも店の味かも知れぬ。
壁のメニューを眺めると、ホルモン類やうどんを個別に注文するようだ。
恐らく、ごく一般的であろうホルモン530円とうどん130円という組み合わせを注文。
やや無口な女将から暖かいお茶を出される。
キャベツと青ネギ、ホルモン、センマイを炒めてから麺を投入。
味付けはソースベースの味噌だろうか、見た目よりも柔らかい味わいだ。
小皿で出されたニンニク醤油ダレに付けて食べると風味が増す。
それにしてもホルモン関係はビールが飲みたくなって困る。

一力のホルモン焼うどん (゚д゚)ウマー

一力のホルモン焼うどん (゚д゚)ウマー

食べながら色々と女将にお話を伺ってみた。
とっつきにくそうに感じたが話してみると色々と教えてくださった。
創業は50年以上。昔は商店街にあったそうだが、この場所に越してからずいぶん経つらしい。
食べ歩き用に作られた佐用町のホルモンうどんの地図も貰った。
会計を済ませ、店を出ると入れ違いに二人連れの女性客が入っていった。
ふむ、佐用町でもB級グルメが町おこしに貢献しているようだ。
13:25、食事を終えて道の駅・宿場町ひらふくに少し寄り道。
何かお土産でもと思ったがピンと来るものがなかったので、そのまま佐用ICから中国道へ乗った。
あとはひたすら東へ進むのみ!
15:20、吹田JCTで名神高速に接続。
京滋バイパスを経由して、15:50、草津JCTで新名神高速へ接続。
滋賀県の甲賀から三重県の亀山に抜ける紀伊山中は頗る寒かった。
16:10、土山SAで休憩と給油を済ませてから、16:40、亀山JCTで東名阪自動車道へ接続。
ここから先は往路と同じルートを辿る。
伊勢湾岸道路経由で東名高速に接続して、さらに東へ。
途中で雨に降られたが、走っているうちに雨雲を追い抜いたようだ。
静岡県に入って、18:10、浜名湖SAで二度目の休憩。

浜名湖の彼方に沈む太陽を見送る

浜名湖の彼方に沈む太陽を見送る

日曜の夕方なので、このまま帰っても渋滞に巻き込まれてしまうに違いない。
渋滞の手前、足柄SAの温泉・金時湯で時間をずらすことにしよう。
東西に広がる静岡を横切って足柄SAに到着したのは20:30。
ここで一風呂浴びて仮眠室で大休止。
22:55、最後の給油を済ませて出発。
渋滞は既に解消されていたが、富士川SA以東は節電のために照明が暗く視界が悪い。
急いてはことを仕損じるってことで、最後は、より安全運転で進む。
高速道路に乗ってから約600kmの道程を走り、0時過ぎ、ようやく自宅に到着。
やれやれ。12日間、よくぞまあ焼きそば&焼きうどんを食べ続けたものだ。
ただ最後の二日間に行った4軒は、写真の画質がどうにも心残りである。
いずれ関西方面へ行く際に足を延ばして再訪しよう。
ちなみに翌朝の朝食は胃腸に優しい御粥。
実は九州に居る頃から食べたくて仕方なかったのだ。
うーん、美味しい……やはり偏食は体に良くないね!

西日本焼きそばツーリング 十一日目

4/23、土曜日。
目が覚めて外を確認すると予報通りの土砂降り。
滞在延長して良かった。こんな日の長距離運転はとても辛いのだ。
朝食の後は昼まで持参した文庫本を読んで過ごす。
昼飯は、昨日のケーキ屋の向かいにある「りき」という焼肉屋へ向かう。
雨の中を傘を差して歩いて行き、11:45、到着。
……と、ここでとても残念なお知らせ。
なんとデジカメが壊れてしまった。
店の外観を撮影しようとしたが、ウンともスンとも動かない。
宿に戻った後でバッテリーを交換してみてもダメだった。
これまで何度か地面に落としたり、色々酷い扱いをしてきたのが祟ったのだろう。
ここから携帯電話のカメラでの撮影になる。酷い画質だがご勘弁を。

焼肉りき 携帯カメラで残念

焼肉りき 携帯カメラで残念

入ってみると小奇麗な焼肉屋さんだ。
テーブル席が3卓と、奥に大きな鉄板がある。
おかみさんが一人でやっているようで、先客は居ない。
「ホルそばでしたら」と、一番奥の鉄板前の席に通された。
着席してホルモンそば700円を注文。
注文した後で「御飯セット850円」という壁の貼り紙に気付く。
「御飯セット! そういうのもあるのか」
そっちにすれば良かったかなあ、でも量が分からないしなあ……
などとぼやいてるうちに材料が着々と揃えられ、ホルモン、青ネギ、もやしが焼かれていく。

素早い小手さばき!

素早い小手さばき!

味噌ダレの焦げる臭いを嗅いでいたら、やはり御飯が欲しくなった。
すみませーん、と結局御飯セットに変更してもらう。
「セットの方がお得ですからね」と、御飯・玉子スープ・オイキムチが出された。

焼肉りきのホルそば御飯セット!

焼肉りきのホルそば御飯セット!

麺は太麺。まつやよりは少し細めか?
味噌ダレはやはり濃厚で御飯によく合う。
ホルモンは柔らかめで、全体的にまつやよりも癖が無い印象だ。
初めてホルそばを食べるならここが良いかも知れない。
食べ終わって外に出ると、雨はだいぶ小降りになっていた。
さて、宿に戻っても特にやることが無い。
商店街をフラフラうろついた揚句、マンガ喫茶で夕方まで時間をつぶした。
そして夕方。雨はもう上がっている。
晩酌兼晩飯に訪れたのは、いづ美食堂というお店。
駅から距離があるが、喰ってばかりで健康に悪いので歩いて行った。
19時くらいに到着。これまた何とも昭和の雰囲気が漂う店である。
入るとL字カウンターの向こうから小柄な女性店主が迎えてくれた。
カウンターは15席くらいあるだろうか。先客は2,3人ほど。
右手奥には座敷席もあるらしい。

いづ美食堂 営業は夜のみ

いづ美食堂 営業は夜のみ

カウンターのおでん鍋が置かれている辺りに着席。
とりあえずおでんで瓶ビールをチビチビ。
おでんは、特にお揚げが三角で分厚くて美味しかった。
あとで調べたところ、鳥取西部独特の品のようだ。
そういえば昨年、境港で食べた「ののこめし」という郷土料理もこの油揚げを使っていたっけ。
一時間ほど店主のおばばや常連さんと駄弁った後、締めのホルモンそば550円を注文。
具はキャベツ、玉ねぎ、ネギ、人参、モヤシ。麺はやや太い蒸し麺。
味付けはやはり味噌ベースだが、これまでで一番マイルドである。
付けだれもマヨネーズであえてあるのか、柔らかい味わいだ。

ホルそば ……やはり写真が残念

ホルそば ……やはり写真が残念

小柄なおばばがちゃっちゃと料理を作る様子は、見ていてじんわりくる。
何かを作ったりお勘定を済ませると、他の注文を忘れて「やれやれ」と腰掛けて一服しそうになることがしばしば。
お客さんに柔らかく突っ込まれると照れくさそうに「ほおじゃったなあ」と作り始める。
時間の流れが緩やかで心地良い。
会計中、常連さんに「これからもう一軒どうですか?」とお誘いいただいた。
しかし、明日は東京までバイクを運転しなければならない。万全を期して丁重にお断り。
店を出て、ほろ酔いで宿まで歩いて帰った。
……。
ツーレポのはずなのに全くツーリングしてないな……。

西日本焼きそばツーリング 十日目

4/22、金曜日。
朝、熱はだいぶ下がって37.2℃、体も楽になった。
とりあえず前日にコンビニで購入した朝食を食べ、午前中はのんびり休むことに。
ノートPCと長めのLANケーブルを持参してるので、ベッドでもネットができて退屈はしない。
昼ごろになって、かなり復調。
散歩がてら鳥取駅の周りをウロウロ。
駅にあった立ち食い蕎麦屋であごちくわの入った砂丘そば(310円)を食べる。
写真を撮り忘れたが、なかなか乙な味だった。
午後は、丁度一年前に訪問した鳥取在住の某御家族のご夫妻&五女と待ち合わせ。
ソムリエ」というケーキ屋さんでお茶をご馳走していただき四方山話。
その後、ご主人にトマソン的なスポットをご案内いただく。

