あぁ松島や


6:00起床。
横を向いて寝ていたらしく、目覚めたら隣の男の顔が目の前にあった。むぅ。
フェリーの中だった、と思い出す。波が高いのか、結構ゆれている。
牡鹿半島の沖合いだろうか。陸が近いのか携帯電話が圏内になっていた。
時間を確かめるついでに天気予報をチェック。「仙台 雨」…むむぅ。

どんよりどよどよ 夜が明けた

どんよりどよどよ 夜が明けた

7:00に朝食。
乗船券に朝食バイキングのチケットも付いていたので、レストランへ。
正規料金1100円なだけあって豪勢だ。ちゃんとしたホテル並。
デザートのナタデココが甘くて美味いかった。やっぱ疲れてるのかな。

和風にまとめてみました

和風にまとめてみました

9:00に入港の予定だったが、台風の影響で20分ほど遅れるとのこと。
仙台から名古屋への運航が危ぶまれていたが、そっちも一応出航を決定したらしい。
ただ、名古屋の台風の状況によっては、入港禁止措置が発令されて、沖合いで待機することになるかもとか。
僕には直接の関係はないが、名古屋まで行く人は大変だ。
さらに入港からバイクの降車までも意外と時間がかかった。
四輪車がのろのろ降りている間に雨具を着ておく。
バイクの降車は結局10:00。
バイクを固定している器具の解除方法の説明も一切無いまま、この位置まで出せとか言われた。
太平洋フェリーの甲板作業員は不親切だなぁ。

こんな感じで航路別の札を貼るです

こんな感じで航路別の札を貼るです

船を降りてみると曇ってはいたが雨は無かった。
時間的に余裕ありそうだし、ついでだからと、松島に寄ることに。
日本三景の一つでもあり、松尾芭蕉が絶句した景観と言う。楽しみだ。
R45で仙台市内を抜け、塩釜を経て、松島へ。
国道を外れて、10:40、双観山展望台に到着。

双観山展望台より松島湾を望む

双観山展望台より松島湾を望む

双観山への入口です

双観山への入口です

うーん、それほどでもないなぁ…。アングルが悪いのかなぁ…。。
不満が残るので、さらに奥松島の壮観台という展望台へ行くことにした。
松島には四大観と呼ばれる、特に優れた四つの視点があるらしい。
「壮観」はそのうちの一つだそうだ。
松島海岸から五大堂に掛けては完全な観光地で人ごみも酷かったが、
県道27=奥松島パークラインに入ると町並みも落ち着いてきた。
この辺りの名物・岩牡蠣を売る店が多い。
「昼飯は牡蠣にするかな」とか考えつつ、奥松島・大高森へ。
嵯峨渓の周遊船乗場を横目に、壮観台の入口に到着。
…だが、階段で山を登らねばならないようだ。むぅ。
裏から登れないかなとうろうろ探すと、それらしい未舗装路の山道があった。
轍もあるので、一応車でも進めるようだ。迷わずセローで突入。
少しでも未舗装路があると走りたくなってしまう…。
ルンルン気分で2・3kmほど登った辺りで、轍が消えていた。

ここまでは走りやすい路面でした

ここまでは走りやすい路面でした

ここから先は徒歩で行った方がよさげ

ここから先は徒歩で行った方がよさげ

路肩のスペースにバイクを止め、ここからは徒歩で進む。
むぅ、案の定。落ち葉の急勾配の先は、木の階段のハイキングコースだ。
こりゃきつい。テンション、一気にダウン。

