今年のゴールデンウィークもずらして連休を取ることになった。
5月に入っても、3、4、5の連続祝日も我慢して仕事。
そして最後の6・7日。ようやく通常の土日と同様の休みが訪れた。
この日は某ちゃんねるバイク板キャンプスレッドのオフ会が長野・鎌ヶ池キャンプ場で企画されている。
それに参加するため、目的地は長野に決めた。
新セローで初めての本格的な林道キャンプツーリング。
さてはて、どうなることやら。
8:00、出発。準備段階から新セローへの荷物積載で一苦労した。
サイドバッグを乗せるとストレッチコードを引っ掛けづらいのだ。
最初は写真のようにサイドバッグ上面に固定したが林道などでは振動で荷物が跳ねるためNG。
結局サイドバッグのしたに隠れているキャリアとフレームの接合部にコードを引っ掛けることにした。
ついでに言うと、マフラーが斜めにはみ出しているためサイドバッグを使うには横幅が広すぎる。
これもどうにかしたいものだ。こんな理由でマフラー交換を真剣に考えようとは…。
甲州街道を進み、8:25、調布ICから中央道へ。
9:00、談合坂SAで朝食の冷し山菜そば。今日は暖かくなりそうだ。
9:55、双葉SAで給油。ガソリンの高騰はきついなぁ。
10:20、小淵沢ICで中央道を降りて、まず目指したのは林道釜無山線。
昨年の6月末、Mr.mudさんに案内されて走った穴場林道である。
最高地点の標高が1900mを優に越えるため残雪が怖い。果たしてどこまでいけるかな。
県道11号経由でR20へ出て北上。途中で左折して花場集落へ。
桜がいい感じで咲いている。遅い春の訪れなのか。
10:40、林道花場釜無線の起点に到着。さぁ、のんびりと行きますか。
拳大の石が時折ゴロゴロ転がっているが支障なし。フラットダートをひたすら上る。
荷物を満載した新セローの乗り心地だが、登り勾配だと旧型より制御しにくく感じた。
ただでさえ軽いフロントがややもすると浮き気味になる。
また、いざというときに超ローギアのトルクに頼れないのも少し心細いかな。
標高が上がるにつれて緑色が減ってくる。
低めの地点で車が一台。家族連れで山菜取りのようだ。
さらに進むと、前方の斜面を鹿が3頭駆け上がってゆくのが見えた。
今日は天気も良く、昨年は望めなかった八ヶ岳や南アルプスの展望も素晴らしい。
こういう日の山岳ダートは最高だなー。
11:00、東側ゲートに到着。ここから林道の名称が釜無山線になるらしい。
左側の斜面を駆け上がって、今年もモゴモゴ…っと、ここで失敗。
ヒルクライムで基本の前傾姿勢をすっかり忘れていた。
斜面を上りきったところでフロントが完全に浮いた状態になってしまいバランスをくずして転倒。
荷物を全部降ろしてからバイクを起こす。空荷の状態で今度は難なくモゴモゴ成功。
荷物を運んでバイクに積みなおし。ふぅ。
バイクも身体もダメージは無いが、肉体労働は単純にしんどいなぁ…。
前述したようにこれまで荷物が暴れていたのもここで修正した。
コンニャロメ、とストレッチコードでギチギチに固定する。これでよし。
多少ガレ気味だが、基本的にはゲートの先も走行に支障なし。
左手には南アルプス…甲斐駒ヶ岳・鋸岳・仙丈岳がドドーンと迫ってくる。
標高は1600m…1700m…と確実に上昇して行った。
途中に一箇所土砂崩れがあったが、セローでなら楽々乗り越えられる程度。
丁度、その手前に湧き水があったのでペットボトルに汲む。
この辺りから路肩に雪が現れ始めた。さらに登り道は続く…。
1800mを越える辺りから林道は釜無山の山肌をグルッと巡って北麓の側に向かう。
日当たりが悪いだけあって、さすがに残雪の量も増えてきた。