最下部の微妙な段や手摺の高さが変

最下部の微妙な段や手摺の高さが変

細ーい参道 しかも真ん前に電柱

細ーい参道 しかも真ん前に電柱

軽自動車以外駐車できなそう

軽自動車以外駐車できなそう

これは有名な五臓圓ビル 渋い

これは有名な五臓圓ビル 渋い

ご家族と別れた後は、その足で鳥取市街地にある元湯温泉に向かう。
県庁所在地の市街ど真ん中に温泉の公衆浴場があるってのは珍しいのではなかろうか。
18:15、入浴料金350円を支払って、ざんぶと湯浴み。
それほど特徴のない泉質だが、建物は新しく、こじんまりして落ち着く温泉だった。

鳥取市吉方温泉の元湯温泉

鳥取市吉方温泉の元湯温泉

風呂から上がって徒歩で晩飯の店に向かい、18:50、まつやホルモン店に到着。
町外れの庶民的な飲み屋さんで、創業50年の老舗である。

鳥取 まつやホルモン店

鳥取 まつやホルモン店

店内はカウンター10席ほどと座敷席2卓があるが、どちらもほぼ満杯だ。
カウンターのおでん台の前が1席空いていたのでそこへ腰かける。
目的は鳥取名物のホルモン焼きそば、略して「ホルそば」なのだが、まずは生ビールとおでんを注文。
次々とお客さんが入店してくるため、席をつめるよう求められることも多い。
一杯で入れない客もいる。あと持ち帰りも多数。
ビールをお変わりしてからホルモンそば600円を注文。
牛ホルモン、所謂シマチョウと青ネギを鉄板で炒め、モヤシを投入。
さらに麺を加えて蒸し焼きに。
味噌だれをダーっと掛け、さらに炒めて出来上がり。

目の前で焼かれるホルそば……ゴクリ……

目の前で焼かれるホルそば……ゴクリ……

カウンター席は鉄板から直接いただきます

カウンター席は鉄板から直接いただきます

辛めのニンニク味噌だれの入った容器を渡され、好みでそれに付けて食べるよう言われた。
麺は極太麺の蒸し麺でモッチリしてる。
味噌だれはパンチが効いた味。悪く言えば野卑だが、濃厚で、酒飲みには好まれるだろう。
隣の常連さんは御飯も食べていた。なるほどオカズとしても十分いける味だ。
ライスではなく「めし170円」とメニューに書かれている辺りに「漢の店!」という印象を受けた。

ホルそば(゚д゚)ウマー 酒にも御飯にも合う!

ホルそば(゚д゚)ウマー 酒にも御飯にも合う!

東京からバイクで来たと言ったら色々といじられた。
砂丘の隣にある柳茶屋キャンプ場に泊まるライダーの来店が多いそうだ。
体調全快というわけでもないのでほどほどにして、お勘定。
やはり徒歩で宿に戻った。
さて、天気予報によると翌日はかなり悪天候らしい。
鳥取で他にも行きたいホルそばの店もある。
わざわざ悪天候の土曜日に移動することも無かろうと、結局もう一泊滞在することにした。
しかし、呉、蒜山、鳥取と味噌だれホルモン系の焼きそばが続いて、さすがに腹がしんどい。
さらに明後日は津山と佐用でホルモン焼きうどんを食べてから東京への帰路に着く予定なのだが……
まぁ何とかなるだろう。

西日本焼きそばツーリング 九日目

4/21、木曜日。
今日は夕方までに3軒食べ歩く予定で、しかも各店舗が離れているので時間に余裕がない。
まず一軒目は島根県の出雲大社の近所にある。呉からだとなかなか遠い道のりだ。
早起きして7:25、出発。寒の戻りというやつか、結構寒い。
R185で広へ出てR375を左折して北上。
8:05、東広島のコンビニで軽い朝食。
そこからはずーっと道なりに北上。
8:25に東広島を通り、r61を経由してR54に接続、9:20、三次を通過。
R54=出雲往来の行く手には中国山地の山並みが横たわっている。
標高が上がるほど、ますます寒くなってゆく。
9:40、赤名トンネルを越えて島根県に入った。
山陰と呼ばれるだけあって、さらに風は冷たくなった。
路面温度は8度とか。この季節の中国山地を正直舐めてた。
体が冷え切って体調悪化が自覚される。うーむ。
10:25、鋼山でr51に折れ、10:35、朝山でR184に接続。
出雲市に入りr28を経由してR431に接続。
10:55、出雲大社の駐車場に到着。
朝から3時間半、寒風の中を走り尽くめでだいぶしんどい。
ま、何は無くとも目的の店に行こう。
向かったのは出雲大社から500mほど離れた住宅街にある、きんぐという食事処。
11:15、入店。どうやら自分が口開けだったようだ。

出雲大社近くにある食事処きんぐ

出雲大社近くにある食事処きんぐ

入ってみると意外にも和風の料理屋さんだった。
奥にはかなり大きな宴会もできそうな広さの座敷がある。
手元のメニューは麺類やご飯ものばかりだが、ホワイトボードにはいろんな魚介類の刺身のメニューが記載されている。
おまけにふぐ調理の免状まで飾られている。ここまで本格的だとは思わなかった。

主なメニューはこんな感じ

主なメニューはこんな感じ

そんな店で焼きそば550円を注文。
ジャーと炒める威勢の良い音が厨房から聞こえてきた。
出されたお茶を啜りながらカウンターで静かに待つ。
5分ほど経って、やがて焼きそばが登場。

きんぐの焼きそば (゚Д゚)ウマー

きんぐの焼きそば (゚Д゚)ウマー

ここ大社近辺の焼きそばは、客自身が卓上のソースを使って、好みの味付けをするスタイルが多いらしい。(参考サイト
秋田の横手焼きそばや静岡の横須賀焼きそばと同じような後掛け方式で、「大社焼きそば」と呼ぶ人もいるようだ。
ここ、きんぐではプレーンな塩焼きそばに辛口と通常の2つのソースで味付けする。

ソースは辛口と通常の2種

ソースは辛口と通常の2種

麺はやや細めでところどころ焦げ目がついてる。
具はかまぼこ、人参の輪切り、青ネギ・玉ねぎに、やや厚めの豚肉。
無銘のソースの方はまろやかな酸味が利いている。
辛いソースはパンチの効いた酸味と辛味だ。
自分の好みで辛いソースを多めに掛けてみた。うん、美味い。
量も軽めですすっと食べてしまえた。
出雲と言えば割子蕎麦だが、それに飽きた向きには焼きそばも良いかも知れない。
11:30、店を出て出雲大社に戻る。
ちょっと腹の具合が悪くなっていたので、トイレへ。
うーん、どうも下痢っぽい。連日の焼きそばが祟ったのか?
せっかくなので大社で参拝をして行こう。
前回来たのは2005年か。あれから6年も経ったんだなぁ……

出雲大社 相変わらず太い注連縄だ

出雲大社 相変わらず太い注連縄だ

参拝を済ませて、12:00、出発。
R431を東に進み、給油をして、宍道湖の北岸を松江方面にひた走る。
しかし、どうも悪寒が止まない。下痢だけでなく、熱もありそうな気配だ。
12:35、宍道湖畔の道の駅・秋鹿なぎさ公園で大休止。
平日の昼間なのか館内は空いていたので、これ幸いと屋内のベンチで横になる。
今日のこれからの予定だが、どうも体調との相談が必要そうだ……
14:25、休憩を終えて出発。結局、2時間近く仮眠した。
お陰でだいぶ楽になったが食欲はほとんど無い。
しかし、せっかくここまで来たので二軒目にはとりあえず行ってみよう。
14:35、松江市街を抜け、R431をさらに東に進み、中海の堤防道路で江島へ渡る。
14:55、急勾配の江島大橋を登って下って鳥取県・境港に入った。
水木しげるロードは去年来たばかりなので、今回はパス。
境港の市街地中心部を避けて進み、15:15、目的の店、黄金(こがね)に到着。
産業道路沿いのラーメン屋さんである。
安いこともあって地元民に人気で、ファンはラーメン派と焼きそば派とに分かれるらしい。
入店するとカウンターx10、テーブルx5くらいの規模だった。
平日の午後3時過ぎという中途半端な時間なのに、席の半分くらいが埋まっている。
空いてたテーブルに腰かけて、早速焼きそば380円を注文。

