西日本焼きそばツーリング 五日目


4/17、日曜日。
6時前に起き、7:00にホテルの朝食バイキング。
なんか、白米を久々に食べた気がする。
7:30、出発。佐賀城址へ寄り道。
早朝なので歴史館には入れなかったが仕方あるまい。

佐賀城天守台

佐賀城天守台

沈み城とか呼ばれたそうで

沈み城とか呼ばれたそうで

佐賀市街を抜け、R444からR207へと接続。
諫早・長崎方面へと有明海沿いを南下する。
長崎で昼飯を食べる予定なので、時間的には割りと余裕がある。

道の駅・鹿島へ寄り道

道の駅・鹿島へ寄り道

満潮なのか干潟は見えぬ

満潮なのか干潟は見えぬ

ワンコがいたので無理やり写真に

ワンコがいたので無理やり写真に

やがて長崎県に入り、有明海を後にして、9:30、諫早でR34に接続。
そのまま下道を進んで、10時過ぎに長崎市街に到着。
目的の店の開店まで時間が余ったので平和公園の辺りを散歩してみた。
長崎は以前訪れたことがあるが、その時はトルコライスを食べただけで移動してしまった。
なかなか来れないエリアなので、まずは定番コースだけでも……

平和祈念像

平和祈念像

爆心地(グラウンド・ゼロ)

爆心地(グラウンド・ゼロ)

浦上天主堂遺壁

浦上天主堂遺壁

浦上天主堂

浦上天主堂

なんのかんのウロウロして本日の一軒目。
11:30、大浦天守堂下の中華料理店・四海樓へ入店。
創業明治32年、ちゃんぽんと皿うどんの発祥の超有名店である。
節約旅のツアラーにとっては、やや威圧感のあるビルだ。
少しひるみつつ5Fの展望レストランへエレベーターで上がる。

ちゃんぽん・皿うどんの発祥の店、四海樓

ちゃんぽん・皿うどんの発祥の店、四海樓

正規の開店時間前に客入れが始まっていたようで、既に半分ほどの席が埋まっていた。
窓際のテーブルに案内され、渡されたメニューをチラリと見てから皿うどんを注文。
「はい、皿うどんおひとつ。ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
「はい」
この時、自分が不勉強だったのだが、いわゆる「長崎皿うどん」を注文したつもりだった。
そう、揚げた細麺にとろみの付いた餡を掛けた、この店発祥の固焼きそばである。
しかし、この店ではそれは「炒麺(ちゃーめん)」という名称でメニューに記載されており、
「皿うどん」は、前日に佐賀で食べたものと同様に、ちゃんぽんの太麺を使った料理なのだ。
どちらもこの店発祥なのだが、皿うどんと注文すると予想とは別の品が出てくるかも知れない。
ややこしい。後日、福岡でも皿うどんを食べるのだが、それがまた全くの別物で実にややこしい。

四海樓の皿うどんの説明、良く読もうね

四海樓の皿うどんの説明、良く読もうね

料理が届く前に、テーブル上の案内を見てその辺の事情に気付いたのだが、時既に遅し。
ま、ちゃんぽん→皿うどん→長崎皿うどん、という時系列なので、ルーツであることに変わりは無い。
これも何かの縁と思って、くよくよせずに目の前の料理を食べようではないか。

そして皿うどん登場

そして皿うどん登場

やや扁平したちゃんぽん麺はシコシコした食感。
麺だけ別に炒めてあるらしく、ところどころ焼き目も付いてる。
具はキャベツ、モヤシ、豚肉にイカ、エビなどの魚介類。
そして豚骨と鶏がらを使った濃厚なスープ。

野菜と魚介がたっぷり

野菜と魚介がたっぷり

実際に食べた感想だが、これが無茶苦茶美味いのだ!
スープのコクと旨味が太麺に十二分に染みていて、一口食べただけで正直驚いた。
ちゃんぽんの味わいを「ぎゅっ」と濃縮し、麺に閉じ込めたような料理である。
発祥の店で美味いのは当たり前かも知れないが、太麺の皿うどんを注文して良かったとまで感じた。
さらに店員さんに薦められたように卓上のソースを掛けると、
これが一気にソース焼きそばチックになる。それもまた美味かった。
食べ終わって12:00出発。
これまで西へ西へと進んできたが、ここでようやく進路転換。
R34からR251へと接続して、東の島原半島へと進む。
13:05、雲仙市の多比良港に到着。
有明フェリーの運賃920円を払って待つことしばし。
13:30の便だが、やや遅れて出港した。

島原半島 多比良港

島原半島 多比良港

有明フェリーで約40分の船旅

有明フェリーで約40分の船旅

14:20、熊本県の長洲港に着岸。
上陸してR501~r113~R208~R3と走りつなぎ、熊本市街を目指す。

阿蘇から有明海へと注ぐ菊池川

阿蘇から有明海へと注ぐ菊池川

15:20、本日の2軒目、GENKIに到着。
この辺りではとても珍しいソース焼きそばメインの店である。
店内は昭和を意識した居酒屋風。厨房は男性二人、ホールは女性一人。
券売機で焼きそば500円の食券を購入しカウンターへ着席。
同額で大盛り=W(ダブル)にも出来るが、食べ歩きなのでさすがに断った。
スープと漬物が無料のセルフサービスとなっている。食べ盛りには色々嬉しい店である。

