4/23、土曜日。
目が覚めて外を確認すると予報通りの土砂降り。
滞在延長して良かった。こんな日の長距離運転はとても辛いのだ。
朝食の後は昼まで持参した文庫本を読んで過ごす。
昼飯は、昨日のケーキ屋の向かいにある「りき」という焼肉屋へ向かう。
雨の中を傘を差して歩いて行き、11:45、到着。
……と、ここでとても残念なお知らせ。
なんとデジカメが壊れてしまった。
店の外観を撮影しようとしたが、ウンともスンとも動かない。
宿に戻った後でバッテリーを交換してみてもダメだった。
これまで何度か地面に落としたり、色々酷い扱いをしてきたのが祟ったのだろう。
ここから携帯電話のカメラでの撮影になる。酷い画質だがご勘弁を。
入ってみると小奇麗な焼肉屋さんだ。
テーブル席が3卓と、奥に大きな鉄板がある。
おかみさんが一人でやっているようで、先客は居ない。
「ホルそばでしたら」と、一番奥の鉄板前の席に通された。
着席してホルモンそば700円を注文。
注文した後で「御飯セット850円」という壁の貼り紙に気付く。
「御飯セット! そういうのもあるのか」
そっちにすれば良かったかなあ、でも量が分からないしなあ……
などとぼやいてるうちに材料が着々と揃えられ、ホルモン、青ネギ、もやしが焼かれていく。
味噌ダレの焦げる臭いを嗅いでいたら、やはり御飯が欲しくなった。
すみませーん、と結局御飯セットに変更してもらう。
「セットの方がお得ですからね」と、御飯・玉子スープ・オイキムチが出された。
麺は太麺。まつやよりは少し細めか?
味噌ダレはやはり濃厚で御飯によく合う。
ホルモンは柔らかめで、全体的にまつやよりも癖が無い印象だ。
初めてホルそばを食べるならここが良いかも知れない。
食べ終わって外に出ると、雨はだいぶ小降りになっていた。
さて、宿に戻っても特にやることが無い。
商店街をフラフラうろついた揚句、マンガ喫茶で夕方まで時間をつぶした。
そして夕方。雨はもう上がっている。
晩酌兼晩飯に訪れたのは、いづ美食堂というお店。
駅から距離があるが、喰ってばかりで健康に悪いので歩いて行った。
19時くらいに到着。これまた何とも昭和の雰囲気が漂う店である。
入るとL字カウンターの向こうから小柄な女性店主が迎えてくれた。
カウンターは15席くらいあるだろうか。先客は2,3人ほど。
右手奥には座敷席もあるらしい。
カウンターのおでん鍋が置かれている辺りに着席。
とりあえずおでんで瓶ビールをチビチビ。
おでんは、特にお揚げが三角で分厚くて美味しかった。
あとで調べたところ、鳥取西部独特の品のようだ。
そういえば昨年、境港で食べた「ののこめし」という郷土料理もこの油揚げを使っていたっけ。
一時間ほど店主のおばばや常連さんと駄弁った後、締めのホルモンそば550円を注文。
具はキャベツ、玉ねぎ、ネギ、人参、モヤシ。麺はやや太い蒸し麺。
味付けはやはり味噌ベースだが、これまでで一番マイルドである。
付けだれもマヨネーズであえてあるのか、柔らかい味わいだ。
小柄なおばばがちゃっちゃと料理を作る様子は、見ていてじんわりくる。
何かを作ったりお勘定を済ませると、他の注文を忘れて「やれやれ」と腰掛けて一服しそうになることがしばしば。
お客さんに柔らかく突っ込まれると照れくさそうに「ほおじゃったなあ」と作り始める。
時間の流れが緩やかで心地良い。
会計中、常連さんに「これからもう一軒どうですか?」とお誘いいただいた。
しかし、明日は東京までバイクを運転しなければならない。万全を期して丁重にお断り。
店を出て、ほろ酔いで宿まで歩いて帰った。
……。
ツーレポのはずなのに全くツーリングしてないな……。