境港・産業道路沿いの店 黄金(こがね)

境港・産業道路沿いの店 黄金(こがね)

メニューは全体的に安めですな

メニューは全体的に安めですな

ネットの情報によると、この店は松江のデパ地下に昔あった焼きそばの味を再現しているという。
やがて目の前に登場したのは、実にオーソドックスなソース焼きそばだった。
麺はやや細めの蒸し麺。量は普通だがコストパフォーマンス的には文句なしだろう。
具はキャベツ、玉ねぎ、モヤシ、豚肉。そして青海苔と紅生姜がトッピングされている。
やや油ギトギトな感じがするが、それも含めて正統派と呼べる姿である。
味付けはそれほど濃くないので、自分の好みでソースを掛け足しても良さそうだ。
ライス・スープとのセットもあったので、「おかず」としても評価できるかも知れない。

黄金 正統派(?)のソース焼きそば

黄金 正統派(?)のソース焼きそば

食べ終わって店を出て、今後の予定を検討する。
体調の方は相変わらずあまりよろしくない。
そして予定していた三軒目は、伯耆富士・大山の向こう側にある蒜山高原である。
恐らくかなり寒い道のりだろうが、行って行けなくも無いし、出来れば後日に回したくはない。
色々悩んだ挙句、このまま行くことにした。
15:35、出発。
R431から米子市街を経由してR181に接続。
左手に聳える大山を眺めながら南下。
16:20、江尾でR482へと左折。

伯耆富士・大山 見事な山容でした

伯耆富士・大山 見事な山容でした

高度が上がるに連れ、予想通り寒さが増してゆく。
路肩に残雪までちらほらし始めた。
16:35、内海峠を越えて岡山県に入った。
16:45、目的の店、いち福に到着するも、まだ中休みのようだ。
夜の営業が始まる17時まで近くの道の駅・風の家で時間つぶし。
自販機で購入したほっとレモンなど飲んでから、再度いち福を訪れた。

岡山県 蒜山焼肉レストラン いち福

岡山県 蒜山焼肉レストラン いち福

開店直後なので当然先客は居ない。
各テーブルに焼き台とロースター。ふむ。完全に焼肉屋である。
ひるぜん焼そば好とん会」の幟が店内にも沢山飾られてる。
入り口近くのテーブルに腰掛けて、ひるぜん焼きそば680円を注文。

メニューの一部 良心的価格設定だ

メニューの一部 良心的価格設定だ

ひるぜん焼きそばは、ここ岡山の蒜山高原で昭和三十年代から食べられてきた焼きそばだ。
甘辛の味噌ダレにかしわ肉とキャベツ、太めの麺を使った独特の焼きそばである。
※「ひるぜん焼きそばには竹井食品のゆで焼きそば麺が必須」という情報もあるのだが、
麺については裏が取り切れてないので参考程度として記載しておく。

いち福のひるぜん焼きそば(゚Д゚)ウマー

いち福のひるぜん焼きそば(゚Д゚)ウマー

摩り下ろした玉ねぎを使った味噌ダレは、パンチの効いた独特の味わいだ。
後で店主に聞いたところ、蒜山でもうちのはかなり独特の味だと言っていた。
野菜はキャベツのみ。肉は親鳥のかしわ肉を使用していて噛み応えがある。
内臓も使っていて、グニグニやコリコリなどいろんな部位の味わいが楽しめた。
味付けも含めて、岐阜や愛知で食べられているケイチャンに近いかも知れない。
脇に添えられた紅生姜のトッピングだけは普通の焼きそばっぽい。
高原という土地柄、美味しいだけでなく、冷えた体が温まりそうなメニューである。

こんな土産物まであった

こんな土産物まであった

食べ終えて、17:25、出発。
R482を東へ進んでR313へと接続。犬挟トンネルを抜け、鳥取県へ戻った。
さらに北上して倉吉市街からR179を経由し、18:05、R9に接続。
すでに暗くなり始めた日本海を左に見ながら鳥取方面へと進む。
幹線道路だけあって、まるで高速道路のような巡航速度である。
鳥取市街をウロウロしつつ、19:00、本日の宿に到着。
鳥取では目ぼしい安宿が見つからなかったため、アパホテルへの宿泊となった。
ま、2連泊なので少し安くなったから良しとしよう。
さっき蒜山で食べたばかりなので夕食も晩酌も無し。
というか悪寒がしてすこぶるだるい上に体の節々が傷む。
フロントに体温計を借りて計ってみたらやはり体温が38度もあった。
他の症状は無いから、たぶん風邪じゃなくて疲労だと思われる。
久しぶりの長旅で、体力も落ちてたのだろう。
「明日も3軒食べ歩く予定だったけど、無理っぽいなー……」
内臓も酷使されてばかりじゃ気の毒だ。
とりあえず今日は早めに寝てしまおう。

西日本焼きそばツーリング 八日目

4/20、水曜日。
のんびりと起床して着替え、荷物をまとめてチェックアウト。
10:00オープンの店で食事をする予定だったため、朝食はとらず。
9:30、出発。R3経由で、10:10、西鉄新宮駅に到着。
駅前にあるじゃんぼという店が目的だったのだが、
遠目に見る限り今日はまだ営業を開始してないようだ。
ちょっと間をおいてから来ようと、新宮海岸に出て暇つぶし。

新宮海岸より玄界灘を望む

新宮海岸より玄界灘を望む

20分ほどぼーっとして、10:30。
そろそろ良かろうと戻ってみたが、まだ閉まってる。
ん? 何だか窓に貼り紙が……

4/20(水) お休みします(!?)

4/20(水) お休みします(!?)

がーん。なんてこったい。
定休日が火曜日で昨日は休みだったはず。
それでわざわざ連泊して今日来ることにしたのに……orz
こんなことなら昨日のうちに本州へ渡ってしまえば良かったなぁ、
博多から小倉まで往復することも無かったなぁ……と無駄足を悔やむ。
まぁ残念だが落胆していても仕方ない。R3へ出て北九州方面へ向かう。
東京への御土産にふりかけ「御飯の友」が欲しかったので途中スーパーへも寄り道。
しかしなかなか見つからず、結局5、6軒回ってようやくゲット。
ついでに菓子パンで軽い朝食。だいぶ時間を浪費してしまった。
12:35、関門トンネル(料金100円)を抜けて九州を離れた。

本州と九州を結ぶ関門国道トンネル

本州と九州を結ぶ関門国道トンネル

本州は山口県に上陸し、R2を東へ。
13:35、小郡からR9→r61とつないで、山口市街方面へ。
14:05、春来軒本店に到着。
入店すると昼をだいぶ過ぎてるのにテーブル席は全て埋まっていた。
メニューは名物のばりそばの他は、ラーメン、ギョーザ、ライスのみ。
他の客は皆ばりそばを食べていた。予定通り自分もばりそばの並750円を注文。
ばりそばは山口独特の固焼きそばで、太めの揚げ麺に粘度の低いさらりとした餡を掛けたものである。

元祖ばりそば 春来軒本店

元祖ばりそば 春来軒本店

壁にはメニューのほかにも注意書きの張り紙がいくつもあった。
ばりそばを提供する店では春来軒という屋号の店が有名なのだが、山口には何店舗かある。
そしてこの店には、「当店が元祖で本家で本店で、他所とは一切関係ない」と
その類の主張が店内に口酸っぱく張り出されていた。
ちなみにこの店は創業60年とのこと。歴史がある分、何かしらドラマがあったのだろう。
なお、「ばりそば」という商品名はこの店が商標登録しているため、
他店では「焼きそば」「あんかけ焼きそば」と記載されているところもあるとか。
町おこしにも使いづらく、いろいろ悩ましいらしい。

伝票の裏にも念入りに……

伝票の裏にも念入りに……

さて、大きな皿に盛り付けられて、ばりそばがやってきた。
噂どおり、揚げ麺は太めでかなりのボリュームである。
野菜や肉、魚介類が具の餡に青ネギのトッピングが乗っている。
餡には僅かにとろみがついているが、食べている間に完全にサラサラになった。
味付けはあっさり目だが、麺がたっぷりスープを吸ってくれるため、旨味は十分。
パリパリだった麺は食べているうちにほぐれて柔らかくなる。
普通の麺の様に啜って食べられるようになった状態でも、絶妙なコシがあるのが面白い。

