考えてみると北海道以来ソロキャンプをしていない。
このままじゃいかん! 今週こそは…!
ってことで紅葉と蕎麦目当てで信州は戸隠・妙高方面へ出かけることにした。
土曜の朝、6:00に起きて荷造り開始。うし、OK。
7:55、出発。8:10、練馬ICから関越道に。
9:05、上里SAで惣菜パンの朝食と給油。
この辺りでは曇りだったが、この後天気は回復した。
9:25、藤岡JCTから上信越道へ。
ノンストップで進み、10:40、長野ICを降りた。
川中島古戦場を横目に県道35号を北上。
そのままR117に接続し、さらに長野市街を北へと進む。
11:00、善光寺に到着。日差しが暑い。
大きな本堂は参拝客で大賑わいだ。七五三のお参りも多い。
このお寺の本尊・阿弥陀三尊像は絶対秘仏で誰も姿を拝むことは出来ないそうだ。
不謹慎だが『飾りじゃないのよ阿弥陀は♪』なんて替え歌が頭をよぎる。
参拝を終え、11:10、戸隠を目指して出発。
R406に出て鬼無里方面に進み、11:20、県道76号を右折。
二桁の県道なのでそれなりに整備されてるかと思ったが、舗装林道に毛の生えた程度だ。
道は悪く地図上での移動距離がなかなか進まないが、紅葉や景観は素晴らしい。
行く手に険しい山容が見えてきた。あれが戸隠連峰か。
11:45、県道36号に接続。
11:55、戸隠神社・中社門前にある戸隠蕎麦の有名店・うずら家に到着。
事前情報そのままの人気店で、やはり混んでいる。(お店の写真を撮り忘れた…)
50分待ちとのことなので、とりあえず名前を書いて時間つぶし。
奥社まで往復すれば丁度いいだろう、と思ったが甘かった。
12:05、戸隠神社奥社の参道に到着。
ここから社まで片道2km往復4kmの道程だ。
ほとんど平坦な真っ直ぐの道だったが、残り500mくらいから登り階段になった。
運動不足が祟って、辛い辛い。予想以上にヘトヘトだ。
奥社に到着したのは、12:40頃。ここまでの間にかなりへばってしまった。
戸隠神社は天岩戸伝説に縁の深い神社だそうだ。
奥社には岩戸を開けた天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が祭ってある。
その開け放った岩戸を放り投げて出来たのが戸隠山らしい。
奥社には他に戸隠大神と九頭竜をそれぞれ祭った社があった。
バイクに戻ったのは、13:15。片道2kmを35分か。
参拝の時間を差し引いても遅すぎるよなぁ…。
うずら家に戻ったのは、13:20。予定をはるかにオーバーしていた。
「もうキャンセル扱いだろう、他所の店に行くしかないか」
半ば諦めつつ、念のため店員さんに確認してみると覚えていてくれた。
「お一人様ならすぐご案内できますよ」と中へ通していただけた。
助かった。お通しの蕎麦茶と野沢菜漬けも嬉しい。好印象。
戸隠の新蕎麦は神事を済ませた11月1日以降でなければ食べられないらしい。
ただ、この店は新蕎麦の風味を残すよう、真冬に石臼製粉し冷凍した蕎麦粉を売りにしてる。
そう考えれば季節はそれほど気にしなくてもいいだろう。
さて注文。やはり、ざるそばがいいだろう。
ボッチ盛りと呼ばれる馬蹄形に纏めたそばが並は5ヶ、大盛は7ヶとのこと。
さらにその大盛の2倍=14ヶ盛られている大権現そばというのもあった。
食べられるか不安だったが大権現そば1800円を注文。
ワサビをちょいと効かせた少な目の蕎麦汁でペロリと平らげてしまった。
美味しかったのでお土産に生そば三人前1000円も購入。あー、美味かったー。
13:45、出発。中社と奥社の間にある小鳥ヶ池にちょっと寄り道。
静かな水面に映る戸隠の峰々と紅葉が美しかった。
ここもそうだったが紅葉の綺麗な場所は一眼レフカメラと三脚構えた人が多いねぇ。
県道36号を鬼無里方面に下る。
14:05、大望峠の手前で分岐を右折。
道の入り組んだキャンプ場を抜け、舗装林道・西岳林道へ接続した。
色付いた森越しに西岳の険しい山並みが迫ってくる。
緑から黄色、オレンジ・赤へと変化するグラデーションに見とれてしまう。
この辺の紅葉は絶好のタイミングだった。
舗装林道だがなかなか楽しめる。
落ち葉で時々リアが滑るので注意が必要だ。
14:25、土倉林道とのT字路を左折。
災害による通行止めと出ているが、念のため探索してみた。
西岳林道の本線なのだろう、あいかわらず舗装されている。
2km弱進んだところで土砂崩落で道が完全に閉ざされていた。
Uターンして、14:35、T字路を土倉林道方面に進む。