一応除雪は済んでいるらしく、いわゆる雪の回廊の状態になっている。
とは言え、路面が全て残雪で覆われた区間もあり、それなりに注意が必要だった。
11:45、西側ゲートに到着。
ここが林道の最高地点で、GPSのトラックだと1953mとなっている。
昨年、モゴモゴに使ったルートは熊笹に覆われて使えそうにない。
雪が邪魔だったが荷物を全て降ろしてゲート脇をモゴモゴした。
かくして林道釜無山線、全線を無事通過完了。
当初は残雪でのUターンを覚悟していたのだが意外だった。
この分なら他の林道も行けそうだ。
大阿原湿原、入笠山を経て、12:20、芝平峠を右折して金沢林道へ。
T字路を右折して青柳へと降る。八ヶ岳がこれまたドドーンと迫ってくる。
12:40、林道を下りきってR20に合流。北上して茅野を目指す。
標高が下がったからか、だいぶ暑く感じる。
ちなみにこの日の最高気温は25度を越えていたらしい。
12:50、茅野駅前のカフェレストラン・古時計に到着。
目的は舞豚丼。諏訪の信州みそ天丼と同じく、茅野の新名物として考案されたらしい。
名物として定着するか分からないが、地方活性化のためにもこういう試みは大事だと思う。
それにしても店内の雰囲気がお洒落すぎる。店内にはピアノまで置いてあるではないか。
ただでさえ場違いな感じ…間違っても泥まみれのオフブーツでは入れないな…。
ここのお店の舞豚丼は900円。僕はドリンクセットで1100円を注文。
お皿に盛られたご飯に炒めた地元の豚肉と温泉玉子が乗せられている。
能書きにあるようにスプーンでかき混ぜてワシワシと喰う。
うんうん、肉がなかなか美味い。温泉玉子との相性も良い。
ヘルシーな生野菜や特産品の寒天を使ったデザートは女性受けしそうだ。
13:30、出発。R152から県道192へ。
米沢の集落を左折しショートカットして県道424を左折。
13:40、カシガリ山南麓林道群の分岐に到着。
(このエリアはまた林道浪漫さんの地図を参考にした。件の分岐はA地点、健さん感謝!)
チェーンゲート脇をモゴモゴして山襞を登る。本線は全くのフラットダート。
ゲートが無い入口もあるので4輪もちらほら見かけた。
途中、道を横切る小動物発見。斜面を駆け上がって此方を観察している。
毛の色はキツネっぽいが、うーん、どうも普通のイエネコのような…。
支線もあるが、『廃道っぽいなぁ…』と感じて進むと行止り。
そんなことを繰り返しつつ東へと進む。
カシガリ山へ伸びる支線もすぐに熊笹に覆われてしまった。
林道朝倉山線へ向かう道も行止り。(地図上、×マークの地点)
メインルートに戻る際、マディ+フカフカ落ち葉の降りカーブで転んでしまった。
大した怪我はないが、かなり酷く泥で汚れてしまった。
14:50、E地点に抜ける手前で沢が流れる手頃なスペースを発見。
休憩がてら泥汚れを落とす。
県道424を左折して東へ進む。
R152を経て、15:20、河童の湯に到着。
入浴料400円を支払って脱衣場へ。
単純アルカリ泉だから多少ヌルヌルする程度だが、汗を流すには充分だ。
さっぱりしたところで、16:00、出発。
すぐ近くのAコープで15分ほどかけて買出し。
品揃えが良くない…茅野の西友で済ませておけばよかったなぁ…。
しばらくR152を北上して柏原の集落を右へ。
16:20、八子ヶ峰高原南麓林道群の入口に到着。(地図上A地点)
鹿避けゲートは開いていたので、そのまま突入。
余り時間がないので本線らしきルートのみを北上した。
っと、大型犬くらいの大きさの真っ黒な動物がいきなり行く手に見えた。
げげ、小熊かっ? 近くに親熊がいるのかっ!?
