涼む木かげをねがひてぞ行く


さて、8月。梅雨も明けたし出かけるには良さそうな空模様。
東京にいても暑いだけだ。涼を求めるならやはり山が良いだろう。
ほとんど予定も立ててないが、一丁群馬方面にでも出かけてみるか。
ってことで、8:05、出発。
目白通りから関越道へ。9:30、上里SAで小休止。
10:00、前橋ICで降りて市街地を抜ける。
赤信号で停車すると暑さでくらくらしてくる。
一応、原嶋屋総本家に寄ってみたが開店前だった。

焼きまんじゅうの原嶋屋総本家 開店前

焼きまんじゅうの原嶋屋総本家 開店前

赤城山を目指し、県道4号=赤城道路を一路北上。
10:30、観光案内所の公衆トイレで用を足す。
標高が上がるに連れて涼しくなってきた。
木陰に冷された風が気持ちいい。

観光案内所にて 今日は暑くなりそうです

観光案内所にて 今日は暑くなりそうです

赤城道路 爽やかな森林を抜けます

赤城道路 爽やかな森林を抜けます

10:50、赤城山山頂の大沼に到着。
名前のイメージよりはこじんまりしている。水は綺麗だ。
湖畔はキャンプ客や釣り人で賑わっていた。

赤城山大沼 カルデラ湖です

赤城山大沼 カルデラ湖です

水が綺麗ですねー 気持ち良さそう…

水が綺麗ですねー 気持ち良さそう…

11:00、小鳥ヶ島の赤城神社へ参拝。
小奇麗な社殿では何やら祭祀が行われていた。
祭神は赤城大明神を始めとする神様。
山岳信仰に「権現」号は多いけど、「明神」号は珍しいなぁ。

赤城神社 赤城大明神を祀ってます

赤城神社 赤城大明神を祀ってます

大沼に囲まれた小鳥ヶ島の赤城神社

大沼に囲まれた小鳥ヶ島の赤城神社

大沼で折り返すようにして県道16号へ。
小沼を観てから裏道のような隘路を南下する。
幅員は狭く、路肩の雑草の繁り方も酷い。
その上、交通量も意外と多いので油断がならぬ。
11:40、降ったところの赤城神社(縣社)へ出た。

小沼 鬱蒼と繁った森にひっそり佇んでます

小沼 鬱蒼と繁った森にひっそり佇んでます

赤城神社(縣社) 境内にご神水が

赤城神社(縣社) 境内にご神水が

空っ風街道=旧赤城南麓広域農道を左折。
交通量の少ない快走路を東へ進み、11:50、R353に出た。
大間々でR122に合流し、そのまま桐生を目指す。

空っ風街道 逃げ水を追いかけて走ります

空っ風街道 逃げ水を追いかけて走ります

桐生市街の中心部は祭礼のため通行止め。
群馬ソースカツ丼元祖の店・志多美屋に到着したのは12:25。
迂回と駐車ポイント探しでずいぶん手間取ってしまった。
しばらく順番待ちをして座敷の席をあてがわれる。
注文したのは6個入りソースカツ丼の大盛、1130円。
っと、そこへ店員さんから相席のお願いをされた。
現れた男性の雰囲気が只者ではない。醸すオーラが黒洋梨さんに似ている。
『暑いですね、食べ歩きですか』と水を向けたところ、ダー岩井さんのサイトを話題に出された。
話してみればブログを開設してるオフ車乗りで釣り好き・林道好きとのこと。
「釣りキチ四平」さんというHNもダーさんのサイトで見覚えがある。偶然とは面白い。
その場でもデカ盛り店情報をいただいたが、帰宅後ブログを読んでレベルの違いにただ脱帽。
TVでも活躍している大食いのプロの方とは知らなかった。頑張ってください。
さて、ソースカツ丼がやってきた。
乗せられた6個のカツはほどよい厚さと大きさ。
群馬ではキャベツの千切りなどは敷かないらしい。
新潟のタレかつ丼と嗜好性が似ている気がする。
ソースはあっさり味で大盛の丼飯もガツガツ完食。
釣りキチ四平さんは食べ終わって一足お先にお勘定してる。うーん、さすがだ…。

