歩きつづける彼岸花咲きつづける


いやぁ、参った。一晩中、例の仔猫につきまとわれた。
テント越しに足をつついたり、枕元に寄ってきて頭上10cmの位置で鳴いたり。
追い払おうとして手で払ったら、鼻先にヒットしてしまった。
逃げ出して以降は、テントとも一定距離を保つようになった。
セローのシートに登って、ちんまりと香箱を組んでる。
爪立てるなよ。匂い付けするなよ。蚤うつすなよ。
6:00、起床。例の猫はなぜか見当たらない。
朝食は小豆島で買って以来食べる機会の無かった素麺を茹でる。
水道まで持ってて流水で締め、出来合いのそばつゆでチュルチュルといただく。
何故か米も茶碗半分くらい炊いて、ふりかけを掛けて食べた。
ふん! 仔猫が戻ってきたら食べさせるつもりなんて、なかったんだからね!!

小豆島でバラ売りしてた素麺 ようやく喰える…

小豆島でバラ売りしてた素麺 ようやく喰える…

ズズズっと二把くらい軽く喰えちゃうね

ズズズっと二把くらい軽く喰えちゃうね

テント撤収中にお遍路さんは先に出発。
八十八箇所巡りを始めてこれまで一ヶ月。
残り一ヵ月半で完了の予定だそうだ。
徒歩で一日30km~35kmペースとのこと。
「では、お気をつけて」と互いの道中の無事を祈った。

お遍路さん 今頃どの辺歩いてるかな

お遍路さん 今頃どの辺歩いてるかな

さて、僕もそろそろ出発しますか

さて、僕もそろそろ出発しますか

8:15、出発。R317で道後を目指す。
峠越えの道でなかなか楽しい。
途中、玉川ダム湖畔の龍岡キャンプ場をチェック。
ここも幕営候補地だった。
シンプルな設備だがなかなかよさげだ。

玉川ダム湖畔の龍岡キャンプ場

玉川ダム湖畔の龍岡キャンプ場

ふむ、なかなか 機会があったら使わせてもらおう

ふむ、なかなか 機会があったら使わせてもらおう

水ヶ峠トンネルを越え下り勾配に。
道端にときどき彼岸花が見える。
連日の残暑で忘れがちだが、もうお彼岸か…。

今治から道後への道 彼岸花が咲いてました

今治から道後への道 彼岸花が咲いてました

勾配もゆるやかになり、松山市街に入る手前でr187へと右折。
9:20、道後温泉本館に到着。400円を支払って入浴。
ここも久しぶりに来たが、やはり建物が秀逸だ。
泉質は大して特徴は無い。普通の風呂の感覚で入った。
風呂上りに商店街をちょっとうろつく。
一六タルトのバラ売り、一個84円を発見。
柚子の風味が爽やかだ。

道後温泉本館 松山の象徴ですね

道後温泉本館 松山の象徴ですね

一六タルト 柚子風味で(゚д゚)ウマー

一六タルト 柚子風味で(゚д゚)ウマー

ここまで来たついでなので、松山城にも寄ってみた。
10:10、松山城ロープウェイ乗り場に到着。
500円を支払ってリフトで上まで登る。

リフト(500円)に乗って松山城へ

リフト(500円)に乗って松山城へ

天守閣が見えるまで、結構歩くのね…

天守閣が見えるまで、結構歩くのね…

さらに徒歩で10数分。本丸の広場に出た。暑い。疲れた。
ずいぶんと規模の大きな城だ。松山市街の眺めが素晴らしい。
時間に余裕は無いので天守閣の中へは入らなかった。
売店で食べたいよかんソフトがメチャ美味。