まぁセローなら行けるかもしれませんが

まぁセローなら行けるかもしれませんが

ハイキングコースを荒らすのはNGやね

ハイキングコースを荒らすのはNGやね

ヒイヒイハアハア言いながら700mほど登って、11:30、ようやく到着。
表のルートから登ってきた観光客が数名。
みんな望遠レンズのカメラで気合が入ってるなぁ。

奥松島・壮観台より松島湾を望む

奥松島・壮観台より松島湾を望む

うーん、ここもそれほどでもないなぁ…。天気が悪いかなぁ…。
晴れていれば空の色を反射して、海の青がもっと映えるのだろうか…。
もしかしたら北海道で絶景慣れしてしまったのかなぁ…。
いつかまた、もっとコンディションのいい日に来てみよう。
台風と曇天を恨みつつ下山。
さて、そのまま三陸自動車道で帰路に着くつもりだったが、その前に食事がしたい。
ここに来るまでの間に、何箇所も食事する場所があったから、この先もあるだろう。
と思ったのが大間違い。三陸自動車道・鳴瀬奥松島ICまで走ったが何も無い。
仕方なく、ICには入らずにそのままR45を仙台方面に進んだが、やはり何も無い…。
ラーメン屋は何件かあったが、何となく負けた気がしそうなので対象外。
ここまで来たら岩牡蠣か仙台名物の牛タンしか無いだろう。
意地になって1時間ほど走り、結局塩釜まで戻ってしまった。
12:30、国道沿いにようやく見つけた海鮮食堂・やま登に決定。
腹ペコで岩牡蠣500円+刺身定食1350円を注文。
すぐに出された牡蠣を見てビックリ。

で…でかい…!!

で…でかい…!!

貝殻からはみ出そうなボリュームの牡蠣肉。
クリーミーな貝肉をちゅるんと一口で食べると、旨味の汁が口の中に溢れる。
いやぁ、こりゃ美味い。その後に出てきた刺身定食もなかなかのもの。
意地を張って正解だった。満足満足。

刺身定食 (゚Д゚)ウマー

刺身定食 (゚Д゚)ウマー

海鮮食堂・やま登 ごっつぁんでした

海鮮食堂・やま登 ごっつぁんでした

食事を終えて、いよいよ帰宅。1:00、三陸道の仙台港北ICへ。
川口ICまで約340km。東北道に合流した後は、ひたすら南下。
福島の辺りで、雨キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
台風の勢力圏内に入ったか?
雨具はすでに装着済み。覚悟は出来ていたのでひるまず進む。
土砂降りではないが、降雨範囲が広いので息つく暇が無い。
安達太良…那須高原…宇都宮…。
SAでいちごソフトとかたこ焼きとか食べながら、ぐんぐん南下。

雨を長時間走ると、ある時点から開き直ります

雨を長時間走ると、ある時点から開き直ります

…結局、東京までずっと雨…(ノд・、)
佐野SAあたりで日が暮れた。雨脚は結構強い。
深夜の雨の高速走行…東北自動車道の定番になるのかなぁ…。・゚゚・(∩Д`)・゚゚・。
18:00過ぎ、川口ICに到着。しかし、出口で数十台の長~い行列…。
一般車両の降車レーンが二つに対し、首都高・環状線の降車レーンは二十ほどもある。
向こうは行列も数台だ。料金精算所も暇そう。
…道路公団、なめとんか。
ちゃんと交通量を試算してレーンを配置しろ(#゚Д゚)ゴルァ。
関越道とか中央道はバイク専用レーンを設けてるぞ(#゚Д゚)ゴルァ
もしくはさっさとバイク用ETCを実用化しろ(#゚Д゚)ゴルァ
排気ガスに囲まれ冷たい雨に30分も打たれれば気持ちも荒む。
雨で濡れて高速チケットが破れてしまっていた。
いつもなら申し訳なく思うのだが、この時は料金清算所で無愛想に渡した。
本当は叩き付けたいくらいだったのだが…。
さて、そこからもきつかった。
都内で雨の夜、高速で流れる慣れていない道を走るのは怖い。
国道をずっと下り、環七に合流してようやくほっとする。
19:30、無事に帰宅。何はともあれ、よかったよかった。
セロー君、本当にお疲れ様♪
北海道ツーリングは無事終了…、いや…!
ツーレポを書き上げるまでが…ツーリング…なのだ…。
…。
…9日分のツーレポ、疲れたぁ…。



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