2006年雨中の旅


2:00くらいに若者たちが帰って、まもなく雨が降り出した。
5:00に目が覚めたが朝食は外食の予定なので二度寝。
6:00に起床したがやはり雨。海側からの風も出始めた。
東屋の下だがテントのすぐ前まで雨が降り込んでいる。
中でなるべく荷物をまとめてからテントを撤収。
雨具を完全装備して、7:50、出発。

雨中の出発 東屋のおかげで撤収は楽でした

雨中の出発 東屋のおかげで撤収は楽でした

雨晴(あまはらし)海岸 雨晴らせ、こんにゃろ

雨晴(あまはらし)海岸 雨晴らせ、こんにゃろ

昨日走った道を戻って、8:10、道の駅・氷見に再びやってきた。
雨はかなりの量だ。トイレの屋根の下で雨具を脱ぐ。
目的の店・池永亭はすでに開店していた。
氷見名物の手延べうどんを冷たいぶっかけで注文。750円。
TVではまたNHK朝のドラマをやっている。そういえば昨日は見逃しちゃったなぁ。
なんだかこれを見るのが習慣づいてきた。ストーリーが頭の中で繋がるのが怖い。
氷見のうどんはやや細めの麺だが程よいコシがある。
多めのぶっかけ汁と天カスの相性も良く味わい深い。何となく女性的な印象だった。
朝から満足。値段が高めなのは製法が手延べのせいだろうなぁ。

氷見名物・手延べうどん (゚Д゚)ウマー

氷見名物・手延べうどん (゚Д゚)ウマー

道の駅・氷見 雨が降り続く入口付近

道の駅・氷見 雨が降り続く入口付近

食べ終わってトイレを済ます。面倒くさいが、また雨具を完全装備。
9:00、出発。昼過ぎから晴れるとの天気予報を信じて五箇山方面へ向かう。
R160で高岡へ出てR156で南下。雨量はそれほどでもないが、降り続いてるのが辛い。
高岡市街に市電が走ってるとは思わなかった。路面の濡れたレールに気をつけねば。
9:40、道の駅・砺波に寄り道し、さらに南下して南砺市へ入った。

道の駅・砺波 単に寄っただけ

道の駅・砺波 単に寄っただけ

9:55、小牧ダムの辺りから景観は途端に山深くなる。
この辺りからR156は飛越峡合掌ラインと呼ばれるルートになるらしい。
連日の雨のせいかダムの貯水量は多く、大迫力で放水を行っていた。
いくつもトンネルやスノーシェッドを潜って南下する。
スノーシェッドの上などに残雪がちらほら見え始めた。

五箇山・白川郷を抜ける飛越峡合掌ライン

五箇山・白川郷を抜ける飛越峡合掌ライン

小牧ダム湖 スノーシェッドの上に残雪も

小牧ダム湖 スノーシェッドの上に残雪も

10:15、五箇山の入口・祖山に到着したが、まだ雨はやまず。
今日は土曜日のはずだが、行楽の車を余り見かけない。
道の駅・たいらを過ぎ、10:35、中江の霊水で水を汲んだ。
冷たくて確かに美味いのだろうが、雨でずぶ濡れになってるせいで有り難味が薄い。

道の駅・たいら ここも単に寄っただけ

道の駅・たいら ここも単に寄っただけ

中江の霊水 冷た~い

中江の霊水 冷た~い

平(たいら)からR304を少し北に進んで、10:50、相倉集落に到着。
五箇山エリアの有名な合掌集落だ。駐輪料金100円を払って散策した。
豪雪に絶える昔ながらの農村…なのだが実際は飲食・土産・旅館を経営してる家がほとんどである。
黙っていてもバスを連ねて大勢の観光客が来るのだ。商売換えも仕方あるまい。
あの農家風のおばあちゃんも観光協会が雇った女優ではなかろうか、とつい疑ってしまう。

五箇山 相倉合掌集落

五箇山 相倉合掌集落

冬はどの程度まで雪が積もるのかなぁ

冬はどの程度まで雪が積もるのかなぁ

ずっと降っていた雨が散策しているうちに段々強くなってきた。
軒下に雨宿りしてやり過ごそうと思ったが、時間が掛かりそうだ。
むしろ勢いは増すばかり。これはもう土砂降りと呼んでも良いだろう。
スケッチが目的で来ていた団体のお爺さんたちと同情しあう。
天気予報では昼までと言ってたのに…本当に止むのかなぁ…。

