そうだ京都行こう


6:00起床。
朝食を済ませてからyumasoul氏に誘われて近隣を散歩する。
竹薮や旧家屋など風情のある町並みがいかにも京都らしい。
天気も上々で爽快だ。
今日は丸一日京都観光の予定である。
昨日の時点では雨の不安もあったが、どうやら一日持ちそうだ。
雨天ならバスでと思っていたが、せっかくなのでバイクで回ることにした。
yumasoulさんもご近所から借りたヘルメットを被りタンデムで同行。
ジモティのナビなので頼もしい。9:00、いざ出発。
まず、向かったのは上賀茂神社
北山通経由で北上し、ちゃちゃっと賀茂川を渡って5分ほどで到着。
一ノ鳥居から二ノ鳥居に至る参道の玉砂利の白さが眩しい。
京都を代表する古社だけあって社殿にもわびさびを感じる。
っと、神主さんが走り回っている。
偶然にも明日、葵祭という祭礼があるらしいその準備で忙しそうだ。

上賀茂神社 祭神は賀茂別雷大神

上賀茂神社 祭神は賀茂別雷大神

明日は葵祭 その準備で忙しそうでした

明日は葵祭 その準備で忙しそうでした

去り際、鳥居前の店で名物のやきもちを食べた。
有体に言えば焦げ目の付いた大福餅である。
香ばしくて素直に美味しい。

上賀茂神社前にある葵家やきもち

上賀茂神社前にある葵家やきもち

賀茂名物やきもち (゚Д゚)ウマー

賀茂名物やきもち (゚Д゚)ウマー

続いて賀茂御祖神社…通称・下鴨神社へ。賀茂川沿いに降る。
沿道には街路樹が植えられジョギングやサイクリングしてる人も多い。
帰京後に知ったが、高野川の合流点から北を「賀茂川」、南を「鴨川」と呼ぶらしい。
あれ? 京都から東京に戻っても帰京って言い方でいいのかな…??

北山大橋より賀茂川を望む

北山大橋より賀茂川を望む

9:45、下鴨神社に到着。
上賀茂神社と併せて山城の国の一ノ宮とされている。
社叢…糺の森(ただすのもり)を抜ける参道の風情が素晴らしい。
ただその脇にパイプ椅子が並べられてやや興醒め。
こちらも葵祭の準備で忙しそうだ。

下鴨神社参道 糺の森

下鴨神社参道 糺の森

下鴨神社も祭礼の準備で忙しそうでした

下鴨神社も祭礼の準備で忙しそうでした

社殿の簾にも雅な印象を受けますね

社殿の簾にも雅な印象を受けますね

葵祭に伴う儀式なのか、行列に出くわしました

葵祭に伴う儀式なのか、行列に出くわしました

次に向かったのは銀閣寺。南下して今出川通を左折。
東に進んで、10:20到着。土産物屋の通りの手前でバイクを停めた。
修学旅行の団体が多い。さすがメジャーどころだ。
そういえば僕も修学旅行で見に来た覚えがある。
混雑しているため参拝券を購入するにもいちいち列に並ばねばならない。
気乗りしてなさそうな女子生徒に、歴史を知る意義について懇々と諭していた先生が印象深かった。

銀閣寺 足利義政公の造営です

銀閣寺 足利義政公の造営です

なんだかんだ言っても美しい庭園なのです

なんだかんだ言っても美しい庭園なのです

門前通りにあったとある食堂を何気なく覗くと、メニューに京都のローカルフード・衣笠丼を発見。
衣笠丼とは親子丼の鶏肉の代わりに甘く煮た油揚げを使った丼物である。
…いや、油揚げは関西風に「さん」付けで呼ぶほうが雰囲気が出るか。
昼食にはかなり早いが、せっかく見つけたのでyumasourl氏と中へ入り、衣笠丼600円を二つ注文。
煮汁の滲みた「お揚げさん」とふんわりそれを綴じた玉子の組み合わせが素朴に美味い。
薬味に粉山椒がデフォルトで掛かっているのも京都っぽくてよろしい。
そういえば昨日のにしんそばにも粉山椒が掛かってたなぁ…。

