6:00前に起床。朝食は松前漬け丼。
松前ではなくスーパーで買ったものだが、充分美味い。
チュルチュルネバネバのスルメ・昆布・数の子が炊き立てホカホカ御飯と渾然一体となって…
まぁ、とにかく美味かったのだ。うんうん。
いい感じで晴れてくれたのでテントや雨具や寝袋を念入りに干す。
テーブルにゴミ袋を出したまま食器を洗ってたら、カラスに少し荒らされてしまった。
威嚇しながら諸々片づけ。少し遅れて、8:35、出発。
今日は暑いくらいなのでTシャツに直接ジャケットでも大丈夫だろう。
長万部でR5を左折。道なりにニセコ方面へと北上。
幹線道路だが交通量は大したこと無い。青空の下、んがーっと快走。
途中、三河ナンバーのバイクと前後して走る。
9:00、道の駅・くろまつないで小休止してると、さっきの三河ナンバーもやってきた。
しばし会話。どうやら今日走るルートがかなり重なってるようだ。
ここで朝食を食べてくとのことなので、先に出発することにした。
R5は東寄りに進路を変え、9:25、蘭越を通過。
9:50、元町の交差点のホクレンで給油し、そのまま道道66号を右折。
羊蹄山をグルリと一周するルートへと進んだ。
残念ながら山頂は雲の中だが、段々晴れてきた気がする。
10:00、真狩で道道97号を直進し、羊蹄山の東側に回り込んだ。
風景は森林から牧場へと変わり、さらに山頂付近の雲も晴れてきた。
南京極の辺りでついに山容全体が現れた。ひゃっほー。
さすが蝦夷富士と称されるだけあって美しい。
10:10、ふきだし公園に到着。
羊蹄山の伏流水、ふきだし湧水をペットボトルに汲む。ついでに一口。
むむむむ! めちゃくちゃ冷たくて美味い!
日本中の湧き水を飲んできたが、これはかなりハイレベルだ。
『この世で一番美味い飲み物は水』と信じる僕にとっては、まさに甘露である。
平日だというのに大勢の人が訪れていたが、うーむ、それもむべなるかな。
10:20、出発。道道478号を左折して西へと転進。
羊蹄山の北麓を直線で豪快に横切り、R5に復帰した。
倶知安市街へと北上し、10:30、道道58号を左折。
ニセコ連山を正面に眺めつつ、ワインディングをウネウネ登る。
標高が上がるに連れ、段々涼しくなってきた。
10:55、ニセコアンヌプリとイワオヌプリの間に広がる平原を通過。
活火山の荒涼とした雰囲気と高原の長閑な雰囲気が混ざった奇妙な景観だ。
道はニセコ五色温泉を横目に下り勾配となる。
スノーシェードを抜けるとニセコ方面の視界がドーンと開けた。
11:00、T字路を右折して道道66号=ニセコパノラマラインへ。
道の名前に相応しく素晴らしい展望だが、ちょっと涼しすぎる。
下り勾配になる頃に頭痛がしてきた。いかん、やばい。
11:10、神仙沼の駐車場に停車して中間着の薄手フリースを着込む。 はぁー、暖かい…幸せー♪
ヌクヌクを堪能しながら峠道を降る。岩内平野とその先に伸びる積丹半島が見えてきた。
岩内市街を抜け、11:30、道の駅・いわないに到着。
駐車場で朝の三河ナンバーの彼と再会した。これから積丹半島に向かうらしく、すぐにお別れ。
僕の方はちょっとうろついて出発…のつもりが、併設されているタラ丸市場で足が止まった。
特産品のタラコが余りに美味そうだったのだ。うーん…どうしよ…。
今日の昼飯は積丹半島でウニを食べる予定なんだけど…えーい、食べちゃえ!!
ってことで、タラ丸市場の右端・大津商店で予定外の昼食。
注文したのはタラコ丼900円。ピンク色の綺麗な粒粒が丼飯に敷き詰められてやってきた。
『そのまま食べて』ってんで、何もつけずにいただきまーす。…んまーい!!
口の中に粒粒が弾け、程よく味付けされたタラコの甘みが広がる。
美味い…ただのタラコがこんなに美味いとは思わなかった。
イカソーメンや小鉢も付き、お得なメニューで大満足。
予想以上の満腹感だ。積丹のウニはどうしよう…?
