ヒビ、是精進


『フォッサマグナの西端』=『糸魚川-静岡構造線』ということを前回のツーリングで知った僕。
新たに判明した正しい構造線をこの目で確かめたくなったのも無理からぬことである。
つーわけで、トレースしなおし。
山梨県から静岡県にかけて、大地の溝を確かめに行って来た。
バイクのメンテナンスで出発は遅れに遅れて12:00。
全体の行程がそれほど長距離じゃないはずだから、のんびり行こう。
炎天下の中、府中から中央道へ乗って西へ西へ。
14:35、山梨の須玉ICで高速道路から降りた。
R20に出てとりあえず道の駅・はくしゅうに向かう。
15分ほどで到着。まさに去年の今頃やって来た場所で懐かしい。
この道の駅は名水が汲め、隣にスーパーもあるのでキャンプの準備に最適なのだ。
相変わらず後ろに並ぶ行列などそっちのけで大量に水を汲んでいる集団もいた。
どうにか2ℓのペットボトル一本に水を汲み、スーパーで食料を買出して野営の準備完了。

道の駅・はくしゅう

道の駅・はくしゅう

甲斐駒ケ岳…また今回も雲の奥…

甲斐駒ケ岳…また今回も雲の奥…

まず目指すは山梨・武川村の石空断層露頭。
国道は混雑していそうなので、尾白川経由で精進ヶ滝林道へ。
舗装されたワインディングを抜けて、15:40、精進ヶ滝の駐車場へ到着。家族連れが一組。
日本100名瀑の一つ、精進ヶ滝はここから徒歩40分…。行けるかなぁ…。
もう、日はだいぶ傾いていた。バイクを降りて、歩き始める。

吊橋を渡って、精進ヶ滝・散策路へ

吊橋を渡って、精進ヶ滝・散策路へ

5分ほど歩くと「←フォッサマグナ」という直球表現の看板が。
そちらへ進み、説明パネルを過ぎて、河原に出た。
糸魚川-静岡構造線の石空(いしうとろ)川の露頭が対岸にあった。
左右の地質の違いが一目で分かる。植生にも違いが出ているらしい。

武川村 石空(いしうとろ)川露頭

武川村 石空(いしうとろ)川露頭

露頭を見学後、精進ヶ滝を見ようと、渓流沿いに散策路を登る。
急勾配の階段(梯子に近い)をいくつも越えて…。
…20分ほど歩いたところで、ギブアップ…_| ̄|○
日も暮れかけていたので、Uターンすることにした。
運動不足の身には辛過ぎる…。また、いつか来よう…。
16:40、駐車場へ戻る。くたくたに疲れた。

途中の滝 まぁ今回は、これで良しとしましょう

途中の滝 まぁ今回は、これで良しとしましょう

鳳凰山 精進ヶ滝は遥か彼方

鳳凰山 精進ヶ滝は遥か彼方

小武川に出ようと、御座石林道を進んだが、ダートになって数kmで工事。
作業員は皆無だったが、重機が完全に道を塞いでいて直進不可。
諦めてUターン。国道20号線まで戻って小武川林道を目指す。
以前、一度通ったルートだ。17:30、小武川林道起点に到着。
比較的フラットな未舗装路で、登山者など交通量も多い。

小武川林道

小武川林道

小武川は河原が広い。大き目の白い花崗岩がゴロゴロと転がっている。
石の上は野営には向かないが、ところどころ林道から短い支線が河原に伸びている。
丹念にチェックして行き、よさげな行き止まりの草地を発見。
本日の野営地決定。テントを張って荷物を放り込んで、身軽になる。

4WD車では進入不可能なサイトでした

4WD車では進入不可能なサイトでした

身軽になって、向かった先は青木鉱泉
登山者向けの山荘だ。近くに似たような御座石鉱泉もあるが、そっちは前回で懲りた。
青木鉱泉にはテントサイトもあり、野営場所の保険として調査済なのだ。
野営地から未舗装林道を軽快に飛ばすこと10数分。青木鉱泉に到着。
従業員に声を掛け、料金1000円を支払って浴室へ。
(; ̄y ̄)cゝ …靴下が猛烈に臭い…。誰もいないのが不幸中の幸い。
汗を流して、全身を湯船に浮かべて、リラックス~。

青木鉱泉 綺麗な浴室でした

青木鉱泉 綺麗な浴室でした

夕食を終えた登山客が夕涼み

夕食を終えた登山客が夕涼み

入浴を終え、野営地へ戻ったのが18:50。
パック入りの山菜をコッヘルにあけ、晩酌開始。
NHKラジオが雰囲気を盛り上げる。
夕食は炊き立てのご飯に山菜の残りを混ぜた「山菜御飯」。
いつも通り、ワシワシ掻きこんで食事終了。食った食った。

山菜御飯 (゚Д゚)ウマー

山菜御飯 (゚Д゚)ウマー

テントの中にいても、メッシュを抜けて吹き込む風が涼しい。
熱帯夜が続く東京を離れたことを実感する。えぇなぁ。
夜間、パラパラと小雨が降ったが、被害無し。
んな感じで、大地の溝を辿る旅は翌日に続くのだった…。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*