山口名物ばりそば (゚Д゚)ウマー

山口名物ばりそば (゚Д゚)ウマー

食べ終わって、14:40、出発。ここから夜まで写真無し。
r21→R262とつないで、防府でR2に接続。
あとは走ることに専念して、ひたすら東へ進む。
16:25、岩国を抜け、16:45、広島県に入った。
宮島を右手に眺めつつ、広島市街を抜け、16:55、R31を呉方面に。
海岸沿いを南下して魚見山トンネルを潜り、呉市街に。
18:35、呉市街にある今夜の宿に到着。
直前に予約したビジネスホテルなのだが、元ラブホっぽい造りだ。
まあ、構うことはない。荷物を整理して独り呑みに出た。
向かったのは呉の屋台が集まる赤ちょうちん通り
宿から夜風に吹かれて散歩がてら20分ほど歩く。
堺川沿いの蔵元通りを曲がり、赤レンガの歩道を進むと屋台の並ぶのが見えてきた。
敬愛する居酒屋礼賛でも何度か紹介されている富士さんというのが目的の店である。
20時過ぎに暖簾を潜ると先客が2組ほど。
とりあえず生ビールとおでんを注文。ふー、ようやく落ち着いた。

呉の老舗屋台 富士さん

呉の老舗屋台 富士さん

メニュー豊富でしかも安い!

メニュー豊富でしかも安い!

左端に座っていた愛媛出身の賑やかなおっちゃんと打ち解ける。
あとから右隣にやって来た老夫婦も会話に混じる。
話してみたらおっちゃんは昔トライアルを、老夫婦のご主人はモトクロスをやってたそうだ。
それもご主人の方はブリヂストンがバイクを生産していた時代のテストライダーだったとか。
陸王やメグロなど、実際に見たことの無い時代のバイクの名前もしばしば登場した。
他にも入るなりラーメンを注文して食べ終わると帰る、というお客さんも多かった。
この店は豚骨醤油の呉ラーメンでも有名らしい。相当美味いのだろう。

これは二杯目の千福&牛筋2種

これは二杯目の千福&牛筋2種

良い感じで出来上がった頃、締めにホルモン焼きそばを注文。
野菜とホルモンを鉄板で炒めて、塩コショウと辛口の味噌ダレで味付け。
茹でた麺を投入して、ソースをぶっかけ、混ぜて暫く置く。
ソースの焦げた香ばしい薫が漂ったところで盛り付けてできあがり。

富士さんのホルモン焼きそば!

富士さんのホルモン焼きそば!

麺は博多ラーメンよりは太いが、細麺の部類に入るだろう。
茹で加減が絶妙で、麺にコシがある。
具のメインとなるホルモンは噛み応えのあるシマチョウだ。
脂質が多く、タレの甘辛さとソースが相まってコテコテの味わい。

ホルモン+焼きそば 当然つまみとしても美味

ホルモン+焼きそば 当然つまみとしても美味

これとは別にメニューには普通の焼きそばもある。
ちょうどそれを注文した老夫婦のご夫人が僕にもおすそ分けしてくれた。
こちらはホルモンではなく豚バラ肉を使用している。
また、タレは使っていないのでソースの味が前面に出ていた。
揚げ玉を加えてコクをだしてる辺りが心憎い。
創業三十年でマスターは二代目。まだ若い。
居酒屋礼賛の浜田さんの名前を出したら、古典酒場の最新号を出してきた。
なるほど、浜田さんの連載記事でこの店が紹介されていたのか。
食べ終わって、また徒歩で宿へと戻った。かなり寒い日で夜風が冷たい。
長旅で疲れも溜まってるし、体調には注意せねばならぬのだが……

西日本焼きそばツーリング 七日目

4/19、火曜日。
今日は連泊かつ天気が悪いらしいので午前中は外出せず。
食堂で朝食を食べた後はネット閲覧しながら今後のルート調査。
気が付いたら昼飯時になっていた。さて、さくっと食べ歩きに出るか。
12:00、バイクで天神にある中華料理店・福新樓へと向かう。
堅牢なビルディングに入り、店員に案内されて2階に上がるとなかなか豪華な内装。
こういう店は何回来ても落ち着かぬ。
注文したのは福建炒麺、1,100円。
博多皿うどんとも呼ばれるこの店発祥の料理である。

天神の老舗中華料理店・福新樓

天神の老舗中華料理店・福新樓

ランチメニュー 価格帯が少しお高め

ランチメニュー 価格帯が少しお高め

四日目のレポにも書いたが、皿うどんと言っても色々ある。
長崎の四海楼が発祥の皿うどんはちゃんぽんのアレンジ料理。
同じく四海楼発祥で一般に長崎皿うどんと呼ばれるものは細い揚げ麺の固焼きそば。
そしてこの店発祥の博多皿うどんは太い中華麺を揚げて、煮込んで、炒めて作る。

福建炒麺=博多皿うどん (゚Д゚)ウマー

福建炒麺=博多皿うどん (゚Д゚)ウマー

麺はやや太めで断面が平たい四角。
ちゃんぽん麺とは思えないが、ちゃんぽんにもこの麺を使っているのだろうか?
固くは無いが腰があり、モチモチした食感で味がよーく染みている。
店員さんには「味付けは醤油ベース」と説明されたが、豚骨か魚介だろうか、コクのある旨味がある。
具にはたっぷりの野菜と豚肉、魚介類が使われている。汁っ気は少ない。
予備知識通り、見た目も味の志向性もソース焼きそばチックである。
値段は高めだが、やはりどこかB級の雰囲気を漂わす、とても美味しい麺料理だった。
12:45、食べ終わってその足で北九州の小倉へと向かう。
福岡市街を抜けてR3を北東へ。
13:35、雨が降ってきたので通りがかりのマクドナルドで小休止。
一時間弱休んで小ぶりになったので、14:30、再出発。
小倉市街でバイクを停めて、15:20、だるま堂へ入店。
だるま堂は小倉焼きうどんの発祥の店で訪れるのはこれで3度目である。
丁度入れ違いで先客が出たところのようだ。
店主のおばあちゃんは相変わらず曲がった腰でテキパキと動いている。
カウンターに腰かけ、お冷やを受け取って天まど510円を注文。

小倉焼きうどん だるま堂

小倉焼きうどん だるま堂

この店の焼きうどんは乾麺を使っているのが特徴である。
終戦直後、昭和20年に開店した当時、本当は焼きそばを作りたかったのだが物資が不足していた。
そのため已む無く乾麺のうどんを使い、それがきっかけで名物ができたのだ。

紹介された新聞記事

紹介された新聞記事

注文した天まどは焼きうどんに玉子の乗ったものである。
肉の脂身を鉄板に敷いてキャベツ、玉ねぎを小手でチャッチャ、チャッチャと炒める。
そこに固めに茹でた麺を投入し粉鰹、ソースで味付け。
その横で水で溶いた小麦粉を薄く焼き、焼きうどんを乗せて玉子を落とす。
ひっくり返して良い感じで玉子に火が通ったところで盛り付けて出来上がり。
玉子を窓から見る月に見立てて名付けられたメニューである。

だるま堂の天まどは終戦直後の味

だるま堂の天まどは終戦直後の味

麺はシコシコして歯応えがある。
ソースの味付けはあっさりしてるが魚粉の風味が深みを増している。
物資不足の時代に作られたメニューなので、実にシンプルなのだがしみじみと美味い。
「昔は玉子が高級品だったけど、今は安くなったねぇ」
昔に比べて値段は高くなったが、それでも10年以上据え置きだそうだ。
何でも500円玉が出た当時に、1コインで焼きうどん460円が買えることを意識して価格を設定したらしい。
以前はお好み焼きや野菜炒めなども作っていたらしいが、
独りでもできるだけ長くお店をやっていられるよう、ある時期からメニューを限定したそうだ。
今後とも末永く頑張って欲しいものである。

