起床は6:30。寝坊してしまった。
ベッド脇の目覚ましが、ちゃんとセットできてなかったようだ。
土日の朝に鳴らしている携帯のアラームに偶然助けられた。
朝食は無し。時間が惜しいので、すぐに荷物をまとめてチェックアウト。
7:15、出発。
今日は九州ツーリングの最終日である。
19:00に新門司港を出港するフェリーに乗らねばならない。
18:00、できれば17:30にはターミナルに到着したい。
それに間に合うように最後の九州を楽しもう。
まず目指すのは本土最西端。海沿いの県道18号に合流し、西へ西へ。
交通量が多いので、余り爽快感が無い。海の向こうには九十九島が見える。
神崎鼻への案内板に従って港に面した集落へ。魚を煮出した匂いが充満している。
小佐々町の特産品・イリコを加工しているらしい。8:00、神崎鼻公園の入り口に到着。
そこから歩いて本土最西端のシンボルへ向かう。ついに本土東西南北の四隅を全て制覇!
…とはいうものの、すぐ西の海に平戸島が見えるので、いまいち盛り上がりに欠ける。
大文字で「本土最西端」とか書いてくれると有り難味も増すのだが、それも無し。まぁいいか♪
15分ほど散策した後、Uターンして佐世保へ戻る。
R204に合流し、佐世保市街の手前でR498を伊万里方面に折れた。
8:50、小腹が空いたので泉福寺のコンビニでゼリータイプの朝食を摂る。
9:05、峠に差し掛かる手前の道端にアイス屋があった。
興味がわいたのでバイクを停めて一つ所望。丁度、暑くなってきたところだ。
ババヘラやアイスクリンに似た、サッパリした味わいだ。
売るスタイルも酷似しているがチェーンではないそうだ。
佐賀県へのルートは旧道の峠越えを選んだ。
林間のワインディングをウネウネ登って、9:15、栗ノ木峠に到着。
湧き水が冷たくて美味い。伊万里方面の展望も素晴らしかった。
伊万里へ降りて、9:40、R202を唐津方面に。
9:50、休憩ポイントとして期待していた道の駅・伊万里では幸水梨祭りの真っ最中。
保育園児たちが梨をモチーフにしたゆるキャラと踊っていた。
のんびりくつろげる状況ではなさそうだ。早々に出発。
10:15、唐津に出て、さらにR202を福岡方面に進む。
熊本の人吉で仕入れた情報ではワタリガニの店が並んでるとのこと。
注意しながら走ったが、見つけられなかった。
もっと西の海岸の話だろうか?残念。
10:30、福岡との県境にある「らーどん」の店・棚前に到着。
しかし開店は11:00とのことで諦めた。腹減ったー。
10:35、二丈PAで小休止。海水浴が気持ちよさそう。
単調な幹線道路は飽きてきたので、10:55、裏道の県道49号を右折。
日向峠経由で福岡市街へとひたすら走る。
市街地へ入り、やや渋滞気味。かなり暑くなってきた。
なるべく早く抜けたいので、すり抜けまくり。
正午前に博多(長浜)ラーメンの老舗・元祖長浜屋に到着。
旅先でラーメンを食べることはめったに無いのだが、この地は流石に別格である。
有名店だけあって、ランチタイム前なのにメチャ混み。入店して即座に「カタ!」と注文。
何も言わないと勝手にスタンダードのラーメンがオーダーされるシステムなのだ。
一杯400円。うーん、美味い。この臭いトンコツが味わいたかった!
スープは全部飲み干して満足満足。次の食事の予定があるため替え玉はせず。
ラーメン屋を出て、今度は大宰府を目指す。
12:15、県道112号に合流。直線の渋滞路を南下。たりー。
九州北部は走って楽しめる道が少ないなぁ…。
12:40、大宰府に到着する直前から、ものすごい雷雨。
ジャケットを着て天満宮近くのコンビニに避難。
雷が鳴り響き、稲妻の閃光が煌き、豪雨が地面に叩きつける。うへぇ…。
しばらく雨宿りしていたが、限られた時間を浪費するわけにも行かない。
意を決してレインハットと傘で武装し大宰府天満宮に参拝。
境内周辺の屋根のある場所のあちこちに参拝客が避難していた。
雨に濡れた巫女さん、萌え。
雨宿りしていたスイス人のメガネっ娘と片言英会話を試みた。
「ひどい雨だね」
「そうね」
「この神社の神様、菅原道真って知ってる?」
「知らないわ」
「学問の神様、そして雷の神様なんだよ」
「ワンダフル!」
「ちょっと、頑張りすぎだけど(笑」
「あは」
ちょっとは雷雨に見舞われた慰めになった気がする。
菅原道真は頭が良かったことで現代では学問の神として知られている。
しかし、もともとは疫病や雷火をもたらす怨霊としての性格がメインだった。
天満宮に神として祀られたのも、その祟りを鎮めるためだ。
ちなみに「こーこはどーこの細道じゃ、天神様の細道じゃ」の「天神」ってのは菅原道真公のこと。
コンビニへ戻り、13:25、雨が多少弱まったので出発。
そろそろ、北九州・小倉方面を目指さねばならない。
まっすぐ目指すのはつまらないので、時間の許す限り、峠をいくつか経由していこう。
県道60号を東に走り、13:45、ショウケ越を通過。
雨が降ったせいで、アスファルトから濛々と湯気が立っている。
県道425を左折して、R202に合流。14:00、八木山峠を通過。
飯塚方面の展望を堪能しつつ平地へ下ってゆく。
14:20、R211を小倉方面に右折し、14:25、九州最後の給油。
バイパスでは白バイが多いから気をつけるように言われた。
さらにR211を北上。交通量が多いのは相変わらず。
最後に一本未舗装林道を走ろうと思い、河内貯水池に向かった。
15:20、皿倉林道の入り口付近にたどり着いたが、分岐がなかなか見つからず。
時間が惜しいので、結局そのまま小倉を目指すことにした。
せめてもの慰めに市街地までの県道62号のワインディングを楽しんだ。
小倉市街へ出て、15:50、駅前の通り沿いに駐車。
九州B級グルメの締めは小倉名物・焼きうどん。
かつて富士宮焼きそばと「天下分け麺の戦い」を繰り広げたローカルB級グルメの雄である。
とりあえず発祥の店・だるま堂へ行き、焼きうどんを注文。
テキパキと動き回るばあちゃんが実に味がある。うどんも美味しかった。飽きない味だ。
乾麺を使ってるそうだが、それほど違和感は感じなかった。
焼きうどんの他にあるメニューは「天まど」。
何のことかと思ったら目玉焼きを乗せたモノだった。うーん、そっちにすればよかったなぁ。
駅ビルで御土産とフェリーで読むための本を購入。
16:40、バイクへ戻ったところで、また夕立ち。
打ち水代わりに丁度いいか、と開き直っていよいよフェリーターミナルへ。
R199を東へ進み、17:00、県道71号を右折。
鹿喰峠を越えて、県道25号をスルー。県道73号まで突っ切った。
17:15、フェリーターミナルに到着。着く頃には雨もやんでいた。
手続きを済ませ、一時間弱余裕があった。
まぁ、これくらいスケジュールに余裕があってもよかろう。
18:30、乗船開始。
フェリーに乗船して、まず寝場所を確保。帰りは2等の大部屋なのだ。
風呂に入ってビールを飲んで。楽しい九州ツーリングもこれにてお終い。
ハードな林道、美味しい食べ物、美しい景観、そして出会った人々…。いつか、また!
(´-`).。oO(今度はもっと涼しい季節にしよう…)