石垣島最後の朝は7:00起床。
曇り空で日差しはたいしたこと無いのだが、湿度が高くやたら蒸し暑い。
今日は空路で沖縄本島へ戻らねばならない。
とりあえず近所のMAXバリューへ朝食を買いに出かけた。
おむすびと昆布の炒め物(クーブイリチー)で飯を済ます。
ゆかさんに挨拶してから出かけようと思ったのだがなかなか起きてこない。
そうこうしている内に同室の女性は波照間へ出発してしまった。まぁ、いっか。
仲良くなったペドロ夫妻にアディオスと告げて8:00頃に出発。
さらば、サンダルはうす。3泊4日、お世話になりました!
ガソリンを満タンにしてレンタカー屋・オートランドへ向かう。
バイクを返して空港へ車で送ってもらえた。
車内で運転手のおばちゃんと話すうち、石垣島を昨年直撃した台風の話題になった。
サイドブレーキを掛けた軽トラが風で道路に移動してたとか電柱が20本も倒されて停電したとか。
今年は一転これまで空梅雨が続いており、水不足が心配とのこと。ふむ…離島は大変なのね。
石垣空港に到着してすぐ登場手続きを済ませる。
8:55、JTA600で石垣を発った。
空からの眺めは残念ながらほとんど雲ばかり。天気大丈夫かなぁ。
9:45、那覇空港に到着。天気は雨だ。滑走路が濡れている。
荷物を受け取り、ちょっと迷いつつ駐車場へ向かう。
途中のコインロッカーでヘルメットと靴をゲット。料金は5日間で1600円。
コインをジャラジャラ入れるのが面倒臭い。
さて、バイクと荷物は果たして無事か…?
心配していたセローも荷物も那覇空港を発った時のままだった。
ジャケットとツーリングパンツを引っ張り出しトイレで着替える。
沖縄本島で行きたいスポットはもうほとんど前半で済ませた。
時間に余裕があるので、のんびり荷物を整理する。
そういえば宮古や石垣でずいぶんと日焼けしてしまったなぁ。
皮膚の下に汗がたまって所々ブツブツ膨らみ始めた。我ながらキモイ。
10:40、出発。久々のセローはやはり安心感がある。
ムシムシしてシールドが曇りがちだが幸いもう雨は止んでいた。
まず向かったのは波上宮。R331を経由して、10:55、到着。
波上宮(なみのうえぐう)は琉球国一ノ宮だ。
琉球王府の帰依も篤く、14世紀頃には既に「琉球第一の神社」だったらしい。
派手な色の社殿と、境内に建てられた明治天皇の銅像が印象的だ。
沖縄で神道がどのように受容されてきたのか実に興味深い。
維新政府と沖縄の事情を考えると、銅像一つも意味深に思えてしまう。
続いて少し早めの昼飯へ。
市街地を抜け、11:15、沖縄一の繁華街・国際通りに到着。
バイクを停め、修学旅行生でごった返す人ごみを抜ける。
平和通の花笠食堂へ入り、注文したのはAランチ。
実は沖縄でAランチと言うと、肉系おかずがてんこ盛りで出てくることが多いらしい。
それを期待したのだが、うーん…少なくは無いが、多すぎでもない微妙な量。
ま、そこそこ美味しかったので良しとしよう。
食べ終わって、11:40、出発。
天気が回復してくれたのはありがたいが実に暑い。
県道29号を東へ向かい、11:55、首里城に到着。
これまで見た他の城と比べると、さすがに規模が違うように感じた。
日本三大がっかり名所のひとつと言われる守礼門を潜って先へ進む。
800円を支払って有料区域へ。
遺跡にしては破損度が低いため、やや趣きに欠ける。
とは言え、やはり当時のものを目の当たりにできるのは貴重な体験だ。
御庭とそれを囲む南殿・正殿・北殿の極彩色が目に染みる。
12:50、首里城観光も完了。さて…本日の予定はもう何も無い…。
近所に未舗装林道でもあればいいのだが、僕のツーリングでは実に珍しいことだ。
まぁ、仕方ない。本日のキャンプ地を探しに目星をつけておいたビーチへ向かおう。
数日前の北名城ビーチは、いざという場合の保険に取っておく。
12:55、出発。県道82号から県道86号と接続して南下。
県道137号を経由して、13:25、南城市の辺りでR331に出た。
まず新原ビーチへいってみたが、人が多すぎる。
いかにも海水浴場という感じで民家も密集してるし、キャンプには向いて無さそうだ。
隣の百名ビーチは良い雰囲気だったが、既にビーチパーティが一組できあがっていた。
駐車場からビーチまで荷物を運ぶのも面倒そうだ。うーん、もうちょっと探してみよう。
途中、受水(うきんじゅ)走水(はいんじゅ)というスポットに寄り道もした。
14:20、少し東の志喜屋漁港によさげな公園を発見。
志喜屋やすらぎパークという民営のキャンプ場だった。
管理人らしいおっちゃんに話してみたらバイクだと1200円とか。
かなり高いが、釣りも出来そうだしまぁいいか。
さっさと落ち着きたかったのでここに決定。
テントを張ってから釣り餌と飲み水、食料を買出しに出かけた。
15:40、先日も訪れた奥武島の中本鮮魚店で列に並ぶ。
さかな、いも、ウインナー、もずくの天ぷらを購入。
ついでに近くの雑貨屋で釣り餌として冷凍サンマ70円を購入。
国道へ戻って東へ向かう。
16:20、垣花桶川(かきのはなひーじゃー)で名水を汲む。
前回と同じく水場まで徒歩の往復でくたびれた。
さらに東へ向かい、知念のAコープで食料を確保。
A&Wのルートビアを購入した店だ。一度寄ったとこばかりだな。
キャンプ地に戻ったのは17:10。
すぐに釣り道具を引っ張り出して海辺に腰を据える。
オリオンビールを飲みながらぶっこむが、アタリは全くなし。
最近作られた人口のビーチなのか、あまり生き物の気配が無い。
まぁ、糸を垂れてればある程度満足できるからいいんだけど…うーん。
適当な頃合に納竿。
一眠りしてから晩飯に湯で麺のカップ沖縄そばを食す。
麺の腰は足りないが、まぁまぁだ。
沖縄最後の夜にしては寂しいメニューだが、こんなのも良かろう。
200mほど離れた東屋では地元若者がビーチパーティーで夜通し飲んでる。
一気飲みはやってるが、酒と音楽を純粋に楽しんでる感じだ。
まぁ花火しないだけましか…と思ったら明け方にやりやがった。
ちぇ。日本中どこに行っても、夜の海+若者=花火なのかねぇ…。