何となく成り行きで突発的に出発した西日本焼きそばツーリング。
店は事前にピックアップしてあり、ルート計画もざっくり立てていたものの、
宿などはその日その日に決めるつもりである。帰りもいつにするか特に決めてない。
予定は未定というか未定が予定というか、独立したから決行できる結構なご身分である。
※日数が多いので比較的淡白な文章で進めます!
さて一日目。4/13、水曜日。
午前6時寸前に東名高速・東京ICを抜け、一路西へ。
三重県を目指して順調に……と思ったら、なんと三方が原PAで想定外のガス欠。
次の浜名湖SAまで持つと思ったのだが甘かった。
久々のツーリングで勘が色々と鈍ってるようだ。
3L・1万円の高いガソリンをJAFに入れてもらう羽目になってしまった。
ETCの早朝夜間割引を狙って早起きしたのに、とほほである。
豊田JCTから伊勢湾岸道路を経由して、東名阪自動車道・亀山ICを降りる。
今回のツーリング最初の店は、長距離トラックの運ちゃんやマスツーリングのライダーたちも御用達、三重県亀山市の亀八食堂。
ホルモンの甘辛味噌だれ焼にうどんを投入した、味噌焼きうどんで人気の店である。
(焼きそばツーリングと称してるが焼きうどんなども食べる旅)
システムがややこしいのだが豚肉550円、ホルモンA550円、うどん玉100円、ライス小150円を注文。
愛想の欠片も無い店員さんが、無言で肉と野菜を鉄板にガサっと広げて、無言で立ち去る。
このままだと焦げるので自分で懸命に混ぜて炒める。予習しておいてよかった。
お冷もセルフサービスで、ワンカップの空き瓶に水でもお茶でも好きに汲める。
こんな感じで接客には難があるが、味とボリュームは素晴らしい。
肉と野菜に火が通ったところで、袋に入ったままのうどんの玉を投入する。
濃いめの味噌味が御飯によく合う。ランチタイムになると客が次々と入ってきた。
満腹状態でお店を退出。
その後、鈴鹿の関の東側に当たる、関宿の街並みを散策したりして暇つぶし。
楽天トラベルで、今夜の宿を予約したりする。
時間をつぶしてから宿にチェックイン。
この日の宿は松阪の一泊3000円のビジネス旅館。和室で夜までくつろいだ。
日も傾いたころに市街地中心部へ徒歩で向かう。
本日、二軒目の店は松阪にある不二屋、創業80年の老舗である。
中華そばとやきそば(「焼きそば」ではない)で有名なお店らしい。
本当は別の店で一杯呑んで、締めに食べようと考えていたのだが、閉店時間が19時なのでそれは諦めた。
せめてやきそばをつまみにビールを……とのもくろみも、メニューに酒が無くて断念。
仕方なくやきそば700円のみを注文。
揚げ麺にとろみのある餡が掛かった、いわゆる固焼きそばなのだが、麺も餡も特徴的だ。
麺は太めで、塊としての厚みがある。餡も粘度が高く、掛かっているというより乗っているという有様。
量も多い。お皿の直径は30cm以上ある。
パリパリと麺を割り箸でつつき、崩れたところを餡を絡めて団子状にまとめて食べてみる。
サクサク感だけでなく、餡の水分を吸って多少やわらかくなった部分もある。食感が楽しい。
閉店間際だったが、テーブルはほぼ埋まり、持ち帰りの客も多数来店していた。
噂通り、ここも地元に愛されている店のようだ。
宿に帰る途中、缶ビールを一本買って、この日のアルコールはおしまいとした。