越すに越されぬ大井川


今年もお盆から少しずらした土日に帰省した。
東京に戻るついでに大井川上流の林道を探索してくかな。
とは言え、とても一日で回りきれるエリアではない。
健さんの地図を参考にして右岸中心に攻めてみよう。
6:45、朝食を済ませてから自宅を出発。
R1を東に進み、金谷でR473を左折。
大井川沿いを一路上流へ。
川根町を過ぎ、7:30、春野方面へR362を左折。
細い細いワインディングをウネウネと進む。

大井川に沿って遡ります

大井川に沿って遡ります

この辺りは茶畑だらけ

この辺りは茶畑だらけ

酷道に飽き飽きしたころ、8:00、杉川林道に到着。
蕎麦粒林道に完抜しているはずだが、果たして…。
しばらくは趣のある渓流沿いを遡る。ゲートがあったが脇をモゴモゴ。
谷は深くなり、勾配はきつくなり、路面は荒れてきた。
治山作業所に湧き水があったのでペットボトルに汲む。

杉川林道 起点

杉川林道 起点

しばらくは渓流沿いを進みます

しばらくは渓流沿いを進みます

ゲート出現 脇にスペースあり

ゲート出現 脇にスペースあり

段々と高度も上がってまいります

段々と高度も上がってまいります

やがて簡易バリケードが現れた。
8:20、その先で豪快な路肩崩落。起点から約7kmの地点である。
タイヤ一本分を残し千丈の谷コース。当然Uターン。
極上のトラバースダートだったが残念。南赤石林道へ迂回することにした。

杉川林道は豪快な路肩崩落で断念

杉川林道は豪快な路肩崩落で断念

タイヤ一本分残して奈落の底

タイヤ一本分残して奈落の底

8:40、R342に復帰。9:05、下長尾で給油を済ませた。
9:10、中川根から南赤石林道へ左折。
健さんの地図以上に舗装が進行している。
登山の起点へ至るルートだけあって交通量も多い。
さっきのR342の隘路区間より走りやすいかもしれない。

南赤石林道へレッツゴー

南赤石林道へレッツゴー

中川根の集落を見下ろします

中川根の集落を見下ろします

藤川林道の分岐はとりあえずスルーして直進。
9:35、大札山の登山口に到着。ここからようやくダートになる。
周辺の山並みの眺めが素晴らしい。

南赤石林道より川根の山々を望む

南赤石林道より川根の山々を望む

大札山の登山口 トイレもあります

大札山の登山口 トイレもあります

未舗装路になってしばらくはフラット路面

未舗装路になってしばらくはフラット路面

杉川林道でしょう 山腹に薄っすらと道が見えます

杉川林道でしょう 山腹に薄っすらと道が見えます

フラットダートをしばらく進むと、杉川林道の分岐があった。
ゲートで閉ざされているし、あの崩落で行止りなのは判ってるのでパス。
南赤石林道はここから蕎麦粒林道と名前を替える。

蕎麦粒林道起点

蕎麦粒林道起点

杉川林道はチェーンで封鎖 脇は…ゴニョゴニョ

杉川林道はチェーンで封鎖 脇は…ゴニョゴニョ

蕎麦粒林道は長い区間で工事が行われていた。
日曜日だがところどころで作業をしている。
ややガレの路面に気を付けつつ、豪快なトラバース路をガシガシ登る。

蕎麦粒林道 山肌に張り付くようにして登ります

蕎麦粒林道 山肌に張り付くようにして登ります

路面もさすがにやや荒れ気味

路面もさすがにやや荒れ気味

9:50、犬山段に到着。
その先の林道はゲート封鎖されている。
脇に轍もあったが、危険なのでモゴモゴせず。
素直にUターンして南赤石林道を戻る。

山犬段1404m ハイキングコースになってます

山犬段1404m ハイキングコースになってます

林道はここでゲート封鎖 熊に会いそう…

林道はここでゲート封鎖 熊に会いそう…

10:20、藤川林道の分岐に戻って左折。
こっちは分岐から未舗装路である。
その先の三叉路を左折して、藤川林道の掘削現場を確認。
三叉路から2kmくらいで行止りだった。