松山城より松山市街を一望

松山城より松山市街を一望

松山城天守 おー、何か美しいなぁー

松山城天守 おー、何か美しいなぁー

別方向 坊ちゃんスタジアムとかあるはずだけど…

別方向 坊ちゃんスタジアムとかあるはずだけど…

いよかんソフト 爽やかな酸味で(゚д゚)ウマー

いよかんソフト 爽やかな酸味で(゚д゚)ウマー

下まで戻って10:50、出発。
今治で昼飯を食べる予定だが、来た道を戻るのはつまらない。
海岸寄りのR196を使うことにした。途中、11:20、道の駅・風早の郷風和里に寄り道。
結局、海は大して見れなかったが、かなりハイペースで進むことが出来た。

道の駅・風早の郷風和里

道の駅・風早の郷風和里

R196沿い、北条の海岸線

R196沿いの海岸線、北条の海岸線

11:40、r38を左折して今治市街へ。
11:50、重松飯店に到着。今治の隠れ名物・焼豚玉子飯670円を注文。
器に盛った飯の上に焼豚を敷き、目玉焼きを二つ乗せ、タレをぶっ掛け。
これが不味いわけが無い。B級グルメの王道的スタイルだ。
あぁ、美味かったー。

重松飯店 どこにでもありそうな中華屋さん

重松飯店 どこにでもありそうな中華屋さん

焼豚玉子飯 いかにもB級グルメでメチャ(゚д゚)ウマー

焼豚玉子飯 いかにもB級グルメでメチャ(゚д゚)ウマー

食べ終わって、いよいよしまなみ海道へ。
12:15、今治北ICから西瀬戸自動車道へ乗る。
来島海峡大橋を渡り、大島南ICですぐ降りた。
道の駅・よしうみいきいき館で来島海峡大橋をバックに記念撮影。
R317で大島北ICへ向かい、また西瀬戸道へ。

大島にて さぁ、しまなみ海道へ!

大島にて さぁ、しまなみ海道へ!

伯方島を抜け、大三島でまた降りた。
道の駅・多々羅しまなみ公園から多々羅大橋を撮影。

道の駅・今治市多々羅しまなみ公園

道の駅・今治市多々羅しまなみ公園

多々良大橋 その先も橋と島が待ってます

多々良大橋 その先も橋と島が待ってます

13:00、伊予国一ノ宮・大山祇(おおやまづみ)神社に参拝。
主祭神は大山積神(おおやまつみのみこと)。境内の楠木が印象的だ。
日本総鎮守として位置づけられてると初めて知った。
武具などの国宝も多数展示されてるのだが、今回は残念ながらパス。
観光バスでやってきた団体と入れ替わるように去る。

伊予国一ノ宮・大山祇神社

伊予国一ノ宮・大山祇神社

乎千命御手植の楠 樹齢2600年とか

乎千命御手植の楠 樹齢2600年とか

へぇ…日本総鎮守なのね…

へぇ…日本総鎮守なのね…

大山祇神社拝殿

大山祇神社拝殿

13:20、大三島ICから再び西瀬戸道に乗り、多々羅大橋で生口島へ渡る。
愛媛県よ、さようなら。広島県よ、こんにちは。
生口島に上陸してすぐの瀬戸田PAに寄り道。
ここで友達に土産として頼まれていたはっさくゼリーを発見。
パッケージのキャラクター、はっさくボーイが人気らしい。
残念ながらバラ売りはしてないので、この場では食べられないようだ。
早速、自分の分も含めて東京に送った。
(実は生産地の因島だとバラ売りもあって、しかも安く買えるらしい…orz)

生口島・瀬戸田PA あぁーあぢぃ…!

生口島・瀬戸田PA あぁーあぢぃ…!

因島のはっさくゼリー バラ売りしてくれないのね…

因島のはっさくゼリー バラ売りしてくれないのね…

途中で見つけた動物注意の標識 猪は初めてだ!

途中で見つけた動物注意の標識 猪は初めてだ!

