6:00、起床。さぁ、いよいよツーリングの本番だ。
バイクを玄関先に運んで荷物を積む。ガラスに注意。
二日前の高速道路でずぶ濡れだったライディングシューズもすっかり乾いた。
7:30、yumasoul氏に別れを告げて出発。二晩ありがとうございました。
とりあえず、すぐ近くのセブンイレブンでおむすびの朝食。
県道38号を左折して、昨日訪れた上賀茂神社を経由し県道40号に合流。
鞍馬方面に北上すると、すぐに山間の風景になった。
平日…月曜日なので丁度小学生たちの登校時間だ。安全運転を心掛けよう。
8:00、鞍馬寺でちょっとだけ寄り道して記念撮影。
さらに北上してR477に合流。寂しい山道のワインディングを登る。
8:10、花背峠を通過。花背大布施町の集落へ下った。
8:25、深見大布施線の起点に到着。
ここが本日のメイン・丹波広域基幹林道の探索スタート地点である。
丹波広域基幹林道とは京都府中央部に位置する山々を横断する大規模な林道で現在も竣工中。
完成の暁には総延長約65kmになるはずだが、まだ各工区で寸断されている状況らしい。
深見大布施線はその丹波広域基幹林道を構成する5路線の一つである。
将来のロングダートは楽しみにとっておいて、とりあえず現状をレポートしてみよう!
…と、500mほど進んだところでチェーンゲート。8:30、あえなくここは撤退。
次のアプローチルート候補は林道片波広域線。
R477を西へ進み、8:35、上黒田手前の分岐を右折して片波川に沿って遡る。
「悠久の郷」と看板の書かれた建物を過ぎた辺りから路面は未舗装になった。
分岐が何箇所もあったが交通量が多そうなメインルートを選んで進んだ。
鬱蒼と茂る林間のダートの途中から、右手に立派なアスファルトの登坂路が伸びている。
そちらに折れて断続的な未舗装路を登ると、どーんと視界が開けた。
彼方の山肌にはトラバースルートが見える。ようやく本線か…と思ったら、またチェーンゲート。
遠征中に無茶は禁物。8:45、ここも泣く泣くUターン。
ま、この辺の区間は短く寸断されてるらしいので余り執着もないのだが。
次のアプローチ路は林道西谷線。
R477を西へ進んで県道370号を右折。
9:10、小塩の集落にある分岐を左折して渓流沿いに遡る。
この林道も分岐が何箇所もあったが基本的には交通量の多そうな道で正解のようだ。
『コシキ峠』と書かれた道標を目印に進むと判りやすい。
谷間から最後は一気に勾配を上って、9:30、尾根道に出た。
丹波広域基幹林道の本線だ。この辺りは深見大布施線か。
まずは東へと右折。2kmほど進んだところで掘削中の工事現場が現れた。
地図で言うとソトバ山頂の西南辺りか。ここがこの区間の東端らしい。
Uターンして西へと進む。気持ちのいい尾根沿いの道だ。
幅広フラットで立派なガードレールも設置された未舗装路である。
「通り抜け不可」との看板があちこち設置されていたが気にせず進む。
9:40にコシキ峠、9:45に鴨瀬芦谷山を通過。
9:47、八丁林道と交差している八丁峠に到着。
丹波広域基幹林道のルートにはチェーンが張られていたがモゴモゴ…。
さらに西へと進んで見たが、1kmも進まないうちに重機の影が見えた。
作業中の音が明らかに聞こえてくる。この区間はここまでだな。
男鹿峠のはるか手前でUターン。
八丁峠を右折して八丁林道の急坂を下る。
谷が深すぎてGPSの衛星補足も途切れがちだ。
10:15、R162に面した南側の分岐に出た。
深見トンネル付近の区間を探索したいところだが、この辺で休憩を入れておこう。
R162を美山方面に北上して、10:30、道の駅・美山ふれあい広場に到着。
鯉のぼりならぬ鮎のぼりが翻っていた。とりあえずここで一服。
何気なく携帯電話を確認すると仕事のクライアントからメールが入っていた。
悪い予感を抱きつつ内容をチェックすると不具合の報告! Σ(゚Д゚;)
納品から一ヶ月半も問題なく動いていたのに、なぜこのタイミングに…orz
まずはその場で社長に電話。社長にも報告メールは届いていた。
社長「休みのところすまないねぇ…マーフィーの法則ってやつだねぇ…」
塩犬「いえいえ…メールの内容だと怪しいのは○○の処理の辺りですねぇ」
社長「了解、こちらでデータをチェックしてみるよ」
塩犬「これからまた山の中なので通話圏外になりますが、昼頃また連絡します」
社長「ありがとう~」
塩犬「いざとなったら東京に戻りますので~」(T∀T)
社長「まぁ、それだけは避けましょ…」
トイレで大を済ませ、下がったテンションも少し戻った。
11:00、隣のGSで給油してから林道探索再開。
県道19号の分岐を左へ進み、原峠方面へ南下する。
11:10、林道原谷線の起点に到着。頑丈そうなゲートだが脇をモゴモゴ…。
原川沿いを遡り、谷間から尾根筋に登って、ここのチェーンゲートもモゴモゴ…。
11:20、再び丹波広域基幹林道の本線に戻った。ここは丁度、知谷峠の辺りか。
