5:00、起床。曇り空だが雨は降っていない。
昨夜、ガソリンストーブが故障してしまったため、朝食は調理できない。
軽く二度寝してから大人しくテントを撤収。
のんびり時間を掛けて露を乾かす。
7:00、幕営地を後にして道の駅・富弘美術館に向かう。
昨日買出ししたコンビニでおにぎり2つとお茶を購入。
ベンチで朝飯を食べてから、トイレも済ませて準備OK。
さて、最初の目的地は栗原川林道と周辺の林道群である。
いくつかの林道を繋げば関東でも屈指のロングダートになるコース。
とりあえず向かったのは舗装林道の小中西山林道。
R122を沢入方面に進み、7:30、分岐に到着。
ちょっと進むと工事中通行止めの看板と地図があった。
自分の目的の方向へは通行できたのだが、よく読まなかったためにそれが判らず。
迂回路探しで小中までR122を南下して、さらに沢入の分岐まで戻るはめに。
結局、小中西山林道を本格的に走り始めたのは7:55。
ケアレスミスでだいぶ時間をロスしてしまった。
渓流沿いに林間をグイグイ登ってゆく。
路肩には苔が生し、路面は木漏れ日で斑模様が描かれている。
舗装路だが爽快な道だ。
九十九折れを登り切ったところに鉄塔と広いスペースがあった。
そこから先はしばらく山腹の開けた道になる。
袈裟丸山登山口は絶好の幕営地だった。
東屋もトイレも湧き水もある。おまけに景色も良い。覚えておこうっと。
とりあえずペットボトルの水を汲みなしておく。
やがて道は下り勾配になり、大滝方面の谷間へと分け入って行く。
8:30、小中新地林道との三叉路を右へ曲がるとすぐに未舗装路になった。
勾配も登りに変わり渓流沿いを遡る。路面ははややガレ気味。
峠を越えた辺りからさらに路面状況は悪化した。
拳大の石がゴロゴロしている。幅員も狭く路肩の雑草の上背も高い。
この区間が今日のルートでは一番の難所だった。
下りだから難なく進めたものの、上りだと厄介かも知れない。
下りきったところで、8:54、新地林道との三叉路を右折。
路面状況は一転フラットになった。なだらかなダートを快走。
袈裟丸山方面に伸びる支線も探索してみたが、最後は枯れ状態でフェードアウト。
幅員が狭く路面は凸凹。方向転換で少々てこずった。
もうそろそろ栗原川林道との合流点だなぁ…。
と、気を抜いたところにゲートが出現。うーむ、困った。
脇のスペースは通過できるか微妙な幅だが、いまさら戻るのは嫌だ。
荷物を降ろして脇を慎重にモゴモゴ…。はー、しんど。
ちなみにここまで走った未舗装路の距離は約20km。
9:40、橋を渡っていよいよ栗原川林道に合流した。
右折して皇海山方面方面へ進む。ここから40km近いダートが始まる。
フラットで走りやすいが、なにしろ長い。長すぎる。
ところどころ展望が開け、素晴らしい景観が望める。
一箇所、土砂崩れで盛り土になっていた。おじさんが一人で撤去作業してる
バイクから降り、挨拶して尋ねたらバイクはOKとのこと。
そういえばここまで何台か擦れ違ったっけ。問題なくクリア。先へ進む。
10:25、皇海山の登山口に到着。
乗用車も含め、四輪が沢山停まっている。
この先も長い未舗装路が続くのだがそこを走ってきたのだろう。
ここからは断崖絶壁のトラバース路がメインである。
四輪を中心に交通量も増えた。慌てず走ろう。
ルートは谷の北側なので南側が開けている。
必然、日当たり良好。冬場なら良いがこの季節はきつい。
何気に勾配もきつく、油断ならない。
長距離の未舗装路で頭もボーっとしてきた。
11:10、ようやく栗原川林道の終点に到着。
なかなか味わえない超ロングダートを無事完走。
ここまで走った未舗装路は約60km。さすがにお腹一杯である。
R120=日本ロマンチック街道に出て、吹割の滝へ。
途中にあった展望台にも寄ってみた。なかなかの迫力だ。
売店の一つの駐車場にバイクを停めてしばし散策。不思議な地形だ。
滑らかな岩盤がV字型の亀裂を境に垂直に沈んでいる。
間近で見るとさらに凄い迫力だ。涼しくて気持ちえぇなぁ。
真夏の真昼、滝の飛沫は天然の冷却装置だ。
うし、午後は滝巡りと洒落込むか。
駐車場へ戻り、Uターンして日本ロマンチック街道を金精峠方面に走る。
12:00、ツーリングマップルに載っていた橋本屋という店で昼食。
注文したのは大もりそば900円+イワナ塩焼き600円。
本来はヤマメ料理の店らしいのだが今日はヤマメが品切れだとか。
蕎麦はいたって普通。それなりに美味い。
イワナの塩加減は好みだが、できればもう少し火を入れて欲しいかな。