小倉城が見えたのでパチリ

小倉城が見えたのでパチリ

店を出て、15:50、出発。
ここから博多の宿に戻るのだがちょっと寄り道して、16:50、宗像大社へ。
宗像三女神を祀り、古来から海運や交通の安全を祈願する社として知られてきた。
宗像三女神は湘南の江の島や広島の厳島神社などにも祀られてるので、お馴染みの人も多かろう。

宗像三女神を祀る宗像大社

宗像三女神を祀る宗像大社

御由緒書 宗像大神の総本宮だそうです

御由緒書 宗像大神の総本宮だそうです

ここ、田島の辺津宮には市杵島姫神が祀られている。
さらに玄界灘を隔てた沖ノ島の沖津宮には田心姫神、大島の中津宮には湍津姫神が祀られており、
それら三宮を総称して宗像大社と呼ぶらしい。
とりあえずバイク旅の交通安全を祈願。

宗像大社辺津宮 本殿

宗像大社辺津宮 本殿

参拝を済ませて、17:10、出発。
天候は悪い上に、日も傾いて肌寒い。
18:05、宿に帰還。軽く一風呂浴びて着替えた。
20時ごろ、夕食のために徒歩で中洲の屋台へと向かう。
今日はもう特に焼きそば系にはこだわらない。
なんとなーくMという屋台へ入ってみたが、価格帯が高めでちと後悔。
肴は安くて700円くらい。高いものは1000円超。
屋台なら酒肴一品300~500円程度に抑えてもらいたいものだ。
隣の屋台が混んでる割にこの店が空いてるのも道理だと感じた。

中州 春吉橋付近の屋台街

中州 春吉橋付近の屋台街

これは地鶏のももあぶり700円

これは地鶏のももあぶり700円

と、何のかんの言いつつ、東京から来てる学生さんと駄弁りながら軽く飲んでお勘定。
青年はネットカフェで泊まるらしく、大きな荷物を抱えていた。
まだ小腹が空いてたので、締めに別の屋台でラーメンを食べた。
が、これも近所のバリコテの方が美味い気が……
うーん、どうも今日は不完全燃焼である。
ま、九州を離れて本州へ行く前の大休止と受け止めておこう。

西日本焼きそばツーリング 六日目

4/18、月曜日。
起床してホテルを出たのは午前7時。
フロントで「月曜限定のサービスです」と、パンと缶コーヒーをくれた。
その場で朝食代わりに食べて出発。
今日の最初の目的地、宮崎へと移動する前に少し鹿児島市内を観光。
照国神社や南洲神社を参拝した。

照国神社 島津齊彬公を祀る

照国神社 島津齊彬公を祀る

史跡 鶴丸城跡

史跡 鶴丸城跡

薩軍の死者達が眠る南洲墓地

薩軍の死者達が眠る南洲墓地

南洲神社にあった勝海舟の歌碑

南洲神社にあった勝海舟の歌碑

西郷隆盛銅像 上野と違って犬は無し

西郷隆盛銅像 上野と違って犬は無し

8:00過ぎ、R10で鹿児島市を離れる。
桜島を右手に見ながら鹿児島湾沿いに北東へ。
国分で海を離れ、宮崎県へと入り、9:30、都城でR269へと接続。
一桁、二桁の国道は幹線道路なので交通量が多い。
10:40、宮崎市内へ入ったが、時間に余裕があったので宮崎神宮にも参拝。
宮崎の辺りは天孫降臨にまつわる古い神社が多い。

宮崎神宮参道

宮崎神宮参道

宮崎神宮 神武天皇を祀る

宮崎神宮 神武天皇を祀る

参拝を終え、11:15、本日の一軒目、松元食堂に行ってみた……が、開いてない。
宮崎駅などで時間をつぶして11:30にも再訪してみたが、やはり閉まってる。
居合わせた近所の人に尋ねてみたら「昨年廃業した」とのこと。あちゃー。
ここも固焼きそばで、しかも400円という激安価格だったらしいのだが……
このお店のために宮崎に寄ったのに実に残念だ。

目当ての松元食堂は昨年廃業 残念

目当ての松元食堂は昨年廃業 残念

宮崎駅 元知事のグッズがまだ売られてた

宮崎駅 元知事のグッズがまだ売られてた

気を取り直して昼飯は、おぐら本店でチキン南蛮を食べることにした。
11:40に入店し、チキン南蛮ランチ980円を注文。
どっしりとしたボリュームある胸肉とたっぷりのタルタルソースが美味い。満腹、満足。
焼きそばじゃないため淡白な感想で申し訳ないが、実は大好きな料理である。
もうすぐランチタイムということもあり、店内はすぐに混み始めたので、そそくさとお勘定。

おぐら本店 チキン南蛮発祥の店

おぐら本店 チキン南蛮発祥の店

宮崎名物チキン南蛮 うまー

宮崎名物チキン南蛮 うまー

ところで東日本大震災で忘れられがちなのが1月に噴火し始めた新燃岳。
宮崎市街にも火山灰が降り積もり、風が吹くたびに舞い上がる。
商店街でもその撤去作業に追われる姿が見受けられた。
日本中、あっちこっちでてんやわんやである。
落ち着くのはいつのことだろう。

新燃岳噴火が遠い過去のことに思える

新燃岳噴火が遠い過去のことに思える

12:10、R10を日向方面に北上して宮崎市街を抜ける。
ここから下道で大分県の日田を目指すのだが、かなり長い道のりだ。
例の店が廃業してることを知っていれば、ルートを変えて楽できたのだが……
交通量の多いR10を避けるため、裏道を使う。
12:55 川南町の辺りから、r304~r40へと折れ、
13:00、尾鈴サンロード(日向灘沿岸北部広域農道)へと接続した。
カーブやアップダウンは多いが信号はほとんどない、以前も走ったことのある快走路だ。
がーっと北上し、13:45 日向市でR10に復帰。
14:00、延岡で給油して大瀬川を渡る。
14:20、北側でR326へと左折。14:30、大分県に入った。
14:55、豊後大野市の三重でR502へと左折し、15:20、豊後竹田でR442へ接続。
15:25、道の駅竹田で小休止して、R442=日田往還をさらにすすむ。

道の駅竹田

道の駅竹田

周りの景観は段々と高原ぽくなってきた。
北に九重連山、南に阿蘇の外輪山を眺めながら北西に進む。
段々と寒くなってきたので、荷物からフリースを引っ張り出した。
やまなみハイウェイが目と鼻の先だが、残念ながら今回はパス。

久住山かな? 寒々しい山容

久住山かな? 寒々しい山容

ここからしばらく熊本県に入る。
16:10、ファームロードわいた(小国広域農道)へと右折。
この広域農道も交通量の少ない快走路なのだ。
しばらく走ってまた大分県に戻り、ファームロード日田(日田広域農道)に接続。
走りつないで、16:50、日田市街へ出た。

ファームロードわいたより阿蘇外輪山を望む

ファームロードわいたより阿蘇外輪山を望む

ツーリング向きの快走路でした

ツーリング向きの快走路でした

17:00、みくま飯店に到着。
四日目に臨時休業だった店で、今日はそのリベンジというわけだ。
今は2代目ご夫妻とその息子さんで経営されていて、
先日対応していただいたのが息子さんだったらしい。
南九州をぐるっと回って、二日明けての再訪は平日17時の夕方。
なにやら外装をいじってるが、食事は問題ないとのことで入店する。

日田市・みくま飯店

日田市・みくま飯店

メニューはこちら

メニューはこちら

カウンターに着席して注文したのは焼きそば650円。
「ジャー!」「ゴー!」調理と換気扇の豪快な音が聞こえてきた。
やがて店名の入ったお皿に盛られて焼きそば登場。
ここも想夫恋と同じく、両面焼きそばと呼ばれる日田独特の焼きそばである。
どうしても想夫恋と比較してしまうが、麺はあちらよりクリスピーで歯応えもある。
後ほど店主に教えてもらったところによると、麺は生麺を使用。
ラーメン用のより太めで、これだと中がモチモチになるそうだ。
具の構成もほとんど同じだが、モヤシはこちらの方が太く、シャキシャキしていた。
ソースはややあっさり目の味付けだが、ラードが沢山使われてる分、バランスが取れている。
サービスの白湯スープもコクがあって美味。ラーメンも人気らしい。