まずは左折して東の深見峠方面へ進んだが、500mほどでまた工事。
Uターンして西へと進んだが、こちらも2kmほどで工事中。
来た道から退出せざるを得ないが、展望を楽しめたから良しとするか。
ゲートまで戻って左折し、11:55、原峠に到着。
丹波広域基幹林道との四差路になってるが東側はチェーンが張られている。
その先が2、3kmで工事中だということは、つい先ほど調査済み。
チェーンもゲートもない西へと進むことにした。
この辺りは丹波美山2号線と呼ばれる区間らしい。
景観を楽しみつつフラットダートを快走。神楽坂を越え、海老坂を過ぎた。
途中に小規模な工事現場があったが通過する分には問題なさそうだ。
約8kmを快走し、12:15、林道海老谷線との三叉路に到着。(この辺り)
丹波美山2号線はここが終点。丹波広域基幹林道はここから肱谷四ッ谷線となる。
さらに西へと進んでみたが、1km足らずで土砂崩れ。
一山は乗り越えたがその先は重機が入っている状態だ。(この辺り)
この後、反対側からアプローチしたが、どうやら掘削作業中の模様。
仕方なくUターン。帰りの路面で小さな小さなネズミを見つけた。
さっきの三叉路まで戻って林道海老谷線へと左折し勾配を降る。
12:35、四ッ谷の集落へ出た。ここらで昼飯にしよう。
県道19号沿いに『うどん』の幟が丁度出ていたので、その店・こいさんに入る。
中は畳に銀マット。まるで人の家だ。こういう店、大好き♪
近所のおっちゃんだろうか、片膝を立ててビールを飲んでいる客が一人。平日の昼間だよな。
会社へ電話しようとしたがあいにく圏外だった。うーん、まぁ仕方あるまい。
おばちゃんと呼ぶにはちょっと申し訳ないご婦人が注文を取りに来た。
注文したのは、おにぎりセット780円。
思うところあって、『きつねうどん』のところを『たぬきうどん』に変えてもらった。
テレビでは丁度、NHKの連続ドラマが放送されていた。
ヒロインがライバルに嫌味を言われるのを見て「ふぇっふぇっふぇ」と笑うおっちゃん。おもろいなぁ。
さて、出てきたたぬきうどんだが油揚げ+あんかけという組み合わせの具である。
期待通り京都独特のたぬきうどんだった。
油揚げが刻んでない点は異なるが、ほぼ事前に得ていた情報通りである。
あんは汁に溶け渾然一体となっており、生姜が利いてなかなか乙な味。
おにぎりはオカカを具にした海苔巻きだった。この形状も地域性なのだろうか?
きつねをたぬきに替えてもらったのでセット料金+100円。
たぬきがきつねより100円高いってのは理不尽な気がしたが、
それは『たぬき=天カス』の感覚が残ってるせいだろうなぁ。
美味しかったし、いろいろ楽しめた。満足満足。
13:05、出発。ここから先を急いで一気に林道西端の下山へと向かう。
県道19号を西へ進み、日吉で県道50号に合流。
胡麻駅前を過ぎ、県道445を左折して、13:20、R27に出た。
ここを左折するとすぐにR9号と合流し、昨年の6月に訪れた道の駅・丹波マーケスに至る。
が、懐かしさは置いといて今日は右折。
13:25、下山に到着。JRの駅もあるし、ここなら携帯電話もつながるだろう。
っと、早速会社に電話するも社長は打ち合わせのため外出。
アルバイトの娘に「社長がだいぶ困ってました」と教えられる。うーん、俺も困った。
悩んでいても仕方が無いので林道探索の続きを再開。
13:30、丹波美山1号線の起点に到着。
丹波広域基幹林道の全延長の最西端でもある。ここでもまたチェーンをモゴモゴ。
しばらくは舗装路が続いたが、尾根に出る前にダートになった。
この区間もフラットで走りやすい。尾根道なので見通しも展望も抜群。
途中で鹿を一頭発見。いつも思うがよくあんな斜面を登れるなぁ。
何箇所か谷筋へ下る支線の分岐があったが、無視して本線を進む。
14:10、林道菅生山線の三叉路を通過。ここから再び肱谷四ッ谷線の区間である。
14:15、掘削現場で行き止まり。こちら側は工事は行われていなかった。(この辺り)
先ほど見て来た数km先の反対側と繋がるのはいつのことだろう。
GPSで確認すると丹波美山1号線の起点からここまで16km余り。
この区間だけでもなかなか走り応えのあるロングダートだ。
ここまでの間に法面が崩れかけてる箇所がいくつかあった。
開通してからもメンテナンスが大変そうだ。
遮蔽物が無いせいか、ここがたまたま通話圏だった。
丁度いいので社長に電話。今度はつながった。
社長「うーん、まだ未解決なんだよね…」
塩犬「わかりました~、自分宛にログと当該データを送ってもらって下さい」
社長「すまないねぇ~よろしく~」
さてと…作業するにはエアエッジでWEBにアクセスする必要があるな…。
キャンプ地を目指しつつ、道の駅で試してみるか。
三叉路に戻り、チェーンをモゴモゴして林道菅生山線経由で退出。
14:35、肱谷の集落で県道50号に合流した。
これにて本日の林道探索は終了ー!
