北海道、三日目も5:00起床。
朝食は納豆オムレツもどき。
食事の後は排泄。
ここのトイレは綺麗な水洗だった。すっきり。
テントを撤収して荷物をまとめて、出発前にちょっと整備。
まずチェーンに給油。
それと、エンジンに添加剤(スーパー・ゾイル)注入。
これは東京のバイク屋に勧められたやつ。
走行距離20000kmも越えて、ちょっとエンジンが疲れ気味のようだったので試してみた。
回転音が静かになり、レスポンスもスムースになった気がする。
高いが、それなりの効果はあるようだ。
高速道路や長距離ツーリングで無理させてるからなぁ。
チャリダー軍団に遅れること十数分。8:00出発。
まず、向かったのはピヤシリ越林道。
名前の通り、ピヤシリ山という山を越える林道だ。
昨夜行った温泉への道を、さらに奥へ。
すぐに林道の入口に到着。
上り勾配のワインディングを数km。
三叉路にぶつかるが、当面はピヤシリ山登山口への看板に従えばOK。
浮いた砂利の路面なので、スピードは控えめに。
登山口までほぼ尾根に沿っているので、アップダウンはあるが、急カーブは少ない。
8:21、ピヤシリ山頂への分岐に到着。
ただし、登山口へのゲートは、時間規制があるため閉じられている。
もともと登る気もないので、そのまま林道本線を直進。
山頂への分岐を越えた辺りから、視界がドーンと開けてくる。
美深方面の眺望が素晴らしいが、進行方向と逆なのが辛い。
すれ違う車は皆無だったので、時々停車しては振り返りつつ、のろのろ進んだ。
峠を越え、下り勾配に入ると、路面は固めの土に。
しっとりしてるのはいいのだが、凸凹が多い。
神門の滝への分岐のあたりにくると、勾配はなだらかになる。
やがて奥幌内本流林道に合流。
9:30、未舗装路30kmを走り終えて道道60に出た。
そこからは、とりあえずサロマ湖を目指す。
道道を南下してR239を左折して東へ。
日差しが強まり、だんだん暑くなってきた。
10:00ちょっと前に道の駅・にしおこっぺ花夢(かむ)に到着。
開館時間の10:00を待ったが一向に開く気配なし。
僕以外にも車が何台か開館を待っていたが、徐々に減っていく。
張り紙の細かい文字をよく見たら、今日は休館日だった。
もっと目立つように告知しろ!
20分弱を無駄に過ごしてしまったことを悔やみつつ出発。
10:30、R238との交差点手前にある道の駅・おこっぺに到着。
かなり暑かったのでソフトクリームを食う。
こちらのソフトクリームはミルクの味が濃くて、実に美味い。
なお、この道の駅にはディーゼルカーの車輌を利用した無料の簡易宿泊施設もあるらしい。
いざという時に利用しようかな。
のんびり休憩してからR238へ。
あとはひたすらオホーツクの海岸沿いを東南に。
追い越しざま、チャリダーに手を振ったりしながらハイペースな流れで進む。
下北半島もそうだったけど、こっちも地元の軽トラがムチャクチャ飛ばすんだよねぇ。
12:00過ぎ、サロマ湖畔に到着。
しばらく進んで道道961の交差点を右折し、すぐ左折。
幌岩山展望台への未舗装路、幌岩山浪速林道を登る。
路面はしまっていて走りやすいが、カーブが多く復員も狭い。
四輪も多いので気を付けて進んだ。
っと、道の真中にキタキツネだ。ぜんぜん逃げようとしない。
写真を撮りやすいのは嬉しいが、いつか轢かれないか心配だ。
12:30、幌岩山展望台の駐車場に到着。
後から京都ナンバーの大型のツアラーがやってきた。
あんなにでかいオンロード車でよく来るなぁ…。
声をかけたら、やっぱり未舗装はつらいらしい。
さて、展望台へ。ヒイヒイと階段を登る。
眺めれば壮大なサロマ湖が眼下に広がる絶景。
さすが琵琶湖・霞ヶ浦に次ぐ、日本で3番目に大きな湖だ。
真っ青な湖面の雄大さに圧倒された。
展望台を下りて林道を下り、R238へ出たのが13:00。
丁度良い頃合なので、交差点にあった北洋水産で昼食。
ウニを食べたかったが、売っているのはホタテとカニばかり。
迷った挙句、食べたのはオリジナルメニューのホタテバーガー280円&サケバーガー300円。
ホタテの方は、ホタテフライがゴロゴロ何個も挟んである。
サケの方は、サケの切り身のでっかいフライ。
M社のフィレオフィッシュの3倍くらいの厚みでボリュームたっぷり。
足りるか不安だったが、お腹いっぱいになった。
食後、オホーツクを離れ、内陸へ。
道道103からR333を経て安国という町でR242に合流。
この辺りに次の林道への分岐があるはずなのだが。
ツーリングマップルの座標がずれていて、GPSを使っても入り口がわからず右往左往。
地元民にたずねてようやくたどり着いた。
14;25、仁田布(ニイタップ)林道、走行開始。
仁田布川に沿ってフラットダートをしばらく進むと工事中。行けるかな?
