まっすぐな道でさみしい


半月余り遅れて取った夏休み。
すでに秋の雰囲気も漂い始めている中、向かったのは二年ぶりの北海道。
前回まわれなかった道央・道南を中心のキャンプツーリングである。
今回も新潟からフェリーに揺られてやってきた。
小樽港へは予定通りの午前4:00に到着。
すぐに四輪の下船が開始されたがバイクはお預け。
30分以上も待たされてからの下船となった。
外に出るとやはり肌寒い。早速フリースを着こむ。
バイクの荷物を整理して、5:00出発。

新日本海フェリーと別れて北海道の地へ

新日本海フェリーと別れて北海道の地へ

まずは腹ごしらえ。今回も鱗友市場の味さきへ向かう。
10分ほども掛からずに到着し、注文したのはホッケ開き定食800円。
実は前回、隣の人が食べているのを見て、その大きさに驚いた品である。
後から注文された丼ものよりも運ばれてくるのが遅かったが、んなこたぁ気にならない。
大きな皿からはみ出た巨大ホッケは、味もボリュームも大満足。
御飯のお代わり自由なのも嬉しい。朝からきっちり2杯も食べた。

鱗友市場・味さき 台風のせいで改築したようです

鱗友市場・味さき 台風のせいで改築したようです

ホッケ開き定食 満腹で幸せ(゚Д゚)ウマー

ホッケ開き定食 満腹で幸せ(゚Д゚)ウマー

話は変わるが昨日新潟までの関越道の途中からGPSの電源の調子が悪くなった。
朝食後、本格的なツーリングの前にドライバーを使ってシガーソケットを調べてみる。
…っと、いきなりショートさせてしまった。ヒューズが切れたか。やれやれ。
とりあえず今日は電池で使うとするか…。
ちなみにバイクを停めてた場所は旧右近倉庫という史跡の前。

旧右近倉庫 明治27年の建造だそうで

旧右近倉庫 明治27年の建造だそうで

5:40、ようやく本格的に出発。
小樽市街から道道1号=定山渓レイクラインで南東へ向かう。
6:10、朝里ダムのループ橋でトイレ小休止。

小樽の町よ さらばさらば

小樽の町よ さらばさらば

朝里ダムのループ橋

朝里ダムのループ橋

峠を越えて、6:30、さっぽろ湖を通過。
定山渓でR230に合流し、7:00、真駒内でR453へと接続。
支笏湖方面に南下する。日もようやく高くなってきた。

定山渓ダムのさっぽろ湖でーす

定山渓ダムのさっぽろ湖でーす

原生林の中、定山渓へと降ってゆきます

原生林の中、定山渓へと降ってゆきます

7:15、支笏湖の手前、旧道道恵庭公園線の分岐に到着。
ゲートが閉まっていたが手で開けられた。
走り始めてすぐに茂一安林道への分岐を右折。
湿気が多い早朝の森。交通量も少なそうだ。熊が怖い…。

旧道道恵庭公園線 たまたまゲートが開けられました

旧道道恵庭公園線 たまたまゲートが開けられました

茂一安林道 幅員狭く寂れてます

茂一安林道 幅員狭く寂れてます

峠付近は流水で荒れ気味

峠付近は流水で荒れ気味

暗い雰囲気ですな 北海道はヒグマが怖いっす

暗い雰囲気ですな 北海道はヒグマが怖いっす

千茂林道に接続すると路面状態はいくぶん良好になった。
右折してそのまま千歳林道と走りつなぐ。
いかにも北海道の林道らしく真っ直ぐで見通しも良い。
途中何台か四輪やバイクとすれ違った。
今日は日曜日だけあって交通量も多いのだろう。

千茂林道 開けた区間は爽快ですねぇ

千茂林道 開けた区間は爽快ですねぇ

千歳林道 スピード出しすぎに注意

千歳林道 スピード出しすぎに注意

8:30、道道16号に出た。ここまでのダート走行距離は約40km。
怯むことなくすぐ西にある鳥柵舞林道へ向かう。
ゲート脇をモゴモゴし、すぐ南の十字路を右折して西へと進む。
林間の幅広ダートを快走するが、真っ直ぐすぎてちと物足りない。