京都のB級ローカル食・衣笠丼 (゚Д゚)ウマーどすぇ

京都のB級ローカル食・衣笠丼 (゚Д゚)ウマーどすぇ

土産物屋の並びも修学旅行生で溢れてました

土産物屋の並びも修学旅行生で溢れてました

続いて八坂神社へ。白川通を南下し途中で給油。
丸田町通との交差点で右折して平安神宮の裏手を通過。
東大路通を左折して11:10、到着。
有名な祇園祭はこの八坂神社の祭礼である。それに相応しく本殿も豪奢な造りだ。
参道に出ていた露店に『焼竹の子』の店があった。開店前だったが激しく興味をそそられる。
京都のイベントや祭礼では一般的なのだろうか…情報を求めたい。

祇園祭で有名な八坂神社

祇園祭で有名な八坂神社

焼竹の子の露店…? 京都ローカルなのか!?

焼竹の子の露店…? 京都ローカルなのか!?

西楼門 東大路に面しています

西楼門 東大路に面しています

正面には四条のにぎやかな町並みが

正面には四条のにぎやかな町並みが

次は京都観光の定番・清水寺。東大路を南下。
五条通手前から清水寺へ続く坂道・清水坂は物凄い渋滞だった。
観光バスとタクシーと修学旅行生がひしめき合っている。
駐車場には10:30到着。その先も人ごみが物凄かった。
中学生たちがはしゃぎまくり。一人が何かに興味を持つとグループ全員がそれに続く。
皆でスパイダーマンのマスクなど土産に買ってどうするのだ。

清水坂は修学旅行生で大賑わい

清水坂は修学旅行生で大賑わい

清水寺 あれに見えるは仁王門に三重塔

清水寺 あれに見えるは仁王門に三重塔

慣用句でも有名な清水の舞台はさすがになかなかの高さだ。
それよりも名前通り真っ黒な大黒天の方がインパクト大である。
カルピスやダッコちゃんはNGだが、これはいいのかなぁ?

清水寺 一寺一宗の北法相宗だそうです

清水寺 一寺一宗の北法相宗だそうです

清水の舞台越しに京都市街を眺望

清水の舞台越しに京都市街を眺望

渋い声でブルースを歌い出しそうな大黒天

渋い声でブルースを歌い出しそうな大黒天

それにしても敷地が広い。アップダウンも多くて歩きつかれてしまった。
バテバテになってバイクに戻る。
12:20、次の目的地・伏見稲荷大社へ向かって出発。
東大路に出るまで、また渋滞に嵌った。
この辺りは京都市街の外れに近い。
さすがのyumasoul氏もこの先は守備範囲外のようだ。
GPSのナビまかせで進み、少し迷いつつ12:35、伏見稲荷大社に到着。
狛犬代わりに狐が配されているのは豊川稲荷と同じだが、何か変なものをくわえていた。
十手の先を「の」の字に変えたようなアイテムである。なんだろう?
ちなみに狐は祭神の眷属であって神様そのものではないようだ。
全国3万社を超える稲荷神社の総本宮だけあって、楼門も本殿も朱塗りの豪華な造りだった。

伏見稲荷大社 朱塗りの楼門

伏見稲荷大社 朱塗りの楼門

狛犬ならぬ狛狐?

狛犬ならぬ狛狐?

