汝等、ここに入るもの、一切の望みを棄てよ
- ダンテ「神曲・地獄篇」より -
先日のBLOGで紹介した野方の魔境「昭和軒」。
・店とは思えぬ外観
・猫だらけで獣臭い店内
・食欲を一気に失うメニュー
・3人が試食し全員腹痛
数々の伝説・噂を生み出したその店に早速行ってまいりました。
※「昭和軒」について詳しくはこれらのサイト↓を参照して下さい。
http://homepage2.nifty.com/mixnuts/sanbiki/SHOWAKEN.html
http://www.nogata.net/bbs/mibbs.cgi?mo=p&fo=nogata&tn=0033&rn=50
一人で行く勇気は無いので、悪食の怪人M氏を誘いました。
「美味しそうだったから」という理由で蜘蛛の卵を食べちゃう頼もしい人です。
W杯アジア予選・北朝鮮戦の試合終了後、うちの前で待ち合わせ、環七沿いを徒歩で昭和軒に向かいます。
玄のつけ麺や野方ホープのとんこつ醤油に後ろ髪を引かれつつ、早稲田通りに向かって南下。
お店に近づくにつれ、緊張が高まります。そしてついに到着。
中野、野方、高円寺のラーメン激戦区の真ん中で長年商いを続けてきた歴史あるラーメン屋、昭和軒!
…のはずですが赤提灯とマジックで書かれた張り紙が無ければ、ただの民家にしか見えません。
私は地元民なので見慣れていますが、実際に入るとなるとドキドキしますね。
扉を開けてまず目に飛び込んできたのは猫。
正面から左手に畳みのスペースがありますが、そこに3匹ほど猫。
おっと、一匹我々と入れ違いに店の外に出てゆきました。
ごちゃごちゃした店内に、客席は四脚掛けのテーブル二つのみ。
奥のテーブルにすでに食事を終えたお客さんが一人いました。
ジャージにサンダルでくつろいでます。常連さんでしょう、ものすごくなじんでます。
テーブルの奥にある棚の上にも猫。
その左は雑然と漫画が詰まれた書棚に料理場のカウンター。
怪しまれないうちに我々も手前のテーブルに腰掛け、おばちゃんに昭和麺を注文。
鍋(冬のみ)を頼むつもりでしたが、豆腐と野菜だけしか入ってないらしいので止めました。
っと熱い緑茶が出されました。生水はやばいかもしれませんが、お茶ならたぶん大丈夫でしょう。
我々のテーブルの足元にはダンボール箱。その中にも猫です。何故か犬は不在。死んだのかな?
僕もM氏も猫好きなので嫌悪感はそれほど感じませんでした。来る前から覚悟してたせいかも。
TVではW杯の試合後の映像が流れています。
「勝ってよかったですねぇ」とM氏と話をしながら、不安を紛らわせます。
常連さんはそのうちお勘定を済ませて帰りました。残された客は我々二人のみ。
ずいぶんと時間がかかって、出てきました。昭和麺。650円。
不敗のチャンピオンに挑むチャレンジャーのような気持ちで待ち受けます。
丼のフチのギリギリまで、スープと具とアンカケが乗ってます。かなりの量…。
この時点で精神的にすでにノックアウトされました。
具に使われている野菜は白菜・モヤシ・ニンジン・ニラ・キクラゲ。
豚肉は下味無しで赤っぽく、火がちゃんと通ってるのか不安になります。
それらを片栗粉のアンでまとめたのがメインの具です。
その下に生卵が一つずつ落としてあります。麺は中太、スープはとんこつ風。
目指したところはチャンポンでしょうか。とりあえず食いましょう。
ジーっと見つめるネコタン
M氏撮影
…熱いです。具が多いです。
でも先駆者のレポで触れられていた灰汁(アク)はありませんでした。
チャーシューも無いので、季節によってレシピが変わるのでしょうか?