強烈な雨が降ってまいりました

強烈な雨が降ってまいりました

五月雨に煙る合掌集落…風情はある

五月雨に煙る合掌集落…風情はある

この雨で林道探索は今日は完全に諦めた。
11:15、温泉と飯で時間をつぶそうと近くの国民宿舎へ向かうことにした。
平でR156に戻って、11:20、国民宿舎・五箇山荘に到着。
食事はやっていないが温泉はOKとのこと。入浴料金は400円。
ずぶ濡れの雨具は軒下に置かせてもらった。
GPSを慌てて外した際、裏のスクリューボタンのボルトが折れてしまった。
このままだとRAMマウントへの固定が出来ない。うーん…まぁ、後で考えよう。
風呂は完全に独り占めだった。露天風呂は雨と風とで上半身が寒い。
目的は雨宿りなので必然的に長湯になる。100円マッサージも二回やった。
外へ出たのは約一時間後である。
お陰で随分小ぶりになったが、ややのぼせ気味。ふぅ。

国民宿舎・五箇山荘

国民宿舎・五箇山荘

五箇山温泉の由来 白山権現、助けてやれよ…

五箇山温泉の由来 白山権現、助けてやれよ…

12:30、雨具は装着せず、飯を食いにR156の目抜き通りへ戻った。
すぐに合掌造りの食堂・庄九郎を見つけた。注文したのは山菜定食1400円。
値段は高めだが山菜盛りは量も種類も十二分。
小さな山菜そばが汁代わりに出てきてこれも美味い。
豊富なオカズで最終的にご飯が足りなくなってしまった。大盛にすればよかったなぁ。
精算時に輪ゴムをお願いしたら沢山下さった。ありがたや。これでGPSを固定できる。

合掌造りの食堂・庄九郎

合掌造りの食堂・庄九郎

山菜定食 盛り沢山で(゚Д゚)ウマー

山菜定食 盛り沢山で(゚Д゚)ウマー

食事を終えて雨具を着込み、13:10、出発。GPSも問題なし。
13:15、菅沼集落にちょっと寄り道してから白川郷へと向かう。
五箇山を離れ、13:25、火の川原橋を渡って、岐阜県に入った。
いくつものトンネルとスノーシェッドとダムを越え、R156=飛越峡合掌ラインをひたすら南下。

五箇山・菅沼合掌集落 雨は小降りに…

五箇山・菅沼合掌集落 雨は小降りに…

飛越峡合掌ラインはトンネルとダムだらけ

飛越峡合掌ラインはトンネルとダムだらけ

13:35、道の駅・白川郷を過ぎ、13:40、白川スーパー林道の分岐をやり過ごす。
白川スーパー林道は一度は走ってみたい有料道路だが残念ながら二輪車通行禁止。
嫉妬の目で通る四輪を睨もうかと思ったが、まだ冬季閉鎖で通行止らしい。
ふん、どっちでもいいや。あのブドウは酸っぱいのだ。

道の駅・白川郷 ここも寄っただけ

道の駅・白川郷 ここも寄っただけ

白川スーパー林道起点 二輪も通過させろー

白川スーパー林道起点 二輪も通過させろー

白川郷・荻町合掌集落にやってきた。
が村営駐車場に停めようとしたら別の駐車場を薦められた。
「R156をもう少し進んで左折すると駐車場がある。そこに停めればバイクは無料だ」
無料ならば否やは無い。案内通り迂回して、13:50、到着。
駐車場の周りはパトランプをまわす派手な合掌造りの土産物屋だらけ。
白川郷の商売っ気は噂に聞いていたが、なるほどと軽く辟易してしまった。
公衆トイレも必要以上に豪華だった。中に竹まで植えてある
大規模な展望台も作られているようだし、世界遺産って金が動くんだなぁ。
ここに来てから五箇山に行けば、その純朴さに感動していただろう。

駐車場の土産物屋 元々あった建物なのかなぁ…??

駐車場の土産物屋 元々あった建物なのかなぁ…??

公衆トイレも豪華です ここは料亭か?