さて、ここまで回ってきたが思っていたよりも時間に余裕がある。
yumasoul氏との相談の結果、せっかくなので宇治・平等院へ行ってみることにした。
R24に出て桃山経由で一気に南下。
県道241号に合流して宇治川の流れにそって快走。
快晴とまではいかないが、暑いくらいの陽気である。
13:15、平等院に到着。有料駐車場にバイクを停めて敷地内へ。
伽藍がいくつもあるが、やはり鳳凰堂の様式美が屈指である。
左右対称の堂宇が正面の池に映え、美しいシンメトリーを描いている。
順路に従い宝物展示施設「鳳翔館」も覗いてみた。
本尊の阿弥陀像の蓮華座や、それを取り巻く楽天の配置が再現されていた。
建立当時は極楽さながらの目を見張る華麗さだったに違いない。

平等院鳳凰堂 10円玉でおなじみですね

平等院鳳凰堂 10円玉でおなじみですね

平安時代の名門・藤原家が建立したそうです

平安時代の名門・藤原家が建立したそうです

宇治まで来て、さすがに疲れたのでちょっと休憩をとろう。
駐車場そばの御茶屋でお抹茶セット500円を頼んで一服。
爽やかな苦味が喉を潤す。ふぅ、落ち着くなぁ。

たまにはお抹茶もよろしゅおすえ

たまにはお抹茶もよろしゅおすえ

宇治川は昨日の雨で水量多め

宇治川は昨日の雨で水量多め

さて、次の目的にはずっと北の京都市街。
14:20、出発。宇治川沿いを戻り、川端通りに合流。車列に紛れて一気に北上。
15:00、今出川通を左折して、15:05、北野天満宮に到着。
学問の神様だけあって修学旅行生はやや多め。
境内は牛の像だらけだ。なぜ牛なのだろう?
と後で調べたら菅原道真公が亡くなられたのが丑の年、丑の日、丑の刻だったためらしい。へぇー。
参道を進むと立派な楼門(中門)が現れた。三光門と呼ばれ様々なモチーフの彫刻が彫られている。
この門について引率の先生が生徒たちに詳しく解説していた。

北野天満宮 三光門

北野天満宮 三光門

境内はモー牛だらけ 撫でると賢くなれるらしい

境内はモー牛だらけ 撫でると賢くなれるらしい

本殿に参拝した後、ふらりと絵馬所へ赴いた。
「願いが祈って幸せになりますように」と書かれた絵馬が秀逸。願いは祈らんだろ。
帰りしな、露店のたこ焼きを中学生のグループが買占めていた。
これも例の集団行動と思われる。若さよのぉ。

北野天満宮本殿 祭神は勿論天神様・菅公

北野天満宮本殿 祭神は勿論天神様・菅公

やはり合格祈願が多いですねー

やはり合格祈願が多いですねー

続いて金閣寺へ。さっと走って、15:40到着。
ここも定番の名所だけあって観光客の数が多い。
竹薮を抜け、受付を済ませるとすぐ正面に見覚えのある金色の楼閣が現れた。
豪奢な成金趣味という印象は拭えないがインパクトは絶大だ。
池の畔に咲く菖蒲とのコントラストが美しい。

金閣寺 さすが黄金の国ジパング

金閣寺 さすが黄金の国ジパング

水面の金閣と菖蒲の色合い…雅ですなぁ

水面の金閣と菖蒲の色合い…雅ですなぁ

正面の金閣を後にして裏手の庭園へと進む。
yumasoul氏に言わせるとこちらの方がお勧めらしい。
なるほど苔生す森や滝・草庵など、ひとつひとつに趣がある。

これぞ日本庭園 っといった趣です

これぞ日本庭園 っといった趣です

苔がまるで緑色の絨毯 涼風が心地良い…

苔がまるで緑色の絨毯 涼風が心地良い…

京都観光もいよいよ大詰め。次に向かったのは大徳寺
16:10到着。yumasoul氏に竹やぶ沿いの道を案内してもらった。
多くの名僧を輩出した禅寺だそうだが、大徳寺納豆の方が有名か。
かなり歩き疲れていたので正面に回るのは止めといた。

大徳寺裏手の道 どことなく京都っぽくていいですねぇ

大徳寺裏手の道 どことなく京都っぽくていいですねぇ

数多くの塔頭(坊)が建立されてます ここは宗務所?

数多くの塔頭(坊)が建立されてます ここは宗務所?