食べ終わって12:30、出発。
いいペースでワインディングを登って12:50、丸沼高原に到着。高度は1400mちょっと。
ウォータースポーツや釣りを楽しむ人で割と混雑していた。
昼食のデザートってことでソフトクリームを食す。んまい。
金精峠が近づくとさらに涼しくなってきた。
標高1800mを越える峠のトンネルは肌寒いくらいだ。
13:10、日光側に抜けると眼下に中禅寺湖が望めた。
さぁ、いよいよ栃木県…って昨日も足を踏み入れたんだけど。
ワインディングを降って戦場ヶ原はスルー。
13:30、滝上の駐車場にバイクを停めて竜頭の滝を散策。
岩肌を洗いながら流れ落ちる清流は眺めているだけで癒される。
とはいえ石段を歩いて疲れてしまった。一番下まで行かずに引き返す。
中禅寺湖畔を経て華厳の滝へ向かう。
この辺りから行楽客の渋滞が激しくなる。駐車場に入るのも一苦労だ。
14:00、華厳の滝に到着。滝はさすがの大迫力。
日本三大瀑布に数えられるだけのことはある。
今回はエレベーターにも乗ってみた。
530円を支払って1分掛けて滝下の観瀑台へ。
終始、小学生の団体で大賑わい。うー、喧しい。
水飛沫が多すぎ、写真がちゃんと撮れなかったのは残念。
14:40、出発。渋滞するいろは坂を下り、日光街道を東へ進む。
日光市街を走りぬけ、15:20、今市のGSで給油。
1リットル140円以上…ガソリン高くなったなぁ…。
R119=日光街道と並行する日光杉並木にも寄ってみた。
薄暗い木立のルートは思ってた以上に気持ちいい。
今市の辺りから宇都宮市街に至るまでコンビニに何件も寄ってしまった。
目的は栃木のローカル飲料・レモン牛乳。
宇都宮周辺にしかないとの情報は得ていたが本当になかなか見つからない。
宇都宮の市街中心部を迂回して、16:20、R4に合流。
南下して道端にあったセブンイレブンでようやく発見。
無果汁の乳飲料、フルーツ牛乳のような味わいだ。
激甘だがマミーほど濃くなく、すっきりした飲み口である。
噂どおりレモンの風味は全く無い。美味いが変な飲み物だ。
さらに南下して、市街地へと右折。
16:35、宇都宮餃子の有名店・みんみん宿郷店に到着。
行列を覚悟してたのだが、タイミングよく並ばずに入店できた。
注文したのは焼餃子と水餃子とライス。〆て540円。
食べてみたが、普段東京で食べている餃子との違いがいまいち判らん。
ま、美味くはある。宇都宮駅前の餃子の像は次回にまわそう。
16:55、出発。
R4を南下して、17:10、宇都宮上三川ICから北関東自動車道に乗った。
17:25、栃木都賀JCTで東北自動車道に接続。
予想通り猛烈な渋滞だったがモゴモゴで切り抜けた。
17:40、佐野SAで休憩。ちょっと横になって仮眠を取った。
その後は東北道~東京外環道を経てノンストップで19:20、自宅へ帰還。
いきあたりばったりだったが、なかなか充実した二日間だった。
いつか行くと思って前々から下調べしてたのが幸いしたかな。
それにしても東京は暑い…。一応同じ関東なんだけどなぁ。
ツーレポおつかれさまでした。
このロングダートいつか行ってみようと思っていたので
参考になりました。
私も先日の奥只見ツーリングでパックのレモンジュース飲みました。初めての味でしたね。2度飲みたいとは思いませんでしたが・・
>>ろーどまんさん
掲示板で健さんも仰ってましたが全線走れるタイミングは貴重みたいです。
走れるうちにぜひぜひ。
>>ハカセさん
おこちゃま向けの味ですよね。
でもまぁ、また飲みたくなる日が来ることも…ないですか…
R352、行かれたようでうらやましいです。
SaltuDogさん、ども、お晩でやす。
袈裟丸山~栗原川林道のレポ、大変参考になりやんした。
何を隠そう、会津一人旅の時の第一日目のコースが正にこのコースなんです。
幕営ポイントは、林道を走りきって吹割の滝方面に抜けてからの予定ですが。
路面状況を見る限り、支線に入り込まなければ、ゆっくり走れば我がエイプ号でも何とかなるかな?
あの界隈の林道群は遥か昔、やはりアウトライダー誌のファンランドって言うコーナーで
取り上げられておりまして、当時としては ”御荷鉾林道を凌ぐ幻の林道”
等と言われてピストンながらもそれはそれは長大な林道という触れ込みなのでありました。
塩さんの貴重な情報、有効に利用させて頂きます。m(_ _)m
こんにちは、mudさん。
会津旅はかなり充実した林道めぐりになりそうですね。
mudさんとエイプなら充分行けるでしょう。
むしろ鎌房甲子とか多々石が…期待してますよー。