藤川林道 南明石林道側の分岐

藤川林道 南明石林道側の分岐

大札線との三叉路です

大札線との三叉路です

三叉路から掘削現場まではこんな感じ

三叉路から掘削現場まではこんな感じ

藤川林道は現在も掘削工事中

藤川林道は現在も掘削工事中

取って返して、大札林道を下る。
取り立てて特徴の無いありがちな未舗装林道か。
10:55、徳山の集落でR362に出た。

大札林道 幅員はやや狭め

大札林道 幅員はやや狭め

大札林道とR362の分岐

大札林道とR362の分岐

朝が早かったのでそろそろ腹が減ってきた。
R362を少し南下して道の駅・フォーレなかかわね茶茗館に行ってみた。
だが食事処は無し。お茶しか売ってない。

道の駅・フォーレなかかわね茶茗館

道の駅・フォーレなかかわね茶茗館

大井川鉄道・駿河徳山駅の周辺をうろうろ迷走。
11:10、中野食堂という店に入ることにした。
注文したのは茶そばのザル、600円。
味は可も無く不可も無し。良くも悪くも食堂の蕎麦。
ただ量がちょっと足りないかな…?

駿河徳山駅 中野食堂

駿河徳山駅 中野食堂

今日の昼食は軽めに茶そば まぁまぁの味

今日の昼食は軽めに茶そば まぁまぁの味

11:25、出発。
R362を北上してすぐ左に分岐する藤川林道の北区間を往復。
終点は工事現場でゲート閉鎖されていた。
完抜まではまだ時間が掛かりそうだ。

藤川林道起点

藤川林道起点

榛原川沿いに登って行きます

榛原川沿いに登って行きます

林間を抜けたりもします

林間を抜けたりもします

終点は工事現場 完抜はいつのことやら

終点は工事現場 完抜はいつのことやら

往復を終えて国道に復帰したのは12:10。
ここから一気に寸又峡を目指す。
12:20、R362から県道77号に分岐。道なりに北上。
バイクもちらほら見かける。ツーリングに適した季節だからなぁ…。

この先はこんな景色ばかり

この先はこんな景色ばかり

南アルプスの山襞から海まで旅する大井川

南アルプスの山襞から海まで旅する大井川

山道やトンネルを越えて、12:45、寸又峡に到着。
一番奥の無料駐車場にバイクを停めて、町営露天風呂・美女づくりの湯へ。
入浴料は400円。ぬるめの単純硫黄泉で好みの湯質だ。
のんびりと汗を流してさっぱり。まぁ、すぐまた汗かくんだけど。

寸又峡 『すまた』の響きがちょっと卑猥

寸又峡 『すまた』の響きがちょっと卑猥

川根本町町営の露天風呂・美女づくりの湯

川根本町町営の露天風呂・美女づくりの湯

13:15、出発。
近辺の林道にも一応寄ってみたが目ぼしい道はゲート閉鎖されていた。
奥泉まで戻って、長嶋ダム方面に左折。
林道市代線とやらがあったが、アプトいちしろ駅と変電所で行止り。
県道388を進み、13:50、接阻峡へ。

関の沢展望台より関の沢鉄橋を望む

関の沢展望台より関の沢鉄橋を望む

接阻峡 水面に映る空が美しい

接阻峡 水面に映る空が美しい

雲行きが怪しいな…と思ってたら雨がポツポツ降り始めた。
渓谷沿いの旧道を走ってから奥泉ダムを経て井川方面へ進む。
14:15、県道60号に合流する頃に雨脚がほんの少し強くなってきた。
気温も若干低下してきたのでジャケットを着る。
井川大仏の分岐を左折し、14:20、林道奥の沢線の起点に到着。
走って楽しいピストンダートを往復。見通しの良い区間からは井川ダムを見下ろせた。
本線の終点は14:40に到着。終点付近は樹が頭上まで張り出した平坦な道だった。
途中、西に伸びる支線にも入ってみたが、上下に分岐した先ですぐに行き止まりだった。

林道奥の沢線 良い雰囲気のピストンダート

林道奥の沢線 良い雰囲気のピストンダート

ぐんぐん山腹を登って行きます

ぐんぐん山腹を登って行きます

奥の沢林道より井川ダムを望む

奥の沢林道より井川ダムを望む

終点付近はフラットながらも暗い道

終点付近はフラットながらも暗い道

土砂崩れでこんなガレ区間もあったりします

土砂崩れでこんなガレ区間もあったりします

15:20、県道に復帰。
せっかくここまで来たので、大井川の最上流まで行ってみよう。
…と、軽く考えたが、ここからが長かった。とにかく遠い。
井川ダム・畑薙第二ダム・第一ダムと渓谷沿いのワインディングを遡る。
15:50、一般車両で行ける最終地点に到着。
ここから先は林道東俣線となり、許可車両のみ通行可能。
まだ道が続いてることに心残りはあるが、とりあえず達成感に満足しておこう。
Uターンして渓谷を下る。

