5時前に起床。昨日と同じく納豆+生卵の朝食。
昨日一日、暑い中を持ち運んだ生卵が傷んでないか少し心配だったが、腹に異常なし。
トイレ&食器洗いで外に出た際、隣のおっちゃんに朝の挨拶をした。
駐車場奥の丸木で組んだ天幕で居住しているこのおっちゃん、素性が全く分からない。
寝るのは脇にあるシンプルな一人用テント(シェルター?)らしい。
朝から缶ビールを飲んでるので現金収入はあるのだろうが、何者だろう…?
何となく、自分の中の野田知佑のイメージにぴったりなのだが…。
さて、朝飯を食べ終わった頃から雨が降り始めた。
ラジオの天気予報によるとこの雨は終日降り続くらしい。
今日は石鎚スカイラインへ行く予定だが、この天気では楽しめまい。
一日オフにして予定をずらそうか迷ったが、結局行くことにした。
8:20、出発。連泊なのでテントは撤収せず、バイクは空荷だ。
8:25、いの市街に出てコンビニでゴミ処分。
Uターンして、8:35、道の駅・土佐和紙工芸村に寄り道。
肌寒かったのでフリースを着込む。
一直線に目的地に向かわないこれらの行動は、今日のやる気のなさを表してる。
ちなみに今回の旅は雨具を敢えて持ってこなかった。
出発前の週間予報で「降られても大したことないだろう」と多寡をくくったためである。
最後まで防水ジャケット&防水パンツのみでやり過ごしたが、それほど問題はなかった。
R194を遡って、9:00、R439を左折。
すぐ先で右に分岐する東谷大森川林道へと右折。
随分進んでようやく民家が途切れ、ダート路面が始まった。(こちらの地図を参照)
9:25、奥大野越という峠を通過。標高930m。
低い雲に覆われた森を横目に、大森川貯水池方面へと下ってゆく。
9:35、弘沢奥大野越林道の分岐を左折。
9:45、弘沢林道に合流して右折。
9:55、大森川貯水池の湖畔に出て、奥南川林道を左折。
この一帯は未舗装林道が複雑に交差し、ざっと回るだけでもげっぷがでる。
アップダウンもあり、湖畔・林間・山岳路と雰囲気が変わって面白い。
大森川ダムを一旦離れて道なりに坂を上り、10:20、伊留谷林道に接続。
左折すればr40へ抜けるのだがここは右折。10:25、長沢林道に合流。
ここも左折すればr40へ出るが、やっぱり右折。
湖畔を再び目指して下ってゆく。
10:40、大森川ダムを右手に見つつ通過。
ダム下流の谷に出て、10:45、奥森川林道を左折。
後は大森川渓谷沿いに下って林道群を退出するのみ。
しかしここからがまた長かった。
深い谷沿いをトラバースするフラットダートを、ひたすら下る。
10km余りを走り抜けてR194に出たのは11:10。
ざっくり大外を回る感じで、このエリアだけでダートを40kmほど走り繋いだ。
既に何もかもが濡れており、どうにも疲れてしまった。
さて、次の目的地へ進む前に出来れば給油をしておきたい。
地図ではR194を少し北上したところにGSがあるらしい。
それをあてにして行ってみたのだが「今月中休業」の貼り紙。…まぁいいか。
また山の中に入ったとしても、次の給油ポイントまでの分は残ってる。
R194を北上して、11:25、道の駅・木の香で昼飯。
注文したのはあまご塩焼きセット1490円。美味いが高い。高いが美味い。
というか値段より、店の椅子を濡らしてしまうことの方が気になった。
雨の日のバイク乗りは肩身が狭いのだ。
食後、トイレに寄って時間を稼いでみたが、雨の状況に変わりなし。
しゃーない、行くとするか…。12:00、再出発。
寒風山トンネルの手前で右に分岐する旧道に外れた。
ウネウネとワインディングを寒風山方面へ上る。
12:15、瓶ヶ森(かめがもり)林道の分岐に到着。
石鎚山系の稜線を往く27kmの舗装林道だ。
この道を経由して石鎚スカイラインに抜ける予定なのだが、
無情にも入口には「7km先で通行止」の看板が掲げられている。
ここを通れないとなると、ガソリンも時間も予定が大幅に狂ってしまう。
一応通れる場合もあるので、現場まで行くだけ行ってみよう。
分岐した地点で標高は1100mちょっと。そこからさらに高度を上げて行く。
普段、観光道路として親しまれてるだけあって眺めは良さそうだ。
ただし今日は雲多すぎて、なーんも見えないが。
12:30、土砂崩れの現場に到着。
復旧工事中で重機が入り、作業員は丁度昼休みしていた。
パッと見、通過しても大丈夫そうだったが、NGだと言われて渋々Uターン。
「悪いけど回り道して」と軽く言われたが、何十km掛かることやら…ま、仕方ないのだが。
分岐へ戻り、旧寒風山トンネルを潜って愛媛側に出た。
そのままウネウネ下ってR194に出て左折。
新寒風山トンネルを潜って、13:05、高知県側に戻った。
徒労感に襲われながら、1時間ほど前に通った道を逆に辿る。