11:50、出発。R229=雷電国道に出て北上開始。
岩内市街を抜け、積丹半島へと足を踏み入れる。断崖絶壁で起伏の激しい地形だ。
トンネルとスノーシェードが続き、奇岩・奇観が次々と現れた。
12:35、沼前岬のPAでトイレ休憩。むむ、会社から着信履歴がある。
電話を掛けてみたが、幸い大したことはなさそうだ。ほっ。安心した。
休憩を終え、12:55、出発。
13:05、神威岬の駐車場に到着。見慣れた三河ナンバーもあった。
駐車場から灯台までは『チャレンカの小道』と呼ばれる片道15分ほどの散策路になっている。
買出し用のリュックに水とタオルと手荷物を入れて、にわか徒歩ダーに変身。
戻ってくる人達は一様に疲れた表情をしている。
三河の彼とも擦れ違った。うーん、辛そうだ。
左右の断崖に足をすくめながら、上り下りを何度も繰り返す。
最初はワッセワッセと進んでいたが…ヒィヒィ…この高低差はきつい…。
灯台に着く頃にはバテバテである。本当、歩きもヘタレだなぁ…。
先端から眺めた景色には、ここまでの道程の価値が充分あった。
屹立する神威岩に積丹ブルーと呼ばれる海の青さ…絶景だ。
ベンチで水分を取り、汗を拭って駐車場まで戻る。あー、しんど。
バイクの傍らで息を整えて、13:55、出発。
R229に戻って左折…っと、生ウニ丼の幟に引き寄せられて食堂うしおへ寄ってしまった。
「昼御飯を食べたばかりなんですが小さい丼とかありませんか…?」と無謀な交渉。
お店の御好意で、単品メニューのウニ刺身と小ライスでミニうに丼を作ってもらえた。
刺身は1200円のムラサキウニもあったが、ここは奮発して1500円のバフンウニをチョイス。
小ライス150円とあわせて1650円、おまけにお吸い物までサービスしてくれた。嬉しい~♪
味はもちろん大満足。舌の上でとろけるような滑らかさと、鼻腔をくすぐる甘い香りに酔いしれた。
小サイズだったが美味しいものは少ないくらいで丁度いいかも知れない。
14:20、オヤツを終えて出発。
積丹岬方面に進むと、途中、また三河ナンバーの彼と遭遇した。
二台連ねて積丹岬に寄ってみたが、二人とも駐車場までで散策路には赴かず。
神威岬でくたびれ果ててしまったのだ。彼はこの後、洞爺湖方面に進むらしい。
今度こそさらばさらば。
R229を東へ進み、15:20、余市でR5に接続。
混雑気味の幹線道路を小樽海岸沿いに進む。
奇観も多かったがのんびり寄り道してる暇はもう無い。
途中で給油だけ済ませ、写真も撮らずに先を急ぐ。
16:00、やや渋滞気味の小樽市街をようやく抜けた
16:20、札幌に入る手前のコンビニでアイスを食べて小休止。
札幌中心部には用が無いので札幌新道で迂回する。
R274を経て、17:00、R275へと接続。交通量の多い北海道らしからぬ道だ。
道道46号で野幌を経由して南下。17:25、森林公園へと右折。
1km余りの未舗装路を抜けて、17:30、江別市森林キャンプ場に到着した。
早速受付、キャンプ料金は400円。この時間で今日の客はまだ僕一人だそうだ。
サイトへの乗り入れは禁止されているため、駐車場からリアカーで荷物を運んだ。
唯一ある東屋の脇にテントを設営。ちと蚊が多いのが難点だな。
18:00、風呂へと出発。
18:25、江別駅近くの銭湯・松鶴湯温泉を見つけたが本日・水曜日は定休日。またかよ…orz
神威岬の散策で随分汗を掻いたので、どうしても今日は入っておきたいんだよなぁ。
近くの旅館に聞いてみたが日帰り湯はやってないらしい。とほほ。
仕方なくツーリングマップルで別の風呂を探す。
かなり遠いが北広島方面に森の湯という温泉があるらしい。
R12から、もみじ台の団地を抜けるショートカットを利用してR274に接続。
18:55、森の湯に到着した。パークゴルフ場に併設された入浴施設か…。
場違いだがここまで来て好き嫌いは言ってられない。600円を支払ってすぐ入浴。
湯質はヌルヌルの濁り湯でなかなか良い。温度もぬるめでまったりできた。
風呂から上がって19:40。いまから食事を作るのは少々辛い。
お手軽に外食で済ませることにしておこう。…と探したが国道沿いには目ぼしい店が無い。
道道46号を北広島方面に右折してすぐにラーメン屋「かず屋」が目に入った。
ここでいっか、と味噌ラーメン700円と餃子350円を注文。
それほど期待してなかったが意外に美味い。合格点。
デザートをコンビニで購入し、道道46号を北上して20:20、キャンプ場に戻った。
出かけている間に車の団体8人が現れたらしい。まぁ、テントは離れてるので問題なかろう。
テントに潜り込んでデザートをつまみながらゴロゴロ。調理しないのは楽だなぁ。
北海道も今日で4日目。日程の折り返しを過ぎ、少々疲れが溜まり始めたかも。