大きな椰子の木の下で


6:30、起床。
眠り込んでいる間に雨が降っていたようだ。
せっかくの洗濯物が濡れてしまった。
雨の当らない場所に移動させたが、生乾きのままだろうなぁ…。
朝食はトーストとコーヒー。
無料サービスなのがありがたい。
今日は午前11:00発の飛行機で石垣島へ移動する予定である。
出かけるには中途半端な時間しかない。食後、少し散歩に出かけた。
日焼けの炎症を抑える薬を探すが、薬局はまだ閉まっていた。
オバアたちの朝市を見て歩く。

無料サービスのトースト あっざーす

無料サービスのトースト あっざーす

オバアたちが朝からいろいろ売ってました

オバアたちが朝からいろいろ売ってました

9:30頃、宿に戻って出発まで暇つぶし。
風屋の愛犬、ビル(やかましい)とトム(おとなしい)を相手に遊ぶ。
10:00、ご主人のワゴンで空港まで送ってもらった。送りも500円。
10分ほどで宮古空港に到着。ご主人とはここでお別れ。
一晩だけですがお世話になりました!

宮古空港 ずいぶん立派な建物ですねぇ

宮古空港 ずいぶん立派な建物ですねぇ

予約した便まで時間に余裕がある。
石垣でのバイク走行に備えて、トイレで長袖・長ズボンに着替えておいた。
そして早めの搭乗手続き。3度目なので少し慣れてきた。
これまで通り手荷物チェックもすんなり通り抜け…
「中身を確認させていただいてよろしいですか?」
ウェストバッグが引っかかった!? Σ(゚口゚;
何かと思ったら、昨日の釣りで魚を捌いたフィッシュナイフである。
やべぇ…ウェストバッグに仕舞っていたのを完全に忘れていた。
「釣りに使うにしては少し大きめでは…?」
うぅ…当たり前だが疑われてる…(ノД`)
いろいろ言い訳して石垣空港で渡していただくことで話がついた。
はぁ…あせったぁ…危うくテロリストになるとこだった。

機内持込制限品…ナイフは当然OUTです

機内持込制限品…ナイフは当然OUTです

さらば宮古島 また来たいなぁ

さらば宮古島 また来たいなぁ

石垣島までひとっ飛び

石垣島までひとっ飛び

11:00発JTA941便は窓際の席だった。
ほんの短い空の旅を経て、11:35、石垣空港に到着。
予約していたレンタルバイクのオートランドに電話する。
日差しが激しく強い。10分ほど待って迎えの車が来た。
店舗まで移動して100ccのスクーターとヘルメットを借りた。
起伏が多い島らしいので、排気量を少し大きめにした。
代金は3日間で10000円ちょっとだった。

石垣島に到着 照りつける日差しが強い

石垣島に到着 照りつける日差しが強い

石垣空港 宮古空港に比べると…モゴモゴ

石垣空港 宮古空港に比べると…モゴモゴ

まずは石垣でお世話になる宿…さんだるハウスへ。
GPSで場所はすぐわかった。やはり50ccに比べるとパワーがあるなぁ。
12:00、まずはチェックイン。1泊1000円、3泊で3000円。安い。
おかみさんと呼ぶにはキュート過ぎるゆかさんに諸々説明を受ける。
ベッドに荷物を置いて、まず生乾きの洗濯ものをもう一度洗濯。
その間に昼食に出かける。
市場通りのアーケード・あやぱにモールをうろうろしてみたが目ぼしい店が見つからず。
結局、市場の3Fにあるいちば食堂に入った。

石垣のゲストハウス・さんだるハウス オススメ♪

石垣のゲストハウス・さんだるハウス オススメ♪

あやぱにモール 市場もあって賑やかです

あやぱにモール 市場もあって賑やかです

注文したのは味噌汁定食750円。
この場合の『味噌汁』は『みそしる』ではなく『みそじる』と濁る。
さらにお椀ではなくドンブリ大の器で供される。
沖縄では山羊汁やイカスミ汁などと同様、『汁』というジャンルの一品らしい。
食堂で『味噌汁』とメニューにあったら御飯も付いてくるので注意すべし。
具は野菜と豚肉、しいたけなど。美味しかったが、インパクトは薄い。
午後の間食を考えて、敢えて御飯のお代わりはやめといた。
ちなみに市場で購入した食材を調理してもらえたりするのね。
知らんかった。次回やってみよう。