みくま飯店の焼きそば (゚Д゚)ウマー

みくま飯店の焼きそば (゚Д゚)ウマー

食べ終えて、17:25、出発。日田を後にしてR386を西へと進み福岡県に入る。
18:55、筑紫野でr112を経由してR3に接続。すでに日は暮れている。
がーっと北上して福岡市街に入り、19:25、ようやく宿に到着。
今日もカプセルホテルで、しかも連泊である。
鹿児島から宮崎、日田経由で福岡まで、全て下道というのはなかなかハードだった。
と、あまりのんびりしても居られない。
今日も荷物を整理し呑みに出た。
多少迷子になりつつも、地下鉄を使って博多駅から天神へ。
21:00、入店したのは小金ちゃんという屋台である。

天神の屋台 小金ちゃん

天神の屋台 小金ちゃん

瓶ビールとおでんで落ち着こう

瓶ビールとおでんで落ち着こう

屋台なのにメニューはバラエティに富んでいる。
おでん、どて煮、ホルモン、焼きとり、焼き魚、ラーメン、丼飯まで。
行列ができることもあるらしいが、人気があるのも何となく分かる。
さて。追加注文したビールとつまみをあらかた片付けてから、注文したのが焼ラーメン680円。
この辺の屋台で供される食べ物で、ここ小金ちゃんがその元祖なのだとか。

屋台とは思えない品揃え すげー

屋台とは思えない品揃え すげー

鉄板で野菜や肉の具を炒め、とんこつスープ、ソースで味付けしたところに、
博多ラーメン用の茹で上げた極細麺を投入。
軽く混ぜてから鉄板に広げ、しばらく待ち。
アルマイトの皿に盛り付けてからどて焼きの汁をトッピングして完成。
店主が「熱かばい」と注意しながら皿を手渡してくれた。

小金ちゃんの焼ラーメン 熱々です

小金ちゃんの焼ラーメン 熱々です

味付けはソースが前面に出ているが、とんこつスープとどて煮の汁のお陰でコクがある。
麺はスープやソースの水分も吸っているためか、かなり柔らかい。
ラーメンのように「バリカタで」とか頼めるのだろうか?
「焼きそばみたいですね」
「焼きそばたい」
隣の常連と、その連れの若者との会話が、なんとはなしに面白い。
他の客のグループも、ほぼ全員、この焼ラーメンを注文していた。
食べ終わった頃にさらに客が来たのでささっと退散。
おでん4品に瓶ビール2本、焼きラーメンでお会計は2260円也。
地下鉄で宿に戻り、風呂に入った後は明後日以降のスケジュール検討である。
明晩もこのカプセルに連泊するが、それ以降のことは決めてない。
明後日、新門司からフェリーで東京に戻るのを当初は予定していたが、
特に東京に戻らねばならない切迫した用事があるわけでもない。
そこで、仮に明後日以降、日曜日まで、中国地方を食べ歩いてみた場合を試算してみた。
宿代、高速代、飲食代をノートPCのエクセルで見積もってみるとフェリー代とほぼ同額。
「ふむ、すぐに帰るより日曜までウロウロした方がよさそうだ」
この段階でツーリング延長決定!
どこをどう回ろうかと、この日は遅くまで無料のネット接続を利用して調査したのであった。

西日本焼きそばツーリング 五日目

4/17、日曜日。
6時前に起き、7:00にホテルの朝食バイキング。
なんか、白米を久々に食べた気がする。
7:30、出発。佐賀城址へ寄り道。
早朝なので歴史館には入れなかったが仕方あるまい。

佐賀城天守台

佐賀城天守台

沈み城とか呼ばれたそうで

沈み城とか呼ばれたそうで

佐賀市街を抜け、R444からR207へと接続。
諫早・長崎方面へと有明海沿いを南下する。
長崎で昼飯を食べる予定なので、時間的には割りと余裕がある。

道の駅・鹿島へ寄り道

道の駅・鹿島へ寄り道

満潮なのか干潟は見えぬ

満潮なのか干潟は見えぬ

ワンコがいたので無理やり写真に

ワンコがいたので無理やり写真に

やがて長崎県に入り、有明海を後にして、9:30、諫早でR34に接続。
そのまま下道を進んで、10時過ぎに長崎市街に到着。
目的の店の開店まで時間が余ったので平和公園の辺りを散歩してみた。
長崎は以前訪れたことがあるが、その時はトルコライスを食べただけで移動してしまった。
なかなか来れないエリアなので、まずは定番コースだけでも……

平和祈念像

平和祈念像

爆心地(グラウンド・ゼロ)

爆心地(グラウンド・ゼロ)

浦上天主堂遺壁

浦上天主堂遺壁

浦上天主堂

浦上天主堂

なんのかんのウロウロして本日の一軒目。
11:30、大浦天守堂下の中華料理店・四海樓へ入店。
創業明治32年、ちゃんぽんと皿うどんの発祥の超有名店である。
節約旅のツアラーにとっては、やや威圧感のあるビルだ。
少しひるみつつ5Fの展望レストランへエレベーターで上がる。

ちゃんぽん・皿うどんの発祥の店、四海樓

ちゃんぽん・皿うどんの発祥の店、四海樓

正規の開店時間前に客入れが始まっていたようで、既に半分ほどの席が埋まっていた。
窓際のテーブルに案内され、渡されたメニューをチラリと見てから皿うどんを注文。
「はい、皿うどんおひとつ。ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
「はい」
この時、自分が不勉強だったのだが、いわゆる「長崎皿うどん」を注文したつもりだった。
そう、揚げた細麺にとろみの付いた餡を掛けた、この店発祥の固焼きそばである。
しかし、この店ではそれは「炒麺(ちゃーめん)」という名称でメニューに記載されており、
「皿うどん」は、前日に佐賀で食べたものと同様に、ちゃんぽんの太麺を使った料理なのだ。
どちらもこの店発祥なのだが、皿うどんと注文すると予想とは別の品が出てくるかも知れない。
ややこしい。後日、福岡でも皿うどんを食べるのだが、それがまた全くの別物で実にややこしい。

四海樓の皿うどんの説明、良く読もうね

四海樓の皿うどんの説明、良く読もうね

料理が届く前に、テーブル上の案内を見てその辺の事情に気付いたのだが、時既に遅し。
ま、ちゃんぽん→皿うどん→長崎皿うどん、という時系列なので、ルーツであることに変わりは無い。
これも何かの縁と思って、くよくよせずに目の前の料理を食べようではないか。

そして皿うどん登場

そして皿うどん登場

やや扁平したちゃんぽん麺はシコシコした食感。
麺だけ別に炒めてあるらしく、ところどころ焼き目も付いてる。
具はキャベツ、モヤシ、豚肉にイカ、エビなどの魚介類。
そして豚骨と鶏がらを使った濃厚なスープ。

野菜と魚介がたっぷり

野菜と魚介がたっぷり

実際に食べた感想だが、これが無茶苦茶美味いのだ!
スープのコクと旨味が太麺に十二分に染みていて、一口食べただけで正直驚いた。
ちゃんぽんの味わいを「ぎゅっ」と濃縮し、麺に閉じ込めたような料理である。
発祥の店で美味いのは当たり前かも知れないが、太麺の皿うどんを注文して良かったとまで感じた。
さらに店員さんに薦められたように卓上のソースを掛けると、
これが一気にソース焼きそばチックになる。それもまた美味かった。
食べ終わって12:00出発。
これまで西へ西へと進んできたが、ここでようやく進路転換。
R34からR251へと接続して、東の島原半島へと進む。
13:05、雲仙市の多比良港に到着。
有明フェリーの運賃920円を払って待つことしばし。
13:30の便だが、やや遅れて出港した。

島原半島 多比良港

島原半島 多比良港

有明フェリーで約40分の船旅

有明フェリーで約40分の船旅

14:20、熊本県の長洲港に着岸。
上陸してR501~r113~R208~R3と走りつなぎ、熊本市街を目指す。

阿蘇から有明海へと注ぐ菊池川

阿蘇から有明海へと注ぐ菊池川

15:20、本日の2軒目、GENKIに到着。
この辺りではとても珍しいソース焼きそばメインの店である。
店内は昭和を意識した居酒屋風。厨房は男性二人、ホールは女性一人。
券売機で焼きそば500円の食券を購入しカウンターへ着席。
同額で大盛り=W(ダブル)にも出来るが、食べ歩きなのでさすがに断った。
スープと漬物が無料のセルフサービスとなっている。食べ盛りには色々嬉しい店である。