大野ダム湖を渡って県道12号を左折し、由良川沿いに下る。
14:50、和知でR27を右折。
14:55、道の駅・和(なごみ)に寄ってみたがエアエッジは圏外だった。残念。
幕営予定地のある与謝野町方面へ一気に走ってみよう。
いくつかの国道や県道を経て与謝野町へ辿り着いた。
16:05、R176沿いの道の駅・シルクのまち かやに到着。
早速、エアエッジを試してみる…OK! 繋がった!
おあつらえ向きにテーブルの休憩席もある。理想的なシチューエーションだ。
腰を据えて調査開始。128kbpsだとメールの受信ももどかしい。
ログのエラーメッセージとデータを直接チェックしてみるとエラーの原因の見当がついた。
対応方法を社長に説明。当該データを一部修正することにした。
次の定時バッチで正常に処理されればOK。次回は17:00か。少し時間が掛かるなぁ。
…っと、この間に加悦町の市街地に出てスーパーで買出しを済ませた。
17:00、道の駅に戻って定時バッチの結果を確認。
OK! 正常に処理されたようだ。社長に報告してまずは一件落着。
はぁー、東京へ戻らずに済んで心底ほっとした。
昨日から無理難題、ミッション・インポシブルが続くなぁ…。
今日の幕営地はこの道の駅の裏手の大江山にある。
かなり急勾配の九十九折れを登って、17:40、池ヶ成キャンプ場に到着。
登山客だろうか登山口に一台車が止まっている。その他は人の気配無し。
テント設営を設営して食事の準備をあらかた済ませ、18:30、再び山を降りた。
国道沿いのGSで補給。1リットル138円か…高いなぁ…。
給油の次は風呂。18:50、リフレかやの里へ到着。
この辺、幕営に必要な施設が揃っていて嬉しいなぁ。
日帰り温泉が目的だったがホテルも兼ねているらしく、なかなか豪華だった。
入浴料金500円を支払って、一日の汗と疲れを流し落とす。
キャンプ場の水道が飲料不可とのことなので、帰り際、フロントで水も汲んでもらった。
ありがたい。長期キャンプツーリングをやると水一杯にも本当に感謝してしまう。
19:40、幕営地へ帰還。
早速、晩酌開始。ツマミはタケノコと菜の花の薩摩揚げに茹でたとうもろこし。
飲みながらネイチャーストーブと木炭を使ってプチ焚火。
着火に苦労した分、安定すると愛しくなる。
頃合を見計らって網を載せ、生姜醤油に漬けた豚肉を横たえた。
いい感じで燻され。じゅーじゅーと肉汁の滴る炭火焼が出来上がっていく。
それをおかずに、炊き立てご飯の晩飯。はふはふもぐもぐ。
はー、キャンプの醍醐味はやっぱ飯だなぁ~♪
夜が更けるに連れて風が強くなってきた。
そういえば大江山と言えば古来、鬼で有名なスポットである。
「幕営中にまさか現れたりしないだろうなぁ…」
久々のソロキャンプなので連想が不安な方へと傾いてゆく。
「酒飲みの酒呑童子ならまだいいが、仕事の鬼はご遠慮願いたいものだ、今夜だけは」
旅の途中で仕事!って聞くと意気消沈ですよね。渋々,旅モードから仕事モードへ。斯く言う私も他人事ではなく,今日8時過ぎに会社から自宅に電話が。会社に戻り,終電が終わった先ほどタクシーで帰宅。
サラリーマンは辛いですねぇ。
あらら、こんな時間までお疲れ様でした。しかも一度帰宅してから…精神的ダメージが倍増ですね。
「サラリーマンは気楽な家業と来たもんだ♪」と植木等が歌ってましたけど、非常時は気が重くなりますね。でもまぁ、あちこち遊びまわれるのも仕事あってのことですので…と、一応そんな心掛けでおります。一応ですが。