いちば食堂 次は食材買っていこう

いちば食堂 次は食材買っていこう

味噌汁(みそじる)定食 具沢山で(゚д゚)ウマー

味噌汁(みそじる)定食 具沢山で(゚д゚)ウマー

宿へ戻り、洗濯物を脱水して干す。
13:30、いよいよ石垣島一周に出発。島の外周を時計回りに巡ろう。
県道79号を海沿いの道へと分岐して、13:50、唐人墓へ到着。
石垣島で非業の死を遂げた中国人労働者たちを手厚く葬った墓地である。
装飾は派手だが、それが痛々しさを増している。

唐人墓 派手だけど悲しいお墓…

唐人墓 派手だけど悲しいお墓…

名蔵湾にて マングローブが根付き始めてました

名蔵湾にて マングローブが根付き始めてました

県道79号で名蔵湾沿いに北上。
途中で県道を離れ、14:25、御神崎(おがんざき)へ。
素晴らしい眺めだが、それとは関係なくとにかく暑い。
長袖にして助かった。手や足の甲は諦めよう。

御神崎 夕陽が綺麗だとか

御神崎 夕陽が綺麗だとか

何とも長閑な風景ですなぁ

何とも長閑な風景ですなぁ

御神崎灯台 面倒なので今日は登らず

御神崎灯台 面倒なので今日は登らず

今日も暑いよー暑いよー

今日も暑いよー暑いよー

途中感じたことだが、石垣島には稲作や牧畜などの農地が多い。
他の島ではサトウキビやタバコがメインだった。
凸凹が多い地形という点も石垣島の特徴だ。
そういえば沖縄県の最高峰も沖縄にある。

御神崎へ至る道

御神崎へ至る道

稲作も意外に盛んです

稲作も意外に盛んです

県道79号から県道207号で川平の集落を経由して、14:50、底池ビーチへ。
人気のダイビングスポットらしいが、今日は泳がず。
マングローブの芽が可愛い。

石垣で有名な底池ビーチ

石垣で有名な底池ビーチ

少し戻って、15:05、川平公園に到着。
展望台から眺めた川平湾が美しい。
ついでに近くの商店で八重山ゲンキ乳業の乳製品・ゲンキクールを購入。
森永ヨーゴと同じ味だ。とても甘い。

川平湾 砂浜と水の色がとても綺麗です

川平湾 砂浜と水の色がとても綺麗です

んー、でも段々と雲が出てきましたね…

んー、でも段々と雲が出てきましたね…

八重山ゲンキ乳業のゲンキクール (*д*)アマー

八重山ゲンキ乳業のゲンキクール (*д*)アマー

県道79号へ戻り東へ進む。段々と空が曇ってきた。
15:30、ヤエヤマヤシ(八重山椰子)群落に到着。
ジャングルの中に群生するヤシの木はいかにも南国風である。
ここの売店・やし屋で本村製菓のちんすこうをお土産に購入。
東京への送料が1000円掛かるからもっと買いなさい、と勧められた。
言われるがままに予定の倍も購入してしまったが、どうしよう…。
ついでにパインジュース100円を飲む。冷たくて美味い。
「お客さんももう来ないだろうし余っても困るから」とおかわりを一杯サービスしてくれた。

米原のヤエヤマヤシ群落

米原のヤエヤマヤシ群落

森の中にこんな感じで生えてます

森の中にこんな感じで生えてます

足元に咲いてたコンロンカ(崑崙花)

足元に咲いてたコンロンカ(崑崙花)

パインジュース シャーベット状で(゚д゚)ウマー

パインジュース シャーベット状で(゚д゚)ウマー

県道79号はやがて北寄りに進路を変える。
雨は降りそうで降らない。そのうち雲が晴れてきた。
16:00、吹通川のヒルギ群落に寄り道。
熱帯気候の片鱗を感じる。

吹通川のヒルギ群落 カヌーで下ってみたい

吹通川のヒルギ群落 カヌーで下ってみたい

護岸工事してない河口はやっぱえぇわぁ

護岸工事してない河口はやっぱえぇわぁ

16:20、県道206号を左折して平久保半島を北上。
北海道を髣髴とさせる快走路だ。牧場もちらほらと現れる。
それにしてもこっちの牛は可愛そうだ。
体毛が黒いと、日差しを真っ向から吸収してしまって暑かろう。

石垣島の北東に突き出てる平久保半島

石垣島の北東に突き出てる平久保半島

牧草地と青空 バイク走らせるにゃ最高です

牧草地と青空 バイク走らせるにゃ最高です

石垣牛 そんなに黒いと暑かろう

石垣牛 そんなに黒いと暑かろう

馬を空き地に繋いでおくのは一般的なのかな?

馬を空き地に繋いでおくのは一般的なのかな?