熊本の焼きそば店 GENKI

熊本の焼きそば店 GENKI

「ちょぼやき」や「広島やき」などもあります

「ちょぼやき」や「広島やき」などもあります

肉と野菜を鉄板で炒め、茹で上げた麺をその上に乗せる。
さらにソースで味付けし、プレートに盛り付けて青海苔と揚げ玉をトッピングして出来上がり。
並みでもそれなりに十分な量だ。大盛りを自重してよかった。

自家製熟成麺の焼きそば

自家製熟成麺の焼きそば

麺はやや太く扁平気味。
茹で麺のせいか焦げ目のパリパリ感は無いが、モチモチして独特の旨味がある。
他所で食べたことの無いタイプの麺だと思って店員さんに尋ねると、
店内に置かれた製麺器を使った自家製麺とのこと。なるほどね。
ネットの情報によると、「やきそばさぶ」という店が2009年くらいまで存在し、
その一番弟子だった方がお店と味を引き継いだらしい。
その辺りについて訊くのを忘れたのは少し悔やまれる。
15:40、食べ終わって出発。
この日は日曜日なので高速料金は千円均一だ。
九州自動車道を利用して、次の目的地・鹿児島まで約175kmの道のりをひたすら南下。
八代からえびのの辺りの山間部に掛けて雨に少し降られたり。

九州道・山江SA 微妙な加減の嫌な雨

九州道・山江SA 微妙な加減の嫌な雨

えびのJCTを鹿児島方面に進んで県境を越え、18時に鹿児島北ICを降りた。
この日の宿は鹿児島市街のカプセルホテルである。
18:20にチェックインする頃には、すっかり陽は落ちてしまっていた。
と、宿に着いてのんびりしていられない。
荷物を整理してすぐに外出。徒歩で天文館(という繁華街)へ。
19:20、本日の食べ歩き三軒目・山形屋ファミリーレストラン(←固有名詞)に到着。
鹿児島の老舗デパート、山形屋1号館の最上階・7Fにあるレストランである。
お洒落で上品な百貨店なので、ツーリング姿で入るのが心苦しいが仕方無い。

鹿児島市 山形屋ファミリーレストラン

鹿児島市 山形屋ファミリーレストラン

さて、ここの人気メニューは焼きそば。と言っても松阪の不二屋と同様、固焼きそばである。
入り口の食品サンプルでも昭和33年誕生という煽りが付けられ、一押しのようだ。
「鹿児島市民なら誰でも知ってる」「1日1,000食出る日もある」そんな噂もあるらしい。
食券制のため、入り口で焼きそば682円と生ビール、デザートのしろくまの食券を購入。
ご存知の方も多いだろうが、しろくまは鹿児島名物の氷菓で、練乳を掛けたカキ氷にフルーツなどが盛られたものだ。
ここ天文館にあるむじゃきという店が発祥なのだが、今回は時間が無いので、この店で一緒に注文することにした。
奥の方のテーブルに着席し、ビールをグビグビやりながら、しばらく待ち。
やがて大きな皿に盛られて、件の焼きそばが登場した。

焼きそば どーん

焼きそば どーん

ここは固焼きそばなのです

ここは固焼きそばなのです

皿の直径は36cmくらいだろうか。
こういう小奇麗なお店で682円という価格設定なのに、ボリューム感が半端ない。
やや太目の中華麺を揚げ、そこに野菜や肉、イカなどを炒めて和えたあんが、たっぷり掛けられている。
ポリポリした揚げ麺があんかけの旨味を吸い込み、噛みしめるとジワリと味わいが染み出てくる。
一般的な長崎皿うどんより断然太い麺が、この食味の秘訣なのだろうか。これは癖になる味だ。
テーブル上の三杯酢を掛けるとさっぱりした口当たりになって、別な味わいがある。
それにしても……ビールと焼きそばでほぼ満腹になってしまったのだが……

しろくま どーん

しろくま どーん

写真だとサイズが分かりにくいだろうが、デザートのしろくまは丼飯くらいの量があった。
おまけに閉店時間の20時が近づき、館内には「蛍の光」が流れ始めていた。
腹を括って食べ始め、フルーツをあらかた片付けてからアイス本体を攻略する。
「まもなく閉館」のアナウンスが聞こえる頃にほぼ完食。しかし苦しい。非常に苦しい。
「せっかく鹿児島まで来たのだから食べておこう」なんてスケベ心が災いの元か。
ところで山形屋ファミリーレストランの表のメニューには、
『柔らかい麺を使った「皿うどん」もあります』との文言があった。
恐らくちゃんぽん用の麺を使った料理なのだろうが、うーん、やっぱりややこしい。
いずれにせよ、ここまでに少なくとも3軒で太い柔麺の皿うどんと出遭ったわけだ。(佐賀・長崎・鹿児島)
皿うどんは細い揚げ麺が一般的だと思い込んでいたが、
そもそもその思い込み自体が偏見だった、くらいに考えた方が良さそうだ。
食べ終わって宿に戻り、ひと風呂浴びて一段落。
苦しいお腹を抱えつつ、この日も休憩室で漫画を読み漁った。

西日本焼きそばツーリング 四日目

4/16、土曜日。早起きして6時に宿を出発。
R56からR378へと接続して、佐多岬半島を西へ。
7:30、三崎港のフェリーターミナルに到着。
九州行きの便が出たばかりなので次の便まで一時間ほどある。
カレーパンを食べたり、待合室で仮眠したりしてのんびり待機。

国道四国フェリー 三崎港ターミナル

国道四国フェリー 三崎港ターミナル

フェリー到着 さらば四国

フェリー到着 さらば四国

今回は短距離フェリーの多い旅

今回は短距離フェリーの多い旅

そんなこんなで九州に

そんなこんなで九州に

8:30に三崎港を出た船は、9:40、大分県の佐賀関港に着岸。
上陸後、大分市街で給油してから大分自動車道に乗り、西へと走る。
由布岳の前後がクソ寒かった。
さて、九州のご当地焼きそばと言えば何を置いても日田焼きそば。
11:20に日田ICを降りて日田市街へ。
ここで2軒食べ歩く予定だったのだが、一軒目のお店が臨時休業だった。
丁度お店の方がそのお知らせを貼ってたところである。
どうやら他所でイベントがあるらしい。うーん、仕方無い。
九州滞在中に再訪できるようスケジュールを調節するか……
というわけで気を取り直して別の店へ。
11:30、やってきたのは想夫恋(そうふれん)・新本店
日田焼きそばの元祖の店である。
(ちなみに『日田焼きそば』はこの店の登録商標)

日田焼きそば 想夫恋新本店

日田焼きそば 想夫恋新本店

開店直後だが、土曜日だけあって先客もちらほら。
厨房の良く見えるカウンターに腰掛けて、大盛1050円+生卵53円を注文。
想夫恋焼きや両面焼きとも呼ばれる独特の調理法で焼かれたそばが、鉄板に乗せられて登場。
具はモヤシ、青ネギ、細く切った豚肉。
麺はやや太めでソースはちょい辛口。食べあきない味付けである。
箸でざっと混ぜると、生卵はすぐに固まった。
熱々の鉄板でカリカリに焼かれた麺が香ばしくて実に美味しい。

両面焼きそば 熱々で美味!

両面焼きそば 熱々で美味!

食べ終わってルートとスケジュールを諸々検討。
あの店を先に行って、あー行ってこう行けば……と予定の組み直し。
12:40、出発。下道で西へと進む。
土曜日の午後、交通量が多いので無理せずにのんびりと。
福岡県に入り久留米をスルーして佐賀県へ。

道の駅くるめで小休止

道の駅くるめで小休止

筑紫二郎 筑後川と共に下る

筑紫二郎 筑後川と共に下る

14:40、本日の二軒目、佐賀市街にある大正11年創業の老舗、春駒食堂に到着。
着席して早速、地元民に人気という皿うどん770円を注文。
遅い時間にも関わらず先客も何人か。
その半分以上が皿うどんを食べている。

佐賀市街の老舗 春駒食堂

佐賀市街の老舗 春駒食堂

こちらがメニュー ちゃんぽんも美味そう

こちらがメニュー ちゃんぽんも美味そう

やがて大きな皿にどさっと盛られた皿うどんが登場。
ちゃんぽんの麺・スープ・具を使った太麺の皿うどんである。
揚げ麺を使った皿うどんと違って、あんにとろみは付いていない。
スープは少量だが、炒めた野菜の旨味がたっぷり染みだしてる。
ところどころ焦げ目の付いた麺はつるつるしこしこ。
モヤシや卵焼きを絡めながらするすると胃袋に収まって行く。
うーん、これは美味い。

春駒食堂の皿うどん 美味い!