群馬ソースカツ丼元祖の店・志多見屋

群馬ソースカツ丼元祖の店・志多見屋

群馬ソースカツ丼 シンプルでメチャ(゚Д゚)ウマー

群馬ソースカツ丼 シンプルでメチャ(゚Д゚)ウマー

釣りキチ四平さんのバイクを見送って、13:10、出発。
市街地を離れ、県道66号で桐生川ダム方面へと北上。
午後の日差しに焼かれる身を渓流沿いの涼風が癒す。
さらに県道337で山の中へ分け入り、三境林道で峠を越えた。

三境林道 全線舗装ですが楽しい道です

三境林道 全線舗装ですが楽しい道です

三境林道より上毛の山々を望む

三境林道より上毛の山々を望む

14:00、草木ダムの湖畔に出た。
草木橋を渡ってR122に合流。足尾方面に北上する。
橋のたもと辺りによさ気な幕営ポイントを見つけた。一応チェック。

草木ダム 渡良瀬川を堰き止めたダムです

草木ダム 渡良瀬川を堰き止めたダムです

草木橋 左の工事中の辺りが良さ気…

草木橋 左の工事中の辺りが良さ気…

14:20、足尾駅に到着。ここでちょいと休憩。
売店でアイスを買って涼を摂る。んめー。
タイミングよく駅にトロッコ列車も入ってきた。趣があってよろしい。
さて、今日の幕営地だが足尾ダムの上流に目星をつけておいた。
健さんの地図を頼りに仁田元沢林道を目指してみよう。

チョコアイス 冷たくて(゚Д゚)ウマー

チョコアイス 冷たくて(゚Д゚)ウマー

足尾駅とトロッコ列車

足尾駅とトロッコ列車

鉱毒事件で有名な足尾銅山跡を横目に走り、14:45、銅親水公園に到着。
目的地はここからさらに奥なのだが、残念ながら頑丈なゲートで封鎖されていた。
「テレビカメラ監視中」とまで書かれていては、モゴモゴも出来ない。諦めてUターン。

足尾銅山跡 廃墟マニアにはたまりませんなぁ

足尾銅山跡 廃墟マニアにはたまりませんなぁ

渡瀬川の七段の滝 上流に銅親水公園があります

渡瀬川の七段の滝 上流に銅親水公園があります

足尾ダムより上流の林道はゲート閉鎖

足尾ダムより上流の林道はゲート閉鎖

古川橋という史跡の隣の橋から舗装林道舟石線に右折。
峠には幕営候補地になりそうな駐車場があった。ここも一応チェック。
15:10、銀山平に抜けたが山奥への道はやはりゲート閉鎖。残念。

林道舟石線 峠の駐車場からの眺め

林道舟石線 峠の駐車場からの眺め

舟石 この石が地名の由来だそうです

舟石 この石が地名の由来だそうです

R122へ出て少し南へ下り、餅ヶ瀬渓谷も探索してみた。
未舗装林道・餅ヶ瀬線をゲートまで往復するも幕営に適したポイントは見つからず。
ただ、途中に名水があったのは収穫だ。ペットボトルの水を入れ替えておく。

餅ヶ瀬渓谷 入口近くの名水 (゚Д゚)ウマー

餅ヶ瀬渓谷 入口近くの名水 (゚Д゚)ウマー

林道餅ヶ瀬線 今日初めてのダートです

林道餅ヶ瀬線 今日初めてのダートです

うーん、どうしたものか。途中、チェックしておいた草木ダム湖畔にするか…。
R122を南下して16:00、当該ポイントへ到着。
現在は営業していないボート乗り場らしく、公衆トイレがあった。水が出ることを確認。
橋からは良さそうに見えた辺りは工事現場で、作業後は閉鎖されてしまいそうだ。
だが、その手前に小さな公園がしつらえてあった。
国道からも橋からも目立たず、こちらの方がロケーションも好ましい。
うし、ここに決定。工事作業が終わる(おそらく17時)まで時間をつぶそう。
ダム湖沿いを南下して、道の駅・富弘美術館に到着。
併設されたコンビニで買出し。さらに南下して給油も済ませた。
これで準備万端整った。

草木橋下の工事現場 キャンプ場? 公園?

