5:30、起床。朝から雨だ…。それなりに降っている…。
起き抜けに携帯電話を充電しようと思ったが充電器が見つからない。
京都のyumasoul宅に忘れてきたようだ。とりあえず乾電池を使うタイプの緊急用で凌ごう。
朝食は出来合いのサンドイッチと豆乳。
食後しばらく様子をみたが、雨脚が弱まる気配は無い。諦めて撤収開始。
テントもグランドシートも当然ながら濡れている。嫌なものだ。
8:25、出発。
平地に行けば雨も弱まるだろうと多寡をくくって雨具は着けず。
実際、大江山を降りると雨もいくらか疎らになった。
田植え直後の田んぼにポツポツと波紋が弾けている。
8:35、R176を右折して宮津方面に北上。
道案内に従って岩滝口でR178を経て県道2号に合流。
この辺りまでくると雨はパラパラという程度まで弱くなっていた。
8:50、日本三景のひとつ・天橋立に到着。
有料駐車場だらけで駐輪スペースが無い。うーん、面倒なり。
余り天気もよくないし、それほど興味も無いし…散策するまでもないか。
少し高台に上った地点から一枚写真を撮ってよしとしとこう。
9:00、R178に再び合流。舞鶴方面へと進む。
ツーリングマップルを見ると粟田トンネルの上部を通る旧道にマークがされていた。
「ここの天橋立は絶景」と書かれている。
せっかくなので、わざわざ行ってみたがどうにもピンとこなかった。
むぅ…場所が違ったのかな…?
若狭湾に沿ってR178を東へ進む。
9:40、由良川を渡り舞鶴でR27に合流。さらに東へ。
10:05、青葉トンネルを抜けて福井県に入った。いつしか雨も止んでいた。
福井の人は安全運転なのだろうか。どうにもペースが遅い。
若狭湾を左手に見つつ、いくつかあった道の駅もスルー。
10:35、R27を離れ小浜市街を経て、10:40、小浜港に到着~♪
ちょいと早めの昼食を…と思ったが、目的の店は開店前だった。
港内の鮮魚特売市場を何箇所か散策。
若狭湾の海の幸が所狭しと並べられている。
キャンプ前の買出しだったら、いろんなものを買うのだが残念。
若狭地方の名物・浜焼き鯖もあった。一匹、40~50cmか…でかいなぁ。
11:00、開店時間になった。早速、お食事処・濱の四季に入店。
関西TVだったかTV局が何やら取材で撮影しているが気にしないでおこう。
注文したのは若狭の郷土料理を集めた濱のふるさと膳1380円。
先ほどの浜焼き鯖も頭部だけだが付いて来た。
通常の鯖の塩焼きとは違う、燻製のような独特の風味が美味い。
それを使った汁物も一風変わった味だ。
野菜類の点数も多く、とてもヘルシーな食事で満足満足。
食べ終わって、11:30、出発。
R162を三方方面に進み、11:40、若狭幹線林道の西端に到着した。
全長約18km、ほぼ全線未舗装。近畿・北陸でも有数のロングダートだ。心して出発。
(この日のエリアは『オフ林道温泉』管理人・温泉玉子氏に色々情報を提供いただきました。感謝!)
基本的にはフラットな幅広ダートである。すこぶる走りやすい。
左手にはかなりの頻度で若狭湾の眺望が現れる。
走りながら海が眺められる林道はなかなか貴重だ。
標高200~400mの尾根を繋いで東へと進む。
動物にもいろいろ遭遇した。
鹿に二回、ウサギに一回、シマヘビに二回。
シマヘビは日向ぼっこをしていたのか、二匹とも路面に長々と横たわっていた。
一匹目は捕まえようと思い、尻尾までは掴んだが逃げられてしまった。
蛇を触ったせいか、それとも土を触ったせいかグローブがミミズ臭くなった。うぇー。
二匹目はこちらが気付くのが遅く、ブレーキが間に合わずに轢いてしまった。
すぐUターンしたが、路面からは消えていたので死んではいないようだ。
捕まえてたら晩飯のおかず…いやいや、どうするつもりだったかは秘密にしとこう。
12:10、田鳥トンネルの上部を通過。
三方五湖も見えて来た。複雑な海岸線が素晴らしい。
ちょっと入ってみた支線からの眺めが抜群だった。
この後、有料道路のレインボーラインへ行こうかとも思ってたが、もう必要無いなぁ。
12:35、東側出口、世久見トンネル上部の三叉路に出た。
右側は廃道だったので左のルートから退出。
12:40、R162を左折。世久見トンネルを潜って三方市街へと進む。
12:50、三方市街でR27を敦賀方面へと左折。
道なりに進んで、13:00、美浜町のミニストップで一服。
携帯電話の充電器を探そうと2件ほどホームセンターに寄ってみた。
が、普通のプラグに刺すタイプは見つからず。残念。乾電池に頼るかな。
13:25、県道213号を左折してガーッと南下。
13:35、粟柄河内谷林道の起点に到着。
滋賀県へと抜けられるはずだが、今年はまだ通過の報告がなされていない。
ただでさえ荒れた林道という話だが…まぁものは試しか。れっつらごー。
舗装路の区間だけでも相当山深い。
標高500mを過ぎた辺りから路肩に残雪がちらほら姿を見せ始めた。
うーん、こりゃ想像以上に厳しそうだなぁ…。
13:55、滋賀との県境を過ぎ、三叉路に到着。
左手は行止りでチェーンの張られた右手が本線らしい。
脇をモゴモゴしてようやくダートが始まった。
すでに峠は越えたとばかり思っていたが、まだまだ登り勾配が続く。
路面は荒れ気味で倒木も多い。最近人の通った気配が感じられない…。
14:15、最高地点の手前で、路面が雪で完全に覆われてしまった。
二年前の手代林道を髣髴とさせるシチュエーションだ。
この荷物で先行きの分からない道は進みたくない。無理は禁物とUターン。
実際、滋賀県側も土砂崩れで通行不能の状態だったらしい。
そのことを帰京後に温泉玉子氏の情報で知った。
来た道を戻って、15:00、R27に出た。右折してすぐGSで給油。
滋賀県に抜ける林道は粟柄河内谷林道以外にもう一路線、黒河マキノ林道が存在する。
しかし、そちらは通行不可の情報を温泉玉子氏より事前に得ていたのでパス。
林道は諦めて国道を使うしかなさそうだ。とりあえず敦賀に出よう。
R27を東に進み、15:15、敦賀市街でR8を左折。
15:25、越前国の一ノ宮・気比神宮に到着。
伊奢沙別命(いざさわけのみこと)を始め七柱の祭神を祭る北陸道の総鎮守だ。
由緒書を読んで、神宮寺が初めて設けられた神社だと知った。へー。
境内には松雄芭蕉の銅像と、この地で詠んだ句の石碑があった。
奥の細道「十五日、亭主の詞にたがはず、雨降。」の一文が身につまされる。
参拝を終えて、15:35。
何となく体の疲れを感じる。豪雨・強行軍・無理難題が祟ったかな?
