釣りBIKER日誌・前編


桜の季節も一段落。ここらで一丁釣りにでも行くか!
ってことでMr.MUDさんと怪人M氏に声を掛けたら色よい返事。
「行くべ行くべ」と前々から打ち合わせてあった面々なので話は早い。
MUDさん主導でとんとん拍子に計画は進められ、M氏の手下Fさんも急遽参戦が決定!
かくして2005年春の陣、西伊豆・戸田(へだ)への釣りーングが決行された。
MUDさんは山梨からジムニーで参加。
テントや調理器具をお任せしたお陰で、我々は荷物をだいぶ減らせた。大感謝!
交通手段の無い手下FさんはM氏がBAJAにタンデムして運ぶことに。
この春から二人乗りが解禁された高速道路を使い、ついでに林道にも寄って行こうという話になった。
…大丈夫かいな。
10:00、僕の自宅前でM氏と待ち合わせ。
Fさんは何故か大和陸橋の近くにいた。朝から昭和軒に行きたかったのだろうか?
ただでさえ窮屈なタンデムシートで二人分の荷物を背負うFさん。
苦しそうだが、手下なので文句は言うまい。
東京ICから東名高速道路に乗り、11:20、海老名SAで給油
小田原厚木道路もマイペースで快調に進み、12:10、終点の箱根口ICを降りてR1に合流。
箱根湯本から県道へ入りウネウネと山道を登って、12:20、白銀林道の起点に到着。
昨年の秋に来たばかりだが、伊豆の途中にある完抜林道ってことでここを選んだ。
M氏のBAJAを先頭に、早速突入。タンデムなのに未舗装区間で飛ばす飛ばす…。

林道白銀線 7割方舗装済ですが景色も良くてお勧め

林道白銀線 7割方舗装済ですが景色も良くてお勧め

M氏とFさんのタンデム走行 BAJA酷使してます

M氏とFさんのタンデム走行 BAJA酷使してます

Fさんは林道そのものが初めてってことで随分楽しんでいただけたようだ。
キジが横切ったり、桜がそこかしこに残っていたり、水溜りに突っ込んだり。
途中、星ヶ山公園で小休止。真鶴半島を一望できて気持ちよい。
そこから僕は写真を撮りながらのんびり進んだ。M氏のBAJAはもう見えない。
終点近くのややガレ気味の区間も結構アクセル開けていたようで。
椿ラインの手前で待ってた二人に合流したのが13:20。
「Fさん、どうっすか? 初めての林道は?」
「楽しいっすねー」
いい感じだ。さすが一人で昭和軒に挑むだけのことはある。

湯河原CCも上から見るといい眺め

湯河原CCも上から見るといい眺め

林道脇に咲く桜 風流ですなぁ

林道脇に咲く桜 風流ですなぁ

さてここでM氏のBAJAに問題発生。
実はこのBAJA、長期間乗ってなかったためバッテリーが空になっていた。
前日にバイク屋で3時間ほど充電してもらったが完全に死んでしまっていたらしい。
高速道路走行でも全く充電されなかったようでセルが回らない。
以後、M氏とFさんは休憩の度に二人で押し掛けすることとなった。お疲れ様でごんす。
椿ラインをウネウネと登って大観山で芦ノ湖をちらっと見てから、R1で沼津へと向かった。

芦ノ湖での釣りもいいかも

芦ノ湖での釣りもいいかも

さて、昼飯。沼津で寿司を食べることにした。14:20、沼津港に到着。 
新鮮な魚を売りにした店が沢山並ぶ中、選んだお店は鮨文
羽衣寿司というセットとハマグリのお椀を注文。
駿河湾の地魚にマグロ・イクラなどなど、お手ごろ価格でいただいた。
しかし悪食の二人には勿体無いよなぁ…。

沼津港の飲食店街 食堂や土産物屋で大賑わい

沼津港の飲食店街 食堂や土産物屋で大賑わい

鮨文の羽衣寿司 (゚Д゚)ウマー

鮨文の羽衣寿司 (゚Д゚)ウマー

食事を終えて15:00。MUDさんとの待ち合わせは戸田湾の御浜岬に16:00。
電話を一本掛けてみたら近くの漁港で餌用のネンブツダイを釣っていて少し遅れるそうだ。
我々もそろそろ向かわねば。出発してR414を南下。
途中の釣具屋にちょろっと寄って、県道17号を西へ進む。
内浦の海岸沿いを快走。いい天気でツーリングのバイクも多い。
西浦で内陸へ伸びる県道127号を左折。真城峠を越え、県道18号で戸田の市街地へ出た。
戸田湾をグルリと回って、16:10、御浜岬に到着。
MUDさんが来るまで、3人で周辺を探検しながら時間をつぶす。

御浜岬から戸田湾を望む

御浜岬から戸田湾を望む

綺麗な八重桜が咲いてました

綺麗な八重桜が咲いてました

この戸田湾は爆裂火口(マール)の跡に海水が入って出来た湾と言われている。
湾の入口は狭いのに湾内の水深は40~50mもあるとのこと。
この深さは異常だ…。釣れる魚が多種多様というのも頷ける。