熊本の焼きそば店 GENKI

熊本の焼きそば店 GENKI

「ちょぼやき」や「広島やき」などもあります

「ちょぼやき」や「広島やき」などもあります

肉と野菜を鉄板で炒め、茹で上げた麺をその上に乗せる。
さらにソースで味付けし、プレートに盛り付けて青海苔と揚げ玉をトッピングして出来上がり。
並みでもそれなりに十分な量だ。大盛りを自重してよかった。

自家製熟成麺の焼きそば

自家製熟成麺の焼きそば

麺はやや太く扁平気味。
茹で麺のせいか焦げ目のパリパリ感は無いが、モチモチして独特の旨味がある。
他所で食べたことの無いタイプの麺だと思って店員さんに尋ねると、
店内に置かれた製麺器を使った自家製麺とのこと。なるほどね。
ネットの情報によると、「やきそばさぶ」という店が2009年くらいまで存在し、
その一番弟子だった方がお店と味を引き継いだらしい。
その辺りについて訊くのを忘れたのは少し悔やまれる。
15:40、食べ終わって出発。
この日は日曜日なので高速料金は千円均一だ。
九州自動車道を利用して、次の目的地・鹿児島まで約175kmの道のりをひたすら南下。
八代からえびのの辺りの山間部に掛けて雨に少し降られたり。

九州道・山江SA 微妙な加減の嫌な雨

九州道・山江SA 微妙な加減の嫌な雨

えびのJCTを鹿児島方面に進んで県境を越え、18時に鹿児島北ICを降りた。
この日の宿は鹿児島市街のカプセルホテルである。
18:20にチェックインする頃には、すっかり陽は落ちてしまっていた。
と、宿に着いてのんびりしていられない。
荷物を整理してすぐに外出。徒歩で天文館(という繁華街)へ。
19:20、本日の食べ歩き三軒目・山形屋ファミリーレストラン(←固有名詞)に到着。
鹿児島の老舗デパート、山形屋1号館の最上階・7Fにあるレストランである。
お洒落で上品な百貨店なので、ツーリング姿で入るのが心苦しいが仕方無い。

鹿児島市 山形屋ファミリーレストラン

鹿児島市 山形屋ファミリーレストラン

さて、ここの人気メニューは焼きそば。と言っても松阪の不二屋と同様、固焼きそばである。
入り口の食品サンプルでも昭和33年誕生という煽りが付けられ、一押しのようだ。
「鹿児島市民なら誰でも知ってる」「1日1,000食出る日もある」そんな噂もあるらしい。
食券制のため、入り口で焼きそば682円と生ビール、デザートのしろくまの食券を購入。
ご存知の方も多いだろうが、しろくまは鹿児島名物の氷菓で、練乳を掛けたカキ氷にフルーツなどが盛られたものだ。
ここ天文館にあるむじゃきという店が発祥なのだが、今回は時間が無いので、この店で一緒に注文することにした。
奥の方のテーブルに着席し、ビールをグビグビやりながら、しばらく待ち。
やがて大きな皿に盛られて、件の焼きそばが登場した。

焼きそば どーん

焼きそば どーん

ここは固焼きそばなのです

ここは固焼きそばなのです

皿の直径は36cmくらいだろうか。
こういう小奇麗なお店で682円という価格設定なのに、ボリューム感が半端ない。
やや太目の中華麺を揚げ、そこに野菜や肉、イカなどを炒めて和えたあんが、たっぷり掛けられている。
ポリポリした揚げ麺があんかけの旨味を吸い込み、噛みしめるとジワリと味わいが染み出てくる。
一般的な長崎皿うどんより断然太い麺が、この食味の秘訣なのだろうか。これは癖になる味だ。
テーブル上の三杯酢を掛けるとさっぱりした口当たりになって、別な味わいがある。
それにしても……ビールと焼きそばでほぼ満腹になってしまったのだが……

しろくま どーん

しろくま どーん

写真だとサイズが分かりにくいだろうが、デザートのしろくまは丼飯くらいの量があった。
おまけに閉店時間の20時が近づき、館内には「蛍の光」が流れ始めていた。
腹を括って食べ始め、フルーツをあらかた片付けてからアイス本体を攻略する。
「まもなく閉館」のアナウンスが聞こえる頃にほぼ完食。しかし苦しい。非常に苦しい。
「せっかく鹿児島まで来たのだから食べておこう」なんてスケベ心が災いの元か。
ところで山形屋ファミリーレストランの表のメニューには、
『柔らかい麺を使った「皿うどん」もあります』との文言があった。
恐らくちゃんぽん用の麺を使った料理なのだろうが、うーん、やっぱりややこしい。
いずれにせよ、ここまでに少なくとも3軒で太い柔麺の皿うどんと出遭ったわけだ。(佐賀・長崎・鹿児島)
皿うどんは細い揚げ麺が一般的だと思い込んでいたが、
そもそもその思い込み自体が偏見だった、くらいに考えた方が良さそうだ。
食べ終わって宿に戻り、ひと風呂浴びて一段落。
苦しいお腹を抱えつつ、この日も休憩室で漫画を読み漁った。



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