前々から箱を積んだオフ車には興味がありました。でもサイドバッグが使える僕のセローの場合、箱単体よりサイドバッグ+リアバッグの方が積載量が大きいのです。そんなわけもあって、敢えて箱には手を出しませんでした。しかし新潟のバイク隊でバニアケースを付けたセローに出会って心境は一変。「箱(・∀・)イイ!!」と早速真似することにしたのです。
A.バニアケース
まずはバニアケース。キャリア、サイドボックスともにワイズギアから出ている商品です。それにしても値段が高い…。定価で取り寄せるのは辛すぎます。ワイズギア製品を10%割引で販売している業者をYAHOOオークションで見つけ、僕はそこに注文。2万円以上は送料無料ってことで結構お得でした。ノーマルの状態でこのバニアケースを装着するとリアウインカーが隠れてしまうのですが、僕の場合、バッグ編で紹介したウインカー移設を済ませてあるので無問題。ラッキー♪
ワイズギア マルチキャリア 3BOX用
いろんなバイクに装着可能な汎用キャリアです。実はこの製品のことは以前から知っていたのですが、商品説明に「オフロードでは使用しないで下さい」と注意書きがあるので選択肢から外してました。しかし新潟で開発に協力した人と話をする機会があり、TTRに装着して林道走行の強度テストをしたとのこと。それを聞いて購入に踏み切りました。このキャリアは説明書に従って組み立てる必要があります。と言っても各部品をボルトで固定するだけで作業は簡単。車体に応じてキャリアの幅を二段階に調節可能です。セローは狭い幅でOK。
※ このキャリアをオフロードで使用して万一事故など起こしても、僕もメーカーも責任持てませんのでご注意を。
サイドボックスE21(左右セット)
バイクのケースメーカーで有名なGIVIのOEM製品なのかな? ガチャリとワンタッチでキャリアに固定、開閉や取り外しには鍵が必要で盗難対策もしっかりしてます。片側21リットルの容量と、優れた防水性能は魅力的。これを着けたまま二回ほど転びましたが立ちゴケ程度なら表面が傷付く以上のダメージは無さそうです。ただサイドバッグ以上に車幅が広くなるので、すり抜けや獣道には向きません。また、アスファルトでスピード出したまま転んだら流石に壊れると思います。まぁ壊さないよう安全運転を心掛けるのは良い副作用かも知れませんね。
キャリアの装着方法
キャリアは4本の固定ベルトでバイクに装着します。幅にかなり余裕があるので大抵のオフロード・バイクに適合するのではないでしょうか。ちなみに真ん中のワイヤーはキャリアの盗難防止用。ベルトはズレないようにフレームやキャリアが分岐・結合している箇所に縛ります。バックルに近い位置で縛ると後で締め付け易くなります。
四隅をベルトで締めつけます
前後左右の位置を確認してキャリアを乗せ、四隅にベルトを通します。後はキャリアの位置がズレないよう気をつけながら各ベルトを徐々に締め付け。最後は力任せで、これでもかとギチギチに。布製ですが、かなりガッチリ固定されます。余分なベルトをタイラップでまとめ、盗難防止ワイヤーをヘルメットホルダーに通して、キャリアの装着は完了です。サイドボックスの着脱は力とコツが必要ですが、すぐ慣れると思います。サイドボックスの中身ですが、片方は工具と雨具、もう一方にテント・ハンマーなどなど。野営時に箱ごと外さなくて済む物を入れてます。
B.トップケース
一度だけバニアケース+リアバッグという組み合わせでツーリングへ行ったのですが、バッグが邪魔でサイドボックスの蓋が開けませんでした。そこでトップケースも付けてしまうことに。
ワイドストッカー WY-540
選んだ箱はアイリスオーヤマのワイドストッカー・WY-540。近所のドイト(DOIT)で1100円くらい。安っ!! 容量は74リットル。本体とフタとの蝶番が弱そうなのが気になりますが、普通に使っている分には平気でしょう。左右の取っ手の位置に金具を付け、固定ベルトで横向きにバイクに装着させます。
さて、こいつを3BOX用キャリアに乗せるだけでは、ちょっと不安定で心許無い。上手いこと組み合わせて安定するように足を付けることにしました。ホームセンターでゴム製の丸足を四つ購入。サイズは高さ5cm・直径5cmのやつでした。