公衆トイレも豪華です ここは料亭か?

吊り橋で庄川を渡って荻町合掌集落へ足を踏み入れる。
さすがに観光客が多い。特にアジア系の外国人が目立つ。
この集落も合掌造りの各戸はほとんどが土産物屋や民宿を経営していた。
それが悪いとは思わないが、果たしてリピーターに繋がるだろうか。
景観と生活を両立させる観光地造りってのは難しいねぇ…。

白川郷・荻町合掌集落

白川郷・荻町合掌集落

こうしてみると本当に屋根が急角度ですね

こうしてみると本当に屋根が急角度ですね

水田に映る農夫の家 …じゃなくて食事処

水田に映る農夫の家 …じゃなくて食事処

故郷は遠くにありて思うもの…か…

故郷は遠くにありて思うもの…か…

14:20、出発。
ここから富山市街へ出たいのだが天生峠を越えるR360は通行止め。
かといって来た道を戻るのも芸が無い。かなり遠回りだが南に迂回することにした。
鳩谷ダム沿いに南下。雨はほぼ止んだ。南の方の雲の間に小さな青空が見える。
むむ…期待していいのかな…?

R360は通行止め 残念

R360は通行止め 残念

御母衣ダム 行く手の空がちょっとだけ明るい

御母衣ダム 行く手の空がちょっとだけ明るい

14;45、御母衣ダムを過ぎて、さらに南下。周りに残雪が目立つ。
トンネルを越えて御母衣湖の南へ出ると、雨はやんで日差しが差していた!! 
いやっほーっ!! 一昨日から待ちかねた晴れ間だ!!
嬉しくて「太陽、ばんざーい!」と走りながら思わず叫んでしまった。
いやー、やまない雨は無いってのは本当だねー。

こんな国道端にも…残雪、恐るべし

こんな国道端にも…残雪、恐るべし

青空! まってました! ブラボー!!

青空! まってました! ブラボー!!

15:00、荘川のGSで給油を済ませ、R158で飛騨方面へ向かう。
15:10、雨具を脱ごうと道の駅・桜の郷荘川に入った。
バイクを停めたところで、すぐ後に入ってきたライダーに声を掛けられた。
「もしかしてSaltyDogさんですか?」
まさかと思ったが何たる偶然、富山在住の白セロー乗り・ShinyaKさんだった。
BLOGやmixiを通じて何度か交流したことがある方である。
今回のツーリングでも富山周辺の林道情報をいただいていた。
ひるがの高原方面にキャンプツーリングに行く途中らしい。
道の駅に入ってゆく見覚えのある黒セローを見かけて進路を変更したそうだ。
もしかしたら会えるかなぁ…なんて思ってはいたのだが、いやはや本当にビックリ。
ShinyaKさんとはセロー以外にも共通点が多い。
サイドバッグやモンベルジャケット、ハンディGPSなどなど使ってるグッズも似ている。
っと、話し込んでいる最中、ShinyaKさんの携帯が鳴った。
ツーリング中にも仕事関連の要件…身に覚えのある共通点が涙を誘う…。

道の駅・桜の郷荘川

道の駅・桜の郷荘川

白と黒のセローを並べて記念撮影

白と黒のセローを並べて記念撮影

地元の林道情報を聞き出してShinyaKさんとはお別れ。
雨具を脱いで、15:35、出発。またどこかでお会いしましょう!
回復した天候と思わぬ邂逅で気分は最高。韻まで踏んじゃう。
R158を北東へ進み、16:00、県道90=卯の花街道へ接続。
猪伏山トンネルを抜け、16:15、道の駅・飛騨古川いぶしへ寄り道。
16:30、古川市街で県道75へ接続し、16:45、R41に合流。
この辺りは急いで通過してしまったが、改めて林道探索に訪れたい地域ではある。