支笏湖の東エリア 鳥柵舞林道

支笏湖の東エリア 鳥柵舞林道

林間のストレートフラットダート

林間のストレートフラットダート

つきあたりを左折して、今度は第一縦断林道を南下。
さっきにもまして真っ直ぐなフラットダートだ。
ロングダートは嬉しいのだが、正直ここまで真っ直ぐだとつまらんなぁ…。
見渡す限りの真っ直ぐな道、踏みしめてるのは己のみ、か。

第一縦断林道 行く手はどこまでも真っ直ぐ

第一縦断林道 行く手はどこまでも真っ直ぐ

振り向いてもどこまでも真っ直ぐ

振り向いてもどこまでも真っ直ぐ

北大研究林近く フカフカの路面に注意

北大研究林近く フカフカの路面に注意

北大研究林を抜け、9:20、苫小牧市街へ出た。
ここまでのダート走行距離は約80km。まだ9時過ぎだってのに…。
給油を済ませてから、道道781号を西へ進む。
第二縦断林道方面へ右折して、9:35、ゲートに到着。
隣の看板の下をモゴモゴ…。

市街地からすぐ林道へのアプローチ路に

市街地からすぐ林道へのアプローチ路に

第二縦断林道 苫小牧側入口

第二縦断林道 苫小牧側入口

一見フラットなのだが路面がフカフカの砂で意外に手強い。
ハイカーが多いので安全走行。
第1縦断林道に比べてカーブも多く、景色も良い。

フカフカ路面に注意して走りましょう

フカフカ路面に注意して走りましょう

天気も良くて気持ち(・∀・)イイ!!

天気も良くて気持ち(・∀・)イイ!!

10:00、丸山林道とのT字路に到着。
進路は右なのだが一旦左折して口無沼に寄り道。
済みきった綺麗な沼だった。釣り竿出せば良かったかな。

口無沼 済んだ水と鏡のような水面

口無沼 済んだ水と鏡のような水面

丸山林道より樽前山を遠望

丸山林道より樽前山を遠望

丸山林道を北上し、10:25、丸山遠見線を左折。
10:35、丸山遠見望楼に寄り道。樽前山や見渡す限り広がる原生林を眺めた。
いろいろ寄り道できる道の方がやっぱ面白いなぁ。

果てしない原生林 まるで緑の絨毯です

果てしない原生林 まるで緑の絨毯です

翼を広げた鳥のような山容の樽前山

翼を広げた鳥のような山容の樽前山

丸山遠見望楼 木造の簡素な展望台

丸山遠見望楼 木造の簡素な展望台

さらに北上して10:50、ゲート脇をモゴモゴしてR276に出た。
ここまでのダート走行距離は約100km。もうお腹一杯である。
これだけ未舗装路を走れるとは、さすが北海道。
R453との合流点付近で支笏湖畔へ出る道を探したが見つからず。
R453を少し北上して支笏湖温泉街でそれらしい一角を発見。
11:05、駐車料100円を払って湖畔へ出てみた。水の透明度高し。

支笏湖北岸より樽前山を望む

支笏湖北岸より樽前山を望む

頃合も良いので、ついでにみずうみというお店で昼食。
注文したのはヒメマスの刺身定食1500円。
身が少し凍っていたが、それがルイベのようでなかなかいける。
付け合せのアキタブキも乙な味だった。満足満足。

支笏湖畔の食事処・みずうみ

支笏湖畔の食事処・みずうみ

姫鱒刺身御定食 なかなか(゚Д゚)ウマー

姫鱒刺身御定食 なかなか(゚Д゚)ウマー

11:45、食事を終えて出発。
北岸周辺を少しウロウロして展望箇所を探したが見つからず。
R276で支笏湖南岸を西へ進み、12:00、道道141号を左折。
TMでは途中ダートのはずだったが全て舗装されていた。
12:10、樽前山の登山口までのダートを往復。
ヒュッテ前の駐車場は登山者の車で一杯だった。
道道14号へ復帰し海岸線へと快走。