猫もたくさんおります

猫もたくさんおります

でも触らしてくれません

でも触らしてくれません

さて、MUDさんが到着したのは16:50。
挨拶もそこそこに早速釣り道具を持って釣り場に移動。
しかし当初狙っていた赤鳥居前の堤防は先客がいて良いポイントが狙えない。
仕方なく各自その堤防から離れて釣ることにした。
…が、どうもアタリが来ない。M氏がキタマクラを釣ったくらいか。
先客はアオリイカ狙いだから夜半過ぎまで帰らないだろう。
うーむ。このままではいかん。ボウズはともかく、4人でワイワイ釣らないとつまらん。
相談の結果、湾の反対側にある堤防へ移動することにした。
荷物をバイクとジムニーに積みなおし、すたこらさっさと対岸へ。
18:25、暗くなる前にどうにか移動完了。ようやくまともに釣り開始。
この移動は向かい風を避ける意味でも功を奏した。
とりあえず仕掛けを投入して、MUDさんは夕食の支度を開始。
獲物がまだ何も無いが、念のために仕入れてきたカンパチのアラで鍋を作って下さるそうだ。
何から何まですみません。ありがとうございます!
なーんもアタリが無い中、19:10、僕の仕掛けに何やらヒット!!
極小のアオリイカだ…アオイソメなんかに掛かるとは…。
バケツで生かしておいたが、泳いでる姿を見て愛着が沸いてしまい、夜半過ぎにリリースした。
大きくなったら、また釣れておくれ~。

アオリイカの赤ちゃん 泳ぐ姿が可愛いのだ

アオリイカの赤ちゃん 泳ぐ姿が可愛いのだ

その後も全くアタリ無し。しかし4人で駄弁りながらなので実に楽しい。
買い出ししてきたビールやサワーを飲みながらマッタリと時を過ごす。
そうこうしているうちに、20:20、MUDさんの鍋が出来上がった。
「飯っすよー」の掛け声に、各自が食器を持ってワラワラ集合。
ハフハフ。フマイフマイ。自家製味噌と出汁をあわせた野菜たっぷりの鍋に舌鼓を打つ。
日本酒「七賢」も、ちょっとこげた銀シャリも実に味わい深かった。
…というか、食い過ぎて苦しい…。

MUDさん特製 アラ鍋 メチャ(゚Д゚)ウマー

MUDさん特製 アラ鍋 メチャ(゚Д゚)ウマー

食事を終え、諸々片付けていよいよテント設営。広い広い駐車場だ、苦情は来ないだろう。
MUDさんの秘密兵器ヨーレイカIIIを四人総出で組み上げた。
ドカシーとマットを内側に敷いて就寝の準備OK。
いい感じで酔った上に食べ過ぎの僕は早々にテントの中でゴロ寝を決め込んだ。
相変わらずアタリが無いので、そのうち他の3人もテントの中へ。
このまま大した釣果も無いまま、朝になっちゃうのかなぁ…。
22:30。喉が渇いたので、お茶を取りにテントの外へ出た。
ん? MUDさんの竿がアタってる!? Σ(゚口゚;
「MUDさーんっ! なんか来てるみたいですよーっ!!」
ガヤガヤと皆出てきてMUDさんを応援。なんだか随分重そうだ。
やがて獲物が水面に顔を覗かせた…おぉ! クロアナゴだ!
ゴボウ抜きで無事に取り込めた。長さを計ってみたところ約80cm。
太さが大人の手首ほどもある食べ頃サイズだ。
世間的には食味が悪いと言われているが当然キープ。

クロアナゴ キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!

クロアナゴ キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!

全長80cm うーん…でかい!

全長80cm うーん…でかい!

MUDさんのやり取りを見せ付けられた我々3人は俄然やる気モードに。
ネンブツダイの一匹掛けで10m近くの深さがある足元を狙ってみた。
…が、またしばらくアタリが遠のいた。アタっても中々アワセに乗ってこない。
23:10、M氏がフラリとトイレに。っと、その間にM氏の竿にアタリが!
そっと見守っていた手下のFさんだが、竿が海中へと引っ張られるのを見て思わずあわせた。
そのまま格闘開始。「無茶苦茶重い…」とリールをギリギリ巻く。
M氏もトイレから戻ってきたが、そのままFさんがファイト続行。
釣り上げられたのは…1mものウツボだった!!

凶悪なツラ構えのウツボさん

凶悪なツラ構えのウツボさん

うー「あんだ? やる気かゴルァ!」

うー「あんだ? やる気かゴルァ!」

「これは食べ甲斐があるな」
「美味そうだ」
牙の生えた口を開けて威嚇する巨大ウツボ。
それを見て嬉々とする我々はウツボ以上の悪食だろうか…?
M氏の仕掛けとFさんのファイトで得た獲物は、さっきのクロアナゴと一緒にスカリに収めた。
これだけの大きさのナガモノが二匹ゲットできて4人ともご満悦である。
「どうせなら宴会したいね」ってことで、その場で行きつけの店Kannaに電話。
下処理をして明日持って行くことになった。楽しみ楽しみ♪
次なる獲物を求め「えいやっ」とネンブツダイを波間にブッ込んで、悪食四人衆もようやく就寝。
西伊豆・戸田湾の潮風もいつの間にか静まっていた。



コメント

釣りBIKER日誌・前編 — 1件のコメント

  1. ウ〜様&クロ様

    ひと頃、世のオバちゃま軍団を騒然とさせた、『冬ソナ』の主演俳優であるところのヨン様熱は一向に衰えるところを知らず、狂喜の集団と化したオバちゃま軍団は海の向こうの…

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