監督らしき人にこえをかけたら、通過可能とのこと。
パイロンをどけてもらい、奥へ。そこから先は緑茂る荒れた道だった。
途中、何度かキタキツネに出会った。中には3匹連れも。
連中、まるで猫のようにうじゃうじゃいるなぁ。
何となく、ありがたみが薄れてくる。
15:00、17km走行終了。本日の林道探索はこれまで。
昨日の看板と、タイトなスケジュールを反省し、15:00以降の林道突入は自粛することにしたのだ。
ってわけでキャンプ地を目指す。
R242を南下、R39を右折して西走。道の駅を目標に進む。
ショートカットできるかも知れない林道ルートもあったが、自粛自粛。
15:50、道の駅・おんねゆ温泉に到着。
地図だとこのすぐ側にキャンプ場があるように見えたのだが、案内が見当たらない。
温泉街をうろうろさまよって、ようやく看板を発見。
案内に従って川を渡り、パークゴルフ施設を巡る未舗装路を数100m走った。
16:00、留辺蕊(ルベシベ)つつじ公園のキャンプサイトに到着。
駐車場にあるのは一台のワゴン車だけ。
関西から車中泊しながら旅をしているという、おっちゃんがいた。
いろいろと話すが声がかすれて、さっぱり聞き取れない。
たぶん、普段から酒を飲みすぎて喉が焼けてしまったのだろう。
適当に相槌を打って、テント設営に専念した。
テントを張り終え、米を水に浸してから食料買い出し&給油。
国道沿いのホクレンとAコープに向かった。
ついでに道の駅に併設された土産物屋で牛乳を飲む。飲み放題300円。
温根湯(オンネユ)温泉街を経て、キャンプ場へ戻る。
しかし、この温泉街。改めて眺めると、まるでゴーストタウンだ。
商店街はシャッターが軒並み閉められ、不気味なほど寂れている。
国道沿いは栄えているのに…何か、こうなってしまった理由でもあるのかなぁ…。
あっ? もしや今流行の「廃墟マニア」を呼び込むためかっ!?
17:40。キャンプ場へ戻ると、バイクが何台かいて、テントが増えていた。
とりあえず僕は食料をテントに置いて、温泉へ。
現地に来るまで道の駅に温泉があると思い込んでいたが、勘違いだった。
で、向かったのはホテル大江本家。
ゴーストタウンに囲まれながら、唯一成功を収めているようだ。
そこ以外に日帰り湯で入れそうな場所が見つからなかった。
(後から調べたら、ここ以外にも日帰り湯はあるらしい)
入浴料は800円と高いけど、設備は充実している。
更衣室の隣にはコインランドリー200円もあるので、長期ツアラーは覚えておくといいかも。
キャンプ場に戻って、トウモロコシを齧りつつビールで晩酌。
夕食のオカズは、松前漬。
炊飯時の重石に乗せたフライパンの余熱がもったいないので、ついでにスクランブルエッグも。
19:00には食べ終わった。
片づけを済ませて、あとはシュラフに包まってのんびりと過ごすだけ。
翌日以降の計画を練ったり、簡単な日誌をPDAで記録したり…。
22:00就寝まで時間的に余裕タップリ。
長旅はこのくらいのペースが丁度いいねぇ~。