因島大橋 段々本州に近づいてきました

因島大橋 段々本州に近づいてきました

その後も因島・向島と経て、14:10、尾道で本州に帰還。
しまなみ海道を走行完了。あぁ…またR2を走らにゃならんのか。
尾道バイパス・三原バイパスと繋いで西へと急ぐ。
14:35、三原で給油。
ついでに今日泊まる予定のキャンプ場に電話。
当日受付も可能だが、一応、予約しといた方が良いらしいのだ。
この時間の当日予約は意外だったようだが、問題ないとのこと。ほっ。
その後もR2で広島方面へと走る。
平日の一桁国道は半分以上が大型車だ。
排気ガスが辛い。擦り抜けもしにくい。ふぅ。
15:20、東広島市でR375へ左折。さらに15:45、r66へ。

郷原付近の黒瀬川 国道を外れてホッとしたとこで撮影

郷原付近の黒瀬川 国道を外れてホッとしたとこで撮影

この辺の稲も良く実って…刈り入れももうすぐかな

この辺の稲も良く実って…刈り入れももうすぐかな

r31で焼山市街を抜け、16:05、呉市野外活動センター・つつじが丘キャンプ場に到着。
受付を済ませて場内へ。バイクで乗り込み可なのは嬉しい。
管理人の方々も明るく親切だ。これで250円は安いなぁ。

呉市つつじが丘キャンプ場 要予約

呉市つつじが丘キャンプ場 要予約

テントを張り終えて、16:45、プチツー&食事に出た。
r66経由でr174に接続して、峠越えで呉市街を目指す。
狭い道だが、峠を越えると良い眺めが待っていた。
呉が近くなっても道の狭さは一向に変わらない。
向こうから続々と仕事を終えて帰宅する車がやってきた。
こんな道を普段から通勤・通学に使ってるのだろうか…辛そうだ…。

県道174号=瀬野呉線 幅員狭い険道です

県道174号=瀬野呉線 幅員狭い険道です

県道瀬野呉線より呉市街を遠望

県道瀬野呉線より呉市街を遠望

先に呉で食事をして行こうか、それとも野呂山へ行ってから呉に戻るか。
少し悩みつつも後者を選択し、17:20、R185を左折。
広市街を抜けるまで酷い渋滞が続く。
ややグッタリしながら、17:35、さざなみスカイラインに到着。
ウネウネとワインディングを上り始める。
キャンプ地で着替えて半袖半ズボンなので、肌寒い。
道端にある展望台に寄り道しつつ、グイグイ高度を上げる。

さざなみスカイライン

さざなみスカイライン

野呂山の山肌をグリグリと登ってゆくのです

野呂山の山肌をグリグリと登ってゆくのです

途中の展望台から川尻周辺を眺望

途中の展望台から川尻周辺を眺望

山頂はロータリーになって各方面と繋がってます

山頂はロータリーになって各方面と繋がってます

17:50、山頂のロータリーに到着。
標高は714mもあるらしく、かなり肌寒い。
さらに移動してかぶと岩展望台へ。これは素晴らしい眺めだ。
しばらく佇み、暮れてゆく瀬戸内の島々を堪能した。

暮れてゆく安芸の島々

暮れてゆく安芸の島々

空と海は霞んで分かち難く

空と海は霞んで分かち難く

夕陽は彼方の山の端へ隠れゆく…

夕陽は彼方の山の端へ隠れゆく…

さて、呉に戻って晩飯にすっか!
18:05、さざなみスカイラインを下り始める。
R185まで一気に降りたが、そこからの渋滞がまた酷い。
この辺りは慢性的な渋滞なのだろうか?
特に広から呉に抜ける、休山トンネルが酷かった。
換気が追いつかないのか、内部はサウナ状態。
動いていたからよかったが、5分も停車していたら気を失いそうだ。
18:50、呉市街でバイクを降り、呉冷麺の元祖の店・珍来軒を徒歩で探す。
進入禁止・一方通行だらけでバイクが使えないのだ。
おまけに建物が密集して電波が届かず、GPSが余り役に立たない。
なかなか見つからず、八百屋さんに聞いて、19:10、ようやく探し当てた。
しかし、すでに営業終了…orz

