4/15、金曜日。
7:30にカプセルホテルをチェックアウト。
市街地を抜けて和歌山港へ。
南海フェリーの受付がどこにあるか一瞬迷ってあせったりしながらも、
無事8:30発の便に乗ることができた。
フェリーの中では座敷席でゴロゴロ過ごした。
10:35、徳島港に到着して四国に上陸。
吉野川の河口などを見物して、11時まで少し時間つぶし。
11時過ぎ、本日の一軒目、突貫亭に入店。
西日本では珍しい焼きそば専門店という業態である。
約25年も前に2-BOAT(通称タグボート)という喫茶店があり、
そのお店の人気メニューだった焼きそばを復活させたというのがこの突貫亭らしい。
(詳しくは公式サイト参照)
客席はカウンターのみだが清潔感の溢れる店だ。
メニューは基本的に突貫亭焼そばと熟成キムチ焼そばの二種類のみ。
麺の太さや味付け、サイズを決めてオーダーする。
自分は突貫亭焼そばの細麺、昔ながらのソース、普通サイズ500円を注文。
そしてトッピングに「通のための落とし卵」50円を追加注文した。
やがて熱せられたスキレットに盛りつけられた焼きそばが登場。
火傷するほどの熱さではないが、かき混ぜると卵が程よい半熟になる。
ソースはさっぱりしているが黒胡椒がかなり効かせてある。
「うーん、普通サイズじゃ物足りなかったなぁ……」なんて思って、
メニューをよく見ると焼きそば専門店のはずなのにライスや味噌汁があった。
やはり関西的な「焼きそばはおかず」文化圏なのだろうか。
とか言いつつ、さすがにライス追加は止めといた。
お店を出たら、さて松山まで四国横断の旅である。
吉野川に沿って伊予海道=R192を西へ西へ。
交通量が増えてきたら対岸へ渡って県道12号を進む。
走っていたら、やはり小腹がすいたきた。
やはり四国ではうどんを食べておきたい。焼きうどんではない奴。
13:15、通りがかりにあった仕出しセンター三野に寄り道。
かけうどん(小)+ちくわ天を食す。あっさりしたいりこ出汁で美味。
焼きそば・焼きうどん以外の麺類は久しぶりな気がする。
さらに西へ進むとパラパラと雨が降り始めた。
この先、峠越えもあることだし……と道端に停車して雨具を装着。
しかし、走り出したらすぐに止んでしまった。
この先、松山に着くまで雨具を着たままだったが、雨は一切降らなかった。
まぁこんなものだ……
池田から境目トンネルを越えて愛媛県に入る。
伊予三島でR11に接続し、新居浜を経て、小松街道で松山へ。
16:30、この日の宿にチェックイン。
松山駅前のビジネスホテルで素泊まり3,000円也。
荷物を整理し、手回り品だけ携えて路面電車で道後温泉に向かう。
道後温泉を訪れるのはこれで3回目なのだが、また湯船の場所を間違えてしまった。
入浴して外に出ると、既に日は暮れていた。
また路面電車に乗り、その足で繁華街・大街道へ向かう。
携帯のナビアプリを頼りに探して、本日の焼きそば2軒目に到着。
お店の名前は「かめそば・じゅん」。
かつて松山にあった「かめ」という店で人気だった焼きそば、通称「かめそば」。
客だった店主がオーナーの家に通ってそのレシピを教えてもらい、復活させたという。
何やら午前中に行った徳島の突貫亭にも似たエピソードである。
おでん2品とビール、かめそば(ハーフ)のセットが1000円とのことなのでそれを注文。
おでんは豆腐と大根。やはり味が滲みてて美味い!
そしてかめそば。これがすこぶる変わっている。
富士宮のように歯応えのある麺は一度揚げているのだろうか。
味付けはソースではなく、醤油や味醂を使ってるような香ばしさ。
そしてトッピングは花鰹にちりめんじゃこ。うーん、美味しい……
かめそばのみ持ち帰りの客も入れ代わり立ち代わりやってくる。人気あるなぁ。
あまりに美味しいので、最後にもう一杯フルサイズを注文することを店主に約して、さらに飲む。
カウンターの隣席にいた常連さんとも盛り上がり、瓶ビールを一本奢っていただいた。
つゆ入りのかめそばというのもあり、この店で考案して、その常連さんが初めて味見したとのこと。
今度はそれも食べてみたいなぁ。
翌朝が早いのでと21時にお店を退出。
ほろ酔いで路面電車に揺られるってのも、実に気持ちが良いものだ。