夜が更けるにつれ、雨も激しくなってきた…。
夜が明けても結局止まず。寒さはそれほどでもないが、辺りは一面霧の中だ。
6:00。とりあえず朝飯。
茹で麺を湯がいて、レトルトのカレーを掛けたカレーうどん。
あっ、「うどん」じゃなくて「ひらめん」か。
そうめん・ひやむぎ・うどん・ひらめんって呼び方、JASの規格でそれぞれ太さの制限があるそうだ。
炊事場で食器を片づけていると、アメリカン乗りがトイレにやって来た。
「なんか、今日は一日中雨の予報みたいですよ」
わちゃー。まいった。憂鬱な気分で一気にテンション・ダウン。
小雨になった合間を見計らって、あわててテントを撤収。
フライシートを張った状態で本体を畳み、フライシートで包んで袋に突っ込んだ。
8:00出発。
そのまま一直線に帰宅しようかとも思ったが、勿体ないのでちょっとウロウロして行こう。
つまごいパノラマラインへ出て東へ。雨と霧の中、山と谷とを越えて行く。
晴れてたら気持ちいいんだろうけどなぁ~。
万座ハイウェーで志賀高原に登ろうかと思ってたが、パノラマラインとは立体交差で乗り入れ不可だった。
断念するしかないけど、まぁいいや。
志賀高原に登ったところで、この天気じゃ展望全く駄目だろうから。
そのまま直進してR292に合流。草津方面に北上した。
9:00、道の駅・草津運動茶屋公園でトイレ休憩。
ヘルメットのシールドの内側の曇りを乾いたティッシュで拭き取った。
どうせ走り出したらすぐ曇るんだろうけど。。
道の駅から草津温泉街に掛けて、マスツーリングのライダーをちらほら見かけた。
せっかくのツーリングが雨で台無しかぁ。南無。…って他人事じゃないね。
草津の温泉街を抜け、9:25、R405を左折し野反湖方面へ北上。
うねうねワインディングで高度を稼ぐ。山中を進むにつれ、段々気温が下がってきた。
万沢林道の分岐をやりすごして、さらに進んで、9:50、野反湖着。
熊笹を中心に高山植物がメインの植生だ。さすがに寒い。
このまま湖畔を行けるとこまで行きたかったが、霧で景観も悪いのでやめといた。
UターンしてR405を戻る。10:07、万沢林道の入口に到着。
フラットダートを抜け、川を渡ると熊笹の生い茂る山道に。
峠までは細かな落石が多い、やや荒れ気味の路面だった。
雨のせいで水溜りも多かったが、峠を越えてからはいくらかましに。
四万温泉が近づくと長い長い沢沿いの道が続く。
11:30、21kmのダートを走り終え、R353に出た。
南下して四万温泉の集落を抜け、11:40、秋鹿大影林道の分岐へ。
分かりづらかったがGPSの地図を拡大してたどり着いた。
急カーブ・急勾配のワインディングで高度を上げ、あとは山道。
こちらも峠まではやや荒れ気味だった。
多量の出水で路面が水浸しの区間もある。
峠を越え、山道を下るとフラットな区間が現れた。
お、東屋! トイレも水道もある。
12:10、しばし雨宿りを兼ねて休憩。ここ野宿によさそうだね。
15分ほど留まって出発。やがてアスファルトの路面が現れ林道の終点に。
12:40、林道終点から程近い立ち寄り湯施設・遊神館に到着。
帰路につく前に温泉に入ってこう。雨で心身ともにクタクタだ。
ブーツとヘルメットを玄関の隅に置き、500円を支払って入場。
なるべくお店に迷惑を掛けないように気をつけて浴場へ…。
脱衣場で着替えてみたらパンツまで濡れていた。何だかみっともないなぁ。
全身を洗ってからのんびり入浴。露天の湯面に秋雨の雫が踊る。いい湯だなぁ~♪
風呂から上がって、ついでに昼食。
注文したのはナマズの天ぷらを使ったカミナリ重。850円。
油脂が少な目のウナギのような、上品な白身で美味かったー。
ありゃ? 天気情報を得ようと携帯電話を探したが、ウェストバッグに無い…。。
(*’へ’*) ンー もしや…あそこか…。。
携帯電話のありかを気にしつつ食事終了。ごちそうさま♪
施設の向かい側にあった農産物直売所にも立ち寄って、14:00、出発。
ちと早いが帰路に着いた。14:25、沼田ICから関越道上り線に。
んがーっと下って、15:10、上里SAで休憩。
雨に濡れてる状態なので、何だか席に座るのもはばかられる。
こんな日のライダーは特に肩身が狭いよね…。。
16:00、高坂SAで再度休憩。ミソ味の焼きトンを食す。もう少しだ。
この季節、日曜日のこの時間。
いつもなら大渋滞のはずなのだが、雨のせいか混雑はほとんど無かった。
順調に進んで、自宅に着いたのは17:00。
結局、最後まで雨は止まなかった。
びしょ濡れのレインスーツにパンツにブーツ。
玄関先で全て脱いで、そのまま一眠りしてしまった。
起きたのは何時ごろだったろうか。
テントのフライシートを引っ張り出してベランダに広げた。
相変わらずの雨だが、風は無いので降り込む心配はない。
これ以上濡れることもあるまい。っと、肝心なのはテントの本体。
今朝、あわてて畳んだテントの中に、やはりありました携帯電話。ほっ。