思ったより普通に食べられます。っと、底の方に何やらブロック状の塊…麺でした…。_| ̄|○
M氏と思わずアイコンタクト。彼も今気付いたようです。苦笑しながら箸でほぐして食事続行。
目の前の障害を除くのに懸命だったので味は覚えていません。
美味しい・不味いではなく、無害か有害かが関心の全てでした。
卵の黄身がスープに混じり出しましたが僕は敢えて手を付けないようにしました。
うっ、M氏、スープまで飲んでる!Σ(゚口゚;
ボリュームが結構あります
M氏撮影
果てしなく続くと思われた試練もやがて終わりの時を迎えます。
僕は麺と具を全て食べ終わった時点で終了。M氏はスープまで完全に飲み干してました。すげぇ。
とりあえず内臓に急激な変化はなさそうです。一服しながらおばちゃんと会話。
猫はお客さんから頼まれて預かったのがきっかけだそうです。
子供を生んで増えてしまったので不妊治療も施したとのこと。
どの猫も大人しく、よく躾けられている感じでした。
飲食店には相応しくないでしょうけど、常連さんも容認してるようなので、
いつまでもこのまま、そっとしといて欲しいものです。
いたって平和なお店なのです
M氏撮影
お勘定を済ませ、ドアを開けたら猫が一匹戻ってきました。
帰り道、僕は俄かに吐き気が襲ってきましたが、精神的なものだったのだと思います。
その後、アルコール消毒も兼ねて酒を飲み、翌日二人とも無事でした。
昭和軒。夏にまた行こうとM氏に誘われてますが、僕は嫌です。
SaltyDogさん、どもこんにちは!沼津の足保港の公園にて、ワタシも昨夜の宴会の肴の残党であるところの、タコだのエビだの何だかイロイロ混じった薩摩揚げ風を鍋にたたっこんだラーメンをすすってました。もちろん、『昭和軒奮闘記』を読みつつであります(^O^)。 体は何ともないと言う事で不幸中の幸いかと思いますが、記事中からSaltyDogさんの緊張が伝わってきましたですよ。しかし、友人の怪人Mさんは強者ですねぇ〜!(^O^)/ 次回は是非ともツーリングで再会したいですね!そうそう、auの携帯だからか?SaltyDogさんの掲示板に上手く入れないんですよ。URL が違っているのかな?
どもども。冬だったのが幸いしたのかもしれませんけど、とにかく無事に戻ってこれました。M氏すごいです。聞いてみたらアブラハヤ・ネンブツダイ・ゴンズイは勿論、ニゴイもアナハゼも食べた経験ありでした。
はじめまして!M氏の手下です!ほぼ毎回拝見させていただいております。
先日、M氏と一緒にこのページを見てしまったがために、今度M氏に食わされることに・・・ ⊃д ` )
胃は丈夫だとは思うので、気合を入れて行ってきます!
はじめまして、M氏の手下さん!
ご愛読、ありがとうございます!! 感謝!!
怪人の手下と言うと、なぜか「キィー!!」とか叫ぶ黒タイツ姿を連想してしまいますが…むしろ白衣でしょうか?
昭和軒、無理しないで下さい! 撤退するのも勇気です!
体壊しそうな気がしたら「Mさん、これ食べます?」と言って逃げて下さい(><)
無事なようなら…えーっと…
是非一緒にチャレンジしてみたいお店があるんですけど…
野方に「まり」という喫茶店が…
(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)ヒイイイィィ(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)ヒイイイィィ
通りがかりのものです。昭和軒の近所に住んでいて、前から気になっていたお店だったのですが、外観に違わずすごいお店だったのですね。
ネコタン、可愛いですけど飲食店の中にいるのはやっぱり抵抗感がありますね。でも、野方の辺りって猫を飼っているお店が多くて、クリーニング屋さんの店内でアイロン台に乗って遊んでいる猫を目撃したことがあります。服に猫の毛がつきそうですよね・・・
もつこさん、初めまして。コメントありがとうございます。
昭和軒の近所ってことは私もそれほど離れてないですね。
あの店の入口が放つオーラを乗り越えられる人なら
ネコタンが数匹いたとしても頓着しなさそうですが、
クリーニング店のネコタンは厳しいものがありますね…。
毛の生え変わりの季節とか、洗濯する前より汚れそうな…。