4/18、月曜日。
起床してホテルを出たのは午前7時。
フロントで「月曜限定のサービスです」と、パンと缶コーヒーをくれた。
その場で朝食代わりに食べて出発。
今日の最初の目的地、宮崎へと移動する前に少し鹿児島市内を観光。
照国神社や南洲神社を参拝した。
8:00過ぎ、R10で鹿児島市を離れる。
桜島を右手に見ながら鹿児島湾沿いに北東へ。
国分で海を離れ、宮崎県へと入り、9:30、都城でR269へと接続。
一桁、二桁の国道は幹線道路なので交通量が多い。
10:40、宮崎市内へ入ったが、時間に余裕があったので宮崎神宮にも参拝。
宮崎の辺りは天孫降臨にまつわる古い神社が多い。
参拝を終え、11:15、本日の一軒目、松元食堂に行ってみた……が、開いてない。
宮崎駅などで時間をつぶして11:30にも再訪してみたが、やはり閉まってる。
居合わせた近所の人に尋ねてみたら「昨年廃業した」とのこと。あちゃー。
ここも固焼きそばで、しかも400円という激安価格だったらしいのだが……
このお店のために宮崎に寄ったのに実に残念だ。
気を取り直して昼飯は、おぐら本店でチキン南蛮を食べることにした。
11:40に入店し、チキン南蛮ランチ980円を注文。
どっしりとしたボリュームある胸肉とたっぷりのタルタルソースが美味い。満腹、満足。
焼きそばじゃないため淡白な感想で申し訳ないが、実は大好きな料理である。
もうすぐランチタイムということもあり、店内はすぐに混み始めたので、そそくさとお勘定。
ところで東日本大震災で忘れられがちなのが1月に噴火し始めた新燃岳。
宮崎市街にも火山灰が降り積もり、風が吹くたびに舞い上がる。
商店街でもその撤去作業に追われる姿が見受けられた。
日本中、あっちこっちでてんやわんやである。
落ち着くのはいつのことだろう。
12:10、R10を日向方面に北上して宮崎市街を抜ける。
ここから下道で大分県の日田を目指すのだが、かなり長い道のりだ。
例の店が廃業してることを知っていれば、ルートを変えて楽できたのだが……
交通量の多いR10を避けるため、裏道を使う。
12:55 川南町の辺りから、r304~r40へと折れ、
13:00、尾鈴サンロード(日向灘沿岸北部広域農道)へと接続した。
カーブやアップダウンは多いが信号はほとんどない、以前も走ったことのある快走路だ。
がーっと北上し、13:45 日向市でR10に復帰。
14:00、延岡で給油して大瀬川を渡る。
14:20、北側でR326へと左折。14:30、大分県に入った。
14:55、豊後大野市の三重でR502へと左折し、15:20、豊後竹田でR442へ接続。
15:25、道の駅竹田で小休止して、R442=日田往還をさらにすすむ。
周りの景観は段々と高原ぽくなってきた。
北に九重連山、南に阿蘇の外輪山を眺めながら北西に進む。
段々と寒くなってきたので、荷物からフリースを引っ張り出した。
やまなみハイウェイが目と鼻の先だが、残念ながら今回はパス。
ここからしばらく熊本県に入る。
16:10、ファームロードわいた(小国広域農道)へと右折。
この広域農道も交通量の少ない快走路なのだ。
しばらく走ってまた大分県に戻り、ファームロード日田(日田広域農道)に接続。
走りつないで、16:50、日田市街へ出た。
17:00、みくま飯店に到着。
四日目に臨時休業だった店で、今日はそのリベンジというわけだ。
今は2代目ご夫妻とその息子さんで経営されていて、
先日対応していただいたのが息子さんだったらしい。
南九州をぐるっと回って、二日明けての再訪は平日17時の夕方。
なにやら外装をいじってるが、食事は問題ないとのことで入店する。
カウンターに着席して注文したのは焼きそば650円。
「ジャー!」「ゴー!」調理と換気扇の豪快な音が聞こえてきた。
やがて店名の入ったお皿に盛られて焼きそば登場。
ここも想夫恋と同じく、両面焼きそばと呼ばれる日田独特の焼きそばである。
どうしても想夫恋と比較してしまうが、麺はあちらよりクリスピーで歯応えもある。
後ほど店主に教えてもらったところによると、麺は生麺を使用。
ラーメン用のより太めで、これだと中がモチモチになるそうだ。
具の構成もほとんど同じだが、モヤシはこちらの方が太く、シャキシャキしていた。
ソースはややあっさり目の味付けだが、ラードが沢山使われてる分、バランスが取れている。
サービスの白湯スープもコクがあって美味。ラーメンも人気らしい。
食べ終えて、17:25、出発。日田を後にしてR386を西へと進み福岡県に入る。
18:55、筑紫野でr112を経由してR3に接続。すでに日は暮れている。
がーっと北上して福岡市街に入り、19:25、ようやく宿に到着。
今日もカプセルホテルで、しかも連泊である。
鹿児島から宮崎、日田経由で福岡まで、全て下道というのはなかなかハードだった。
と、あまりのんびりしても居られない。
今日も荷物を整理し呑みに出た。
多少迷子になりつつも、地下鉄を使って博多駅から天神へ。
21:00、入店したのは小金ちゃんという屋台である。
屋台なのにメニューはバラエティに富んでいる。
おでん、どて煮、ホルモン、焼きとり、焼き魚、ラーメン、丼飯まで。
行列ができることもあるらしいが、人気があるのも何となく分かる。
さて。追加注文したビールとつまみをあらかた片付けてから、注文したのが焼ラーメン680円。
この辺の屋台で供される食べ物で、ここ小金ちゃんがその元祖なのだとか。
鉄板で野菜や肉の具を炒め、とんこつスープ、ソースで味付けしたところに、
博多ラーメン用の茹で上げた極細麺を投入。
軽く混ぜてから鉄板に広げ、しばらく待ち。
アルマイトの皿に盛り付けてからどて焼きの汁をトッピングして完成。
店主が「熱かばい」と注意しながら皿を手渡してくれた。
味付けはソースが前面に出ているが、とんこつスープとどて煮の汁のお陰でコクがある。
麺はスープやソースの水分も吸っているためか、かなり柔らかい。
ラーメンのように「バリカタで」とか頼めるのだろうか?
「焼きそばみたいですね」
「焼きそばたい」
隣の常連と、その連れの若者との会話が、なんとはなしに面白い。
他の客のグループも、ほぼ全員、この焼ラーメンを注文していた。
食べ終わった頃にさらに客が来たのでささっと退散。
おでん4品に瓶ビール2本、焼きラーメンでお会計は2260円也。
地下鉄で宿に戻り、風呂に入った後は明後日以降のスケジュール検討である。
明晩もこのカプセルに連泊するが、それ以降のことは決めてない。
明後日、新門司からフェリーで東京に戻るのを当初は予定していたが、
特に東京に戻らねばならない切迫した用事があるわけでもない。
そこで、仮に明後日以降、日曜日まで、中国地方を食べ歩いてみた場合を試算してみた。
宿代、高速代、飲食代をノートPCのエクセルで見積もってみるとフェリー代とほぼ同額。
「ふむ、すぐに帰るより日曜までウロウロした方がよさそうだ」
この段階でツーリング延長決定!
どこをどう回ろうかと、この日は遅くまで無料のネット接続を利用して調査したのであった。