どうも、最近ついてない。
年末に携帯をバケツに落として以来、5万円入った財布なくすわ、
たまってた健康保険料で47万円払うわ、ヤフオクで落札したPC17万円が詐欺だわ、
Yahoo!は全く補償してくれないわ、区民税未払い13万円で差し押さえの予告が来るわ、
塩鯖のハードディスクが逝ってしまうわ、ちょっと最近なんだかなぁーって感じである。
細木数子なら「今年は大殺界」とか教えてくれるだろうか。
まじで野宿道具だけ持って、プロキャンパー(ホームレスともいう)もいいかなぁ…と、やや自暴自棄である。
さて、そんな事情もいろいろ影響して、この約一ヶ月の間に、静岡は掛川の実家まで何だかんだバイクで3回往復した。
今回のレポートはその3回目の実家へ帰るまでのレポートである。
普段の生活でさんざんな目にあわされているため、ツーリングでも嫌な目に遭う予感もあったが、
たまった鬱憤を晴らしたくもあり、その日は富士近辺にある林道を予定に入れた。
出発は午前6:00。やはり今回も寝不足だった。
念のためサイドバッグに緊急用の工具を積み、まだ真っ暗な環状七号線へ。
R246で右折し一路西を目指す。世田谷を抜ける頃には空もだいぶ明るくなってきた。
多摩川やら相模川を渡り神奈川県をひたすら横断。厚木を過ぎ、大山をはじめとする丹沢山塊を右手に見ながら進む。
松田から山北に至り標高が高くなってくると、ヘルメットのシールド越しに感じる空気もずいぶん冷たくなってきた。
時折、前方に白雪を戴いた富士山が姿を現すようになる。
午前8時過ぎ、県境を超え、静岡県内に。 道は南に折れて御殿場市内を縦断。
右手の富士山が気になるが、見とれるわけにもいかない。
なだらかに下っている傾斜路を沼津方面にひたすら進む。
沼津市に入り、国道一号線と合流する方向とは逆方向に右折。
富士山の南東に聳える愛鷹山(あしたかやま・標高1,504m)へと続く上り坂へと進路を変える。
この辺りは首都圏からのアクセスもいいためゴルフ場が多く、
土曜日の早朝という時間帯だけに、それらへ向かう車ばかりだ。
バイクの私は、傍目に見たら寒そうで場違いに見えるだろうなぁ…。
多少そんなことを気にしつつ、午前9時過ぎ、目的地の愛鷹林道に到着した。
正月、実家から帰る途中で寄った時には通行止めの看板とロープにひるんで諦めたが、
その後、某所の情報でゲートの北側の草むらを抜けることが出来ることを知った。
林道自体は問題なく通過できるそうなので、今回再挑戦に来たのだ。
とはいえ、この季節、偶然通りかかる車もないだろう。
誤って転落でもしようものなら命にかかわる。
走りやすい林道だが飛ばしすぎには注意して、のんびり進んだ。
ところどころ瘤状の隆起はあるが、基本的に滑らかで走りやすい。
東の出口が近づいてくると、少し小石が目立ち始めたが、ガレ場と呼ぶほどではなかった。
ときどきエンジンを切って景色を眺め、真冬の静寂を楽しむ。
途中でまたもや鹿の群れに出会った。
6・7頭の鹿が林道の先にいたので、アクセルを戻し、スピードを下げて近づいた。
さすがにびびって左右の林間に逃げ込んだが、ある程度の距離を置いてじっとこちらを見つめている。
連中も厳しい冬を乗り越えるために懸命に生きてるのだろう。驚かしたことを申し訳なく感じてしまう。
( 「あしたか」と鹿で「もののけ姫」を連想してしまうのは私だけだろうか?)
12.4kmの未舗装路を走り終え、愛鷹山麓を下って、午前10時、国道一号線に合流。
製紙工場地帯の悪臭から逃げるように富士川を渡り、桜海老で有名な由比海岸を抜け、静岡市内へ。
あとは実家を目指すだけだったが、まだ時間がある。
ちょっと寄り道して行こう…そう思ったのがいけなかった。
午前11時ごろ。
大井川源流部の本川根へ向かおうと、安倍川の手前で国道一号線の静清バイパスから降りて、国道362号線を北西に。
土曜の昼時とあって渋滞気味だったため、車列の左側をすり抜けつつ、10分ほど進んだあたり。
ふっと、タンクバッグの地図に視線を落として、すぐ前を見ると…左折車がっ!!
