クリスマス大菩薩


午前10時。 遅く起きた土曜日の朝。
昨夜から漠然と、久々に林道ツーリングに行きたいなぁと思っていたが 寝坊したので今日も諦めようか。
そう思ってトイレに入り、何気なく窓から西の方角を見たら真っ白に雪化粧された富士山が見えた。

これは翌日屋上から取った写真

これは翌日屋上から取った写真

…やっぱ行こう!
明日は用事があるから今回は日帰りである。
日も短いので目的地は近場の奥多摩にした。
テントも炊事道具も置いていく。
気になるのは寒さ。
最近ツーリングに出かけないのも当然寒くなってきたからである。
必要十分な寒さ対策というのはなかなか難しい。
ヘルメットはいつもジェット型だが今回はフルフェイスにした。
被る時、眼鏡をいちいちはずさねばならないが背に腹は代えられない。
グローブは秋に買った防寒用のやつ。
それにいつものジャケットとフリースとサルマタで大丈夫だろう。たぶん。
念のため雨具と工具・パンク修理セットを持って出発。
環七から早稲田通り、青梅街道を一路西へ。
何事もなく青梅を越え、古里のセブンイレブンで休憩。 丁度12:00。
起きてから何も食べてなかったのでオニギリを一個買って食べた。
12:30。奥多摩湖の大駐車場に到着。

12月の奥多摩湖 冷たそう

12月の奥多摩湖  冷たそう

完全に冬です

完全に冬です

さすがに行楽客は少ない。バイクに至っては2・3台程度しかない。
ペットボトル入りのあたたか~いお茶を一本買ったが、すぐにトイレに行きたくなるだろうから飲まないで置いた。
バイクを停めたあたりに、ゴールデンレトリーバーを連れておでんを食べていたおじさんがいた。
かしこまってお座りしながらも、大根を物欲しそうにじっと見ていた犬が、僕を見つけてじゃれてきた。
「ごめんね、こいつ、ひとなつっこくてね」
「いえいえ、利口そうな犬ですねぇ」
ツーリング先ではろくな犬に出会ってないのでそんな言葉が口をつく。
「バイクは寒いだろ」「ですねぇ」としばらく会話。
「奥のほうは路面凍結してるとこもあったよ」
ハフハフおでんを食べながら気楽に大胆発言。
「あちゃー、やっぱそうですか」 まぁ予想はしていた。
「徐行運転で気をつけます」と返事して出発。
進むに連れて「路面凍結・注意!!」の表示が目立つようになったが、特に危険な目にはあわなかった。
奥多摩湖畔を過ぎ、のめこい湯でトイレ休憩してから、R411をさらに塩山方面に。
しばらく行ったとこで後山林道入り口に到着。
入り口付近で工事していたが、警備員のおっちゃんが通行可能と言うので前進。
水溜りが多いが、凍ってはいない。
ひさしぶりの未舗装路なので慎重に進む。
この林道は三条の湯という温泉に通じているらしく交通量が多い。
林道のどん詰まりに車を置いて歩いて行かねばならないらしく、
終点は50ccのスクーターを含む10台ほどの乗用車が駐車していた。

後山林道

後山林道

静寂の中、せせらぎの音だけが響く

静寂の中、せせらぎの音だけが響く

後山林道を往復し終え、再び青梅街道へ。
めさこい湯を過ぎ、R411=大菩薩ラインをさらに西走。
14:00。次の林道、 泉水谷横手山線との分岐に到着。
舗装工事のため通り抜けは不可らしいが、中ほどまでは行けるようだ。
せっかくなので行けるとこまで行ってみた。

泉水谷横手山林道

泉水谷横手山林道

寂として眠るがごとき冬の深山

寂として眠るがごとき冬の深山

少しガレてはいるが、路面は平らかで走りやすい。
水溜りが多少凍っているところもあるが、工事車両が出入りしているためか、氷自体は割れている。
渓流沿いを15分ほど走ったとこで工事現場に着いた。
現場のおっちゃんが黙って大きく×を出したので、Uターン。
再び国道に戻って、西へ進む。
このあたりから路面のアスファルトのところどころで白い部分が目に付き始める。
ワインディングを登り、高度を稼ぐ。
峠の手前で、泉水谷横手山林道の塩山側の分岐に到着。
こちらからも、さっきの工事現場のあたりまでは走れるようだ。
すでに14:40。一年で最も日が短いシーズンだけに太陽の位置もだいぶ低い。
ちょっと急ぎ気味で走行した。
渓流沿いに登っていった東京側とは対照的に、こちらは見晴らしのいい稜線を下って行く。
雲取山だろうか、すでに一部積雪している山も遠くに見えた。
舗装化寸前なのか路面の状態は最高なのだが、あちこち凍結が目立つ。
山の北側なのと、高度が高いためだろう。

高いとこから冬は来るような

高いとこから冬は来るような

おいおい、完全に凍ってるよ!

おいおい、完全に凍ってるよ!

なにしろ今年の春に免許を取ったばかりである。
凍結した道は初めてなので慎重に走った。
30分ほどで往復完了、国道へ戻った。
戻って少し進んだとこで、今度は大ダル林道の分岐だ。
ここも通り抜けできないピストン林道。
凍結に気をつけて一気に終点まで行ってUターン。
一度、リアタイヤが横滑りしたが足を着いてなんとか転倒せずにすんだ。
これが完全なアイスバーンだと、着いた足がすべるらしい。くわばらくわばら。

大ダル林道入り口

大ダル林道入り口

そして終点

そして終点

15:45。国道に戻り、林道走行終了。
行き止まりのピストン林道ばかりだが、なんだかんだ結構走った。
夕方になるとさすがに寒い。防寒グローブをしていても、指先がかじかんでしまう。
大菩薩ラインの続きを少し走って峠を越えると、富士山のビューポイントが。
朝見た富士山より、さすがに間近に見えた。
山頂が雲に覆われていたのがちょっと残念。

柳沢峠から富士を望む

柳沢峠から富士を望む

その後、長い下りのワインディングを抜け、大菩薩の湯という温泉で一ッ風呂。600円。
冷え切った体が一気にほぐれる。
温泉なのにロビーにはクリスマスツリーが飾られていた。
「大菩薩」という響きとクリスマスツリーという組み合わせが、なんともミスマッチで面白い。

大菩薩峠のふもとにある公共の温泉

大菩薩峠のふもとにある公共の温泉

どうにも場違いなクリスマスツリー

どうにも場違いなクリスマスツリー

17:00。温泉を発ち、塩山を抜け、勝沼ICへ。
いつもの中央道で東京へ戻る。
冬とはいえ、雪が積もる前なら林道は普通に走行可能ということが分かった。
だがしかし、さすがにソロでキャンプはしたくないなぁ…。
ネタとしては面白いだろうが、死と隣り合わせのような…。
誰か道連れいませんかね?



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