草木橋下の工事現場 キャンプ場? 公園?

道の駅・富弘美術館 ドライブインは変な装飾だらけ

道の駅・富弘美術館 ドライブインは変な装飾だらけ

風呂を求めて国民宿舎・サンレイク草木へ。
…っと、その手前に怪しげな林道を発見。
暇つぶしに往復してみたが、路面陥没に雑草草繁茂で廃道状態だった。
片道3km余り。最後は展開場で行き止まり。
ここで野宿も出来ないことはないが、熊や野犬が怖い。

林道出屏線 四輪は無理です

林道出屏線 四輪は無理です

この季節の林道は雑草に悩まされますね

この季節の林道は雑草に悩まされますね

17:00、国民宿舎・サンレイク草木に到着。
入浴料は500円。子供の団体がいたが丁度風呂から上がったばかりのようだ。
温泉ではなく塩素臭が強かった。まぁ汗が流せりゃ何でもいいさ。
ただ露天風呂の虻の多さには参った。刺されなくて助かった。

国民宿舎・サンレイク草木 子供うるせー

国民宿舎・サンレイク草木 子供うるせー

草木ダムの幕営ポイントへ戻ると既に工事は終わっていた。
しめしめと公園に入ってテントを張る。この公園、最近人が来た気配すら無い…。
入口も判り辛いし、案内もないからなぁ…まぁ、こっちにとっては都合が良いが。

樹に囲まれた段状の部分が本日の幕営ポイント

樹に囲まれた段状の部分が本日の幕営ポイント

こんな感じで設営完了 一晩お世話になります

こんな感じで設営完了 一晩お世話になります

コンビニの品揃えが悪かったため、晩酌は出来合いのツマミとビール・発泡酒。
虫除けスプレーと蚊に効くカトリスを駆使し、夜風に涼みつつチビチビ飲る。
はぁー、今日も一日疲れたー。最後の締めはぺヤングソースやきそば。
ローカルフード・データベースの写真撮影が目的だが、たまにはよかろう。

本日の晩酌 日本酒は飲まず仕舞いでしたが

本日の晩酌 日本酒は飲まず仕舞いでしたが

群馬が誇る至高のカップやきそば ぺヤング

群馬が誇る至高のカップやきそば ぺヤング

お湯を沸かそうとガソリンストーブを準備。ポンピングをしばらくしてたら手応えがなくなった。
メンテナンスキットで分解してみるとポンプの先のゴムパッキンが切断している。
部品を交換して再びポンピングをしてみたが、またしばらく手応えがなくなった。
うーん、どうやらポンプの筒側に凹凸でも出来たのか…。
幸い、お湯を沸かせる程度には内圧は高まっていた。
ガソリンストーブ修理のことに気を取られつつ焼そばを食す。

ガソリンストーブ ポンプ部 壊れちった

ガソリンストーブ ポンプ部 壊れちった

ぺヤングソースやきそば 四角(゚Д゚)ウマー

ぺヤングソースやきそば 四角(゚Д゚)ウマー

水面を渡る涼風がメッシュ越しにテントの中を吹き抜ける。
今夜は心地よく眠れるなぁ…と思った矢先、爆音馬鹿が現れた。
草木橋を何度も往復し谷間に下品なコール音を轟かせている。
さらにはお約束の花火と嬌声。いったい何が楽しいのやら。
何度も去っては現れる。ダムをグルリと回って来てるのだろうか。
結局23時くらいまで喧騒は続いた。全く迷惑極まりない…。
そうそう、迷惑といえばここのトイレ。
現場のおっちゃん、ティッシュは流すなよな。
詰まって困るのはたぶん監督だぞ。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*