ところどころ荒れ気味の場所もあるがダートは概ねフラットだ。
切り出し作業の周辺はかなりマディ。泥ヌタで足元が汚れてしまった。
県道56号に出て、14:55、奥裾花ダムでトイレ休憩。
橋からの眺めがこれまた素晴らしかった。
休憩を終え裾花沿いに下って、15:10、R406を右折。
鬼無里の集落へと走る。
15:15、おやきの名店・いろは堂本店に到着。
野菜ミックス、しめじ、まいたけの三つを注文。
ギリギリの量のつもりだったのだが野沢菜を一つおまけしてくれた。店内で食べると付きものらしい。
喫茶マウンテンのゴーヤジュース以来、おまけに対しては複雑な心境だが、ありがたくいただこう。
どれも具沢山で美味い。蕎麦粉が混ざってるという皮も美味い。
これまで食べたおやきよりも、ずっと皮が薄い。中華まんやピロシキに似た食感だ。
肉や魚が無いのはなぜだろう。あうと思うのになぁ。
15:30、満腹気味で出発。白馬方面へとR406を急ぐ。
急ぐのだが、ウネウネした狭い酷道でそれほど早くは走れない。
紅葉に包まれた道を進み、トンネルを抜けると白馬岳が目の前に現れた。
山頂部は雲に隠れているが、迫力ある山容だ。
16:00、R148を左折。白馬市街のメインストリートを抜ける。
ジャスコがあったが買出しはテント設営後でいいだろう。
16:05、グリーンスポーツの森に到着。
キャンプ料金500円と入場料50円を払ってチェックイン。
『最近、この辺りにも熊が出没しますので注意して下さい』と言われる。むぅ。
受付を済ませ、キャンプサイトへ移動してテントを設営開始。
グランドシートを広げて…ポールを組…あれ…?
ない! Σ(゚д゚lll) ポールが無い!!!
そういえば玄関先で見かけたような…。
テント本体だけ荷物にまとめて置いて来たようだ。痛恨のミス…orz
受付に戻って貸テントをお願いしたが、予約が必要でここにはないと断られてしまった。
熊出没エリアでシュラフに包まってビバークするのはごめん蒙りたい。
仕方ない。今回は民宿に泊まることにした。
キャンプ場はキャンセルして料金は全額返却してもらえた。
16:40、白馬駅前の宿泊案内所で民宿情報を調べてもらう。
観光地なので料金は高め。その上、土曜日ということでどこも割り増しだ。
結局、一泊二食7000円の民宿をお願いしてもらった。この時点で覚悟しておこう。
スズメバチの巣とか雉の剥製が飾られた薄暗い玄関。
愛想なんて戦争の頃に忘れたよぼよぼのババァ。
米と味噌汁と漬物は美味いけど、解凍を失敗した水っぽい刺身がメインの夕食。
ツーレポのネタになれば何でも良い。
駅から数百m程の距離に民宿あさひやはあった。
古風な宿の名前に反して、内装はファンシーなペンション風である。
応対してくれたのは溌剌とした自分より若そうな女将さん。まるで覚悟は的外れだった。
30男が一人で泊まるにはちと気恥ずかしいが仕方ない。
部屋に案内され、着替えてから温泉で一風呂浴びる。
夕食は盛り沢山で美味しかった。地元の山の幸は勿論、魚介類も多かった。
いろいろな調理法で工夫を凝らしてある。部屋のパンフによると米は自家製らしい。
嬉しい誤算はコゴミの和えもの。この季節に食べられるとは。
瓶ビール一本と御飯2膳で全て美味しくいただいた。満腹満腹。
夕方食べたおやきはどこへ消えたのだろう。不思議だ。
部屋に戻り、ノートPCで一日のまとめ。無線LANが使えるのも嬉しい。
その後はTVドラマ・弁護士 灰島秀樹を見て秋の長夜を過ごす。
上げ膳据え膳もいいけど、やはりキャンプをしたかった。
キーンと冷えた中でシュラフに潜り込んで堪能するヌクヌクは何物にも変えがたい。
翌朝は白い息を吐きながら炊き立ての米をハフハフと食べたかったなぁ。
信州信濃の新蕎麦よりも
焦げたコッヘルの米が良い
…こんな都都逸、流行りそうにないか。
おお!長野行かれたんですねー。
在住当時は気にも止めていなかった景色ですが
東京に住んでから考えてみれば贅沢なモンですよね。
ああ紅葉ツーリングに行きたい!
今は閑散としたR406はオリンピック前は白馬に抜ける唯一の道でした。
行楽シーズンには観光バスなんかも行き来していたので
本当に酷道でしたよ(^^
オリンピック後は便利になったものです。
そういえばあちらのご出身なんですね。
やはり「信濃の国は~十州に~♪」を歌えるんでしょうか?
海以外、旅に求められる要素の全てが揃ってますよねー。
冬もバイクで走れれば言うことないんですが(^^;