6:00、起床。
朝食は昨日の残りのジューシー(=炊き込みご飯)おにぎり一個。
今日から数日間本島を離れ、宮古・石垣他の離島をうろうろする予定である。
予約してある8:30発宮古島行きの航空便に間に合うよう急いで撤収。
セローとキャンプ道具類は本島へ残してゆかねばならない。
荷物の仕分けに手間取りつつ、7:30、出発。
あわてて空港を目指すが思ったより距離があった。
R331を北上し糸満市街を抜け、豊美城からバイパス経由で那覇空港へ。
駐車場が分からず少し迷いつつ、7:50、到着。
まだ搭乗手続きに慣れてないため、どうも精神的に余裕が無い。
大荷物のサイドバッグ・シートバッグを空港に預ける時間も惜しまれる。
えいままよ、とバイクに積んだまま空港の駐車場に停めておくことにした。
数日後、本島に戻るまで無事であることを祈る。
せめてヘルメットとグローブ、シューズだけはコインロッカーを使おう。
搭乗手続きを終えてみれば、それほど慌てる必要はなかったようだ。
8:30発、羽田-那覇間のよりやや小さめのJTA555便で那覇空港を飛び立った。
40分ほどのフライトを終え、宮古空港へ9:20無事着陸。
空港を出ると、今夜泊まるゲストハウス・風屋(ふうや)のご主人が待っていて下さった。
ワゴン車で宮古島を案内していただきつつ、宿に到着してチェックイン。
できれば連泊したいのだが日程に余裕が無く、宮古滞在は一泊二日の予定である。
ドミトリーで一泊980円。初日のキャンプ場より安い。そして送迎代500円。
さらに1日1500円で50ccのスクーターをレンタルした。
必要な物だけ持って、10:05、早速お出かけ。
早朝におにぎり一個を食べたきりで、すでに腹が減っている。
まずご飯を…と県道78号で向かった大和食堂は閉まってた。臨時休業なのかなぁ…。
代わりにチェックしておいた、くになか食堂もGPSの登録ポイントを間違えていたらしく、見つからない。
ま、そっちはどうせ営業時間前だったろうが。
うーん、まいったなぁ。
仕方なく空腹のまま宮古島一周ツーリングを開始。
県道83号を北上。大浦で県道230号へ分岐し、さらに北上。
サトウキビ畑を眺めつつ、まっすぐな道を快走する。
10:40、世渡崎から池間大橋を渡る。なんて綺麗な海だ! すげー!
宮古島は沖縄でも一番海が美しいと言われてるらしいが、本当に感動してしまった。
この橋だけでもツーリングする価値があるなぁ。
ぐるりと池間島を一周して、11:00、橋のたもとの売店集落で休憩。
だいぶ暑くなってきた。Tシャツでは日焼け間違いなしだろう。
長袖シャツを忘れていったのが失敗だったなぁ。
2Fの展望台のお礼に土産物屋でさんぴん茶を購入。
出発する前に社長からのメールに気付いた。
恒例の某クライアントからの不具合報告だ。なぜなんだろう。
なぜ僕が旅に出たタイミングを見計らって不具合が発生するのだ。
社長に電話してみると何やら別件でとりこんでいるらしい。
とりあえず対処に必要な情報を携帯メールで送るように指示された。ふぅ…。
11:20、出発。気分的にぐったりして宮古島に戻る。
11:25、道沿いの食堂・すむばりへ入り、墨入りタコそば800円を注文。
待ち時間を利用して、ここで仕事のメール送信。はぁ。これで解決するといいんだが…。
タコ墨のコクが効いたスープと歯応えのある麺で、そばの方は大満足。
少し元気になったが、やはり動揺は隠せない。店の外観をうっかり撮影し忘れた。
11:45、出発。県道230号を南下。どんどん暑くなってきた。
ちなみに宮古の道路には、おまわりさんの人形があちこち立ってる。
『宮古まもる君』と呼ばれているとか、いないとか。
県道83号を左折して、さらに南下。ガソリンの残量に不安が出てきた。
高野の辺りで内陸部に戻って東仲宗根の辺りで給油。
2/3が減ってたが292円で済んだ。さすが原付、安い。
12:35、さっきの分岐点から県道83号へ復帰して宮古島一周を続行。
12:45、比嘉ロードパークで小休止。…と思ったら社長から着信があった。
互いに留守電など駆使して、その後もなんどかやり取りをする。
13:10、県道を離れ新城(あらぐすく)ビーチへと急坂路を下って行く。
さてと着替えてシュノーケリング…と思ったら、また着信だ。
圏外なので、わざわざ県道まで戻って、炎天下で5分ほど電話。
どうにか解決への話が見えた。ふぅ。
13:20、改めて新城ビーチへと下って着替える。
本来はボディスーツ着用やTシャツが推奨されるが、着替えも無いので上半身裸。
水中眼鏡は度付きのやつを持参したがフィンとシュノーケルは売店でレンタル。
ちなみにそこの店員さんに、さっき携帯電話を手にUターンしていった場面を見られていた。
軽く同情された。うぅ…。
早速泳いで見ると、実に実にきれいな水だ。カラフルな魚がウジャウジャ泳いでいる。
これは素晴らしい! はまりそうだ! 宮古の海、最高ー!!