道道から樽前山登山口まではダートが残ってます

道道から樽前山登山口まではダートが残ってます

12:30、R36に接続。室蘭方面へと南下する。
苫小牧から室蘭までのR36=室蘭街道はこれまた真っ直ぐな道。
途中、コンビニに立ち寄って北海道のローカル乳飲料・ソフトカツゲンを飲む。
先日飲んだ栃木のレモン牛乳よりさらに甘い。胸焼けしそうだ。げふ。
その後も眠気と格闘しつつひたすら走り、白老町を抜けた。

ソフトカツゲン (+Д+)アマー

ソフトカツゲン (+Д+)アマー

室蘭街道 ひたすらまっすぐ

室蘭街道 ひたすらまっすぐ

13:05、登別で道道2号を右折し、さらに道道350号を右折。
ワインディングを上って、13:20、倶多楽湖に到着。
流入も流出も無い静かな真ん丸のカルデラ湖だ。
13:35、大湯沼にも立ち寄った。噴煙を上げる頂と硫黄臭を漂わせる沼。
不気味な風景だがここの温泉は効きそうだ。

倶多楽湖 静かなカルデラ湖です

倶多楽湖 静かなカルデラ湖です

大湯沼 沼底は摂氏130度にも達するとか…

大湯沼 沼底は摂氏130度にも達するとか…

13:40、登別温泉街に到着。
と言っても温泉が目的の旅ではないのでそのままスルー。
ただ歓楽街にあったヌードの看板には感動した。
知床よりもこっちを世界遺産として保存して欲しいものだ。
クマ牧場にも寄ってみたかったが先を急ぐ。

言葉の選び方、書体、イラスト、全てが秀逸です

言葉の選び方、書体、イラスト、全てが秀逸です

道道782号を経由して、14:00、R36へ復帰。
室蘭新道から母恋の市街地を抜けて、14:20、地球岬に到着した。
展望台はかなりの壮観だった。灯台と大海原も良いが、室蘭市街側も良い。

地球岬より太平洋を一望

地球岬より太平洋を一望

室蘭市街の眺めもなかなかいいねー

室蘭市街の眺めもなかなかいいねー

っと、ここの売店にちょいと寄り道。
事前に調べておいた大石物産で室蘭名物のやきとり(5本セット・600円)を食す。
豚肉・タマネギを具に使っているのが特徴の室蘭やきとり
昼から食べられる店がここしか見つからなかったのだ。
たっぷり漬けた甘めのタレと練りカラシが妙にマッチする。
んー、美味い。ビールが飲みたい。

地球岬の売店・大石物産

地球岬の売店・大石物産

豚肉だけど室蘭やきとり カラシ付けて(゚Д゚)ウマー

豚肉だけど室蘭やきとり カラシ付けて(゚Д゚)ウマー

14:45、出発。
室蘭の中心部を抜け、道道699号へ接続。
そろそろここらで今夜のキャンプ場の目星を付けたい。
腰を落ち着けて調べようと道の駅・みたら室蘭に寄り道したが、よさげな休息所が無い。
諦めて白鳥大橋を越え室蘭港を渡り、15:10、R37へ合流。

白鳥大橋 室蘭港の南北を橋渡し

白鳥大橋 室蘭港の南北を橋渡し

15:30、道の駅・だて歴史の杜に到着。
日陰になった自販機とベンチの一角があった。
腰を据えてAirH”でネットに接続しキャンプ場調査。
ふむふむ、なるほど、洞爺湖北岸が良さそうだな…。
15:50、出発。道の駅のすぐそばの交差点から道道519号に接続。
少し北上して道道703号を左折し、有珠山方面に向かう。
昭和新山の荒削りな山容が印象的だ。

道の駅・だて歴史の杜 こんな門がありました

道の駅・だて歴史の杜 こんな門がありました

左が有珠山 右が昭和新山 できたてホヤホヤ?