13:15、残油量を気にしつつ本川の集落を通過。
本来ならここから回り道できるのだが、その前に給油を済ませねば。
恨みを込めた視線で例の休業中のGSを一瞥し、さらに下る。
13:30、清水という集落でようやく営業中のGS発見。
給油してUターン。前述の本川に戻ったのは13:50。はぁ疲れた。
ここでr40を左折し、長沢ダムを経由して、吉野川源流部を遡る。
途中、神社に併設された簡易トイレで小休止。民家はこの辺までだった。
やがて渓流を離れ、長く狭いワインディング路に。
14:35、霧に包まれたよさこい峠で瓶ヶ森林道に接続した。
これでようやく「回り道」完了。2時間以上掛かった。
来たのは良いが雲で何も見えない。寒い上につまらん…。
左折して石鎚スカイライン方面に向かう。
稜線をアップダウンして、14:40、石鎚スカイラインのロータリーにでた。
しかし状況は大して変わらず。むしろ雨が激しくなってきた。
終点の駐車場にも行ってみたが、何も無い。
西日本一の標高を誇る石鎚山の影も形も全く見えない。
展望台からの写真撮影もしないまま、スカイラインを下ることにした。
一応「来る」という目的は達したのだが、釈然としない…。
激しい雨に打たれつつ、濡れたアスファルトをウネウネ下る。長い…。
15:10、ようやく旧料金所を抜けて石鎚スカイラインを退出。
小腹が空いていたのだが、あてにしていた料金所脇のうどん屋は休みだった。
平日、雨の観光地はいろいろと勝手が狂うなぁ。
料金所の先のT字路を右折すると面河渓(おもごけい)という名所なのだが今日はパス。
左折してr12を下り、15:20、R494に出た。
さて、ここからキャンプ地まで帰還するのがまた一苦労。
寄り道せずとも相当時間が掛かりそうだ。
R494=久万街道を道なりに進んだのだが、まさに「酷道」と呼ぶに相応しい。
特に高知県との県境にある境野トンネル前後は酷かった。
高知県に入るとR494は松山街道と呼ばれるようになる(らしい)。
16:10、池川町でR439に接続。ここからはほとんど二車線で快走。
新大峠トンネルを潜り、16:20、R194を右折。
ここまで来ればキャンプ場はもうすぐそこだ。
しかし、一旦帰還してから買出しに出かけるのは面倒である。
このまま昨日のスーパーへ向かうことにした。
16:45、這う這うの体でスーパーに到着。
雨はほぼ止んでたが、全身びしょ濡れのままである。
駐車場に面したベンチに腰掛け、くつ下を絞ってから店内へ。
湿った体に吹き付ける冷房はとても寒い。
買出しを終え、テントに戻ったのは17:25。
下着類を着替えてようやくひと段落。
今日はもう濡れたくないので風呂はパスしよう。
テント内に濡れた衣類を干してはみたが、どこまで乾くことやら…。
くつろいでいるところに、隣のおっちゃんが外から声を掛けてきた。
「にーやん、鮎2・3匹もってき」
パカっと開けたクーラーには、目の前の仁淀川出身と思しき天然鮎がギッチリ!!!
翌朝訪ねたところ「立網」という漁法で獲ったらしい。あんた、本物の野田知佑か?
これはもう躊躇せず、ありがたくいただくしかない。
やっぱ高知の人、(・∀・)イイ!!
骨付きピリ辛チキン、カツオのたたき、そして仁淀川の天然鮎で晩酌開始。
今日買ったカツオたたきは端切れ部分だったため、158円という安さだ。
しかし文句なく美味い。これなら毎日食っても良い。
おっちゃんからいただいた鮎は油を薄く引いたフライパンでソテー風の塩焼きに。
頭からかぶり付き、骨ごと尻尾まで食べた。
ほろ苦いワタの部分も香ばしくてメチャメチャ美味い!!! あぁ…至福の時…。
一日中、雨で鬱々としていたが、最後に帳尻を合わせられたかな?
最後に出来合いの「びんび飯」とピーマン玉子炒めで締めた。
「びんび飯」は魚介類を使った釜飯のことらしい。今日買ったのはカツオが具だった。
ピーマン玉子炒めは生卵を早く処分したくて作った品。
本当は酒のツマミにする予定だったが、鮎を入手したためオカズにスライドさせた。
はぁー、飲んだ飲んだ、喰った喰った。
ラジオによると雨は今夜一晩降り続くらしいが、後は寝るだけなのでどうでも良い。
それにしても疲れる一日だった。
やっぱ、オフ日にして高知市街のマンガ喫茶にでも行けばよかったかなぁ…。
ま、連泊のお陰で雨の中のテント撤収・設営を避けられただけで良しとしておこう!
いつもこういう旅ですか?
私は一人じゃ怖いけど~
野田さんの本、本棚に全部あるような…
一度も読んだことありませんが~
いつもこういう旅ですねー。
このスタイルを始めた頃に色々と怖い体験をしたので
それと比較して平気に過ごしてます。
野田さんの本は明らかに男性向けですからね。
川遊びが好きだと楽しめます。
クマには気をつけて・・。