呉の冷麺専門店・珍来軒 本日の営業終了…orz

呉の冷麺専門店・珍来軒 本日の営業終了…orz

下調べの段階で夕方まで営業してると思ったのだが、実際は18時までだった。
(麺とスープがなくなり次第、早めに終了することもあるらしい)
あぁ…野呂山行く前に、食べておけばよかった。僕の痛恨のミスである。
代わりに呉冷麺を食べられそうな店を探してみたが、そう都合良く見つかる訳もない。
結局、呉冷麺は食べられず。諦めてr31で焼山に戻る。
ここでもまた渋滞。最終的に焼山のスーパーで夕食を調達。
晩酌のつまみにと楽しみにしてた練物・がんすも、時間が遅かったため売り切れていた。
不運は重なるものだ。ま、いまさら悔いても仕方ない。気持ちを切り替えよう!
20:20、キャンプ場に帰還。
結局、風呂も入らず終い。ま、昼間に道後温泉に入ったから良いか。
夕食はただの冷し中華に発泡酒、バナナ。特にコメントなし。

本日の夕食 冷めんはごく普通の冷し中華

本日の夕食 冷めんはごく普通の冷し中華

食べ終わって、写真・ログを整理してすぐに就寝。
瀬戸内ツーリングも残すは2日のみ。幕営も後一回だけか。
旅の終わりが近づくと、なんとなく切ない気持ちになるのだが今回はちょっと違う。
帰りのフェリー、冷房が効いた中で寝られるかと思うと楽しみで楽しみで…♪



コメント

歩きつづける彼岸花咲きつづける — 4件のコメント

  1. ときどき、覗かせてもらっています。
    なにげに、わたしの実家の近くの桜井が!!
    せっかくでしたら、キャンプ場から近くの温泉や岩風呂(天然のサウナ)にネタ的には行ってもらいたかったなぁ。

  2. へっぽこ林道ライダーさん、コメントありがとうございます~!
    桜井海岸の辺りがご実家なんですか。
    林道天国・四国を走り回ってらっしゃるんでしょうね…
    羨ましいです(><)
    「明日朝一で道後温泉に行くから、今日は風呂いらねぇや」と
    この日は風呂は省略してしまいました。
    今調べてみましたが、桜井石風呂ってのがあるんですね。
    なかなか面白そう…と思いましたが、今年の営業は8月26日で終わってたようです。残念。

  3. そうでした夏の間だけでしたよね。ちなみに、この石風呂は弘法大師がつくったといわれ、入るとその年は風邪をひかないと言い伝えられています。
    >林道天国・四国を走り回ってらっしゃるんでしょうね
    は~い、走り回っております。昔に比べダートも少なくなりましたが、まだまだ雑誌やネットに紹介されていないロングダートが数多くあります。
    今治といえば焼き鳥の鉄板焼きが有名ですが、桜井の海岸から15分程のところにある旧朝倉村にある焼き鳥屋の『山河』がおすすめです。ハンターでもある大将が出してくれる猪肉や自宅で飼っている地鶏が超おいしいです。奥さんは山菜料理の名人でこれまた、自分でとってきた山菜料理をだしてくれます。
    また四国に来られたら行ってみてくださいね。

  4. > 入るとその年は風邪をひかないと
    あぁ…入っておけば帰りのフェリーで風邪引くこともなかったでしょうに…
    > まだまだ雑誌やネットに紹介されていないロングダートが数多くあります。
    おぉ…その辺の情報はぜひ教えていただきたく!
    > 旧朝倉村にある焼き鳥屋の『山河』がおすすめです。
    ハンターと山菜名人なら、さぞかし美味しい素材が手に入るでしょねー。
    次に四国に行く時は、高知県中心に林道メインで回ると思いますが、
    足を伸ばせたら寄ってみたいっす!

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