道の駅・飛騨古川いぶし

道の駅・飛騨古川いぶし

飛騨卯の花街道

飛騨卯の花街道

雨雲を追いかける形になってしまったのか北上するに連れ雲行きが怪しくなってきた。
神岡を過ぎると平湯へ至るR471の分岐がある。
その標識でこの道を以前通ったことを思い出した。
帰路にデジカメを落としたため、ツーレポが幻になってしまった飛騨ツーリングだ。懐かしいなぁ。
有峰林道大多和線も通過。まだ冬季閉鎖のようだ。
この辺りから、また雨がポツポツ降り始めてしまった。
ついに雨雲に追いついてしまったか…。
雨具は乾いたばかりで濡らしたくなかったので装着せずに走行。
スノーシェードが雨避けになってありがたい。
17:10、猪谷で再び富山県内に戻った。
R41を併走する高原川は凄まじい濁流になっている。
17:15、道の駅・細入でトイレ休憩。夕闇が迫る。先を急ごう。

R41はスノーシェッドの連続です

R41はスノーシェッドの連続です

道の駅・細入 トイレに寄っただけ

道の駅・細入 トイレに寄っただけ

富山市街が近づくに連れ、雨脚が弱まってきた。
17:55、西町大喜本店に到着する頃には完全に止んだ。ほっ。
店内に入り、富山のご当地ラーメン・富山ブラック(中華そば)の大盛を注文。
麺は太目のストレート。スープの色は確かに黒く、そしてしょっぱい。
具の塩漬けのメンマもそこらの漬物よりも断然しょっぱい。
チャーシューと麺をスープに絡めて食べると、なかなか美味い。
が、メンマが一切れあるだけで、とたんにバランスが崩れる。
ネギは薬味というよりも箸休めの役割だ。甘みにほっとする。
これはマニア向けの品だろう。ご飯が欲しくなる。
自分以外に客は居なかったが分かる気がする。

元祖富山ブラック 大喜本店

元祖富山ブラック 大喜本店

富山ブラック ハンパナク(*Д*)ショッパー

富山ブラック ハンパナク(*Д*)ショッパー

食べ終わって18:15、出発。
R41に復帰し東へ進んで、18:30、金泉寺でR8に接続。
ハイペースで魚津方面に向かう。
立体交差からチラチラと立山連峰の山肌が見える。
明日の天気予報は晴れ。立山連峰の展望が楽しみだ。
18:55、片貝大橋の手前でR8を離れて片貝川沿いに下る。
19:00、無料キャンプ場・グリーンパークおおしまに到着。
無許可のキャンプ禁止と書かれているが今日は勘弁してもらおう。
子供の団体の脇を、なるべくそーっととバイクで乗り入れ…。
テントを設営が終わった頃には、もうヘッドランプが必要なほど暗くなっていた。
19:20、入口近くにあったコンビニまで行って買出し。
さっき夕食にラーメンを食べたばかりなので、軽めの晩酌と明日の朝食のみ購入。
昨日撮影に失敗した巻き蒲鉾も、スライス済みやつがあった。
板も無い独特の形状だがナルトとも異なる。これが富山の標準らしい。
昨日のやつに比べると巻き具合も絵的に好ましい。
雨で疲れていたのでガーっと食べて呑んで爆睡。
北陸ツーリング最後の夜だが「晴れて嬉しい」以外の感慨は薄い。

最後の夜は軽めの晩酌

最後の夜は軽めの晩酌

富山名物・巻き蒲鉾 (゚Д゚)ウマー

富山名物・巻き蒲鉾 (゚Д゚)ウマー

午前1時頃目が覚めた。
寝る前にバイクのシガーソケットでパソコンの充電していたことを思い出す。
ちょっと不安を抱きながらバイクを確認。
むぅ。シガーソケットのランプが点灯していない。
…もしかして、バッテリーあがっちゃったかな???



コメント

2006年雨中の旅 — 2件のコメント

  1. どうも!
    富山へ、ようこうそ。
    世の中、不思議な事もあるなーと思った道の駅荘川でした。
    あの後、富山では少々雨だったのですね。
    ひるがの高原は、そのまま好天でした。
    追伸
    実は、わたし、今でも渦巻きのかまぼこが普通だと思っているのです。えっ!他都道府県じゃ、ないの?って具合です。

  2. こんばんは、ShinyaKさん。
    不思議なことってありますね~。
    旅人300人説の信憑性が高まってしまいます。
    静岡出身の私は黒ハンペンがハンペンの標準だと信じてました。
    渦巻き蒲鉾は山口や九州の一部にもあるようですが富山ほど一般的ではなさそうです。
    そうそう、サイドバッグサポート、私も着けました。
    今週末のオフ会で初使用です。

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