最後は今宮神社。っと、その手前で名物の炙り餅を食べる。
串の先に小さく刺さった餅が15本で一人前・500円。
白味噌を使った甘ダレが美味しくて妙に後を引く。
それにしても何故一人前が15本と決まってるのだろう?

今宮神社前 かざりやで一寸一服

今宮神社前 かざりやで一寸一服

名物あぶり餅 (゚Д゚)ウマー

名物あぶり餅 (゚Д゚)ウマー

今宮神社 疫病を鎮めるために建立されたそうです

今宮神社 疫病を鎮めるために建立されたそうです

今宮神社楼門 朱は厄除けの色なんですねぇ

今宮神社楼門 朱は厄除けの色なんですねぇ

これにて京都観光終了~♪
いやぁ、雨も覚悟していたが天気にも恵まれた。
バイクの機動力を活かして回った寺社は11箇所。
望みうる最高の一日…のはずだったが…。
16:50、夕食の前に一旦、yumasoul氏の家に帰宅。ふぅ疲れた。
宿泊と案内のお礼に何か美味しいものをご馳走させてもらおう。
だらだらと休憩しながら彼のPCを使ってネットで晩飯の目処を付ける。
「この店にしよう」と決まったところで再び出立。玄関先のバイクを動かして…
という場面で通りがかった車のスペースを気にしてバランスをくずしてしまった。
支えきれず、玄関のガラスにゆっくりとバイクの右グリップがもたれかかる…!! Σ(゚Д゚;)
絶えられなくなったガラスがパリーンっと音を立てて割れてしまった。あーあ…ヽ(TдT)ノ

はい、見事に割れたガラス あちゃーです

はい、見事に割れたガラス あちゃーです

一気に二人とも暗澹たる気持ちになってしまった。yumasoulさん、すんません…。
それでも一応、予定通り夕食は摂ろう。
19:00過ぎ、金閣寺近くの錦鶴というお店に向かう。
注文したのは金閣弁当お造り付き、3150円。
大きなお椀に色とりどりの京料理が盛られてやってきた。
どれもこれも美味しい…はずだが、あのガラスが気になって、ろくに味を覚えていない。
うーん…せっかくの料理が勿体無かったなぁ…。

金閣寺近くの食事処・錦鶴の金閣弁当

金閣寺近くの食事処・錦鶴の金閣弁当

京料理(゚Д゚)ウマー いや、正直それどこでは…

京料理(゚Д゚)ウマー いや、正直それどこでは…

20:00、yumasoul宅に戻った。ついでにバイクは玄関先から移動させた。
明朝僕は旅立ってしまう訳だが、彼のお宅のガラスがこのままではどうにも落ち着かない。
自分が滞在している間に問題を片付けたくてネットで検索。
24時間対応のガラス修理サービスを発見して早速申し込んだ。
メールや電話でやり取りして、一時間ほどでガラス屋が到着。
40分ほどで作業も済み、何と自分がいる間に修理完了した! これで、ほっと一安心。
yumasoul氏に迷惑を掛けたが、それは最小限で済んだ。
支払った修理代で充分ホテルに二泊可能、という落ちが付いたが…まぁ諦めよう。
旅の思い出はプライスレスということで…。



コメント

そうだ京都行こう — 2件のコメント

  1. ガラスの件、大変でしたね。
    それにしても京都をツーリングというのも良いですね。
    もう10年以上前に修学旅行で一度行ったきりなので
    もう一度行ってみたいです。
    京都観光のベースキャンプに使えそうなキャンプ場って
    あるのかな・・。ちょっとググってみます。

  2. 私は修学旅行以外にも絵本の営業で何度か行ってたのですが
    それでもやはり10年も前ですね。
    京都でベースキャンプできそうな場所、なかなか難しいと思います。
    宇治や琵琶湖辺りまで足を伸ばすしかなさそうな…。
    現実的なソリューションはYHかカプセルホテルでしょうかね。
    いっそ宿坊という手もありますが。

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