停車してしばらく固まっていると、相手は「ウー…、ワン!!」と吠え始めた。
なんだ、大型犬か。って、こっちに向かってくる!!
数歩離れてた場所で立ち止まってくれたが、吠え続けるので進むに進めない。
そのうち、向こうから飼い主の4WD車が現れた。
尻尾を振ってそちらに走りさって一件落着。ほっ。
16:35、終点のゲートを開けて閉めて、林道退出。
蓼科山を正面に見ながら県道40号を左折。
大門峠を経由して、16:50、いよいよビーナスラインへと進む。
天気はまだ何とか無事だった。展望を楽しみつつ、車山、霧ヶ峰を快走。
美ヶ原へ向かうT字路の観光センターでちょっと寄り道。
買出しで物足りなかった分を買い足そうと思ったのだが…だめだ、目ぼしいものがないや。
そばにあるGSで給油しようとしたが、すでに閉店とのこと。
明日は朝8:00から営業するらしいから、キャンプ場から直接来るか。
ビーナスラインを美ヶ原方面に北上して、鎌ヶ池方面に右折。
ダートを経て、17:15、鎌ヶ池キャンプ場に到着。
すでにバイクが何台か到着してテントも設営されている。
オフ会参加者以外のキャンパーもちらほらいるようだ。
管理棟にちょうど乙尺400海苔氏がいたのでご挨拶。
冬の秩父ツーリングでお会いして以来だ。今回のオフ会も氏によって企画された。
とりあえず受付を済ます。料金は駐車料込みで1500円。
集まりがなければ野宿してただろうなぁ、絶対。
サイトにバイクで乗り入れて、適当な場所を選んでテントを設営。
夜になったら風向きが変わるだろうとフライシートの向きを決めたのだが、この予測が外れ後に仇となる。
日が落ちるにつれ各自勝手に輪になって、なし崩し的に宴会開始。
皆、あっちこっちキャンプツーリングへ行ってきたようで、旅の話に花が咲いている。
ネイチャーストーブや焚火台、VHSストーブなど焚火グッズの普及率が異様に高い。
直火禁止のキャンプ場だが、あっちこっちで焚火が燃えている。
僕もネイチャーストーブは持っていったのだが、今日は使わず仕舞い。
今夜のツマミは長野のマイナー名物・塩イカ。
水で1時間以上塩抜きしたのだが、まだまだしょっぱい。
野菜とあえて食べるのが一般的らしいのだが、Aコープで適当な野菜が売られてなかった。
ま、酒のつまみには丁度いっか。食べきれない分は周りにお裾分け。
焚火で炙ると美味いと好評だった。試してみたが、なるほど美味美味。
飯のオカズはサンマの蒲焼。これはAコープで売っていた普通のお惣菜。
夜が更けるに連れて寒くなってきた。
確認した気温では摂氏6度。昨年は3度にまで下がったらしい。
準備してきたダウンインナーやハクキンカイロを動員して暖かくすごす。
22:00過ぎ、そろそろ眠くなった。
宴はまだまだ続いていたが先に休ませてもらった。
寝袋に潜り込み、ぬくぬくと就寝。
そして夜半。
目が覚めて宴の声の代わりに聞こえてきたのは、雨と風の音だった…。
”いい感じで傷付くセロー”ってキャプションに、思わず笑ってしまった(;^_^A アセアセ…
他人が作るキャンプ料理って、みんな美味しそうに見えるのは何故?
外で食べると何でも美味く感じるからかも知れませんね~。
レポート作成、乙でございます。
例によってハイクオリティで感心してしまいます。
それにしても当日はなかなかのコンディションでしたね。。。
荷物積みずらそうですね。
いっそホンダ車へ買い換えますか~。
>>乙尺400海苔さん
主催、お疲れ様でした。楽しませていただきました。
コンディションが悪ければ悪いで、思い出やネタにはなりますね。。。
>>ろーどまんさん
程度の良い赤のXRとか、心当たりありますか?