ちょいと早いがキャンプ場へ向かうとするか。
R8を南下して、15:45、疋田でR161に合流。15:55、滋賀県に入った。
16:00、琵琶湖畔を巡る県道557を左折。
16:05、海津大崎キャンプ場に到着。
トンネルとトンネルに挟まれた僅かな区間が入口だった。
民宿も兼ねる管理人宅で料金500円を支払ってチェックイン。
琵琶湖と竹生島がすぐ目の前だ。素晴らしい!
適当な場所にテントの設営を済ませて、17:05、買出しと温泉へ出発。
スーパーがなかなか見つからず。R167近辺を迷走してしまった。
17:25、県道287号沿いのマキノ町のエーコープに行き着いた。
15分ほどで買出しは終了。
気軽に通過するつもりだったメタセコイア並木は期待以上の気持ちよさ。
緑に囲まれた直線路を抜けて、16:50、マキノ高原温泉・さらさに到着。
入浴料は600円。ぬるめのお湯でのんびりと身体をほぐす。
18:40、キャンプ場へ帰還。
釣り竿があればブラックバスかビワコオオナマズを狙うのだが今回は諦めよう。
っと、大きな魚が跳ねた! くぅ…。
琵琶湖を正面に見るベンチに腰掛け、NHKラジオを聞きながら晩酌開始。
突き出しはワカサギの南蛮漬けに牛蒡のサラダ。
どちらも半額シールが張ってある。我ながら割引に弱いなぁ。
晩飯のおかずはスタミナチキンと名付けられた味付け鳥肉。
フライパンで炒めながらツマミ食い。思ったより味が薄めかな。
ラジオでは丁度、健康に関する番組をやっていた。
動物性油に比べ植物性油がいかに健康的かを力説している。
それを聞いているうちにフライパンに溜まった鳥の油脂が気になり始めた。
うーん、美味いからいいか♪
晩飯も食べ終わり、食器類も片付けてテントへと戻る。
天気予報によると明日は雨らしい。このラジオ、禄でもない情報ばかり流すなぁ。
何となく頭痛もしてきた。大事になる前に風邪薬を飲んでおこう。
こういう疲れを感じたら意識的に休息を取るのが一番。
PCへの写真取り込みも、ログ整理も明朝に回して今夜は早めに就寝した。
若いと思って無理すると本格的に風邪を患ってしまうのだ。
認めたくないものだけどね。自分自身の若さゆえのあやまちというものは…。
う~んいいなー「海津大崎キャンプ場」。
自分も過去2回訪れました、2回目は夏だったので
海パンと釣道具持って行きました、釣れませんでしたが。
「さらさ」もJAFカードで100円引きで入れました。
メタセコイヤの並木道もいいですよね~。
この後の体調が心配です、また拝読させていただきます。
シマヘビに反応しました。蛇は大の苦手です。もし行く手に見かけたら,困ります。それを捕まえようなんてすごい。ましてや食べちゃう?なんて信じられません。
蛇に対しての反応ははっきりと2極化しているのかな。
>>とっさんさん
やや、二回も行かれたことがあるんですか。
JAFカードの割引までは知りませんでした。
機会があれば私も海パンと釣具持ってまた行きたいですねぇ~。
>>スタットマンさん
常連のmudさんに言わせると「マムシとシマヘビは美味いが、
アオダイショウとヤマカガシは不味い」だそうです。
どうも二極化してるようですね…。
6月になろうとしてるのにまだ残雪があるなんて北陸って
恐ろしいところですね。
福井の人は「福井は関西ですよ~」って言ってるけど
絶対に違う!違う!
大江山は朱天童子伝説が有名ですね。
源頼光が坂田金時(金太郎さんですね)と一緒に退治したという。
悪天候の中、旅がご無事で何よりでしたね。
福井と滋賀の県境があれほど雪深いなんて、あまり知られてないようですね。
大江山の鬼退治…酒呑童子ですね。酒飲みの。
悪天候はこの後の日程から本格化します。(-_-;