ゴム足の位置を確認
アイリス箱を裏返し、底面に3BOXキャリアを乗せて足を付ける位置を決めました。写真だと下方が箱の開口部(=バイク後方)になります。実際にバイクに乗せてどんな感じになるかも確かめましたが、ゴム足だけでは3BOXキャリアの高さにちょっと足りないようです。さてはて、どうしたものか。
ゴム板を挟んで足を固定
足りない高さを補うため、ゴム板を足の付け根に挟むことにしました。厚さ1cm・四辺10cmのゴム板を購入し、5cm角に四等分。ストロボで写真が白く飛んじゃってますが、ゴムの色は黒です。取り付け位置を確認し、箱はドリル、ゴム板はカッターナイフなどで穴を開けました。後はボルトでゴム足を固定。
撮影してませんが、箱の内側には長めの金属ステーを付け、足の固定位置を補強してます。
足の取り付け完了
足を取り付けたことで、アルミキャリアから浮いていた後方部分が安定しました。また、3BOX用キャリアのパイプとゴム足や箱の凹凸とがいい感じに噛みあうため、前後にズレる心配も解消。さらにキャリア上面に滑り止めパッチを何枚か張り付け、箱底部でキャリアと干渉する部分をカッターナイフで削り、ガタつきもほとんど無くなりました。
小さな南京錠を取り付け
中身の盗難対策にフタと本体に穴を開けて南京錠を付けました。縦長の錠を買ってしまいましたが短い方が良さそうです。外した錠を引っ掛けておく穴もついでに脇に開けました。トップケース自体の盗難対策はまだ施していません。鍵付はいれーぬを使おうか、それとも3BOXキャリアと同様にワイヤーで…と色々考えている最中です。
ベルトでバイクに固定
キャリアやフレーム、グラブバーなどにベルトを通して、バイクとトップケースを固定。樹脂製の箱が傷まない程度に締め上げて下さい。できれば蓋にドカシーやテントポールを縛れるベルトを付けたいけど、とりあえずこれでトップケース装着完了です。
箱セロー完成!!
トップケース74ℓ + バニアケース21ℓx2=116ℓ。…箱だけでこれまでの積載能力を軽々超えます。タンクバッグ9ℓ + ウェストバッグ3.5ℓを加えると128.5ℓ。バッグ積載に比べて32ℓ増! 最後に長所と短所をまとめてみました。キャンプしながらのロングツーリングなら、やはり箱が断然便利ではないかと思います。
■ 長所 | ■ 短所 |
---|---|
・雨に強く、中身が濡れる心配がほとんど無い。 ・鍵など盗難対策がなされている。 ・道具を収納しやすく、パッキングが楽。 ・トップケースは野営時にテーブル・イスとして流用可能。 ・いざとなればトップケースの上にも積載可。 |
・大量の荷物で操縦しにくくなる。 ・高速走行での空気抵抗が大きい。 ・リア荷重に偏りオフロード走破の困難さが増す。 ・ついつい不必要な荷物まで積んでしまう。 ・乗降が面倒くさい。 |
アイリスオーヤマのワイドストッカー・WY-540グッドチョイスです。
これ以外のものは小さすぎたり大きすぎたりで・・・
コメントありがとうございます。返信がとても遅くなってすみません……
箱については私も色々と検討しましたが、やはりこれ以外は微妙ですね。
突然失礼します。
最近オフロードバイクを購入し、トップケースをどう固定しようかと
考えていたところ、こちらのサイトを拝見しました。
ぜひ参考にさせていただきたいと思い、店に行きましたが
どこに行っても「己型金具」が見つからず頓挫しております。
差支えが無ければどの系列ホームセンターをご利用されたのか
教えてはいただけないでしょうか。
>>じぇべさん
私が購入したのは島忠というホームセンターでした。
http://www.shimachu.co.jp/
店舗がお近くだと良いのですが。
ネット通販だとたぶんこちらがその金具だったと思います。
http://www.diy-tool.com/fs/diy/w08-0808
早々の返信ありがとうございます。
商品名、型番までお答え頂き大変助かりました。
早速ネット手配をしたところです。
少しずつ自分のバイクに仕上げて楽しんでいこうと思います。
重ねてありがとうございました。