『ジョン平と去っていった猫』という文庫本の小説を読み終わりました。
30男が読むのはちょっと恥ずかしい、中高生向けのライトノベルなのですが、
私が著者・大西科学(というか雑文サイト・大西科学と管理人・ジャッキー大西氏)のファンでして、
「えいや」っとAmazonで購入してしまいました。
9月に刊行された『ジョン平とぼくと』という作品の続編なんですが、
独特の世界設定やゆるーい学園ドラマが丁寧に描かれています。
舞台は魔法が日常的に存在する現代日本に似た世界。
そして主人公は高校生の男の子とその使い魔の犬・ジョン平。
物語の原型となった雑文など、詳しくはこちらからどうぞ。
私が雑文サイト・大西科学で最も感銘を受けているのは、その独特の科学的な視点です。
真摯な科学的批判精神とでも呼べばいいでしょうか、理系に徹した論理展開がそこにはあります。
そして温かい人間味と、ちょっとシニカルな自分自身の描写と、ストンと収まる落ち。
こんな文章が書けたらなぁ…と身の程知らずにも羨んでおります。
『SFで描かれる超能力の多くは「エネルギー保存」「作用反作用」などの法則に矛盾する』と
普段の雑文で論じているだけあって、小説の魔法の設定もいろいろ考えられておりました。
ご紹介したサイトを読んだ上で興味湧いた方はぜひ文庫本も読んでみて下さい。
小説を読んだ後にこういう雑文を読むのも、また面白いかと思います。
ちなみにここで言う「雑文」は蔑称ではありませんので悪しからず。
ずいぶん昔に確立されたWEBサイトの1ジャンルなのです。
今がWeb2.0なら、たぶんWeb1.0くらいの昔に。