県道を離れ、牧草地の細い道を進む。
何度か草むらから鳥が飛び出して来た。シロハラクイナか。
ヨタヨタと走って隠れるのだが危なっかしい。写真は撮れず。
16:45、石垣島の最北端・平久保崎に到着。この岬の眺めも素晴らしい。
牧草地と断崖と珊瑚礁の取り合わせは絶景である。
日差しが傾いてきたが、まだまだ暑い。

石垣島最北端・平久保崎

石垣島最北端・平久保崎

断崖と草原、白砂に珊瑚礁…絶景です

断崖と草原、白砂に珊瑚礁…絶景です

付近一帯は牧草地 緑の絨毯が目に眩しい

付近一帯は牧草地 緑の絨毯が目に眩しい

帰り道もやっぱり快走路

帰り道もやっぱり快走路

行程の3分の2を過ぎたが、ここまで口にしたのは飲み物ばかりだ。
そろそろ腹が減ってきたので食堂を探しながら走る。
しかし、時間が半端なのか目ぼしい店は閉まっている。
仕方ない、晩酌まで我慢するか…。
一転南下。県道206号からR390へ合流。
すぐに内陸へ折れ、17:30、玉取崎展望台に到着。
さっき走ってきた平久保半島やこれから進む石垣東岸を一望。
なにやらTVっぽいクルーがいろいろ撮影していた。

金武岳(きんぶだけ)の東麓の玉取崎展望台

金武岳(きんぶだけ)の東麓の玉取崎展望台

玉取崎展望台より平久保半島を一望

玉取崎展望台より平久保半島を一望

ハイビスカス越しに石野原崎(のばるざき)方面を望む

ハイビスカス越しに石野原崎(のばるざき)方面を望む

R390=マクラム道路に復帰して、さらに南下。
カーラ岳付近では石垣新空港とやらが建設されていた。
宮古空港に負けない立派な空港が欲しいのかね?

カーラ岳 新空港でどんな風景に変わるのかな

カーラ岳 新空港でどんな風景に変わるのかな

国道は右にカーブして進路は西へ。
18:00、宮良川ヒルギ林へ寄り道。
カニやハゼの仲間がウヨウヨいるが、近づくと逃げてしまう。しゃらくさい。

宮良川ヒルギ林 日暮れも間近

宮良川ヒルギ林 日暮れも間近

足元は小さなカニやハゼ多数

足元は小さなカニやハゼ多数

石垣の市街地へ戻り、18:20、サザンゲートブリッジを渡る。
橋の上からは石垣港が一望できた。ついでに港周辺の釣り場をチェック。
外海より内湾向きの方が深そうだ。明日か明後日、竿を出してみるか。

石垣港に架かるサザンゲートブリッジ

石垣港に架かるサザンゲートブリッジ

そして今日も日が暮れる…

そして今日も日が暮れる…

18:40、さんだるハウスに帰還。
洗濯物はすでに取り込まれていた。感謝感謝。
スクーターを宿の前に停め、晩酌&夕飯に出かける。
事前にチェックしておいた亀龍酒家というお店を探すが見つからず。
散々歩き回った末、ようやく見つけたのはとうの昔に潰れた廃墟。
残念。海亀料理が食べたかったのに。

亀龍酒家は既に廃墟…

亀龍酒家は既に廃墟…

結局、宿のすぐ近くの居酒屋・魚礁(パヤオ)というお店に入った。
たまには旅先のカウンターで独り飲みもいいもんだ。
まず、生ビールと長いも・パパイヤのサラダ、島魚のマース煮を注文。
お通しをつまんでいる間にビールは飲み終わり、請福の三合瓶へと繋ぐ。
長いものネバネバとパパイヤのシャキシャキした食感が実に合う。

石垣の海鮮居酒屋・魚礁(パヤオ)

石垣の海鮮居酒屋・魚礁(パヤオ)

請福水割りにパパイヤのサラダ (゚д゚)ウマー

請福水割りにパパイヤのサラダ (゚д゚)ウマー

ニンニクの利いたマース煮がこれまた美味。
塩で煮るだけでこんなに複雑玄妙な味になるとは不思議である。
追加オーダーのゴーヤチャンプルーは苦味がきっちり利いていた。
締めのおにぎりも乙な味だった。ボトルはキープしてまた明日も来よう。

島魚のマース煮 メチャメチャ(゚д゚)ウマー

島魚のマース煮 メチャメチャ(゚д゚)ウマー

定番のゴーヤチャンプルーも(゚д゚)ウマーでした

定番のゴーヤチャンプルーも(゚д゚)ウマーでした

21:00頃に宿に戻った。
連泊しているのは若者たちが賑やかにくつろいでいる。
僕はだいぶ酔ってたのですぐに就寝。
日中は真夏並みの暑さだったが、東京のような寝苦しさはない。
扇風機とタオルケットでぐっすり眠れた。



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