あわててブレーキを掛けたが間に合わず、左後部のドアに接触!!!!! _| ̄|○
「あぁ…やってしまった…」
(´・ω・`)ショボーンっとなりながら、その車と一緒にそこのスーパーの駐車場に入り ヘルメットを脱いで運転席に謝罪に向かう。
運転していたのは年配のご婦人だった。
ご婦人「あらもう、びっくりしちゃったわぁ…気をつけて下さいよ…ほんとに…」
塩犬「本当にすみませんでした」
完全にこっちが悪いので平謝り。
ご婦人「どちらからいらしたの?」
塩犬「東京です」
ご婦人「これからどちらへ?」
塩犬「実家に戻る途中で、本川根の方へ寄ろうかと」
ご婦人「おいくつなの?」
塩犬「…33です…」
ご婦人「結婚してらっしゃるの?」
塩犬「…いえ…(‘A`)…」
まぁこんな季節にバイクでうろうろしてるだけで、あやしい人なのだから仕方ない。どんな質問でも甘んじて受けねば…。
幸い、接触のダメージは思ったほどではなく、バイクの前フェンダー(やわらかめの樹脂製)が車のドアにこすった痕をつけただけで凹んでもいない。
警察を呼んでくれても構わないです、と私は言ったのだが、怪我も破損もないからと、不問に付してくれることになった。
塩犬「では、もし何かあった時のために連絡先をお教えします」
ご婦人「そうねぇ、気づかなかった後遺症なんかが出るといけませんからねぇ」
互いに免許証を交換して、住所をメモしている途中。
ふとご婦人が思い出したようにこう言った。
ご婦人「そういえば、わざと事故を起こして相手の住所を聞いて、後日、脅迫してお金を脅し取るグループがいるとか…、
そんなことをこないだ職場で注意されたのよね…」
塩犬「はぁ…」
ご婦人「(疑いのまなざし…)」
塩犬「 …物騒な世の中ですからねぇ…オレオレ詐欺とか(ヤフオク詐欺とか)…」
ご婦人「申し訳ありませんけど、免許証のメモ返して下さいます?」
塩犬「あ、はい…」
ご婦人「あなたがそういう人だとは思えないけど、一応、念のためね…」
塩犬「はぁ…では、私の連絡先だけお渡ししときますね…(‘A`)…」
つくづく怪しい人間に見られたのだろう。
車は逃げるように駐車場から姿を消した。
まぁ事故といっても互いに最小限の被害で済んだのが不幸中の幸い。
以後の道のりは無理しない運転を心がけた。
結局、本川根への道はチェーン規制されていたため、断念。
目的地を川根に変更し峠道へ。さすがに峠道、日陰には雪が残り、一部凍結していた。
頂上付近で休憩していたチャリダーに会釈しつつ峠を越え、大井川の本流へとワインディングを下る。
12:30、大井川のほとりにある温泉、川根温泉・ふれあいの湯へ到着。
ここから実家までは40分程度だが、 さっきの接触事故で精神的に疲れていたので、あえてたっぷり休憩をとることにした。
仮眠を交えて14:30までまったりゴロゴロ。冬は温泉に限るなぁ…。
温まりながらいろいろ考える…。
今回の件はよい教訓である。
ヤフオク詐欺もそうだが、人間、痛い目にあわなければ、なかなか自分を省みることはできない。
いろいろ嫌な目にあうことが最近多いが、やはり結局自分の責任に帰結するのだ。
ちょうどよいチャンスと思って、今後、安全運転を心がけることにしよう…。
立春を控えた、一番寒い季節。
この時期を耐えてこそ春を迎えることができるのだ。
林道の鹿だってそうなのだ。 そうなのだ。
で、東京に戻った私。
まず何をしたかというと…
バイク用の雪道用チェーンを購入しました!(`・ω・´)シャキーン