西日本焼きそばツーリング 最終日


4/24、日曜日。
長かった旅もついに終わりだ。
土日の高速1000円均一セールを利用して今日東京への帰途に着く。
高速に乗るまでの間、もう少し食べ歩いておこう。
宿をチェックアウトして、9:50、出発。
郊外の宇部神社へちょいと寄り道したあと、R53で岡山県は津山市へ向かう。
途中で給油をして11時過ぎに黒尾トンネルで県境を越え、備前街道を南下。
11:35、津山の橋野食堂に到着。

津山市 橋野食堂

津山市 橋野食堂

橋野食堂は津山名物ホルモンうどんの有名店だ。
B級グルメによる町おこしにも成功している様で、外椅子や交通整理要員まで準備されている。
日曜日ということもあり既に店内は一杯だ。バイク乗りも多い。
店内の壁には新聞の切り抜きや色紙が多数貼られてる。
それによると創業120年、現店主は四代目とのこと。
50年前にはすでにホルモンうどんがメニューに載っていたそうだ。
鉄板の向こうで沢山のスタッフに囲まれている店主は、長身で古武士のような面構えである。
うーん、渋い。
さて、座敷手前のテーブルの奥の席に着席してメニューを確認。
ホルモンうどんは味付けが普通・ピリ辛・激辛とある。
次の店の予定もあるので無難にピリ辛の1玉720円を注文。

メニューはこんな感じ 読めるかな?

メニューはこんな感じ 読めるかな?

ホルモンはシマチョウをメインにハツやセンマイが使われている。
野菜はモヤシとネギ。モヤシは髭根と豆が丁寧に処理されていた。
麺は太めのうどんで味付けは意外にマイルドな味噌風味。ほどよい辛さが後を引く。
量もなかなかで、二玉にすれば十分満腹になれそうだ。

津山ホルモンうどん (゚д゚)ウマー

津山ホルモンうどん (゚д゚)ウマー

食べ終わって、12:15、出発。R179を東へ向かう。
ボーっと快調に飛ばして、13:00、兵庫県佐用町の一力に到着。
ここ佐用も津山と同じくホルモンうどんが名物の町である。
もともとこの地域、津山街道沿いの一帯は昔から畜産・精肉が盛んで、
鉄板でのホルモン焼きも早い時期に常食されていたようだ。
それにうどん玉を投入するようになったのは3,40年前のことだとか。
うどんの代わりに中華麺を使うこともあるらしいので、鳥取のホルそばとも関係が深そうである。
一力は佐用でも老舗なのだが、千種川水系佐用川の岸辺に建つ一軒家である。
JR佐用駅からも近いはずなのに周りには何も無く、とんでもなく辺鄙な印象を受ける。
街道からも外れているため、ナビが無かったら辿り着くのに一苦労したことだろう。

兵庫県佐用町の一力

兵庫県佐用町の一力

中へ入るとスペースの真ん中に大きな鉄板があり、それをコの字で囲むようにベンチ状の席がある。
その向こうに立つ女性が店主か。先客はライダー数名だが、ほぼ入れ違いで出て行った。
不思議に傾斜しているテーブル兼鉄板台の正面に陣取る。それにしても鉄板の焦げが凄い。
もう少し丁寧にヘラで削ればとも思うが、まぁこれも店の味かも知れぬ。
壁のメニューを眺めると、ホルモン類やうどんを個別に注文するようだ。
恐らく、ごく一般的であろうホルモン530円とうどん130円という組み合わせを注文。
やや無口な女将から暖かいお茶を出される。
キャベツと青ネギ、ホルモン、センマイを炒めてから麺を投入。
味付けはソースベースの味噌だろうか、見た目よりも柔らかい味わいだ。
小皿で出されたニンニク醤油ダレに付けて食べると風味が増す。
それにしてもホルモン関係はビールが飲みたくなって困る。

一力のホルモン焼うどん (゚д゚)ウマー

一力のホルモン焼うどん (゚д゚)ウマー

食べながら色々と女将にお話を伺ってみた。
とっつきにくそうに感じたが話してみると色々と教えてくださった。
創業は50年以上。昔は商店街にあったそうだが、この場所に越してからずいぶん経つらしい。
食べ歩き用に作られた佐用町のホルモンうどんの地図も貰った。
会計を済ませ、店を出ると入れ違いに二人連れの女性客が入っていった。
ふむ、佐用町でもB級グルメが町おこしに貢献しているようだ。
13:25、食事を終えて道の駅・宿場町ひらふくに少し寄り道。
何かお土産でもと思ったがピンと来るものがなかったので、そのまま佐用ICから中国道へ乗った。
あとはひたすら東へ進むのみ!
15:20、吹田JCTで名神高速に接続。
京滋バイパスを経由して、15:50、草津JCTで新名神高速へ接続。
滋賀県の甲賀から三重県の亀山に抜ける紀伊山中は頗る寒かった。
16:10、土山SAで休憩と給油を済ませてから、16:40、亀山JCTで東名阪自動車道へ接続。
ここから先は往路と同じルートを辿る。
伊勢湾岸道路経由で東名高速に接続して、さらに東へ。
途中で雨に降られたが、走っているうちに雨雲を追い抜いたようだ。
静岡県に入って、18:10、浜名湖SAで二度目の休憩。

浜名湖の彼方に沈む太陽を見送る

浜名湖の彼方に沈む太陽を見送る

日曜の夕方なので、このまま帰っても渋滞に巻き込まれてしまうに違いない。
渋滞の手前、足柄SAの温泉・金時湯で時間をずらすことにしよう。
東西に広がる静岡を横切って足柄SAに到着したのは20:30。
ここで一風呂浴びて仮眠室で大休止。
22:55、最後の給油を済ませて出発。
渋滞は既に解消されていたが、富士川SA以東は節電のために照明が暗く視界が悪い。
急いてはことを仕損じるってことで、最後は、より安全運転で進む。
高速道路に乗ってから約600kmの道程を走り、0時過ぎ、ようやく自宅に到着。
やれやれ。12日間、よくぞまあ焼きそば&焼きうどんを食べ続けたものだ。
ただ最後の二日間に行った4軒は、写真の画質がどうにも心残りである。
いずれ関西方面へ行く際に足を延ばして再訪しよう。
ちなみに翌朝の朝食は胃腸に優しい御粥。
実は九州に居る頃から食べたくて仕方なかったのだ。
うーん、美味しい……やはり偏食は体に良くないね!



コメント

西日本焼きそばツーリング 最終日 — 2件のコメント

  1. rindouhunterさんの本文からこさせていただきました
    中々楽しい旅をされてますね
    またこれからも読ませていただきます

  2. >>Kadzuさん
    コメントありがとうございます。
    返信が遅れてしまいすみません……
    今後ともよろしくお願いしますです。

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