畑薙第一ダム はぁー遠かったー

畑薙第一ダム はぁー遠かったー

ここから林道東俣線 監視小屋が通せんぼ

ここから林道東俣線 監視小屋が通せんぼ

16:25、井川のGSで二度目の給油。
県道60号=南アルプス公園線を南下。
振り返って眺める井川ダム湖の景観が素晴らしい。
16:50、富士見峠に到着したが霧に包まれ展望無し。

南アルプス公園線より井川ダムを望む

南アルプス公園線より井川ダムを望む

さて、だいぶ時間も押し迫ってきた。
東京への帰途に着く前に腹ごしらえをしておきたい。
少し南下して県道189から17:00、権七峠林道を右折。
一気に下って、17:10、県道27号に出た。
口坂本温泉に寄ってみたがすでに営業終了。脇のお店・山喜も閉まってた。
ここのおでんを食べてみたかったのだが残念。(お店の営業は15時くらいまでらしい)

権七峠林道 分岐

権七峠林道 分岐

ノンストップのダウンヒル開始

ノンストップのダウンヒル開始

仕方なく県道27号を静岡方面に南下。
17:40、安倍川本流に出ると流れも早くなる。
県道29号を直進し、左岸を降る。腹減ったなぁ。
17:45、牛妻の辺りで白鳥食堂というお店を発見。
軒にはためく『おでん』の文字に引き寄せられるように入ってみた。
真っ黒なダシで煮られた、いかにも美味そうなヤツが一品50円で売られている。
やった。まずはメインに冷しラーメン(=冷し中華)700円を注文。
おでんは自分で好きなやつを味噌につけてから皿に起きダシ粉を掛ける。
旨い旨いと6本食べてしまった。冷し中華は平凡だが合格点。
締めて1050円。満足満足。安倍川周辺に来たらまた寄ろうっと♪

正統派のいわゆる静岡おでんですねー

正統派のいわゆる静岡おでんですねー

一串50円 ほんと安くて(゚Д゚)ウマー

一串50円 ほんと安くて(゚Д゚)ウマー

冷し中華も普通に美味しかったです

冷し中華も普通に美味しかったです

静岡市葵区牛妻の白鳥食堂

静岡市葵区牛妻の白鳥食堂

食事を終えて、18:05、出発。
R1バイパスを経由して、18:30、清水ICから東名高速道路に乗った。
19:10、足柄ICで大休止。軽く横になってから足柄の名水をペットボトルに汲んだ。
ついでにのっぽを食す。昨日も食べた静岡限定のパンだが今日はオレンジ味。
SAで買える気軽なローカル食である。

静岡限定の長細いパン・のっぽ(オレンジ味)

静岡限定の長細いパン・のっぽ(オレンジ味)

秦野から先が渋滞していたがモゴモゴして脱出。
20:15、海老名SAで本日三度目の給油。21:00、自宅に到着。
子供の頃から何度か訪れた大井川上流部。
まだまだ探索し切れてない林道も残ってるし、また行かねば。



コメント

越すに越されぬ大井川 — 2件のコメント

  1. > SaltyDogさん
    ずらし盆での里帰り、お疲れ様でした。
    ワタシも今年は実家には盆の入りに一度線香をあげに行っただけでした..。
    奥大井までの林道探査もご苦労様でした。(^^;
    因みに畑薙第一ダムから先の東俣林道は、確か東海フォレストの私営林道だった様な?
    あの界隈は7〜8年前に登山で笊ヶ岳や聖岳にアタックした時に、しこたま歩きました。
    いやいや、メチャクチャ長い林道っス!(∋_∈)  あの時は疲れましたわ..。
    そうだ、この阿呆みたいに長い林道を歩いて走破する企画を健さんにでも進言してみるか!?
    塩さんもタマには歩いて如何すかぁ〜?o(^-^)o?
    渓流にデカいの居るっスよ〜!

  2. mudさん、旅先からわざわざどもども。
    東俣林道、地図で眺めるだけで満腹になりそうです。
    歩きも興味があるんですが、準備期間を設けて
    基礎体力をつけないと遭難しそうです(><)
    中学の同級生に岩魚好きのヤツがいますが、
    やっぱ大井川の源流へはよく行ってるようですね。
    へつりやらゴルジュやらの話を聞いて「こりゃ無理だ」と思いますた。

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