春駒食堂の皿うどん 美味い!

食べ終わって15:10、次の店を目指して出発。
この日は佐賀市内のカプセルホテルに泊まるつもりなのだが、
スケジュール変更に伴い、翌日行く予定だった店へ行くことにした。
R203で唐津方面に進み、一時間ほどで本日の三軒目に到着。
唐津市の岩屋という集落にある山口お好み屋も創業五十二年の老舗である。
「何でこんな場所に?」という立地条件もさることながら、
お好み焼きの小が130円からというその価格設定にも驚く。

山口お好み屋 周りにはなんもない

山口お好み屋 周りにはなんもない

店内のメニュー 安すぎる!

店内のメニュー 安すぎる!

中央の鉄板に着席して、そば玉=玉子入りの焼きそば320円を注文。
まず野菜を広げ、天カスなどの具材を入れて炒め、後からそば投入。
塩コショウとソースで味付けし、最後に玉子を割りいれ、ざっと混ぜて出来上がり。

そば玉! 320円!!

そば玉! 320円!!

やや太めの麺にキャベツ・モヤシ。
天カスと一緒に入れてたのは、さつま揚げとカマボコのみじん切りだった。
焼きそばに使われているのをあまり見たことのない具だ。
カリカリに焼けた麺と、香ばしく焦げたソースを玉子が柔らかくまとめてる。
思ったよりボリュームもあって、しかも美味い。
脅威のコストパフォーマンスだ。
16:30、店を出て佐賀市街へ戻る。
17:30、その日の宿のカプセルホテルへチェックイン。

サガシティホテルマン

サガシティホテルマン

泊まったホテルのマスコットキャラらしい

さすがに今日はお腹一杯。もう食べられない。
胃の容量に余裕があれば一人呑みに出かけたいところだが諦めよう。
ひと風呂浴びた後は、休憩室で備え付けの漫画を読んでおとなしく過ごした。

西日本焼きそばツーリング 三日目

4/15、金曜日。
7:30にカプセルホテルをチェックアウト。
市街地を抜けて和歌山港へ。
南海フェリーの受付がどこにあるか一瞬迷ってあせったりしながらも、
無事8:30発の便に乗ることができた。
フェリーの中では座敷席でゴロゴロ過ごした。

南海フェリーで和歌山から徳島へ

南海フェリーで和歌山から徳島へ

萌えキャラが名前募集してた

萌えキャラが名前募集してた

10:35、徳島港に到着して四国に上陸。
吉野川の河口などを見物して、11時まで少し時間つぶし。

四国に上陸!

四国に上陸!

吉野川河口 広いね

吉野川河口 広いね

11時過ぎ、本日の一軒目、突貫亭に入店。
西日本では珍しい焼きそば専門店という業態である。
約25年も前に2-BOAT(通称タグボート)という喫茶店があり、
そのお店の人気メニューだった焼きそばを復活させたというのがこの突貫亭らしい。
詳しくは公式サイト参照

徳島市 焼きそば専門店突貫亭

徳島市 焼きそば専門店突貫亭

客席はカウンターのみだが清潔感の溢れる店だ。
メニューは基本的に突貫亭焼そばと熟成キムチ焼そばの二種類のみ。
麺の太さや味付け、サイズを決めてオーダーする。
自分は突貫亭焼そばの細麺、昔ながらのソース、普通サイズ500円を注文。
そしてトッピングに「通のための落とし卵」50円を追加注文した。
やがて熱せられたスキレットに盛りつけられた焼きそばが登場。
火傷するほどの熱さではないが、かき混ぜると卵が程よい半熟になる。
ソースはさっぱりしているが黒胡椒がかなり効かせてある。

突貫亭焼きそば+卵 550円也

突貫亭焼きそば+卵 550円也

黒胡椒と魚粉が味のアクセントか

黒胡椒と魚粉が味のアクセントか

「うーん、普通サイズじゃ物足りなかったなぁ……」なんて思って、
メニューをよく見ると焼きそば専門店のはずなのにライスや味噌汁があった。
やはり関西的な「焼きそばはおかず」文化圏なのだろうか。
とか言いつつ、さすがにライス追加は止めといた。
お店を出たら、さて松山まで四国横断の旅である。
吉野川に沿って伊予海道=R192を西へ西へ。
交通量が増えてきたら対岸へ渡って県道12号を進む。

四国三郎吉野川

四国三郎吉野川

オッドアイの猫を見かけた

オッドアイの猫を見かけた

走っていたら、やはり小腹がすいたきた。
やはり四国ではうどんを食べておきたい。焼きうどんではない奴。
13:15、通りがかりにあった仕出しセンター三野に寄り道。
かけうどん(小)+ちくわ天を食す。あっさりしたいりこ出汁で美味。
焼きそば・焼きうどん以外の麺類は久しぶりな気がする。

仕出しセンター三野

仕出しセンター三野

浮気してうどんを食べてしまった

浮気してうどんを食べてしまった

さらに西へ進むとパラパラと雨が降り始めた。
この先、峠越えもあることだし……と道端に停車して雨具を装着。
しかし、走り出したらすぐに止んでしまった。
この先、松山に着くまで雨具を着たままだったが、雨は一切降らなかった。
まぁこんなものだ……
池田から境目トンネルを越えて愛媛県に入る。
伊予三島でR11に接続し、新居浜を経て、小松街道で松山へ。
16:30、この日の宿にチェックイン。
松山駅前のビジネスホテルで素泊まり3,000円也。
荷物を整理し、手回り品だけ携えて路面電車で道後温泉に向かう。
道後温泉を訪れるのはこれで3回目なのだが、また湯船の場所を間違えてしまった。
入浴して外に出ると、既に日は暮れていた。

松山には路面電車が良く似合う

松山には路面電車が良く似合う

道後温泉本館 相変わらず渋い建物だ

道後温泉本館 相変わらず渋い建物だ

また路面電車に乗り、その足で繁華街・大街道へ向かう。
携帯のナビアプリを頼りに探して、本日の焼きそば2軒目に到着。
お店の名前は「かめそば・じゅん」。
かつて松山にあった「かめ」という店で人気だった焼きそば、通称「かめそば」。
客だった店主がオーナーの家に通ってそのレシピを教えてもらい、復活させたという。
何やら午前中に行った徳島の突貫亭にも似たエピソードである。

松山市 かめそば・じゅん

松山市 かめそば・じゅん

かめそばについての注記もありーの

かめそばについての注記もありーの

おでん2品とビール、かめそば(ハーフ)のセットが1000円とのことなのでそれを注文。
おでんは豆腐と大根。やはり味が滲みてて美味い!
そしてかめそば。これがすこぶる変わっている。
富士宮のように歯応えのある麺は一度揚げているのだろうか。
味付けはソースではなく、醤油や味醂を使ってるような香ばしさ。
そしてトッピングは花鰹にちりめんじゃこ。うーん、美味しい……
かめそばのみ持ち帰りの客も入れ代わり立ち代わりやってくる。人気あるなぁ。

おでんとビールは鉄板ですな

おでんとビールは鉄板ですな

かめそば 独特の不思議な焼きそば

かめそば 独特の不思議な焼きそば

あまりに美味しいので、最後にもう一杯フルサイズを注文することを店主に約して、さらに飲む。
カウンターの隣席にいた常連さんとも盛り上がり、瓶ビールを一本奢っていただいた。
つゆ入りのかめそばというのもあり、この店で考案して、その常連さんが初めて味見したとのこと。
今度はそれも食べてみたいなぁ。

そして約束通り〆にまた「かめそば」 旨い!

そして約束通り〆にまた「かめそば」 旨い!

翌朝が早いのでと21時にお店を退出。
ほろ酔いで路面電車に揺られるってのも、実に気持ちが良いものだ。