この日のために購入しておいたディカパックを本島に忘れてしまったことが心から悔やまれる。
日焼けも怖いので一時間ほどであがった。
レンタル用品を返却し、シャワーを浴びて着替えて、14:30、出発。
県道83号を南東へ快走。やがて県道を離れ東平安名(へんな)崎へと向かう。
14:50、平安名崎の駐車場に到着。
数百m歩いて灯台へ。それにしても暑い。
少し躊躇したが、せっかくなので灯台へ登る。
360度、どの方角の眺めも素晴らしかった。
駐車場へ戻り、ワゴン車のパーラーでミルクぜんざいを購入。
日影で食べて涼を得る。この暑さだけに実に美味。
15:15、出発。県道83号から県道235号へと宮古島の南岸を走る。
これまでの鮮やかなビーチではなく、荒々しい断崖が続く海岸線。
離島とは思えない豪快なルートだ。セローで思いっきり走ってみたいなぁ。
そろそろ、また腹が減ってきた。
15:55、上野の集落で給油してR390を左折。
下地の集落で国道を離れ、16:05、食事処・シーサイド前浜へ。
遅い昼食か早い夕飯か…中途半端な時間だが、細かなことは気にせずに肉そば500円を注文。
野菜たっぷりで全体的に長崎ちゃんぽんに似た印象だが、文句なく美味い。
汗をダラダラ流しながら、汁まで全部いただいた。
R390を少し戻って、16:30、来間大橋で来間島へ渡った。
竜宮城展望台から宮古島を一望。これまた素晴らしい眺めだ。
正面の与那覇前浜がとくに美しい。
宮古島へ戻り、R390で平良へ向かう。
17:20、風屋へ戻って宮古島一周完了。
釣り具を持って、またすぐ出かける。近所の釣具屋でゴカイを購入。
ほんの少しで良いと言ったら、5・6匹を180円で売ってくれた。
さらに銀行へ寄って現金を下ろす。これで安心。
17:55、平良港へやってきた。
最初は港内で釣っていたが根掛かりが多くあたりなし。
しばらくして外海に移動。相変わらずアタリなし。
最後のゴカイを付けて待つ。このまま納竿かなぁ…。
刻々と変わり行く夕空の写真を撮ってたら、なんかアタリがキタ━(゚∀゚)━!
サイズの割りに強い引きを楽しみつつ取り込んだ。
パッと見はイサキに近い体型をした、体長は20cmほどの見たことも無い魚だ。
その後、怪人M氏の調査で魚名はシラジューマー(和名・ヒトスジタマガシラ)と判明した。
とりあえず、フィッシュナイフを使い、その場でワタとエラを取り、19:20、納竿。
スーパーで買出しを済ませ、スクーターのガソリンも満タンにして、19:50、風屋へ帰還。
とりあえず洗濯とシャワーを済ます。早くも日焼けがヒリヒリ痛む。
それから台所をお借りしてチマチマとシラジューマーの刺身作り。
三枚におろしてサクの片方は巧く皮引きできた。
が、もう一方は失敗。ずいぶん小さくなってしまった。
件の刺身とソーミンチャンプルーを肴に、オリオンビールで晩酌開始。
別のゲストが、余ったイラブチャーの洗いや、キャベツとランチョンミートの煮物をくれた。
ラッキー♪ お腹が一杯になり、締めのおにぎりが一個余ってしまった。
翌日食べようと冷凍庫に入れておいた。(チェックアウト後、飛行機の中で忘れたことに気付く)
食後はリビングで宿のご主人や他のゲストの方々とお話して過ごす。
他の島々へ行った方々も口を揃えて「海は宮古島が最高」と仰っていた。
うーん、今日一泊しか滞在できないのが惜しまれる。
いつか長期間連泊して宮古の海を堪能してみたいなぁ…。
23:00、消灯。2段ベッドの上段で就寝。
今日も丸一日動き回って疲れていたのだろう。
日焼けした皮膚が痛かったが、割と早く寝付くことが出来た。