二人とも夜中の2:30くらいに起きだしてトイレへ立った。
そのせいか翌朝は寝坊して7:30に起床。
まぁ、ここまで来れば、あわてることもあるまい。
朝食はマルちゃんのダブルラーメンというインスタントの味噌ラーメン。
ホタテ・ホッキ貝・豚肉・もやし・長ネギを具に使った超豪華版である。
バターで炒めた具は冷めないように蓋をして脇に置く。
麺を茹で、取り分けて具を乗せて…さて、いただきまーす!
ズビビ、ズババ、ハフハフと啜ってると、道の駅のスタッフが声を掛けてきた。
「9:30から営業なので…館内から見てできるだけ目立たないようにお願いできますか…?」
遠慮気味にそう言われ、我々二人は恐縮することしきり。
そりゃそうだ。夜間だけならともかく、日中こんなテントを野放しにするわけにもいくまい。
「すんません、すぐ片付けますんで!」
と、あわててラーメンを食べ終えて、ともかくテントを先に撤収。
目立つ荷物も柱や壁の影に隠し、館内のお客様に警戒心を抱かせぬ程度に片付けた。
あとはいつも通りパッキングを済ませ、装備を整えてバイクを始動。
10:30、道の駅・絵本の里けんぶちを後にした。
国道に出ると昨日と変わらぬドライな路面。
往路に難儀した塩狩峠も、10:55、難なく通過。
難所として認識してたが拍子抜けしてしまう。
11:25、旭川でR40からR12へ接続。
往路では凍結気味だった春光台トンネルの中も、あの転倒した交差点も今回は楽勝。
そして、12:00、神居古潭へ。絶望に包まれたこの周辺区間も全面ドライ。
なんてこったい。この状態が普段のR12なのだろうか?
余裕があるのを通り越して、ちょっと物足りない。
時間も余りそうだし脇道に入って、景勝地・神居古潭へ寄り道してみた。
真っ白なスノーロードをやや慎重に走って、看板の前で記念撮影。
雪が深すぎて渓谷には近づけなかったが、遠目に見るだけでもなかなか楽しめた。
R12へ戻り南下を続ける。滝川から先は平坦な直線路だ。
路面は相変わらず乾燥している。
交差点が多くなるがそれ以外は特に気を付けることもない。
13:30、道の駅・サンファーム三笠に到着。
ここが今日の幕営予定地だが、テントを張るにはさすがに時間帯が早すぎる。
とりあえず営業していた唯一の食事処「一の沢」で昼食。
人の好さそうなおばちゃんが一人でやってる店だった。
おすすめを聞いてみたらビーフカレー650円とのこと。
「レトルトだけど美味しいよ」と勧められたので二人でそれを注文した。
待ってる間に「これ食べるかい?」と次々とサービスの品々が出される。
黒豆、らっきょう、漬物、なます…正月っぽい食べ物も多く、どれも美味しい。
そしてビーフカレー登場。なるほどレトルトを感じさせないほど美味い。
たしかに下手な手作りより、味が染みてる分、良いかも知れぬ。
さらに食後、「まだ食べられるなら」と、お雑煮までいただいてしまった。
この正月、初めての餅である。優しいおばちゃん、ありがとう。
話によると昨年末に開店したばかりらしい。繁盛するといいなぁ…。
食べ終わって、14:15。
まだまだ時間が余っているので、隣接する温泉・太古の湯で入浴。
ツーリングマップルに載ってなかったがそれもそのはず、昨年の6月にオープンしたばかりらしい。
1575円と値段は高いが、着替えやタオル付き。
檜を贅沢に使った風呂で、のんびりと温まった。
その後も休憩所でゴロゴロと過ごし、16:25、ようやく館外へ。
さて、いよいよ幕営準備である。
道の駅の裏手にある件の温泉の第二駐車場の隅の重機の陰にテントを設営。(←「の」が多い)
荷物をまとめてから、これまた隣接するイーオンへ買出しに出かける。
徒歩で行ける範囲に温泉も大型スーパーもあるとは、理想的な幕営地だ。
日が落ちて凍りついたブラックアイスバーンに注意しつつ、買出しから帰還。
さて、北海道最後の夜の宴会開始だ。
発泡酒で乾杯した後、ザンギ・漬物・チーズをつまみにグビグビ。
芋焼酎に移行したあと、持ち帰りのお寿司で〆た。
最後だからか今夜は調理なしの怠けものモードである。
この夜も飲み疲れて、知らないうちに寝てしまった。
午前0時ごろ、目覚めてトイレへ。
見上げれば、上陸以来初めての星空がそこにあった。