左が有珠山 右が昭和新山 できたてホヤホヤ?

16:10、洞爺湖に下り、南岸の道道2号を右折。
一旦、壮瞥まで進みGSで給油してからUターン。
道道132号で洞爺湖の東岸を半周し、16:40、とうや中央公園キャンプ場に到着。
駐車場にバイクを止めて、早速湖畔にテントを張る。
17:30、買出しに出かけるようとしたところで呼び止められた。
キャンプ代500円の徴収だったが、あいにく1万円札しかない。
セイコーマートでの買出しから戻ってきた後に支払った。
さて忘れないうち、暗くなる前にシガーソケットのヒューズを交換しておこう。
幸い昨年、宮崎で購入したのがまだ余っていた。サイドカバーを外してちゃっちゃと交換。
ACDCコンバータで通電チェックしてみたところ異常なし。するとGPSのプラグ側がおかしいのか。
調べてみたら、こっちのヒューズが飛んでいた。なるほど、それが原因だったのね。
明日以降、換えのヒューズを探してみよう。
原因をつきとめ、安心したところで温泉へ出かけた。
18:00、洞爺いこいの家に到着。入浴料は370円。
茶緑に濁ったお湯で、洞爺湖の眺めもなかなか良い。
それにしても一日走っただけなのに、靴下が臭いなぁ…。

とうや中央公園キャンプ場 湖畔に幕営

とうや中央公園キャンプ場 湖畔に幕営

洞爺いこいの家 泉質も眺めもGOOD!

洞爺いこいの家 泉質も眺めもGOOD!

18:40、キャンプ場に戻って晩酌開始。
つまみはやわらかザンギにスティック野菜。
月を眺め、夜風に涼みながら、旅の一夜目を満喫。極楽極楽。

今夜の晩酌はこんな感じ

今夜の晩酌はこんな感じ

ザンギです 本州での唐揚げとほぼ同じだそうで

ザンギです 本州での唐揚げとほぼ同じだそうで

飯のオカズはメカブ丼。朝昼に贅沢をしたので、夕食はしめやかに。
と思ってたところに、お隣のキャンパーから豚串を二本おすそ分けしていただいた。
ありがたやありがたや。千歳の方でシステム開発をされてるそうだ。
そっち関連の話で盛り上がってしまった。

メカブ丼 低価格・低カロリー?

メカブ丼 低価格・低カロリー?

月影と町明かりと煌く湖水と…ええですなぁ…

月影と町明かりと煌く湖水と…ええですなぁ…

早起きと長距離ダートが応えたのか、食後すぐに眠気が襲ってきた。
対岸の町で大きな花火も挙がっていたが、今夜は早めに休むとしよう。むにゃむにゃ…。



コメント

まっすぐな道でさみしい — 4件のコメント

  1. おぉ、いいですね~。
    洞爺湖畔のサイト。絵になってますね。
    林道も滅茶苦茶走りまくってまるようで、羨ましいです。
    ところで、カツゲン青リンゴ味は有りませんでしたか??
    また飲みたい・・・。

  2. リール竿があれば洞爺湖で釣りも出来たかも知れません。
    ネタばれになってしまいますが、林道の走行距離は初日が一番でした。
    カツゲン、青りんご味は見かけませんでしたねぇ…。
    ぶどう味は飲んだんですが…。

  3. 相変わらずいい旅をされていますね。
    自分は今年初めて北海道に行ったので、メジャーなところに
    終始しましたが、ピンポイントでコアな場所を狙うのも
    非常に面白そうですね。
    来年も行ければ道南と道央を攻め、浅く北海道を回り、再来年
    あたりからコアゾーンを攻めたいものです。

  4. 毎度書き込みありがとうございます。
    もっと林道を丹念に回ってみたいんですが、北海道は広すぎますね。
    ところで今週末、鎌ヶ池オフを企画されてたようですが、決行ですか…?
    天候が思わしくないようですが、また修行にならないようお気をつけて…

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